タルト・トロペジエンヌ [コート・ダジュール地方]
日曜日恒例の週末旅は以前の番組の再放送だったのでお休みです。
さて、WHOの国別感染報告によると昨日の感染者数は、ロシア5811人、英国769人、スペイン2615人、イタリア306人、ドイツ813人、フランス835人、オーストラリア410人、日本が927人、中国が139人(ずっと二桁だったのが三桁に)。ついでにアメリカが69641人(人口が多いとは言えこの数字は異常に高い)、ブラジルが67860人となっていた。
スペインの感染者が増加しているため、フランス政府はカタルーニャ地域には行かないようにとのお達しを出した模様。
オーストラリアも少々増加。日本もPCR検査を徹底させるとこれだけの人数が出てくるのかと改めてコヴィッド19の怖さを思い知らされる。無症状の感染者をできるだけ多く見つけ出して隔離する必要があるということか・・・。
それはともかく、本日は地中海のリゾート地サン・トロペの甘いお菓子のお話です。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ふわふわのブリオッシュにトロトロのクリーム。これがそのお菓子タルト・トロペジエンヌ。
「サン・トロペのシンボルですよ」と女性。
「ここに来たら必ずこのタルトを食べます」と別の女性。
1955年生まれのこのお菓子、65年間その名をほしいままにしてきました。
こちらはカフェのテラス。このタルトを食べるのは初めてという日本人観光客に出会いました。幸せそうなお顔でしたねえ〜。
このお菓子の生みの親がこのお二人。ポーランドからの移民アレクサンドルさんと、サヴォワ地方の美容師アルベールさん。
1985年からはアルベールさんがレシピを保管しています。木製の金庫からでてきたのがそれ。
ということは、作り方を知っているのは限られた人だけということになります。
現在はアルベールさんのご子息サシャさんがこのタルトを作っています。
どうやらトロトロのクリームは、バタークリームとカスタードクリームを混ぜ合わせたもののよう。
夏季には2000個のタルト・トロペジェンヌが毎日この厨房で作られるそうです。一日だけで2000個!しかも手作り。
周りにはつぶつぶのお砂糖がまぶしてあって見るからに甘くて美味しそう。昨今の甘さ控えめのお菓子とは大違い。
このタルトの名付け親になったのが女優のブリジット・バルドー。
1965年、映画「素直な悪女」の撮影でこの地を訪れていた時、このお菓子をタルト・ドゥ・サン・トロペと呼んでいたそうです。
それをヒントに現在のタルト・トロペジェンヌという名前がつけられました。
これ一つでお昼ごはんになってしまいそうですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ちょっとセクシーポーズの写真を彼に送って家に来ないかと誘ってみたが、友人とオンラインでゲームをするから行けないと断られた。しばらくして、今度はオーブンから取り出したばかりの焼きたてのリンゴのタルトの写真を送ったら、10分もしないうちにやってきた」
VDM(Vie de Merde)より
早めのバカンス [コート・ダジュール地方]
ドタバタの4月、5月、6月が終わって、今日から7月。後半には4連休があるから少しのんびりできそうな・・・。
その頃には梅雨明けか?関東地方は例年7月21日頃ゆえ、連休辺りに開ける可能性もある。
気象協会の一ヶ月予報によると、7月の気温は平年より高いとか。
がっくり。どうか外れますように。
さて、フランスの学校は7月4日から夏休みに入ります。そうなると本格的なバカンスシーズンが8月まで続きます。
そんな夏休みを少し早めにとって地中海の海を楽しむ人たちもいます。

下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年6月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはカーニュ=シュル=メールのビーチ。
ビーチにぽつぽつとパラソルが開いています。コレくらいの人数なら三密には程遠い。
こちらのご家族は早めに夏休みをとってバカンスを楽しんでいます。
「ずっと外出禁止が続いてたんで、気持ちがいいですよ」とパパ。
この日の朝の気温は27℃、海水の温度は20℃。ちょっと冷たいですね。
太陽の日差しと波の音。コロナウィルス騒動を忘れさせてくれます。
「2ヶ月ほどは在宅勤務で忙しかったですから、こういう時間も必要です」と男性。
「皆の気持ちを幸せにしてくれるのはこの太陽ですよ」と女性。
フランスの6月はリタイアした高齢者がバカンスを過ごすことが多いそうです。こちらのカップルのその中の一つ。毎年、この時期はコート・ダジュールで過ごします。
「こうしてのんびりできるのは高齢者の特権ですよ」と女性。
確かに、今まで働いてきたんですもんね。老後はあくせくしたくはないですね。
私も早くそうなりたいけど無理みたい。貧乏暇なし。
「人間も充電しないといけませんよ」と男性。
ビーチ沿いのレストランもお客が増えてひと安心。
「ずっと厳しい状態でしたから、今こうしていられるのは本当に嬉しいですよ。スイス、ドイツ、オランダなど常連のお客さんがまた来てくれるようになりました」とお店の方。
学校が休みに入れば観光客が増えますから、忙しくなりそうですね。
それにしても気になるのがここのビーチ。下は玉砂利ですね。
そう言えば、以前、ビーチは砂が良いか、それとも玉砂利がいいか?と言う論争がありましたっけ。
夏のビーチと言えばなんといっても砂浜です。しかし、玉砂利にもいいところが色々あります。
人が少ない、ちゃんとしたシートを使えば痛くない、砂が身体にくっつかないから家の中に砂を持ち込まなくてすむ等々。
コロナウィルスと戦う今年の夏、このビーチはどんな感じになるんでしょう。
一方、気温が上がった先週、外出規制が続いている最中のイギリスの海岸が、なんとこんな状態になってました。
警官が来たようですが、なすすべもなかったとか。いやはやどうもすごいですね。私なら逃げ帰ります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、自宅から遠くはなれた町のビーチを愛人と手をつないで歩いていると、なんと義理の父親と出くわした。こちらもだんまりなら向こうもだんまり。義理の父は奥さんとは別の女性と手をつないで仲睦まじく歩いていた・・・」
VDM(Vie de Merde)より
バカンスは国内で5 [コート・ダジュール地方]
23日から24日にかけて、フランスは各地で30℃を超える猛暑に見舞われ、中には35℃に達した地域もあったようだ。
ちょっとこれは堪りませんねえ。マスクなどしていられるような状況じゃない。
今のところ日本はここまでの暑さにはなっていないけど、いずれこうなる時期が来る。今まで誰も体験したことのないような夏になるとはこのことか・・・。
そんな暑い中、予定通りエッフェル塔が見学者の受け入れを再開した(こちら)。世界のテレビ局のカメラが見守る中での再開だ。エレベーターが使えるようになるのは7月から。
さて、本日のバカンスは、地中海の町サント=ロペ。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年6月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
このシリーズ、お金をたくさん使わなくてもそこそこ楽しく過ごせるバカンスを目指して作られていらしい。相変わらず倹約家のフランス人らしい番組ですねえ〜。
それはさておき、丘の上からみたサント=ロペの町。地中海の青とピンク色の屋根のコントラストが美しい。
太陽の輝く海辺の町。夏のバカンスにはぴったりのロケーションです。
しかし、長期滞在型のバカンスとなると宿泊代が気になります。
あまりお金をかけたくないのなら、やっぱりキャンプ場が最適。ここなら一泊30ユーロぽっきりで、屋外で静かにのびのびと過ごすことが出来ます。
「湾岸が5キロに渡ってのびています。自然を楽しみたいと思って来たのですが、それにピッタリの町ですよ」と男性。
「少し歩けば飲食店がありますし、ここはとても気に入っています」と別の男性。
海岸のすぐそばにあるのが憲兵と映画博物館。ここはかつて憲兵隊が使っていた建物でした。
どうやらここで、憲兵を主人公にした映画が撮影されたようです。フランスでよく知られたコミカルな映画らしい。
車の上に旅行かばんがのってるところなんか、いかにもバカンスって感じですね。
サント=ロペの港にはたくさんの飲食店が並んでいます。
「値段を見てびっくりしました。自宅近辺のお店とあまり変わらないんですもの。とってもお得です」と女性。
リゾート地と言えば、だいたいは何でも少し高めですが、ここはそんなことないみたいです。
そして、眺めのいいこじんまりしたビーチもあります。ここから約9キロほど海岸沿いの道が伸びています。自然を味わいながら散策するには最適の道。
「この風景でしょう。素晴らしいわ。それに人で賑わっている繁華街を離れて静かにすごせますね」と女性。
「ランチの後に散歩がてら歩いてみましたがすれ違ったのは数人だけ。海を見ながら穏やかな気分になれましたよ」と男性。
とにかく海がきれいですねえ〜。こんなところで2週間位すごせたら、コロナ疲れもふっとびそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼と二人でビーチをお散歩。白い砂、海、それに太陽。とってもロマンティック・・・。すると突然、彼が言った。『ここはほんといいところだよ。僕が5回もおならをしても、全然臭くないでしょ!』」
VDM(Vie de Merde)より
五月の薔薇 [コート・ダジュール地方]
もう少しがんばれば、トンネルの向こうに明かりが見えてきそうな気が・・・。
WHO発表の5月4日までの国別感染者レポート(こちら)です。
日本の感染者の増え方が明らかに減少していますが、フランスもかなり少なくなってきました。
ただ、2波、3波とあるから喜んでばかりはいられません。日本は2波を経験しましたからねえ〜。2波はしつこいし、ダメージも大きい。
現実はちょっと重たい気分ですが、自然は人間を置いてけぼりにして季節の歩みを続けているようです。
南仏では5月の薔薇の収穫が始まりました。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年5月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
緑の中に見えるピンクの花。これが通称5月のバラです。
ミツバチも開花を知って蜜を集めにやってきました。ミツバチは蜜ですが人間はこの花の香りを頂きます。
そのためには、まずは花を摘み取らなくてはなりません。今年はコロナウィルスのために、マスクをして間隔をあけて収穫作業が進められています。
「外出禁止の中、外に出られて、しかもいい匂いのバラ園で仕事ができるなんて幸運です」と女性。
「バラのいい匂いがして本当にいい気分ですよ」と別の女性。
「もう、天国ですよ。世界で一番きれいな仕事だと思いますよ」と男性。
香水の町として知られるグラース周辺では、このバラの栽培が19世紀から続けられてきました。
「花が開くためには暖かい太陽の光が必要です。空気が暖かいうちに摘み取らなくてはなりません」とバラ園五代目オーナーのバブリスさん。
代々受け継がれてきた畑を守ってきました。
「一年かけて休まず手入れを続けてきた花が咲くと嬉しさもひとしおなんですよ」
5,000本のバラの木から毎年40トンのバラが収穫されるそうです。
布袋に詰め込まれた花は工場に運ばれ、香りのエッセンスが抽出されます。
ジャン=フランソワさんはこの道32年のベテランです。
「花をここに入れてエッセンスを抽出します。花1キロにつき6グラムのエッセンスが取れます」
貴重な香りのエッセンス。これを使って様々な香水が生み出されることになります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、大枚をはたいて買った香水を、8歳になる息子がトイレに流してしまった。『あれって、トイレの臭い消しじゃないの???』と息子
」
![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
VDM(Vie de Merde)より
外出禁止の街10 [コート・ダジュール地方]
コロナ騒動とテレワークへの切り替えでドタバタしているうちに月が変わり、欧州はそれより前に夏時間に変わっているのでした。
もうそろそろ時間の変更は終わりになるはずですが、これが最後か?
さて、今日も外出禁止の街を訪ねます。今回は、昨日訪ねたエズのすぐお隣にある都市ニース(Nice)です。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月31日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
“プロムナード・デ・ザングレ(英国人の散歩道)” と呼ばれるこの通り、見事に人の姿がありません。
暖かくなったこの季節には、海水浴を楽しむ人たちが少なくとも5〜6人くらいはいるはずなのですが、ビーチにも人の姿はありません。
レンタサイクルも駐輪場に止まったまま。
「いつもなら大勢の人で賑わってるはずなんですがね」と男性。
「この状況をどう思われますか?」と取材班。
「のんびりできますよ。私は静かなのが好きなんで、ほっとします」と男性。
海岸沿いのこの道路、いつも渋滞していますが、今日はこの通り。気持ちがいいですねえ〜。
「いつも、世界中からやってくる人で溢れかえっていますよ。今のこの状態は奇妙です」と女性。
こちらはニースの中心地マセナ広場。今年2月にはここでカーニバルが開催されました。遠い昔のことのようです。
マセナ広場からすぐのところの公園は、大勢の子どたちが遊んでいるはずですが、今はその姿もなく静かです。
「静かで美しいですが、同時に寂しい感じもします」と女性。
「私はこれくらいが好きだわ。それほど寂しいとは感じません」と別の女性。
「車の音も叫び声もなくて、驚きました」と自転車の女性。
一方、こちらはクール・サレヤ通り。バーやレストランがお店を構えていますが、ご覧の通りどこも閉まっています。
広場には青空市が立ち、店先にはカラフルな野菜やお花が並んで、地元の人や観光客で賑やかになります。
しかし、今は想像もできないくらいがらんとしています。
「ここは人々がカフェやレストランのテラスでコーヒーを飲んだり食事をしたりする場所なんです。いわばニースの中心地です」とマスクの男性。
「太陽と海があって熱いのが本当のニースなんです」と女性。
コロナの嵐が過ぎるまで、もう少しの辛抱です。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼と二人で歩いていると、お花でいっぱいのショーウィンドウの前を通りかかった。お花大好きの彼が、お店に入ろうと言う。お店の看板が目に入らぬか?”葬儀屋”と書かれてある!」
VDM(Vie de Merde)より
外出禁止の街9 [コート・ダジュール地方]
「接待を伴う飲食店」ってなんだろう?と思っていたけど、そういう意味か・・・。
症状が出ないのに感染してたというのは本当にどうにもならないですね。しかも、感染者によって人に感染させる人とさせない人がいるという。謎の多いウィルスです。
今日も感染者の数が増えましたが、回復した人の数もだいぶ多くなってきました。一刻も早い治療薬の開発を願うばかりです。
さて、今回の外出禁止の街は、地中海沿いにあるエズ(Èze)。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月30日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
崖の上にできた集落は「鷲の巣」とも呼ばれています。標高は429メートル。
麓に見えているのは地中海。上から見るといつもとちょっと違った感じに見えます。
よくこんなところに集落ができたもんです。でも、高いところだからこそ外からの侵入を防ぐことができたのでしょう。
しかし今は、毎年、外から150万人の人たちが訪れるという一大観光地。とは言っても、フランス全土で外出が禁止されていることもあり、観光客の姿はありません。
春を迎え、花が咲き小鳥のさえずりが聞こえてきます。
「小さな村ですから端から端まで知ってますよ。でも今回は誰もいないので、ゆっくりあちこち見物して改めて村のよさを知ることができます。蝶々が飛んで小鳥のさえずりが聞こえてきて幸せです」
あれえ〜、ここはコロナウィルス騒動とは無関係???羨ましい。日本にも似たような場所がきっとあるはずですね。感染者が拡大しているのは大都市だけですもんね。
「こんなに人がいないのは例外ですよ。いつも人で溢れてますからね」と男性。
村にある植物園ではサボテンの花が咲き始めました。コロナウィルスは植物には関係なさそうです。
しかし、ほおっておいては枯れてしまいます。ステファヌさんは毎日、植物の手入れをしています。外出禁止中のため、最低限できることをやっているそうです。
「この時期、普通なら毎日600から800人の観光客がやってきます。誰もこないなんていうのは初めてですよ。来るのは猫くらいですね(笑)」
静けさというのは人の心を癒してくれる時もあれば、逆に重くのしかかってくる時もあります。
19世紀末、ニースに滞在していたドイツの哲学者ニーチェがよく歩いた道がエズにあります。今では “ニーチェの小径” と呼ばれているそうです。
その道を元気よく走っていく人がいます。外出禁止では運動不足になりますから、こうしてジョギングすれば体も心もリフレッシュできそうです。
いいところですねえ〜。今の東京からすると天国みたいなところです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、会議の真っ最中に、小さなクモが一匹、そしてまた一匹と私の首筋を上がってきた。驚いたことにベストのポケットにクモの巣が!崖以来、私は事務局員に “スパイダーマン” と呼ばれている
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
レモンとオレンジ [コート・ダジュール地方]
昨晩の7時頃、土砂降りの中を帰宅し、土砂降りの中を荷物を持ってジムに向かい、いつものコースを終えて出てきたら、すっかり雨が止んで空には星が光っていました。
そして、逃げ遅れた薄い雲の間から丸いお月様も顔を出していました。
雨の中また傘をさして帰らなくてはならないなあと思っていた私は、なんだか爽やかな気持ちになって帰宅したのでした。
雨雲がいなくなれば、晴れるもんなんですねえ〜。
さて、コロナウィルス感染の影響で、途中で中止になってしまったマントンのレモン祭りですが、いつものように使われたレモンとオレンジが先週末に一般販売されました。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
「マダム、レモンを3キロですね」
「ええ、お願いします」
毎年恒例になったこのやりとり。レモン祭りで使われたレモンとオレンジが市民や観光客に放出されるとあって、窓口には長い行列ができています。
レモンとオレンジ3キロで1.50ユーロという破格のお値段。買わない手はありません。
「私はオレンジを4袋、レモンを5袋買いました。オレンジは果汁たっぷりでそのまま食べてもとても美味しいですよ」と女性。
「私は毎年来てるから、今年で51年目になります。どれも美味しいから、ジャムにするのにいいですよ」と別の女性。
祭りに使われた10トンにもなる柑橘類は傷んでいるものを除いてすべて販売されます。
マントン市の職員が一つずつ取り外し選別します。これもまた根気と体力のいる仕事ですね。
「ここで売られているものはいいものばかりですよ」と係りの方。
先ほど1.50ユーロで3キロ購入したご夫婦がいましたが、その計算だと1キロで0.50ユーロ、つまり日本円で180円となります。
やっぱり安い!少々形が悪くてもジャムやジュースにすれば美味しく頂けます。近けりゃ買うんですが、マントンではどうにもなりません(涙)。
その販売窓口のお隣では、お花も販売されていました。冬も終わり近くになると、お花などお部屋に飾って春を先取りしたくなります。お花の方は一箱4ユーロだそうです。
「お庭に色が欲しかったからちょうどいいです。それにお日様も出てきましたからね」と女性。
「バルコニーに飾ろうと思ってます。でも、こんなに買い込んじゃって、どうやって持って帰ろうかしら。やっぱり車を使うのが良さそうです」と別の女性。
来年のレモン祭りがまた楽しみになってきました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、引っ越しを手伝ってもらうために、母が、身長170センチ、体重60キロの私の元カレを呼び出した。ちなみに今のカレは身長198センチ、体重95キロ・・・」
VDM(Vie de Merde)より
水上の花合戦2020 [コート・ダジュール地方]
暦の上での春まで、もう一ヶ月を切っています。
昨日紹介したオーヴェルニュ地方のお宝の番組のエンディングに、日本の河津桜が登場したのに気がつかれたでしょうか?
キレイでしたねえ〜。花を見ると幸せな気分になります。
あちこちでカーニバルが中止になっていますが、こちらのカーニバルは例年通り開催されました。
水上の花合戦といえばコート・ダジュールのこの港町。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この地方伝統の釣り船に、ボーダー柄のシャツと黄色のミモザ。もうお馴染みになってしまいましたね。
こちらはオリヴィエさんの船。二年連続で家族と一緒にこのお祭りに参加しています。
「こちらから花を投げると、あちらの人たちが受け取ってくれる。感動しますね。花を受け取ろうとして水の中に飛び込む人もいるくらいです。これこそロックンロールですよ」とオリヴィエさん。
今年で79回目となる歴史あるこのカーニバルには、この地域の約15家族が参加しているそうです。
規模としてはこじんまりしてますね。
この辺りの地中海でしか見られない釣り船は、通称 “ポワンチュ(pointu)”と呼ばれています。
「前の世代から引き継いできたお祭りです。100年近く前から人々が同じ日に集まってお祝いするんですからすごいことですよ」
「ほら、見てくださいよ。皆、楽しそうにしてますよ!」
港には50,000人もの観客が集まりました。そして皆、コート・ダジュールの冬の花、ミモザとカーネーションをもらおうと手を伸ばしています。
「今日はすごくいいお天気。私は英国人で、ここに来るのは初めて。とっても楽しいわあ!」
この水上の花合戦は世界でもここだけにしかないカーニバル。町の人たちはとても誇りに思っているそうです。
「ここまで続いてきたんですから、これからもずっと続けていかなくてはならないと思っています」と男性。
最初の花合戦が行われたのは1902年の事。ということはちょうど再来年には100年になりますね。
なんか、ちょっと、行ってみたくなりますね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、24歳になる妹が、生後一ヶ月の私の息子を預かりたくないという。妹が『それくらいの赤ちゃんはぜんぜんも面白くないもん』と言った』
VDM(Vie de Merde)より
ニースのカーニバル2020 [コート・ダジュール地方]
新年が明けて間もなく、日本はコロナウィルスの嵐に巻き込まれて、どうもパッとしません。ボロくじ引いてしまいましたねえ〜。
得体の知れないウィルスの感染力があまりに強いので恐怖を感じますが、結局、忌み嫌うような恐ろしいウィルスではなく、インフルエンザと大して変わらないものなのかもしれません。
気になるのは、このウィルスに効く薬がまだできていないこと。できるだけ早く開発されることを願います。
さて、フランスもコロナウィルスと無関係ではありませんが、例年通り各地でカーニバルが開催されています。寒い冬がホットな季節になってきました。
イベント延期や中止で気持ちが下降気味の私達ですが、ニースの花まつりを見れば少し気分転換になるかもしれません。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
いよいよニースのカーニバルが始まりました!
春を感じさせる色とりどりの花。しかも気前よく沿道の人たちに振る舞われます。
今年で186回目という由緒あるカーニバルです。
「おとぎの世界みたいでキレイですねえ。素晴らしい作品です」と男性。
「お花、衣装、それにお化粧もすごく素敵!」と女性。
15台ほどの花車が見物客の前をパレードしていきます。500人ほどのアーティストの手で作られた花車、見事ですね。
それに可愛い衣装に身を包み、沿道の人たちにお花を配るのも楽しそう。
「大人から子供までたくさんの人たちが集まってくれるカーニバルに参加できてとっても嬉しいです」とコリーヌさん。
これだけの花車のパレードは世界でも珍しいせいか、世界各地から観客が集まってきます。
「去年はコリウールでバカンスを過ごしたのですが、今年はニースに行ってみようということになったんです。いい雰囲気で楽しんでいます」と女性。
最後は花車を飾っていたお花も観客にプレゼントされます。せっかく作った作品がなくなってしまうようでちょっと残念ですが、見るだけではつまらない、やっぱりお花を手に取ってみたいですね。そうじゃないと盛り上がりません。
そんな花車の制作現場を見てみましょう。3週間ほど続くカーニバルのために全部で25人の花屋さんが忙しく動き回っています。
「上がったり降りたり、お花のバランスがいいかどうか確かめながらの作業でヘトヘトです」と女性。
3〜4人で一つの花車を作ります。創造力を活かして自分たちらしいデザインに仕上げます。
こうして作られた花車がニースの大通りをパレードしていきます。
お花を配る女性たちの衣装をデザインする人たちは全部で5人。どれもキュートな衣装ですね。
カーニバルは今月29日まで。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、高校でカーニバルが開催された昨日、ある生徒になぜ欠席したのか聞くと、その子が言った。『ちゃんと出席しました』この生徒、透明人間に扮装したのだそうだ」
VDM(Vie de Merde)より
レモン祭り2020 [コート・ダジュール地方]
武漢からチャーター便で帰国し、ホテルに閉じ込められていた第1便の皆さん、全員陰性で本当に良かった。
関係者じゃないですが、何だかホッとしました。客船の方も無事に解決されることを祈るばかりです。
さて、2月も中旬にさしかかりました。ベネツィアのカーニバルが始まったようですが、フランスのカーニバルも準備が進んでいます。
その一つがマントンのレモン祭り。今年で87回目になるそうです。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
マントンの前にベネツィアの映像が登場しました。運河の上をたくさんのゴンドラがパレードしていましたね。美しいのもあれば、ちょっとふざけたのもあります。
ベネツィアは一時期浸水してましたが今は大丈夫そうです。
それはさておき、これから始まるのがマントンのレモン祭り。今週末に始まる予定ですが、準備はどこまで進んでいるんでしょう?
あっ、もうこんなに進んでます。今年のテーマは何でしょう?
例の幅広のゴムでレモンやオレンジを取り付けています。根気のいる作業。監督さんの指示が飛ぶと、やり直しも必要です。
こんな大きなものをレモンとオレンジで作るんですから大変な作業です。しかも今年はどれも大型化しているとか。山車は例年より10%ほど高いらしい。となると必要な材料も多くなります。
「レモンとオレンジを合わせて180トンほどです」と責任者の方。
「この網にゴムで一つずつ結わえていきます」と作業員の方。
「レモンをこうやって一個ずつここにくっつけるなんて信じられないですよね(笑)。しかも50箱もあるんですよ」と別の作業員。
その材料の大半がスペインからやってくるそうです。
地元の人たちはこうしてつくられる果物の彫刻をとても誇りにしています。
「よく頑張っていい仕事をしてますよ」と男性。
「素晴らしいですね。毎年テーマが決められてますが、どれもいい作品に仕上がってます」と女性。
今年のテーマは、“世界”。ブラジルのカーニバル、オクトーバーフェストなど、様々な国に捧げられたモニュメントが登場します。どうやら日本もあるらしい。
こちらはメキシコのモニュメント。大きいですね。
「高い所でも怖くはないですよ」と作業員の方。
その背中には命綱。一方、装飾品を制作する人たちもいます。
「装飾品はあまり目立ってはいけません。だからこのくらいのサイズでちょうどいいんです」
あくまでも主役はレモンとオレンジというわけです。
レモン祭りは2月15日から3月3日まで開催されるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、友達と一緒にレストランに行った。そこで、オレンジとパイナップルのミックスジュースをくれと言ったら、そんなものはないという。で、もう一度、メニューを確かめてから、パイナップルとオレンジのミックスジュースだ、というと店員が言った。『すぐにお持ちします』」
VDM(Vie de Merde)より