SSブログ

長寿の木伐採阻止 [パリ]

 2024年に開催予定のパリ五輪。エッフェル塔の周辺はそのための準備が始まったようです。

 しかし、そのために犠牲になってしまいそうなものがあるとか・・・。

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2022年5月2日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 明治神宮のように鬱蒼とした並木道。

 ここはエッフェル塔の足元。樹齢100年を超えるマロニエやプラタナスが並びます。

 どっしりと根を下ろして永遠にここから動かないように見えますが、実は伐採される予定だとか。

 「樹齢100年以上にもなる樹木が伐採されるなんて残念です」

 「伐採だなんて許せないですよ。全部残すべき。パリの大切な緑の一部なんですから」

 数週間前、パリ市では緑地整備に関する大規模な計画が可決されました。

 それによるとエッフェル塔から数メートルのところに荷物置き場などの新しい施設が建設されることになっています。

 その場所に、こちらの樹齢100年あまりというプラタナスが植えられています。ということはこの木は伐採の対象ということになってしまいます。

 これを知った環境保護団体が見過ごすわけはありません。

 「これだけ長寿の木を伐採するということは致命的になりかねません。生き延びることが成立しなくなるからです」

 伐採についてはすでに前例があります。それはエッフェル塔の回りをガラスの塀で囲った時のこと。

 この木が根を張っていたため邪魔になり、結局は伐採されてしまいました。

 そして今回は20本ほどが伐採の対象になっているため、数日前から反対の署名運動が開始されました。現在、すでに75,000人の署名が集まっています。

 それを知ったパリ市が先週末にコメントを発表しました。それによると・・・。

 「樹齢100年の木を伐採することはないとお約束します。エッフェル塔周辺の整備計画は2019年から何回か変更が加えられています。その詳細については別の機会にお知らせするつもりです」

 どうやら伐採は免れたようですが、計画の詳細を聞いてみないことには確信が持てないですね。

 2024年と言えばあと2年後。そのころにはコロナ感染が終息していることを願います。


******* フランス人のつぶやき *******

「動物を見せるようにしている。しかし、唯一興味を示すのが・・・ゴミ箱。じっとゴミ箱ばかり見つめている[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(34)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

パリで羊の大移動 [パリ]

 最近、迷惑メールがかなり多い。だいたいはサーバーで自動で振り分けるシステムになっているから、パソコンには入ってこない。

 ただ、先日、テレビを見ていたら、こんな時期だからルーターの乗っ取りのリスクが高くなるなどと言っていた。あまり古いルーターは危ないらしい。

 自宅のルーターが大丈夫かどうか調べてみたところ、安全と出た。しかし油断は禁物。

 何しろ、マクロンの話によると、ロシアの敵対的国リストに日本も入っているらしいから、どんな復讐をされるかわからない。

 プーチンの頭は中世の暴君なのに、武器だけは最先端。恐ろしい。

 マクロンは、交戦国にならないで、ウクライナの戦争を止めるために手を尽くすと言っているらしい。

 どの国もそう思っている。戦争などしたくない。しかし、攻められている人たちを見殺しにもしたくない。

 さて、不愉快なニュースが多い中で、こんなニュースをみつけました。

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局Le Parisien誌が2022年3月7日に公開)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 パリで開催されていた農業見本市の最終日、2022頭の羊たちが、シャンゼリゼ通りを行進したそうです。

 これは、冬の間、屋内で過ごしていた羊たちが、春になり、自然の牧草を求めて山に移動する時の様子を大都会の真ん中で再現したもの。

 都会にいたらこんな光景を目にすることなんてほとんどありません。沿道の人たちは興味津々で眺めています。

 そして、触りたくなる気持ち、わかります。しかし、羊たちはひたすら前進するのみ。道草して食べる草などないですね。

 それにしても2022頭もの羊をよくパリまで運んだものです。


******* フランス人のつぶやき *******

「毎年、夫は結婚記念日になると、必ず農業見本市の入場券をプレゼントしてくれる[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(40)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

大聖堂の工事現場に課税? [パリ]

 4月にせまったフランス大統領選。国の重要な選挙の話題が、ロシアのウクライナ侵攻でぶっとんでしまった。

 しかしこれはマクロンには有利に働くのではなかろうか?

 人気急上昇中の元首相のエドゥアール・フィリップは大統領選には出馬する気はなく、マクロンの再選を支援すると公言している。マクロンの再選は堅い気がする。

 またあの極右をオブラートで包んだみたいな党の女性党首とやらに出てこられてはたまらない。

 それはともかくとして、現在修復中のパリのノートルダム大聖堂。パリ市が工事現場に課税しようとしているそうです。

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年2月17日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 塀で囲われている大聖堂を撮影する人々。

 この工事現場に課税するというのを皆さん、どう思ってらっしゃるんでしょう?

 「大聖堂は歴史的建造物ですよね。何でもかんでも課税すればいいというものじゃないと思いますよ」とトゥルーズから来た女性。

 「課税するなんでバカバカしい。こんな状況では意味がないですよ」とパリジェンヌ。

 寄付で支えられている大聖堂の修復。税金などに使う余裕はないと責任者が支払いを断りました。

 その額、年間で340万ユーロ(日本円で約4億3千5百万円!)。ちょっと驚きの額。

 「寄付で賄っているのにどうして課税なんかするんでしょう」と女性。

 パリ市によれば、足場を組んでいる場所は公有地。故に税金を払えってことらしい。

 パリ市は条例で決められたことだの一点ばり。そこで、市議会議員の一人にインタビュー。

 「市長には決定を再考いただきたいです。そして、新型コロナ感染で飲食店がテラスを使えるように免税にしたのと同様に、公共の建造物は免税にして欲しいです」

 2020年にナントの大聖堂が火災にあった際、ナント市は公有地使用税を請求しなかったそうです。

 ここまで言われたら、パリ市もむげに「税金払え!」とは言えないでしょうねえ。


******* フランス人のつぶやき *******

「固定資産税の請求書が来ているのを思い出した。支払期限は10月15日。そして今日は16日 [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(41)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

パリのオベリスク [パリ]

 オミクロン株感染拡大でさらに遠のく海外旅行。

 有効期限残り5年となったパスポート。期限切れ前に使うことになる日がくるのやら・・・。

 さて、パリの観光名所コンコルド広場。ここにあるのが、鉛筆みたいなオベリスク。6ヶ月間の修復期間に入ったそうです。

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年1月13日に放送)動画が見られない場合はこちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 紀元前1,300年にエジプトのルクソールで作られたオベリスク。パリで最も古いモニュメントだそうです。

 へえ、近くで見るとこんなものが彫られているのかあ・・・。

 足場が組まれ、カバーもかけられて修復作業が始まったようです。ここまで大掛かりな修復は初めてのこと。

 エレベーターも設置されたようです。地上30メートルとなると足場だけでは作業はむずかしいですね。

 因みにオベリスクの重さは270トン。ヒビもなく傾いてもおらず状態はいいらしい。しかし、長年の汚れは否定できません。洗浄は必要不可欠。

 「200年も前からずっとここに設置されていましたから、排気ガスによる汚染、太陽の熱、嵐など様々な変動を体験しています」と専門家。

 石に彫られた形がくっきりとしていて、とても古代エジプトで制作されたとは思えないくらい美しい。しかし、よく見てみると、本来はピンクだったのが黒ずんだり風化したりしている箇所がいくつかあるようです。

 まずは、超微粒子の砂を高圧で吹付けミクロ割れを埋める作業が行われます。ドライ洗浄はさらにデリケートな作業になるとか。水をかけて洗うなんてことはやらないらしい。

 こちらの方は古代エジプト美術の専門家。石に彫られたシンボルマークをすらすらと読み解きます。どうやら当時のファラオであるラムセス2世を讃えたものらしい。

 よくよく見ると彫りの深さがそれぞれ異なるようです。

 「深さが違うことで光が乱反射するんです。オベリスクの周りを太陽が移動するとき、この真ん中の柱が一番に輝きます」とルーブル美術館の古代ギリシャ担当の責任者。

 なるほど、そうなっていたのか。あの辺りはしょっちゅう車が走っているし、あまりに高いので何がどのように彫ってあるかなんて気にもしてなかった。

 それはさておき、更に上へと向かうと、てっぺんの金色のピラミッド部分に到達。

 「これを見てください。小さな金箔を何枚もかぶせたことがよくわかります。数にすると数百枚ほどでしょうか」

 よく見ると金箔が剥げてしまっている箇所がいくつもあります。ここも修復されます。そして下の方にある無数の引っかきキズ。これは鳩の仕業。思った以上に鳩がここに集まっていたようです。

 6ヶ月後のきれいになった姿が待ち遠しいですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、鳩が僕の肩に止まり、僕の耳をかじったかと思ったら、来た方角へとまた飛んでいった[たらーっ(汗)]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(32)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

大聖堂をめぐる論争 [パリ]

 2年半前、火災に見舞われたパリ・ノートルダム大聖堂はコロナ禍の中でも修復工事が続けられています。

 屋根を支えていた木造の骨組みは昔と同じように木材で修復されることになっていますが、なにやら新しいものも加わるようで、ちょっとした論争になっているらしい。

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2021年12月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 修復後の大聖堂の屋内のようすが少しずつわかってきました。

 こちらは大聖堂の図面です。黄色の部分には、なんと現代アート作品が展示される予定です。

 さらに、壁には福音書の一節が英語、中国語、アラビア語に翻訳されて映し出されることになっています。

 これに対して反対の声を上げたのが論壇たち。

 「ヴィオレ=ル=デュクの作品の多くを取り除いて、そこに現代アートを置くなんて、キリスト教の典礼を勝手に発明したも同然です。あまりに過激に変えるのには賛成できません」

 こちらの写真の方がヴィオレ=ル=デュク。19世紀、数々の教会の修復を手掛けた建築家です。大聖堂もその中の一つ。屋内の彫刻や装飾は彼が作らせたものらしい。

 「ノートルダム大聖堂の第一の任務は、キリスト教徒を受け入れることです。そして2つ目に重要なのは、この建物が歴史的建造物であること。観光客向けの今回の改造案にヴィオレ=ル=デュクが賛成するはずがありません」

 そんなことおっしゃいますが、私が読んだことのある何かの書物に、ヴィオレ=ル=デュクの修復手法も批判を受けたと書かれてありました。

 つまり、かつての姿をありのままに修復するのではなく、余計なものを追加してしまったのです。

 最初に火災で焼け落ちてしまった尖塔もその一つ。しかし、何年も年月がすぎるうちにあれは大聖堂にはなくてはならない大事なものになってしまった。

 エッフェル塔だってあれだけ非難轟々だったのに今じゃパリのシンボルです。今回の現代アートが数百年後に高い評価をうけるかもしれません。

 これぐらいの変え方は許されて良いような気がしますがねえ〜。

 その新しい大聖堂が一般公開されるのは2024年の予定です。


******* フランス人のつぶやき *******

「僕は、建築学部の学生だ。昨日は徹夜で模型を作り、それを持ってバスに乗ろうとしたらドアが早めに閉まってしまい・・・大惨事 [もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(33)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

方向看板撤去 [パリ]

 欧州はまたコロナ感染が拡大しているらしい。

 直近の24時間で英国は43,922人。減らないというより増えている。あれだけ徹底してワクチンをかき集め接種したのに今や4万人超え。

 フランスは6,437人でやや増加、イタリアは4,595人。ドイツがちょっと多くて28,037人。

 原因は規制緩和???マスクしてないからか?日本も同じにならないとは言い切れないけど、今の減り具合は収束したと思いたくなる。

 さて、本日は花の都パリのお話。街のあちこちに立っている方向看板。これがどんどん減らされていくそうです。

panneau.jpg

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2021年10月28日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 赤い作業着の作業員が何やら道路に穴を開けています。よく見ると、どうやら看板の撤去を行っているようです。

 見慣れた方向看板が撤去されたのはここが第一号だったとか。場所はリヨン駅付近。パリ市がもう不要と判断したため撤去されました。

 さらに、オステルリッツ、ナシオン、シャトレもこれに続くことになっています。

 あの方向看板なしにパリの街を迷わずに歩けるかな?

 「あの看板を見慣れた人にはちょっとした変化でしょうねえ」

 「私は自分がどこに行くはわかっているんで看板は必要ないですよ。でも初めてパリに来た人には役に立つかもしれません」

 この方向看板撤去は、パリの景観美化プロジェクトの一環として行われるそうです。

 携帯電話にGPS機能が付くようになってから方向看板の利用価値は下がる一方。

 確かに、道に迷ったら看板には頼らずGoogle Mapで位置を確認することが多くなりました。

 「目的は人の通行をシンプルにすることです。看板を撤去して歩道を広く使ってほしいんです」とパリ市の関係者。

 しかし、人によっては反対意見も。

 「GPSだのなんだのって言っても、私には看板が便利ですよ」と高齢の男性。

 「携帯なんか見ないで、顔を上げて歩けばもっとパリが楽しめるかもしれないと思いますね」と女性。

 しかし、プロジェクトは始まることが決まってます。

 11月から本格的に撤去が始まり、合計2000基ほどがパリの街から消えることになっているそうです。但し、病院への経路を示す看板だけは残されます。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、事故の看板を見ながら事故を起こしてしまった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(38)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

地下鉄の切符は思い出に [パリ]

 なんか寒いなあ、窓閉めよ、と思ったら、すでに窓は閉めていたのだった。

 この急激な気温の低下で調子狂っちゃう。

 さて、パリに行ったらお世話になるのが地下鉄。乗ってるだけでパリジャンの気分になれる。

 乗る度に切符を買うのは大変なので、たいていカルネと呼ばれる10枚セットの切符を買うことになる。

 先週末、このカルネに替わってカードの発売が始まったそうです。

ratp.gif

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年10月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 地下鉄に乗る時は切符を自動改札にするっと通して入場します。

 「どこかにポイ捨てしたり、ポケットに入れっぱなしになってたりするね」と高齢者。

 しかし、この切符が2022年には廃止されることになっています。手始めに、あの10枚セットのカルネがカードになって登場しました。

 「カードの方が便利ですよ」と若者。

 このカード、スイカやパスモと同じくお金をチャージして使います。

 「切符はもう思い出の一つになりますね」と女性。

 こちらはグレゴワールさんのお宅。パリの地下鉄に関するものを収集しているそうです。当然、切符も古いものから新しいものまで揃っています。

 「最初はベージュの切符でした。次のは赤になりますが、その後はこんな具合で微妙に変化しています。そして2007年に白になってからはずっとそのままです」

 そう言えば、昔は駅員さんがチョキチョキ穴を空けてましたっけ。これはパリも東京も同じ。

 パリで自動改札になったのは1973年のこと。切符に磁気テープが取り付けられました。おかげでこんなコマーシャルが登場したそうです。

 グレゴワールさんのコレクション、切手と同じで日付や年代によって貴重なものがあるんでしょうね。そこには歴史も隠れています。

 因みにあのカルネの発売はまだ続いているようです。しかし、2022年の3月にはすべての切符の販売が終了することになっているので旅行の際は気をつけたほうが良さそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、地下鉄に乗っていると肩越しの私の新聞を読んでいるやつがいた。なぜそれに気がついたかと言えば、私が頁をめくる度に『ああ、ちょっと待って』などと言ったからだ」

VDM(Vie de Merde)より


nice!(34)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

パリで一番美味しいバゲット2021 [パリ]

 夜は窓を開けっ放しだとちょっと寒いくらいになってきた。

 もっとも服装が夏のまま。秋の格好をするとまだちょっと暑苦しい。

 そんなこんなでまもなく9月が終わる。ということは、今年ももうあと3ヶ月で終わり!やれやれ、またもやコロナで明け暮れた一年になりそうだ。

 さて、本日はあのバゲットのお話。いつもは春先に発表になる「パリで一番美味しいバゲット」ですが、どうも時期が変わって9月に発表となりました。

 今年はどこのパン屋さんでしょう?

Paris_Paris.jpg


”動画を再生できません”となっていますが、下記ウィンドウの”YouTubeで見る”をクリックすると、新しいウィンドが開いて番組を見ることができます。(AFPのYouTubeチャンネルで2021年9月26日に配信)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらは審査会場。ずらりと並んだバゲット。

 今年は173軒のパン屋さんが出品しました。どれも同じようですが、よく見ると違ってます。

 いよいよ審査が始まりました。審査員はその道のプロとパリ市民の12名で構成されています。

 バゲットがバラバラに・・・。香りや色や手触りなどをチェック。重さは264〜314グラム、長さは55〜70センチと規定で決まっていて、それ意外は全部落とされます。

 「この切れ目のところをよく見てください。そして規定を満たしているかどうか、長さは十分かどうかを調べます。次は切ってみて匂いを確認したら、中が蜂の巣状になっているか、色はどうなっているかを見てから試食します」

 どうやらこの人、プロの方のようです。審査員に素人が6人ほどいますから最初にレクチャーするらしい。

 こうして厳しい審査を経て、いよいよ優勝者の発表です。

 「優勝者は、ルイイ通り54番地のパン屋Les Boulangers de Reuillyのアクラム・アクルートさんです!」

 そのお店がこちら。早速テレビ局が取材に来てました。

 アクラムさんはチュニジア生まれ。父の後を次いで19年前からパン作りに励んできました。

 「2017年と20018年に上位10位に入っていたんです。そして今年優勝です。とても誇りに感じてます。これは決して偶然ではないですから」

 優勝すると同時にバゲットを1年間エリゼ宮、つまり大統領官邸に納品する権利も獲得します。価格は一般の小売価格と同じ。毎日20本〜50本ほど納品するらしい。

 そして、年間売上も15%ほど増加するとか。良いことづくめですねえ。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、夫に4日ほど家を留守にすると言ったら、彼が言った。『それはつまり、僕は4回の朝食でバゲットが食べられないってこと?』」

VDM(Vie de Merde)より


nice!(45)  コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

凱旋門が包まれた! [パリ]

 アンヴァリッドで行われたベルモンドのお別れの式典を見ているうちに、アラン・ドロンが亡くなった時はどうするんだろう?なんて考えてしまった。

 アンヴァリッドでやるのかな?やらなきゃダメでしょ。

 ベルモンドみたいに高学歴(コンセルヴァトワール出のエリート)ではないけど、フランスの俳優さんと言えば世界中で誰もがすぐに思いつくのはアラン・ドロン。フランス映画への貢献度は並々ならぬものがある。

 ベルモンドがそういう扱いならアラン・ドロンだってそういう扱いにするべき。ちなみにアラン・ドロンはベルモンドの2つ年下。

 それはさておき、パリの凱旋門がすっぽり布に包まれてしまいました。

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2021年9月13日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 昨年なくなった芸術家のクリストさん。なんでも”包んでしまう”というのが作品でした。

 そのクリストさんの生前の意思を受け継いで、ご覧の通り凱旋門が布に包まれました。

 布というより滝みたいになってますねえ。皆さん、写真に収めるのに大忙しです。こんな姿の凱旋門はそうそう見られません。

 「これは素晴らしいですね。大変気に入りました」と外国人観光客。

 「どうしてこんなことするのかしら。凱旋門があそこにあるだけでパリは素晴らしい街だったのに・・・。こんな事する必要なんてなかったわ」と女性。

 あれれ、評価はいまイチ。

 「良いか悪いかわかりませんが、これは面白いと思いますよ。凱旋門はパリの象徴ですが、こうすることで街も生きてくるんじゃないでしょうか?」と別の女性。

 こちらはわりに肯定的。賛否両論ってところですかね。

 作業に当たった人の数は数百人に登ります。

 「大工事になりましたよ。なにしろ凱旋門は大きいですから」と作業員。

 作業中も見学することはできたようです。

 「完成した作品も素晴らしいと思いますが、私はその制作過程に興味がありますよ」と高齢の女性。

 これだけの大工事ですからかかる費用もかなりの額。クリストの作品を売却することで賄われたそうです。

 「自分で費用を賄ったんですからパリ市民は何も言えないですよ」とパリジェンヌ。

 完成した作品は→こちら

 流石ですね。絵画というか彫刻というか、作品になっています。10月3日までこの姿だそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、オンラインショップで、プレゼント用の包装でメッセージも付けて品物を注文した。自分用なのに・・・」

VDM(Vie de Merde)より


nice!(42)  コメント(4) 
共通テーマ:アート

陸上も水上も観光 [パリ]

 この夏は心配なことだらけ。

 感染拡大を続ける新型コロナ、日本列島の半分に延々と居座り続ける前線、香港、アフガニスタンの未来・・・更にミャンマーの情勢も気になる。

 あれこれ考えると憂鬱になるから、当面は新型コロナ対策だけをがんばる。

 さて、なかなか観光客が増えてくれないパリですが、こんなものが登場したそうです。

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 それがこちらの乗り物。水陸両用バス。

 32名の乗客をのせて2時間のツアーに出発。天井の荷物置き場にはライフジャケットのようなものが・・・。

 この日は夏の日差しが照りつけていました。陸の名所旧跡を回りながら、ついにセーヌ川にざぶん!

 おお、かなりの揺れ。スリル満点。

 「水しぶきがものすごかったです」と男の子。

 「陸上も水上も走れるなんて愉快ですね」と男性。

 なんだかジェットコースターにでも乗ってる気分?

 セーヌ川の上ではすっかり観光ボートに変身です。とは言っても、やっぱり見た目は陸上を走るバス。

 「国内では初めてです」と、このバスツアーの創業者。

 このバス、”パリのアヒル(”Canards de Paris")という名前が付けられています。

 陸上を走るときは他の観光バスと同じように市内の名所を訪ねます。凱旋門、エッフェル塔、美術館、シャンゼリゼ通り等々。

 「これは今までとはひと味違うツアーですよ」と男性。

 「陸上と水上を組み合わせたツアーで楽しいです」と女性。

 陸を走る観光バスか、それともバトームーシュか迷っている方にはこちらがおすすめです。一度に両方が楽しめます。

 専用のサイトを調べてみると、一日3回だけのツアーのようです。

 料金は大人35ユーロ、子供20ユーロ。直近の一週間はどれも満席。人気のようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、僕はウーバーイーツの配達人。パリで渋滞に巻き込まれた人に料理を届けた[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(40)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。