チャールズ3世のキッシュ [フランスのグルメ]
月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったのでお休みです。
本日は、チャールズ3世が戴冠式記念メニューとして選んだキッシュのお話。
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こちらがそのキッシュ。フランスのあのキッシュとは様子が違います。
フランスで伝統のキッシュといえば、キッシュ・ロレーヌ。その本家の方々に戴冠式記念のキッシュを試食してもらいましょう。
「これはキッシュじゃね。ホウレンソウのタルトとかそんなもんだね」と男性。
では、英国王室が発表したレシピを参考にそのキッシュをつくってみましょう。
まずは市場でお買い物。忘れてならないのはこのチェダーチーズ。このところこのチーズの売れ行きがいいそうです。
材料が揃ったのでこちらのパン屋さんに作ってもらいましょう。しかしその前に伝統のキッシュの材料を教えてもらいましょう。
「燻製ベーコン、玉子、牛乳、生クリーム、塩・コショウです。チーズは、チーズだけは絶対に使いませんよ」
パン屋さんによれば、英国王室のキッシュはいかにも英国風だとか。材料は、チェダーチーズ、ソラマメ、ホウレンソウ、生クリーム、玉子、ハーブのエストラゴン。生地に具をのせてオーブンで30分ほど焼くと出来上がり。いざ試食。
若い男性は英国出身の弟子。美味しそうに食べてます。確かに、美味しそうな気がします。しかし、これがキッシュかどうかというと話は別。
「これはタルトであってキッシュじゃないですね。10人のうち7人がそう言いますよ」とパン屋の親方。
ということは言葉の問題ってことですかね?そこでキッシュ・ロレーヌのコンフレリーの方にお聞きしました。
「キッシュというのはロレーヌ語なんです。ですから、キッシュと言えば自動的にキッシュ・ロレーヌを指すんですのよ」とマイスター。
はあ、そういうことなんですか。知らなかった。
キッシュが生まれたのは16世紀。フランス国王シャルル3世の頃。
あれえ〜、同じ名前の国王。シャルルは英語読みだとチャールズ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、キッシュを作った。娘が美味しいと思ったのかこんなお世辞を言った『ママはキッシュの女王様』それを聞いたパパが思い切り吹き出した」
VDM(Vie de Merde)より