海の上の仮の宿 [トピックニュース]
昨日の午後は気持ちのいい天気だった。
仕事を中断して公園の向こうにあるパン屋まで往復してきたが、公園がむせ返るような緑に覆われ、植物の驚異的な生命力に圧倒されたのだった。
梅の木にも実がついていたが、収穫まではもう少し時間がかかりそうだ。
さて、ロシアのウクライナ侵攻で出国を余儀なくされたウクライナ人は530万人にも及び、そのうちの7万人をフランスが受け入れている。
その都市の一つマルセイユでは、こんなところが避難民の住居になっていた。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年4月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
それはこちらの大型フェリー。
船からは平和なマルセイユの街の風景を楽しむことができます。
「日差しが一杯でお天気は申し分ありませんし、街の眺めを楽しむこともできて、しばし不幸や心配事を忘れることができます」と避難中のウクライナ人女性。
このフェリーには750人の避難民が暮らしています。その多くが女性で親類を母国に残したまま出国してきました。
同じ境遇の人達が一つ屋根の下に集まることで安心につながるようです。
「ここはマルセイユのウクライナ村みたいなところです。安心して日常を過ごすことができますよ」とフェリー会社の責任者。
お部屋の中を見せてもらいましょう。アナスタシアさんは従姉妹とそれぞれの子どもと一緒に宿泊しています。窓の外はオデッサを思い出させる海が広がっています。
「これはオデッサを出る時に無事を祈って夫が持たせてくれたものです。夫と一緒にいられないのが寂しいです」
なんかちょっときついなあ、この話・・・。
船内の表示は全部ウクライナ語に翻訳され、共用部分は様々な用途に区分けされています。こちらはバーだった場所ですが、現在は託児所になっています。
ここは衣服の配給所、セルフサービスの食堂もあります。ウクライナ料理も出てくるらしい。郷土料理が出てきたらほっとするでしょうね。
乗組員も快適な暮らしができるようにがんばってるらしい。
フェリーは一時的に国の負担で貸し切りになっており、これから1ヶ月半ほど滞在したあとは上陸して住まいを決めることになっているそうです。
一方フェリーは6月にはアルジェリアに向けて出港する予定だそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、就職の面接を受けるために、バスに乗って10時間、フェリーで55分、旅費代75ユーロを払ってやっと英国に着いた。すると責任者が言った。『君、メール受け取ってないの?面接はオンラインになったんだよ』」
VDM(Vie de Merde)より