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海の上の仮の宿 [トピックニュース]

 昨日の午後は気持ちのいい天気だった。

 仕事を中断して公園の向こうにあるパン屋まで往復してきたが、公園がむせ返るような緑に覆われ、植物の驚異的な生命力に圧倒されたのだった。

 梅の木にも実がついていたが、収穫まではもう少し時間がかかりそうだ。

 さて、ロシアのウクライナ侵攻で出国を余儀なくされたウクライナ人は530万人にも及び、そのうちの7万人をフランスが受け入れている。

 その都市の一つマルセイユでは、こんなところが避難民の住居になっていた。

Paris_Marseille.jpg

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年4月27日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 それはこちらの大型フェリー。

 船からは平和なマルセイユの街の風景を楽しむことができます。

 「日差しが一杯でお天気は申し分ありませんし、街の眺めを楽しむこともできて、しばし不幸や心配事を忘れることができます」と避難中のウクライナ人女性。

 このフェリーには750人の避難民が暮らしています。その多くが女性で親類を母国に残したまま出国してきました。

 同じ境遇の人達が一つ屋根の下に集まることで安心につながるようです。

 「ここはマルセイユのウクライナ村みたいなところです。安心して日常を過ごすことができますよ」とフェリー会社の責任者。

 お部屋の中を見せてもらいましょう。アナスタシアさんは従姉妹とそれぞれの子どもと一緒に宿泊しています。窓の外はオデッサを思い出させる海が広がっています。

 「これはオデッサを出る時に無事を祈って夫が持たせてくれたものです。夫と一緒にいられないのが寂しいです」

 なんかちょっときついなあ、この話・・・。

 船内の表示は全部ウクライナ語に翻訳され、共用部分は様々な用途に区分けされています。こちらはバーだった場所ですが、現在は託児所になっています。

 ここは衣服の配給所、セルフサービスの食堂もあります。ウクライナ料理も出てくるらしい。郷土料理が出てきたらほっとするでしょうね。

 乗組員も快適な暮らしができるようにがんばってるらしい。

 フェリーは一時的に国の負担で貸し切りになっており、これから1ヶ月半ほど滞在したあとは上陸して住まいを決めることになっているそうです。

 一方フェリーは6月にはアルジェリアに向けて出港する予定だそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、就職の面接を受けるために、バスに乗って10時間、フェリーで55分、旅費代75ユーロを払ってやっと英国に着いた。すると責任者が言った。『君、メール受け取ってないの?面接はオンラインになったんだよ』[がく~(落胆した顔)][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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ひまわり油品薄 [トピックニュース]

 東京の新規感染者が減少するのは良いとしても、微妙な減り具合でなんとも悩ましい。

 少しは会食を楽しんで良いのか、やっぱりやめておいたほうがいいのか・・・。

 さらにこのところ、夏を思わせる暑い日が続きマスクが煩わしくなる。しかし、近所の公園をジョギングする人の中にはマスクをアゴまでおろして走っている輩もいてぎょっとなるときがある。

 今年の夏もマスクは手放せないのかも。

 さて、フランスのスーパーに行くと必ず置いてあるひまわり油。ウクライナからの輸入に頼っていた結果、品薄状態が続いています。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年4月26日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらはストラスブールの食料品店。ひまわり油の売上が3倍に跳ね上がりました。

 とは言っても、置いてあるのは小規模農家で作られた手作りのものばかり。

 大量生産のものが手に入らなくなり、この手の商品を買い求める人が増えたらしい。

 しかし、今のところ在庫不足を心配するような状況ではないとか。そもそもこの商品は世界情勢とは無縁。

 こちらはその小規模農家。ひまわりを栽培して収穫し油を製造しています。

 年間の生産量は13,000リットル。2〜3週間前から急激に注文が増えました。

 「フライドポテトや揚げ物の専門店や飲食店からの需要が増えました」

 飲食店としては買いだめしておきたいところですが、あまりに注文が多いため、そういうわけにはいかないとか。

 24時間で作れる油の量は60リットルだけ。いつもなら常にタンクに貯蔵分があるのですが、今はあっという間になくなってしまうそうです。

 値段の方は今までと変わらず1リットルあたり5ユーロ。

 一方、こちらは広大な農地を所有する農家。数日以内にひまわりの種を撒き、90ヘクタールのひまわり畑にするそうです。去年の2倍ほど。

 輸入に頼らないためには、国内で30万トンのひまわり油を製造する必要があるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、フィットネスバイクを買いに行って、なぜか揚げ物用フライパンを買って帰った[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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ピルー [コート・ダジュール地方]

 近くのジムがまた営業を始めるかと思うと、今、片道徒歩20分で通っているジムがしんどくなってくる。

 何しろ近くのジムは家から歩いて1〜2分という至近距離にある。オープンまでまだ3週間ほどあるから今少しの辛抱だ。

 さて、本日はニース生まれのゲームのお話。南仏と言えばペタンクを思い浮かべますが、こんな奇妙なゲームがありました。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年4月25日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ドリブル、パス、シュート・・・。

 一体何を蹴っているのやら?白い羽のようなもののついた何かなのですがよくわかりません。

 ここはこのゲーム専用のコート。それにしても皆さん上手ですねえ。

 「50年代、街のあちこちでこのピルーをやってました」

 このゲーム、どうやらピルー(pilou)というようです。正体不明の物体ピルーを蹴って競うゲームです。ペタンクに比べたらもすごい運動量。

 ルールが今ひとつわかりませんが、パスをしながらあのサークルの中にピルーを落とすと点が入るようです。

 「ピルーは2センチほどしかないので蹴るのは容易じゃないです。そう長くは蹴ってはいられません」

 ピルーは終戦直後のニースで生まれました。

 「当時はボールなんてなかったから、コインに紙を突っ込んで羽を付けたんです」と男性。

 なるほど、ボールの代わりとしてピルーが生まれたんですね。

 このゲーム、70年くらいまでは盛んに行われてきましたが、そのうち忘れられてしまいました。そして2010年頃になってまた復活したそうです。

 「これは2つの大戦の間に使われていた古いコインです」

 あれ、まるで日本の5円玉。5円玉より少し分厚くて重そうな感じ。屋根裏部屋なんかで出てきそうですね。

 「この穴のところにビニールや紙を細く丸めて通したら抜けないように処理を施します」

 こうして出来たのがピルーです。もののない時代になんとか遊びたいという気持ちが表れています。

 街を歩いている人たちに試してもらいました。そう簡単には出来ないですね。

 「ああ、これね。ピルーっていうの。ニースにしかないのよ」と女性。

 ご高齢の男性方はどうやってゲームするかお分かりのようです。

 しかし、こちらの方たちはもっと洗練されてます。ジャージ着て本格的。何しろリーグ1などというのを作ってプレイしているらしい。しかもワールドカップもやっているとか。

 でも、遠くから見ているとグループで妙ちくりんなダンスをしているようにも見えます(笑)。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、会社の自販機でコーヒーを飲むことにした。コーヒーは一杯0.50ユーロ。5ユーロ札を投入したら、1ユーロコインが2枚、5セントユーロが50枚戻ってきた![あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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じゃがいも [フランスのグルメ]

 耳寄り情報をツイッターでつぶやいたら、2日ほどしてnice jobとかなんとかお知らせが来た。

 自分のつぶやきを見てみると、アクセス数が三桁になり驚き!大した数字じゃないだろうけど、私に取っては驚き。

 それはともかくとして、本日はじゃがいものお話。

 フランスは欧州で3番目にじゃがいもの生産が盛んな国だそうですが、ポテトチップスの大半は輸入に頼っているとか。なぜにこのような皮肉な現象が起きているのか・・・。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年4月24日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらはじゃがいもの輸出業者。おお、すごい数のじゃがいも。

 「フランスのじゃがいもは質がいいから引っ張りだこなんですよ。自国で生産しながらもフランスのを輸入する国もあります。また地理的に有利という側面もあります」と業者。

 フランスで作られているじゃがいもの量が年間670万トン。このうちの300万トンが輸出されます。輸出先はスペイン、イタリア、オランダ、ベルギー。

 なんとフライドポテトのライバル国ベルギーには160万トンものじゃがいもが輸出されているそうです。フランスからこんな量を輸入しているとはつゆ知らず。

 しかし、なぜまたこのじゃがいもがポテトチップスになって国内市場に出ないのか?

 「業界もバカじゃないですからもっと生産者にアプローチできるのだったらやってますよ。仕組みの問題があります。それにフランスは近隣国に比べて基準が厳しいのです」

 その結果、ポテトチップスが国外からやってくることになります。お店の売り場に行ってみると色んな種類のが並んでます。しかし、パッケージのどこを見てもじゃがいもの生産国は書かれてありません。

 「”フランス人好みのチップス” などとフランス産のじゃがいもを思わせるようなコピーですが、それを証明するような表記はどこにもありません」

 ある調査によると、4人のうち3人までが高くてもいいからフランス産を買うつもりだと答えています。これに注目したのがこちらの企業。ここで作られたじゃがいもをチップスにして販売しています。一般のものに比べて倍の価格ですが、昨年の売上は30%増。

 「我々の目的は、顧客が満足できる良い商品を提供することです。良くなければ売れませんし、そうなれば我々もお金を稼ぐことはできません」

 今のところ市場全体の15%ほどにしかならないそうですが、これから増えていくのか・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、5才になる息子がお菓子が欲しいと言うので駄目だというと息子が言った。『僕はママみたいに大きなじゃがいもにはならないから大丈夫だよ』・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯172 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回はシェフ・エトワレのエマニュエルさんが、スフレをベースにした料理で挑戦してくれます。

 ではスタート!

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年4月23日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 これがスフレ。オーブンで焼いているうにヒビが入ったり、中身がドロっと垂れてきたり、最後は爆発してしまうなんてことがよくあります。作るとなるとそう簡単ではありません。

 そのスフレの作り方を披露してくれるのが今回のチャレンジャーです。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 まずやって来たのが八百屋さん。カルドン、オゼイユ(スイバ)、マーシュ、その他を購入。これが合計で8.46ユーロで、残りは21.54ユーロ。

 そして乳製品のお店では、カンタルチーズ、生クリーム、玉子を購入。これが10.80ユーロで、残りは10.74ユーロ。

 次はお肉屋さんでベーコンを2.35ユーロで購入。残りは8.39ユーロ。

 なんとこれでお買い物は終了です。これまでの中でも記録的に安上がり。では調理の開始。

 スフレの基本は、ベシャメルソースと泡立てた卵白が基本。これを発明したのは料理人アントワヌ・ボヴィリエと言われています(諸説あるようです)。ベシャメルソースの出来具合で爆発するかしないかが決まるそうです。

 まずは前菜から。

 中に入れる具はベーコンとカルドン。耐熱の器にバターをたっぷり塗り、そこに具をいれ、チーズ入りベシャメルソースと泡立てた卵白を混ぜ合わせたものを加え、200℃のオープンに20分ほど入れて焼きます。一度オーブンに入れたら焼き上がるまで開けてはいけないとか。おお、きれいに膨らみました。

 次はメイン料理のクレープのスフレ。

 クレープを焼いたら具をこんな具合に包みます。具は、さいの目切りのスモークサーモンとオゼイユとベシャメルメール。これに泡立てた卵白を混ぜ合わせてクレープで包んだらオーブンに入れて20分。こんな具合に焼き上がったら、ささっとお皿に盛り付けます。付け合せの野菜はマーシュ。

 最後はデザートのスフレのアイスクリーム。

 卵白と生クリームを泡立てたら混ぜ合わせ、ヴェルヴェーヌというハーブのリキュールで香り付けしておきます。水と砂糖でシロップをつくったら先程作った生地に少しずつ加えます。熱いシロップが卵白に火を通してくれるそうです。これを型に絞り出し冷凍庫に入れて冷やし固めます。型から出して器に盛り付け、フルーツのコンフィを飾り付けたら出来上がり。

 今回はふんわりふわふわの食事になりました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、母に誕生日プレゼントを渡した。それは缶詰の形をしたゴルチエの香水。母は、台所から缶切りを持ってきた[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はラ・ロシェルで(再訪) [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はフランス西部の都市ラ・ロシェル(La Rochelle)を旅します。5年ほど前にも週末旅で行ったことがあるので今回は再訪です。

 パリからは高速列車で2時間半ほど。では出発!

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年4月16日に放送)埋め込み動画が見られない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 数百年も前から海で栄えたラ・ロシェル。様々な船が行き交いました。

 まずは一般の水上バスに乗って、あの2つの塔(赤と青印)のある港の中に行ってみましょう。料金は1ユーロ。

 かつて港に入る際には必ずこの塔の間を通り、税金を払い武器を放棄しなければなりませんでした。

 塔の一つに上がってみましょう。中には牢獄として使われていた場所があります。多国籍の囚人たちは壁に自分の名前を彫ったり、こんな見事な船のレリーフを残した者もいました。

 そして眼下にはこんなカラフルが家々の並ぶ界隈がありました(黄色印)。スカンジナビア風の建物は定期的にペンキが塗り直されているらしい。

 次は、こちらの宮殿に行ってみましょう(緑印)。

 「いえいえ、これは宮殿なんかじゃないですよ。市役所なんです」

 どうやら市役所としてはフランスでは最も古い建物ののようです。こんなに立派な建物ですが、2013年に火災にあいほぼ全焼だったそうです。

 現在は改修・復元されています。ここはルネッサンス様式のレセプションルーム、そしてこちらは市議会議場。近代的な作りですが、美しい船底天井が街の歴史を伺わせます。

 次は、水族館に行ってみましょう(水色印)。五大陸から集められた海の生き物が大きな水槽の中を泳ぎ回っています。そしてこちらの部屋では、ビーチに打ち上げられていたウミガメが保護されていました。エサ、しっかり食べてますね。これなら元気になりそう。

 さて、人間たちも何か食べることにしましょう。こちらのお店で魚の燻製をいただきます(焦げ茶印)。パンの隣にあるのはチーズ?いえ、これは海藻入りのバター。海藻そのものも食べることができます。

 お腹がいっぱいになったら今晩の宿へと向かいましょう。そこは港に停泊しているヨット(黄緑印)。最大で6人が泊まれるそうです。寝るにはまだ早いので、ヨットでぐるりと一回りしてきましょう。貸し切りのヨットとは贅沢ですね。

 翌朝は、この辺りの海に詳しい船乗りに面白いところに連れて行ってもらいました。それは、アルゼンチン南部にある”世界の果て”という名の灯台のレプリカ(オレンジ印)。

 一般の観光客が見学することはできませんが、応募者を募って、一日ここで一人で過ごす、つまり24時間だけの灯台守プロジェクトというのをやっていたそうです。

 テーブル、ベッド、キッチンはありますが、電話や電子機器はありません。世界と切り離されて回りは海だけ。そんな24時間を体験するわけです。ちょっと怖い気もしますが、一度やってみたい気もします。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、海で泳いでいると海藻が首に巻き付いたので引きちぎって捨てた。帰宅して、あれは300ユーロもだして買ったネックレスだったことに気がついた[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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5月のスズラン2022 [トピックニュース]

 昨年5月末で閉店になってしまった近所のスポーツクラブ。昨年の11月くらいから建物の回りを作業員がウロウロし始め、4〜5日前に黒い網のカバーが取り外されて外装がきれいに塗り直されていた。

 いったいこれからどうなるのか?と思いながら、買い物のついでに建物の前を通ると、大きなポスターが貼り出されている。近づいてみてみると、新しいジムがオープンするという。先行して会員も募集している。

 やれやれやっと元に戻れる。しかも月会費が安い。なぜ安いかと言えばシニア会員というのがあり割引の対象なのだ。こうなると高齢者になれてよかったあ〜。

 中の作りは前と変わっていないだろうから勝手知ったるなんとやらだ。しかしオープンまではまだ一ヶ月ほど間がある。

 それはともかくとして、近くの公園は全体を緑が覆い始めた。新緑の季節が始まった。そんな時期に咲く花がこれです。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年4月18日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 またまたこの花の季節がやってきました。小さい鈴のような花スズラン。この地域では一週間ほど前から収穫が始まりました。

 「しっかり伸びて花の数もたくさんついています」

 正確には、一枝に15個の花が付いています。昼間はこんなふうにして覆いを上げて日に当てるようです。

 例年に比べて冬が暖かかったせいか、開花が早まったらしい。またスズラン畑には春先の霜は降りなかったこともその要因です。

 となると、予定より収穫を早めなくてはならないものの、人手はすぐに集められないのが少々困りもの。

 確かに、丁度復活祭の時期と重なってしまいましたね。

 「バカンスに出かける予定の人もいましたからね。でも、いつもの人たちが何人か来てくれたので助かります」

 その中の一人がヴェロニクさん。

 「全部手で収穫します。花の部分を傷つけないようにしなくてはならないんです」

 こちらは今年初めて手伝うことになったセバスティアンさん。

 「来られなくなった人の代わりです。それにお金も稼げるし」

 収穫されたスズランは農園の作業場に運ばれ選り分けられます。そして冷蔵庫の中で保管されます。5月1日のスズランの日までまだ10日あまり。

 その時期がきたら一週間に600本ほどが小さな花束になって出荷されるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、7年目にして初めて結婚記念日のお祝いにうちの人が花束を抱えて帰ってきた・・・と思ったら・・・パセリだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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自転車のピカソ [イギリス]

 元KGBでプーチンと同僚だった男が、フランスでまたまたプーチンについて発言しているとか。

 この男によると、プーチンがKGBで出世できなかった理由は、物事を楽観的に考える癖があったからだという。

 そもそもKGBのスパイなら様々な状況を想定してプラン1、プラン2、プラン3などと緻密に考えて行動するものなんだろう。それで政治家に転向したのか???

 それはともかく、本日はスポーツとアートの融合のお話。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年4月17日に放送)

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 こちらは英国のチェルトナムに住むサイクリストのアンソニーさん。別名を ”自転車のピカソ”というそうです。

 一見したところ道路を走っているだけに見えますが、そうではありません。

 「私は3人の顔を描いているところなんです。一人は帽子をかぶり、もう一人はメガネをかけています。今はちょうど真ん中の人物の髪を描いているところです」

 こんな具合に走りながら地図上に線を描いていきます。もちろん道路にペンキを塗っているわけではありません。

 走った跡をたどると、こんな具合に絵がかけるというわけです。これで約73キロを走ったことになるとか。時間にすると4時間45分。

 「まず何を描くか計画を立てます。そして自転車にGPSをつけて計画通り走るんです」

 曲がる時はGPSが音を鳴らして知らせてくれるらしい。

 「人から変なやつだと思われてますが、子供みたいに夢中になってしまって、もうやめられないんです」

 こちらはロンドンを中心に描いた雪だるま。全長142キロ。そしてこちらはクリスマスのトナカイ。他にも様々な肖像画を描きました。

 それは国内だけにとどまりません。イタリアでも描きました。

 本職は不動産コンサルタント。週末や休日にだけ絵描きに変身します。

 まずはパソコンで地図を見ながら線を引いていきます。今回はアヒルの絵を描きました。その後はストリートビューで街の様子を詳細に調べます。

 これはなかなか大変な作業ですが、やや地図オタクの私としては、その楽しさが少し理解できます。

 こちらはアンソニーさんの奥様。

 「”ペダルをこぐピカソ”って書いたジャージを着て走ったらいいと思うわ」

 どうやら奥様も応援しているらしい。

 アンソニーさん、昨年のクリスマスにはパリで絵を描く予定でしたが、悪天候で実現できなかったそうです。今年はそのリベンジを計画しているそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「Googleマップによると、私の家は、私がビールを買ったお店の上にあるらしい[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯171 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は、ノルマンディ地方でレストランを営むシェフ、ブノワさんが、復活祭に因んでチョコレートを使った料理でチャレンジしてくれます。

 では、スタート!

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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 全部がチョコレートベースという料理は初めてというシェフですが、がんばってくれるようです。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 まずは八百屋さんにやってきました。旬の野菜で甘くないチョコレートに合いそうなものと言えば、ホワイトアスパラガス。さらにパネ(白ニンジン)、ラディッシュ、洋梨、レモン、玉ねぎ、唐辛子を購入。

 そしてもう一つ、じゃがいもの先祖と言われるこの野菜も購入。じゃがいもには見えないですね。合計で13.86ユーロ、残りは16.14ユーロ。

 次はチーズ店でヤギのフレッシュチーズを購入。これが3.20ユーロで残りは12.94ユーロ。

 このあとは、メイン料理の食材を求めて魚屋さんにやってきました。メルランというタラ科の魚を購入。これが7.35ユーロで残りは4.59ユーロ。

 最後はデザート用の材料を手に入れるためにパン屋さんにやってきました。カカオ60%のチョコとカカオバターを購入。これが4.51ユーロでほぼ予算を使い切りました。では厨房で調理の開始。

 まずは前菜から。

 ホワイトアスパラガスの皮をむき10分ほど茹でます。その間、赤ワインとチョコとバルサミコ酢でチョコレートソースを作ります。お皿にホワイトアスパラ、ヤギのチーズを盛り付けソースをかけたら出来上がり。

 次はメイン料理。

 カカオバターを溶かした鍋でパネに火を通します。メルランは鉄板焼にします。その間に野菜を刻んでおきます。これを焼いた魚の上にのせてソースをかけたら出来上がり。ソースはカカオバターかな?

 最後はデザート。

 洋梨をシロップで茹でたら、茹で汁でチョコレートソースを作ります。こっちは甘いソース。これを洋梨の上からかけたら出来上がり。フランス定番のデザート。

 春らしい色合いのお食事になりました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、うちの娘がヒントを書いたメモを見つけた。『ゲームの答えはチョコレートパウダーの入った缶の裏にある』・・・ふたを閉め忘れたのは誰だ?[がく~(落胆した顔)][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はショーモンで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はフランス北東部の都市ショーモン(Chaumont)を旅します。パリからは列車で3時間弱。一泊旅行なら気軽に行けそうなところです。

 では出発!

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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 見事な高架橋(青印)。ショーモンを象徴する建造物です。

 1857年に作られたこの石造りの鉄橋は今も現役。とは言っても古い建造物ゆえ3年前から橋脚の補修が行われています。見学は諦めて街を散策してみることにしましょう。

 「中世時代、ここは城壁に囲まれた城塞都市でした」とガイドのアンさん。

 そして建物のあちこちに塔があるのも特徴です。こちらの建物、住居をできるだけ広くするために塔が外にはみ出しています。

 次は車で移動。やってきたのはシャルル・ド・ゴール記念館(赤印)。聞こえてきたのは1944年8月25日、フランスに戻ったド・ゴール将軍がパリ市庁舎前で行った演説。

 こちらはすぐ近くにある将軍の家。この家を購入して36年後の1970年に、将軍はその生涯を終えました。現在はご子孫がお住まいですが、一部を一般公開しているそうです。

 こちらは書斎。演説の草稿や回顧録を執筆したとか。窓からは15〜20キロ先まで見渡すことができます。

 一方、記念館の方は、将軍の政治の歴史を振り返ることができます。

 「僕が知っていることもありましたが、ここに来て初めて知ったこともありました」と青年。

 「フランスの近代史を復習するのにいい場所だと思いますよ」と年配の男性。

 そしてこちらは、将軍没後50周年のお祝いにマクロン夫人に贈呈されたハサミ。全体は→こちら

 ハサミ職人ファブリスさんの作品です。ファブリスさんの作り出すハサミには見事な装飾が施されています。すべて手作り。平らな金属がこんな美しいハサミに生まれ変わります。

 さて、そろそろお昼の時間です。やってきたのは・・・野原(緑印)。

 実はここには黒いダイヤが密かに育っていました。掘り出したのはこちらのワンちゃん。

 このご夫婦がトリュフ栽培に取り組んだのが8年前。実を結んだのは2年前のことでした。嬉しいことに、この農場ではフルメニューでトリュフ料理を食べさせてくれます。

 お腹いっぱいになったところで今晩の宿へと向かいましょう。ここはショーモンの旧市街地にある18世紀に建てられた家。階段を上がったところに素敵なお部屋がありました。一泊100ユーロで宿泊させてくれます。窓からの風景はタイムトリップした気分にさせてくれます。

 次は現代に戻りましょう。サポーターさんたちの熱い応援(水色印)。なんだか「ニッポン、チャチャチャ」に聞こえちゃう・・・。なんのスポーツかと思えば、バレーボールでした。フランスでも強豪の一つらしい。

 次は少し変わったところに行ってみましょう。この近代的な建物はグラフィックセンター(黄緑印)。19世紀後半、ある代議士が収集したポスターが展示されています。見学の最後はリトグラフの制作を体験することができます。出来た作品がこれ。いい思い出になりそう。

 最後は、ショーモンから15キロほど離れたところにある水車小屋にやってきました(紫印)。19世紀に作られたものですが、今でも立派に回り続け、110ボルトの電気を供給しているそうです。

 かつて鍛冶屋だったこの場所は、今では造花の工房になっています。ここで作られる造花はオートクチュールの有名店や劇場に納品されます。2008年には国から企業版人間国宝のような指定をうけているそうです。貴重なものなんですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、妹をテストしてみた。『シャルル・ド・ゴールってだあ〜れだ?』妹が言った。『アメリカ大統領!』[ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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