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中世の城塞を訪ねて その2 〜ミュロル城〜 [オーヴェルニュ地方]

 シリーズの二日目は、オーヴェルニュ地方にある城塞ミュロル城(Château de Murol)を訪ねます。

Paris_Murol.jpg

     パリ→クレルモンフェラン(列車で約3時間半)

     クレルモンフェラン→ミュロル(シャトルバスで1時間強)

     ミュロル→城塞(約1キロ)


城塞は、

ボルドー、パリ、トゥールーズへと続く道が交差する

玄武岩の頂きに作られ、

ここを行き交う人々を護ってきました。

Chateaudemurol01.jpg
ChâteaudeMurol02.JPG

 山の中の岩と一体化したような城塞ですが、最初の城が建てられたのは12世紀頃と考えられています。拡大・強化されたのは14世紀になってからで、この時、塔と二つ目の礼拝堂が建設されました。16世紀にはいくつかの大砲が設置され、東側の敷地にはルネッサンス様式の建物が造られました。

 その後、リシュリュー枢機卿の城塞破壊命令や、革命時の破壊をまぬがれ、監獄、盗賊の隠れ家、石切り場など、次々とその役割を変えながらも、中世の軍事建築の傑作としてその姿をとどめています。


 城には15世紀頃に描かれたフレスコ画のある城主のすまい跡があり、台所も残されています。また、2008年の清掃の際に、瓦礫を取り除いて地下礼拝堂に入ってみると、そこにはいくつかの人骨が横たわっていました。専門家によれば、14世紀に城主だったギヨーム・ド・ミュロルとその家族のものではないかと言われています。


 映像は→こちら


 ガイドさんが最初に案内してくれた場所はトイレです。木製の便座がついていますが、トイレは北側にあったため冬になると零下18度にもなり、さらに風が城壁を伝って吹き上げていたはずとのこと。なんだかちょっと大変です。


 石垣は35mあり、ここを上って城を攻略できたものは誰もいないそうです。


 城塞は19世紀になってミュロル村の所有になり、1958年に国の歴史的建造物に指定されます。その後、大々的な修復工事が行われ現在に至っています。


 映像の中では中世のお城の様子が再現されていましたが、ミュロル村では、毎年7月14日の革命記念日に、革命当時の衣装を着て当時の様子を再現するお祭りが開かれるそうです。お祭りの最後には、ここで花火も打ち上げられるそうです。


Château de Murol

16 avenue de Grevenmacher

63170 Aubiere

Tel. 04 73 260 200


オープン:4月~9月 毎日10:00~18:00

               10月~翌年1月 週末・祝日・学校が休みの日10:00~17:00

シーズン以外は土日祝の13:30~17:30

(閉園:1月1日、7月14日、12月25日)

料金:大人 €6.00(ガイド付き€7.00)

         子供(3歳~15歳):€4.00(ガイド付き€6.00)


 

******** フランス人のつぶやき *******

「今日、一歳になる甥っ子に90ユーロもするおもちゃをプレゼントしたのに、あいつ、その包み紙でばかり遊んでたっけ」


VDM (Vie de merde)より

 



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