パトカー [ノルマンディー地方]
2012年末にクリスマスプレゼントで貰ったiPad miniを延々と使ってきたのですが、さすがに5年以上も経つといろいろ不具合が出てきました。さらに、システムのバージョンアップももうありません。
で、今度は誕生日のプレゼントということで新しいiPad mini 4をいただきました。古いのは三千円で下取り。
ネットで調べると、2015年以来、新型の開発が止まっており、このiPad mini 4で生産終了なのでは?とか、いや今年の秋に新型の発表がある!とか噂されていて、少々迷いました。
しかも、Appleストアーに行ってみると、iPad miniは端の方に追いやられて、明らかに「ああ、開発終わったな・・・」と感じさせる雰囲気が漂ってます。
しかし、私にとってはこのサイズ、つまり小さめの単行本サイズがとっても魅力的なのです。
大きめのiPhoneの方がずっと良いという方も多いようですが、あれじゃあ電子書籍など読んでいられません。そこへ行くとiPad miniはちょうど良いサイズなのです。
そんなわけで、またiPad miniにお世話になることになりました。
因みに携帯電話の方は未だにガラ携、パソコンはiMacの9年もの。そろそろ危し???
さて、本日はタイトルの通りパトカーのお話です。パトカーと言っても普通のパトカーではありません。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年8月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ん、なに、この形?
色は確かにパトカー風ですが、どこかのテーマパークから飛び出してきたような妙な姿。
ここは観光客で賑わうモン=サン=ミッシェル。
なにやら近未来の乗り物が島に向かって走り出しました。しかも、運転席が上昇しているではありませんか!
この乗り物、モン=サン=ミッシェル村(島が一つの自治体)の警察のパトカーです。
100%電動、100%フランス製。運転席は4メートルほど上昇するそうです。
入場口の前で長蛇の列を作っている観光客の視線を浴びながら任務を遂行するおまわりさん。
「座席がこの高さまで上がると遠くまで見渡すことができるんです。何しろ潮の干満を監視する必要がありますからね」
このパトカーには回転灯に4つのカメラが取り付けられていて360°の視界で監視できるようになっています。
「海に沈んだ人がいたらこれに乗せて上げるんだと思いました(笑)」と女性。
おまわりさん、観光客の求めに応じて一緒に記念写真に納まっています。
「何か小型飛行機のようなものかと思いましたよ、車なんですねえ」と男性。
「運転席が上がって、海水の中を走るのだと思いました」と女性。
観光客の評判も上々のようです。ただし、今回はまだ試乗の段階。
8月30日まで試乗して、それから実際に購入して運用するかどうか決めることになるんだそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、警察が2ヶ月前に私のアパートに盗みに入った人物が見つかったといってきた。それは誰あろう、私の元彼 」
VDM(Vie de Merde)より
真夏の夜のスペクタクル [ノルマンディー地方]
水泳のバタフライはフランス語でパピヨンというようです。
パピヨンは蝶々、バタフライも蝶々・・・ええっ、あの泳ぎ方が蝶々???
とても蝶々には思えない!
この種目で泳いでいる人をプールで時々見かけますが、ものすごい水しぶきで往生します。
隣のレーンで油断してると顔面に大量の水がビームとなってばさっとくる。下手するとその水を飲み込みかねません。
あのような泳ぎ方を蝶々などと優雅な生き物に例えるなんて信じ難し。
どっちかというとバタバタ泳ぐからバタフライ、そんな感じです。
それはさておき、フランス有数の観光地モン=サン=ミッシェルでは、夏の夜だけこんなスペクタクルを開催しているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年8月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
観光客の数もまばらなモン=サン=ミッシェルの黄昏れ時。
西側の展望台からはこんな景色を目にすることができます。
こりゃちょっと神秘的な眺め。本物を見たら心が震えてしまいそうです。
そして、混雑していた修道院も静けさを取り戻していました。
いくつもの縦長の窓から柔らかな光が差し込んでいます。
そして、今年は、夜も島に残っている人たちのために、こんな光のスペクタクルが繰り広げられていました。
「モン=サン=ミッシェルの原点、つまり数世紀前のモン=サン=ミッシェルに戻るというのがこのスペクタクルの趣旨です。ろうそくの明かりの灯された部屋のあちこちでお坊さんとすれ違うかもしれませんし、お化けが怖かった子供時代に戻ることができるかもしれません。修道院の夜は不思議は空間に生まれ変わります」と関係者の男性。
中にはこんなお部屋もあります。
こちらの男性、思わずボ〜ッと見とれていました。建物が建物なだけに圧倒されます。
こんな島にこれだけの修道院を作るなんてよくできたなとつくづく思います。
このイベントは9月1日まで毎晩開催されているそうです。
これを見るためには、島の中に宿を取らないと難しいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、母がオペラを見に行った。開演前に携帯電話の電源を切るようにというアナウンスがあった。電源の切り方がわからなかった母は、携帯をハンカチで包みバッグにしまいこみ、そのバッグの上に座ったそうだ」
VDM(Vie de Merde)より
最も美しい村4 [ノルマンディー地方]
シリーズの四回目は、ノルマンディー地方の小さな村ヴール=レ=ローズ(Veules-les-Roses)を訪ねます。
人口は約700人、密度は1k㎡に114人ほど。
昨年の2017年に “フランスの最も美しい村” の称号を手にしたばかりです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ノルマンディ地方の海岸。遠くにあの断崖絶壁が見えます。
この海沿いにできた集落がヴール=レ=ローズ。
村を流れるのががヴール川。フランスで最も小さい川だそうです。この清流が観光客に人気です。
「海が近いので海水浴が楽しめるビーチもありますよ。でも小さい村ですから驚くようなものはありませんけど、バラだけは素晴らしいわよ」と村の住人。
「小川の少し先には水車があって本当に素敵です」と女性。
その水車がこれ。18世紀のものだそうです。また、こんな藁葺き家もあります。
そしてこの村には、シャンゼリゼ通りもあります!とは言っても、パリのとはだいぶ様子が違っています。
この道を散歩するのが好きだった文豪ヴィクトル・ユーゴーが名付けたのだそうです。
川のせせらぎと鳥のさえずりを聞きながらのんびりとこの道を歩いていたんでしょうね。
路地に並ぶ家々の壁には緑がいっぱい。よく見ると花をつけています。どうやらバラの花のようです。バラは村のシンボル。
「かつてこの村はヴール=アン=コーと呼ばれていましたが、19世紀末になってから今の名前になりました。ここの気候がバラの生育に適していたんです」とミッシェルさん。
村の名前の意味は、“ヴール川の流れるバラの咲く村” というわけです。なんかちょっと素敵ですね。
ミッシェルさんは、ゆる〜い感じのこの村が気に入ってここで暮らしています。
「ここに使われている砂岩とすい石は、19世紀に作られた別荘によく使われていた石です」
ミッシェルさんの散策はさらに続きます。木漏れ日に照らされる森の中の小径。深呼吸すると体の中からキレイになりそうな・・・。
この小さな森を抜けると、そこにはクレソン畑が広がっていました。栽培しているのはパトリックさん。
毎年50トンのクレソンを出荷しているそうです。収穫は機械ではなく人の手で行います。
「月曜日から日曜日までフルで働いてますよ」とパトリックさん。
厳しい仕事なので後継者がなかなか見つからないそうです。
一方、こちらは村の青空市場。
「村は休むことなく一年中なにかしら活動しています。フランスで最も美しい村になったんですから、生きた村でなくてはなりません」と村長さん。
さすがノルマンディ地方、濃厚な生クリーム!
ヴィクトル・ユーゴーは「私は、まだ観光地化されてないひっそりとしたこの村が好きなんだ。断崖絶壁も大好きだしね。この村にはロマンティックで手付かずのものが残されているんだ」と言っていたそうですが、夏には人口が8倍にもなる立派な観光地になっているようです。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私がどれほど妻を愛しているか分かってもらおうとバラの花束をプレゼントした。すると妻が言った。『あなた、浮気でもしたんじゃないでしょうね?』」
VDM(Vie de Merde)より
どちらを取るか? [ノルマンディー地方]
そろそろ春間近という先週末、フランスは各地で雪に見舞われました。その映像に興味のある方は→こちら。
この時期、こんな映像はあまり見たくないですね。
しかし、他人事じゃないです。東京も今日からしばらく冬に逆戻り。雪になるという話もあります。
近くの公園の桜の木には小さな蕾がたくさん付いていましたが、この感じだと開花はもう少し先になりそうです。
さて、本日は、モン=サン=ミッシェルのお話です。
モン=サン=ミッシェルって、ブルターニュ地方なの?それともノルマンディ地方?
そんな議論が巻き起こっているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2017年3月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
モン=サン=ミッシェルを訪ねてみると、フランス国旗の他に、ブルターニュ地方とノルマンディ地方の2つの旗がひらめいています。
念のため、白黒がブルターニュ、赤いのがノルマンディ。
行政区分でいくと明らかにノルマンディ地方に属していますが、地理的には境目。しかも、モン=サン=ミッシェルは島。
「そんな堅いこと言わんでもいいでしょう。歴史を考えるとどっちだっていいんですよ」と村長さん。
どうやら2つの旗を立てるというのは村長さんの意向らしい。
しかし、ノルマンディの方々の中には、けしからん!と言う人たちもいるようで、役場にはクレームの手紙が届いているようです。
例えば、“この旗を掲げるということは、モン=サン=ミッシェルの歴史を否定することだ!” とか、“ブルターニュの旗を箱にしまって、モン=サン=ミッシェルをノルマンディに戻してください” 等々。
それなら観光にやってきた人たちに聞いてみましょう。
「僕にとってはブルターニュです」と男性。
「私にとってはノルマンディですよ」と女性。
あれあれ、ここでも分裂〜。
「ブルターニュだと思いますよ」とバスク地方から来たという女性。
こちらのお土産物店ではブルターニュの旗を販売しています。
「これは売り物であって島に立てておくもんじゃないです。島はノルマンディですから」とお店の方。
喜んでいるのはブルターニュ地方からやってきた方々。
「あちこちにブルターニュの旗があっていいですね」と女性。
仲裁に入ったのがこちらの男性。修道院の管理を担当しています。
「100年戦争の際にモン=サン=ミッシェルに避難してきたのがブルターニュ人でした。その後、彼らが修道院を作った966年にノルマンディ公の領地に合併されたんです」と管理人。
それならやっぱりノルマンディか?でもご先祖はブルターニュ人なんですよね。
ますますややこしくなってきました・・・。
で、村長さん、最後に決断を下しました。ブルターニュの旗をしまってEUの旗に取り替えたのです。
これが一番無難かも。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、妻が、家の買い物を全然してくれないと私を責め立てたので、そんなことない!と言って、すぐにスーパーまで買い物に出かけた。しかし、お店にたどり着いたらシャッターが下りている。そのそばには白い旗が・・・。なんと6ヶ月前に閉店していた」
VDM(Vie de Merde)より
伝説のホテル3 [ノルマンディー地方]
歴史の刻まれた、今や伝説となったホテルを訪ねるシリーズの三回目は、フランスのノルマンディ地方を訪ねます。
ノルマンディ地方有数のリゾート地ドーヴィル(Deauville)にあるのが、Le Mormandy。
正式なホテルの名前はL'Hôtel Barrière Le Normandy Deauville。
一体どんなところなんでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年8月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ウッドデッキ、砂浜、そして海。
ドーヴィルと言えばこの映画、クロード・ルルーシュ監督の「男と女」(1966年)。当時この音楽が一斉を風靡しました。
映画の撮影に使われたのが、このホテルのスイートルーム311号室です。
ドーヴィルの中心街にあり、コロンバージュ様式(木骨構造)の建物が人目を引きます。
これは写真に撮りたくなりますね。
こちらの男性はドイツから観光にやってきたミヒャエルさん。
「かなり古い建物ですよね。それに珍しい造りです。写真に撮りたくなりますよ」
建物ができた1912年に開業。ファサードは国の文化財に指定されています。
中は、ちょっとシックなアールヌーヴォー調のインテリア。
このホテルで様々なシーンを見守ってきたのがバーマンのマルクさん。間も無く勤続30年になるベテランです。
「ここは出会いの場所でもありますから、様々なことを見てきました。でも誰と誰がどうなったなんて、そんなことは絶対にお答えできませんよ(笑)」
様々な有名人がお泊りになるホテルですから、いろいろあるんでしょうねえ〜。
それはさておき、ホテルの支配人が一般には公開されてない場所を案内してくれました。
それはホテルの屋根の上。ここなら360度の街の風景を見渡すことができます。
「このホテルができた1912年は、一目見ただけで造りがはっきりわかりました。近くのカジノとはつながっていましたし、テニスコートや娯楽施設が周りを取り囲んでいたんです」と支配人。
当時、流行に敏感で影響力のあるエリート階級のパリジャンたちが休暇を過ごすためにこぞってドーヴィルにやってきました。
しかしすぐに第一世界大戦が始まってしまいます。
「戦時中は若い兵士や将校たちがここで数日間を過ごし、戦争での傷を癒したそうです」
第二次世界大戦ではドイツに接収されたこともありました。
ドーヴィルでは40年前から毎年アメリカ映画祭が開催されています。
そのため数々の映画俳優もこのホテルを利用してきました。
「ハリソン・フォードなど印象に残ってますが、中でも一番エレガントだったのはイヴ・モンタンでした。帽子と白のスーツ姿で階段を降りてきてバーにやってきた時の様子と言ったら、もうため息が出るほどでした」と先ほどのバーマン。
このホテルに来たら有名人にばったり出くわすなんてことがあるかもしれません。
宿泊まではちょっと無理という方は、建物の外観だけでもじっくりと鑑賞してみましょう。
屋根の上ではこんな瀬戸物の動物たちがウロウロしているそうです。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ちょい役で映画に出演することになった。現場に行ってみると小さな衣装部屋に連れて行かれた。手渡された衣装には札がつけられ、そこには『不細工な未成年者』と書かれてあった」
VDM(Vie de Merde)より
ノルマンディーの保養地5 [ノルマンディー地方]
ノルマンディ地方の保養地を巡るシリーズも今日が最後となりました。
シリーズの最後はさらに北へ上がって、海岸にできた断崖で知られるエトルタ(Étretat)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年7月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
エトルタと言えば、このアーチ型の断崖。
作家モーパッサンは、象が海に鼻を浸しているようだと言ったそうです。
そして、アルセーヌ・ルパンの物語によれば、海から突き出たような針岩には、フランス王家の財宝が隠されているとか・・・。
丘の上に上がると、海岸線を見渡すことができます。
「ここに立つと、海岸の砂利の音が聞こえてくるんです。さざ波が押し寄せるたびに砂利がぶつかり合って音を立てるんです」とガイドさん。
この方、定期的にツーリストを連れてエトルタの自然を案内しているそうです。
「感動しますね。草木や鳥を眺めて、そして最後に自分を見つめ直します」と女性。
「自分の周りの自然と一体になったような気がします。つまり自分も自然の一部なんだなと感じます」と男性。
あの断崖絶壁と海を見たら感動するでしょうね。
エトルタには毎年100万人以上が訪れると言います。しかし、誰もが同じ風景を見られるわけではありません。
「ここの風景は一日の間に何度も変化するんです。光の具合や天候によって変わるのです」とガイドさん。
さて、今度は下へ降りてビーチへと向かいましょう。
ここは砂利のビーチで知られています。石ころばかりで痛くないんでしょうかね。
かつては漁港だったエトルタは、19世紀になって海水浴場に変身しました。
「この時はすごかったらしいです。2,300人もの人たちが海岸にやってきたそうですから」と写真を見せながら話す男性はトマさん。
エトルタの歴史に詳しいトマさんが繁華街を案内してくれました。
途中途中にユニークな装飾を施した古いお屋敷がいくつもあります。
そしてこちらは屋根付きの市場。屋根は木造です。
「この建物は1927年に作られました。天井はご覧の通り船底天井です」とトマさん。
古いのかと思ったらわりに新しいですね。とは言っても作られてから約100年ほどになります。
かつては八百屋さや魚屋さんが並んでいたそうですが、今は衣料や雑貨屋さんがほとんどのようです。
さてまた海辺へとお戻りましょう。おなじみのこの風景。
私もここで記念写真を撮った覚えがあります。
海では、カヤックやウィンドサーフィンを楽しむ人たちでいっぱいです。
この辺りは白い岩肌の見える断崖の続く海岸で、アルバトル海岸(Côte d’Albâtre)と呼ばれています。
そしてエトルタは、“アルバトル海岸の真珠”と呼ばれているそうです。
終わり。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、自然と動物が好きな私は、うちの猫に蝶々を捕まえて食べるのをやめさせた。残るは7歳になる甥をなんとかしなくては!」
VDM(Vie de Merde)より
ノルマンディーの保養地4 [ノルマンディー地方]
二日連続で冷房なし(ただし職場は冷房あり)で過ごせました。
予報では今日あたりまで猛暑はお休みのようです。
ありがたい、身体が休まる〜。
しかし、一度楽をすると次にやってくる猛暑に耐えきれるかどうか・・・。もうあまり暑い日続かないことを切に望みます。
さて、ノルマンディー地方のリゾート地巡りも四回目となりました。
今回は画家たちに愛された港町オンフルール(Honfleur)を訪ねます。
あのセーヌ川が長い旅を終えて英仏海峡の大海原に流れ込む辺りにあるのがこの港町です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年7月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
オンフルールのドック。まるで油絵のような風景。
跳ね橋が上がって、一隻のヨットが静かに通過していきました。
そのそばで写生に勤しんでいる方がローランさん。もう25年前から同じ場所でこうして絵を描いています。
「海の引き潮と満ち潮でセーヌの水位が上下するのに合わせて、風景も微妙に変わるんです。空と海の間の空間が変わるからでしょう」
オンフルールには多くの印象派の画家たちがやってきました。
港の風景や中世を思わせる古い建物の並ぶ界隈に惹きつけられたのでしょうか?
第二次世界大戦で激戦地となったノルマンディー地方ですが、オンフルールは奇跡的にその被害から逃れていました。
「ここはかつて監獄だったところです。あの古い階段の上には独房が2つあります」
路地には骨董店や手工芸品のお店が並んでいます。
「次から次へと個性豊かなお店が並んでいるので飽きることがありません」とガイドの男性。
その町の中心にあるのがサント=カトリーヌ教会です。鐘楼は本体の向かい側に分かれて設置されています。
「黒くて不思議な建物が見えてたんで、来てみたんです」と女性。
「船をひっくり返したような建築で、その上、側廊が2つあるなんて素晴らしいです」と男性。
サント=カトリーヌ教会は木造です。木造の教会はフランスでもここだけ。貴重な教会です。
「14世紀から15世紀にかけて起こった百年戦争が終結した時、オンフルールには何も残っていませんでした。そこで人々は、いつか石で建てようと願いながら、この木造の教会を作ったんです。それがなんと現在まで壊れずに残ったというわけです」
天井は船底天井です。教会によくあるアーチ型天井を作ろうとしてこうなったようです。
一方、港に漁船が戻ってきました。数はだいぶ少なくなりましたが、まだ10人ほどの漁師さんが漁を続けているそうです。
「僕の父も祖父も漁師だったんですよ」と男性。
あまり漁師さんには見えない風貌ですね。
そして、レイモンさんは25年間漁師を続けましたが、現在は観光船の船長さんになりました。
海側から街を眺めると、海岸沿いに砂浜が広がっているのがよくわかります。
オンフルールは毎年300万人が訪れるという観光地ですが、趣のある落ち着いた町並みは変わることはないようです。
続く・・・
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、そしてずっと前から、うちのワンちゃんは近所の路地をうろついている。体を洗ってやる時間がなくて数ヶ月ほおっておいたら、誰かが洗ってくれたようだ」
VDM(Vie de Merde)より
ノルマンディーの保養地3 [ノルマンディー地方]
昨日の東京は冷房いらずの涼しい一日になりました。
おかげでほっと一息つくことができました。
とは言っても、今週末あたりからまた暑さが戻ってくるようです。
さて、シリーズの三回目です。
今日は、有数のリゾート地ドーヴィルのお隣の町トゥルヴィル=シュル=メール(Trouville-sur-mer)、略してトゥルヴィルを訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年7月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはドーヴィルの港。ここからボートに乗って、向かいのトゥルヴィルへ向かいます。
ドーヴィルとトゥルヴィルは2キロ程しか離れていません。すぐに到着です。
「目の前に見えているのがカジノです。立派な建物でしょう?」と船長さん。
ドーヴィルにもカジノはあるようですが、すぐ近くのトゥルヴィルにもあるとなると、やはりこのあたりは裕福な人たちの一大リゾート地だったようです。
もちろん今もカジノは営業しています。
ボートでさらに奥へと入っていくと、そこには魚市場がありました。おお、見事なオマール海老。
130年前から続くこの魚市場、夏になると休暇を過ごす人たちの空腹を満たす重要な場所になっています。
水滴のついたグラスの白ワインが美味しそう!
「トゥルヴィルに来て魚市場に来ないなんて考えられませんよ」と男性。
エビ、カキ、貝など海の幸の盛り合わせが食欲をそそります。
そして、魚市場の向かいにあるのがこのお店Les Vapeurs。
街で最も古いレストランだそうです。創業は1927年。二つの大戦の間にできたお店です。
「ここは長い歴史を持つお店なんです。創業当時からほとんど何も変わっていません」
確かに、回る看板が古き良き時代を思い起こさせます。
お店の特徴は、この細長いフロア。テーブルと椅子が一列に並んでいます。
「ここに来ると、馴染みの店で友人たちに囲まれているような気分になれるんです」と男性客。
夏のバカンス客で賑わっているトゥルヴィルですが、かつては漁村でした。
「この界隈の建物は、かつて漁師の家だったんです」と男性。
どうやら男性のご友人がこの一角にお住まいになっているようです。
「漁師の家は二階建てでそれぞれが一部屋になっていました。そこに家族全員で暮らしていたんです」
トゥルヴィルは小さな路地に詰め込まれるように家が建てられています。
一方、海岸沿いには豪華なヴィラが並んでいます。
19世紀、鉄道が通るようになってあちこちにこのようなヴィラが建てられました。
その中の一つがこちらのお宅。1850年に建てられたヴィラです。
「どれほど豪華な作りかを見せる目的で作られたものが多いんです。つまり競い合うようにしてヴィラが建てられたんです。ですからそれぞれに特徴があります」
現在、この家は博物館として一般に公開されているそうです。
ビーチはパラソルの下で日光浴を楽しむ人たちで賑わっています。
続く・・・
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ノルマンディーに住んでいる。1歳半になる息子が最初に覚えた言葉は、パパ、ママの他に、雨だった」
VDM(Vie de Merde)より
ノルマンディーの保養地2 [ノルマンディー地方]
東京の水がめの一つ荒川水系は少し増えて62%になっていました。
しかし、平年は94%。依然としてまだまだ足りません。
聞くところによれば、イタリアのローマも水不足で噴水の水が止められたりしてるようです。
因みに利根川水系は87%で平年と同量。
さて、本日はノルマンディー地方のリゾート地を巡るシリーズの二回目です。
今回は少し北へ移動して、同じく海辺のリゾート地カブール(Cabourg)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年7月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
朝日が一日の始まりを告げています。砂浜に打ち寄せる波もまだ穏やか。
今朝はカブールの歴史ある豪華ホテルの朝食にご招待しましょう。
「平和そのものです。今は朝の6時半か7時ですが、この時間帯のカブールは本当に素晴らしいです。と女性。
「朝食を取るのはいつもの習慣ですが、ここでの朝食は格別です。昔の時代に迷い込んだ気持ちになります」と男性。
ここは1861年開業のホテルGrand Hôtel。現在の建物は1907年に建設されました。
100年以上経った今でもご覧の通り、その豪華さは失われていません。
「ようこそおいでくださいました。当ホテルは間もなく110周年を迎えます」と支配人。
この絵葉書の写真が建設当時間もないホテルの姿です。
ここを定宿にしていたのが文豪マルセル・プルーストです。その部屋は最上階にありました。
「天井から物音がしないので居心地のいい部屋です」と支配人。
その414号室に入ってみましょう。
プルーストは7年間、夏になるとこの部屋で過ごしたそうです。
「喘息の療養のためにカブールにやってきました。それから何度も来るようになり、『花咲く乙女たちのかげに』を書くきっかけになりました」
窓からは海が見渡せます。浜辺では乗馬を楽しむ人たちがいました。
「すごく楽しいです。こうやって馬と一緒に海岸を走ると仕事や日常の生活を忘れていまします」と男性。
カブールの人口は3,000人ほど。しかし、夏になると10倍にも跳ね上がるそうです。
こちらは町の市場。おいしそうなムール貝が売られています。
「買い物のついでにここのレストランでコーヒーを飲んだりしますよ」と女性。
海に近いだけあって海の幸が充実しています。あのツブ貝もあります。
フランソワズさんは30年前にカブールにやってきました。以来、ここでずっと暮らしています。
このあたりのビーチは自然保護区になっていて観光客にはあまり知られていないとか。
ここならのんびりと散歩を楽しむことができそうです。
「海岸線は3,500メートルにわたって伸びています。車の通行もありませんから、好きな人と一緒にいろんなお話ができます。ロマンチックですよ」とフランソワズさん。
一方、こちらは海水浴場。夏のバカンスシーズンには、毎週1万人ほどのツーリストがやってくるそうです。
続く・・・
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、車でバカンスに出発してから2時間ほどして、窓を開けっ放しにして出てきたのではと心配になった。家に戻ってみると・・・窓は閉まっていた」
VDM(Vie de Merde)より
ノルマンディーの保養地1 [ノルマンディー地方]
女優のジャンヌ・モローさんが昨日、89歳で亡くなりました。
月曜日の朝、お手伝いさんが亡くなっているのを発見したそうです。一人暮らしだったようです。
かっこいい女優さんでした。ルイ・マルの「死刑台のエレベーター」や「恋人たち」が印象に残っています。
さて、今日から5回のシリーズでノルマンディー地方のリゾート地を訪ねます。
第一回目の今日は、モン=サン=ミッシェルに近い海辺の町グランヴィル(Granville)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年7月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
海に面した岩の上に作られた町グランヴィル。
この地形と、カジノや豪華なホテルがあるところから「北のモナコ」と呼ばれているそうです。
かつて軍の要所だったため、町には15世紀に作られた城壁があります。
そして港にはプレジャーボートや漁船が停泊しています。
丘の上の教会の鐘がなります。
町には、この教会のように花崗岩でできた建物が並びます。
「ここから見ると、住民がすぐに海に出られるのがわかります。満ち潮になると海は城壁のところまで上がってきます」と、10年前からここで暮しているカトリーヌさん。
かつてこの通りには様々なお店が並んでおり、ずいぶんと賑わっていたようです。
現在の町はツブ貝の漁で知られる漁港となりました。
そう言えば、3週間ほど前に「海のエスカルゴ」と言われるツブ貝を紹介した時に出てきたのがこのグランヴィルでした。
また、海岸には4カ所のビーチがあり、夏のリゾート地としての顔も持っています。
そしてこちらのお屋敷。
あのクリスチャン・ディオールが生まれた家です。1905年のことでした。
ディオールは幼少期をここで過ごしています。
現在、屋敷は博物館になリ、ディオールのデザインしたドレスが展示されています。
「ディオールの作品にはグランヴィルの色が使われています。まずはピンク。家もピンクですし庭のバラもピンクです。そしてグレーです。変わりやすい色ですが、海の青以上にグレーが多いんです」と博物館の責任者。
「印象に残るものばかりです。それにオリジナリティに驚かされます」と見学者。
博物館の庭からは海の眺めを楽しむことができます。
港から50分ほど船に乗れば、ショゼ島(île Chausey)に渡ることができます。
毎年、25,000人ほどの人たちがこの島にハイキングにやってくるそうです。
こちらは毎年グループでこの島を訪れるという方々。
「いつ来ても驚きの発見があるんです」と女性。
「小さな島ですが、こうして海を一日中うろうろしていると面白いことがたくさんあるんです」と男性。
ジョゼ島の住人は10人程度。夏になると急に人口が増えそうな感じです。
続く・・・
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、厳しい食制限の末に体重を20キロ落とした。お祝いに叔母がLサイズのドレスを3着もプレゼントしてくれた。また太った時のために・・・」
VDM(Vie de Merde)より