木陰は本当に涼しいか? [トピックニュース]
フランスのニュースで数日前からトップで報道されているのがジロンド県の山火事。
消防隊の懸命な努力にも関わらずなかなか鎮火しない。近隣の町や村の住人や観光客が避難させられる事態になっている。
発生からかれこれ一週間ほどになるような・・・。日本は雨でフランスは猛暑と乾燥。もう少し落ち着いた気候になってほしいものです。
さて本日は、フランスのTV局TF1のリポーターさんが、樹木が本当に暑さを和らげてくれるかどうかを調査してくれます。
下記写真をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年7月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはノルマンディー地方の町エヴルー(Evreux)。温度計を手に調査してみることにしましょう。
ちょうど午後になったばかりの時間です。日当たりの良いこの通りの気温は、なんと40℃!
例年なら夏でも最高気温が30℃に満たないところですが、やはりここにも熱い大気がやってきているようです。
次は少し歩いて大きな木が並んでいる通りにやってきました。気温を見てみると、36℃。先程の場所より4℃下がりました。やはり緑は暑さを和らげてくれるようです。
「犬を散歩させなくてはならないんですが、木陰のある場所を見つけてそこを歩いてますよ」と女性。
広場を歩く人達は全員が早足。これでは日差しの避けようがないですねえ。ササッと歩くに限ります。
では木々が気温を下げてくれる仕組みをおさらいしておきましょう。
まずは太陽の日差しを遮ってくれるということ。それが、アスファルト道路に熱が伝わるのを防いでくれます。
そして木々が水分を循環させていることもその要因です。根から吸い上げられた水分を葉が放出しているのです。
それは一日で450リットルにもなります。その量はエアコン5台分。ほほ〜、そこまでとは知らなかった。
そんなわけで、エヴルーでは、8月末までに教会の周りに3000本の植物が植えられることになっているそうです。
「樹木を10%増やせば、気温を2℃下げることができるという研究結果があります。したがって都市部では緑を増やすことが不可欠なんです」と専門家。
これだけ温暖化が進むと気温を下げるための対策がどうしても必要になりますね。
******* フランス人のつぶやき *******
「あまりに暑いので扇風機をつけて寝たのに、いつのまにかスイッチのボタンがオフになっていた。うちのニャンは賢いわ」
VDM(Vie de Merde)より