代々家族が営む地方のホテル その4 〜 バスク地方 〜 [フランスのお宿]
シリーズの最後は、バスク地方ゲタリー(Guéthary)にあるホテルBriKeTenia(ブリケテニア)。
変わった名前のホテルですが、19世紀には石屋だったとかで、それがそのままホテルの名前になったそうです。となると、BriKeTeniaとは、バスク地方の言葉で「石屋」という意味になるようです。
バスク地方独特のスタイルの建物ですが、初代のジャンヌさんは、ここで生まれ、ここで育ちました。夫のミッシェルさんとの出会いがきっかけで、農家だった家をホテルに改築し、1966年に開業しました。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。
半世紀たった今、ジャンヌさんが暮らしていた家とはだいぶ様子が違ってきましたが、ホテルのロビーには、昔の調度品が残っています。
息子さんのお嫁さんで、ホテルの支配人のマリー=クロードさんが客室を案内してくれました。
シンプルでこぎれいな部屋のバルコニーからは、バスク地方の山々やビスケー湾の眺めを楽しむことができます。
冬のシーズンオフの間は静かですが、暖かくなるに従ってお客さんの数も増えるそうです。
家族でスペインに行く途中、ここで一泊したお客さんは、チェーンホテルと違って、自分の家にいるみたいにくつろげると言っていました。
客室は全部で16室。2006年度版の赤いミシュランガイドによると一泊55€〜95€。今はもう少し値上がりしているかもしれません。
レストランでは二代目と三代目が料理を担当しています。
レストランを始めたのは2006年以降のことのようで、息子のマルタンさんとその奥さんのマリー=クロードさんがホテルの経営を引き継いでからだそうです。
そして、孫のカミーユさんはソムリエ。バスク地方の葡萄園にも詳しく、美味しいワインを選んでくれるそうです。
ここは、2010年にミシュランの星一つを獲得しています。定食は33€〜87€。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、スペイン旅行に出かける日だった。渋滞に巻き込まれ、飛行機の時間に遅れそうになりながらも、かろうじて5分前に空港についた。車のトランクを開け、急いで荷物を取り出そうとしたら、空っぽ......。さよ〜なら〜、スペイン」
VDM (Vie de merde)より
代々家族が営む地方のホテル その3 〜 コルシカ島ピニャ 〜 [フランスのお宿]
シリーズの三回目は、コルシカ島北部のピニャ(Pigna)にあるホテルU Palazzu。
この建物はフランチェスキーニ家の住まいとして1701年に建設されて以来、ずっとこの一家が所有し続けてきました。しかし、ここで生まれ、現在の所有者となったドミニクさんが修復に乗り出さなかったら、廃墟になっていたそうです。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。
レストランになっている場所は、かつてはオリーブ油の製造室でした。修復には数十年かかりました。また、ここには版画のアトリエもあります。
客室からバルコニーに出ると、美しい眺めが眼下に広がり、7キロの先の海も見渡すことができます。
ある時、パリからやってきた女性がこの眺めを目にしたとたん、感動で涙を流したとか。
客室には18世紀の家具が使われており、バスルームの家具は、かつて祈祷台(ひざまずいてお祈りをする時に使う台)だったものです。
この家族には代々聖職者になるものが少なくとも一世代に一人はいたそうです。
2キロほど離れた隣の村コルバラ(Corbara)には修道院があり、シーズンが始まる前には必ず神父が祝福しにやってきてくれるそうです。日本人には神主さんの「お祓い」みたいに見えますね。
客室は全部で5部屋。うち2つがスイートで、村と海が見渡せる個別のバルコニーがついているそうです。
スイートは一泊240€(シーズン中は280€)、セミスイートが215€(シーズン中は235€)、スタンダードが137€(シーズン中は152€)。
レストランは、レストランガイドGault & Millauでコック帽を3つ獲得したそうです(5つが最高)。金額ははっきり分かりませんが、Gault & Millauのサイトによれば、ア・ラ・カルト(メニューから自由に選ぶ)で、前菜+メイン+デザートで65€だそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、レストランのテラスでバッグを盗まれてしまった。盗難届けの手続きのために警察官が私に誕生日を聞いたので答えると、警官は言った。『なんだ、今日じゃないですか。おめでとうございます!』」
VDM (Vie de merde)より
代々家族が営む地方のホテル その2 〜 ロワール県ピラ山地方 〜 [フランスのお宿]
シリーズの二回目は、中央山岳地域の東端のペリュサン(Pélussin)にあるオーベルジュAuberge de la Rossagny(オーベルジュ・ドゥ・ラ・ロサニ)。
常連のお客さんは、口々に、田舎の静けさと雄大な眺めが素晴らしいと言います。
もとは羊小屋だったというこのオーベルジュは、ローヌ川渓谷を見下ろす、標高720メートルの山の上にあります。天気のいい日には、遠くアルプスの山並みも見渡すことができます。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。
1988年から、ここのオーナーになったナタリーさんは、この20年、絶対うまく行くと信じて一生懸命働いたそうです。その甲斐あって、少しずつお客さんが増えたそうです。
この地方で穫れる食材をベースにした料理は、安くて美味しいと評判です。そして、オーベルジュらしい雰囲気が高齢者から若者までを引きつけています。
春とともにハイキングのシーズンが始まりますが、この地域には様々なコースが用意されています。
客室は2つだけ。1人または2人用が一泊36€。3人用が一泊41€。朝食は一人6€。
この他に、55人収容の大広間、30席の食堂があります。また、庭には食事のできるテラスも設置されています。
食事はすべてここのお手製。薪の火の窯で焼いたパン、テリーヌ、キッシュ、タルトなど。
定食は11€~18.50€。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、台所の正面にある木に花が咲いていた。きれいだったので窓越しに写真に撮ることにした。しかし、残念なことに、花はピンぼけで、窓ガラスのほこりがくっきり写っていた」
VDM (Vie de merde)より
代々家族が営む地方のホテル その1 〜 アルザス地方 〜 [フランスのお宿]
今日から、家族が代々経営してきた地方のホテルを4回のシリーズで紹介します。いずれもレストラン付きです。
第一回目は、アルザス地方のラ・プティット=ピエールにあるホテルHôtel des Vosges(ホテル・デ・ヴォージュ)。
ラ・プティット=ピエールは人口600人ほどの小さな村ですが、なぜかホテルが5軒もあるそうです。
そのうちの一つオテル・デ・ヴォージュは、1924年に開業して以来、4世代に渡って同じ家族に受け継がれてきました。オーナーはいずれも料理人です。常に気をつけていることは、新鮮な食材を使うこと。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(2010年4月20日放送)
活きの良い魚はマス。お客さんの注文があるまで生け簀で泳いでいるそうです。
4代目にあたるエリックさんが作っている料理は、リースリングワインを使った鶏料理。初代からずっとここに伝わる料理です。
レストランを利用するお客さんは、居心地が良い上に、リーズナブルな値段でおいしい料理が食べられると太鼓判を押していました。
地質学者になりたかったという三代目にあたるジャンさんは、ホテルの裏にある庭で、花や料理用のハーブを摘みます。
夕食は松の板張りのブルジョワ風レストランでいただきます。この地方で穫れる食材を使った料理ばかり。デザートのサクランボは、ホテルの庭で収穫したもの。キール酒でフランベしてあります。
キッチンでは朝食用のパンの準備。一晩寝かせ、翌朝焼きます。
出来上がったのはアルザス名物のクグロフ。
部屋は全部で30室。一泊59.50€~85.50€。(宿泊代のみ。食事は別)レストランの定食は29€~56€。
最後に登場したのは5代目のディエゴ坊やでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、姉の家に行くのに高速道路を使った。最初の料金所で4歳になる息子が叫んだ。『やったあ〜、フライドポテトが食べられる!』息子はマクドナルド世代」
VDM (Vie de merde)より
バンガローに泊まる [フランスのお宿]
今回は島巡りをちょっと休んで、森の中の宿泊施設を紹介します。「ひと味違うホテル」シリーズの中に入れましたが、ホテルではなくバンガローです。
カプシウ
(Captieux)
パリ→ランゴン(Landon)(列車で3時間45分)
ランゴン→カプシウ(512番バスで約50分、距離にして約30キロ)
ランゴンでレンタカー可
ガスコーニュ地方ランド自然公園の中にある、高さ8メートルの繭のようなバンガロー。2010年4月にオープンしたばかりです。なんとなくニューカレドニアのチバウ文化センターを思い起こさせます。
全部で13棟(2~3人用が5棟、4~5人用が7棟、3~4人用が1棟)あり、それぞれトイレと洗面所がついています。(シャワー室は屋外)また、テラスがあり、近くを流れる川や森を見渡す事ができます。天井は透明。
映像は→こちら(2分弱、冒頭に10秒ほどCMあり)
敷地内には、受付事務所、レストラン、雑貨店、共同調理場(冷蔵庫、レンジ、流しなど)、プール、シャワー室があります。また、受付にWi-Fiゾーンあり。
バンガローは松の断熱材で出来ており、回りの風景に溶け込むようなデザインになっています。水を使わないトイレ、再生可能なエネルギー、自然食のレストランなど、施設はすべてエコを意識して作られています。
料金(朝食込み):一泊二人で112€、3人目20€、4人目15€、5人目6€
一週間貸し切ることもできます:2~3人用で559€
(泊数が増えると割引あり。シーズンによって変動あり)
夕食(メイン+デザート):大人12€、子供9€
シーツやバスタオルの貸し出しあり(有料)
自炊するもよし、外食するもよし、あまりお金をかけず、プライベートな空間で静かに自然を味わいたい人向けのようです。
レクレーション
- 公園内を徒歩または自転車で散策(自転車のレンタルあり)
- 公園内の川をカヌーで散策(カヌーのレンタルあり)
- 子供向けの宝探しや木登りなどの各種アウトドアゲーム
- コンサートや演劇などのイベント
バンガローのサイトは→こちら(フランス語のみ)
もう少し詳しく建物の内部が見たいところです。
王立ロープ製造所に泊まる [フランスのお宿]
パリ→ロシュフォール(列車で約4時間ほど)
17世紀に建設された王立ロープ製造所(Corderie Royale)が修復されホテルに生まれ変わりました。
フランスに強力な海軍を整備しようとしていたルイ14世が、帆船用のロープを作るために建設させたこの施設、シャラント川の岸辺ということもあって、地盤の整備に多くの時間が費やされ、完成したのは工事が始まって3年後の1669年のことでした。
当時の帆船ではロープが大量に使われ非常に重要だったそうです。ここではロープを作るだけではなく新造船(軍艦)の艤装も行われていました。建物の長さはなんと374メートル。帆船用ロープが約200メートル単位で計算されるため、これだけ長い建物になったそうです。(帆船用ロープには「ケーブル(鏈(れん))」という単位が使われ、1ケーブルは約200メートル)また、これだけの大きな製造所を建設させたもう一つの目的は、ベルサイユ宮殿と同じように、訪れた人々にフランスの偉大さを見せつけるためだったようです。
その後、敷地内には鍛冶屋、鋳造所、商店などができ、1927年に閉鎖されるまで軍艦を含む500の船舶が作られました。1944年には退去するドイツ軍が火を放ちますが、かろうじて全焼をまぬがれます。1967年に歴史的建造物に指定され、1976年から本格的な修復が開始され、1988年に完了しました。
映像は→こちら(3分弱、冒頭に10秒ほどCMあり)
部屋は全部で50室
料金:一泊80~255ユーロ(スイートあり)(シーズンで変動)
朝食:11ユーロ
宿泊税:一泊一人につき1.10ユーロ
部屋の設備:エアコン、風呂またはシャワー、トイレ、TV、ミニバー、
電話、WIFI
その他の施設:レストラン、中庭、フィットネス、プール、
テニスコート、展示室
ホテルのサイト(仏、英):http://www.corderieroyale.com/index.php
360度の部屋の内部と部屋からの眺め→こちら
レストランLe Cadreでは、この地方のチーズJonchéeを食べることができます。フランベしたコニャックをつけて食べるそうです。ランチ定食は17~28ユーロ、夜の定食は36~66ユーロ。詳しくは→こちら(大きめの音あり)。
Jonchée
牛乳から作られたフレッシュチーズ
joncと呼ばれる籠に入れて固めたもので独特の風味がある
展示室では帆船用のロープに関する様々な展示が行われています。また、隣接する敷地では、三本マストの軍艦Hermione(エルミオンヌ)の実物大レプリカが製作中です。オリジナルは1780年に作られ、ラファイエット侯爵を乗せてアメリカに向かいました。レプリカは2012年に再びボストンに向け出発する予定です。
展示室については下記の映像をご覧ください。
駅に泊まる [フランスのお宿]
ソミエール
(Sommières)
パリ→ニーム(Nîmes)(TGVで約3時間)
ニーム→ソミエール(D41番バスで1時間)(約27キロ)
水道橋ポン・デュ・ガールで知られるガール県にある町ソミエール。ここに廃線になった鉄道の駅を修復して造られたホテルHôtel de l'Estelouがあります。(Estelouとはこの地方の方言で「小さな星」という意味)
ソミエール駅が出来たのは1870年。日本なら明治維新直後の頃のことです。この町は、革と羊毛の製造がさかんで商業の重要な拠点になっていました。郵便物を運ぶ列車も一日3本はあったそうです。その後、町の経済は衰退し、新しく出来た道路網との競争に勝てず、1973年に廃線となり、それと同時に駅もその役割を終えます。しかし、1999年、町民の協力もあってホテルに生まれ変わります。
駅の待合所がフロントに、駅職員の事務所が客室になりました。建物が1番ホームと2番ホームの二つに分かれているため、かつての線路を横切ることもしばしば。ただし、レールは取り外され緑の庭になっています。
朝食は、1番ホームに作られたベランダで。列車の出発する音やホームを行き交う人々の姿がよみがえります。くわしくは下記のサイトをご覧ください。
http://videos.tf1.fr/jt-13h/une-gare-transformee-en-hotel-4417602.html
部屋は全部で26室
料金:一泊53~86ユーロ
朝食:8ユーロ
部屋の設備:エアコン(6部屋のみ)、バスまたはシャワー、TV、電話
その他の施設:屋外プール、会議室、駐車場
ホテルのサイト(仏、英):http://hoteldelestelou.free.fr/
イギリスの国旗をクリックすると英語になります。
2006年度版の赤いミシュランガイドに掲載されています。家のマークが2つ。さらに、タイヤマンが気持ち良さそうな顔で枕の上で寝ているマークが付いています。ということは、リーズナブルな料金で居心地の良いホテルということになります。趣味のいい内装の客室、美しいベランダ、静かなプールと庭、という追記もあります。
ソミエールの町に興味のある方は→ここをクリック。美しい町の写真が見られます。
修道院に泊まる [フランスのお宿]
サン=マキシマン=ラ=サント=ボーム
(St-Maximin-La-Ste-Baume)
パリ→エクス=アン=プロヴァンス→
サン=マキシマン=ラ=サント=ボーム
(列車とバスを乗り継いで約4時間半)
ずいぶんと長い地名ですが、修道院を修復してできたレストランつきのホテルCouvent Royalは、プロヴァンス地方のこの町にあります。
この教会堂のある修道院は、聖マグダラのマリアの聖遺物を安置するため、13世紀に建てられました。修道院は、教会堂を背にして廻廊を囲むように建っています。建立当初から1959年までドミニカ修道会によって運営され、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラより早く、ヨーロッパの最初の巡礼地でした。また、革命時には、ナポレオンの弟であるルシアン・ナポレオンが初めて演説をした場所でもあるそうです。そして、古いパイプオルガンは革命の混乱をかいくぐり、壊されることもなく残っています。
くわしい映像は下記サイトをご覧ください。(約3分。後半に余分な映像が2分くらい入っています)
http://videos.tf1.fr/jt-13h/un-couvent-de-provence-transforme-en-hotel-4420717.html
部屋は全部で67室(修道士の部屋をリフォーム)
料金:一泊140~345ユーロ
朝食:13ユーロ
宿泊税:一泊0.80ユーロ
部屋の設備(スタンダード):バス付き、ヘアードライヤー、ミニバー、
TV、インターネット
スタンダードの他にスーペリア、デラックスあり。
ホテルのサイト:http://www.hotels-francepatrimoine.com/couvent-royal/fr/hotel-provence-verte.html
イギリスの旗をクリックすると英語になります。
レストランは、アーチ型の天井が美しい、元は教会参事会室だった場所にあります。5月の終わりくらいからは廻廊のテーブルでも食事ができるそうです。
ランチ定食(前菜+メイン):18ユーロ
夕食:30~50ユーロ
2006年の赤いミシュランガイドに掲載されています。家のマークが2つ。レストランについてはマークはありません。
歴史ある農家に泊まる [フランスのお宿]
オストゥーズ
(Osthouse)
パリ→ストラスブール→エルシュタイン(Erstein)(列車で3時間)
エルシュタイン→オストゥーズ(263番バスで二つ目の停留所)
アルザス地方の古い農家がリフォームされホテルになりました。外観は昔の農家そのものですが、内装は近代的で過ごしやすい部屋になっています。くわしくは下記の映像をご覧ください。(約3分、冒頭に10秒ほどCMあり)
http://videos.tf1.fr/jt-13h/l-hotel-est-une-ancienne-ferme-4420309.html
ホテルのHPを見ると、18世紀の農家をリフォームしたと書いてありますから、長い歴史を生きて来た家のようです。
ホテルは家族で運営されています。最高齢のエリザおばあちゃんのドイツ語なまりのフランス語はよく聞き取れませんが、農業を営む両親の子供として生まれ、他に3人の姉妹がおり、皆でよく働き幸せだったそうです。しかし、この地域には、ドイツとフランスの間を何度も揺れ動いた歴史があり、苦労もたくさんあったかもしれません。現在のホテルの経営はお孫さん夫婦が担当しています。小さな畑では今でも野菜を作っているそうです。
2006年度版の赤いミシュランガイドを調べると掲載されていました。家のマークが2つで赤い色をしているので、居心地のいいホテルということになります。こぎれいで広々とした部屋は静かで、それぞれ雰囲気の異なる内装になっているそうです。
さらにこの家族は近くに“A l'Aigle d'Or”という名前のレストランを開いています。働き者のエリザおばあちゃんもここで仕事をしています。こちらもミシュランに掲載されています。星付きではありませんがフォークとスプーンが交差したマークが2つ。これなら安心して食事ができそうです。
部屋は全部で7室。(お風呂またはシャワー付き)
料金:一泊84~137ユーロ
朝食:14.5ユーロ
部屋の設備:TV、電話、セーフティボックス、ミニバー、エアコン、ヘアードライヤー。
ホテルのサイト(仏、英、独):http://www.hotelalaferme.com/
要塞に泊まる [フランスのお宿]
ベル・イル
(Belle-Île)
パリ→オーレー(Auray)→キブロン(Quiberon)
(列車とバスを乗り継いで約5時間)
キブロン→ベル・イルのル・パレ港(船で45分)
数あるブルターニュ地方の島々の中で一番大きい島がこのベル・イル(「美しい島」の意)です。ここにはヴォーバンの要塞があります。
ヴォーバンの要塞
この要塞が、宿泊施設、レストラン、博物館が一つになったユーニークなホテルCitadelle Vauban Hôtel-Muséeになっています。観光、宿泊、食事がいっぺんにできるということですね。どことなく北海道の五稜郭を思わせる上空からの画像→こちら
このホテルをくわしく紹介した映像が下記のサイトです。部屋からの眺めも美しい、趣のあるホテルです。(約3分ほど)
http://videos.tf1.fr/jt-13h/visite-du-premier-hotel-musee-de-france-4416163.html
ベル・イルの要塞化は16世紀の中頃に始まりましたが、完成されたのは17世紀中頃、ルイ14世が国王だった当時の大蔵卿フーケが島を買取ってからのことでした。フーケが失脚した後、島は国王のものとなり、防衛施設の建築で有名なヴォーバンが要塞を強化します。
21世紀になり大規模な修復を経てこの建物は生まれ変わりました。かつての佇まいを生かしながら、近代的な建物としてよみがえらせるには40年の歳月がかかったそうです。
一泊 :125ユーロ~235ユーロ(約15,000円〜28,000円)
朝食 :13.23ユーロ(約1,600円)
レストランの定食:20.00~44.10ユーロ(約2,400〜5,300円)
ホテル休業期間:10月中旬〜翌5月初め(冬の間は閉まるようです)
その他の施設 :屋外プール、屋外温水プール、サウナ、
スチームサウナ、ジャクジー、フィットネス、
ロビーにてwifiアクセス無料
ホテルのURL(フランス語のみ): http://www.citadellevauban.com/
ベル・イルについては下記のwikipediaをご参照ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ベル・イル島
日本語版にはフーケの援助でヴォーバンが要塞化を行ったように受け取れる記述がありますが、仏版にはそのようには書かれてありませんし、上記TV映像でもそのようなことは言っていないので、疑問が残ります。