知られざるコモ湖 [イタリア]
日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。
季節がまた冬に戻ったので夜が一段と寒くなった。昼間は日差しがあればそれほど寒さを感じなくて済むが夜となるとそうはいかない。
この一年は集団の中に身を置く時間が少なかったせいか、風をひいいて熱を出したり寝込んだりなんてことがなかった。今ここで体調を崩すとややこしいことになりそうなので、気をつけなくては!
さて、本日は週末旅の代わりに、イタリアのコモ湖を訪ねてみることにしましょう。リゾート地とはまた別の顔が見えてきます。
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
アルプスの麓にあるコモ湖。各国の王室やセレブの別荘のある世界的リゾート地として知られています。
湖畔にはゴージャスなヴィラが立ち並びます。この豊かな町の風景は、かつて産業で栄えたことの証です。
それが絹産業でした。
この地で養蚕が始まったのは1700年のこと。当時、桑を栽培していた農民が、蚕の好物が桑の葉だということに気が付いたのです。
「彼らはカゴの中に蚕の卵を入れて自宅の台所に保管していました。そして卵から幼虫がかえるとすぐに桑の葉を食べられるようにしておいたんです」
産業革命が起こると、絹の生産はアジアへと場所を移すことになります。
しかし、コモ湖で養蚕が盛んだったことが伺えるものが今でも残っています。
それがこちらの建物。1901年に、テキスタイルの会社のために建てられたものです。
装飾に蚕の幼虫と成虫があしらわれています。
湖畔にある絹の博物館に行けば、当時の絹糸の製造過程がわかります。
「この部分に70〜80℃のお湯が運ばれてきます。お湯につけられた繭からは糸が取り出しやすくなるんです」
一つの繭からは、なんと1.5キロもの糸が取れたそうです。
「繭から取れた糸はこの部分で巻き取られることになります」
そしてこちらが製糸用の機械。複数の糸を撚って一本の丈夫な糸に仕上げます。
絹織やその布を使った産業は今でもコモ湖で続いています。欧州で販売されている絹の80%がこの地域の工場で生産されているそうです。
こちらは欧州のすべての高級店に絹布を納品している会社です。
「皆さん、独自のコレクションを制作するためにここにおいでになります。そして制作のヒントを求めて、わが社に保存されているサンプルを一日かけて調べて行かれます」と会社の方。
湖を中心とした単なるリゾート地だとばかりと持っていましたが、こんな産業が地域をささえていたんですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、同級生が研修のある週末だけ家に泊めてくれることになった。但し、条件がある。それはパジャマを着て寝ないこと。なぜなら、絹のシーツを傷めかねないからだそうだ」
VDM(Vie de Merde)より
夜行列車復活大作戦 [トピックニュース]
東京はまた冬に戻った。部屋には暖房、外出するときはコートにマフラーだ。
あと2週間くらいすると春が来るのか?
桜の開花予想によれば、東京は3月15日。えっ、何だすぐじゃない!近くの公園の桜にはそんな気配は感じられないけどなあ。
ともかく春が来るのはうれしい。しかし、外出する人が増えてコロナ感染のリバウンドなんてイヤな予感もする。
未だに新規感染者が200人や300人も出ているようじゃあどうにもならん。まだしばらく遠出は難しい。
そこで気になったのがこんなニュース。
フランスでは夜行列車が復活するそうです。
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
200年ほど前から走り続けてきた夜行列車。懐かしい映像。
しかし、最近は車両も古くなりぼろぼろになりかけています。そこで、これらの車両をリノベーションして走らせることになりました。
どうやらフランス政府は、最近とんと姿を見せなくなった夜行列車を復活させようとしているらしい。
この10年で10本のラインを復活させる予定だとか。
「この車両は800万キロは走ってますから少し手入れをしてやる必要があります」と工場の方。
まずは車両の設備をとりはずすことから始まります。
取り出した座席はそれほど傷んでないように見えますが、これもきれいにするんでしょうね。
そしてこちらが夜行列車に欠かせないベッド。カバーを取り替えればまた使えるようになります。
一車両全体をリノベするのに10〜12週間かかるそうです。
内装だけでなく車両自体も修理が必要です。地道な作業が多いですね。
こうして新しくなったのがこちらの車両。パリ〜ブリアンソン間を走る車両です。
ビフォーがこちらで、アフターがこちら。そんなに大きく変わった感じはしませんが・・・。
「個々の乗客が使える電源が設置されました。それに折りたたみ式の小テーブルもあります。WiFiも使えます」と工場長。
今年6月に作業が完了したら実際に走り始めるそうですが、このコロナ禍で大丈夫か?
ワクチン接種で感染しなくなるといいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、仲間と夜行列車にのってハンガリーからパリにもどることにした。コンパートメントが狭すぎたので、一つ後ろの車両に移動して誰もいないところでぐっすり眠った。目覚めた時、そこはベルリンだった。夜の間に車両が切り離されて、僕の荷物は今頃パリだあ〜」
VDM(Vie de Merde)より
スキー場が密! [トピックニュース]
わが家では、総務省の接待問題は氷山の一角なんじゃないの〜、となっている。
一人7万円もの高額接待をしたのに、その役人に当時の記憶が曖昧と言われたのでは、なんのための接待なのやら・・・。
結局、無駄金だったってことになる。役人とは良い商売ですな。
さて、このところの好天気で日本もフランスも人出が増加しているとか。フランスのスキー場の様子を見てみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年4月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランスはちょうど今頃冬のバカンスシーズン(2月にバカンスがある!)。
好天気とあってスキー場はこの混み具合。しかし、コロナ禍ゆえ縮小営業。当然ながらマスクは必須。
パトロール中の憲兵が着用してない人を見つけました。
「すいませんが、ここはマスクの着用が義務付けられてますよ」
取締というよりソフトな声がけと言った感じ。
こちらのカップルはフランス西北部パ・ドゥ・カレ県からやってきたようですが、感染対策はいつも気をつけているそうです。
「コロナはすでに日常のようになってますから、きちんとマスクをして過ごさなくてはと思ってます」と女性。
「マスクの着用義務があるとは知りませんでした。なので、し忘れてしまったんですよ。しなくてはいけないですね」と男性。
さらに、スキー場にはコロナ対策係が各所に配置され、注意を喚起しています。
今のところ、マスクをしてないからとすぐに罰金ということにはなっていませんが、きちんと規則は守ってもらわなくてはなりません。
「ついついマスクを外してしまう人がいないかどうかしっかり見ていないといけません」と憲兵長。
ツーリストが集まるお店でも、この通り入り口にアルコールを置いて消毒してもらっています。
「皆さん、マスクをしてますし、そんなに心配はしてないですよ」とお店の方。
しかし、湖畔のベンチではマスクを取って自然の空気を味わいたくなってしまいます。そこへやってきたのが憲兵。注意されてしまいました。
「こんなところで罰金135ユーロだなんて嫌ですから、マスクはきちんと着用しますよ」と男性。
ジェラルメでは人が多く集まる場所に限ってマスク着用が義務付けられているそうです。
それにしても、この落ち着きぶりはなんなんだろう?
フランスは一週間の新規感染者がおよそ13万人。欧州の中では一番多い。
日本は3万人で医療崩壊とか言ってたのに・・・。今だって決して逼迫が収束したとは言われてない。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、5才になる娘が、私の携帯を手にとって言った。『オーケー、グーグル。コロナウイルスはいつ終わるの?』』
VDM(Vie de Merde)より
春の陽気 [アルザス地方]
恒例のWHOの世界コロナ感染状況リポートが更新された。2月21日までの一週間の新規感染者数は(カッコ内は前回の数字)(百の位は四捨五入):
米国:480,000人(674,000)
英国:79,000人(97,000)
ロシア:93,000人(105,000)
ドイツ:52,000人(51,000)
イタリア:85,000人(86,000)
スペイン:30,000人(50,000)
フランス:131,000人(128,000人)
イスラエル:22,000人(36,500)
日本:10,000人(11,000)
全体に減ってるような減ってないような微妙な数字。日本は ”減少している” とは言い難い。全国で千人なんてあっという間に前後する数字。これで非常事態宣言を解除したら首都圏はどうなることやら・・・。
それはさておき、近所の公園の梅がほぼ満開になっている。歩いていると香りが漂ってくるほどだ。いつも朝の早い時間にしか通らないから、どれくらいの見物客が来ているかはよくわからないけど、少し歩いている人が増えたように感じる。
それにしても梅は咲き始めが一番いい。一本の梅の木を日々眺めるのであれは別だけど、あそこまで数が多いと楽しめるのは五分咲きくらいまでかな。
さて、フランスの季節はどんな具合でしょう?
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2021年2月24日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
春の海?ではなくて、ここはアルザス地方の都市ストラスブール。この日は春を思わせる暖かい朝になりました。
「昨日の夕方、ストラスブールに着きました。今朝はお天気もいいので散策しているところです」と観光にやってきた男性。
「私はノルマンディ出身ですがノロノロ歩きなんですよ。だからこのお天気はとっても気持ちがいいですよ」と連れの女性。
予報では18℃まで気温が上がるとのこと。真冬の格好では具合がわるいですね。
おお、こんな格好で歩いている人が・・・。こちらの家族も重いコートは脱いで少し軽い服装になりました。
「暖かくて明るくてうれしいです」と女の子。
「雪だった先週に比べたら全然違いますね。毛糸の帽子もいらないし軽装になりました」とママ。
確かに、2週間前は氷点下13℃を記録していました。工事現場はだいぶ仕事がし安くなったようです。
「前は地面が凍りついてましたけど、今日は日差しがあるから楽になりました」
ここからすぐのところにあるレストラン。アイスクリームを準備していました。どうやら暖かくなったのは先週末からのようです。
「10パック用意してたんですが、あっという間に売れてなくなってしまったんです」
それで新しいアイスクリームを準備しているというわけですね。
こちらは遊具のある公園。この方、あまりにお天気がいいのでお孫さんを遊ばせにやってきたそうです。
「気持ちのいい天気なんで、孫たちを外で遊ばせに来ました。体に良いですからね」
ストラスブールのこの天気、しばらくは続くそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫と二人でアパートを見学に行った。終わって出てくると私が言った。『ちょっと暗い感じがしたわ』すると夫が言った。『サングラスを取った方がよかったんじゃない?』・・・」
VDM(Vie de Merde)より
マントンのレモン [コート・ダジュール地方]
本日は天皇誕生日で祝日。普通なら月曜日に休暇を取って4連休にするところだが、結局月曜日は仕事をしてしまった。
溜まった案件を片付けてしまいたいというのもあるけど、休んだからと言って遠出ができるわけでもなし、せいぜい半径2キロほどの範囲をうろちょろするだけ。
しかも今は家のデスクが仕事場。ゆえに、気軽に「ちょっとひと仕事するか・・・」みたいな感じになってしまった。
ああ、こりゃ普通じゃないなあ。この状態は早く終わらせたい。それにしても遠出したいなあ〜。
さて、本日はレモンのお話。気持ちだけ地中海へと遠出してみましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
マントンの市場に並び始めたレモン。マリオさんはもう50年も前から庭で育ったレモンを市場で販売してきました。地中海の太陽の日差しを浴びて育ったレモンは野生児みたい。
「化学肥料なんてなし。自然のままのだよ」とマリオさん。
これを食べると冬でも元気にしていられるとか。
「毎朝ジュースにして飲んでますよ。蜂蜜だけちょっと加えて飲むの。なにしろビタミンCがたっぷりだからね」と女性客。
マントンのレモンを買っていくのは地元の人だけではありません。こちらはパリからバカンスをすごしにやってきた男性。
「家族や親戚へのおみやげです。皆、ここのレモンのことを知ってますよ」
こちらはマントンの丘上。レモン栽培は15世紀頃から行われていたそうです。
「海に面した山の上は特殊な気候で暖かいんです。だからよく育つんです」と栽培者の方。
それにしても、でかい!こうやって食べても口当たりがよくて甘いそうです。
こちらの工房では50年ほど前から昔ながらの方法でレモンジャムを作っています。煮詰まるまで休むことなく混ぜ続けなくてはなりません。
美味しそうなジャム。朝、バターを塗ったトーストにつけて食べたら爽やかになりそう。食べたくなるなあ。
さて、毎年恒例のレモン祭り、コロナ感染が始まった去年は予定を早めて終了となりました。そして残念なことに今年の開催は見送りとなったようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女に、残りの人生を一緒にすごしたい、そのためにはなんだって犠牲にできる、と告白した。すると彼女が言った。『あんた、なにか悪いものでも食べたんじゃないの?』」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯128 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回は、二つ星レストランのシェフと、食品と環境問題の専門家がタッグを組んでチャレンジしてくれます。
ではスタート!
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
リポーターさんとの待ち合わせはいつものように市場。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
まずやってきたのはチーズ店。前菜にチーズを使うようです。カップ一杯ほどで1.20ユーロ、残りは28.80ユーロ。
そして八百屋さんにやってきました。洋梨、カブ、しわしわのキャベツ、ビート、ネギ。どれも水の消費量が少ないものばかり。
ん?どういう意味だ?
つまり、栽培するのに必要な水の量のこと。ああ、そういうことか。
水のムダ使いはよくないけど、そこまでやるか?って気がする。
それはともかく、これが合計で18.80ユーロ。え〜、八百屋さんでこんなにかかっちゃって大丈夫か?
残り10ユーロを持ってシェフのミッシェルさんが次のお店に向かおうとすると、環境問題の専門家ファディさんが止めに入りました。
水を大量に消費するから止めたほうが良いと言う。で、結局、買うのを諦めました。
いやはや、どうも今回の節約晩ご飯は予算だけじゃなく水の消費量まで制限されてしまうようです。
次はお肉屋さんにやってきました。牛肉を買うようですが、牛の飼育だって環境への負荷が大きいのでは?
しかし、そんなこと言ってたら料理なんてできない!
そんなわけで、一人分130gに抑えることでお許いただきました。これが8.51ユーロで、残りは1.49ユーロ。
お買い物はこれで終了。予算内に収まりました。では調理の開始。
まずはメインの肉料理から。
付け合せ用の野菜の皮をむいて大きめのサイズに切りフライパンで炒めます。野菜は大きめに切ったほうが味や風味を感じやすくなるとか。
ここでまたファディさん登場。野菜の皮を無駄にしてはいけませんとのこと。ミッシェルさん、それを見越していたのか、お肉を煮るブイヨンに使っているそうです。
次は前菜。
チーズに味付けをしてよく混ぜたらお皿に盛り付け、グリーンのソースと、ネギとビートの炒めものを添えて出来上がり。
最後はデザート。
洋梨は皮を向いて半分に切りフライパンで炒めたらローズマリーで香りをつけます。最後に蜂蜜を垂らしてお皿に盛り付けます。そして食べる直前にチョコレートソースを添えます。
いろいろ制限がありながらも、安くて美味しそうな晩ご飯が出来上がりました。ミッシェルさん、ご苦労さまでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女の両親と初めて食事をした。職業はなんだ?と聞かれて、輸出入の商取引をしていると答えたら、まるでドラッグの密売人でも見るような目でみられた」
VDM(Vie de Merde)より
週末はブルージュで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はベルギーの古都ブルージュを旅します。パリからは高速列車で2時間半あまり。
日本からのベルギー観光ツアーなら必ず含まれる世界遺産の都市ブルージュ。
では出発!
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ブルージュの旅は市内に張り巡らされた運河から始まります。
オフシーズンの上にコロナ禍で観光客の姿はみえません。いつもなら観光客で満席の観光ボートがいくつも運河の上を往復しているはずですが、静まり返っています。おかげで岸辺の建物をじっくりと眺めることができそうです。
「ブルージュの運河にはレンガ造りの橋がたくさんかかっています。その中には中世からのものも残っています」とガイドさん。
運河をあとにしてちょっと変わったところに行ってみましょう。そこはブルージュで唯一残っているビール醸造所(青印)。ここから3キロほど北西に行ったところにある瓶詰め工場まで、ビールを運ぶパイプラインが地下に作られているとか。このパイプラインで1時間に4000リットルのビールが運ばれているそうです。
次は馬車に乗って街を一巡りしてみましょう。約1時間のツアーで50ユーロ。馬車を引いているお馬さんの名前はナポレオン。古い建物の並ぶ道を通り抜け見えてきたのが聖母教会(赤印)。
「教会はレンガの手作りです。中にはミケランジェロの聖母子像があります」
次に馬車が止まってくれた場所が、ベギン会修道院(緑印)。ここを見学するときは、おしゃべりは厳禁。この建物と中庭は1245年に作られたそうです。入り口近くには小さな博物館があり、中世末期のベギン会独特の暮らしを知ることができるそうです。
次は少し高いところに行ってみましょう。そこはブルージュの鐘楼(水色印)。少し傾いている珍しい鐘楼です。高さは83メートル。366段の階段を上がってみましょう。入場料は10ユーロ足らず。
上へ行くに連れ狭くなっていく階段。途中にこんな部屋がありました。カリヨンの演奏室。なんだか複雑・・・。その仕組もかなり複雑。鐘と操作盤が針金でつながっているようです。
それを横目にどんどん上がっていくと屋上に到着。360度の眺望を楽しむことができます。
さて、ブルージュの名物と言えばチョコレート。ちょっと変わったチョコを食べさせてくれる老舗に行ってみましょう(こげ茶印)。
「こちらはオニオン味、ビーツ味です」
チョコレートにはとても合いそうにないお味。旅人さんが味見してましたがどうなんでしょう?どうもジュースにしてチョコレートと組み合わせたようです。それはともかく、普通のチョコは美味しいらしい。
「ブルージュでは指折りの美味しいチョコレートのお店ですよ」と女性客。
次は自転車を借りて街の外れにある公園に行ってみましょう(黄緑印)。ここには古い風車が残っています。500年前は25台ありましたが現在は4台のみ。
さて、今晩の宿は中心街から少し離れたこちらのホテル。「ジャック・ブレル」という名前のついたお部屋に通されました。ジャック・ブレルはベルギー生まれでフランスで活躍したシャンソン歌手。窓を開けると運河の夜景が広がっていました。
翌朝はブルージュから北へ25キロほどのところにある自然公園に行ってみましょう(グレー印)。ここは鳥たちにとって空港みたいな場所。つまり様々な国から飛んできた鳥たちが羽を休め、また目的地に向かって飛び立っていく場所らしい。
「海藻や貝やエビなど餌が豊富なんです。鳥たちのとってはレストランみたいな場所です」とガイドさん。
人間のような邪魔者もいないからゆっくりできそうですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、居間の窓ガラスを鳥が突くのでどうにかしたほうが良いとママに言ったら、紙に『ガラスに注意!』と書いて窓に貼り付けた」
VDM(Vie de Merde)より
ホテル対Google [トピックニュース]
文春オンラインのあの音声はちょっとすごい。越後屋とお代官様の会話とは言えないけど、それを彷彿とさせる。どうやって録音したのやら・・・。
さて、今や恒例となったWHOの世界コロナ感染状況リポートが更新された。2月14日までの一週間の新規感染者数は(カッコ内は前回の数字)(百の位は四捨五入):
英国:97,000人(134,000)
ロシア:10,500人(117,000)
ドイツ:51,000人(68,000)
イタリア:86,000人(83,000)
スペイン:50,000人(82,000)
フランス:128,000人(136,000)
イスラエル:36,500人(39,000)
日本:11,000人(17,000)
イタリアだけ増加。イスラエルは国民の40%がワクチン接種済みらしいけど、そう急激には感染者は減少しないらしい。
日本も期待してたほど減ってない。なんで減らないんだろうなあ。こんなに自粛してるのに・・・。
それはともかくとして、このコロナ感染で大打撃を被っているホテル業界ですが、フランスではこんな事件が起きていました。
下記ウィンドウをクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2021年2月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはパリにあるホテルFrance Albion。Googleの評価では4つ星ですが、フランス国内での正式な格付けは2つ星です。
「うちのホテルは4つ星ではありません。2つ星です。このGoogleの評価を見たお客さんが、わあ4つ星に泊まれると思って来てみたら2つ星だったとがっかりされてしまうんですよ。うちはそもそもが2つ星なんです」と支配人。
そんなわけで、利用者のコメントを元に格付けを行っていたGoogleを、多くのホテルが訴えた結果、Googleは和解金100万ユーロを支払うことになったとか。
Googleは「我々はDGCCRF(フランスの担当局)と和解し、Google上でフランスの公式格付けのみを反映させるために必要な修正を行った」と発表しました。
フランスのホテルの格付けには明確な指標が設けられています。部屋の広さ、バスルームがあるかどうか、設備の充実度など、その指標は250もあるそうです。
確かに、フランスのホテルに泊まると違いがわかる。4つ星、5つ星には泊まったことがないからわからないけど、確かに2つ星と3つ星では違いがはっきりわかる。
「Googleの格付けはすぐ見えるところに表記されていますが、フランスの正式格付けは、その後ろの方に小さく出てるんです。利用者はそんなとこ見ませんよ」とホテル・レストラン組合の会長さん。
このホテル対Googleの戦いは10年も前から続いていたそうです。今年になってやっと終戦となりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女の誕生日をお祝いするのにノルマンディのおしゃれなホテルを予約した。しかし、朝の4時、僕は駐車場の自分の車で寝ることに・・・。なにしろ僕のいびきがすごくって彼女が眠れないって言うんだ」
VDM(Vie de Merde)より
カーニバルのお菓子 [フランスのお菓子]
昨晩は用事があってやむを得ず渋谷を夜の9時ころに通ったところ、人通りはあるものの人の数は思ったより少なかった。
皆、なんとなく8時というのを意識して自粛しているんだろうなと思う。
一日の新規感染者数が2千人なんてもう聞きたくない。どうせなら二桁くらいまで下げてから解除を考えてもらいたいところだ。
さて、2月はカーニバルの季節だ。しかし、コロナ禍では開催は難しい。恐らくほとんどのカーニバルが中止されることになるんだろう。
しかし、中止しなくてもいいものがある。それはカーニバルの美味しいお菓子を食べること。
本日は、この時期、昔からリヨンで食べられてきたビューニュ(bugne)を紹介しましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがそのビューニュ。生地を薄く伸ばして四角に切ってパリパリに揚げて粉砂糖をふりかけたお菓子です。2月のマルディグラの少し前くらいから、お菓子屋さんの店頭に必ず並びます。
「とっても美味しいわ」と女性客。
「パリパリの食感に甘いお砂糖の味がして美味しいよ」と男性客。
確かに、見ているだけで美味しそうに見える。こちらのお店のビューニュの作り方は19世紀からずっと同じです。それにしても薄いですね。
「カリカリにするにはこれくらい薄くないといけないんです」と菓子職人。
このお菓子の期限は古代ローマ時代に遡るそうです。ローマによる支配とともにリヨンにはイタリアの様々な物資が運ばれてきました。その中には玉子や油があり、四旬節の40日間も保存できなかったため、それらを使い切るために生まれたのがこのお菓子なんだそうです。
こちらはリヨンのとあるご家庭。お母さんと娘さんがビューニュを作っています。
普通の一般家庭に伝わっているビューニュはパリパリではなくふわふわで柔らかいそうです。
材料は、玉子、バター、牛乳、砂糖、小麦粉、イースト菌。そして各家庭によって隠し味があるとか。このお宅ではラム酒をひとさじ入れました。
出来た生地は1時間ほど寝かせてから薄く伸ばします。でも、あのお店のように薄くするわけではなさそうです。
四角に切ったら油で揚げます。最後にお砂糖をかけたら出来上がり。
「パリパリじゃなくてふんわりしてるところが気に入ってます」と男性。
ついつい手が伸びてしまいそうなお菓子ですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、カーニバルでトイレットペーパーに化けた。完璧を目指して使ったロールは120個あまり。が、雨が降り出した 」
VDM(Vie de Merde)より
ダウニング街10番地の主 [イギリス]
フランスのニュースを見ていたら、コロナ感染者かどうかを見分けるのに、消防隊で訓練を受けているラブラドール犬が使えないか実験をしているという話題に出くわした。
感染者と感染者じゃない人の汗などのついたものを嗅がせて、どこまで区別できるかやってみたところ、95%の割合で区別できたという。
にわかには信じられないけど、冗談ではなく真面目な実験らしい。
このラブラドール犬を春くらいから高齢者施設や空港に配置する予定だとか。でも、ちょっとどうなんだろう?
空港にいたら犬に付きまとわれて陽性者だ!なんて言われたいかな?高齢者施設にいる親に会いに行ったら玄関のところで犬に付きまとわれて陽性者だ!と入所を断られるなんてどうなんだろう?正直、私はご勘弁ねがいたい。
さて、本日はワンちゃんではなく猫ちゃんのお話。ダウニング街10番地の現在の住人と言えばジョンソン首相。しかし、その前からずっとここで暮らしている猫がいました。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
それがこの猫のラリー。いわば官邸の主みたいな存在。
この肖像写真、首相官邸の公式ホームページに掲載されているそうです。いやあ、りっぱですねえ〜。
その私生活はというと、玄関の前をうろついたり、住人が帰ってくると出迎えたり、家の周りをうろついて通行人におやつをもらったりと忙しいらしい。
ホームページによると、ラリーは大変な人気で、毎日大量のお菓子を食べているとか。
ラリーがここへやってきたのは10年ほど前のこと。まだキャメロンさんが首相だった時のことです。
なぜにここへやってきたかと言えば、ネズミ退治。
しかし、実際は、玄関前でごろごろしたり鳩を追い回したり、カメラマンのためにポースを取ったりがメインのお仕事になってしまいました。
とは言うものの、外国からのお客様のお相手もこなし、オバマさんとも面識があります。トランプさんが来た時も・・・あれ、窓辺に寝そべってまるで他人事。
そんな自由気ままなラリーはSNSでも話題になるほどの人気ぶり。
こちらはサッチャーさんが首相だった時代に飼っていた猫。年間120ユーロの給料をもらっていたとか。
ラリーはと言えば、そのキャリアは同居した首相たちのキャリアに比べればずっと長いのに、無給。
英国政府の報酬は、最近はやりのジョブ型で決まる?与えられた任務を全うできなければ給料は出ないってことかな?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、窓を開けっ放しにして寝ていたら、明け方、おかしな物音で目が覚めた。うちのニャンが枕元で捕まえたネズミを頭から食べていたのだ 」
VDM(Vie de Merde)より