ラクレット [フランスのグルメ]
寒い日が続きます。本日は、そんな時に食べるのがぴったりのチーズのお話です。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2023年1月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ヒーターで焼いて柔らかくなったところをすくって食べるラクレットチーズ。
一人で食べるのもいいけど、こうして家族や仲間が集まって一緒に食べると盛り上がります。
そのチーズの原料を提供してくれるのが牛。その牛乳の手作りチーズは一味違います。
ここはスキーリゾート地アヴォリア(Avoriaz)で唯一ラクレットチーズを生産している農場です。
AOPのラベルのついたこのチーズは、この地で作られた牧草だけを食べた牛から取れる牛乳で作られています。
その味はマイルド。毎朝、1000リットルの乳を絞るそうです。
早朝からチーズづくりが始まりました。酵素を使って牛乳を固めながらよくかき混ぜます。
1000リットルの牛乳から5キロのラクレットが出来上がるとか。型に入れて水気をきるとこうなります。
これを2ヶ月かけて熟成させます。毎週一回はブラシをかけます。
「こちらにあるのは11月に作ったものですから、ちょうど今が食べ頃です」
そのラクレット料理を出しているのがこちらのホテル・レストラン。外は吹雪でも室内は暖かそう。
ははあ、やってます。こんがり焼けてとろっととろけるラクレットを少しずつ取ってジャガイモと一緒にいただきます。美味しそう!
チーズとジャガイモが一体になって口の中でとろけるそうです。
これが伝統的な食べ方ですが、ちょっと変わった料理に挑戦するシェフもいます。
これはラクレットのムース。一番手前のにはハムが、二番目はクミン、三番目はセープ茸のパウダー、最後は香りのついたオイルがそれぞれトッピングされています。
作り方は簡単。燻製にしたラクレットをさいの目に切ったら、牛乳と生クリームを混ぜたものを加えて電子レンジでチンします。チーズと液体がいい具合に混ざり合っています。これをシフォン(siphon)という器具に入れて絞り出すとムースが出来上がります。
付け合せのジャガイモはチップスになってました。なんかお酒のおつまみに行けそうですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ひげを剃りながらTシャツを汚すのがイヤで脱いだ。ひげそり用のムースをつけたままで・・・」
VDM(Vie de Merde)より