ガス・電気料金不払運動 [イギリス]
何でも値上がりの世の中ですが、英国では電気やガスの大幅な値上がりで、こんなもの高すぎるから払わない!と市民が声を上げ始めたそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年8月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはマンチェスター北部にある町トッドモーデン。
訪ねたのは年金生活のこちらの女性のお宅。電気とガスの自動引落を止めてしまったそうです。
「このケトルはかなりの電気を使うので週に1回しか使わないようにしてます。何しろ電気代が高くつきますからね」
2DKの家に一人で暮らしていますが、生活は厳しくなってきました。年金は月1,000ポンド。
「現在の光熱費は月々176.00ポンドです。以前は110ポンドでした」
かなりの値上がりですね。なんとかしようと業者と交渉を始めたそうですが思うようには進んでいないようです。
英国では6月頃から、ガス・電気料金の不払い運動が始まったそうです。
ネット上での署名活動で、すでに10万人を超える署名が集まりました。
しかし、払わなかったら止められてしまうのでは?
英国では止められるということはめったいにないとか。むしろ支払いの遅れで訴訟になったり罰金を課せられる可能性があります。故に覚悟の上の不払い運動らしい。
何しろ値上げによる料金の高騰は桁違い。
「皆が払わなかったらどうなるんでしょうねえ。僕も参加しようと思ってます」
「良いと悪いの両方がありますね。業者だってそれなりの収入を得るため値上げする必要があるでしょう」
光熱費の値上がりはフランスよりも痛手になっているらしい。何しろ自由化で供給元がどこも民間企業。
政府は支援のため150億ポンドの予算を計上していますが、フランスのように値上げの上限を設定するつもりはないそうです。
何らかの制限を設けたほうが良いとする専門家もいますが、新しい首相が誕生する9月初旬までは動かないようです。
因みにフランスは、一度民営化した電力会社を再度国有化するつもりのようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、職場が停電になった。書類の山を手書きでかたづけなくてはならなくなり、上司と事務所に1本しかないボールペンの取り合いになった」
VDM(Vie de Merde)より