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礼拝堂を救え! [地方の小さなできごと]

 先日、ウクライナがひまわり油の一大産地だというのを知って、ひょっとして映画「ひまわり」はウクライナで撮影されたんじゃなかろうかと気になり調べたら、やはりそうだった。しかも、ひまわりは国花だそうだ。知らなかった・・・。

 映画「ひまわり」といえば、あの音楽とひまわり畑がすぐに頭に思い浮かぶ。また見たら絶対に泣く。

 戦争が生んだ悲しき愛の物語。とは言っても演歌みたいな映画じゃない。主人公たちはどこか冷静で、戦争とはこうものと言っているように見える。

 考えれば考えるほど、どこをどう掘り下げても、ロシアのウクライナ侵攻に理を見つけることはできない。

 それはさておき、本日は小さな村の壊れそうな礼拝堂のお話。

Paris_Chemaze.jpg

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年4月4日に放送)動画が見られない場合はこちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 畑の真ん中にある小さな建物、これがその礼拝堂です。

 4人の子供を持つご夫婦が、数十年前から放置されたままになった礼拝堂を1ユーロで購入しました。

 なんのために購入したかと言えば、それは礼拝堂を守るため。しかし、全体の修復には約98,000ユーロ(日本円で1,300万円以上)がかかるとか。

 「私は子供の頃からずっとこの礼拝堂を見てきました」と奥様のアルメルさん。

 とりあえず、クラウドファンディングで集めた資金で屋根の修理が始まりました。なんと言っても雨と風から建物を守ることが最優先です。

 屋根ってこんなふうにして葺いていくんですね。作業を請け負った会社の方も参加できることを喜んでいるようです。

 鍵を開けて礼拝堂の中に入って見ましょう。

 19世紀に建てられた建物は、天井がこんな事になってました。今にもくずれそうです。祭壇の部分は汚れてはいるものの創りは美しいですね。

 「小さいですが、中はきれいです」と長女のアガトさん。

 確かにステンドグラスが美しい。しかし、この修復には53,000ユーロが必要です。

 こちらの年配の男性は、マイエンヌ県の文化財基金の有志の方。資金集めに協力してくれるらしい。

 「こんな小さな村の礼拝堂を修復するなんて、まあ普通じゃないですよ」と男性。

 小さな村の古い教会や礼拝堂の多くが放置されて廃墟になっているのかもしれません。

 しかし、この礼拝堂は違います。救おうとしている家族がいます。

 なにはともあれ資金を調達しなくてはなりません。こうして看板を作って、一般市民からの寄付を募ります。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、教会の入り口のところにいたホームレスにパンを分けてやった。しばらくして気がついた。それはホームレスではなく、教会から家族が出てくるのを待っていた父親だった」

VDM(Vie de Merde)より



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