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島のグルメ その3 [ポワトゥー=シャラント地方]

 シリーズの三回目は、フランスで4番目に大きい、観光の島として知られているレ島(île de Ré)です。


 オレロン島と同じようにレ島も本土とは橋でつながっています。


 伝統家屋の色から、島は“Ré la Blanche(レ・ラ・ブランシュ)(白のレ)”と呼ばれているそうです。

Paris_iles.jpg
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 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年6月19日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 夏には観光客で賑わう浜辺も今は人もまばら。地元の人たちはのんびりと散歩を楽しむことができます。


 今日、料理を作ってくれるのがレストランLa Cabane du Fierのシェフ、クリストフさん。


 もう20年も前からずっと同じ漁師さんから魚を調達しています。


 「ジャン=ピエールは長く漁師をしています。彼から仕入れる魚はいつもいいものばかりで、とても満足しています」とシェフ。


 個人の漁師さんから20年も前から魚を仕入れて、料理としてお客さんにだしているなんて、なんとなく好感がもてますね。


 「魚は新鮮だよ。まだ生きてるからね。味は保証しますよ」とジャン=ピエールさん。


クリストフさんが作ってくれる今日の料理は、近海で穫れた魚を使った暖かい料理です。


 魚貝は、スズキ、アンコウ、タイセイヨウダラ、大型のヒラメラングスティヌ(エビ)。これに、地元で穫れた野菜を使います。


 魚は三枚におろし切り身にしたら鍋に入れ、そこに玉ねぎ、ジャガイモ、ズッキーニを加え、適量のワインを注いだら火を通します。


 火が通ったところで、フュメ・ドゥ・ポワソン(魚の出汁)をたっぷり加えます。


 ある程度煮込んだところで魚とエビを取り出し皿に盛りつけ、クリームを加えたスープを上からかけて出来上がり。


 「とっても美味しいです。種類の違う魚が一つにまとまった良いお味になっています。この料理にして良かったわ」と女性客。


 この他にも、薪でグリルしたスズキが大人気だそうです。


 「地方に来たらその地方の料理が食べたくなりますね」と男性客。


 薪でグリルしたロブスターがこんがり焼けて美味しそうです。


 そして食後のチーズは山羊のチーズに蜂蜜をかけていただきます。


 甘いデザートは、レモンタルトのメレンゲ添え、パンナコッタとフルール・ドゥ・セル味のキャラメル。


 以上でした。

 



******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、仕事に行かなかった。正しくは、行けなかったのだ。昨日、たらふく食べたら眠くなって、港にとまっていた釣り舟の中で寝てしまった。朝やって来た漁師は、どうしても私が目を覚まさないので、そのままマルセイユの海を2時間うろうろしたのだった」

 

VDM (Vie de merde)より




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島のグルメ その2 [ポワトゥー=シャラント地方]

 シリーズの二回目は、クロワッサンの形をした小さな島エクス島(île d'Aix)(下記地図の赤印)。


 ワーテルローの戦いに敗れたナポレオンが、フランス最後の7日間を過ごした島として知られています。

Paris_iles.jpg
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 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年6月18日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 エクス島の日の出・・・。


 「エクス島は素晴らしいところです。時間が止まったような、時代に取り残されたような感じはありますがね」とノエルさん。


 ノエルさんは、Hôtel Napoléonと、そこに付属するレストランChez Joséphineのオーナー。


 さすがにナポレオンゆかりの島とあって、お店の名前もさもありなんです。


 本土からエクス島までは船で30分ほど。


 本土からやってくるのはツーリストの他に大切な日用品と食料。


 「生産者がいないので食材はぜんぶ本土から調達しなくてはなりません」とノエルさん。


 その日の献立は、その日に調達できた食材できまります。


 本日はイカを使った煮込み料理を作ってくれます。


 材料はイカ、玉ねぎ、ニンジン、ブーケガルニ、フルール・ドゥ・セル(塩田から取れる大粒の塩)など。


 短冊切りにしたイカをオリーブ油と少量のバターを溶かしたフライパンで炒めます。


 大鍋に野菜と炒めたイカを入れ、湿らす程度にピノ(pineau)を加えます。


 ピノは、ワインを作る時に絞ったブドウのジュースとコニャックを混ぜて作られた地元のお酒です。


 さらに、鶏のフォン(出汁)を加え煮込みます。


 最後に具を取り出し、フランベしたピノ少量をスープに加えます。

 

 Hôtel Napoléonの一階とテラスがレストランChez Joséphine。


 まずは前菜のムール貝、海の幸の盛り合わせ、イワシのマリネをいただきます。


 メインはさきほどのイカの煮込み。イカがたっぷり入って16ユーロ。


 「柔らかくて、いろんな味がして大好きです」と女性。


 次に登場したのもイカの料理。こちらは漁師さんがよく作って食べていた料理だそうです。


 デザートは、Faisselle(フレッシュチーズ)とウイキョウのジャム(上からかけていたのはコニャック)、アンゼリカ入り焼き菓子とキャラメル・ムース生クリーム添え、アップル・クランブルと赤いフルーツ(イチゴかサクランボ?)。


 最後は海に沈む夕日で締めでした。

 



******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、お隣さんが日の出とともに『コケコッコ〜』と叫ぶようになって4日目になる。死んだ雄鶏の代わりだそうだ」

 

VDM (Vie de merde)より




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島のグルメ その1 [ポワトゥー=シャラント地方]

 フランスの島と言えばブルターニュか地中海。


 しかし、西部のポワトゥー=シャラント地方の海にも小さな島が点在しています。


 今日から5回のシリーズで、その島々のグルメを堪能しましょう。


 第一回目の今日は、コルシカ島についで二番目に大きいオレロン島(Île d'Oléron)を訪ねます。(下記地図の青印)

Paris_iles.jpg
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 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年6月17日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 本土とは橋で結ばれているオレロン島。


 この橋の近くの海に作られているのが、牡蠣の養殖場。


 ボートに乗ってやってきたのがレストランRelais des Salinesのシェフ、ジャムさん。


 「ここには海ならではの独特の個性があります」


 牡蠣の生産高は年間55,000トン。一年中新鮮な牡蠣が食べられるそうです。


 今日はこの牡蠣を使った料理です。


 因に、レストランのサイトにアクセスすると、カーソルが牡蠣に変身します。どうやら牡蠣のお店で知られているようです。


 牡蠣と言えば、殻を開いてレモンを絞ってつるっと食べる生ガキが一般的ですが、今日は火を通した牡蠣料理です。


 まずは牡蠣の殻を開けておきます。次にエシャロット、ネギなどの野菜を刻みます。


 鍋にワインとエシャロットを入れて煮込みます。煮詰まったところでバターとクリームを加えよくかき混ぜます。


 ここにニンジン、ネギ、セロリを加えます。


 牡蠣は180℃のオーブンに6分間だけ入れます。焼き上がりは、中が少し膨らんで、水分がまだ残ってる状態がいいそうです。


 ここに、先ほどの野菜入りのソースをのせたら出来上がりです。


 生ガキもいいですが、こちらも美味しそうですね。


 女性のお客さまが、牡蠣の殻に残ったソースをパンですくって食べていました。


 お店のお料理は牡蠣だけではありません。


 ヨーロッパヘダイのグリルや、ヒラメの仲間セトーのムニエルなど、魚料理もあります。


 「いい雰囲気のお店で、セトーが食べられて、太陽の日差しがあって、これ以上何が必要だい?」とお客さま。


 とは言っても、最後はやはりデザートも必要。


 チョコレート添えコニャックのパフェ、イチゴと生チョコのムース、そしてレモンとパイナップルのプチケーキでした。

 



******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、救急車で運ばれ危うく死ぬところだった。夫の弁明をお聞きください。『君が柑橘類アレルギーだったのは知っていたけど、そこにレモンも入るとは知らなかったんだよ』」

 

VDM (Vie de merde)より




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お城を買ったその後は…… その1 [ポワトゥー=シャラント地方]

 フランス観光の目玉の一つが城巡り。


 その歴史を秘めた魅力的な佇まいに感動し、買ってしまう人もいます。


 バブルの頃にはフランスのお城を買った日本人がいるとニュースになったこともありましたっけ

 

 たいていのお城は、思ったほど高額ではありません。問題は買った後。


 修復と維持には莫大な費用がかかります。


 そのようなお城を購入した人たちのお話を5回にわけて紹介します。


 第一回目の今日は、フランス中西部の小さな村コー(Queaux)にあるフジュレ城(Château de Fougeret)(下記地図の青印)。

Paris_Queaux.jpeg
より大きな地図で お城を買ったその後は…… を表示

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年9月24日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら



 まずは城のオーナーであるご夫婦と一緒に、気球でお城を空から見てみましょう。


 森の中に見えて来たのは、お姫様と王子様が幸せに暮らしているような素敵なお城。


 1337年にはすでに存在していたことが確認されています。今のような姿になったのは第二帝政期(19世紀後半)に修復されてからのこと。


 所有者のご夫婦は近くで農業を営んでいるフランソワさんとヴェロニクさん。


 二人がお城を購入するまでは50年も放置されたままでした。


 「上空から見たのは初めてですが、素晴らしいですね。でも、あちこち手を入れなくてはならない所ばかりなんですよ。購入してもう3年になりますから、だいぶましになったみたいです」とヴェロニクさん。


 「確かに、やらなくてはならないことが山のようにありますよ」とフランソワさん。


 地上に戻ると仕事が待っています。


 まずは牛の世話。リンザン牛を飼っています。


 そして、もう一つの大変な仕事がお城の修復。友人のシルヴァンさんにも手伝ってもらいます。


 「大事な遺産なのに、あちこちくずれて廃墟になってるお城ばかりでしょ。一つでも多く残していかないと。手伝えるんだったらやりますよ」とシルヴァンさん。奇特な方です。


 それにしても内部はすごいことになってます。


 天井には穴が空いてくずれそうになっていますし、壁はぼろぼろ。雨漏りであっという間にはがれてしまったそうです。


 二人は、自宅を売り払い、足りない分は銀行から25年のローンで融資を受け、500,000ユーロでこのお城を手に入れました。


 ざっと5,000万円ですから、日本の住宅を考えればずっと安い!と思ってしまいますが、お城はこのままでは人が住めるような状態ではありません。


 電気が使えるのは一カ所だけ。水も同様でキッチンだけ。


 文化団体などから出た35,000ユーロの補助金も、屋根の補修に消えてしまいました。


 「お城を買うというのは常識では考えられない行動ですよ。大切な遺産を残したいという情熱があればこそなんです。暖房もないところで寝泊まりすることになってしまいましたが、お城に住むというのが夢でしたからねえ」


 このお城、奇妙なことが起きることで知られています。[目]


 ヴェロニクさんもフランソワさんもここに住むようになってから、何かがいる気配や物音がするとか。


 そして、2010年には、TF1が「不思議な夕べ」と題する番組でこのお城を取材しているそうです。


 地下室もなんとなく何かが出てきそうな……。


 まだまだ修復工事が続いていますが、ここは予約すると見学させてくれるそうです。


 お化けにちなんだイベントもあるようです。

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、そしていつもなのだが、会社の同僚はゾンビが苦手。そこで僕は、ゾンビの真似をしていつもからかっていた。すると今日、彼女が言った。『もうやめて!ゾンビが嫌いなの知ってるでしょ!』僕は普通に真顔で声をかけただけなんだけど」


 

VDM (Vie de merde)より



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海の真ん中のビーチ [ポワトゥー=シャラント地方]

 フランス南西部の海の中に、数時間だけ現れるビーチがあるそうです。


 現れ始めたのは数年前から。ほぼ500年ぶりの現象だそうです。

 

Paris_Royan.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年7月21日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら


 

 本日も日の出前にボートで出発です。


 謎のビーチに一番乗りするためにはこれくらい早くないとダメだそうです。


 港町ロワイヤンを出発してから間もなく、朝日が昇り始めました。


 早起きは三文の徳と言いますが、早起きするとこんなに美しい風景が見られるのですね。


 陸を離れてしばらくすると、目の前に海が広がります。


 左手に白い塔が見えてきました。


 昨年、400歳の誕生日を迎えたコルドゥアン灯台(Phare de Cordouan)です。


 外観もインテリアも豪華な灯台です。なにしろ中には美しい礼拝堂や、「王の家」と呼ばれる部屋までありますからねえ(この灯台に興味のある方はぜひ過去記事を→こちら)。


 今日の目的地はこの近くなのですが、まだまだ見えてきません。


 もうしばらくボートを沖へと走らせると、茶色の蜃気楼のようなものが……。


 これがそのビーチ。4年ほど前から現れるようになったそうです。面積は約4ヘクタール。


 他にも数隻のボートが上陸しようとしているようですが、一番乗りに成功したのは取材班の乗ったボート。


 このビーチ、最初の1、2年は、現れてはすぐに消えるを繰り返していましたが、3、4年と立つうちに現れる時間が長くなっていったそうです。


 姿を現すのはもちろん引き潮の時。


 ロワイヤンの人たちはここを“タヒチ”と呼んでいるとか。


 引き潮の時をねらって大勢の人が海水浴にやってきました。


 無断でこんなところにやって来ても大丈夫なのでしょうか?


 「ここへ来ることは禁止されていませんよ。禁止されていないということは、許可されているということです!(笑)」と男性。


 こんなにキレイな天然のビーチを利用しない手はありませんね。


 でも、満ち潮になると大方が海の底に沈んでしまうので気をつけなくてはなりません。


 残っていられるのは鳥たちだけでした。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

「今日、仲間とコルシカ島のビーチにでかけた。天気も上々、おもいきり海水浴を楽しんだ。しかし、帰る頃になって、水着のポケットにしまっておいた車の鍵がなくなっているのに気がついた。どなたか、アウディを運転しているカニを見つけたら教えて下さい」

 

VDM (Vie de merde)より



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Thea Classic Awards 2012 [ポワトゥー=シャラント地方]

 Thea Awardsとは、初めて聞く言葉です。

 

 Theaは、Themed Entertainment Associationの略で、エンタテインメントショーを企画し上演・展示している施設や組織によって構成される、国際的な非営利団体のこと。

 

 ここには、世界各国のテーマパークをはじめ、カジノ、レストラン、美術館・博物館、動物園などが含まれます。

 

 カリフォルニアにあるこの団体、1996年からThea Awardsという賞を主催しています。

 

 いくつかの部門に分かれていて、優れたショーには優秀賞が与えられます。

 

 これまでの受賞ショーを見てみると、米国ディズニーランドのインディアナ・ジョーンズ・アドヴェンチャー、ユニヴァーサル・スタジオのターミネーター、東京ディズニーシーなどがリストに上がっています。

 

 そして今年、フランス西部ヴァンデ県にあるテーマパークPuy du Fou(ピュイ・デュ・フー)が、Thea Classic Awardsを受賞したそうです。

 

 賞は、テーマパーク全体と、そこで上演されるLa Cinéscénieという出し物に与えられています。

Paris_Puydufou.jpg

 
 

 Puy du Fouは、1989年に開園した歴史をテーマとしたテーマパーク。

 

 敷地は300ha、年間の入場者は150万人ほど。

 

 La Cinéscénieは、中世から20世紀までの、ある地方の家族の歴史を描いた壮大な物語だそうです。

 

 とにかくその規模に驚かされます。

 

 役者は約1200人、映写機2000台、衣装6,000着等々。その一部を下記の映像でご覧下さい。プレイボタンをクリック。

 

 

 映画の中で見ていたものが、そのまま飛び出して来て、現実の世界で動き回っているような感じです。

 

 背景のお城は本物。17世紀頃に作られたもので、文化財の指定を受けています。

 

 これは一度見てみたい気分にさせられます。

 

 開園は4月から9月まで。一日券+Cinéscénieで大人44ユーロ、子供27ユーロ。

 

  

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

「今日、7才になる息子をディズニーランドに連れて行った。息子が迷子になっても困らないように、『僕はここ』と書いた風船を息子にくくり付けた。しばらくして、ちょっとの間、目を離しているすきに、息子の姿が見えなくなった。しかし、風船だけはよく見えた。空に向かって上がって行く風船を....」

 

VDM (Vie de merde)より



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キャバレー2011 〜ラ・ベル・アントレ [ポワトゥー=シャラント地方]

 ヒートテックのシャツにセーター、その上からダウンジャケット、さらにマフラーを巻いて武装しても、顔が凍えてしまうほど寒い冬になりました。

 

 今年のクリスマスイヴはちょっと嬉しいことがありました。

 

 昨年の夏の終わり、ヨーロッパに大規模なサイクリングロード網があることを知り、8回のシリーズで記事にしました。

 

 サイクリングロードは全部で12本あるのですが、私が紹介したのはそのうちの1本EuroVelo6。

 

 フランス西部のナントから始まりフランスを横断し、スイス、ドイツ、オーストリア、ハンガリー等々を通って、最後は黒海にまで達するルートです。(左欄のマイカテゴリーの下の方にある「欧州サイクリングロード」をクリックしていただくと全記事をご覧いただけます)

 

 そして、イヴの日、今年の5月〜7月にかけて実際にこのルートをスイスのチューリッヒからフランスへと自転車でツーリングした方からコメントをいただきました!

 

 先方のcyclooさんのブログにお邪魔してみると、その時の旅行記が詳しく出ています。(こちらをクリック→フランス横断の旅)(so-netとは別のブログです)

 

 読むだけでも楽しいですし、一度やってみたい!とお思いの方ならとても参考になると思います。

 

 また、すでに何ヶ国か自転車でツーリングされており、その記録もアップしてあります。

 

 私にとっては頭の中だけにあったサイクリングロード。cyclooさんのおかげで、なんとなく現実味を帯びてきました。ちょっとずつでいいから、いつか走ってみたい!

 

 

 さて、キリストの誕生日祝いも終わり、次は一年の区切り大晦日に向かって時計の針がばく進中ですが、この時期、フランスのTV局TF1はまたまた恒例のキャバレーシリーズを始めました。

 

 キャバレーと言っても女性が男性を接待するあのキャバレーではなく、パリのリドやムーランルージュのように、エンタテインメントショーを楽しみながら食事をするお店のことです。

 

 第一回目の今日は、フランス西部の小さな村にあるキャバレーを訪ねます。


Paris_StAndreGoule.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年12月26日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら



 キャバレーLa Belle Entréeは、サン=タンドレ=グル=ドワという人口2,000人にも満たない小さな村にあります。
 
 今年の10月にオープンしたばかり。
 
 出演するダンサーやアーティストは、パリやその他のキャバレーでキャリアを積んで来た人たちだそうです。
 
 歌や踊りの他に、手品や漫談も楽しめます。
 
 ショーの2時間ほど前にディナーを取りながら、出演者の皆さんと歓談したり記念写真を撮ったりできます。
 
 支配人のジャン=ルイさんは元ジャーナリスト。パリのキャバレーを知り尽くした方のようです。
 
 振り付け担当のイザベルさんは、すでに振り付け師としてパリのあちこちのキャバレーで働いてきました。
 
 フレンチカンカンなど伝統的な出し物もありますが、どこにもないオリジナルもあるそうです。
 
 出演者の皆さんは、パリよりこちらの方が親しみ易く居心地がいいとおっしゃっていました。
 
 舞台の上で急きょお客さんがパフォーマンスするシーンもありました。皆さん、楽しそうです。
 
 La Belle Entréeのサイトを見ると、大晦日の夜7時半からカウントダウンの真夜中までのショーは120ユーロ。すでに満員となっていました。
 

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******


「今日、クリスマスのディナーは、別のテーブルでたった一人で食べました。そうしないと13人になってしまい、不幸がわが家に訪れるというのです」

 

VDM (Vie de merde)より

 



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売りに出された異例の物件 その2 〜森の中のお城〜 [ポワトゥー=シャラント地方]

 シリーズの二つ目の物件は、15世紀に建てられたというお城。

 

 フランス西部ヴィエンヌ県の、人口600人ほどの小さな村アンティニーに、そのお城はあります。(下記地図の赤印)

 Paris_vente.jpg

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 下記ウィンドウの▶をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年11月15日に放送)(▶をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら


 
 県庁所在地のポワティエから50キロほどの森の中。
 
 おとぎ話に登場しそうなお城、ボワモラン城(Château de Boismorand)が見えてきます。
 
 このお城を手に入れるためには、500万ユーロ(約5.3億円ほど)が必要です。
 
 司会のペルノー氏は高くないと言っていました。
 
 お城の中はどのようになっているのでしょう?管理人のフィリップさんが案内してくれます。
 
 まずは礼拝堂から。
 
 ここは手つかずに保存されてきました。壁には、キリストが十字架を背負ってゴルゴタの丘まで歩いた様子を描いた「十字架への道」や、「最後の審判」のフレスコ画があります。国の文化財です。
 
 そして天井の奥に、人間らしきおかしな顔がのぞいています。
 
 実は、お城の使用人たちがここで懺悔するのを城主が天井裏で聞いていたのだとか。顔はそのカモフラージュ。
 
 いくらなんでも懺悔を盗み聞きするとは罰当たりな城主です。最後の審判で地獄へ行かされたかも。
 
 お城の建築は13世紀頃に始まり、14世紀、15世紀、19世紀に増築され、最も大きく変化したのが19世紀に手が加えられた時でした。
 
 増築で備えられたのが、17世紀のステンドグラス、巨大な暖炉、ネオ・ゴシック様式の天井です。
 
 部屋は全部で20室ほど。どの部屋もきちんと手入れが行き届いる様子。
 
 問題は階段。100段ほどの階段を上り下りしなくてはなりません。
 
 「エレベーターがあれば楽なんですけどね」とフィリップさんもおっしゃっていました。
 
 このような大きなお城の買手を見つけるのが難しいのは、維持管理が大きな負担となり、一歩踏み出す気力をそいでしまう恐れがあるからです。
 
 建物自体だけでなく、中の装飾品などのメンテナンスには特別な技術も必要になりますから、誰でもいいと言うわけには行きません。
 
 城の外には美しい幾何学模様のフランス式庭園があります。庭の手入れには2人が当たっています。
 
 「このような建造物のオーナーになろうという皆さんは、たいていフランスの歴史や遺跡に強い愛着のある方々が多いです」と不動産会社の担当者。
 
 歴史的にも文化的にも大切な財産とは言え、500万ユーロのお城は小さな村には手が出ない買い物。
 
 しっかり城を守ってくれる新しい城主が早く現れることを、村の住人である動物たちも待っているそうです。
 
 

 

******** フランス人のつぶやき *******


「今日、引っ越してからずっと郵便受けの鍵を受け取っていなかったので不動産屋に問い合わせた。すると書類を調べたあげく、担当者が落ち着き払った声で言った。『お客さま、鍵は昨日お宅あて郵送致しました』」

 

VDM (Vie de merde)より



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中世の塔からダイブ [ポワトゥー=シャラント地方]

 今日は暑い一日でした。そこで少し涼しい映像を選んでみました。

 

Paris_LaRochelle.jpg 

 

 シャラント=マリティム県のラ・ロシェルで、先週の土曜日、世界の一流選手たちが飛び込みの演技を披露しました。

 

 飛び込みと言っても、プールの飛び込み台から飛び込むわけではありません。港の要塞にある高さ27メートルの塔から海に向かって飛び込みます。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年6月18日放送)

 

sauteTV.jpg

 

 太西洋に面したラ・ロシェルは要塞都市。中世の面影を残す塔がいくつかそびえ立っています。

 

 そのうちの一つサン=ニコラ塔から、5万人の観客が見守る中、次々と選手が海に向かって飛び込んで行きました。毎年行われる伝統的なイベントだそうです。

 

 最初に飛び来んだ選手のフィニッシュは完璧でしたね。しぶきがほとんど上がっていませんでした。

 

 しかし、この日は風が強く、簡単ではなかったようです。

 

 下記の映像なら、もっと臨場感を味わえます。

 

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******


「今日、娘と一緒に海に行った。娘は泳いでいたが、私は水が冷たそうだったので日光浴。突然娘の叫び声が聞こえたので、急いで海に飛び込んだ。すると娘が言った。『分かった?ぜんぜん冷たくないでしょ。』」

 

VDM (Vie de merde)より



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