エスキモーという名の… [フランスのグルメ]
月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズは放送がなかったのでお休みです。
それにしても暑〜い日が続く。この暑さ、予報を見る限りでは新規感染者数と同じで収まる気配がない。
そこで本日も涼しくなるお話です。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年7月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
夏休みをビーチで過ごす皆さん方にとって欠かせないのがアイスキャンディー。
この猛暑では冷たくて甘いものが食べたくなります。
「僕にとって夏と言えばこれですよ」
「これ、よくできてますよね。棒が付いてるから食べやすい」
ここはマルセイユ近郊にあるアイス工場。昔ながらの、ではなく時代に合わせて工夫を凝らした商品で売上を伸ばしています。夏季には毎日1万本が売れるそうです。
そもそも棒のついたこのアイスは、1930年代にアメリカからやってきて、1960年代になって全国で食べられるようになりました。フランスではこれをエスキモーと呼ぶようです。
しかしその後、アイスクリームやソフトクリーム々の台頭でお店で見かけなくなってしまいました。
そして今から7年ほど前、こちらのカップルがエスキモーを再発見したのです。
「2015年にアメリカに行って、こんな食べ物はフランスにないなと思ったんです」
「帰国してからマルセイユの港やビーチで移動販売を始めたんです」
目指したのは地元の新鮮な野菜や果物を使った、身体に良い、少し高級でオリジナルなエスキモー。
例えばこちらの果樹園で栽培されている桃。これを栽培者から手に入れたらすぐにミキサーにかけて冷やし固めます。着色料も保存料も使いません。
この工場では一日100万本を製造するまで成長しました。
1本の値段は2.50ユーロから3.90ユーロ。なかなかのお値段。
こういうのは安くて気軽にたべられるものというイメージがありますが、新しいエスキモーはワンランク上の高級品。
大事なのは、味、口当たり、組み合わせだそうです。
移動販売から始まったこの商売、今では3つの店舗と全国500箇所の販売所をもつ企業になりました。
さらに、ポルトガル、スイス、ベルギーへと海外進出の予定だそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「生徒数1,500人を誇る高校の食堂で働いているが、ここのアイスの棒はホイッスルになっている」
VDM(Vie de Merde)より