バスクのタロ [バスク地方]
コロナ感染が始まって約2年あまり。そろそろ出口が見えてきたかな。
中止を余儀なくされていた催し物が再開されるようなってきた。
フランスのバスク地方ではこんなお祭りが2年ぶりに開催され、お祭りにつきもののこんな食べ物も活躍し始めました。
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ダンスを楽しむ方々。楽しそう。なんのお祭りかと言えば、学校祭り。
目的は学校の施設を拡充するための資金集め。毎年この時期に開かれるそうです。
まだ春なのに夏祭りの様相。そこに登場したのがこれ、タロ(talo)。
「チーズが入っていて、これほど美味しいものはないわねえ」
「お祭りと言えばこれだね」
とうもろこしの粉で作った薄焼きパン。バスク地方ではタロというそうです。この地域の特産品を中に挟んでくるっと丸めます。トルティーヤのバスク版?
チーズとローストした豚肉が一切れ入っていたような・・・。ああ、これだあ〜。鉄板の上でジュウジュウ焼けてます。
ヴァントレッシュ(ventrèshe)と呼ばれ、イタリアのパンチェッタに似ています。
そのお肉がどこから来たかと言えば、こちらの山。体格の良いブタくんたちが放牧されています。
キントア(Kintoa)という種類の豚だそうで、その数100頭ほど。
蓄えられた脂肪がお肉に独特の風味をもたらしてくれるとか。バラ肉に大量の塩をまぶしたら、数ヶ月かけて乾燥させます。
このヴァントレッシュを使ってタロをつくってくれるのが、こちらのレストランのシェフ。
まずは生地づくりから始まります。使うのはバスク産のとうもろこし。この粉にハーブのブイヨンを加えて混ぜ合わせます。力仕事ですね。
生地ができたら薄く伸ばして鉄板で焼きます。これにキントアの薄切りバラ肉と羊のチーズをのせ、最後にエスプレットの唐辛子をふりかけて出来上がり。
「全部がバスク地方産の食材で作られている伝統料理なんです」とシェフ。
コレステロール値がどっと上がりそうな料理ですが、美味しそう!
******* フランス人のつぶやき *******
「一年ほど前から大手のピッツァチェーンで働いている。客から『この肉は豚のどの部位だ?』と聞かれるのことはよくあるが、今日、『このベーコンは肉か、それとも野菜か?』と聞かれた」
VDM(Vie de Merde)より