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暖炉とストーブ 2 [ブルターニュ地方]

 暖炉とストーブ・シリーズの第二回目は、ブルターニュ地方を訪ねます。

 ブルターニュ地方の暖炉ではクレープを焼くこともできます。

Paris_StRivoal.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 曇り空、海風、岩、ブルターニュ地方の冬は寒そうですね。

 今日は、古い屋根と風見鶏のある石造りの家にやってきました。煙突からは煙が立ち上っています。

 18世紀に建てられたという家の暖炉に火をつけているのがクリストフさんです。

 そして、暖炉に取り付けられた鉄板でクレープを焼き始めました。普通のクレープより一回り大きいような気が・・・。

 「1950年代くらいまで、女性たちが暖炉でクレープを焼いていたんです」とクリストフさん。

 バターを塗って折り畳んだら出来上がりです。なんとなくいつものクレープとはちょっと違う仕上がりです。

 「こんな風に焼くのにはコツが要るんです」と女性。

 ちょっと固めでパリパリした感じに見えます。

 「暖炉でクレープを焼いて家族で食べるというのは何世紀も続いてきたブルターニュ地方の伝統なんです」と別の女性。

 家の真ん中に作られた暖炉は三段作り。

 「一番下は灰がたまるようになっています。なぜなら、灰を集めて洗剤を作り洗濯をしていたからです。二段目と三段目には物を置いて乾いた状態で保てるようにするためです。一般的にブルターニュ地方の暖炉はこんな作りになってるんです」と男性。

 部屋を暖めるだけではなく、様々な役割を同時に果たしているんですね。

 そして、昔は暖炉の周りに男女が集まり、男たちはかご作りに、女たちは裁縫や編み物に励んでいました。

 今日は子供たちが暖炉の周りに集まって、笛が奏でるブルターニュ地方の音楽に耳を傾けていました。楽しそうですね。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼女にいいところを見せようとクレープを作った。しかし、どれもこれもことごとく失敗。唯一うまくできたのが最初の一枚で、自分で味見をしたクレープだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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ムール貝をいただきます [ブルターニュ地方]

 昨日のスイスの観光列車、あのあたりに行く機会があったら、ぜひとも乗ってみたくなりました。

 終点で一泊して、またレマン湖に戻り、そのあとはフランス側の湖畔の温泉地でのんびりする、なんていいですよねえ〜。

 さて、月曜日恒例の節約晩ご飯も、8月一杯はお休みです。

 節約晩ご飯はお休みですが、その代わり山の幸や海の幸を使った料理を紹介するスペシャル番組をやっています。今日はそれを紹介することにしました。

 今回は海の幸ムール貝の料理。フランスでは年間74,000トンのムール貝が食べられているそうです。

Paris_LaPleineSM.jpg


下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年8月3日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 テーマソングは節約晩ご飯と同じでも、中身がちょっと違ってます。

 それはさておき、朝日が昇る頃、漁に出た船が港に戻ってきました。ムール貝の養殖業者の船です。

 漁に出たのは日の出前のことでした。漁と言っても、養殖場で育ったムール貝を引き上げるだけ。

 ムール貝はブショと呼ばれる杭のようなものに張り付いて育ちます。ちょうどいいくらいに成長したところを引き上げて収穫します。

 どうも潮の満ち引きの関係で、日の出前に引き上げるのがいいらしい。

 今朝は約2トンのムール貝を収穫しました。杭に群がっているムール貝をごっそり引き剝がしたら洗浄し、港に戻ります。

 港に戻ったら荷下ろしかと思いきや、そのままトラクターのようなものに繋がれ、レストランの前を堂々と通りながら作業場へと向かっていきます。

 まさか船ごと運んでいくとは・・・。

 作業場で収穫したムール貝を選り分けたら、直接消費者に販売するそうです。

 洗浄してあるので、このまま持ち帰ったら火を通して大丈夫。お値段は1キロあたり4ユーロ。

 ムール貝料理を出しているこちらのレストランで簡単なつくり方を教えていただきましょう。

 玉ねぎ、ネギ、セロリを刻んでおきます。鍋に白ワインを注ぎ、刻んだ野菜を入れてコショウを振りムール貝を加えたら蒸し焼きにします。

 塩は入れないそうです。海の幸にすでに塩味が付いているため不要だそうです。

 数分すると火が通って完成です。蓋つきの鍋に入れられお客様のテーブルに運ばれます。

 私もこうやってムール貝を何度も食べました。でも、初めてこの鍋を見たときは少々驚きました。こんなに食べられない!しかも、山盛りのフライドポテト付き。

 しかし、実際に食べてみるとちょうどいいくらいの量です。殻付きだからかさばるだけでした。

 「フライドポテト付きのムール貝はバカンスの代名詞です」と女性客。

 お値段の方は最低で10ユーロ。フライドポテトもちゃんと付いているそうです。

 おまけに、この美しい夕日というプレゼントまで付いています。

 夏のバカンスもいよいよ後半戦です。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、海にやってきた。ビーチで凧揚げをしている人と見ながら妹に言った。『あの凧が一つ欲しいねえ〜』すると妹が言った。『お兄ちゃん、それもう持ってるじゃん。お兄ちゃんの頭がタコ』

VDM(Vie de Merde)より



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個性ある小さな市町村2 [ブルターニュ地方]

 シリーズの二回目は、ブルターニュ地方へ向かいます。

 ポントリウ(Pontrieux)は人口1000人ほどの小さな村。この村の特徴はボートに乗るとわかります!

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月23日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 これは海へと続くトリウ川(Trieux)。

 この川を遡ると村に到着です。途中に大きな水門があるようです。

 「こうして川を航行していると昔のことが偲ばれます。かつては多くの荷物を積み込んだ船がこの川を往来していたんです」

 19世紀まで、ポントリウは物流の港として栄えていました。特に亜麻や木材が中心だったそうです。

 今ではプレジャーボートが岸辺に並びます。

 唯一このボートだけがその名残を伝えています。でも運んでいるのは物ではなく人。

 村は中世の趣を残す建物でいっぱいです。しかし、今回の主役は、陸に上がってしまったら見つけることはできません。

 このまま村を縦断する川をボートで進みます。見えてきたのは石造りの洗濯場。屋根付きです。

 川岸の1キロ足らずの間にこのような洗濯場が50もあるそうです。その中の一つがこちら。

 「ここに薪を入れて火を起こし、鍋でお湯を沸かしたんです」とシャルリーさん。

 どの洗濯場も広い庭の奥に作られています。

 「昔、この辺りには多くのブルジョワが住んでいたんです。その奥方たち、家から運んできた下着やら何やらの洗濯物を、あまり人に見られたくなかったんです。それで専用の洗濯場を作ったんです」

 これらの洗濯場は、100年もの長い間、緑の中に放置されてきました。30年前に、協会が設立され修復が始まったのです。

 ミッシェルさんのお宅の洗濯場も美しく蘇りました。

 「私は1990年からここ住んでいますが、居心地のいいところなんです」

 今では村になくてはならないお宝になっている洗濯場。

 こんな華やかなところもあります。何やらギャラリーになっているようです。

 ここは画家のパトリックさんの洗濯場。

 普段、パトリックさんは18世紀に作られたこの家にアトリエを構えて制作に励んでいます。

 もう何年もこの村の風景を描いてきました。ブルターニュ地方のこの地域には独特の色を持つ光があるそうです。

 村のクレープ屋さんのプレープ料理にもそれが生かされているとか。美味しそうですね。

 ポントリウには洗濯場の見学ツアーがあるそうです。ライトアップされるので夜のツアーがお薦めだそうです。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、うちのパパが3歳になる娘の髪を、犬用のシャンプーで洗ってしまった [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より



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グーレン [ブルターニュ地方]

 今年、第一次世界大戦が終わって100年目になりますが、その記念日が11月11日。この日にドイツと連合国の休戦協定が結ばれました。

 どういうわけか、今年パリで開催されるこの記念日の式典にトランプが出席することになってるらしい。

 アメリカは全然関係ないでしょうにねえ。

 単なる式典好き???フランスの革命記念日の式典にも出席してましたし、目立ちたがり屋らしいから招待されるとホイホイ出かけてくるのかも。

 それはともかくとして、本日はブルターニュ地方に伝わる伝統のスポーツのお話です。

Paris_SpezetNew.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France3で2018年8月20日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはブルターニュ地方の海岸。ビーチには人影が・・・。

 一対一で戦う格闘技グーレン(Gouren)、ブルターニュ地方伝統のスポーツです。アーサー王の時代に生まれたと言われています。

 試合の終わりには相手の頬にキスをしてお互いをたたえ合います。

 コランタン君は17歳。ヨーロッパチャンピオンでグーレンの未来を背負って立つアスリートです。

 グーレンは立って戦うスポーツ。そして手で殴ったり足を取ったりしてはいけません。

 ここは人口1,800人ほどの小さな村スペゼット(Spézet)。

 この日はクラブチーム設立50周年を祝って、トーナメント試合が開催されることになりました。

 まずは競技場の設置から。トラックで運ばれてきたのは大量のおがくず。これを地面に広げるとこうなります。

 この上で、男女合わせて50人の選手たちが戦います。フランス連盟に登録された正式な選手たちは全部で1,600人もいるそうです。

 大会はまず誓いの言葉から始まります。そして試合開始。

 レスリングでもないし相撲でもない。ナレーションで言っているように柔道に似てます。着ているものもどことなく柔道着風。

 「相手を傷つけたり殺したりするようなものではありません。組んず解れつしながら楽しむスポーツなんです」と元選手。

 相手を背中から倒して両肩が地面に着いたら勝ち。これが柔道で言えば「一本」となります。

 なんだかおがくずまみれになりそう。勝利への執念というよりは楽しんでらっしゃる感じがします。

 白黒映像は1946年当時の試合の様子。今とユニフォームがちょっと違ってますが、お互いの頬にキスをして試合が始まるのは同じ。

 そういえば、柔道の試合ではお辞儀をして始めますよね。

 こちらは受験勉強中のコランタン君。この取材の時はバカロレアの前だったようです。結果はどうだったんでしょうね。

 グーレンを楽しむのは大人だけではありません。子供達も同様です。

 おがくずの上でやるというのがちょっと面白いですね。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、除草剤を買ってきた。瓶に書いてある説明を読むとこう書いてあった。『完全に雨の降らない日が一週間続いた時に使用するべし』私はブルターニュに住んでるんだがね・・・[ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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ブルターニュのソバ [ブルターニュ地方]

 今年は季節が早めにやってくる年なのか、夏は6月くらいから始まってしまったし、10月もまだ半ばだというのに冬の寒さが襲ってきました。

 そう言えば、ついこの間、コートが必要になるくらい寒くならないかなあ、などと口走っていた自分を思い出しました!

 いやはやどうも・・・ここまでとは思ってもみませんでした。

 寒くなるのはいいとしても、雨と一緒ではちときついですよねえ。おまけに台風まで来ちゃって。

 台風が通り過ぎる来週半ばくらいまでお日様とはしばらくお別れのようです。

 それはさておき、フランスのブルターニュ地方ではソバの実の収穫が始まりました。

  黒い麦とも言われるソバは、ブルターニュ地方のお宝です。

Paris_Spezet.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年10月16日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらがそのお宝。

 ブルターニュ地方の郷土料理ソバ粉のクレープ “ガレット” は、これがないと作れません。

 しかし、このソバの実、1980年代にはブルターニュの地から姿を消してしまいそうになっていたそうです。

 あれから約30年後の今、こんな巨大な農機具で刈り取れるくらいになりました。

 「10年くらい前までは1〜2ヘクタールくらいの畑しかありませんでした。それが今ではこれだけ大規模な畑になりました」とピエールさん。

 この巨大な刈取り機に乗って刈り取るのは爽快ですね。

 一度消えかけたソバが再生できた理由の一つが、IGP (Indication géographique protégé)です。

 IGPは特定の地域で生産される農産物の品質を保証するラベルです。

 ブルターニュ地方のソバは2010年にこのIGPを獲得しました。無農薬・無加工のソバです。

 この品質を武器に、現在、フランスの消費の75%を占めるという中国産やポーランド産のソバに対抗しています。

 えっ、ということは10年くらい前に、モンパルナスのクレープ屋さんで食べたガレットは、中国産かポーランド産のソバ粉を使って作られた確率が高いということになりそうな・・・。

 これは是非ともブルターニュの生産者にがんばってもらわなくてはなりません。

 こちらは、その黒い麦の生産者ピエール・アンリさんです。

 「消費者を守ると同時に生産者の我々も守ってもらわなくてはなりません」

 そしてこちらは、ブルターニュ産のソバ粉でクレープを作るお店の厨房です。

 「これは実に質のいいソバ粉です。本物の自然の恵みです」と、L’Escale Gourmandeというクレープ店のオーナーシェフのトマさん。

 このブルターニュ産ソバ粉のクレープが人気だそうです。

 こちらの年配カップルもそれを目当てに定期的にこのお店にやってきます。

 「子供の頃に食べた味と同じなんです」とマダム。

 「自分たちの土地にあるものを食べるのに他の土地に行くこたあないでしょう」とムッシュー。

 おいしそうなガレット。シードルと一緒に頂いたら極上のお味でしょうねえ〜。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、深夜バスが遅れてやってきたので、何か騒動でもあったのかと運転手に尋ねた。というのも、バスの床一面にちぎれたクレープが散らばっていたからだ。お察しの通り、僕はブルターニュに住んでます

VDM(Vie de Merde)より


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玉ねぎ売りのジョニー [ブルターニュ地方]

 ふと気がつけば10月も半ば過ぎ。この調子でいくとあっという間に師走がやってきます。

 

 今年の流行語大賞は、あのポーズ付きの「五郎丸」かな???

 

 さて、フランスのブルターニュ地方にある小さな港町ロスコフ(Roscoff)では、“玉ねぎ売りのジョニー”が活動を開始しました。

 Paris_Roscoff.jpg


 下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年10月15日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

 皆さん、自転車や荷車に玉ねぎを乗せて歩いています。まるで何かのパレードのよう。
 
 この人たちひとりひとりが“玉ねぎ売りのジョニー”というわけです。
 
 その起源は200年ほど前にさかのぼります。
 
 フランス革命の起こる直前、フランスは不景気に見舞われていました。ロスコフの野菜の行商が始まったのはその頃のことでした。
 
 それからしばらくした1815年、アンリ・オリヴィエという農民が、小さな船に沢山の玉ねぎを載せ英国へと行商にでかけました。
 
 そのうち仲間も増え、せっせと英国に渡っては玉ねぎを売っていました。
 
 英国ではこの玉ねぎ売りのことをジョニーと呼ぶようになります。
 
 当時たいていの行商人が10歳前後の自分の息子を一緒に連れてきていました。
 
 その息子の名がヤン(Yann)(=John)やヤニク(Yannick)(=Johnny)だったことから、玉ねぎ売りはジョニーと呼ばれるようになったそうです。
 
 昔は行商人は玉ねぎを肩にかけ、自分の足で一軒一軒家を訪ねながら売っていたそうです。
 
 自転車が出回り始めると、自転車に玉ねぎを載せ行商していました。
 
 「昔は遊びで出かけたんじゃあない、働いてお金を稼ぐために出かけてたんじゃよ」とおじさん。
 
 この農場ではジョニーのために1トンの玉ねぎが用意されました。
 
 「昔は英国に出発するのを辛い思いで見送っていたんだ。一度でかけたら4〜5ヶ月は帰ってこられないからねえ」とジョニー会の会長さん。
 
 昔は4〜5ヶ月だったのが今は3週間ほどだそうです。
 
 そして、1929年には1500人いたジョニーも今では20人前後になってしまいました。
 
 少なくはなっても皆さん誇りを持って仕事を続けています。
 
 「これはちょっとした冒険ですよ。それに自分の国やその文化を知ることにつながります」と若い男性のジョニー。
 
 そして港では、2隻の船が玉ねぎを積み込み英国へと出発していきました。
 
 玉ねぎは料理には欠かせない食材。今もなおジョニーが来るのを待っている人もいるようです。

 

 

******** フランス人のつぶやき *******



「今日、指を切ってしまい慌てて病院に駆け込んだ。というのも、涙が出ないように目をつぶって玉ねぎを切ろうとしたもんでね」

 

 

VDM (Vie de merde)より



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アーティチョークの収穫 [ブルターニュ地方]

 パリ郊外のローランギャロスでは、連日熱い戦いが続いているようです。


 錦織選手、16強入り。この調子で、ぜひとも決勝まで進んでいって欲しいものです。


 がんばれ〜!



 さて、フランス西部ブルターユ地方のフィニステール県では、アーティチョークの収穫が始まりました。

Paris_PlounevezL.jpg
 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年5月29日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 町の市場には数日前からアーティチョークが並び始めました。


 お値段は・・・一株1ユーロ???


 「妻が美味しく料理してくれますから問題ないですよ」と男性客。


 こちらがアーティチョーク畑。


 こういうのを「実がなる」というのかどうかわかりませんが、たくさんのアーティチョークが実をつけています。


 なんかちょっとシュールな風景。


 収穫方法もなかなか豪快です。トラックの荷台に放り投げてます。


 フランスのアーティチョークの90%がこの地域で生産されているそうです。


 「重さにすると600グラムくらいの熟したものだけを収穫します」とアンヌ=マリーさん。


 畑の中をトラックの走る速さに合わせて歩きながら、熟したものだけを刈り取る作業もなかなか大変です。


 これがちょうど食べ頃のアーティチョーク。


 「いい天候が続きましたし、霜が降りることもありませんでしたから、よく育ちました」


 さて、アーティチョークの食べ方ですが、まずは茎の部分を切り取ります。


 アンヌ=マリーさんの作り方はシンンプル。


 圧力鍋にアーティチョークと水+塩を入れ、10分ほど茹でます。


 獲れたては柔らかいので火の通りも早いそうです。10分後にはこんなに簡単にはがれるようになります。


 芯は食べないので取り除きます。そこにソースを投入。


 このソースに浸しながらガクのような、葉っぱのような部分だけをいただきます。

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、兄が妙な目つきで「これはなに?」と母に訊いた。すると母が言った。「アーティチョークよ」27歳にもなるのにアーティチョークを知らないとは・・・」

 

VDM (Vie de merde)より




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満開のモクレン [ブルターニュ地方]

 昨日の東京は真冬に逆戻り。寒くなるとは聞いてはいたもののここまでとは・・・。

 

 ダウンコートの出番がこれで終わりになることを祈ります。

 

 さて、イギリスでは首相のキャメロンさんがちょっとした話題になっています。

 

 イングランド南西部にある都市ドーセットで、あるお宅のバーベキューパーティにやってきたキャメロンさん。

 

 出されたホットドングをナイフとフォークで食べたから大変です。

 

 その時の写真が→こちら

 

 さすがイートン校で教育を受けたおぼっちゃまは、ホットドッグの食べ方も違うなどとTwitter上でからかわれています。

 

 ほんとにナイフとフォークなしにホットドッグを食べられないほどのお育ちなのか、それとも何かわけがあったのか・・・。はっきりしたことはわかりません。

 

 それはさておき、日本は満開の桜を楽しんでいるところですが、ブルターニュ地方のブレストにある国立植物園ではモクレンが満開だそうです。

Paris_Brest.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年4月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 サイズも様々なら色も様々なモクレンが一斉に花開いています。

 

 この植物園には40種類にも及ぶモクレンが集められています。これだけ集められているのは世界でも珍しいそうです。

 

 「あっという間に一斉に開花しました。ああ、春が来たなって思いますね」とメガネの女性。

 

 「この花を見ていると元気になりますよ」と別の女性。

 

 さすがに日本のようにゴザを引いて酒盛りなんて人はいないようですが、カメラを構えて美しい花を撮影したくなるのはどこの国も同じようです。

 

 「葉っぱが芽吹く前に花が開花します。一斉に咲き始めますから、それはみごとですよ。毎年新しい品種をここに植えています。最近は数が少なくなっていますから保護する必要があります」と責任者の方。

 

 「こんなに咲いているのに不機嫌ではいられないでしょう?」と女性。

 

 確かに、これだけ咲き誇っていると、思わず顔もほころびます。

 

 ブルターニュ地方にも春がやってきたようです。 

 

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、セントバレンタインデーにボーイフレンドから花束を受け取った。その花を見ながらうちの父が言った。『余計なことをしおって。わしもお前のママに花をプレゼントしなくてはならなくなったじゃないか』」

 

VDM (Vie de merde)より




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有名人の家を訪ねて その2 [ブルターニュ地方]

 シリーズの二回目は、17世紀の書簡作家として知られるセヴィニエ夫人の家を訪ねます。

 Paris_Vitre.jpg




 下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年9月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 セヴィニエ夫人の家は、ゴルフ場???


 いやいや、その後ろに見えているお城です。


 エレガントでかわいらしいお宅ですね。名前はロシェ=セヴィニエ城といいます。建てられたのは15世紀。


 セヴィニエ夫人の遠縁あたるドゥ・テルネ家が、数世代前からこの城を所有してきました。


 その中のお一人が女優さんで、セヴィニエ夫人の書簡を朗読してくれました。


 「夫人は本名のマリ・ドゥ・ラビュタン=シャンタルで手紙を書いていました。娘にあてた手紙は764通あります」と係りの男性。


 これらの手紙が出版されたのは夫人が亡くなった後、18世紀になってからでした。


 そして手紙の多くがこのお城で書かれたそうです。


 お部屋のたくさんある見応えのあるお城のようです。


 サロン・ブルーと呼ばれる大広間にはセヴィニエ夫人の肖像画かかけてあります。


 「夫人はこの城が気に入っていたようです。滞在する期間がどんどん長くなって行きました。時には数年に渡ることもありました」とお城の現オーナー。


 そして、夫人らしさが一番現れているのは庭です。


 「こうして書簡を読みながら庭を歩いていると、ノスタルジックな気分になりますね。そして、娘と離れて暮らしているセヴィニエ夫人の寂しさも分かるような気がしてきます。そして、夫人が自然を愛し、植物を育てたことがよく分かります」


 庭は、1987年にブルターニュ地方を襲った嵐で被害を受けましたが、その後、かつての図面に従って木々が植え替えられました。


 「セヴィニエ夫人が計画した図面の通りに復元しました」とオーナー。


 広大な公園は自由に入ることができますが、フランス式庭園と近くのチャペルはガイド付きでの見学になるそうです。


 セヴィニエ夫人が書いた手紙から、この庭園は友人であるル・ノートルの作と考えられるそうです。


 そしてチャペルのセヴィニエ夫人の時代に作られました。モリエールやフォンテーヌが活躍していた時代のことです。

 

 


******** フランス人のつぶやき *******


 

「今日、郵便受けに『チラシお断り』と貼り紙をしたら、月に一回、請求書をもらうだけになってしまった」

 

VDM (Vie de merde)より



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島を貸し切り [ブルターニュ地方]

 いよいよ日本も本格的に夏休みシーズンを迎えます。


 家族やグループで旅行にとお考えの皆さま、貸し切りの島でバカンスをすごすというのはいかかがでしょう?


 一足先にバカンスシーズンに入ったフランス。ブルターニュ地方の島を借りて一日をすごすという家族に密着しました。

Paris_Louet.jpg



下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年7月15日に放送)(をクリックしても映像が出て来ない場合は、ウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

 ご夫婦のエリックさんとヴァレリーさん。一泊200ユーロ弱で島を借りられるというので、ためしに子どもたち三人を連れて行ってみることにしました。


 モルレー湾にあるその島ルエット島(île Louët)へはボートで向かいます。


 海の上の城塞トロー城の向こう側にルエット島が見えてきました。


 どうやら灯台が設置されているもよう。その横にはかつて灯台守が住んでいた家があります。今晩はここに泊まることになるようです。


 ルエット島は国が所有しており、190ユーロ(約26,000円)で24時間貸し切りにできます。最大10人まで泊まれるとか。


 約20分で島の船着き場に到着。子どもたちは少々興奮気味。


 「これから島を探検して回ります」とお兄ちゃん。


 「ブルターニュが好きですし、自然や冒険も好きでなので、ここを選んだんです」とヴァレリーさん。


 今晩泊まる家はどんなところなんでしょう?


 屋根裏部屋の窓からは海を一望できます。管理人さんはいないので自分たちで一晩過ごせるように準備をします。


 そして、ここまで連れてきてくれたボートが帰って行きます。明日の朝、迎えにきてくれることになっています。


 ボートを見送ったらテラスで休憩。


 食事は自炊です。食材はちゃんと荷物の中に準備されていました。


 「今晩はスパゲティのカルボナーラ。明日は外でバーベキューをすることになっています」


 ちょっと驚いたのは、シャワーがお湯じゃないこと。水で身体を洗わなくてはなりません。


 「お湯は食器を洗うのに使わなくてはならないから、シャワーは水です」と子どもたち。


 ここは島ですから水やお湯は貴重。しかし、子どもたちにとってはこれもまた楽しです。


 島の貸し切り予約はネットでできるそうですが、すでに向こう一年は予約で埋まっているそうです。


 ルエット島と城塞トロー城については以前の記事でも紹介しています。興味のある方は→こちら

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


「今日、ボーイフレンドの彼と真剣に話し合った。で、私は一緒に住むアパートを借りるという提案をした。それに対する彼の最初の反応は・・・『なら、インターネットのプロバイダはどっちのにするんだい?』」

 

VDM (Vie de merde)より



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