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教会が変身 [地方の小さなできごと]

 毎年、この時期になると季節の歩みに逆らうように寒〜くなる日があります。

 

 昨日はそんな一日でした。

 

 一年のうち3ヶ月も活躍すればもう十分のような気がするのですが、冬も表舞台から姿を消すのが名残惜しいのかも知れません。

 

 優しく見送ってやりましょう。

 

 さて、ベルギーの小さな村ブリーレン(Brielen)にはちょっと変わった教会があるそうです。

 

 Belge_Breilen.jpg



 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局CNewsで2017年3月6日に放送)(をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



Belgique : une église se transforme en Pub... 投稿者 CNEWS

 

 とある日曜日のブリーレン村。

 

 ベルギーの他の市町村と同じように、教会のミサに出席した後はパブに寄ってビールやワインなどを飲んで帰るのがしきたりになっています。

 

 しかし、最後まで村で営業を続けていたパブがついに閉店してしまいました。

 

 信者の皆さん方、ミサの後、どこへ行ったらいいのやら・・・。

 

 そんな中、パブのある別の村の教会へ行ってしまう人が現れました。

 

 一計を案じたブリーレンの教会、それならばと自らがその場を提供することにしたのです。

 

 1ヶ月に一回だけ、ミサの終わった教会がパブに早変わり。

 

 「ここの教会に足を運んでもらおうと始められたんです」と女性。

 

 どうも教会がパブに変身するのはここだけではなさそうです。他の村でも同じようなことが行われているらしい。

 

 「村にはこういうことが必要ということでしょうか?」と取材班。

 

 「はい、必要なんです。こうすることで村から出ていった人たちが戻ってきてますからね」

 

 皆さん、楽しそうにビールを飲んでます。ベルギービール、間違いなく美味しいですよ!

 

 「こうやって集まっておしゃべりするのが大切なんです」と女性。

 

 ただ、本物のパブと違うのは、音楽とダンスはなし。

 

 「ほら、あの方もご覧になっていますよ。これをお認めくださってるんです」と女性。

 

 あの方とは、もちろんイエス・キリスト。

 

 こちらの教会、プロテスタントかと思いきやカトリックなんだそうです。

 

 どちらも元をたどればキリストに行き着きます。

 

 それにキリストさんだってワイン飲んだりしてますからねえ。これくらいのことは大丈夫でしょう。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、家のトイレットペーパーが無くなってしまった。うちの亭主ときたら、街中のスーパーに買いに行かずに、隣村に住む母親のうちに3ロールもらいに行ってしまった」

 

 

VDM (Vie de merde)より




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村民投票 [地方の小さなできごと]

 スポーツジムに通い始めてかれこれ10年近くになります。

 

 始めの頃はマシーンを使ってあれこれやっていたのですが、今ひとつ楽しめない。

 

 で、結局、ひたすらプールで泳ぐということに落ち着きました。

 

 30分ほど泳いで、プールサイドのミストサウナに入り、そのあとお風呂のシャワーにかかって帰宅する。家に到着する頃にはすっきり爽やか気分です。

 

 もう7〜8年こればっかりやっています。ジムには顔見知りもそれなりにいて、サウナでおしゃべりしたりしてます。

 

 で、最近「ここだけの話だけど・・・」とか「誰にも言わないでね」などと3人の人から3回も同じ話を聞かされました。

 

 つくづく、噂ってこういう感じで広がるんだなあと思ってしまったのでした。

 

 それはさておき、本日は、フランス西部の小さな村ラ・ガルナシュ(La Garnache)のお話です。

 

 お城をめぐって国民投票ならぬ村民投票が行われることになりました。

 Paris_LaGarnache.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局CNewsで2017年3月14日に放送)(をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



La Garnache : un référendum pour un château... 投稿者 CNEWS

 

 ここは村のちょうど入り口にあるお城ラ・ガルナシュ城です。

 

 現在、売りに出されているそうです。助役さんが中を案内してくれました。

 

 「中世に建てられた大きな塔があります。城壁の一部だったんです。そしてこちらが19世紀に建てられた城です。現在はジット(宿泊施設)になっています。小さな博物館もあります」

 

 この映像を見ると、ところどころ城壁が残っていてなかなか趣のあるお城です。

 

 お値段はと言えば、997,000ユーロ(約1,200万円)。

 

 村の宝として是非とも村が所有しなくては!と、村長さんにとっては喉から手が出るくらい欲しい物件です。

 

 しかし、問題はその価格。村の年間予算の半分にもなるそうです。

 

 そこで村長さん、決定を村民の手に委ねることにしました。

 

 「村長選ではこのようは公約はしませんでしたからね。しかも、この金額です。私一人で決めるわけにはいきません。これは重い決断ですから村民の意見を聞くというのが当然なんです」と村長さん。

 

 村の人口は4,100人ほど。村民投票は4月2日に行われます。

 

 「正直言ってまだこのことをきちんと考えたことがないんですが、民主的でいいと思いますよ」と女性。

 

 「村長が自分で決めればいいんだよ!」と男性。

 

 「お城は村に取って大切な宝だとは思いますが、このことで増税とかなんかになったら困りますねえ」と別の男性。

 

 現在、お城は門を閉じているそうです。村民投票でゴーサインが出たら、再オープンされるそうです。

 

 来月の4月2日、村民はどんな決定を下すのか・・・。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、アクセサリーのお店にこんな広告が貼ってあった。『2つ買ったらタダで時計がもらえる!』妙だな、クリスマスにもらった時計がこの写真の時計によく似ているぞ・・・」

 

 

VDM (Vie de merde)より




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バーはいいけど食事はダメ [地方の小さなできごと]

 今日は13日の金曜日。だからってどうということもないのですが・・・。大抵、何事も起きないですね。

 

 ただ、今週末には大寒波が日本にやってきます。

 

 すでに北部の日本海側は大雪で大変ですが、これからまた寒気に覆われるとなるとやっかいです。

 

 東京もこれから2月末か3月初旬までは油断できません。

 

 去年はちょっと雪が降っただけで、鉄道が間引き運転や徐行運転をして、えらい目にあいました。

 

 今年はあのようなことが起きなことを祈ります。

 

 さて、そろそろ春が恋しいなあと思い始めた頃に必ず登場するフランス南部の地中海に面した風光明媚な町コリウール(Collioure)。

 

 一年のうち300日が晴れという恵まれた気候の町です。

 

 その町でちょっとした問題が発生しています。


Paris_Collioure.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年1月11日に放送)(をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



Collioure (66) : des terrasses de restaurants interdites face à la mer

 

 ブリュノさんはこの海岸で飲食店を経営しています。

 

 美しい海の風景を楽しみながら食事ができるようにテラスに椅子とテーブルを並べています。

 

 しかし、これももうできなくなります。

 

 というのも、町からここで食事を出してはいけないという通達を受けたからです。

 

 この海岸に並んでいる他の飲食店3軒にも同じような通達が届きました。

 

 食事はダメだがバーならいいとのこと。つまり、飲み物だけなら大丈夫というわけですが、お店にとっては厳しい条件です。

 

 「6〜7人の従業員を抱えていますが、このままやっていけるかどうか・・・。売り上げの60%が食事ですからねえ」とブリュノさん。

 

 町の商店会も心配しています。休暇を過ごすためにやってきたお客がここで食事ができないとなると、町の経済に打撃を与える危険性があるとしています。

 

 「ここのテラスで食事ができないとなると、お客は他に行ってしまうことになります」と商店会の女性。

 

 一方、町長は、海岸を大きなレストランにするより、芸術家の集まる趣のある場所にしたほうがいいと言います。

 

 「バーだけにすれば、静かに海岸を散策できますし、画家たちの描く作品を鑑賞することもできます。さらにお酒だって飲めるんですから」と女性(この方、町長さん?)。

 

 この説明でレストランの経営者が納得できるわけもありません。

 

 バカンスシーズンには各地から観光客がやってきます。

 

 今年から食事は出せませんとはちょっと言いにくい・・・。

 

 映像を見た限りではそれほど景観を損ねているようにも見えませんが、商売優先みたいな感じになってるんでしょうかね?

 

 コリウールは、20世紀初頭、マチス、ブラック、デュフィー、ピカソなどの芸術家が絵を描くためにやってきたという芸術の町でした。 

 

 興味のある方は以前の記事を→こちら 

 

 因みに、お店の外のテラスは、これまで使っていいという許可を町が出していたわけではなく、大目に見ていただけだそうです。

 

 

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******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、二日に一度しか食事をしなかったら、どれくらい節約になるだろうと考えていたら、自分がいかに貧乏かをひしひしと感じた [もうやだ~(悲しい顔)]

 

 

VDM (Vie de merde)より




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チャンスはアイデアしだい [地方の小さなできごと]

 お正月休みを振り切ってなんとか仕事に戻ったのに、この三連休で逆戻り。

 

 元のペースを取り戻すのにまた少し努力が必要になってしまいました。

 

 さて本日は、アイデアしだいでビジネスチャンスを広げようとしている方々のお話です。

 

 フランス南部の町アルビ(Albi)を訪ねます。

 

 アルビと言えば、10月に週末旅で訪ねたばかり。興味のある方は→こちら


Paris_Albi.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2017年1月10日に放送)(をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



Création de la marque Kapitales


 なにやら狭いお店の奥で打ち合わせ中の男性二人。

 

 「娘のパジャマを見ていたら、ふと思いついたんです。パジャマには、Paris New-York Tokyoと書かれてあったんですが、そこに小さな町や村の名前をくっ付けたらどうだろう?世界的な大都市と一緒に並べたら面白いんじゃないかと思ったんです」とアンリクさん。

 

 で、大聖堂の前でお土産品店をやっている友人に相談してみたところ、いけるんじゃないかという話になりました。

 

 文字デザインの専門家と一緒にデザインを考え、とりあえずTシャツに印刷してお土産品店で売ってみることにしました。

 

 するとあっという間に売り切れ。

 

 それならばと、Kapitalesというブランド名で商標登録を済ませ、販売してくれるお店を少しずつ増やしていきました。

 

 「すごく良いアイデアですよ。うちは観光客だけでなく地元の人も多いんですが、評判が良いんですよ」とお店の方。

 

 製造方法はご覧の通りシルクスクリーン印刷です。つまり手作り。

 

 もっと大量生産でガンガン作っているのかと思ったら、むしろその逆で、一枚一枚丁寧に製作しているのでした。

 

 こうして、アルビのあるタルヌ県で4,000着を製造し2カ月足らずで完売してしまったそうです。

 

 それを知ったパリの料理関連のグッズ製造会社が契約を申し出て来たそうです。

 

 というのも、アンリクさんたち、都市や町の名前だけでなく、郷土料理、例えばpaëlla(パエリア)、couscous(クスクス)、suchis(スシ)などを印刷したエプロンも作っているのだとか。

 

 そうなるとこの方式、いろんなものに応用できそうです。

 

 「2月にはフランクフルトの国際フェアに出展します。かなり大規模なフェアです。その後はシカゴのフェアにも行きます。我々にとっては新しい世界に一歩足を踏み出すみたいなものです」とアンリクさんのお友達。

 

 そのお友達が着ていたフード付きパーカーにも、あのデザインが印刷されていました。

 

 ビジネスはまだまだ始まったばかりだそうですが、そのうちニューヨークや東京でも販売されるようになるといいですね。

 

 

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******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、マンハッタンのど真ん中で父がタクシーを止めた。一緒にタクシーに乗り込むと運転手が行き先を訪ねた。すると父が大声で言った。『ニューヨークまでお願いします!』」

 

VDM (Vie de merde)より




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妙な交通違反の通知 [地方の小さなできごと]

 新しい年になるとちょっと気になるのが祝日とお休みの関係。

 

 フランスでは上手い具合に連休や飛び石連休になるようで、バカンスがたくさんとれる!とお喜びのようです。

 

 一方、わが方はと調べてみると・・・土曜日と重なる祝日が4回もあります!

 

 連休どころかえらい損した気分です。なんとかならないですかねえ〜、土曜日の祝日。

 

 愚痴をこぼしてもどうにもならないので、とりあえず気を取り直して、本日の話題です。

 

 フランスの片田舎で農業を営んでいる男性が、イタリアの都市ミラノでスピート違反をしたとして罰金を言い渡されました。

 

 しかし・・・。

 

Paris_StFeyreLM.jpg


 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年1月1日に放送)(をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



Un tracteur creusois flashé à 116 km/heure dans les rues de Milan

 

 昨年、ティエリーさんの元に、イタリアの警察からこんな書類が送られてきました。

 

 「ミラノの街を私のトラクターが時速116キロで走っていたところを自動速度取締機が撮影したというんです」とティエリーさん。

 

 そのため、288ユーロ(約35,000円)の罰金と2点の減点を言い渡されてしまいます。

 

 実際、ティエリーさんはトラクターを持っており、毎日、こうして働いています。

 

 しかし、35年も前に購入したかなり高齢のトラクターです。

 

 しかも、ティエリーさん、ミラノには一度も行ったことがないそうです。

 

 「このトラクターに乗って県外に出たこともありませんよ。そもそもこのトラクターは最大で時速25キロしか出せないんですからね(笑)」

 

 確かに、この走りを見ていると、とても100キロなんてスピードは出せそうにありません。

 

 しかし、イタリアの警察はナンバーもあっているから間違いないと言う。

 

 そこで撮影された写真を見せてもらったところ、まったく別のトラクターだということが分かりました。

 

 おかげで罰金も減点も取り消しになったそうです。

 

 しかし、こんな目にあったのはティエリーさんだけではないらしい。

 

 同じクルーズ県で農業を営む別の男性は、このトラクターで駐車違反をしたとしてパリの警察から3回も通知をもらったそうです。

 

 この方もティエリーさんと同様で、自分のトラクターで県外に出たことはないらしい。

 

 いずれのケースも機械が似たナンバーのトラクターと間違えた可能性があるとか。

 

 こう言う話は日本ではあまり聞かないですが、実際の所はどうなんでしょうね。

 

 

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******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、車を運転していると警官に止められた。しまったと思っても後の祭り。『ごめんなさい、でも、大事な電話だったのよ。妹が出産したばかりでね』すると警官が言った。『ほう〜、電話もかけていたのですな』結局、スピード違反と電話で二倍の罰金を払う羽目に・・・」

 

 

VDM (Vie de merde)より




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交通安全対策が裏目 [地方の小さなできごと]

 今年の日めくりカレンダーもあと一枚で終わりです。

 

 明日は去っていく2016年を静かに見送りたいと思います。

 

 

 さて、Googleで「交通」で検索したら、トップに自宅周辺の地図が出てきて、近くの道路の混雑状況がライブでわかるようになってました。ちょっと驚きです。

 

 知らない間にいろんなことが進んでいるようです。

 

 本日は、そんな道路のアナログなお話です。

 

 南仏の地中海に面した都市トゥーロン(Toulon)では、交通安全のために取られた対策が裏目に出てちょっとした問題になっています。


 Paris_Toulon.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年12月28日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。 



 

 一見、普通のアルファルト道路にしか見えませんが・・・実はここは段差が設けられています。

 

 スピードの出し過ぎを防止するための段差ですが、これがドライバーの頭を悩ませています。

 

 「落差が激しいんですよ。気をつけて走るようにしてますが、お尻をこすってしまったりするんですよ」と女性ドライバー。

 

 困っているのはドライバーだけではありません。

 

 「ひっきりなしにガタンゴトンという音がしてうるさいったらないんです」と歩行者の方。

 

 車のスピードを落とすためのこの段差、トゥーロンのあちこちに設けられているそうです。

 

 段差を測ってみると、明らかに10㎝以上あります。これは危険すぎると声をあげたのがバイク連合会の方々です。

 

 「これではドライバーがコントロールを失ってしまい、逆に事故につながりかねません」

 

 困っているのは一般のドライバーだけではありません。

 

 急いで現場に向かわなくてはならない救急車や消防車のドライバーもまた不便を感じていました。

 

 そのため連合会は、段差の撤去もしくは法律に則った高さに作り変えてもらうため裁判に訴えました。

 

 対象になった段差は40か所ほどもあるそうです。

 

 この運動を支持する人の数は8,000人近く。Facebookにページを開設したところ、あちこちから違法な高さの段差が報告されているそうです。

 

 連合会によるとそのほかに環境問題も引き起こしているとか。

 

 スピードを落とした直後にアクセルを踏むため必要以上の燃料を消費してしまう、ブレーキのすり減りで有害物質を放出する等々。

 

 そしてこんなことも言っていました。

 

 「例えばバスですが、98番のバスは1日に272回もこの段差を超えなくてはなりません。年間にすると59,000回にもなります。車体への影響も大きいですが、乗客も同じように揺られることになるんです」

 

 こりゃちょっと段差を作りすぎかもしれません。

 

 この事態を受けて市も重い腰を上げ、専門家に依頼して対策を検討しているそうです。

 



******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、車で娘を学校に送っている最中にスピード違反で止められた。なんとか見逃してもらおうと、制限速度の看板が見えなかったと言ったら、娘が助け舟を出してくれた。『そうよ。ママはスピードなんか出せないわよ。だって、携帯で電話してたんだもん』」

 

VDM (Vie de merde)より




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ムクドリとの戦い [地方の小さなできごと]

 昨日、仕事からの帰り道、商店街にクリスマスツリーが飾られているのを見つけました。

 

  あと1ヶ月半ほどで本番ですもんね。ツリーが飾られていてもおかしくありません。

 

 プレゼント、そろそろ考えておかなくては!

 

 さて、フランスのブドウの収穫とワインの仕込みはすでに完了したと思っていたら、これから始まるワイン農家のあるようです。

 

 その一つがアルザス地方のエプフィグ(Epfig)あるブドウ園です。

 

 しかし、そのブドウの実をめぐって人間と鳥との戦いが一足早く始まっていました。

 

Paris_Epfig.jpg
 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年11月6日に放送)をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



Alsace : les viticulteurs en guerre contre les étourneaux

 

 ブドウの葉っぱが黄色く色づいたブドウ園。

 

 平和で心休まる風景・・・と思っていたら、なんだか大砲のような音が轟きます。

 

 その正体はこれ。ブドウの実を狙ってやってくるムクドリを追い払うために自動的に空砲を打つ装置です。

 

 ブドウ園に取り付けられている装置はこれだけではありません。

 

 こんなものもあります。ちょっと気持ち悪い音。あまり聞きたくないですね。

 

 ブドウ園のあちこちにスピーカーのようなものが立てられています。

 

 「これは鳥の鳴き声を出す装置です」とブドウ園の方。

 

 何か警告するような鳥の鳴き声が聞こえてきます。これを聞くと他の鳥は寄ってこないということのようです。

 

 「このような装置を設置して畑を守っているんです」

 

 甘いブドウの実はムクドリの好物。そのムクドリがぞっとするような数で大きな木に集まっています。

 

 こんなのが一度にやってきたらあっという間に実が全部食べられてしまいます。

 

 そうなったらワインを作るどころではありません。

 

 「トウモロコシの刈り取りが終わって食べるものがなくなると、今度はブドウ園にやって来てブドウの実を食べるというわけです。毎年、これの繰り返しなんです」と別のブドウ園の方。

 

 ムクドリを追い払うのには、結局、驚かすのが一番効果的だそうです。

 

 しかし、ムクドリもだんだん脅しに慣れてきて効果が薄れていくとか。

 

 ゆえに、そうなる寸前に収穫を終えてしまうそうです。

 

 誰が立てたか、カカシもブドウ園を守っていました。

 

 ちなみにアルザス地方のブドウの収穫は順調で、美味しいワインになることが約束されているそうです。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、一羽の鳥が暖炉に入り込んでしまった。助けてあげようと窓と暖炉の扉を開けたとたん、飛び出してきた鳥をわが家の猫ががぶり。以来、暖炉の前で餌を求めて猫がニャアニャア鳴くようになってしまった」

 

VDM (Vie de merde)より



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路線変更で非難の声 [地方の小さなできごと]

 夜はじっとしていると結構寒いですね。冬の足音が遠くの方から微かに聞こえてきます。

 

 さて、夏が終わって9月から新しい学年が始まったフランス。

 

 学校だけに限らず、9月から様々なことが新しく変わりました。

 

 フランス東南部の町シャンベリ(Chambéry)は、バスの路線が新しく変更されたことでちょっとしたゴタゴタが発生してしまいました。


Paris_Chambery.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年10月14日に放送)(をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

 

 シャンベリーは人口6万人足らずの町ですが、サヴォワ県の県庁所在地。

 

 ここはエレファント広場。このモニュメントはすごいですね。噴水だそうです。作られたのは1838年。

 

 それはさて置き、ここは町の中心地。

 

 噴水を中心に商店が周りをぐるりと取り囲んでいます。

 

 雨の日で人の姿もまばら。でもこれは雨のせいだけではなさそうです。

 

 9月になって公共バスの路線が変更になり、この広場には停留所がなくなってしまいました。

 

 その結果、明らかに人通りが減少してしまったのです。

 

 「お客の数が25〜30%減少していましました。人通りがなくなりましたからね」とお店の男性。

 

 「この広場にやってくる人の数が減りました。なにしろバスの停留所がなくなってしまったんですから。このツケが全部このあたりの商店に回ってきてるんです」と靴屋の責任者。

 

 町は、中心街に人が集中し過ぎるのを緩和し、バスの路線網をより豊富にするために路線を変更したのです。

 

 そして、エレファント広場界隈は歩行者だけに解放され、様々なイベントを開催できる場所にしたのです。

 

 「人の動きを改善するための策なんです。バスに乗る人の数はどんどん減少し、ローヌ=アルプ地方では人の移動が少なくなっているのです」と町の助役さん。

 

 しかし、その結果、多くの商店や住民から不満の声が上がってしまいました。

 

 「町外れに住む人たち、特に高齢者はシャンベリまで来て買い物をするのが難しくなってしまいました」と別のお店のオーナー。

 

 今はこんな感じでも、イベントやらなんやらが定期的に開催されるようになれば人も集まりお店も繁盛しそうな気がしますが、どうなんでしょうね?

  
  

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、ショッピングに出かけた。あるお店に入ったら良さそうなバッグがあったので見ていたら店員が声をかけてきた。それで私は言った。『とっても気に入ってるんだけど、このタグさえなければねえ」すると店員が吹き出して言った。『これは盗難防止のタグなんですよ』」

 

VDM (Vie de merde)より



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続・反対デモ [地方の小さなできごと]

 舛添さん、最後の最後まで都民の方を向いてくれませんでした。残念なことです。

 

 政治資金の適切な使い道や、地方自治とはどういうものかについて考えさせられる出来事でした。

 

 次期都知事の名前がぼちぼち上がってきますが、なんか、もう、いやになります。やる気なくなる・・・。

 

 さて、先週末、フランス北西部の町グランヴィルで、有料駐車場を増やす議案が可決されたことに対して、住民たちが反対デモを行ったという話を紹介しました。

 

 あれから、どうやら一つの結論が出たようです。


Paris_Granville.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年6月11日に放送)(をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

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 静けさを取り戻したグランヴィルの街角。

 

 先週の土曜日はご覧のとおりデモの参加者で溢れかえっていました。

 

 その住民の反応を見て、町長さん、政策の変更を決定したそうです。

 

 この方がその町長さん。

 

 「十分に審議がなされていなかったということだと思いますので、この件はもう一度スタートラインに戻します。そして再度、公共サービスを利用する方々とよく話し合ってから決定したいと思います」

 

 この話し合いには、漁師、商店の経営者、住人などが参加することになっています。

 

 ということは、政策の撤廃ではなく延期ということのようです。

 

 因みにその計画によると、町の繁華街の577か所に追加の有料駐車場を設置し、料金は年間で200ユーロになるはずでした。

 

 そしてその目的は放置車を減らすこと。

 

 なるほど、そういうことだったのですね。

 

 ひょっとしてあちこち好き勝手に車を止めっ放しにしていたってことなんでしょうかね?

 

 当初、商店街の皆さんは、ツール・ド・フランスのレースが行われる間、お店を閉めてしまうことにしていました。しかし、状況が変わりました。

 

 「レース期間はしっかり営業して盛り上げたいと思います。住民はもとより観光客も大歓迎です」と商店の方。

 

 ツール・ド・フランスは町の経済にとっても有益だと言います。

 

 「レースはテレビ中継されますから町の知名度を上げる絶好のチャンスだと思います」と男性。

 

 とにかく、行政と町民の対立がとりあえずは解消してよかったですね。


 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、初めて彼女の両親に会った。不思議なことに父親の顔に見覚えがあった。そして父親が機動隊員だと言った時、過去の出来事が鮮やかによみがえってきた。高校時代、デモに参加した時、僕の腕の骨を折ったのはこいつだった」

 

VDM (Vie de merde)より




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セマホア信号所 [地方の小さなできごと]

 セマホア信号所とは、海や川を行く船舶に航行の状況を逐一知らせる施設のこと。

 

 最初のセマホア信号所はナポレオン時代の1806年に作られました。

 

 当時は、敵の船舶を発見したら、その様子を発光信号で伝えていたそうです。

 

 この信号所は現代もしっかりその役割を果たしています。ただ通信方法は無線に変わりました。

 

 ブルターニュ地方のエテル川にある信号所は、36年もの間、ある女性によって運営されてきました。

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 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年6月13日に放送)(をクリックしても映像が出てこない時はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



Bretagne : Josiane dit adieu au sémaphore d'Étel

 

 この日、いつものようにジョジアヌさんが無線のスイッチを入れた途端、目の前にたくさんのボートがやってきました。

 

 釣り船、プレジャーボート、救命ボート等々。

 

 よく見ると何やらプラカードのようなものが掲げられています。

 

 そこには “ありがとう、ジョジアヌ!”の文字。

 

 ジョジアヌさんへの感謝の気持ちが書かれてあったのです。

 

 ジョジアヌさん、予期せぬ出来事に感動で胸がいっぱい。

 

 「みなさん、こんにちは。来てくれてありがとう・・・」

 

 実は今日はジョジアヌさんにとって信号所で過ごす最後の日。

 

 36年間務めてきた仕事に区切りをつけ引退することにしたのです。

 

 思えば、暑い日も寒い日も、夜も昼も、船舶の安全を願ってひたすら無線で情報を送り続けてきました。

 

 「胸がいっぱいになってしまいました。いつもなら一隻ずつ通って行くのに、今日は勢ぞろいでしたからね」とジョジアヌさん。

 

 ジョジアヌさんがここにやってきたのは今から46年も前のこと。

 

 ご主人がこの信号所で働いていたからです。

 

 しかし、10年後、ご主人が亡くなり、結局、その仕事を継ぐことにしたのです。

 

 当時、大きな話題になったらしく、古い映像が残されていました。

 

 「船がやってくると状況を知らせて航路を案内するんです」と若かりし頃のジョジアヌさん。

 

 メモを取ったりハンドルを回したり、レーダーをチェックしたりと忙しそうです。

 

 「簡単な仕事ではありませんが好きなんです」

 

 こうして36年間、毎日働いてきました。

 

 「この辺りは危険な場所ですから、セマホアがあるおかげで安全に航行できます。しかも、信号じゃなくて言葉で親切に教えてもらえますからね。ありがたいです」と男性。

 

 「彼女がいてくれたから安心できました。ちょっと寂しいですね」と別の男性。

 

 娘さんとお孫さんに囲まれたジョジアヌさん、最後の仕事が終わったら、ブルターニュ地方の海辺の町でのんびり過ごすことになっているそうです。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、私の誕生日。息子と娘がケーキに立てるろうそくのことで喧嘩になった。息子は私の38歳だから38本だといい、娘は39歳だから39本だと言う。本当のところ私は36歳なのだか・・・」

 

VDM (Vie de merde)より




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