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ポケモンGo ザ・リベンジ! [スイス]

 インターネットの恋・・・。

 

 オランダ人のアレクサンダーさん(42歳)は、中国人女性チャンさん(26歳)とネットで知り合います。

 

 2ヶ月ほどネットでお付き合い続けた頃に、いても立っていられずアレクサンダーさんはチャンさんに会うため、中国南部の湖南省の長沙市行きの飛行機に飛び乗りました。

 

 しかし、空港に到着してもチャンさんは現れず。二日経っても、三日経っても同じ。

 

 その頃には空港でチャンさんがやってくるのをじっと待つアレクサンダーさんのことが中国のSNSで話題になっていました。

 

 その映像に興味のある方は→こちら

 

 1日、また1日と過ぎていくたびに疲労の色が濃くなってくるアレクサンダーさん。

 

 こうして10日が過ぎた頃、心身ともに憔悴しきった彼はついに病院に運び込まれます。

 

 なんとか元気を取り戻すことができたものの、結局、彼女に会うこともなく母国に帰って行ったそうです。

 

 チャンさんは一体どうして現れなかったのか?

 

 中国のローカルTV局が取材したところによると、彼女は携帯に送られてきたメールを見ていなかったと言う。

 

 というのも、美容整形手術を受けるために街を離れていたからだ。

 

 そして、アレクサンダーさんとはこれからも同じようにネットでお付き合いを続けたいと話したそうです。

 

 いやはや、なんと言っていいのやら、なんとも不運な顛末となってしまいました。

 

 さて、一大ブームとなったポケモンGoもそろそろ下火になりつつあるとも言われていますが、スイス北西部の町バーゼルの観光協会が、ポケモンGoのブームにあやかろうとこんなビデオを制作しました。

 

Suisse_Basel.jpg

 

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(YouTubeで2016年8月3日に公開




 人間サイズのピカチュウが、ゲームとは逆に、ポケモンボールを武器にスマホ愛好家たちを襲うというこのビデオ、街のあちこちを飛び回って、街の様子を紹介しています。

 

 バーゼルの観光協会のサイト(→こちら)を訪ねると、名所ごとに現れるポケモンを紹介しています。

 

 どうやらバーゼルでは、ポケモンカップケーキやらポケモンバーガーなどが売られているらしい。

 

 それに、9月17日にはポケモンGoフェスなるものも開催されるらしい。

 

 これはひょっとして世界規模で開催?ブームはまだまだ続きそうです。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

 

「今日、そして数日前から、うちの旦那さまがポケモンを集めに行ってくると言いながら毎夜出かけるようになってしまった。密かに後をつけてみると、確かにすごいポケモンを捕まえていた。髪はブロンド、端正な顔立ちで、名前をセリーヌと言う」


VDM (Vie de merde)より




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世界を巡る旅 その2 [スイス]

 世界を巡る旅シリーズの二回目は、スイス南西部にあるアニヴィエ渓谷を訪ねます。

 

 涼しげなアルプスの風景をご堪能ください。

Suisse_Anniviers.jpg
 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年8月4日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 早朝の山頂で日の出を待つツーリストの方々。

 

 雪山の向こうに見える空が赤みを帯びてきました。

 

 すると、アルペンホルンの音色とともに朝日が昇り始めました。

 

 標高3300メートルとなると、さすがに皆さん冬の身支度です。

 

 アルプスの山で聞くアルペンホルンのライブ演奏。

 

 「ほんとに素晴らしいです!」と男性。

 

 かつては谷から谷へとメッセージを伝えるために鳴らされていたホルンですが、今ではすっかりスイスのシンボルになっています。

 

 ここはアニヴィエ渓谷。谷間には小さな集落があり、見上げると雪山がそびえ立っています。

 

 夏山では牛が草を食み、雪解け水が勢い良く流れていきます。

 

 渓谷の村グリマンス(Grimentz)に立ち並ぶ山小屋風の家々。どれも木造です。

 

 「これらの建物は村の宝です。どれも変わることなく保存されるように気をつけています」と村の男性。

 

 家の壁にはスキー板が飾られています。冬はスキー客が賑わうのでしょうね。

 

 ピエール=マリーさんは冬はスキーのインストラクターをしていますが、夏はこうして大工さんに変身です。

 

 「ここの建物は美しい景色を作り出すだけでなく、日々、村人が暮らすための家屋なんです」

 

 さて、次は観光客の皆さんと一緒に、あるお宅を訪ねます。

 

 鍵をあけて案内してくれたのは・・・15世紀からあるというワイン蔵。もちろん今でもワインが蓄えられています。

 

 ここのワインはvin des glaciers(氷河のワインというような意味)と呼ばれる特別なワイン。

 

 なぜに特別かというと、毎年継ぎ足しで作られるワインだからです。

 

 古いワインの残った樽に新しくできたワインを継ぎ足して熟成させるので樽が空っぽになることはありません。

 

 そして、このワイン、販売されることはありません。その味を確かめたければここにきて試飲する以外に方法はありません。

 

 なんだか皆さん真剣な表情で味わっていました。

 

 「おいしいですね。特別な味がして、私は好きですよ」

 

 そして、山で放牧されている牛はどれも乳牛です。

 

 こうして絞った牛乳は、ラクレットと呼ばれるチーズになります。

 

 「このチーズは他のチーズより芳醇な香りがします」とパトリックさん。

 

 ラクレットチーズはこうして暖炉の火で溶かしていただきます。

 

 「うちの父もこうしてお客様に出していました。私も同じように続けています。伝統ですから絶やさないようにしているんです」とオレルさん。

 

 ラクレットはもともと農家が自分たちのために作ったチーズで、暖炉のそばに置いて食べたのがその始まりだったそうです。

 

 小さな村グリマンスは、美しい建物においしいチーズやワインもある豊かな村でした。

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、山の麓の新居に引っ越した。こだまがきこえることに気がついたうちのワンコが、吠えてはこだまに聞き入っていた」

 

VDM (Vie de merde)より




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スイスの美食 その5 [スイス]

 シリーズの最後は、食材を求めてレマン湖にやってきました。


 本日はレマン湖にしか棲息しない魚を使った料理です。

Suisse_Onex.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年2月27日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 朝日がのぼるのに合わせてボートがレマン湖を滑るように走っていきます。


 数日ぶりのお天気に恵まれ漁を再開したばかり。仕掛けた網を引き上げると・・・これまたたくさんの魚がかかっていました。大漁です。


 釣れたのはフェラと呼ばれる魚。サケの仲間です。この湖にしか棲息していないそうです。


 このフェラを使って美味しい料理を作ってくれるのが、湖畔をそぞろ歩いているステファヌさん。


 ジュネーヴ郊外の町オネにあるレストランFourneaux du Manègeのシェフです。


 魚料理が中心というだけあって、毎日こうして漁師の皆さんと話をするそうです。


 いよいよ厨房で料理の開始。


 材料は、フェラ、トリュフ、鴨フィレ肉の燻製、絹さや、チェリートマト、パネ(しろニンジン)(セリ科の根菜)。


 まずはパネをフライパンで炒めます。絹さやはさっと湯がき、トリュフと鴨フィレ肉の燻製は薄くスライスします。


 フェラは三枚におろし、多めのバターを溶かしたフライパンで丁寧に焼きます。


 お客様に出されたお皿を見てみると・・・なるほど、こんな風に盛り付けたのですね。


 オレンジ色のソースはサフランソースだそうです。


 「繊細なフェラの身が美味しいですね。それに付け合せの食材もとても良くあっています」と女性客。


 「フェラ料理は他にはないこのお店ならではの料理ですね」と男性客。


 厨房では大きな魚を調理していました。オンブル・シュヴァリエという魚です。


 デリケートな魚で丁寧に料理する必要があるそうです。


 「肉料理とはぜんぜん違いますよ。あという間に火がとおってしまいますからね。1分1秒が大切になってきます」とシェフ。


 お店のもう一つのスペシャリテがこの大きな魚ブロシェ(パイク)です。調理するのはそう簡単ではないそうです。


 「この魚をレストランで食べられるのは珍しいことです。技術がないと切れないからです」と男性客。


 給仕係の方が切り分けていましたが、骨が複雑で切り分けるのが大変そう。


 さて、最後はデザート。


 クレームアングレーズのショコラ、アボカドソースのフルーツタルト、そしてレモンタルトでした。


 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、パーティで飲んで騒いで、最後には皆で湖に飛び込んだ。しかし、一人だけ洋服を着て湖畔にたたずんでいる奴がいた。そこで僕はそいつの背中を押して湖に落としてやった。面白がっていたのもつかの間。そいつは皆の携帯を預かっている奴だった。」

 

VDM (Vie de merde)より




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スイスの美食 その4 [スイス]

 シリーズの4回目は、ミシュラン二つ星のレストランのシェフが地元の食材を使って、洗練された料理を作ってくれます。

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 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年2月26日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 フランスと国境を接するル・ノワルモン村(Le Noirmont)。


 18世紀末から19世紀初頭にかけてはフランスの領土だったようです。


 標高1000mほどにある冬の村はやっぱり雪に覆われていました。


 そんな村にあるのがシェフの名前を冠したレストラン付きホテルGeorges Wenger Restaurant & Hôtelです。


 この方がそのシェフ。


 「歴史、豊かさ、村の人々。この村からは少しずつ様々なことを学びます。そうしてこの地に根をおろすことになるのです」


 シェフのジョルジュさんが訪れたのは羊を育てている農家。ここの羊は黒かこげ茶色をしています。


 「ここは雪が多いですからね。羊は一年のうち半分は室内で育てます。エサは、干し草、草の芽、シリアル。すべてこの土地で生産されたものです」と農家の方。


 「生産者の方を直接知っていますから安心なんです。ここにこれだけいい食材があるんですから、他から仕入れる必要なんてありませんよ」とシェフ。


 というわけで、本日の食材はこの子羊のお肉。


 材料はこのほかにサフラン、フェンネル、かぼちゃ、そら豆。


 まずは野菜を準備。かぼちゃはみじん切りに。そら豆をさやから取り出し、フェンネルは縦二つに切り、それぞれバターを溶かした鍋で炒めます。


 次に、小麦粉と玉子で生地を作り、どうやらおろし器でぼろぼろにおろすようです。


 これをお湯で茹でたら、バターを溶かした鍋で炒めます。


 ここまで出来たところで、子羊の肉を焼きます。使うのはあばら肉ともも肉。


 周りがカリッと焼けたところで、多めのバターを加え、肉にかけながら仕上げていきます。


 最後に180℃のオーブンに5分間入れます。中がピンク色でおいしそう。


 お皿に盛りつけたら、子羊のフォン(出汁のようなもの)にサフランとにんにくで味付けしたソースをかけて出来上がり。


 春を先取りしたようなお料理に仕上がりました。


 お客様のこの表情。かなりおいしそうです。


 お店のお料理は他にも、仔牛の胸腺やフォワグラを使った料理も登場しました。


 そしてデザート。説明がないのでよくわかりませんが、食欲をそそりながらもアート作品のように美しいデザートでした。


 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、バレンタインデーに素敵なレストランで食事をしようと彼に提案した。すると彼が言った。『君はどうかしてるよ。その日は日曜日だよ。テレビでThe Voiceをみなくっちゃ!』」

 

VDM (Vie de merde)より




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スイスの美食 その3 [スイス]

 シリーズの三回目は、フランスとの国境近く、二つの湖の間にある小さな村ル・ポン(Le Pont)を訪ねます。


 ここにあるレストランRestaurant du Lacのシェフが、この地方の特産品を使って美味しい料理を披露してくれます。

Suisse_LePont.png

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年2月25日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 分厚い氷の張った冬の湖でスケートを楽しむ人たち。


 湖畔の眺めも美しい・・・暖かくなったらどんな風景に変身するのでしょう?


 そこへ現れたのがシェフのロベルトさん。この地にお店を構えて15年になります。


 そのロベルトさんが向かった先はチーズ工房。


 ここで作られているのがヴァシュラン・モン・ドール(vacherin Mont d’Or)。


 フランスのモン・ドールと同じチーズですが、スイス側ではヴァシュラン・モン・ドールと呼ばれています。


 牛乳から作られるウォッシュタイプの柔らかいチーズ。


 「こうして熟成させていると表面がカビで覆われます。それを毎日ひっくり返しては塩水で表面を拭くのです。それを約25日間続けます」と工房の方。


 柔らかくとろっとした食感を保つためにエピセアの樹皮を巻きつけます。チーズの水分を吸ってくれるとともに、ほのかな香りをチーズにうつしてくれます。


 このチーズを使ってシェフが作ってくれるのがラビオリです。


 まずはラビオリの生地作りから。


 普通の小麦粉、デュラム・セモリナ、玉子で生地を作ります。最後にオリーブ油を加えてしばらく寝かせます。


 次に、製麺機を使って厚さ2ミリになるまで伸ばします。


 これを型にかぶせ玉子の黄身を薄く塗り、絞り機を使って一つ一つにヴァシュラン・モン・ドールを絞っていきます。


 これに生地でしっかりをふたをしたら完了です。


 次に野菜をきざみます。にんじん、紫玉ねぎ、トマト等々をフライパンで炒めたら、塩・こしょうをし、少量の水とクリームを加えます。


 そして、別の鍋で茹でたラビオリを加え、千切りのパセリをのせ、ソースを全体に行き渡らせたらお皿に盛ります。


 これはスイスとイタリアンのマリアージュですね。


 ソースの中にはモリーユ茸も入っているようです。


 「この地方のチーズを使って上手に作ってある料理ですよ」と男性客。


 炎の料理はブーフ・ヴォロノフという料理。バターを溶かしたフライパンで牛フィレ肉を焼き、最後にコニャックを加えフランベしたもの。


 スイスの料理というわけではありませんが、このレストランのスペシャリテだそうです。


 デザートは、レモンのタルトレット、フルーツのムース3種。


 今回のデザートはスケーターのようにぐるぐるとは回っていませんでした。


 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、スケート場で派手に転んでおでこを切ってしまった。救急隊員がやってきて、『今日は何曜日?』と訊いた。僕の意識を確認するためだ。『日曜日!』誇らしげに返事をしたのは一緒にいた友達だった」

 

VDM (Vie de merde)より




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スイスの美食 その2 [スイス]

 シリーズの二回目は、スイス屈指のスキーリゾート地クラン=モンタナ村(Crans-Montaa)にある山小屋(レストラン+宿泊施設)Cabane des violettesのシェフが、この地方伝統の簡単で美味しい料理を作ってくれます。

Suisse_CransM.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年2月24日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 冬の山は雪に覆われ銀世界。美しいですね。


 山小屋は標高2,200メートルほどのところにあり、アルプスの風景が一望できます。


 山小屋の一室で作られているのが干し肉。牛肉を干して熟成させます。


 「少し愛を加えればいいだけです。難しいことはありません」と干し肉を作っている方。


 “愛を加える”とは照れてしまいそうですが、ご本人はいたって自然。


 確かに、単に肉を切って干してるだけではなさそうです。香辛料の使い方や微妙な調整など、経験がなければおいしい干し肉は作れないようです。


 食べられるようになるまでに2ヶ月かかるとか。


 できた干し肉はスライスしていただきます。


 「厳選された肉で作られた干し肉は、こうして食前酒と一緒に食べるんですよ」と男性客。窓の外には雪をかぶったアルプスの山々が並びます。


 「友人たちに囲まれて白ワインを飲みながら手作りの干し肉をいただく。これ以上幸せなことはありませんよ」と別の男性客。


 さて、いよいよシェフのフランクさんがロスティス(röstis)という伝統料理を作ってくれます。


 材料は、ジャガイモ、チーズ、ベーコン、玉子。


 まずおろし器でジャガイモをおろします。


 塩・コショウをしてオリーブ油を引いたフライパンで炒めます。


 円盤状になったら耐熱皿に移し、牛乳のチーズ“トム”のスライスをのせ、その上に炒めたベーコンを置き、オーブンに入れます。


 焼きあがったら目玉焼きをのせ完成。これならうちでもできそうです。それに美味しそう。


 トムがなかったらグリュイエールを使ってもよさそうです。


 「ロスティス、大好きですよ!スイスではみんな食べてますよ」


 他にもポレンタ、ニョッキとジャガイモのチーズグラタン、仔牛のソーセージの料理が登場しました。


 皆さんこの地方ヴァレー(Valais)のワインで乾杯していました。


 そしてデザート。


 パンデピス添え洋ナシのヨーグルト、タルトタタンの生クリーム添え、最後は甘い雪の積もったガトー・ショコラ。

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、11歳になる娘に言った。『雪が降ってるわよ』すると娘が言った。『フェイスブックで分かったの?』娘よ、うちには窓ってえもんがあるのを知ってるか?」

 

VDM (Vie de merde)より




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スイスの美食 その1 [スイス]

 いよいよ3月になりました。こうなったらどんどん春に近づいてほしいですね。


 さて、今日から5回のシリーズでスイスの美味しい料理を紹介します。


 スイスと言えば・・・チーズフォンデュ。何と言ってもこの料理ですよね。


 第一回目の今日は、本場のフォンデュを紹介します。

Suiss_Gruyeres.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年2月23日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 赤地に白十字。そしてアルペンホルン。これぞスイスのシンボルです。


 そして、雪深いスイスの山々の中にあるのがグリュイエール村。


 ここで作られているのが、あのグリュイエールチーズです。


 そのまま食べても美味しいですし、グラタンなどにいれてトロッととろけたところをいただくのもいいですね。


 グリュイエール村の丘の上にはりっぱなお城が残っています。それがグリュイエール城。13世紀末に建てられました。


 中世の風情を残すこの村でチーズを作っているのがフランソワさん。


 「ここに腰を据えて、先祖から引き継いできた伝統を守りながら、山や牛に囲まれてくらしているのは本当に幸せです」


 フランソワさんは3代目になりますが、すでに4代目のダミアンさんがお父さんの仕事を引き継いでいます。


 熟成室にはたくさんのチーズが並んでいます。このサイズではひっくり返すのも力が要ります。


 「丁寧に扱わないといけません。毎日こうして表面を塩水で拭いてやります」とダミアンさん。


 熟成期間は8〜10ヶ月。


 ここではもう一つ別のチーズも作っています。


 グリュイエールより一回りも二回りも小さいオレンジ色をしたウォッシュ系のチーズ “ヴァシュラン(vachrin)”です。


 このヴァシュランとグリュイエールを半分ずつ使って作るのが本場のフォンデュだそうです。


 滑らかでコクのあるフォンデュができるとか。だいたい一人あたりそれぞれ115グラムが目安です。


 スライスしたチーズをよく混ぜ合わせたら、ジャガイモのパウダーと茶匙一杯のコーヒーを加えます。


 これに300ccの辛口白ワインを加え、かき混ぜながら溶かしていきます。滑らかになったら食べごろです。


 パンを浸して食べる人もいれば、ジャガイモを浸す人もいます。


 皆さん、満足そうに召し上がっていました。


 そして最後は、卵を落として、お鍋の底に残っていたフォンデュをかき混ぜていただきます。


 なんだか日本のお鍋と同じですね。こちらはお米ではなくチーズ。


 そして、溶けたチーズを剥ぎ取りながらジャガイモと一緒に食べるラクレットも登場しました。


 最後はやっぱり甘いデザートです。


 マロンクリームのモンブラン風アイスクリーム、メレンゲとクリーム、そしてホットコーヒー+アイスクリーム。

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、仲間とチーズフォンデュをした。仲良く食べていると誰かがフォンデュの中にパンを落とした。続いて僕がジャガイモを落とした。ついで僕の彼女がスプーンを落とした。鍋の底はがらくただらけ[あせあせ(飛び散る汗)]

 

VDM (Vie de merde)より




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聖ニコラウス祭り [スイス]

 先週の土曜日12月6日は聖ニコラウスの日でした。


 聖ニコラウスはご存知のようにサンタクロースの起源になったとも言われている聖人です。


 この日はキリスト教の国では様々なお祝いが行われます。


 スイスの中央部の町キュスナハト(Küssnacht)では、この前日に、世界でもユニークなKlausjagen(”ニコラウス狩り”というような意味合い)というお祭りが開催されます。

Switzerland_Kussnacht.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年12月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 夜の町に浮かび上がる不思議な明かり。聖ニコラウスの歩く夜道を照らします。


 明かりの数は100個ほど。どうやって動いているかというと・・・こうして人が頭の上にのせて歩いているのです。


 明かりの一つ一つにステンドグラスのようなモザイク模様が描かれていて、幻想的な雰囲気を作り出しています。


 このようなお祭りは欧州でもここだけだそうです。


 「聖ニコラウスが明かりに囲まれて行進していくのは素晴らしいわ。いい気分になれます」


 「ここに住んでるものにとっては大切な伝統のお祭りなんです」


 お祭りが始まる数時間前の午後。町では準備が行われていました。


 あの明かりの帽子は各家庭でつくられているそうです。ヒントになるのは、やはり教会のステンドグラス。


 この帽子を作ったのはローザさん。


 「とても細かくて繊細な作業なんです」


「我々にとってはとても重要なお祭りなんです。外国にいてもこのお祭りのために町に帰ってくる人もいるくらいです」と村人の男性。


 午後8時、さっと夕食をすませたら、衣装に着替えます。この方達があの明かりをかぶるようです。


 町の広場では始まりの儀式が行われていました。こうして邪気を追い払うのだそうです。


 そしていよいよあの明かりの登場です。一つ一つを近くでみるとほんとに細かな模様ですね。


 それにサイズもそれなり。大きいものは2メートルにもなるそうです。


 そして制作には一年はかかるとか。


 この夜は、人工の明かりは全部消されます。真っ暗な中に帽子の明かりがくっきりと浮かび上がります。


 「重いですよ。5キロくらいだと思いますが、こうしてかぶっているともっと重い感じがします」と男性。


 パレードには明かりの帽子の他に、楽隊、大きな鈴を持った人たちが加わり、最後に聖ニコラウスがやってきます。


 そして、良い子にはパン・デピスが配られます。


 こうして明け方までお祭り続きます。


 この日、20,000人ほどの人たちがこのお祭りを楽しみました。


 

 

******** フランス人のつぶやき ******* 

 

「今日、4歳になる息子が、冗談で偽物のプレゼントリストをサンタクロースに渡したという。こちらはリストの通りプレゼントを購入して準備したというのに・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

 

VDM (Vie de merde)より




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地底湖クルージング [スイス]

 いよいよゴールデンウィークが始まりましたが、地底湖の観光などはいかがでしょう?

 

 とは言っても、今日紹介する地底湖はスイスにあります。

Bern_StLeonard.jpg
 
 

 サン=レオナールのぶどう畑の地下70メートルほどのところに、ヨーロッパで最大の地底湖があります。

 

 幅29メートル、長さ300メートルほど。水の温度は一年を通じて11℃。

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年4月28日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 40人ほどが乗込める観光ボートが3隻あり、中を見物することができます。

 

 この地底湖が発見されたのは1943年のこと。1949年からボートでの往来ができるようになりました。

 

 湖ではニジマスが養殖されています。

 

 年間40,000人ほどの観光客がこの地底湖のクルージングを楽しんでいるそうです。

 

 「静かなのに驚きました。今や自分の周りで音がしないなんてことはありませんからねえ。そして、照明がいいですね」とツーリストの男性。

 

 途中で音楽の生演奏もあります。ここは音響がいいそうです。

 

 「教会と同じです。教会より音響は良いかもしれません」と演奏者の女性。

 

 音楽でロマンティックな気分になった後は、ワインの試飲。

 

 なにしろ地底湖の上はぶどう畑ですからねえ。ワインがないはずはありません。

 

 樽に詰められたワインは、この洞窟で熟成されているそうです。

 

 クルージングは毎年3月〜10月まで行われています。所要時間は30分強。

 

 大人10ユーロ、子供(5〜16才)6ユーロ、5才以下は無料。詳しくは→こちら

 

 因に、ここにはこんな話が伝えられています。

 

 12月24日の真夜中、女の子がこの湖を覗くと、その水面に将来の結婚相手の顔が映っているとか。 

 

  

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、イタリアでバカンスをすごした時に撮った写真を、夫が自分でプリントすると言い出した理由がやっと分かった。37枚中22枚がイタリア女の写真だったからだ」

 

VDM (Vie de merde)より



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フランス人も海外でバカンス その3 〜 スイスの建物博物館 〜 [スイス]

 シリーズの最後はスイス。中部のバレンベルク(Ballenberg)には、スイス各地の古い建物が集められ展示されています。その名もバレンベルク野外博物館(Freilichtmuseum Ballenberg)。 


Swiss_Ballenberg.jpg

 

  

 東京ドーム約14個分の敷地に移築された建物は、16世紀から19世紀の古い民家や農家などで、その数100棟ほど。どれも本物です。

 

 しかし、もともとこの場所には家など一軒もなかったそうです。

 

 そして、1978年の開館時は16棟ほどしかありませんでした。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2009年7月29日放送)

 

BallenbergTV.jpg

 

 ブリエンツ湖のそば、緑に囲まれたバレンベルクは、スイスの伝統を知るには理想的な場所です。

 

 ここでは、建物だけでなく、そこで働く人たちの様子も再現されています。

 

 ソーセージを作ったり、熱い鉄を打ったり、パンを焼いたり。さらに、麦畑もあります。ひょっとしてここは自給自足の村?と思わせるような映像です。

 

 調べてみると、牛、馬、羊、鶏なども飼育していて、博物館というよりテーマパークのようなところです。

 

 そして、各分野に詳しいガイドさんがいるのもここの特色です。皆さん本業をリタイアした方々ばかり。

 

 スイスには個人が所有している古い家屋があちこちに残っているそうですが、時代にあった近代的な作りに改築するのは予算の面でなかなか難しいとか。

 

 しかし、費用をかければ、できないことはありません。ここには、16世紀の建物を現代の生活に合うように作り替えたモデルハウスも展示されています。

 

 約30年で100棟ほどの建物を移築したことになりますが、あれだけのサイズの建物をいったん分解してトラックでここに運び込み、あらためて組み立てたということですから、そう簡単な仕事ではなかったかもしれません。

 

 開館は4月から10月まで。興味のある方は下記の映像もどうぞ。

 

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******


「今日、またしても僕は運転免許の試験に落ちた。これで3回目だ。スイスでは3回失敗すると精神科の診断を受けなくてはならない。父が自動車学校を経営しているというのに、情けない……」

 

VDM (Vie de merde)より



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