見知らぬ小鳥 [ローヌ=アルプ地方]
昨日は、分厚い雲が午後になってようやく姿を消してくれたのでわりにいい天気になった。
家の中に閉じこもっているのは良くないと思い、夕方、仕事の手を止めて近くの公園まで往復してきた。
皆、マスクはしたままの人ばかり。当方は人が来ない時は、片耳にぶら下げたままマスクを外し、人が来たら覆うようにしている。布のマスクならこの方法でうまく行く。
さて、本日は小さな鳥のお話です。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年6月9日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
その鳥は、こんな鳴き声を聞かせてくれます。
この地方ではこれまで一度も耳にしたことのない鳴き声です。というのも、この村からは数千キロも離れたカナダにしか生息してない鳥だからです。
こちらのご夫婦、村の広場に面した家にお住まいですが、このところ毎朝この鳴き声を聞いています。
「こんな鳴き声なんですよ」と鳴き声を真似るご主人のジャックさん。
「朝起きてなんの音だろうと思ってバルコニーに出てみたら、屋根の上で鳥が鳴いているのに気がついたんです」と奥様のクロディーヌさん。
一週間ほど前から、この珍しい鳥を撮影しようと鳥類学者や熱心なバードウォッチャーたち数十人が、村にやってくるようになりました。
撮影されたその画像がこれです。よく撮れてますね。忍耐の賜物です。
こちらは村で唯一のレストラン。最近、にわかにお客さんで混み合うようになりました。
「あの鳥にはとても感謝してますよ。おかげで ”フランスで最も美しい村” のようになれましたからね」とほくほく顔のオーナー。
双眼鏡を構えているのは鳥類学者のピエールさん。鳥の姿を捉えたいなら、まずは耳を済ますことだと言います。声が聞こえてきたら、その方向を見る。
それにしてもカナダにいるはずの鳥がどうしてまたこんなフランスの片田舎にいるんでしょう?
「恐らく、秋の大嵐で大西洋を渡るのを諦めて、ヨーロッパ大陸にとどまることになったんでしょう」とピエールさん。
この鳥、スズメに似てるなと思ったら。スズメ目ホオジロ科のノドジロシトドという鳥なんだそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ドイツ語の授業中に、生徒たちが急に鳥の鳴き真似をし始めた。妙だなと思って聞いたら、鳥ではなくオナラだった」
VDM(Vie de Merde)より