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祝800年ランスのノートルダム大聖堂 [教会]

 ランスのノートルダム大聖堂は、世界遺産にも登録されているゴシック様式の傑作ですが、今年、建立から800年目を迎えます。

 

Paris_Reims.jpg

 

 ランスは、五世紀末、初代フランス国王とされるクロヴィス1世が、キリスト教の洗礼を受けた場所として、また、その後、歴代の王が戴冠した場所として知られていますが、現在の大聖堂の建設が始まったのは1211年のことです。それまでの大聖堂が大火で消失してしまったためでした。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(2011年5月6日午後1時のニュースで放送)

 

ReimsTV.jpg

 

 聖堂の中では祝典にむけて、80人の聖歌隊がリハーサルの真っ最中でした。

 

 見る人を圧倒する大聖堂のファサッドですが、第一次世界大戦中の爆撃で建物の大部分が破壊されてしまいます。屋根はその時の火災で消失してしまい、高熱で溶け出した鉛がガーゴイルの口から流れ出たそうです。

 

 その後、ロックフェラー家の支援を受け、ランスの建築家の指揮の下で再建され、1938年に一般に公開されるようになりました。

 

 現在の屋根を支えているのは木ではなく、鉄筋コンクリート。大戦後は木材が手に入りにくかったことや、耐火性を考えてのことだったそうです。柔軟性を保持するために、つなぎ目には樫の木のくさびが使われています。

  

 そして、美しいステンドグラスは、言うまでもなくシャガールの手によるもの。

 

 その傍らには、ここで戴冠した25人のフランス国王が口を付けた、高価な宝石に彩られた金の聖杯が納められています。

 

 下記は、5月6日の夜に行われた式典の模様です。大聖堂のファサッドをスクリーンにして、その歴史をたどる光りのショーが行われました。写真をクリックしてご覧下さい。(2011年5月7日放送)

 

reimscatheTV.jpg

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******


「今日、教会の前を通ると、聖歌隊の子供たちがロウソクを売っていた。ちょっと感動してロウソクを買うことにした。20ユーロ札を渡したがおつりが返って来る気配がない。で、おつりをもらってないというと子供の一人が言った。『神が報いてくださるでしょう』」

 

VDM (Vie de merde)より



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ねじれた鐘楼のある教会たち [教会]

フランスのニュース番組で、教会のとんがった鐘楼の屋根が妙にねじれているのを紹介しているのを見たら、無性に本物が見たくなった。しかし、この不況の中、今すぐ飛行機に乗ってでかけるわけにもいかないから、ネットを駆使して行った気分になった。

そこは、フランス西部、アンジュ地方(Anjou)のボジェ(Baugé)という町。この町の半径10キロ以内にこの手の教会が6つある。下記地図の1〜6の印のついた村の教会だ。
                   Bauge-Paris.jpg
Bauge地図.jpg

1. サン・サンフォリアン教会    2. サン=マルタン・ド・ヴェルトゥ教会
(Eglise St Symphorien) (Eglise Saint-Martin de Vertou)
450px-Le_Vieil_Baugé_clocher.jpg Fontaine_guerin_clocher.jpg
3. サン=ジェルマン教会     4. サン・ドニ教会
(Eglise Saint-Germain) (Eglise St Denis)
Mouliherne_clocher.jpg Pontigné_clocher.jpg
5. サン・テティエンヌ教会      6. サン=シール&サント=ジュリット教会
(Eglise St Etienne)    (Eglise Saint-Cyr et Sainte-Julitte )
Fougere_clocher2.jpg Jarzé_clocher.jpg

アクセス:パリから直接行く手段は車のみ。列車なら、まずTGVでアンジェまで行き、その後は路線バスかレンタカーかタクシー。
パリ → アンジェ(TGVで1時間半ほど)
アンジェ → ボジェ 8番か15番のバスで1時間20分ほど(40キロ)

パリから日帰りは厳しいので、アンジェかボジェで宿を取り2泊ほどした方がいいかもしれない。アンジェはさておき、ボジェがメジャーな観光地ではないことは確かだが、よさそうなお城もあるし、人口3,700人だからそれなりの町。こんな田舎に泊まるのも面白いかも。

6つの教会を巡るのはやはり車でないと難しいようだ。健脚なら自転車という手も考えられそう。

ねじれた鐘楼はフランスだけに限らず、ドイツやイギリスなどヨーロッパの各地にあるらしい。その理由ははっきりしていない。もともとまっすぐだったのが、時間が経つに連れてねじれて来たというものもあれば、最初からねじれていたというのもあるらしい。前者の場合は、使われていた木材が時の流れとともに乾燥し、微妙にねじれが生じたのではないかとも言われている。(中には実際に竜巻に襲われた教会もあるとか)

このねじれた鐘楼については、下記のwikipediaに詳しく出ています。(残念ながら日本語版はありません。仏語、オランダ語、エスペラント語のみ。)




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