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ワクチン供給の実情 [トピックニュース]

 時々、渋谷のスクランブル交差点のライブ配信をYouTubeで見ている。

 はやりコロナ前と後では渡る人の数は同じではない。今の方がかなり少ない。感染者増加じゃあ夜出歩くなんて気にもならない。

 それにしても信号に間に合わずドタバタと走り出す人の姿は、カッコ良いもんじゃないなとつくづく感じる。あれはやめたほうがよろしい。

 さて、コロナ感染拡大を阻止する切り札と位置づけられるワクチン。EUの視点で見るとこんなことになるらしい。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月26日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 EUにはワクチンの製造工場が約50箇所あるそうです。生産量は世界第3位。

 とは言え、おかしなことにその生産量は自国使用より輸出の方が上回っているとか。

 現在、EUでは6,200万回が接種されていますが、7,700万回分が英国、カナダ、日本、アメリカに輸出されています。

 その筆頭がロンドン。2,100万回分が届けられています。全体の3分の1にも達します。それなのにロンドンからのワクチンの輸出はゼロ。

 「受け入れがたい状況です。相互が輸出輸入し合うのが原則です。英国でもワクチンは製造されているのに、その分は自国だけで使用しているんです。これでは受け入れられないのは明白です」と保健に詳しい経済学者。

 欧州と同じような状況にあるのが中国。但し、中国は自国民への接種より政治目的を優先させて輸出向けに生産しています。

 世界で合計5億回分のワクチンが製造されており、その内訳は、中国が33%、アメリカが27%、欧州が19%、インドが13%となっています。

 最も自国保護なのがアメリカと英国で、いかなる輸出もしていません。

 そんな中で、今週インドがこれに続きました。つまり輸出を停止したわけです。

 「インドはアストラゼネカとライセンス契約をして大量のワクチンを製造しています。ただ、ここへ来てまたも感染拡大の大きな波に襲われているため、まずは自国民を優先させることにしたんです」と保健に詳しい経済学者。

 欧州は相互性のない国への輸出をストップさせる可能性を示唆しています。

 はあ、そういうことかあ。やっと状況が飲み込めた。

 そもそも日本はワクチン作ってないから相互性といわれても無理な話。そんな事言わないで輸出してよぉ〜、製造できるようになったら輸出するからさあ〜、てな話で決着したんだろうか? 

 確か、アストラゼネカのを製造開始したとかなんとかいってたような・・・。承認がまだなんだっけ?

 EU委員会は今年の夏までに欧州内の成人70%に接種できると明言しているそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、インフルエンザの予防接種を受けた。医者によると効果は10日後になってからだという。確かにねえ〜、一日もしないうちに感染した[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯132 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は、ボルドーで料理教室を開いているオリヴィエさんが挑戦してくれます。

 ではスタート!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月27日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 こちらはボルドーの市場。マスクをして、30ユーロを渡して、いざ材料の調達に出発!

 本日は野菜中心なので、まずは八百屋さんにやってきました。

 最近のフランスは店頭から消えた昔の野菜を復活させるのがブームになっていて、あまり見慣れない野菜が並んでいます。

 で、まず購入したのが、タンポポの葉。この間、サラダにして食べているのを紹介しました。これが3ユーロで残りは27ユーロ。

 次は大きな葉っぱ。フダンソウというらしい。さらにニンジンも購入。合計で3.07ユーロで残りが23.93ユーロ。

 別の八百屋さんには様々な根菜が売られていました。ドイツ占領下のフランスではこの根菜類が食料として活躍したそうです。

 キクイモ、赤カブ、黒ニンジン、パネ(シロニンジン)を購入。合計で3.80ユーロ、残りは20.13ユーロ。

 次は鳥肉のお店で、鶏の胸肉を4枚購入。これが10.40ユーロで、残りが9.73ユーロ。

 さらに魚屋さんではムール貝を0.80ユーロ分だけ購入。残りは8.93ユーロ。

 最後は香辛料のお店にやってきました。山椒、カレー粉、ターメリックを購入。これが8.20ユーロで、わずかに0.73ユーロが残りました。

 では調理の開始。

 まずは前菜のニンジンのムースから。

 ニンジンは皮をむいたら、その皮や野菜の切れ端といっと一緒に茹でます。ムール貝はフライパンで殻のまま火を通し身をとりだしておきます。茹で上がったニンジンはカレー粉と一緒にミキサーにかけます。どろどろになったら器に盛り付け、ムール貝、タンポポの葉、クロニンジンを添えたらできあがり。

 次は、メインの鶏肉料理。

 フダンソウで胸肉を包んだら、このまま茹でます。付け合せのキクイモは蒸して皮をむきつぶします。これをお皿に盛り付けるとこんな感じになります。

 最後はデザート。

 材料はシロニンジンに玉子にレモン。シロニンジンは中世時代によく食べられていたそうです。ミネラルとビタミンが豊富だとか。茹でたら蜂蜜を加えミキサーにかけます。これを、玉子の白身にレモンをくわえて泡立てたものと混ぜ合わせ、生地の上に絞り出します。因みに生地はパットサブレでチョコが塗ってあります。

 15分ほどオーブンに入れます。焼き上がったら、おろしたチョコとレモンの皮をふりかけて出来上がり。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、スクラッチカードを2枚もっていたので、ついつい親切心で友人に1枚プレゼントした。するとその友人は200ユーロを当て、僕は大外れ [もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はカンペールで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はフランス西部の都市カンペール(Quimper)を旅します。パリからは高速列車で4時間弱。どんな旅になるんでしょうか?

 では、出発!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月20日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 おお、ゴシック様式の大聖堂。

 今回は、ハイキング用の靴とスニーカーの2種類を準備してきました。

 まずは普通の靴で、街の中心にある聖コランタン大聖堂(青印)に行ってみましょう。どこにでもあるゴシック様式の大聖堂のように見えますが、少しおかしなところがあります。

 それは主祭壇が左にずれていること。普通ならまっすぐに身廊とつながっているはずですがずれています。上から見ても少し曲がっているのがわかります。その理由は諸説あるようです。

 さて、次はスニーカーに履き替え、ガイドさんと一緒に名所をジョグングで回ります。運動不足が気になる方にはお進めのツアー。

 まずはこの建物。元監獄です。この場所を有名にしたのがフランソワ・ヴィドックという人物。

 18世紀、彼はここに収監されていましたが、シスターに変装して脱獄したそうです。犯罪人から国家警察の局長になるという数奇な人生を送ったヴィドックは、映画にもなりました。詳しくはウィキペディアを。

 さて、ジョギングをしながらやってきたのはオ・ブール広場(赤印)。通りには右を見ても左を見てもクレープ店が並んでいます。さすがブルターニュ!

 コロナ禍の中でも営業しているお店を見つけました。とは言っても食べるのは外で。

 旅人さんが向かったのは市場の中にあるクレープ屋さん。塩バターキャラメルのクレープをいただきます。

 エネルギーを補給したところで、ここから10キロほど行ったところにあるウィスキー醸造所に行ってみましょう(緑印)。

 なんと原料はそばの実。ここは100年も前からウィスキーづくりを続けてきたそうです。樫の木の樽が並ぶ蔵。

 「これは6年ほど熟成させたウィスキーです」

 普通のウィスキーと同じように見えますが、お味はどうなんでしょう?42ユーロのウィスキーを一本おみやげに購入。

 さあ、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう(紫印)。ここはかつて商店街だった場所。

 「こちらにはビストロが、あちらには礼拝堂がありました。それにダンスができるバーもありました」と宿の方。

 こちらが宿泊するお部屋。二人で一泊120ユーロ。

 就寝前に、せっかくですから海に沈む夕日を眺めながら海岸を散歩しましょう。海がキラキラして美しい!

 さて翌朝は、ボールでコーヒーをいただきます。このボールがブルターニュのシンボルなのでした。そのお店を訪ねてみましょう(黄緑印)。

 図柄やデザインに違いはありますが、共通しているのは名前が書かれてあること。バカンスのお土産に自分の名前の書かれたボール買って帰る人たちがたくさんいるようです。

 次はハイキングシューズに履き替えて山歩き。コロナを忘れて自然を満喫したら、また街に戻ります。

 例年なら夏にはこんなお祭りが開催されるそうです。しかし、去年はお祭りどころではありませんでした。

 こちらはライブが楽しめるバー。ミュージシャンが演奏を披露してくれました。コロナが収束して早く演奏会が開けるようになるといいですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、スニーカーを買いにでかけた。お店で試着しようとしたら、中から変な匂いがする。よく見たら、カチコチになった食べかけのチーズが入っていた[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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バゲット世界遺産立候補 [フランスのグルメ]

 またまた一週間があっという間に終わって週末がやってきた。

 在宅での仕事では自分のパソコンを使う。キーは平ら。立体的なキーに慣れてしまっているせいか、打つ時にどうも無駄な力が入っている気してならない。タイプミスも多発。

 試行錯誤した結果、平らなキーはあまり指を丸めないほうが良いという結論になった。極力指も平らにして撫でるようにキーを打つ。

 静かだし、爪でキーを傷めるリスクも減らせる。そんなわけで、只今、特訓中。

 それはさておき、本日はフランス伝統のパン、バゲットのお話。どうやらユネスコの世界遺産登録のため正式に申請されたようです。

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下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月26日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 この細長いパンがバゲット。日本ではパリジャンと言うと必ずこのパンを小脇に挟んで歩く姿が定番になっている。

 このパンが世界遺産に登録されるかもしれません。

 「そうなったら、早朝から仕事に励んでいるパン職人にとっては誇らしいですね」とパン屋さん。

 フランスには33,000軒のパン屋さんがあり、毎日、600万本のバゲットが販売されているそうです。

 こうして手で割ってみると、パリパリっと音がして香りも漂ってきます。

 「私はパテと一緒にいただきますよ。カモのムースをトッピングしてね」と男性。

 美味しそう!

 バゲットの起源はナポレオン時代にさかのぼります。戦下でも簡単に持ち運びができるパンとして生まれたのがバゲットだったとか。

 しかし、フランス人にとって毎日の主食になったのは第二次世界大戦後のことでした。

 「パリパリっとしておいしいから食べるんですよ」と女性客。

 外側がパリパリのバゲットを切ってみると、中は蜂の巣状になっていました。これが本物の伝統のバゲットです。

 丁寧に生地をこね、時間をかけて発酵させます。すべて手作り。

 こちらの方は2020年にパリで一番美味しいバゲットに選ばれたパン職人。

 「僕は、そうですね、48時間くらいかけて発酵させます。そのほうが味がいいんです」

 イースト菌は少なめで時間をかけて発酵させるほうが美味しいパンになると言います。

 美味しそうに食べますねえ〜。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、0.99ユーロでバゲットを買った。店員がお釣りを計算するのに電卓を叩き始めた。私は1ユーロを渡したのに・・・。」

VDM(Vie de Merde)より


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ロフト・ストーリー [アルザス地方]

 聖火リレーが始まった。

 こんな大変な時になぜやるんだって思ってたけど、被災地の聖火ランナーが嬉しそうに走っているのを見ているうちに、なんかちょっと違う気分になってきた。

 世の中がどんよりした雰囲気の中で、唯一、ぱっとした出来事はオリパラなのかも。

 そして、聖火リレーは必ずしも有名人が走らなくても良い。一般人がリレーしていけばいいのだ!

 それはともかくとして、本日は、春になるとアルザス地方にやってきて子育てをするコウノトリのお話。

 去年に引き続き、その子育ての様子をライブ配信するウェブカムが始まったそうです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月24日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 パソコンの画面に映っているのはコウノトリが卵のお世話をしている様子。

 このウェブカムにアクセスしている人の数は平均で30,000人ほど。

 「夜はどうしているのか、どうやって生きているのか、卵はいつ生むのかなど、地上からは見られないものを見ることができます」とママ。

 コウノトリのカップル、モーリスとメロディーが巣を作っているのは村役場の煙突の上。

 このカップル、去年も同じ場所で子育てをしていました。

 村役場の向かいにある学校に通う子どもたちは、毎日カップルの様子をウェブカムで観察しています。

 「コウノトリがこの村に来てくれるなんてうれしいです」と女の子。

 コウノトリを長年観察してきたドミニクさんが町長さんを説得して、その巣にウェブカムをとりつけました。それが思わぬ人気を集め、ライブ配信は今年で5回めになるそうです。

 「ギリシャ、ハンガリー、ベルギーにスイスなど、世界中からアクセスされています」とドミニクさん。

 サラルブでは、現在31組のカップルが子育てをしているそうです。大切なのはどれだけ多くのコウノトリがこの村にやってきてカップルを作り子育てをしてくれるかです。

 「この一帯は徐々にコウノトリのコロニーになりつつあります。ここは餌が豊富なんです。小川が3つあるんですが、冬の間、水かさが増すため、コウノトリの餌となる生物が生息しやすい環境なんです」

 コウノトリのライブ配信は→こちら。うまくすると画像が見られます。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、数ヶ月前から彼氏が出来た。でもあまりキスしてくれないから理由を尋ねると彼が言った。『二人の関係にそれが不可欠なものとは思えないからさ』・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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再開したレストラン [トピックニュース]

 コロナ感染者、これ以上増えてほしくないけど、この状況では第4波が来そうな・・・。

 恒例のWHOの世界コロナ感染状況が更新された。3月21日までの一週間の新規感染者数は(カッコ内は前回の数字)(百の位は四捨五入):

米国:374,000人(461,000)

英国:37,000人(40,000)

ロシア:66,000人(68,000)

ドイツ:90,000人(69,000)

イタリア:154,000人(155,000)

スペイン:12,000人(18,000)

フランス:205,000人(161,000)

イスラエル:7,000人(9,000)

日本:9,000人(8,000)

 フランスとドイツの増加が目立つ。日本も増加。減少している国もあるけど大きな減り方ではない。

 あのスウェーデンはどうかと言えば、27,000人(23,000)だから増加だ。他の欧州諸国に比べるとかなり少ないように見えるが、人口10万人中の感染者は7,000人で、6,000人のフランスを上回っている。

 因みに日本は400人。ずっと少ないのに医療逼迫だなんて、医療システムに問題ありなんじゃなかろうか。

 コロナ禍で大打撃の飲食店ですが、営業再開を許されたレストランがフランス北部にあるそうです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月23日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 それがこちらのレストランLa Bascule。

 もちろん、マスク着用、間隔を開けて座ってもらう等々の条件がつくのは当たり前ですが、それに加えて、客はサラリーマンだけと限定されています。

 こちらのお二人はどうやらそのサラリーマン。ちょっと豪華なハンバーガーを召し上がってらっしゃいます。

 「おいしいですよ」

 久しぶりの外食のようです。

 お店が営業するのはランチのみ。お客には必ずマスクをしてもらい、入店前に手の消毒、名前と連絡先の記入が義務付けられています。

 「感染の疑いのある人が出た場合に直ぐに連絡を取るためです」とお店の方。

 そして、どうやら同じ会社の人同士しか同じテーブルには座れないようになっているらしい。

 テーブルを見ると間隔をあけたり、斜め前に座るようにセットしてあります。

 その結果、収容人数が半分になりました。そのため、従業員の半分が職を失うことになってしまいました。

 とは言え、常連客は久しぶりのランチに満足のようです。

 「テーブルでランチできるなんてうれしいですよ。この数週間は車の中でサンドイッチを食べてすませてましたが、うんざりでした」

 「ほっと一息つけるランチのひと時といった感じですね。再開を待ってましたよ」

 どうやら周りには大きな企業が複数あるらしい。この調子でうまく行けば、国の支援を受けながらですが、コロナ収束までなんとかお店を維持できるかもしれません。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、自宅でランチをすませ直ぐに仕事にもどろうとしたら、ネコが外に出たがっていたので窓から出してやった。しばらくして戻ってくると獲物を置いてまた出ていった。獲物というのが・・・生きたネズミ[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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笑い続けて100年 [フランスのお宝]

 すぐ近くにあるジムが5月いっぱいで閉館になる。コロナでもうもたないということか・・・。

 わが家からは歩いて2分という至近距離にあり便利だった。2008年の開館からずっと通い続けていただけに大きな衝撃だ。6月以降はどうしたものか・・・。

 それにしてもあの施設はその後どうなるんだろう?取り壊し???使い古しとは言えもったいない。

 さて、本日は、日本でもお馴染みのフランスのプロセスチーズ ”キリ” のお話。今年、発売から100周年を迎えたそうです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 小さな包みを開けてパンに塗っていただきます。

 気軽に買って食べられる庶民派のチーズはフランス東部の小さな町ロンス=ル=ソニエ(Lons-le-Saunier)にある、レオン・ベルのチーズ工房で生まれました。1921年のことです。

 売れ残ったチーズを溶かして缶詰に詰めて販売したそうです。

 あのロゴマークが飾ってあるヴァッシュ・キ・リ記念館(Maison de la Vache qui rit)に行って、その歴史について調べてみましょう。

 中に入ると、ゆるキャラ風ヴァッシュ・キ・リ(笑う牛)が迎えてくれました。

 こちらが最初に販売された缶詰です。一日で12,000個を売り上げたそうです。すごいですね。

 そしてこの牛のマークは第一次世界大戦にまでさかのぼります。そもそもは生肉の補給のために描かれたものでした。

 この絵にヒントを得て生まれたのが「タンタンの冒険」だったそうです。

 この牛のマークが商品の販売に大きな力を持つことを知ったベルは、5年後に当時どの会社にもなかった広告部を社内に設置。そのおかげで様々なところで笑う牛のマークを見かけるようになります。

 そして、あのトゥール・ドゥ・フランスとタイアップしたことでフランス中に商品が知られることとなりました。さらに歌まで作られたそうです。

 しかし、力を入れたのは広告だけではありません。商品の質もアップさせて世界に輸出することになります。

 同時にVache qui ritは様々な言語に翻訳されました。国によっては特別なフレイバーを加えたものも登場しました。

 1980年代になると世界120カ国で販売されるようなりましたが、工場は創業当時と変わらずロンス=ル=ソニエにあります。

 こちらは現在の工場です。見慣れたあの箱入のチーズが次々に生産されています。

 「年間5億個を生産しています。60%が国内、40%が海外に輸出されます」と工場の方。

 牛のマークは商品のロゴマークを通り越してポップアート化してきます。

 よく見ると、牛の耳にはイアリング。なぜにイアリング? 

「見た目が牡牛だったため、牝牛だとわかるようにイアリングを付けたんです」

 ああ、なるほどね!


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、チーズ大好き人間の私は、スキー教室に行く小学生の息子に20ユーロを渡して地元産の美味しいチーズを買ってくるようにと言った。息子が買ってきたのは、ヴァッシュ・キ・リだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯131 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は、フランス西部の都市アンジェでレストランを営むシェフのサミュエルさんがチャレンジしてくれます。

 ではスタート。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月21日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 シェフのサミュエルさん、アンジェにお店を構える前は、欧州、アジア、オーストラリアなど様々な国で料理の研鑽を積んできました。かつて日本のベルギー大使館の料理長だったこともあるようです。

 では、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 まずは魚屋さんで小ぶりのカニを2杯購入。アメリカ生まれの料理クラブケーキを作ってくれるようです。これが4.92ユーロで、残りが25.08ユーロ。

 次はお肉屋さんにやってきました。メイン料理に使う豚バラ肉を800グラム購入。これが6.67ユーロで残りが18.41ユーロ。

 この肉料理の付け合せを求めて八百屋さんにやってきました。カブ、ルタバガ、黒大根を購入。さらに、キャベツ、マーシュ、にんにく、エシャロットも購入。これが合計で4.70ユーロで、残りが13.71ユーロ。

 次はデザートの材料を調達するためにエスニック食品店にやってきました。ココナツフレーク、コンデンスミルク、玉子、しょう油、パン粉、ショウガを購入。合計で12.31ユーロ。

 予算はだいじょうぶかと心配していたら、1.40ユーロが残ってました。無事クリア。

 では調理の開始。

 まずはメイン料理の豚バラのコンフィにとりかかりましょう。

 肉には切れ目をいれておきます。ショウガ、エシャロット、ニンニクを細かく刻みます。天板に肉と刻んだ香味野菜をふりかけ、しょう油を加えたら、オーブンに入れ低温で2時間半かけてじっくり焼きます。付け合せの野菜は食べやすい大きさに切ったら鍋で火を通します。

 次はデザートのココナツのフラン。

 キャラメルソースをケーキの型に流し込んでおきます。ボールに卵黄とコンデンスミルクを入れかき混ぜたら小麦粉を加えます。ここに泡立てた玉子の白身を加え、先ほどの型に流し込みます。これをオープンで焼くと、こんな感じに仕上がります。

 最後は前菜のクラブケーキ。

 まずはカニを分解。シェフ、手こずってます。分解できたら肉を取り出します。ボールにカニ肉、刻んだパセリ、溶き玉子、パン、溶かしバターを加えて手で混ぜ合わせます。これを4つの塊にわけてパン粉をまぶし、フライパンに多めの油を引いて炒めたらできあがり。

 最後はそれぞれこんな感じに盛り付けたら完成です。

 お腹いっぱいになりそうな晩ご飯ですね。カロリーも高い・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、会議の真っ最中に社長をカロリーと読んでしまった。本当の名前はコラリー、で、彼女はぽっちゃりの肥満体[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はグルノーブルで [パリから週末旅]

 昨日の地震はぞっとした。東京は少し遅れて揺れ始め、収まるまでに5分くらいかかったような気がする。船酔いしそうな揺れ方だった。

 それはさておき、日曜日は恒例の週末旅。今回はフランス南東部、フランスアルプスの麓にある都市グルノーブルを旅します。

 パリからは高速列車で3時間。グルノーブルと言えばクロード・ルルーシュの映画とその音楽「白い恋人たち」がすぐに頭に浮かんでしまうのは古い人間だからかな・・・。

 では出発!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月13日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 街を流れているのはイゼール川。目を上げるとアルプスの山々が間近に迫っています。

 まずはフランスで最初に開通したというロープーウェイに乗って標高612メートルの山の上に上がってみましょう。そこには19世紀に作られた軍事施設バスティーユ要塞があります(青印)。今ではこんなスポーツが楽しめる場所になっています。

 展望台からはグルノーブルの全景と雪をかぶったアルプス連峰を眺めることができます。古い町並みの中に立つ異質の建物は、1968年、この街で開催された冬季オリンピックの時に作られました。「白い恋人たち」はその記録映画なのでした。

 次は、ちょっと怖いけど手っ取り早い方法で街中に戻りましょう。

 街の観光は自転車です。サイクリングロードがオランダ並みに整備されています。

 それはそうと街並みがどことなくイタリア風。それもそのはず、ここには中世の頃からイタリア人の商人や職人が集まってきました。19世紀にはこの地域で最大のイタリア人コミュニティが出来ていたそうです。

 中庭のあるこの建物もイタリア風。なんだか劇場になりそうですね。

 さて、20世紀、グルノーブルはセメントの産地として活躍するようになります。そして欧州で始めてコンクリートの建築物が作られました。それがこのアールデコ調のタワー駐車場(赤印)。

 中に入ると・・・すごい作りになっていました。駐車場にしておくにはもったいない!

 次は地元の美味しいお菓子ガトー・オ・ノワをいただきましょう(オレンジ印)。それがこのケーキ。ノワはクルミのこと。グルノーブルはクルミの一大産地。しかもAOP付き。そのクルミを使った焼き菓子です。

 「これは1968年に冬季オリンピックが開催された時に生まれたお菓子です。当時、持ち運ぶのが簡単で日持ちのするお菓子が必要だったんです」

 そして、こちらのお店では革の手袋を購入しましょう(水色印)。

 「私はもう56年もこの仕事を続けてきました」とオーナー兼革職人。

 正真正銘のメイドインフランス。しかも手作り。手に馴染みます。今はこのお店だけになってしまいましたが、革の手袋は、かつては32,000人もの人たちが働いていたほどの一大産業だったそうです。

 次はちょっと変わった場所に行ってみましょう。確かにずいぶん変わった建物ですね(ワインレッド印)。1855年に東洋趣味のある起業家が作った冬の庭園だそうです。廃墟同然になっていたこの場所を修復したのがこちらのマダム。偶然か窓の向こうにはピラミッドのような山が並んでいます。

 そろそろ今晩の宿へと向かいましょう(黄緑印)。グルノーブルの中心から少し離れて山の中にやってきました。山小屋風の建物。朝食込みで一泊120ユーロ。窓からはこんな変わった岩山が見えます。そしてスキーも楽しむことができます。

 さて、今回の旅の費用は、ロープーウェイが8.60ユーロ、レンタサイクルが6ユーロ、バスティーユでのスポーツが15ユーロ、ジップラインが12ユーロ、ガトー・オ・ノワが3.80ユーロ、革の手袋が75ユーロ、宿泊代が120ユーロ、スキーが18.70ユーロで、締めて259,10ユーロ(約33,600円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、息子に、パパにはコンクリートの筋肉があるんだよと言ったら、息子が言った。『それはまだ固まってない、どろどろのコンクリートだよね』」

VDM(Vie de Merde)より


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レモンのタルト [フランスのグルメ]

 一週間が過ぎて、またまた週末がやってきた。在宅勤務とは言え、週末が来ると一応気持ちが緩む。

 これと言った目的もなくアマゾンのサイトをのぞいているうちにふと疑問になった。

 アマゾンのロゴマークにあるオレンジ色の湾曲した矢印は一体何だ?

 あれはaからzをつないでいて、アマゾンなら何でも揃うという意味なんだとか。しかも、顧客の笑った口元でもあるそうだ。

 今まで気にもとめてなかったけど、そういうことか・・・。

 さて、遠出もしにくいコロナ禍で楽しみと言えば美味しいものを食べること。本日は、レモンタルトのお話です。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月18日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ここはケーキ屋さん。子どもたちの目がキラキラ輝いています。

 お店の厨房で仕事に励んでいるのがパティシエのルドヴィックさん。

 今日はレモンタルトを作るためにレモンを求めて市場にやってきました。

 ポルトガル産のレモンが店頭に並んでいますが、ルドヴィックさんが選んだのは肉厚のマントンのレモン。もちろんオーガニック。

 まずはレモンを絞ってジュースにします。

 ボールに玉子と砂糖を入れてよくかき混ぜます。そこにコーンスターチを加え更に良くかき混ぜます。

 次に先ほど作っておいたレモンジュースを加え、混ぜながら火を通します。最後にバターを加えて撹拌したらレモンクリームの出来上がり。

 次は生地を作ります。材料はアーモンドの粉、グラニュー糖、小麦粉、バター。焼き上がるとカリカリっとした食感になります。

 ここに先程作ったレモンクリームをのせます。それだけかと思ったら、さらに、生クリームをこんな感じに絞ります。むむっ、ゴージャス!

 真ん中にはレモンの輪切り。華やかでどことなく上品なタルト。最後に粉砂糖をふりかけてオーブンでさっと焼きます。

 なんだかヒナギクみたいに見えますね。春を感じるタルトです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、同居人が電話をかけてきて、キッチンに行ってタルトの焼け具合を見てきてくれという。彼女も私もそれぞれ自分の部屋にいて、それぞれの膝の上には眠り猫が・・・。ふたりとも動けないのだった」

VDM(Vie de Merde)より


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