クリスマスケーキ [フランスのお菓子]
日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休み。なにしろ、イスラミストに殺害された教師の追悼集会の話題で番組枠が消えてしまった。
こういう時は個人主義のフランス人も一致団結だなあとつくづく思う。
さて、やっと秋の長雨が終わって晴天が続く。季節の変わり目で洗濯物や布団やらを干しまくりだ。
止まっていたエアコンを開けたらフィルターに埃が一杯。しまった!夏は一度もフィルター掃除をやってなかったんだっけ。それにしても冷房はちゃんと効いてたけどなあ。不思議。
しかし、今となってはあの猛暑も遠い過去。今は秋真っ只中。さらに、何やかや言ってクリスマスまであと2ヶ月。
イベントの中止や縮小はあってもクリスマスはやってくる。そしてこのケーキもやってくる。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがフランスのクリスマスケーキのビュッシュ・ドゥ・ノエル???
雪の中のシロギツネ。ふわふわしてかわいい〜。
「長い時間をかけて、あれこれ考えて、これが出来上がったんです」とパティシエのイヤンさん。
構想はすでに夏前から始まっていました。
「一年で一番大切な時に食べられるケーキです。家族や友人など皆さんに楽しんでもらえるようにしたいんです」
こんな感じのケーキも計画されていたようです。でもなんだかちょっとリアルすぎるような・・・。
デザインを決めるのと同時に、材料も合わせて吟味します。
「いろいろなものを試してみて組み合わせの一番良いものをみつけるんです」
こうしてサンプルが出来上がりました。どれも同じものに見えますが、それぞれ中味が違っているようです。
試食の結果、このトロッとしたケーキに決まったようです。
もちろん、お店に並ぶのはこの形のままではありません。クリスマスケーキは見た目も大事。ここにデザインが加わります。
専用のシリコンの型に流し込み丁寧に形を作っていきます。
こうして出来上がったのが、雪の中のシロギツネ。
ナイフを入れると、フォンダンショコラみたいにキャラメルソースがとろ〜り。美味しそうですねえ。
お値段は、90ユーロ!さすがにちょっと高いですねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、友人たちがケーキとプレゼントで誕生日を祝ってくれた。とは言っても、それはビデオゲームの中でのこと。現実だったらなあ〜」
VDM(Vie de Merde)より
さくらんぼの焼き菓子 [フランスのお菓子]
このところ天気は悪いものの、涼しくて過ごしやすい。時々夏を思わせるような晴れ間もある。
そこで気になるのが、いつ梅雨があけるか。天気予報を見ると、来週辺りから傘のマークが付いてない。
ということは、来週の連休前あたりに梅雨明けか?
梅雨があけて晴天が続くのはいいけど、夏にはあまり長く居座ってはもらいたくないなあ。8月一杯あたりでささっと退場してくれるとありがたい。
さて、さくらんぼが店頭に並ぶ季節になると思い浮かぶのがフランスのリムザン地方の名物お菓子クラフティ。
さくらんぼのたっぷり入った美味しい焼き菓子です。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
リムザン地方の夏は、さくらんぼの収穫で始まります。
パトリシアさんが庭の桜の木にはしごをかけてのぼっていくと、赤い実がみつかりました。
庭に行ったらさくらんぼが食べられるなんて素敵ですねえ。
あれえ〜、お庭で収穫したさくらんぼでクラフティを作るのかと思ったら、お店でお買い求めになるようです。
どうもクラフティに最適な品種のさくらんぼというのがあるらしい。
「ビガロ(bigarreau)という品種です。硬めでしっかりした味わいの甘いさくらんぼですよ」とお店の方。
では、ご自宅の厨房に戻って、早速、クラフティを作っていただきましょう。
材料は、バター、玉子、牛乳、砂糖、小麦粉。全部を混ぜ合わせてどろどろの生地を作ります。
さくらんぼは洗って軸を取り除きます。
「軸だけよ。種を取り除いてはダメ。種をとるためには実を開くことになります。そうすると形が崩れてしまうんです」
なるほど、そういうことか。ぐじゃっとなったさくらんぼより、まあるい方が美味しいそうですもんね。
耐熱皿にさくらんぼを並べて生地を加えます。本当にさくらんぼがたっぷりですねえ〜。
ひたひたになったら、200℃のオーブンに入れて30分ほど焼きます。
こうして出来たのがクラフティ。早速、お庭のテーブルでお客様といっしょに頂きましょう。
種が残っているから慌てて食べると、歯にあたって痛っ!なんてことになります。ゆっくり味わいながらいただきましょう。
「砂糖の一杯入ったケーキとは違う自然の甘みがするんです」と女性。
「一日のどの時間に食べても美味しく食べられます」と男性。
「皆と一緒に食べる焼き菓子なんです。全員が食いしん坊だからあっという間になくなってしまいますけどね」と女性。
クラフティを見るたびに自分でも作ってみようかと思うのですが、あの大量のさくらんぼを見るとちょっと厳しい・・・。
サイズを落として、小さいクラフティにすればいいかな・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、バースデーパーティの余韻を楽しむために、ケーキを少し残しておいたら、父に全部食べられてしまった」
VDM(Vie de Merde)より
お正月のゴーフル [フランスのお菓子]
先日、新年を迎えてすぐフランスの家庭で食べられているガレット・デ・ロワを紹介しましたが、フランス北部のノール県には、また別のお正月に食べるお菓子があるそうです。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
そのお菓子がこれ、ゴーフルです。
一瞬ワッフルか?と思ったのですが、ずっと薄くてお煎餅みたいな感じです。
生地が焼けたら、真ん中にブラウンシュガーを挟みます。
ゴーフルの一種ですが、この地域ではストリンジュ(strinj)と呼ばれているそうです。
ジャン=フランソワさんはゴーフル・マイスター。
「このゴーフルの作り方を教わったのは23年前のことでした。私の祖母は『初めてこの味を知ったのは、おばあちゃんがゴーフルを作ってくれたからなのよ』と言ってました」
ジャン=フランソワさんのゴーフルはご覧の通りの手作りです。
昔から使われてきた材料を使って作ります。焼きたてをお客さんに振る舞います。
「1月1日の午後、母がこのゴーフルを作ってくれました。家族にとっては特別の日なんです」と女性。
「フランスのあちこちに知り合いが住んでいますが、このゴーフルを持っていくと大喜びされます。わが町の名品ですよ」と別の女性。
お正月にゴーフルを食べると言う習慣は遥か昔にまで遡るそうです。
ジャン=フランソワさんは、そんなゴーフルに関する様々なコレクションを、工房の中に作られた博物館で展示しているそうです。
ストーブの上には様々なゴーフル焼き器が並んでいます。どれも一般家庭の屋根裏や地下倉庫に眠っていたもの。
「お宅にゴーフル焼き器はありますか?と聞くと、ああ、そう言えばうちにあったわね』なんておっしゃる方が結構いますよ」とジャン=フランソワさん。
いろんな模様の焼き器が製造されていたんですね。見ているうちに一つ欲しくなりました。
そして、昔、このゴーフルにそっくりのお菓子をオランダ土産で食べたことがあるのを思い出しました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの人は、浮気をした時は必ず私のためにゴーフルを焼いてくれる。お詫びのつもりか・・・。で、私はそのゴーフルを全部食べちゃうの」
VDM(Vie de Merde)より
ガレット・デ・ロワ2020 [フランスのお菓子]
月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズは放送がなかったのでお休みです。
年末年始の長い休暇も終わり、今日から仕事始めの方がほとんどかと思います。
家でゴロゴロして美味しいものを食べていた時間が忘れられないと気落ちしている方、ご安心ください。美味しいものを食べる日はまだあります。それが今日。
とは言ってもフランスのお話。でも最近、日本でも浸透してきてます。
1月6日の月曜日は、公現祭と呼ばれるカトリックのお祝いの日。12月25日に生まれたイエス・キリストに会いにやってきた東方の三博士をお祝いする日です。
お祝いといえばたいてい美味しいものがくっついてきますが、公現祭に食べるお菓子がガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月3日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
お菓子屋さんのショーウィンドウに並ぶガレット・デ・ロワ。
日本でもお馴染みになってきました。フランス人にとっては新年を迎えると食べるおいしいお菓子になっているそうです。
「フランスはグルメの国ですからねえ。ガレットも必ず食べますよ」と女性客。
美味しいガレット・デ・ロワを作るのに一番重要なのは生地。
これが良くないと美味しいとは言えません。特にバターの良し悪しで生地の良し悪しも決まるそうです。
パイ生地は伸ばしては折りたたみ、折りたたんでは伸ばすという作業があるので大変ですね。でもこれをやらないといい生地にはなりません。
そして中にはさむフランジパーヌと呼ばれるアーモンドクリームをたっぷり使うことも大事です。
さらに、フェーヴを入れる場所も侮れません。
「この位置に置かないとナイフを入れた時に引っかかってしまいます」
このフェーヴが入っているおかげか、このお菓子の人気は右肩上がり。
「フェーヴが当たった当たらなかったと、子供たちは大騒ぎですよ」と男性客。
こちらのお店では、ブリオッシュ生地のガレット・デ・ロワも人気だそうです。
子供たちは別として、大人にも人気なのには理由があります。
「フランジパーヌが中に入っているから美味しいのよ」と女性。
「フランジパーヌが入っているガレットが大好物なんですよ」と男性。
「1月末まで売ってますよ。だからずっと食べられます」と高齢の男性。
大好物だと言っていた男性、待ちきれなくて食べながら帰って行きました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ママが一人で全部ガレット・デ・ロワを食べてしまった。但し、僕の分だけ少し残してくれた。で、結局、ママは5連続続けてフェーヴを当てることができなかった」
VDM(Vie de Merde)より
フォンダン・オ・ショコラ [フランスのお菓子]
地下鉄銀座線の渋谷駅、27日の金曜日が最後とあって写真を撮っている人が大勢いました。
来年の1月3日から新しい駅が稼働することになっています。お知らせのビラで確認したら井の頭線からはかなり遠くなることが判明。がっくり。
井の頭線は渋谷で孤立状態になっていくような気が・・・。
東急東横店は来年の3月で休館になるようですが、あの建物はどうなるのかと思ったら、取り壊されるらしい。あのあたりは当分工事が続くことになりそうです。
さて、日曜日恒例の週末旅は以前の番組の再放送だったのでお休みです。
本日は、日本でもおなじみになった焼き菓子フォンダン・オ・ショコラのお話です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年12月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
外側はカリッとした口当たりで、中は柔らかくトロッとした味わいのフォンダン・オ・ショコラ。
美味しく作るコツは作る人によって様々です。
「一番に大事なのはいいチョコレートを使うことです」と女性。
「カカオ70〜85%のチョコレートを使うことですね」と別の女性。
「焼き方がとても大事なんです」とまた別の女性。
そうかと思えばこんな人もいます。
「うちだけの隠し味ですが、中にプラリネを少し入れるんです」
こちらはパリのレストランIBRIK。お店で一番人気がこのフォンダン・オ・ショコラ。
「本当に美味しいです。口の中に入れるととろけて完璧です」と男性客。
どうやればこんなに美味しいものが作れるのか教えていただきましょう。
材料は、無塩バター、高品質のチョコレート、玉子、砂糖、塩、コーンスターチ。
まずはチョコレートを湯煎で溶かします。そこに溶かしバターを加え、玉子、砂糖、塩、コーンスターチも加えて生地を作ります。
さすがにこの辺りは詳しくは教えてもらえませんでした。ただ、決められた分量を正確に守って生地を作るのが大事だそうです。
生地を型に入れたら、180℃のオープンに22分間入れて焼きます。
このレシピ、女性シェフが数年かけて完成させたそうです。
お客さんの中には、ここのフォンダン・オ・ショコラは世界で一番美味しいという人もいるとか。
パリに行く機会があったら、絶対食べに行きたい!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、フォンダン・オ・ショコラを作った。5歳になる息子がとても喜んで、おばあちゃんにも食べさせたいと言い、薄くスライスしてファックスで送ろうとした」
VDM(Vie de Merde)より
クリスマスケーキ [フランスのお菓子]
昨日の夜は冷たい風が吹いて冬本番でした。今日はさらに気温が下がるようであったかくしていないと風邪をひきそうです。
年末年始に風邪やインフルエンザにはなりたくないですねえ、絶対に!
さて、フランスのストライキはクリスマスにも続いているようです。でも人数は少なくなったとか。
クリスマスで一時的に減って、終わるとまた増えるのかは不明。
それはさておき、フランスのクリスマスケーキと言えば、ビュッシュ・ドゥ・ノエル(Bûche de Noël)。
本日は、パリで最も古いお菓子屋さんのビュッシュ・ドゥ・ノエルを紹介しましょう。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年12月24日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはパリ2区にあるお菓子屋さんのシュトラー(Stohrer)。創業はなんと1730年!
ビュッシュは基本は薪の形のケーキですが、そこに独自の様々なアレンジを加えて、お店ならではのクリスマスケーキを作って販売するのが一般的。
今年、シュトラーではフランス伝統の焼き菓子をビュッシュにしたそうです。
全部で8種類。では順に見ていきましょう。
まずは手前の左端から二つ目のケーキがババ・オ・ロムです。焼きあがった生地をラム酒に浸したお菓子です。
祖国ポーランドで王位を失いフランスにやってきたスタニスラス1世。歯が少なくなり硬いものが食べられなくなっていました。
そこで考え出されたのがトカイワインに浸したブリオッシュ。これなら柔らかいから歯が少なくても食べられます。
その後、シュトラーがババ・オ・ロムと言うお菓子にして売り出したそうです。
そして一番右側がレモン味のビュッシュ。
ババ・オ・ロムとレモンビュッシュの間にあるのがマロンビュッシュ。これはモンブランですねえ。
さらに一番左端にあるのがビュッシュ・サン・トノレ。カラメルソースを塗ったシュークリームがのっています。
そして奥の右端はブラックチョコレートのビュッシュ。
そのお隣がフォレ・ノワール。ドイツのサクランボケーキがベースになっています。
さらにそのお隣はプラリネとヘーゼルナッツのビュッシュ。
最後が 奥左端のチョコレートとコーヒーのビュッシュです。
「どれか一つを選ぶのは難しいですねえ〜」とリポーター。
「だったら全部を召し上がれ!」(笑)
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、クリスマスの日に破水したので夫と一緒に病院に向かった。途中、夫の両親に出産するかもしれないと連絡した。開口一番、義理の母が言った。『七面鳥はどうするのよ?!』」
VDM(Vie de Merde)より
コキーユ・ドゥ・ノエル [フランスのお菓子]
最近、どういうわけか脱出ゲームにはまってます。
暗号解読のような遊びがちょっと楽しいのと、中にはラノベ風のいい作品だなあと思ってしまうものもあって、私にとっては新しい発見です。
しばらくは、愛用の椅子に座り込み、iPad miniをじっと見つめては指であちこちタッチする日々が続きそうです。
さて、ここへ来て改めて12月のカレンダーを見てみました。で、年内にできることはそう多くないという結論に至りました。
クリスマスの週はもう何も動きそうにないので足掻いても無駄。残された時間は二週間あまり。人間、諦めが肝心ということでしょうなあ〜。
それはさておき、明日、12月6日は聖ニコラ(=セント・ニコラス)の日です。
聖ニコラは通説ではサンタクロースの起源になった人物と言われていますが、本当のところは不明。フランスでは子供の守護聖人になっています。
この日前後からクリスマスまでにパン屋さんの店頭に並ぶのがコキーユ・ドゥ・ノエル(coquille de Noël)と呼ばれる菓子パン。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月3日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらのパン屋さんではコキーユ・ドゥ・ノエルの準備が始まりました。なんだか生地を放り投げてますけど大丈夫か???
シーズン中に18トンものコキーユ・ドゥ・ノエルが販売されるそうです。これは大仕事ですね。
ブリオッシュの生地をこんな風に成形していきます。この形、産着に包まれたイエスを表しているとか。
ブリオッシュの生地といえば、たっぷりのバターに栄養たっぷりの牛乳を使って作られます。
「しっかりした生地になるように、だいたい15分くらいかけてこねます」とパン屋さん。
成形してツヤ出しの玉子を塗ったら、ハサミで割れ目を作り、オーブンで焼きます。焼きあがると、周りはカリッとして中はふわふわなコキーユ・ドゥ・ノエルが出来上がります。
「クリスマスですからね、このパンが食べられるのを楽しみにしてました」と女性客。
「柔らかくて甘くておいしいパンですね」と子連れのお母さん。
「こういう質のいいパンを食べられるなんて、近くに住んでるものの特権みたいなもんですね」と男性客。
このパン屋さん、創業は1902年!もう100年以上も続いている老舗です。しかも海外からの注文もあるようです。
「トゥルコワン出身で海外に住んでいる人たちからの注文が中心です」とパン屋さん。
オーブンの中で焼けるパン。美味しそうですねえ。日本のパン屋さんでも作って売ってるんじゃないですかね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、6ヶ月間ダイエットに励んだので、ちょっとおやつでも食べようとパン屋に寄ってブリオッシュを買った。パン屋がそのブリオッシュを私に渡しながら言った。『丸くてふっくらだよ、お客さんみたいにね!』」
VDM(Vie de Merde)より
タルト・タタン [フランスのお菓子]
昨日は暖かい日になりました。電車の線路の脇にある土手は黄色の菜の花で埋め尽くされています。
毎年、キレイだなあと足を止めて眺めてしまうのですが、今年もやっぱりキレイだなと見とれてしまいました。
今日あたり東京も桜の開花宣言をしてもらえそうです。
冬の後ろ姿を見送り、春に再会の挨拶ができる日がすぐそこまで来ています。
さて本日は甘いお菓子のお話です。日本でもすっかりお馴染みになったタルト・タタン。その歴史と作り方をちょっと教えてもらいましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年3月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
うわあ〜、リンゴたっぷりのタルト・タタン。子供たち、美味しそうに食べてます。
「まだあったかいうちに、アイスクリームや生クリームと一緒に食べることもありますよ」とファビエンヌさん。
タルト・タタンが誕生したのは19世紀末。ソローニュ地方のこのホテルHotel Tatinでのことでした。
当時、タタン家がこのホテルを経営していました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、このタルト、手違いで生まれました。
「タタン姉妹がオーブンから出すときにひっくり返してしまったんですよ。それで、このタルトはタルト・タタンと呼ばれるようになったんです」と女性。
「怪我の功名とでも言うんですかねえ、おかげで大評判になりましたよ」と別の女性。
それ以来、このタルトの作り方が親から子へ、子から孫へを伝えられてきました。
冒頭に登場したファビエンヌさんは料理教室で料理を教えているようです。この日は子供たちにタルト・タタンの作り方を教えていたというわけです。
子供たちがバターと小麦粉で生地を作っている間、ファビエンヌさんがリンゴの皮をむきます。リンゴはやや酸味の強い種類を使います。
「10個ほど使います。サイズが小さめなので半分に切るだけにします」
まずは、バターと砂糖でカラメルソースを作ります。そこにリンゴを入れます。隙間がないくらいに詰め込みます。
これを弱火にかけてソースをリンゴに染み込ませます。ある程度染み込んだら生地をかぶせ、オーブンに入れます。焼きあがるまで20分ほど。
少し冷ましてからお皿で蓋をしたら素早くひっくり返します。鍋をとるとタルト・タタンの出来上がり。
ちょっと苦くて甘いカラメルと口の中でとろけるリンゴ。そしてパリパリのパイ生地が美味しさを引き立てます。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちにやってきた友人が、悪ふざけで香辛料のラベルを張り替えて行った。おかげで、シナモン風味になるはずのリンゴのタルトが、唐辛子風味になってしまった」
VDM(Vie de Merde)より
ガンス [フランスのお菓子]
トランプさんの大学時代の成績、そんなにひどかったのかしら?
私もそんなもの人に見られたくないですが、あそこまでの手紙を大学に送るなんてかなりなもんですよねえ。はっきり言って職権乱用。と言うより脅し。
あんなのに10年も付き合っていた弁護士というのもどうかと思うけど、大統領のこき下ろし方があまりにすごくてびっくりです。汚い仕事ばかりさせられて不満がたまってたんでしょうかねえ〜。
日産のゴーン事件も、ゴーンに恨みを持っていた外国人側近の一人が全部ばらした、とどこかの新聞か雑誌に書いてありましたっけ。
今年1月に行われたある調査によれば、アメリカ人の47%が大統領のメンタルに問題があると思い始めているそうです。興味のある方は→こちら。
これからのアメリカの動向が気になります。
さて、コート・ダジュールのニースはカーニバルの真っ最中ですが、この期間に食べるおいしいお菓子があるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年2月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
今年のニースのカーニバルのお題は「映画の王様」。工夫を凝らした山車が大通りをパレードしていきます。
こんなカーニバルの時に食べるお菓子が “ガンス(ganse)” 。
「うちの娘は美味しいものが大好きなんです。1日のうち何度もこれを食べてますよ」とお母さん。
「私が小さい時は母がよく作ってくれました。ニースの伝統なんです。ここで暮らしている限りは絶対に食べることになりますよ」と年配の女性。
ガンスの作り方は簡単。小麦粉に玉子、バター、砂糖、イースト菌を入れて混ぜ合わせます。ここに、レモンの皮をおろしたものを加え香りをつけます。
「香りは他のものでもいいですよ。オレンジの花のフレイバー水とかバラのフレイバー水とか」
できた生地を伸ばして、2〜3センチ幅に切ったら、こんな風に結びます。
「カーニバルでスカーフを首に巻いた時の結び目と同じです」とパン屋さん。
これを油で揚げ、粉砂糖をかけたら出来上がり。
「口の中でとろけます。コーヒーやエスプレッソと一緒にいただくと本当に美味しいわよ」と女性。
残念ながら高カロリー。何しろ油に砂糖ですからねえ〜。でもカーニバルの間だけなら許されます。
カーニバルは3月2日が最終日。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、学校のカーニバルの日に休んだ生徒に理由を聞くと、休んでない、仮装してカーニバルに参加したと言う。どんな仮装かって?それは透明人間・・・」
VDM(Vie de Merde)より
続・プティ・ブール [フランスのお菓子]
いつまで続く、この寒さ・・・。昨日は一昨日にも増して寒さが身にしみました。
予報では今年は暖冬じゃなかったでしたっけ???この状況は暖冬とは言い難し。
それはさておき、去年の9月に紹介したフランスの国民的ビスケット、プティ・ブール(petit beurre)。
本日はその続きです。国民的ビスケットだけあって、様々なグッズや作品があるようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ナントの中心街にど〜んと立つ二つの塔。1986年まで、ここでプティ・ブールが製造されていました。
「当時、ビスケットの匂いが数キロ先まで漂ってましたよ」と男性。
お菓子屋さんのショーウィンドウにはプティ・ブールの商品が並んでいます。
そして、家庭で食べるおやつと言えば、もちろんプティ・ブール。まずは四隅を少しかじってから頂くのが流儀。子供達、美味しそうに食べてますね。
「他の町でプティ・ブールを見かけるたびに、このビスケットは私たちの町ナントで生まれたお菓子なのよと言ってしまいますね」とお母さん。
こちらの男性はプティ・ブールにまつわるグッズをコレクションしているオリヴィエさん。
そのオリヴィエさんと一緒に、ナントのど真ん中にあるブルターニュ公爵城に入ってみましょう。
ここにはプティ・ブールに関するありとあらゆるものが展示されています。
工場の模型や写真。白黒写真に写った従業員の数がすごい!当時、1000人ほどが働いていたそうです。
そしてこちらのガラスケースには、最初の工場で使われていた型が展示してあります。
「小さい頃、学校の休み時間にチョコレートと一緒に、よくプティ・ブールを食べていました」と女性。
次の展示コーナーでは、昔のパッケージを見ることができます。ずいぶん豪華な、永久保存版の器がありますね。オリヴィエさん、食い入るように見てました。
そして壁にかかっている肖像画。この方がこのビスケットの生みの親、ルイ・ルフェーヴル=ユティルさんです。創業は1886年。
現在、工場はナント郊外に移転してしまいましたが、今も変わらず同じ模様で製造が続けられています。
「24時間体制でビスケットが作られています」とオリヴィエさん。
どうやら今では人の代わりにロボットが働いてくれているようです。
かつて輸出されるときは、こんな缶に詰められて送り出されたそうです。
缶が路面電車になっているのもあります。この中にビスケットが詰められていたそうですから子供達は大喜びで遊んだでしょうね。
さらに、バスケットやお財布などのグッズまであります。
1900年のパリ万博では、このアールヌーヴォー調のタイル画が展示されたそうです。
もう一つ、プティ・ブールをモチーフにした絵やポスターを展示しているのがこちらのお城Le château de Goulaine。
あのバスケットを手にプティ・ブールをかじる男の子。かわいいですね。
「1890年から1990年の間、有名な画家がプティ・ブールの絵を描いているんです」
このお城ではプティ・ブールに限らずビスケットにまつわる様々なものを展示しているようです
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、初めてビスケットを焼いた。『これは壁の隙間を埋めるのにちょうどいいや』と主人 」
VDM(Vie de Merde)より