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洋梨の栽培 [サントル・ロワール地方]

 月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったのでお休みです。

 さて今日は11月最後の日。東京も日増しに寒さが本格化してきた。こんな時に風邪など引いては面倒なことになってしまうので、気をつけなくては!

 それはともかくとして、今日は果物の洋梨のお話。

 フランスの梨は日本の梨とはまるで違う味と食感。冬に食べる果物として人気だそうです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月28日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 洋梨は低カロリーで食物繊維が豊富。

 えっ、そうなのか・・・知らなかった。低カロリーはともかくとして食物繊維が豊富というのが気になる。

 「ジューシーで口の中でとろけて、甘すぎないのがいいですね」と女性客。

 確かに皮を向いている時からそんな感じの果物です。

 しかし、この洋梨、栽培はそう簡単ではなく多くの技術が要求されます。さらに、実がなるまでに時間がかかるとか。

 そのため、20年前には6,000軒あった農家も、今では半数の3,000軒まで減ってしまいました。

 しかし、これに挑戦する若者が現れました。ジェロームさん、27歳。そもそもはリンゴ農家の御子息。

 成功できるかどうかは五分五分ですが、あえて挑戦することにしました。

 「最初の年はうまく行っても翌年も同じとは限りません。その辺りところをうまく調整しながらやっていきたいです」

 挑戦するのには理由があります。現実に需要があり競争が激しくないからです。そのため、洋梨栽培に挑戦する若い農業従事者が増えているとか。

 「フランスの洋梨の半分は輸入です。それなら自前にしてみたらどうかなと思ったんです」と別の挑戦者。

 洋梨は木を植えてから実がなるまでに少なくとも6年かかります。リンゴの二倍です。

 そんな中、新しい品種を作り出して洋梨市場を活性化させようとする動きもあります。こちらの品種は育ちが早く強いそうです。

 「多くの品種が生まれれば市場に厚みが出ます」

 傷みやすいというのが洋梨のもう一つの欠点。そのため、こちらの農家では、昔から伝わる方法で加工しています。

 皮を向いたら、窯の中に5日間入れて乾燥させます。最後は乾燥した洋梨をつぶして平らにしたら出来上がり。これで長期保存ができます。

 生でも乾燥でも、洋梨は様々なものに使われています。こちらの方は洋梨をタルトを作ってくれました。

 とは言っても逆さま。洋梨のタルトタタンでした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、ダイエットに疲れて一時休止。カフェでチョコタルトを食べようとして落としそうになり、慌てて拾ったら肉離れを起こした。食べるな!という神のお告げか???」

VDM(Vie de Merde)より


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週末はペリグーで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はフランス南西部の町ペリグー(Périgueux)を旅します。パリからは列車で4時間ほど。

 ツール・ドゥ・フランスのコースにも含まれている町はどんなところなんでしょう?

 では出発!

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下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月21日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 旅の始まりはまずは高いところから。ここは世界遺産のベリグー・サン・フロン大聖堂の屋根の上(青印)。

 屋根の上とは言っても、見学のための通路が整備されたので歩くのに苦労はしません。ビザンチン様式を取り入れた塔が美しいですね。

 次は地上に降りて、ここから南東へ60キロ行ったところにあるドルドーニュ川沿いの町ラ・ロック=ガジャックにやってきました。

 ここにはバナナの木やブーゲンビリアなど南国の植物が元気いっぱい育っている植物園があります(緑印)。

 「ここは崖の上にあるので暖かいんです」と女性。

 なるほど、それでバナナも育つんですね。

 さて、この地域はペリゴール地方と呼ばれ、あちこちにお城が残っていることで知られています。その中の1つがこちら、コマルク城です(赤印)。現在、修復の真っ最中。こちらの男性が城主。

 「最初の修復工事は1970年に始まりました。まだまだ工事は続いています」

 お城の修復は簡単ではなさそうです。

 「この城は16世紀にはすでに放置されたままになっていました。ですから、その後、増築や改築は一切されていません。こういう城は珍しいんです」と城主の娘。

 崖の上に作られたお城。かなりの敷地面積。修復が完成したら見ごたえがありそうです。

 今回は、どうやら歴史を感じる旅になりそうですが、ちょっと変わった方法でその歴史を教えてくれる施設がこちら(こげ茶印)。有史前にいたと思われる動物を現在の動物を使って再現している施設です。

 「適当に動物を集めてきたわけではありません。当時の動物やその子孫、またはそれに近い動物を集めているんです」と施設の方。

 この施設の近くには、あのラスコーの洞窟があるそうです。

 さて次は、ちょっとおもしろい場所に行ってみましょう。そこは1840年から1960年の商店街を再現した博物館(黄緑印)。

 全部で30店舗ほどが並んでいます。その時代の様々なものが展示されています。多くは寄贈されたものらしい。見学が終わると修了証を発行してくれます。

 次はペリグーから西へ50キロほどのところにある女子修道院へ(水色印)。ここでは宗教活動の他に、地下でチーズが作られています。150年の歴史のある地下室では、毎週2,000個あまりのチーズが熟成され、フランス全土に出荷されていきます。

 くるみのリキュールを吹き付けて熟成させたチーズが名物だとか。う〜む、どんなお味なのか気になります。

 最後はこの乗り物に乗って散策を楽しみましょう。動力は電気。石ころがごろごろした道もスムーズに走れるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、夫がスーパーから怒って帰ってきた。『いくら探してもいつものシャンプーが見つからないんだ。髪に優しくてバナナの香りのする例のシャンプーだよ。あれ、一体どこで買ってるの?』私は言った。『専門店よ。あれはね、わが家のワンちゃん用よ』」

VDM(Vie de Merde)より


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ツリー点灯! [アルザス地方]

 iMacを最新のOS(Big Sur)にアップデートしたら、ワードの文書を印刷することもpdfに変換することも出来なくなった。なぜかExcelは今まで通り問題ない。

 印刷はともかくpdfへの変換ができないと仕事にならないので、古いiMacを立ち上げて、それ専用に使うことにした。

 それで気がついたのが、画面のクリアさ。さすがに古いiMacは画面が粗い。新しいiMacは4Kだからはっきりくっきり。

 購入してかれこれ5ヶ月も使っているのに、そんなことに気が付かなかったとは・・・。

 さて、欧州でもっとも古いクリスマス市が開催されてきたストラスブール。今年は、その市が立ちません。コロナ感染の拡大を防ぐためです。

 しかし、イルミネーションは例年通り街を飾ることになっています。そしてクレベール広場のツリーも点灯しました。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2020年11月27日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 今年のツリーはこんな感じ。街がぱっと明るくなりました。早速、写真に収める人もいます。

 「大変な時期ですが、ツリーが点灯して幸せな気分になれました」と女性。

 広場の周りの建物も美しいイルミネーションで輝いています。

 今年のテーマは、16世紀のストラスブール。

 「ツリーは、木にリンゴを吊るしたことが起源になっています。ですからそのリンゴを表している丸い玉200個が吊るしてあります。光るものもあればそうでないものもあるので、夜間と昼間で見え方が違っています」とツリー担当の責任者。

 こちらは商店街でしょうか?サンタクロースとトナカイがクリスマス気分を盛り上げてくれます。

 飲食店などはまだ休業中ですが、デコレーションは稼働中。

 「コロナ禍でもこうしてクリスマスの装飾があちこちで見られて本当によかったと思います」と企画会社の方。

 欧州で一番古いと言われるほど昔から続いてきたクリスマス市は残念ながら中止となりましたが、市民にとっては欠かすことの出来ない一大イベントなのでした。

 「クリスマスはストラスブールが一番輝く時期なんです。そして、冬の夜を明るくすることで張り詰めた空気をやすらぎに変えてくれるんです」と市の助役さん。

 ストラスブールのイルミネーションは金曜日の夜から本格的に始まるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、郵便受けにクリスマスプレゼントのカタログが溜まる時期になった。5歳半になる姪っ子に『サンタさんに何をプレゼントしてもらいたい?』と聞いてみた。すると姪っ子が言った。『う〜ん、おばさんの好きなのでいいよ。そもそもサンタクロースなんておじいさんはいないんだから』」

VDM(Vie de Merde)より


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クリスマスの過ごし方 [トピックニュース]

 近頃、国内外のニュースを見ていると、映っている人が皆一様にマスクをしているのが奇妙に感じられることがある。

 コロナ禍では当たり前のことなんだろうけど、皆が皆マスクをして口をふさいでる光景は奇妙だ。シュールな感じもするし可笑しな感じもする。

 とは言っても、これが感染拡大を防ぐ一番いい方法なんだからしばらくはこの状況が続くのだ。

 フランスは数字が改善した場合には12月15日に現在の外出制限を解除するらしい。数字が改善したらとは、一日の感染者数が5000人を下回り、重症患者数が2500人〜3000人になることを言うらしい。

 それもこれもクリスマスのため。しかし、この数字を達成出来なかった場合は、外出制限がまだまだ続くことになってしまう。

 コロナ禍でフランス人の皆さん、どんなクリスマスを予定しているんでしょう?

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月25日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 こちらは2歳になるお子さんのいる3人家族。すっかりクリスマスの準備ができたお部屋。

 毎年、クリスマスには三世代の大人と10人ほどの子どもたちが同じ屋根の下に集まることになっています。

 「両親が2人きりでクリスマスをすごすなんてとても考えられません。家族全員が集まってお祝いする日ですからね」と奥様のシモーヌさん。

 しかし、イタリア人のシモーヌさん、イタリアのご両親のもとに行くとなるとPCR検査等々の関門をクリアしなくてはなりません。

 「今年はリスクがあるのでやめたほうがいいということになりました。先方にウィルスを運んでしまうかもしれませんしね」とご主人。

 一方、こちらはジョニーさんご夫婦。例年のようにツリーは飾ることになっていますが、感染拡大のリスクの高い地域に住んでいるため、毎年30人ほどが一度に集まる会食はできそうもありません。

 「それぞれ間を空けて来てもらうしかないですね」とマダム。

 最後はこちらの若い三人の姉妹と弟。クリスマスはあきらめて大晦日の過ごし方を計画しています。

 「父は高齢なので、私達はそれぞれ別々に過ごすことにしました。そうした方が安心ですから」と姉。

 23歳の妹さんの方は、どうやら仲間と一緒にカウントダウンを祝うようです。

 「まともに学生生活を楽しめなかったし、夜も遊びにでかけることができなかったので不満が溜まっているんです」

 大晦日に仲間と再会できるのを楽しみにしているとのこと。しかし、どうなんでしょうねえ〜。20人くらいが集まるらしい。リスク高そ・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、家の前の歩道に出て、4歩ほど歩いて郵便箱の郵便物を取り出していると、ちょうど居合わせた警官が外出許可書を見せろという。違反の烙印を押された結果、クリスマスの予算が大幅に減って135ユーロとなってしまった[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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村の名は一文字 [トピックニュース]

 昨日、いつものように人の少ないうちにと夕方5時少し前に家を出て、歩いて2分のところにあるジムのプールで泳いできた。

 このところ平日のこの時間は空いている。入れ違いに人が出て行き、4レーンあるプールに私一人きり。30分ほど泳いで出ようとした時、入れ違いに一人入ってきた。

 いつもこんなだといいなと思いつつ脱衣所で着替えようとした時、水着を裏表に着ていたことに気がついた!ひゃあ〜。

 しかし、裏も表もほとんど一緒の水着。裏に着てしまうとメーカーの名前が見えなくなるけど、そんなこと誰も気づきはしない。

 というわけでほっとしたのだった。やれやれ。

 それはともかく、本日は、フランスで最も短い名前の村のお話。どんな名前かと言えば・・・。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月23日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 その名は、Y。たったこれだけ。しかし、なんと発音すればいいのか・・・。

 「『イ』です」と男性。

 「イグレックじゃなくで単に『イ』だけですか?」とリポーター。

 「イグレックじゃなく『イ』です」と女性。

 ちなみにフランス語で アルファベットの”Y" はイグレックと呼びます。

 それならこの村に住む人のことはなんと呼べばいいんでしょ?

 「イプシロニアン(Ypsilonien)です」と女性。

 もちろんこれは男性形。女性の場合はイプシロニエンヌ(Ypsilonienne)。

 代々この村で暮らしてきた一族もいて、ダイナスティと呼ばれているとか。

 「私は新入りですよ。ここにきて15年にしかならないですから」とエレーヌさん。

 この方、人口85人のこの村で唯一のお店を経営しているそうです。子どもたちをバスで学校に送り出したあと、店に案内してくれました。

 ここではネットで注文に受けて洋服やアクセサリーを作っているそうです。その時、問題になるのがお店の住所。入力すると短すぎるとエラーになるとか。仕方がないので2文字スペースをあけて ”Y" を入力するとうまくいくらしい。

 試しに取材班のカーナビに ”Y" を入力してみると・・・何も出てきません。

 念のため村役場を訪ねてみました。確かに、フランスで一文字だけの自治体はここだけだそうです。しかし、全く同じ名前の自治体が、7336キロ離れたアメリカにあります。ここも ”Y" 。

 フランスのこの地にイ村ができたのは1241年。領主の名前が ”Y" だったそうです。観光誘致のために最近になってつけた名前なんじゃないの〜なんて思っていたらとんでもなかったです。長い歴史のある名前でした。

 そう言えば、日本にも短い名前の自治体がありました。それが津。『イ』というのもすごいけど、『ツ』というのもかなりなもんです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、フーガスという名のわが家のニワトリを探して村中を駆け回ったが、無駄だった。それもそのはず、フーガスは家の鶏小屋で静かに私の帰りを待っていた」

VDM(Vie de Merde)より


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シャンゼリゼ通り2020 [パリ]

 シャンゼリゼ通りのクリスマスのイルミネーションが灯ったようですが、少し寂しい点灯式になってしまったようです。

 Covid19感染拡大での影響は、世界で一番美しい通りと呼ばれている場所も免れることはできません。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月22日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 先週の日曜日、例年通りシャンゼリゼ通りのイルミネーションが点灯されました。街路樹が赤い色に染まっています。美しいですねえ〜。

 しかし、写真を撮る人たちの数が圧倒的に少ない。つまりは観光客が姿を消してしまったということ。

 このイルミネーションが始まったのは今から40年も前のこと。毎年、点灯式には大勢の人が通りに集まり、明かりが灯るのを今か今かと待っていました。今年のこの光景は異例のことです。

 フランスでは今月に入って二回目の外出制限が始まり、通りをゆくのはジョギングをする人たちばかり。高級ブティックも休業中で今は中に入ることはできません。

 「日曜日にはよくショッピングに来るんですが、閑散としていてぞっとします」と女性。

 「散歩するのに最適なんですが、いつもと様子が違いますね」と別の女性。

 二回目の外出制限で致命的な打撃を受けた商店もあります。

 こちらはシャンゼリゼ通りの風景の一部にもなっていたほどの土産物店。閉店を余儀なくされました。

 店内には観光客向けの品物がまだ並んだままです。20年の歴史もこの6ヶ月で途絶えることになってしまいました。

 10人の従業員を解雇しても、30㎡で月々2万ユーロの家賃を支払うことはできません。

 東京の繁華街もかなり高いですが、パリも同じですねえ。

 閉店するのはこの店だけではありません。11月の頭にはアバクロンビー&フィッチが閉店しました。

 今のところ、シャンゼリゼ通りの20%が空き店舗になっているそうです。商店街の会長さんによれば、これはコロナの影響だけではないとか。

 「クリスマスシーズンの売上は年間の20〜40%を締めています。この3年のシーズンがどんなだったかご存知でしょう?」

 確かに、2018〜2019年はジレ・ジョーヌの激しいデモで商売どころではありませんでした。そこにきてこのコロナ禍です。持ちこたえられない店舗があっても不思議ではありません。

 惨憺たる状況のシャンゼリゼ通りですが、計画によれば2030年には、こんな通りに生まれ変わることになっていました。

 しかし先立つものは資金。15億ユーロが必要ですが、調達の目処はたっていないそうです。

 突然のウィルスの出現で、こんなことになるとは去年の今頃は想像もしていませんでした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、ちょっとセクシーな口紅が欲しくなって娘と一緒にショッピングにでかけた。娘が言った。『わお〜、ママ、その口紅ステキ!ハロウィーンにぴったりだわ』明らかに選択を間違えた [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯118 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は、プロヴァンス地方にあるレストランのシェフが、ザクロを使った料理にチャレンジしてくれます。

 ではスタート!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月21日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 中東では ”天国のフルーツ” と呼ばれるザクロ。ここ10年の間にフランスでの売上が3倍になったとか。

 本日はザクロ畑でシェフのジュリアンさんと待ち合わせです。ザクロを割ってみると、赤く熟したつぶつぶが一杯。

 「ちょっと食べてみましょう。甘みと酸味の両方が味わえるので好きなんです」とシェフ。

 では、早速30ユーロを渡して、材料を揃えていただきましょう。

 まずは生産者からザクロ4個とジュースを購入。これが10ユーロで残りは20ユーロ。

 その他の材料は、レストランのある小さな村グリニャンの市場で調達します。

 まずは八百屋さんにやってきました。前菜のサラダに使う、クルミ、チコリ、フェンネル、ラディッシュを購入。少し甘みを加えたいということでリンゴも追加。

 そしてメイン料理に使うシワシワのキャベツ、玉ねぎ、ニンジンを、デザート用に洋梨を購入。これが合計で11.20ユーロ、残りは9.80ユーロ。

 最後は、お肉屋さんでソーセージミートを購入。これが2.35ユーロ。

 残ったのは6.45ユーロ。他になにか買ったほうがいいじゃない?って言っていましそうになるくらい余裕でクリア。

 では、お店の厨房で調理の開始!

 まずはメイン料理のキャベツの詰め物料理。

 キャベツの葉を一枚ずつ剥がして千切りにしたらお湯でさっと湯がきます。これを玉ねぎとニンジンと一緒にオリーブ油で炒め、そこにラディッシュの葉っぱをきざんで加えます。香り付けにもなるし無駄にしないですみます。これをボールに入れて冷ましたところでソーセージミートを混ぜ合わせ、ザクロの実を投入。アクセントの効いたお味になりそうな・・・。湯がいたキャベツの葉っぱで包んだらオーブンで火を通します。

 次は洋梨のデザート。

 ザクロのジュースを鍋に入れ温めます。その間に洋梨の皮をむき芯を取り除きます。これを先ほどのジュースに浸して煮込みます。

 最後は前菜のサラダ。

 クルミを殻から取り出し砕いておきます。野菜もご覧の通りきっておきます。ザクロはドレシングと一緒に混ぜ合わせます。こんなふうにお皿に盛り付けたら出来上がり。

 キャベツの詰め物料理は4等分にしてお皿に盛り付けます。野菜たっぷりで美味しそう。デザートはザクロの実を添えたら煮汁を上からかけてできあがり。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、同僚に前歯にサラダの野菜が挟まってると言われた。サラダ???いつ食べた?そうだ二日前に食べたっけ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はルクセンブルク大公国で [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回は、フランス、ベルギー、ドイツと3つの国境に囲まれた小国ルクセンブルクを旅します。

 パリから空路なら1時間、高速列車なら2時間あまり。

 では出発!

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下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月14日に配信)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 国名と同じ首都ルクセンブルク。ユーロ圏の国際金融センターを担うこの都市には様々な施設が密集していますが、一度ここを出ると、豊かな自然が広がっています。

 ここは首都から30キロほど北西に行ったところにある小さな村メルテルト(緑印)。ハイキングを楽しむ人たちや・・・結婚式の記念写真を撮影するひとたちまでいます。いや、どうも観光パンフレットの撮影のような・・・。いずれにしても美しい自然の風景が人々を魅了しています。

 「しずかで居心地がいいのでリラックスできます」と女性。

 ルクセンブルクでは外出制限が行われていません。そのため自由に国内を移動することができます。

 それにしてもすごい絶壁。高さは20メートルあるそうです。この地形からか、この地域はプチ・スイスと呼ばれているそうです。

 こちらは水車小屋。中世時代から粉挽きのためにずっと使われてきましたが、1960年にはその役割を終えてしまいました。今は観光客向けに時折こうして回されているそうです。また、こんな大きな洞窟もあります。

 さらに散策を続けていると、こんなお城に出会いました。見学のあとはリキュールのサービスもあります。

 次は車で首都に向かいます。紅葉が美しいですね。風景をながめながらのんびりドライブ。道の途中にはこんなお城や、あんなお城が待ち構えています。

 いよいよ首都にもどってきました。まず訪ねたのは大公宮(Palais Grand-Ducal)(青印)。大公の住まいです。

 「この宮殿の歴史は16〜17世紀にさかのぼります。当時は市庁舎として使われていました。1890年に公式に国家元首である大公の住まいとなりました」と関係者の方。

 国家元首とは言え政治には関与せず、もっぱら外交がその役割。豪華なレセプションルーム、そしてこちらは大公専用の応接間。外国からの賓客との会合はここで行われるそうです。

 この日、大公はお留守のようでしたが、そうでない時はこんなふうに国旗が掲げられるそうです。

 大公宮は首都の中心街にあります。この1キロメートルほどの地域に美術館や商店、そして飲食店が密集しています。欧州はマスクの装着が60%くらいいとどまっているとニュースで言っていました、確かにそんな感じ。もっとしたほうがいいんじゃないのかな・・・。

 それはともかくとして、こちらのレストランのスペシャリテはスープだそうですが、スープというよりヴルテですね。

 お腹が一杯になったら首都を散策してみましょう。なんと、ルクセンブルクではあらゆる公共交通機関は無料!金融の中心地だけあって豊かなのかな。

 その無料のトラムに乗ってやってきたのはこちらの建物。外に付けられたエレベーターで地上65メートルの展望台まで上がります(オレンジ印)。足元には17世紀につくられた古い塔が2つ見えていました。新しいものと古いものが同居する街。

 「高いところには都会の中心街があり、低い場所にはひなびた田舎の雰囲気があります」と男性。

 面白そうな街ですね。そしてチョコレートが美味しいことでも知られています。そのままチョコを食べるのかと思ったら、ミルクに溶かして飲んでいました。いろんなフレイバーが楽しめるようです。

 そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。そこはキノコの家。一階には小さな居間とお風呂があり、寝室は2階。この辺りは川が流れていて湿気があるせいかキノコの生育地なんだそうです。そこで宿もキノコの家となりました。一泊125ユーロ。

 翌朝は、フランスの国境に近い町エシュ=スュル=アルゼットを訪ねます(焦げ茶印)。ここは赤い土があることで知られています。土に大量の鉄分が含まれているのがその原因。そのため町は鉄鋼産業で栄えました。鉄を生成していたのがこちらの施設。1997年まで稼働していましたが、現在は博物館になっています(赤印)。

 周りには大学やレストランなどがあり、国境を超えてやってくるフランス人が徐々に増えているそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、運転中の夫が、10時半に田舎の道で急に車を止めた。走行距離メーターが111,111kmを指していた。で、11時11分になるまでは動かさないという[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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拾う神あり [地方の小さなできごと]

 最近、マスクはせず、フェイスシールドや口の周りだけを覆う透明のシールドをしてテレビに出てくる人をよく見かける。どうもあれはいただけない。

 表情が見えていいとは言え、透明の板が息で曇ったりするのを見ると、なんとなく不潔な感じがする。多分、唾液の飛沫もあそこにへばりついっているんじゃなかろうか?などと思ってしまう。

 表情はわからないけど、普通のマスクの方が安心して見ていられる。

 それはさておき、ボルドーの市長さんの一声で、今年は市庁舎前の広場にツリーが飾られなくなりましたが、そのモミの木を引取ることにした町がありました。

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下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月20日に配信)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 高さ19メートル、幅6メートルの巨大なモミの木が設置されてようとしています。

 ここはコレーズ県の人口8千人ほどの小さな町マルモール=スュル=コレーズ(Malemort-sur-Corrèze)。

 今年はこの巨大なモミの木を町に迎えることができてとても誇りに感じているそうです。

 「美しい木だね」と男性。

 「素晴らしいモミの木です。町民は皆喜んでますよ」と女性。

 今週の初め、町から5キロほどのところにある栽培所で切り倒されたこのモミの木、本来ならボルドーの市庁舎前に設置されることになっていました。

 しかし、ボルドーの市長が環境破壊と無駄な経費を理由にツリーを飾らないことにしたため行き場をなくしてしまいました。

 そのモミの木をマルモールが6000ユーロで引き取ることにしたのです。

 「このモミの木は、農薬などない、きれいで豊かな水に恵まれたコレーズ県で育ったんです。再生可能な状態で育ったモミの木なんです」と町長さん。

 ツリーとして使われたモミの木は、枝葉はチップに、幹は街のベンチに作り変えられ再利用されることになっています。

 それに、モミの木は要らない!となると、栽培業者が打撃をうけることになります。

 町の人達にとっては、クリスマスにツリーを飾るという伝統を絶やさないことにもなります。

 「今年のツリーは本物ですよ」と男性。

 「クリスマスですよ。ツリーがあるからこそのクリスマスです。厳しい時だからこそ、美しいツリーを見て夢の世界に行ってみたいんですよ」と女性。

 数日内にもモミの木の装飾が始まるそうですが、まずは無事に設置できたところで祝杯です。

 あれは、ボルドーワインだったかしら???


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、水槽の金魚が死んでしまった。10歳になる娘に悲しい知らせを告げると娘が言った。『それなら水槽はさっさと始末して。クリスマスツリーを飾るスペースが広く使えるわ』・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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地元のボジョレ解禁日 [フランスのワイン]

 外出制限の続いているフランスでは、生活必需品を売る商店に限って店を開けることが許されている。

 そのため多くの商店や施設が苦しい経営を強いられている。

 そして、うちも ”生活必需品”と認めてくれ!と、路上で死んでも構わないとばかりにハンガーストライキを始めてしまった自動車教習所の先生も現れたとか。

 一方で、ゲーム類の販売はこれまでにないほどの売れ行きだったそうだ。家族が家の中に閉じ込められてできることと言えば、ゲームってことか・・・。

 さて、昨日はボジョレ・ヌヴォーの解禁日でした。解禁日の産地はどんなだったんでしょうか?

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下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月19日に配信)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 解禁日の朝、村の広場には人影はありません。いつもなら前日から人が集まり始め、夜中の0時を回った頃に、ワイン樽の蛇口を開けてお祝いしたはずですが、そんなことがあったようにも見えません。

 ただ、こちらの蔵で、静かに解禁のワインを味わっている方々がいらっしゃいました。

 「カシスの味わいがします」と男性。

 「フランボワズの香りがします」と女性。

 「もう伝統行事なんですよ。友人や家族に振る舞って、楽しむんです」と男性。

 今年はコロナ感染で大勢が集まって祝うことは禁止ですが、各家庭に配達することは許されています。

 「外出できない一般家庭の皆さんにワインを届けることにしました」とワイン農家のジャン=リュックさん。

 こちらのレストランでは料理用にボジョレ・ヌヴォーを注文しました。

 ハンバーグみたいなものにドボドボっと注ぎ入れています。ハンバーグじゃなくアンドゥイエットでした。スライスしてあるようです。

 一方、こちらは個人で購入した方のお宅。

 ワインを届けると、ハムやチーズでもてなしてくれました。乾杯して一緒に新酒を味わいます。

 「ワイン農家さんは熱心ですからね。その仕事ぶりには敬意を払います」

 例年なら2千万本のボジョレ・ヌヴォーが世界中に輸出されるところですが、コロナ禍の今年は売上が落ちるのはやむなし。

 しかし、毎年のお祝いだけは静かに行われているようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、新しいお隣さんがやってきた。なんとそれは元カノ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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