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30ユーロで晩ご飯147 [お料理実践編]

 節約晩ご飯が再開となりました。では、月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズ。30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 チャレンジしてくれるのはバスク地方でオーベルジュを経営するシェフ・エトワレ(ミシュランで星を獲得したシェフ)のセドリックさん。

 スペインとは目と鼻の先。地元の特産品を使ったタパス料理を作ってくれるそうです。

 ではスタート!

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月28日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 このテーマソングも久しぶり。いよいよ再開です。

 夏休みシーズンが終わって落ち着いた佇まいのビーチを歩くリポーターさんとシェフ。

 「ここは海もあれば山もある食材の豊富なところです」とシェフ。

 なんか素敵な声のシェフと思ったら、見た目も格好いい!どんな料理を作ってくれるのかしら?さっそく30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 ここはオーベルジュから5キロほど離れたサン=ジャン=ドゥ=リュズの市場。

 「タパスっておつまみ?それとも本式の食事かしら?」とリポーター。

 「その間くらいの料理ですよ」とシェフ。

 まずやってきたのは八百屋さん。バスク地方の郷土料理ピペラードを作るために、トマト、玉ねぎ、唐辛子を購入。さらに、ズッキーニ、メロン、シブレット、バジルも購入。これが合計で9.48ユーロ、残りは20.52ユーロ。

 次は魚屋さんにやってきました。試食用のマグロのタパスが置いてあります。前夜に釣れたのがこのマグロ。重さ57キロ。しかし、タパスを作るのには一切れあれば十分。さらにイカも購入。これが合計で8.46ユーロ、残りは12.06ユーロ。

 次は山の幸を求めて加工肉店へ向かいます。ここでは、バイヨンヌ地方の生ハム、豚ロース、チストラというバスク地方のソーセージを購入。これが5.08ユーロで残りは6.98ユーロ。

 そして最後は乳製品のお店で羊のチーズとエスプレットのジャムを購入。エスプレットはバスク地方特産の唐辛子。これが合計で6.60ユーロ。

 手元には0.38ユーロが残って予算内に収まりました。では、オーベルジュの厨房で・・・ではなくお庭で調理の開始!

 タパスは5種類。そのうちの一つがデザートです。

 まずは、トマトとバジル等々でソース・ヴィエルジュを作ります。生ハムを千切りに、辛くない唐辛子を油に通して皮をむき器に盛り付けたら、さきほど作ったソースを添えます。これで1つ目のタパスが完成。

 次は2つのタパスを作りますが、まずは鉄板を使ってピペラードを作ります。

 同じく鉄板焼にした豚ロースをさいの目に切り、溶き卵にピペラードと一緒にいれてオムレツにします。これで2つ目が完成。

 イカとチストラの鉄板焼をピペラードにトッピングして3つ目のタパスが完成。

 4つ目はあのマグロのタルタル。マグロとズッキーニをさいの目に切ってボールにいれ、刻んだシブレットとオリーブ油を加えてよくかき混ぜます。羊のチーズを入れた器に盛り付けたら完成。

 最後はデザートの甘いタパス。スライスしたメロンにエスプレットのジャムを垂らして出来上がり。

 エスプレットは唐辛子ですが、辛味というより香りが料理に厚みをもたらしてくれます。よってデザートに使っても何の違和感もないらしい。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、バルセロナでの一週間の旅を終えて帰宅した。早速、写真の整理をしてフェイスブックにアップしようとしたら、フェイスブックが写真に写り込んでいる人たちを自動で見分けてくれた。なんと、タパスの皿の端っこいへばりついているタコが、僕だった [あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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夏はブルガリアで [その他の国]

 日曜日恒例の週末旅は、再開までまだ時間がかかるようです。

 今回は、スペシャル版でブルガリアの旅を楽しみましょう。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月14日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ブルガリアと言えば、社会主義国を思わせるコンクリートの建造物を想像してしまいますが、青い海に面したラベンダーの花の咲く美しい国でもあります。

 そしてこの民族衣装とダンス。見どころいっぱいの国を少しだけ訪ねてみましょう。

 まずは黒海に面した南東部の町ソゾポル(青印)。お隣のトルコは目と鼻の先。

 商船の船員として世界各国を巡っていたこの男性、ここが世界で一番の楽園だとか。

 「西ヨーロッパの人たちはギリシャだイタリアだって言うけど、ここだってあまりかわらないんだよ。青い海はあるし、自然のままの島だってある」

 その一つがこちらの島(焦げ茶印)。ここでは海鳥を保護するために、人が新しく家を建てたり住んだりすることは禁止されています。なんだかヒッチコックの鳥みたいになりそうな・・・。

 島には灯台がありますが、冬にしか人はやってきません。観光客の集団を目にすることもありません。人間のテリトリーは向こう岸。

 その岸には5キロに渡って砂浜が広がっています。午前10時で水温は25℃。

 「毎年ここにきてますよ。暖かいし美味しいものも食べられるし、しかも高くない」と男性。

 確かに物価は安いらしい。こちらの豪華なプール付きのヴィラ。夏のシーズン中でも一週間250ユーロで貸し出しているそうです。コート・ダジュールの30分の1。

 室内にはサウナもあります。そして海までは歩いて5分。しかもテラスからはストランジャ自然公園の山々を望むことができます。

 上空から見るとかなり大規模な山岳地帯。ヤギの群れが道を横切ったり、教会や世界遺産の修道院があったりと退屈することはなさそうです。

 今回は、途中の家にお邪魔して郷土料理タラトールを教えてもらいます。

 壺の中にはブルガリアヨーグルト。まずはきゅうりの皮をむいてさいの目に切ります。これをボールに入れたら、ヨーグルト、水、にんにく、砕いたクルミ、ディル、オリーブ油、そして氷を加え混ぜ合わせます。最後は、中身をくり抜いたパンによそっていただきます。夏にピッタリのスープ。しかも簡単に作れそうです。

 次は、ブルガリア第二の都市プロブディフを訪ねます(赤印)。

 ウィーンとローマとイスタンブールが混在したような都市。さらにロシア正教会やコンクリートの巨大は像など旧ソ連を思い起こさせるものもあります。そして西洋と東洋の2つが共存している都市でもあります。

 歴史の先生と一緒に町を歩けば、こんな建築物にも巡り会えます。この装飾の施された木造建築は、世界中でローズオイルを売って富を得たアルメニア人が建てた邸宅だそうです。

 そしてローマ時代の遺跡もあります。ここは紀元2世紀に作られた半円形劇場(水色印)。柱や彫像の保存状態も良さそうです。

 この日はこんなパフォーマンスを見物することができました。ブルガリア伝統の音楽とダンス。ヨーロッパでありながらもオリエンタルな香りが漂います。



******* フランス人のつぶやき *******

「今日、子供たちのためにヨーグルトのデザートを作った。食べ始めた子どもたちの様子がおかしい。それで気がついた。バニラとラム酒を間違えた[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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ロゼール県のお菓子 [フランスのお菓子]

 先日、横浜市長選の立候補者の中の一人が、「IRの導入には反対。市の財源は別の方法で得られるようプラニングしてますから・・・」とかなんとか言ってたけど、この方、日本語が不自由な日本人?

 「立案しているところです」って普通に言えば良いのに、なぜにプラニング???

 さらに、どこかのテレビ番組に出演していた文化人らしき人物が、「〇〇して、▷▷したら、システムチェンジが起きるかもしれません」って言う。

 ルー大柴じゃあるまいし、なぜにシステムチェンジ?「システムに変化」って言えばいいだけ。

 最近、妙ちくりんな言葉使いが一々気になるのだった。

 それはともかくとして、本日はフランスのロゼール県に伝わる伝統の焼き菓子のお話です。


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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月25日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 おお、美味しそうなお菓子。その名もクペタード(coulpétade)。こうして切り分けて食べるのが良いそうです。

 「おいしいですか?」と取材班。

 「うん、美味しいよ」と男の子。

 「プルーンと柔らかいパンの組み合わせが、昔からの地元の味って感じです」と女性。

 プルーンの他に干しブドウも入れるとか。

 こちらはパン屋さんの作業場。ちょうどクペタードを作っているところです。

 「ずっと前からあるお菓子だと聞いています。ロゼール県にしかないお菓子ですよ」

 時代は変わっても作り方は昔と変わりません。材料は、牛乳、玉子、砂糖、そして数日たって固くなってしまったパン。

 「家にあるもので作れてお金もかかりませんよ」

 ははあ〜、こうやって作るのか・・・。伝統と一つ違っているのは古いパンではなく焼きたてのブリオッシュを使うところ。お店で売るからには、古いパンでははばかられます。

 パンに染み込ませたら1時間ほどオーブンに入れて焼きます。大掛かりなフレンチトーストと言ったところですかね。

 早速、お客様の一人がお買い上げになりました。

 「古いパンも捨てないで美味しくたべられますよ。昔のロゼール県の暮らしは楽ではなかったようですから、食べ物を無駄にはできなかったんです」と男性客、

 「私が9才か10才の頃、祖母が作ってくれたのを思い出します」と女性客。

 近くで見るとさらに美味しく見えます。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、建築学部の学生の僕は、設計図を書き上げ、消しゴムのカスを口で吹き飛ばしたら、口からプルーンのカスが飛び出した [がく~(落胆した顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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ひまわりプール [トピックニュース]

 スーパーで買い物を済ませて帰宅の途につく前に、一休みしようとお店の片隅に置いてあるベンチに腰掛けぼ〜っとしていたら、間もなくして高齢の男性が隣に座り、なにか飲み物を飲み始めた。

 飲み物を飲むということはマスクを外しているということにほかならない。仕方なく席を立ち、ささっと店を出てきたのだった。

 あの人も喉が乾いてたんでしょうけど、デルタ株が華々しく活躍している最中に、一緒のベンチに座るわけにはいかない。

 考えてみれば、去年はマスク不足で大変だった。あんなものに5000円やら10000円やら払うもんかと、Tシャツの袖を使った簡易マスクで凌いだ。今は、不織布のが手に入りやすくなり、サイズもちょうどいいのをみつけて使っている。ただ猛暑の夏にマスクはきつい。

 それはさておき、今日はフランスのユニークなプールのお話。


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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2021年8月24日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 この宇宙船のような形をした建物がプール。広さは1,000㎡。”ひまわりプール”と呼ばれています。作られたのは1970年代。そんな感じのデザインですね。

 ソレーヌさんは、小さい頃に泳いでいたプールと同じプールを探して全国を回っています。

 「昔と変わらないプールをみつけるとほっとします。マルセイユやシェルブールにあったプールとまったく同じです」

 1970年代、このひまわりプールは全国183箇所に作られました。全部同じデザイン。ドーム型の建物ですがプールは普通の25メートルの四角いプール。そして屋根は開閉式。

 「夏の天気の良い日に開いていると気持ちよく泳げます」と男性。

 こんなプールがあちこちに作られたのには理由がありました。

 1968年のオリンピックでフランスの水泳は振るわず、翌年には30人もの子どもたちが溺れて命を落とすという悲劇にも見舞われ、まずは子どもたちに水泳を教えなければならない、そのためにはプールが必要となったのでした。

 「できるだけ経費を抑えながらもおしゃれなプールでなくてはなりません。ご覧のように夏には天井が開くようになっています」と当時の担当者。

 現在は、文化財に指定されているものもあります。こちらはその一つ。残念ながら50年前にその役割を終えてしまいました。確かに、中に入ってみるとプールは空っぽ。

 「劇場にするとかメディアテークにするとか再利用できると思うんです。まずは文化財としてきちんと保存できるように修復する必要があります」

 確かに、こんなステキな建物、このまま朽ちてしまうのはもったいない。

 こちらは冒頭に登場したプール。50年間ずっと現役で利用されてきました。さらに長く利用できるように、これから2年かけてリノベーションされるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、両親の家にあるプールは、パリの私のアパートより広いことが判明した[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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世界最長の歩道橋 [その他の国]

 また台風かと思ったら、遠ざかっていくようでひと安心。もう豪雨は要らない。

 東京の水瓶は一杯のようだ。荒川水系は102%と言うから十分すぎるほどの貯水量だ。今年の夏は猛暑だったけど雨の量もすごかった。

 なんだか夏が終わったような話しぶりだなあ〜。まだまだ30℃を超える日が続くようで忍耐の日々。

 さて、本日は歩道橋のお話。歩道橋といっても、地上175メートルにかかる橋。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月23日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 500段あまりの階段を上がりきったところで、こんな橋が姿を表します。

 ここはポルトガル北部の町アロウカにある世界最大の歩道橋。さっそく男女の1団が渡り始めました。

 ええっ、足元はスカスカ。更に、歩みを進めるたびにグラグラと音を立てながら揺れます。うわぁ〜、こりゃちょっと怖い。

 どうやら谷間を吹き抜けていく風も加わってかなりの揺れ。誰かに捕まってないと恐ろしくて歩けそうもない。

 「ちょっと揺れますね。当然と言えば当然。ちょっと下を見てみます?ふーうっ、なんか目まいがしてきましたよ(笑)。下はあまり見ない方がいいですね」と女性。

 こちらのカップル、渡り終えてホット一息。

 「彼女がぎゅっと手をにぎりしてめてくるんで真っ赤ですよ」

 「とっても怖くて手を離すことができませんでした」

 一方、こちらのカップルは平気の平左。こんなところでも平常心。

 それもそのはず、この近所にお住まいで今月結婚の予定だそうです。怖いものなし。結婚を記念して、ここで写真撮影することにしたようです。

 このアロウカ橋、3ヶ月前に開通したばかり。

 2年の歳月をかけて完成されました。作業にあたったのは高所になれた技術者ばかり。使った金属は合計で重さ70トン。高さは175メートル、長さは516メートル。世界で一番長い歩道橋です。

 「そもそも単純に普通の橋をかける予定でしたが、橋脚を設置して支えるのが難しかったんです」と関係者の方。

 それでこの吊橋になったんですね。長さも世界一になるように長くして、観光の名所になることを期待して作られました。

 今のところ一度に70人以上が渡ったことはありませんが、技術的には2000人は大丈夫だとか。

 このあたりの自然はユネスコの世界遺産になっているそうです。こちらの方はその自然をまもるために働いている男性。とっておきのビューポイントに連れて行ってくれました。

 ほ〜っ、これは素晴らしい眺め。歩道橋も雄大な自然の中に溶け込んでいる感じです。

 橋の下を川が流れていてボートで川下りを楽しむこともできます。

 もっと長い歩道橋がネパールで作られているようですが、今のところ公式にはこの橋が世界で一番長いそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、職場で自分のニックネームを初めて聞いた。私の先祖はポルトガル人で少々ぽっちゃり気味。で、ニックネームは ”キウイ”」

VDM(Vie de Merde)より


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バカンスの思い出 [トピックニュース]

 「謙虚に受け止めます」の謙虚ってなんだろう???

 選挙に負けてるんだから謙虚もへったくれもない。正しくは「事実を受け止めます」なんじゃない?

 似たような表現で「真摯に受け止め」ってのを安倍さんが盛んに使っていたけど、あれは結局、受け止めるけど何もしない口先だけのことだった。わが家では安倍さんのことを「口先男」と呼んでたっけ。

 それはともかくとして、夏のバカンスシーズンもそろそろ終わり。自宅に戻る時間が近づいてきました。

 そこで忘れてならないのが思い出の品々。つまりはお土産です。フランス南東部ローヌ川渓谷の町を訪ねてみましょう。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月20日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 帰宅準備を始めた方々の車のトランクを見せていただきましょう。

 「これはラベンダーのハチミツです。プロヴァンス産です」

 「タプナードと地元産のワインを少し買いました」

 「お土産はこの貝のネックレスです」

 「ワインとヌガーを買いました。ヌガーは知り合いにプレゼントする分も買いましたよ」

 ここは高速7号線のパーキングエリアにあるお土産屋さん。並んでいるのはモンテリマールのヌガー。

 「私の分と職場の同僚の分で2つ買います」

 ヌガーも平ったいのと袋詰と色々な包装のものがあるようです。

 「ミルクチョコのヌガーを買いました。私の好物なんです(笑)」

 「毎年ここでお土産を買って帰りますよ」

 ものすごい量のヌガーが売られています。

 「年間で200トン、袋詰で200万袋のヌガーが販売されています」とお店の方。

 ここからすぐの町ヴァロン=ポン=ダルクでも青空市が賑わっていました。スノードーム、ナフキン、マグネットなどの定番が並びます。

 地元の絵が書かれたマグネット。なんかちょっとイマイチ・・・。マグカップか・・・個人的にはあまり買いたくないなあ〜。

 「マグネットとブレスレットとTシャツを買いました」と女の子。

 はあ、そうですか。Tシャツ何枚あっても便利かもしれないですね。

 こちらは地元産のサラミソーセージ売り場。

 「大量生産じゃなく地元産の商品を買って帰りたいですね」と男性。

 「アルデッシュ産のサラミやチーズは、仕事はじめのパーティで丁度いいおつまみになりますよ」と女性。

 なんだか普通のバカンスを楽しんでらっしゃるようでうらやましい。日本はこんなに汲々としてるのに・・・。

 フランスの直近24時間の新規感染者数は22,636人、日本は25,144人。大して変わらないのに。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、バカンスから戻って出勤したら、オフィスのレイアウトがすっかり変わっていた。自分のデスクはなくなり、朝来た人から順に自分の席を決めて良いらしい。これを "ホット・デスキング” と呼ぶ。ああ、悪夢・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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人気のファストフード [フランスのグルメ]

 昨日紹介した豪華列車の旅は、頻繁に実施されているわけではなさそうだ。

 ビルバオ発とサンティアゴ・デ・コンポステーラ発がそれぞれ年間で12回ほど。料金はデラックス・スイートで一人5,775.00ユーロ(約74万円)。7泊8日でこの値段というのは高いような高くないような・・・。

 さて、月曜日恒例の節約晩ご飯も夏の間は放送がないのでお休み。今回は、フランスで急に人気が高まっているポケ・ボウルのお話。ハワイ通の方ならご存知の食べ物。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ボウルにお米を入れて、野菜、果物、生魚をのせたら出来上がり。これがポケ・ボウル。

 「エキゾチックでいつもと違った食事ができるので結構食べてます」と女性。

 スーパーなら4ユーロ、レストランなら16ユーロで食べられます。レストランのはちょっと高いですね。

 ポケ・ボウルの生みの親はハワイの漁師さん。基本食材はお米、魚介類、野菜。

 フランスに渡ったのは2017年。こちらのレストランに初めて登場しました。同時にSNSに投稿したところ、またたく間に若者の間で広まり、様々なポケ・ボウルが登場しました。

 確かにこれはインスタ映えしますねえ〜。

 このお店では一日だけで6,000食を売り上げるとか。えっ、そんなに!驚異的な数字。

 「全部が一つにまとまっていて美味しいですよ」と男性。

 お客はほとんどが働く若者。

 「仕事が忙しい時にさっと食べられるから助かります」と若者。

 この人気に押されて、レストランのメニューにも登場し始めました。こちらのブラッスリーでは2年ほど前からポケ・ボウルを出し始めました。

 「お客さんからのリクエストがあったんですよ。今、流行りの料理です」とお店の方。

 「安いし、新鮮だし、皆にとってお得です」

 確かに、お店にとってもお得です。食材を大量に仕入れるのでコストダウンが可能です。一食分の原価は5ユーロほど。

 この料理、どう考えても日本の〇〇丼に見えてしまう。ハワイには日本からの移住者が多いから、影響を与えてないですかね?


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、母はかなりのボリュームの朝食を取り、ファストフード店でランチを食べると、小腹がすいたと言ってはポテトチップスをかじっている。昨日、バニラ風味の美味しいカップケーキを作ったので食べてと言ったら母が言った。『私、ダイエット中だからノーよ』」

VDM(Vie de Merde)より


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夏は豪華列車 [スペイン]

 夏休みシーズンももう10日ほどで終了だが、週末旅の再開はまだまだ先になりそうだ。

 今回は、スペイン豪華列車Transcantabricoでファーストクラスの旅を楽しみましょう。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月15日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 列車はビルバオとサンティアゴ・デ・コンポステーラをつなぐ680キロの鉄道を、あちこち観光しながら走ります。

 車内はどんな作りになっているんでしょうか?

 ここは出発地のサンティアゴ・デ・コンポステーラの駅(青印)。こちらのカップルと一緒に乗り込んでみましょう。ドアをあけると、ホテルのスイートルームのよう。なんだかワクワクしてきます。

 さて、スタッフを少し紹介しておきましょう。こちらは客室係4人のうちの一人クリスチャンさん。食堂車の責任者はエナさん。運転手はこちらの男性ラウルさんです。

 「客室は田舎の別荘みたいなものです。別荘の中にいながら次々に変化する車窓からの眺めを楽しむことができますよ」

 さあ、いよいよ出発です。目的地に到着するのが目的ではない列車は、最大時速80キロで走ります。高速列車とは違います。

 サンティアゴ・デ・コンポステーラから港町リバデオ(赤印)までは海岸を満喫しましょう。このあたりは岩が作り出す絶景が続いています。

 野性味あふれる海岸ですが、別名を大聖堂の海岸というそうです。そう言われると、岩がそそり立つ姿は荘厳なゴシック建築を思い起こさせます。

 さて次は内陸の山に向かって出発(緑印)。標高2,500メートルあまりのところにある国立公園には山々が連なります。

 列車を降りて山のレストランでランチをいただきましょう。グラスに注がれているのはシードル。

 お腹いっぱいになった所で列車に戻りましょう。午後はのんびりリビングで一休み。その間も列車は走り続けます。ゆりかごのように揺れる車内でお昼寝中の方もいらっしゃいます。

 「木造のアールデコのインテリアは蒸気機関車に乗っているような気分になれますよ」と男性。

 さて、とっぷりと日が暮れた夜の8時。厨房では慌ただしく夕食の準備が始まりました。女性シェフが料理を盛り付けていますが、揺れる列車の中では気をつけないととんでもないことになりそうな・・・。

 食堂車はこんな感じ。オリエント急行みたいですね。

 こんな一日が4日ほど過ぎたころ、ビルバオ(黄緑印)の少し先にある町ベルメオに到着(水色印)。ここの名所がこの半島サン・ファン・デ・ガステルガチェ(焦げ茶色)。

 「素晴らしいですね。万里の頂上みたいです」と男性。

 確かに、それらしきものが半島のてっぺんまで続いているのが分かります。どうやらこの半島、テレビドラマで有名になった場所らしい。

 岩山のいただきには教会が建てられています。この教会を訪れた人は鐘を3回鳴らすことになっているようです。

 こうして鐘の音とともに今回の旅が終わりました。

 それはそうと、誰もマスクをしてなかったですね。大丈夫なんだろうか?と思いつつ、こんなことを心配しないでいい世の中になってほしいと祈るばかり。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、列車で旅に出た。予約しておいた窓際の席に座ろうとしたら、女性が先に座っていた。そこで遠慮がちに私の席だと言ったら彼女が言った。『それなら隣に座ればいいじゃない』で、結局、隣に座った。女には逆らうな・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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パスタ値上がり? [トピックニュース]

 夕方、ジムからの帰り道、蝉の声と虫の音が同時に聞こえてきた。それに夏とは少し違った風が吹いていた。空もどことなく夏じゃない。

 しかしなあ、10日間天気予報を見ると、秋が近づいたとは言い難し。夏に別れを告げる日はまだ先だ。

 メリハリのない毎日を過ごしているせいか、二日前の今頃でさえ、自分が何をしていたかすぐに思い出せない。

 突然刑事がやってきて疑惑に満ちた目で私に聞く。

 「今年の◯月◯日、お前は何をしていた?」

 「えっと、家にいました」

 「それを証明してくれる人は?」

 「えっと、うちの人が・・」

 「身内じゃ証人にならん」

 で、結局、警察まで引っ張られしまいそうだ[あせあせ(飛び散る汗)]

 それはさておき、どうやら今年はパスタが値上がりしそうです。その理由は・・・。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 さっと茹でて、予め作っておいたソースにからめれば調理時間が節約できる上に美味しく食べられるパスタ。フランスでは年間で一人あたり8キロ消費しているそうです。

 そんなパスタが値上がりしてしまうかもしれません。理由は、その原料となるデュラム小麦が不作だからです。

 「左がいつもの小麦です。大粒でいい色をしています。右は今年収穫した小麦です」

 なんだか粒がひょろっとして色も冴えません。見るからに元気がなさそう。しかも収穫量が例年に比べると少ないとか。

 「7月から8月初旬にかけての天候不順で実りが少なく品質の良いものが少ないんです。それが小麦の値段に影響しているんです」と生産者。

 欧州は長雨、そして世界一のデュラム小麦生産国のカナダは猛暑で干ばつに見舞われました。

 こちらは製粉所。

 「この数ヶ月で原料の小麦の値段が高騰してしまいました」

 では小売店のパスタの値段はどうなっているんでしょう?

 こちらはスーパーのパスタ売り場。値段を見ていると約0.20ユーロ(約25円)ほど値上がりしています。かなりの値上げ! 

 「フランス人の日常生活に影響がでますね」

 「ちょっと心配ですよ、0.20ユーロと言ってもかなりの額ですからね」

 さらに、これが全体に影響して様々なものが値上がりするのではと心配する人もいます。

 普通の小麦の収穫が減少すればパンの値段が上がりかねません。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼が今晩何が食べたいかと言う。あっ、レストランで外食かと期待して、スパゲティ・カルボナーラというと、彼が言った。『あれ、僕と同じだ。作り方知ってるよね。じゃあ今晩作ってね』[ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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アートの中のお昼寝 [トピックニュース]

 また夏が戻ってきたあ〜。

 雨が上がったのは良いけれど、一旦涼しくなってまた猛暑がやってくると、ものすごいダメージ。

 暑さの度合いが倍以上!不愉快さも倍以上!やれやれ。夏には早く去っていただきたし。

 虫の音とともに秋の風が吹いてコロナ感染も少し落ち着いてくれたら、張りつめた神経が一気に緩んで、心地よく眠れそう。

 そんなわけで、本日はお昼寝のお話。芸術家たちが描いた昼寝の場面をいくつか見てみましょう。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2021年8月18日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 まずはこちらの一枚。ゴッホの描いた昼寝。1890年作。

 麦の刈り取りの最中に仮眠を取る農家の夫婦の姿が描かれています。二人はカマを地面に置き、木靴を脱いで横たわっています。

 実はこの絵、ミレーの絵をそっくりそのままコピーしたもの。本物は1850年作。

 コピーしたとは言え、色合いはゴッホだけのもの。青と黄色を使って、暑い中、休憩を取る人の姿を表現しています。

 とは言うものの、この絵を描いた時のゴッホは、精神を病んで冬のサン・レミ・ドゥ・プロヴァンスの病院の一室に閉じ込められていました。

 一方、昼寝を題材に作品を残した芸術家は他にも大勢います。

 1922年、ニースのアトリエで、昼寝をしている女性を描いたのがマチス。有産階級の家の一室と思しき部屋にはコート・ダジュールの光が溢れています。

 さて、時代は流れてこちらは1950年代。ロベール・ドワノーは、こんな場面をフィルムにおさめています。

 バカンスに向かう人達で満員のバスが通り過ぎていく道路の脇で、カップルが昼寝中。

 当時、バカンスをすごすために目的地に向かう車で道路は混雑していました。お金を節約しようとヒッチハイクをする人たちもいました。

 そんな中、ドワノーは広告のポスターのために女優さんを使ってこんな写真を撮影していました。

 また、英国人の写真家マーティン・パーは、こんなユーモラスな写真を撮影しています。

 寝るためのアイマスクのようですが、真ん中に小さな穴が空いているようです。なんだか昆虫のよう。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、長椅子で昼寝をしていると、自分のおならで目が覚めた。そこは自宅の長椅子ではなく、高速列車TGVの座席だった[ふらふら][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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