1時間早い [トピックニュース]
雨と風が収まった先週の日曜日、買い物のついでに公園を通ったら、桜が満開になっていた。
残念ながら、富士見ポイントから富士山は見えなかったけど、満開の桜は、しかとこの目に焼き付けてきた。
さて、欧州は先週末に夏時間に変わった。いつか終わると言われ続けてきたこの時間変更、いつになったら終わるのやら・・・。
下記のウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年3月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはフランス南部の都市モンペリエ。
先週末、街の中心にあるコメディ広場は春の日差しを楽しむ人たちで賑わっています。
春がきたということは、もうすぐ時間が夏時間にかわるということ。
「時間が変わっても別に困ることはありませんよ」と女性。
1976年に始まった夏時間。毎年土曜日の夜に1時間だけ時間が早まります。
それを待たずして早くも1時間時計を早める人もいます。
「数日前から進めとくんですよ。突然早まって時差ぼけなんてこまりますからね」と男性。
1時間早まるということは、睡眠時間が1時間短くなるということ。その代わり、昼間が1時間だけ多くなります。
「夜は遅くまで外出できるようになるので嬉しいです」と女性たち。
しかし、子育て中のお母さんにとっては少々困った問題です。
「もともと寝る時間が定まっていない小さい子にとっては、生活のリズムが崩れてしまう原因になるんですよ」
一方、海岸沿いにお店を構える飲食店にとってはありがたい時間変更です。
一日が長くなると営業時間も長くなりお客の数も増えます。
この時間変更、本来なら2021年以降は行われないはずでした。しかし、各加盟国の足並みが揃わないため、EUは決定を延期することにしたんだそうです。
なるほど、延期かあ〜。全部で27カ国でしたっけ?
皆で一緒にというのはなかなか難しいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「3ヶ月前に18歳になり、3週間前に運転免許を取得、3日前に車を手に入れ、3時間前に交通違反で罰金」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯169 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回は、シェフエトワレが保存食を利用したごちそうでチャレンジしてくれます。
ではスタート!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年3月26日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがそのシェフ、ジャン=クロードさん。キッチンにある保存食で使えそうなものを探しています。
そして出てきたのが、鴨のコンフィ、オイルサーディン、トマト缶、洋梨の缶詰、オリーブ、マッシュルームの缶詰。
とは言っても、これだけでは足りません。30ユーロを渡して足りないものを揃えていただきましょう。
まずは八百屋さんにやってきました。ほうれん草、玉ねぎ、レモン、マンゴー、エンダイブを購入。これが合計で14.13ユーロ、残りは15.87ユーロ。
次はデザートの材料を求めて乳製品のお店にやってきました。生クリームと塩バターを購入。これが7.74ユーロで残りが8.13ユーロ。塩バターにはつぶつぶのお塩が入っているらしい。
今回の買い物はこれで終了。では調理の開始。
まずはメイン料理から。
鴨のコンフィを瓶から出してほぐします。ほうれん草を鍋で炒めたら缶詰のトマトとマッシュルームを加えさらに火を通します。ここに、みじん切りの玉ねぎ、刻んだパセリ、千切りのマンゴーを加えます。ほうれん草は鴨のコンフィに混ぜて、これをブリックと呼ばれる春巻きの皮のようなもので包んで焼きます。そこに先程のトマトソースを添えたら出来上がり。
次は前菜。
缶詰のオイルサーディンの骨を取って身をほぐしてレモンの皮をおろし入れ、塩バターを塗ったトーストにのせたらできあがり。
最後はデザート。
鍋に生クリームと砂糖を入れて温めながらかき混ぜます。ここにゼラチンを入れたら器に盛り付け冷やしかため、さいの目にきった洋梨をトッピングしたら出来上がり。
1時間半でフルメニューの食事の準備ができました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、母に誕生日プレゼントを渡した。それは缶詰の形をしたゴルチエの香水。母は、台所から缶切りを持ってきた」
VDM(Vie de Merde)より
週末はオリヤックで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランス中南部の都市オリヤック(Aurillac)を旅します。
パリからは列車なら7時間ほど、車なら6時間弱。夜行列車に乗って朝到着という手もあるようです。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年3月19日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランス中部の山岳地帯。冬は白い雪に覆われます。
その麓にあるのが、ガロ・ロマン時代に生まれた歴史ある町オリヤックです。
町を流れるのはジョルダンヌ川。通りには中世からルネッサンス時代までの建物が並んでいます。
かと思えば、新しいコンクリートの建物の壁にはストリートアート。住民の数より多いとか。定期的にアーティストを呼んで制作してもらっているそうです。
おや、雨ですか・・・。赤い大きな傘。オリヤックは傘の生産地で知られているそうです。工場を見学させてもらいましょう(青印)。
1894年創業のこの工場では、十万種類の傘を生み出してきました。こちらの傘は山で働く羊飼い用だそうです。素材は綿、サイズは大きめ。一つ一つ手作りで、お値段は平均で100ユーロほど。
その他、デザイン性の高い傘が並んでいます。一枚の布は三角ですが、こんな鏡で見ると出来上がりの様子がわかります。
一方、こちらはチーズの熟成室。遥か彼方までチーズが並んでいます。ここは元列車のトンネルだった場所。うまい具合に再利用されています。
熟成させると言えば、こんなものもあります(赤印)。ものすごい数の生ハム。その数40,000本。こうすることで香り豊かなハムになるそうです。見学の最後は試食もできます。美味しそう!
食欲が出たところで、オリヤックのスペシャリテを頂きましょう(緑印)。
それがこちらのブリオール(bourriol)。どんな食べ物なのか、作り方を見れば一目瞭然。
ブリオールとはこの生地のこと。クレープみたいですが、クレープより厚みがあって至るところに小さな穴が空いています。生地がやけたら、カンタルチーズ、生クリーム、鴨肉のスライスをロール巻きにして出来上がり。
「カロリーは高めですが、とっても美味しいですよ(笑)」
お値段は一つ3.50ユーロ。
そろそろ今晩の宿へと向かいましょう(焦げ茶印)。扉をノックして中に入ると、古めかしいインテリア。そもそもここは中世の建物だったとか。夫婦でそれらしい調度品も集めて中世時代を再現しているそうです。石の階段を上がると客室が4つあります。一泊150〜200ユーロとちょっとお高め。
次は、防寒の服装に着替えて雪山に向かいます。昼間はスキーを楽しんで、夜はスノーラケットに履き替えてガイドさんと一緒に雪山を散策しましょう。途中、山小屋で食料補給。エネルギーをチャージしたところで、こんなソリで楽しみましょう。カメラマンは楽じゃないけど、これは楽しそう!料金は55ユーロ。
最後は雪合戦で締め。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、とあるご婦人に「ばか!」、「テロリスト!」と罵られた。地下鉄の入り口で濡れた傘のしずくを落とすためにバタバタさせただけなのに・・・」
VDM(Vie de Merde)より
ガトー・ナンテ [フランスのお菓子]
桜が咲く頃になると、たいてい春の嵐がやってきて、淡いピンク色の花を思い切り散らして去っていく。情け容赦ないですな。
今年はまだ開花が始まって間もないから、嵐が去ってから開花が加速するのかも。
さて、本日もまたフランスのお菓子のお話。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年3月24日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはフランス西部の都市ナント。カフェのカウンターに置いてあるこのお菓子がガトー・ナンテ(gâteau nantais)。なんと200年もの歴史があるそうです。
「居心地のいい場所に腰を下ろし、こうして食べるのが好きなんです」
「旅行に持っていけるお菓子だって聞いています。つまり長持ちするってことです」
ガトー・ナンテはラム酒と砂糖が主役のお菓子らしい。
ナントで生まれたお菓子に間違いないものの、その材料は、17世紀にこちらの港からナントに持ち込まれました。
「ここで荷降ろしされて、あちらの建物の一階で取引されていました」と歴史に詳しい専門家。
そんな時代に生まれたお菓子も、1990年代にはほんの数軒の店舗で作るだけになっていました。
「ラム酒の香りがして、柔らかくて美味しい、なんて話を聞いているうちに、自分でも作ってみたいと思うようになったんです」とナントのパティシエ。
作り方は、玉子と砂糖とアーモンドの粉を良く混ぜたら、ラム酒を加えて焼きます。これは大人のお菓子ですねえ〜。
「アーモンドとラム酒のケーキは大好物なんで、よく食べますよ」
「保ちが良いので旅に持っていけるお菓子らしいですけど、私の場合、旅はあまりしませんから普通の生活で食べるお菓子です」
焼き上がったら表面をアイシングします。これがまた美味しそうに見えますねえ。
コーヒーと紅茶、どっちに合うのかな?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、新しい会社で働き始めて二日目。エスプレッソマシンでコーヒーを入れようとしたけどダメ。結局、澄ました顔でコーヒーを飲んでいるふりをしたのだった」
VDM(Vie de Merde)より
カヌレ [フランスのお菓子]
この10ヶ月の間に3つのジムを転々としてしまったけど、どのジムにも共通するものがある。
それはロッカールームにある冷水機に貼り紙がしてあること。そこに書かれてある文句も全く同じ。
『冷水機でのうがいはお控えください』
こういうことをする輩が相当数いるらしい。
それはともかくとして、今回もフランスのお菓子のお話。
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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
春の日差しが一杯のカフェのテラス席。コーヒーのお供に出てきたのがカヌレ。
「ぱりぱりっとカヌレを食べると、そりゃあいい気分になれますよ」
「コーヒーにとってもよく合うの。街のエンブレムですよ」
このお菓子、ボルドーの食文化や伝統と深く結びついているとか。
カラメルでコーティングされたようなカヌレにナイフを入れてみると、中は柔らかそうです。
パティシエのリュックさんが作り方を教えてくれます。
材料は、玉子、小麦粉、砂糖、牛乳、バター、バニラビーンズ。
鍋に牛乳とバターとバニラビーンズを入れ温めながら混ぜ合わせたら、玉子、小麦粉、砂糖を加え更によく混ぜ合わせます。最後にラム酒を投入。こうしてできた生地を24時間寝かせた後、カヌレ専用の銅の型に流し込みます。
「かつてはこれを釜戸の燃えさしの中に立てて焼いてましたよ」とリュックさん。
現代はこうしてオーブンの中で焼きます。
「中の砂糖が溶け出して、周りがカラメリゼされます」
焼き上がったら冷ましてから型から取り出します。確かに周りがカラメリゼされてます。
わが家の近所のパン屋さんでも作って売っているので、時々買って食べています。小さいから一口で食べてしまいそうになるのを我慢して、まずは半分食べてコーヒーを一口、もう半分を食べてコーヒーを一口。そんな食べ方になってしまっています。
さてこのお菓子の起源はどこにあるのでしょう?それを調べているのがこちらの元パティシエのダニエルさん。
はっきりした起源はまだ分かっていませんが、ダニエルさんによると、フランス革命前に修道女によって発明されたものではないかということでした。
「当時、水運が発達していたボルドーには様々物資が船で運ばれていました。その中には小麦粉もラム酒もあったはずです。袋からこぼれた小麦粉や瓶の底に残ったラム酒などを使ってカヌレを作っていたんでしょう」
その後、パティシエの手によって今のカヌレが出来上がったのかもしれません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、いとこが私の30才の誕生日にケーキを焼いてくれた。ディナーの最後に30本のろうそくを立ててテーブルに運んできた。するとうちの旦那が言った。『で、一体誰の誕生日なんだい???』」
VDM(Vie de Merde)より
フラン [フランスのお菓子]
最近、住宅地を歩いていて目にするのがモクレンの花。特に白いモクレンをよく見かける。
大きな木にふさわしい大きな花だが、清楚な雰囲気を漂わせている。
どんな香りがするんだろう?高いところで咲いているから香りまでは分からない。
それはともかくとして、本日はフラン(flan)というお菓子のお話。
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ショーウィンドウに美味しそうなお菓子が並んでいるのをじっとみつめる女の子。
他のに比べると少々地味めですが、誰にも好かれているお菓子がフランです。
こちらがパティシエのパトリックさん。先代から受け継いだ味を守っています。
何度も折っては伸ばし、折っては伸ばしを繰り返してできた生地がパット・フイユテ(pâte feuilletée)。ミルフイユを作る時に使う生地と同じ。
これを型にはめ込んだら、中に入れるクレーム・パティシエ、つまりカスタードクリームを作ります。
バニラはタヒチ産のを、粉はコンスターチを使うそうです。これを生地の上にのせてオーブンで焼くとこんな具合になります。
1時間ほどかけて冷ませばできあがり。
パトリックさん、子供の頃、学校から帰るとご両親が作ったフランをよく食べていたそうです。
こちらは自宅でフランの作り方を教えているパティシエ。最近はチョコ入りなど個性的なフランが登場し始めました。
この日は、パッションフルーツを使ったフランを作るようです。
ほほ〜、こんな感じに仕上がりました。生地はパリパリで中はとろっと柔らか。
皆さん、美味しそうに召し上がっていました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、台所で話し声が聞こえてきた。『誰にも話してはだめ。そうしないと牢屋行きよ』そう言うと娘が弟の手に白い粉をのせた。娘のマエラ9才、弟のルカ6才。二人はりっぱなヴァニラシュガー中毒」
VDM(Vie de Merde)より
アーモンドの花咲く丘 [アルザス地方]
電力逼迫の中、昨晩は2〜3週間ぶりくらいで暖房を入れた。いつもどおり設定温度は20℃。
この寒さでは暖房なしではいられない。あの地震がこんな影響を及ぼすとは・・・。
でも、よく考えるとかなり大きな地震だった。
コロナにウクライナに地震。あまりに色々な事件が起きるから、焦点をどこに絞ったらいいのかわからなくなる。
さて、寒の戻りはあるものの、春はすぐそこまで来ています。
東京では桜の開花が始まりましたが、フランスのアルザス地方ではアーモンドの花が満開だそうです。
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こちらがアーモンドの花。色が桜に似てますが、形は違ってます。
鳥の目で見てみると、ぶどう畑の間にあるあぜ道のような道の両側にアーモンドの木がずらりと並んでいます。美しい。
「枝が揺れる音を耳で聞いて、口でこの空気を味わい、目でこの風景を楽しみます」
なるほど。冬が終わり春がやってくるこの時期、外に出て自然を感じたくなりますね。しかもお花が満開ならなおさらです。
このアーモンドの木を守っているのがこちらの男性、ジャン=ジャックさん、85歳。
「私の祖父が育て方を教えてくれたんです。私は少しずつ木を植え続けてきました。どうして続けて来られたのかよくわかりませんが、どれ一つとっても同じ木はないですよ」
伝説によれば、カール大帝がこの丘にやってきてアーモンドを食べ、その中の一つを大地に投げ捨てたのがこの並木の始まりだとか。
こちらはすぐ近くのぶどう畑。優良銘柄のワインを生み出すぶどうで知られています。
「アーモンドの花が咲くところに畑があれば間違いなしですよ」
この辺りの微気候がアーモンドにもぶどうにも良いらしい。
この丘には50本もの木が植えられているそうです。
散策を楽しんだ後は、アーモンドの実と特産の白ワインで乾杯です。
いいなあ、私も仲間に入りたい!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫が、出産したばかりの同僚の女性に花を贈りたいが、どんな花にしたらいいかと電話してきた。まったく!私は3回も出産したのにお花なんてもらってないわ」
VDM(Vie de Merde)より
スピードを落とせ! [トピックニュース]
三連休中も相変わらず半径2キロ以内をウロウロするだけ。
このところ仕事と私生活の境目があやふやになりつつあり、休んだ気がしなくなってきた。そうなると頭がリフレッシュしないから困る。
3回目のワクチンを接種したら行動範囲をもう少し広げて自分を取り戻すのだ!
さて、EUのエネルギー専門機関が、エネルギー消費削減のため、10の提案を行ったそうです。
その中にこんなものがありました。
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それは、ロシアからの石油の輸入を減らすため、車のスピードを10キロ落とすこと。ドライバーの皆さんはどう感じているんでしょうか?
「そうですね、スピード落とすかどうかは我々しだいですよ。私は必ずしも賛成はしませんけど」
「パリ郊外からブルターニュまで行くのに、これ以上スピードを落とすと間に合わなくなります」
「そうするしかないなら、自転車に抜かれてしまいますよ」
このスピードを落とすという対応策は1973年に行われたことがあります。石油危機の時でした。
この時、高速道路と国道が速度規制の対象となりました。しかし、道路はこの有様でうまく機能しませんでした。
とは言え、OECD加盟国のドライバーが、高速道路で10キロスピードを落としたなら、一日当たり430,000バレルの石油が節約できると言います。
「このドライバーや消費者の態度を変えることで全体の問題の4分の1を解決できます。つまり、これですべてを解決することはできませんが、そうしなければ課題を達成することは不可能です」と専門家。
化石燃料はダメだといいながら、今すぐには手放すことはなかなかできないのが現実。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、スピード違反で捕まったら、なんだかほっとした。私ってひどく孤独な生活を送ってたのかも」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯168 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回は物理化学者のエルヴェ・ティスさんが挑戦してくれます。そんな方がお料理作れるの?と疑問ですが、専門は分子ガストロノミー。なんだそれ?
ウィキペディアを見ると"調理を物理学的、化学的に解析する学問”。う〜む、そう言われると料理できそうな感じがしてきます。しかし、どんな料理になるんでしょう?
では、スタート!
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こちらの男性がエルヴェさん。40年前、ロクフォールチーズのスフレが膨らまなかったことが、この学問の道へを進むきっかけになったとか。
「そのとき、これにはなにか科学的規則があり、それを確立することができると思ったんです。それが分子ガストロノミーなんです」
ご本人が生み出した学問なんですね。
では、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
まずは魚屋さんにやってきました。エビを20尾購入。これが5.34ユーロで残りは24.66ユーロ。
次は乳製品のお店で、パルメザンチーズ、牛乳、玉子6個、生クリームを購入。これが合計で9.63ユーロ。残りは15.03ユーロ。
お買い物がさくさく進んでいきます。
今度は八百屋さんです。玉ねぎ、エシャロット、ニンニク、ニンジン、オレンジを購入。合計で4.06ユーロで残りが10.97ユーロ。
最後に、買い忘れたお米とバターを購入。これが2.99ユーロで、残りは7.98ユーロ。
なんとこれでお買い物は終了です。では調理の開始!
こちらはエルヴェさんのご自宅のキッチン。なんだか白衣のお召し物で料理人というより研究員の雰囲気。
まずは2種類の前菜から始めます。
エビの殻をはずしたら、鍋にオリーブ油を垂らして殻を炒めます。そこにニンジンと水を入れて煮込みます。柔らかくなったところでミキサーでどろどろにして器に盛り付け生クリームを落としたらエビのビスクの出来上がり。
もう一つの前菜が玉子のパフェ。まずは玉子4個をオーブンに入れ、65℃にセットします。
「このまま寝て翌朝起きたときには丁度いい玉子が出来上がってるんです。重要なのは時間より温度なんです」
実際は一晩オーブンに入れなくても1時間か2時間で出来上がるそうです。今度やってみようかな。器に、ガーリックライス、玉子の順に盛り付けソースをかけてパルメザンチーズをトッピングしたら出来上がり。
次はデザート。これも2種類あります。
まず1つは、オレンジの生ジュースをゼラチンと一緒に煮て泡立てます。これを器に盛り付ければオレンジのパンナコッタの出来上がり。2つ目のデザートはアルザス地方の菓子パン、クグロフ。干しぶどうを混ぜたブリオッシュ生地を型に入れてオーブンで焼きます。
あれ、メイン料理がなかったですね!最後に料理が並んでいるのを見ると、どうもリゾットに茹でたエビをのせたもののようです。
今回はいろんな種類の料理を少しずつ味わえる食事になりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、玉子を6個買った。最初の2つは割れてケースにべっとり貼り付いていた。次の2つはケースから出そうとして潰してしまった。残った2つは恐ろしくて手が出せなかった」
VDM(Vie de Merde)より
週末はアミアンで(再訪) [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランス北部ピカルディー地方にある都市アミアン(Amiens)を旅します。パリからは列車で1時間半弱。
では出発!
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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
「アミアンは静かで思いやりのある生活ができるところですよ」
「アミアンと言えばこの大聖堂ですよ。これを見たら無関心ではいられないでしょう」
まずは、この世界でもっとも大きなゴシック様式の教会を訪ねてみましょう(青印)。
中に入るとさらにその大きさを実感できます。なにしろパリのノートルダム大聖堂の2倍の大きさ。天井もどことなく高く見えます。そして目を引くのが床の迷路のようなこの模様。
「これは信者や巡礼者にちょっとした巡礼の旅をしてもらうためのものなんです」と市の文化部の方。
黒い線を辿って中心部分に行き着くと巡礼が完了します。
次は階段を上がって屋上まで行ってみましょう。ここからは大聖堂が街の中心にあることがよくわかります。そして、こちら側には緑の多い場所が広がっているます。次はそこへ行ってみましょう(緑印)。
そこは沼地の広がる湿地帯。ボートで案内してもらいましょう。季節はまだ冬。川沿いには葉を落とした木々が並んでいます。川の流れは合計で60キロにも及び、欧州でも唯一の長さを誇ります。沼地にできた島のような畑では野菜の栽培が行われています。
次は、この川沿いにあるレストランでアミアンの郷土料理をいただきましょう(オレンジ印)。
それはピカルディーのフィセル。材料はクレープ、キノコソース(エシャロット、キノコ、塩・コショウ、パセリ)、エメンタールチーズ、生クリーム、ハム。作り方は簡単。ハム、きのこソースをクレープで包み、生クリームをかけたらチーズをのせてオーブンで焼きます。美味しそう!
お腹が一杯になったら市内を散策してみましょう。無料でガイドをしてくれるのがテオフィルさん。
どこに行っても見える大聖堂。この大地にしっかり根を下ろしているように見えます。こちらはサーカス劇場(赤印)。そしてこちらがジュール・ヴェルヌ記念館(水色印)。ここで数々の作品が執筆されました。
次に案内してくれたのサン・ルー地区(黄緑印)。ここはご覧の通りプチ・ベニスとも呼ばれているそうです。そして最後はドン広場にやってきました(広場)。夜をすごすにはここが一番いいそうです。で、やってきたのがこちらのバー(紫印)。にぎやかですねえ〜。
そしてその夜一泊したのがこちらの高層ビル(黒印)。終戦直後に建てられた建物としては欧州で一番高い建物でした。
さて旅の終わりは空の旅を楽しみましょう。少しかすんだ大聖堂と高層ビルが見えています。高度が上がるとアミアンの街がジオラマのようになっていました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、リンゴを食べながら出かけてしまい、残った芯だけ運河に投げ捨てるつもりが、家のカギまで投げてしまった」
VDM(Vie de Merde)より