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年末と新年は贅沢を! [トピックニュース]

 いよいよ2020年最後の日がやってきた。

 突然の変化とどうにかこうにか折り合いをつけながらすごした約10ヶ月。毎日、同じ日課を繰り返しながら、ひたすらおとなしくして嵐が過ぎ去るのを待つだけだった。

 来年はもう少し先のことを見据えて一年をすごしたい。

 さて、今年の年末はデパ地下はわりに売上を伸ばしているらしい。

 なんとなく理由がわかる。こんな時だからせめて美味しいものでも食べたいってことなんだよね。わが家も同様。どうやら海の向こうのフランスでもそうらしい。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月29日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 自宅とはいえ大人数の会食はできないので、お買い物の量はすくなくなりがち。

 その分、できるだけ良いものを食べようと考える人が多いらしい。つまりは量より質。

 「ケチケチしないで、いつもよりお金を使ってしまいました」と女性。

 「良いワインに良いチーズですかねえ」と別の女性。

 となると、量販店より近所の小さなお店に足は向いてしまいます。こちらはお肉屋さん。

 「質の良いものを求めていらっしゃるお客さんが増えました。大量生産ではなく農家さんが手塩にかけて育てたものを買っていかれます」とお店の方。

 そんなわけで、今年の売上は17%増。

 「今までと違って、スーパーより近くのお店に行くようになりました。とにかく、より近くで、できるだけ本物を買うってことです」と女性。

 この現象は肉屋だけではありません。魚屋、ワイン店、チーズ店も同様です。

 クリスマス時は平均で一世帯の消費は50ユーロ増えたとか。へえ、驚き。かなり増えてますね。

 「よく売れているのは、こちらのトリュフ入りのチーズで51〜90ユーロ。カマンベールの14ユーロも売れてます」とチーズ店の方。

 ここでも売上は15%増。

 それなら、お食事の後の甘いデザートはどんな具合でしょう?

 こちらはチョコレート店。なんだか忙しそう。

 「一日20キロほど作っていましたが、今は40キロに跳ね上がりました。皆さん、少し贅沢をしたいんじゃないですかね」とチョコ職人。

 売れ筋は小さい箱より特大の箱。

 「例年なら30〜35ユーロくらいでしたが、今年は40〜45ユーロほどです」と店員。

 おかげで売上は、なんと65%の大幅増。

 さて、日本はどんな具合なんでしょうね。

 ややこしくなるので、年明けまでコメント欄は閉じておきます。新年にまたお会いしましょう!


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、母に私の良いところを言ってみてと言ったら、『う〜』と言ったきり、20分も考え込んでいた」

VDM(Vie de Merde)より


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大晦日の過ごし方 [トピックニュース]

 今年もあと2日で終り。

 この時期になると、やり残したことを翌年には持ち越してはいけないような気分になって心穏でなくなるゆえ、努めていつもと同じ日常をすごすようにしている。

 なにしろ、巣篭もり中に断捨離などして、だいぶいろいろな場所をすっきりさせたから、今年はこのくらいでよしとする。少し雑巾がけでもするか・・・。

 それにしてもコロナウィルス、しつこい。欧州はすごいことになってます。22日までの一週間で、ドイツと英国の新規感染者がそれぞれ17万人超え、イタリアが11万人超え、フランスは10万人に達する勢い。

 嫌な一年になったもんです。その一年が終わる大晦日の夜。日本は静かに除夜の鐘を聞きながら行く年を見送り、くる年を迎えることになりそうですが、フランスはどんな過ごし方になるんでしょう。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2020年12月28日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはパリのシャンゼリゼ通り。

 いつもなら、カウントダウンが始まって、0時になったら花火が打ち上がります。凱旋門に浮き上がる西暦。

 そして、集まった人たちが抱き合って新年を祝います。中にはシャンパンで乾杯するひとたちも。

 こんな映像をみると、とっさに危ないなあ〜って思ってしまう。マスクもしないで飛沫だらけの密だらけ。完全にクラスター発生しますねえ〜。

 当然、今年はこんなことはできません。夜の8時から翌朝の6時までは外出禁止。新年は家で静かにお祝いしなくてはなりません。

 もちろん例外はあります。どうしても仕事の関係で外出を余儀なくされる場合、健康上の問題、家庭内での緊急事態等々。

 ちょっと驚きなのがペットを飼っている人は外出してもいいらしい。つまりペットを散歩させるためなら外出が許されるらしい。

 これらの理由以外で外出してしまうと、135ユーロの罰金が課せられます。

 では家の中は全くの自由か?と言えばそうでもないらしい。

 大晦日の集まりは、子供を除いて大人6人まで。しかも、窓は開けっ放しにする必要があります。

 何しろ、専門家によれば、このような会食が感染リスクが一番高いと言われているからです。

 やっぱり、誰も体験したことがないような大晦日になりそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、急にPCR検査を受けさせられた。書類を書いているうちにパニックになった。自分の名前の書き方を忘れたからだ。動揺してたか・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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パスタのお値段 [トピックニュース]

 このところ、なんでもない普通の日に見るテレビ番組の数が少なくなっているのに、年末年始になると、それに輪をかけて少なくなる。

 変なことしないで、普通に毎日の放送をやってくれれば、こっちは勝手に選んで見たいものだけ見るのだが、特別編成だから選びようがない。そこのところが困る。

 それはさておき、毎日のように紹介しているフランスのニュース番組。コロナと年末の話題でいっぱいなのに、なぜかこんな話題を取り上げてました。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月26日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 フランスは、イタリアについでパスタの消費量が多い国。早くて簡単でお値段もリーズナブル。年末年始のごちそうを食べる時期でも、パスタは各家庭で変わらず食卓に登場します。

 フランス人の一人が食べるパスタの量は年間で8キロほど。スーパーに行くと様々なパスタがこんなに並んでいます。

 でも気になるのはお値段。同じ形のパスタなのに、半額くらい値段がちがっているものがあります。どういうわけ?

 「あまり値段は見ないで買ってるのよ」と女性。

 「質がちがうんじゃないかと思いますよ」と男性。

 本当に質の違いが値段の違いになってるんでしょうか?

 それを知るためにやってきたのがストラスブールにあるパスタ工場。取材を承諾してくれたのはこの工場だけだったそうです。

 ここで作られてパスタは、競合メーカーの4倍の値段。

 「うちではフランスの高品質の原料を使っているんです。プロテインが豊富で、とにかく質がいいんです」と社長さん。

 フランスの麦は1トン当たり270ユーロ、カナダ産は255ユーロ。確かにフランスの方が高い。さらに、ここでは玉子も使用しているとかで、値段が高くなるのもうなずけます。

 それなら他のパスタはどうなんでしょう?どれも使う材料は同じ。麦をミキサーで砕いて水と混ぜ合わせるだけ。こうして出来た生地を使って様々な形のパスタを作るわけです。

 しかし、同じ種類のパスタでも、ブランドによって2〜3倍の値段になっています。例えば、こちらは0.75ユーロで、こっちは1.29ユーロ。パッケージを見ても値段の違いがはっきりわかるような情報は記載されていません。

 そこでパスタの有名ブランド、バリラの西ヨーロッパ地域の責任者に、他のに比べてバリラはなぜ高いのか聞いてみました。

 「質の良い麦を使い、高度な製造技術を生かして、自然でシンプルな商品を提供しているんです」

 なんだかお茶を濁したような答弁。

 実際のところは、カザフスタンなど遠方の国や農薬が禁止されていない国の安い麦を使って作られており、消費者が余分にしはらっているのは広告代らしい。

 そこで、プロの料理人に2つのパスタを食べてもらってどちらが美味しいか選んでもらいましょう。一つは一番安いパスタ、もう一つは某有名ブランドのパスタ。もちろん料理人にはわからないようにして試食してもいます。

 その結果、味に違いはないということに!あれれ・・・。

 結局、パスタの決め手はソースってことですかね?パスタ自体も良くないと美味しい料理にはならないような・・・。 

 因みにわが家はもっぱら、ローソン100で売っている400gで100円(税別)のパスタを買って食べています。いろいろ試してみたけど、これが安くて一番良いということになりました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、久しぶりに会った元同僚に「痩せたね」って言われた。ちょっとうれしかったけど、複雑な気分。だって、給料日前の1週間、バターなしでひたすらパスタだけ食べた結果がこれ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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北部vs南部 [トピックニュース]

 月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったのでお休みです。

 コロナ感染は拡大を続けているけど、英国とEUの自由貿易協定が合意できたと聞いてほっとした。あの感じだと漁業問題は両方が満足の行く形で決着したに違いない。

 聞いたところによると魚がいるのは英国の海域なんだそうだ。ブレグジットでその海域で自由に漁ができなくなるとフランスの漁師さんたちはお手上げらしい。それはフランスだけじゃない。オランダやノルウェーにも影響があるとか。他国のこととは言え、妙なことにならなくて良かった。

 さて、クリスマスも無事に終わりましたが、フランスは北部と南部ではその過ごし方に違いがあるようです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月26日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ここは北部の都市リール。リポーターのセバスチャンさんがマルセイユにいるリンダさんに電話をかけています。

 「コキーユ・ドゥ・ノエルというお菓子を知ってるかい?」

 「それはちょっと知らないわね」

 たっぷりのバターと小麦粉と大粒の砂糖を使って作った焼き菓子。その形は生まれたばかりの幼子イエスをかたどっています。

 フランス北部ではこのお菓子をオレンジジュースと一緒にいただくのがクリスマスの伝統だそうです。

 一方、マルセイユでは、フルーツをお砂糖で煮て固めたフルーツのコンフィを食べるそうです。例のプロヴァンスの13のデザートの中にも数えられています。

 「プロヴァンスでは自然の恵みを大切にするのがクリスマスなんです」とリンダさん。

 「ああ、それを言うなら北部だっておなじだよ」とセバスチャンさん。

 それはモミの木で作ったリース。このリースを家の外や中に飾るのが北部の習慣。

 ところが南部では、リースではなく、素焼きの人形を使ってキリストの誕生の瞬間を再現したクレッシュを飾るのが伝統だそうです。

 この素焼きの人形のことをサントン(santon)といいます。これを使ったクレッシュはキリストの誕生の瞬間から発展して、村一つを再現してしまうほどの規模になるものもあります。

 さてクリスマスのイルミネーションも北と南では違っているようです。

 リールには家をまるごとイルミネーションにしてしまう人たちがいて、さらにそれを見学にやってくる人たちもいます。その数、なんと8000人ほど。

 「ステキなお家ね。でも、マルセイユは、ご覧の通りもっとすごいわよ」とリンダさん。

 港に停泊している地中海伝統のボートが全部イルミネーションで輝いています。きれいですねえ〜。

 「おとぎの国に迷い込んだ気分ですよ」と女性。

 クリスマス市が中止になってしまったところもありますが、これなら十分に楽しめましたね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、ツリーの下にクリスマスプレゼントを置いておいた。中身はチョコレート。翌朝になってきた付いた。うちは床暖房だったっけ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はマヨルカ島で再訪 [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回は、スペイン沖の地中海にあるマヨルカ島を旅します。以前一度行ったことがあるので、今回は再訪です。

 パリからは空路の直行便で2時間足らず。

 では、出発!

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下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 なんだか突然夏に逆戻りしたようなこの風景。コロナなんか忘れさせてくれる楽園のよう。

 毎年1,200万人もの観光客がやってくるそうです。とは言っても、この映像は夏のマヨルカ島。

 まずはマヨルカ島第一の都市パルマを散策しましょう(青印)。訪ねたのはアルムデナ宮殿(赤印)。

 どことなくイスラムの香りのする美しい建物。かつてはムーア人の城塞でしたが、14世紀にカトリック教徒のスペイン王室の宮殿になりました。

 「ここから塔に上ることができます。希望の塔と呼ばれています。島を支配していたイスラム教徒だけが使うことのできる通路だったのです。ここからすぐに港に逃げることができました」とガイドさん。

 この塔、階段がなくロープで滑り降りるようになっていたそうです。

 現在は王室の夏の離宮として使われているこの宮殿。こちらがスペイン王フェリッペ6世の執務室。そして地下には謎めいた部屋がありました。そこはかつてフランス人錬金術師が実験室として使っていたそうです。

 次は島の北西部にあるオレンジの果樹園を訪ねましょう。

 「かつてヨーロッパの人々はクリスマスプレゼントとしてオレンジをもらっていましたが、そのオレンジはここで栽培されたものだったのです」と旅人。

 この島にオレンジをもたらしたのはアラブの貨物船でした。600年も前のことです。せっかくですから収穫を体験。収穫したオレンジはジュースにしていただきました。

 さて次は、レトロなトラムにのってソレルの港を見学してみましょう(水色印)。港の風景を楽しんでいると終点に到着。

 次はマヨルカ島のくねくねした道を車で移動。向かった先はドラックの洞窟(紫印)。地下25メートルのところにある洞窟は長さが1.5キロもあるそうです。

 「ここはドラゴンの洞窟と呼ばれています。というのも、羊飼いがここで羊たちを休ませていると、そのうちの何頭かが姿を消してしまいました。ドラゴンに食べられてしまったのだという伝説があるんです」

 洞窟の中をこの小さなボートで見物します。ドラゴンがいるとなるとちょっと怖い。ここはヨーロッパでも最大の洞窟と言われているそうです。

 そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。そこは内陸の山間部にある巡礼の地(緑印)。聖堂は堂々たる作りになっていました。ここを通った向こう側に宿泊施設があります。

 「かつては巡礼者の宿泊所でしたが、今は一般の人たちも宿泊できるようにしています」と施設の方。

 俗世間から離れて静かな一夜がすごせそうです。

 翌朝は、気球に乗って島を空から見てみましょう。雲がかかってちょっと幻想的。下を見ると雲の間から町が少し見えていました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、白い上着につけてしまったオレンジジュースのシミは洗濯で見事に消えていたけど、そのシミを取ろうとスポンジでゴシゴシやった時の灰色の大きなシミは残ってしまった[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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Xmasの13のデザート [プロヴァンス地方]

 元総理と現総理のあまりのお粗末さに言葉もなし。

 とにかくコロナは尾身さんを信じて対策するしかないか・・・。

 ここらで、ラグビー日本代表の面々が登場して、「密は避けても心はワンチーム。年末年始はがまんで乗り切ろう!」とかなんと言ってくれたら、「了解です!」となるような気がするのだが・・・。

 それはさておき、本日はクリスマスの13のデザート。昨日も13で、今日も13。なぜかと言えば、キリスト+12の使徒=13か?

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月24日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 マルセイユ郊外にある町シャトー=ゴンベールのコラリー家にお邪魔してみると、家族が一つのテーブルを囲んでクリスマスの13のデザートを召し上がっていました。

 プロヴァンス地方には、クリスマスイヴの真夜中のミサが終わった後に、13のデザートを食べるという伝統があるそうです。

 ポンパリュイルと呼ばれるパン、アーモンド、ヌガー、生のフルーツ、ドライフルーツで構成されています。

 では時間をちょっと逆回しにして準備の様子を見てみましょう。

 食料品店は、このデザートを用意するためにやってきたお客さんで賑わっていました。

 コラリー家のマダムも同様です。買い忘れがないようにリストを片手にチェックしながらの買い物です。

 一つのお店だけでは揃えられないので、小さな小売店をはしごするそうです。

 ほとんどのデザートは買って済ませられますが、コラリー家ではポンパリュイルだけは手作りするそうです。

 小麦粉、オリーブ油、砂糖、オレンジの花のフレイバー水を使って作ります。

 生地ができたらこんな形に成形してオーブンで焼きます。

 一方、お祖父さんとお祖母さんはお孫さんと一緒にテーブルの準備。テーブルクロスは3枚かけます。そして端の方をこんな風に結わえます。

 テーブルの上に、ロウソクを3本、芽が出て伸びた麦の苗を3つ置きます。結構、伸びてますね。新年はいい年になるかしら?

 そんなことをやっている間に、ポンパリュイルが焼き上がりました。きれいですねえ〜。

 さあ、デザートを並べましょう。お皿とナイフとフォークもセットして、いただきましょう!

 中には好みに合わないものもあるらしいけど、家族が全員集合していただく食事は大切な時間です。

 お祖父さんの笛の演奏も加わって、にぎやかになりました。

 この13のデザートはキリストの最後の晩餐を表しているとか。やはりキリスト+12の使徒=13でした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼女にプロポーズするためにレストランに招待した。すると、デザートの時間になり給仕係がやってきて尋ねた。『結婚の申し込みをするのはこのテーブルですか?』 [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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アイスランドのXmas [その他の国]

 去年の今頃は何をしていたかとメールボックスを見ていたら、「エアコンの設定温度20℃では全然あたたかくない」とかなんと書いていたメールを発見。

 今年は21℃に設定している。今年は絶対に風邪を引きたくないから部屋は暖かくしているに限る。

 日記はつけていないけど、かなりのメールをやり取りしているから、メールが日記代わりになる。

 それはともかくとして、本日はクリスマス。いつもとちょっと違う、寒〜い国のクリスマスをご覧ください。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月23日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 こちらはアイスランドのとある湖。数日前からスケートを楽しむ人たちが集まってきました。気温が下がって、水がガチガチに凍りついたのです。

 「土曜日から寒さが強まり、この冬、初めてスケートができるくらいに凍ったんです」と女性。

 この時期、アイスランドでは午後3時半には太陽が沈んでしまいます。東京より1時間ほど早いですね。

 皆さん、明るい午後の日をぎりぎりまで楽しんでらっしゃいます。リポーターさんもちょっとだけスケートを楽しみます。

 一方、こちらは首都レイキャヴィーク。

 「冬は暗くて寒くて雪も降りますから、クリスマスはとても大切なんです。人の心を明るくしてくれますからね」と男性。

 アイスランドでも他の欧州の国々と同じようなクリスマス市が開催されます。中にはこの国ならではのものを売っている屋台もあります。

 「これはクリスマスならではの食べ物ですよ」とお店の方。

 どうやら仔羊の燻製肉のようです。

 街は雪に覆われています。大聖堂が美しいですねえ〜。

 こちらの湖は鳥たちで賑わっています。餌をあげてるからかな。一部は凍りついているようで、さすがの鳥もつるつる滑りながらい歩いています。

 クリスマスのレイキャビークの街は、こんなイルミネーションでキラキラ輝いています。恐ろしい形相の猫。

 「昔からこんなイルミネーションなんですか?」と取材班。

 「ええ、そうですよ」と地元の女性。

 猫が登場するようになったのは、アイスランドに昔から伝わる伝説が起源になっています。

 昔、農場主は労働者に新しい衣服を与えなければなりませんでした。それをきちんと守っているかどうかを監視しているのがこの猫だったそうです。

 市の中には小さなスケート場もあります。

 次は、一般家庭にお邪魔してみました。お祖父さんはフランス人ですが、お孫さんたちは皆アイスランド人。

 アイスランドではサンタクロースではなく13人の妖精がやってきます。妖精といっても、こんな感じのおじさん風。それぞれ異なる役割があるようです。

 クリスマスから数えて13日前に、窓辺にブーツを置いておくと、この妖精のおじさんたちがプレゼントを入れていってくれるのだそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼にプレゼントを買ってもらった。内緒だったらしいけど、とっくの昔に知っていた。なにしろ、お店から私宛に『ご購入ありがとうございました』ってメールが入ったから」

VDM(Vie de Merde)より


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コロナ禍のお城のXmas [サントル・ロワール地方]

 今日はクリスマス・イブで、一週間後は大晦日。

 東京はこの時期にしてはあまり気温が下がらず、それほど寒さを感じないせいか、実感がわかない。それともコロナ騒動のせいか・・・。

 新しい感染者数がいつまでたっても減らないのには閉口だ。当方は外食はしばらくしないことにして(もともとあまりしてないけど)、在宅勤務を継続中。

 週一で出社した日に帰宅すると疲れてぐったり。家で仕事することに慣れてしまった結果か?

 それはさておき、コロナ感染拡大防止策で、フランスに数あるお城は閉まったまま。クリスマスの飾り付けは中止というわけではなさそうですが、見学できないのが残念。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月22日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 こちらのお城では、クリスマスの飾り付けをするようになって25年になるそうです。

 そしてクリスマス休暇のこの時期に閉まったままになるのはこれが初めて。

 「これだけきれいなデコレーションを皆さんにお店できないのは本当に残念でなりません」とお城のオーナー。

 感染防止に自信のあるオーナーにとって休業は受け入れがたいようです。

 「歴史的建造物を見学するのに、一体なにがリスクなんですか?!感染するという統計的なデータなどありませんよ」

 蜜にならないようにして見学すればいいんでしょうけど、そこのところがなかなか微妙。

 それにしても華やかな装飾ですね。誰も見に来られないなんてもったいない。

 他にもロワール川のお城は、例年より少し小規模になったものもあったとは言え、どこも念入りにクリスマスの飾り付けを行っているようです。

 それと同時に厳しい感染防止対策が必要とされています。

 「今は衛生問題に皆の目が集まってますから仕方ないですね。でも、見学できないのは残念です」と女性。

 「クリスマスの装飾は本当に美しいですよ。特にシュノンソーのはきれいです。残念だけど、なるようにしかならないですね」と別の女性。

 こちらはアンボワーズ城。ナポリのクレッシュが展示されていますが、これを見学する人がいないため、展示費用を回収するのが難しくなっているそうです。

 「35,000人ほどの入場者を見込んでいましたが、それがゼロになりました。金額にすると50万ユーロほどになります」

 やっぱり今年のクリスマスはこれまでに体験したことのないクリスマスになりそう。

 施設の再開は来年の1月7日以降になるようですから、新年にはたくさんの人達が見学できるようになるといいですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、うちの父はコロナ感染を極端に恐れて、家の中でも全員がマスク着用の上、定期的に手洗いを命じられる。おまけにそれぞれ1メートル以内に近づくことは許されず・・・ああ、毎日が息苦しい〜」

VDM(Vie de Merde)より


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パネットーネ [イタリア]

 夜が一番長い日が終わって、これから徐々に昼間が長く夜が短くなっていく。そして今年ももう10日ほどで終わり。

 わが家は、クリスマスプレゼントくらいはするが、毎年特にこれと言ってどこかにでかけるということはしないから、いつもと変わらない静かな年末年始をすごすことになる。

 思えば、去年のお正月、どういうわけか突然、鎌倉に行こうなどという気まぐれを起こしてひどい目にあったのだった。もうこりごり。お正月は家でのんびりするに限る。

 さて、クリスマスまではあと2日。クリスマスのお菓子といえばビュッシュ・ドゥ・ノエルだが、イタリアにはパネットーネという焼き菓子があるそうです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 クリスマスの時期になるとフランスのスーパーに並んでいるのがこのパッケージ。中にはパネットーネが入っています。

 「パネットーネと言えばクリスマスですよ。家族で仲良く食べるのが習慣になってます」と男性。

 「パネットーネってどこのお菓子か知ってますか?」と取材班。

 「イタリアでしょ。イタリアの北部だと思いますよ」と男性。

 それなら、どこなのかイタリアまで行って調べきましょう!

 どこに向ったのかと言えば、こちら、ミラノです。ドゥオーモがレースのように美しいですね。

 あちこちのお店のショーウィンドウに並んでいるのがパネットーネ。ミラノで生まれたこのお菓子、中には40ユーロ以上するものもあります。フランスのスーパーにあるのの6倍以上!

 製造現場をのぞかせてもらいましょう。こちらはお菓子屋さん。朝の4時、パティシエのマルコさんが作業に取り掛かりました。

 因みに、このお菓子を作るのには3日かかるそうです。

 まず前日に作っておいたブリオッシュの生地を大型ミキサーの中に入れます。そしてこれから様々なものを加えていきます。

 「オレンジエキス、レモン汁、はちみつに混ぜたバニラを加えます。このバニラがパネットーネの独特の味を生み出します」とマルコさん。

 さらに、干しぶどう、砂糖で煮たオレンジを加えて、型に流し込みます。これを50分ほどオーブンに入れて焼きます。

 その間に、図書館でパネットーネの起源について調べてみましょう。

 「この本は1550年に出版された初めてのイタリア料理の本です」と専門家。

 パネットーネの起源は謎に包まれています。最初にその名前が登場するのは16世紀の辞書の中。ここには、パネットーネはクリスマスの日に作られると書かれてあります。

 「ミラノ公の料理人がクリスマスのデザートとしてパンを焼いたところ、トニという名の雇い主が、その中にフルーツのコンフィを加えたらどうかと提案したんです」

 それで生まれたのがパン・デ・トニ(トニのパン)。これがなまってパネットーネになったとか。本当かな???

 厨房に戻ると、そのトニのパンが焼き上がっていました。焼き上がったパンは逆さにして冷まします。

 「そのままにしておくと蒸気でしぼんでしまうんです」とマルコさん。

 さかさで冷ましたパンを切ってみると、ふっくらで美味しそう。

 「まずバターの香りがして、その後にオレンジのコンフィの香りがします」

 マルコさんのパネットーネは35ユーロで販売されています。少々お高め。でも、壁一面に注文のメモが貼り付けられています。クリスマスだけで800個を販売するそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、パン屋に行ったらショーケースの中に粉まみれのパンが置いてあった。そこで店員が息で粉を吹き飛ばした。このコロナ禍で・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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??ユーロで晩ご飯121 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいますというのがいつもの節約晩ご飯ですが、今回はクリスマスのスペシャル版。

 ちょっと増額して予算は60ユーロ、人数も増やして6人分のフルメニューの食事を作ってもらいます。

 例年のクリスマスなら大勢が集まって会食するところですが、コロナ禍では6人までと決められているのでこの人数。

 チャレンジしてくれるのは、三ツ星レストランのオーナーシェフ、エマヌエル・ルノーさん。

 では、スタート!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ここはアルプスの麓にあるリゾート地。例年なら冬のバカンス客でにぎわっているところですが、今年はどんな具合になるのやら・・・。

 そんなリゾート地にレストランを開業しているのがエマニュエルさん。三ツ星シェフということなので期待できそう。早速、60ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 なんだか雪と風で寒そう。でも、この辺りでは当たり前のお天気かも。

 まずやってきたのはお肉屋さん。2キロあまりある大きめのホロホロ鳥を一羽購入。これが19.40ユーロで残りは40.60ユーロ。

 次は八百屋さんへ。ニンジン、カブ、ジャガイモ、マッシュルーム、アンズタケ、リンゴ、洋梨、玉子を購入。これが合計で14ユーロ。残りは26.60ユーロ。

 次はパン屋さんにやってきました。屋内なのであたたかそうです。ここで調達するのは、パン粉、パイ生地。合計で4.50ユーロ、残りは22.10ユーロ。パイ生地、あんな風に切り売りしてくれるんですね。

 最後は、こちらのお店で、バター、牛乳、生クリームを購入。さらに、ブルベリージャムと栗も購入。これが全部で18.48ユーロ。

 お買い物はこれで終了。手元には3.62ユーロが残りました。ではレストランの厨房で調理の開始。

 まずはデザートから。

 リンゴと洋梨を皮をむきます。ジャムを鍋にかけて煮詰めます。バターを溶かしたフライパンでリンゴと洋梨とブルーベリーを炒めます。ガラスの器の底に、ブルーベリーを入れ、ホイップした生クリームをしぼったら炒めた果物をのせ、さらに生クリームを絞ります。最後はブルーベリーソースとココアでトッピングしたら出来上がり。

 次はメイン料理。

 ホロホロ鳥はハーブと野菜と一緒に鍋で煮込みます。それにしてもハーブの量が半端じゃないですね。鍋が鳥の巣状態。鍋がグツグツ言い出したら蓋をしてヒーターから外し35分放置。こうしておくとお肉が柔らかく仕上がるそうです。

 その間に前菜を作りましょう。

 茹玉子を溶き卵に浸したらパン粉をまぶします。これを油で揚げ、酸味の効いたキノコのソースの上にのせ2つに切ったら出来上がり。

 35分間放置しておいた鍋のスープを器に取り分けます。そしてパイ生地で蓋をしてオープンで焼きます。こんがり焼けたら出来上がり。このスープと一緒に食べるのが栗料理。どうやって作るのかは不明。映像に出てなかったですね。それともあの鍋と一緒に煮たのか・・・。

 とにかく、お祝いに相応しい料理が出来ました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、他の玉子より倍以上も大きな玉子をみつけて、さぞかし生むのが大変だったろうと思った・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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