イワシ祭り2022 [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
昨日は久しぶりに九段下から大手町まで歩いた。
2019年末頃に解体工事の始まったビルが、新築のビルに生まれ変わっていた。3年近く経てばそうなるか・・・。
でもかなりのスピードで建て替わったような感じがする。
見なくなったものは頭のどこかで時間が止まってしまうものらしい。
さて、青葉若葉の季節になりましたが、フランス西部の海辺の町では、先週末、イワシ祭りが開催されたようです。
下記のウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年5月9日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック
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漁船が港に戻ってきました。水揚げされたのは初物のイワシ。
地元の人や観光客が新鮮なイワシを手に入れようと集まってきました。漁師さんも消費者も嬉しそうですね。
そして、大通りでは民族衣裳を身に着けた方々のパレードが始まりました。音楽付きでにぎやかです。
「私が参加したのはこれで5回目ですが、昔から続いてきた伝統の祭りです」と男性。
当然ながら会場ではイワシ料理もいただけます。料理と言ってもいたってシンプル。焼くだけ。
でもこれが美味しいらしい。ここのイワシは極上の美味しさだそうです。その秘密は味付けにあるようです。
「皮はパリパリで中がふんわり柔らかなの」と女性。
イワシの塩焼きとパンの取り合わせがなんだか不思議。日本人としては白いご飯と大根おろしというのがピッタリな気がしてしまいます。
イワシ漁は5月に始まって10月くらいまで続けられるそうです。年間3,000トンのイワシがこの港から出荷されるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ひどく混雑した電車に乗ってパリから戻ってきた。電車の中でイワシの缶詰の歌がひらめいて思わず歌ってしまった。すると乗客の一人が言った。『おい、そこのマグロみたいな奴、歌うな!』」
VDM(Vie de Merde)より
礼拝堂としいたけ [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
ここまで感染が広がると身近なところに感染者や濃厚接触者が現れるから、なんとなく身の危険を感じる。
状況が好転して人が気を許して自由を謳歌し始めると必ず始まる感染拡大。人間の社会を壊すために現れた悪魔みたいなウイルス。いらいらっとする。
いらいらっとしても逆に免疫力を落とすだけ。平常心で暮らしていくしかない。
さて、フランス西部の都市ナントにこんな礼拝堂があるそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年1月21日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
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礼拝堂の柱から天使が見ているのは、しいたけ。
ここはナントの中心部にある19世紀の礼拝堂。カミーユさん(28才)は、ここでしいたけの栽培をはじめました。
「19世紀にはすぐ隣にで暮らしていた修道女たちが祈りの場所として使っていましたが、経済状態が思わしくなくなり私企業に売却され学校になる予定でした」とカミーユさん。
しかし学校はできず、最終的にナント市が買い上げたものの、これと行った計画もなく空き家状態が続いていました。
そこで、しいたけ栽培のために借りたのがカミーユさんとその仲間たち。礼拝堂の中は気温が一定できのこの栽培には理想的な場所でした。
そして近所の人たちが買いに来るようになりました。
「うちのアパートからここの様子が見えるんですよ。食べてみたら美味しかったの」と女性。
また、一週間に2回は小売店に納品することになっています。
こちらはマノンさんの食料品店。数ヶ月くらい前にオープンしました。1キロで14ユーロということは、100グラムで1.4ユーロ。約190円。
さらにレストランにも納品しています。
「うちから200メートルほどで近いんですよ」とお店の方。
そして礼拝堂は、毎週金曜日にはプチ市場に変身。街のあちこちからお客さんがやってきます。
静まり返っていた空き家がにぎやかになりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、脚立に登ってキノコを収穫した。うちではバスルームの天井に定期的にキノコがはえる」
VDM(Vie de Merde)より
小さな村の7月14日 [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
記者会見というのは、日本ではあれは儀式なんじゃなかろうか?
菅さんやらオリパラ組織委員会の橋本さんやら見ているとつくづくそう思う。用意された原稿を言い間違えないで淀みなく読み上げたら成功なんでしょ。何しろ、儀式だから。
聞いている人に何かを伝えようとしているようには感じられない。
ありゃ、みずからロボットになろうとしてますな。頭に原稿をひゅるひゅるっと入れたら、口が動いて音声が出てくるロボット。
故に、質問しても何も答えられないし、答えなくても良いわけだ。そして、ひとたび記者会見が終わって楽屋に戻ると人間になる。
それはさておき、昨日は7月14日。7月14日と言えば、フランスは革命記念日。パリでの式典は感染対策をした上で、例年通り行われたようです。
フランス北西部にある小さな村では、この7月14日に、ある一風変わった風習が続けられてきたそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月14日に放送)
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楽団が元気に演奏を始めました。
ここはあるお宅の玄関先。時間はと言えば朝の5時!
こりゃちょっとたまりませんねえ〜。
しかし、この演奏、戦前に始まり、1977年からは毎年続けられているとか。
最初の休憩所は元村役場。朝の5時からこれをやっていたのではお腹すきます。
「ここは小さな村ですからね。続けてきた習慣はずっと続けなくてはいけません」と男性。
エネルギーをチャージしたところで、楽団は次の演奏地へと向かいます。
こちらは30軒ほどの住宅が並んでいる地域。
「ここに住むようになった最初の一年の時はびっくりしました。今ではとてもいい習慣だと思いますよ」と女性。
さらに別の地域では、こんな感じで大歓迎されています。太っ腹なおもてなしですね。楽団の太鼓はヤマハ製。
「7月14日は特別な日ですよ。村で昔から続けられてきた伝統ですからね」と楽団員。
集落から集落へと田舎の道を旅する楽団。最後は、こんなおもてなしが待っていました。
「一日、演奏して回って、最後にこんなテーブルを用意してもらったら、やってよかったなといつも思います」と楽団員。
来年の7月14日の早朝、またこの演奏で目が覚めることになりそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私はミュージシャンになった。なぜなら、ベッドでゴロゴロしながら鼻くそをほじっていたら、その一つがぽ〜んと飛んでいって、部屋の片隅にあったギターをかき鳴らしたからさ。問題は、もう二度と同じ音は出せないってこと」
VDM(Vie de Merde)より
フランスでも花見 [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
ぼやぁ〜とした春の日は、頭までぼやぁ〜とさせてしまうらしく、どうも今ひとつやる気になれない・・・特に仕事は。やれやれ。
東京のコロナ新規感染者はじわじわ増えて嫌な感じだ。いつ爆発するともしれず不気味。
そろそろもういいだろうと気を緩めると必ず後でしっぺ返しが来る。たちの悪いウイルスだ。なんの影響も受けていない植物が羨ましくなる。
今年は近くの公園で満開の桜をゆっくり見物することができた。もちろん桜の木の下を歩くだけ。少し風もあって、ハラハラと花びらが落ちるのも風情があって良かった。
さて、フランス西部の小さな村にあるオリエンタル公園でも桜が満開のようです。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月28日に放送)
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広い敷地に何本も桜が咲いています。全部で30本あまり。日本の桜にそっくり。枝垂れ桜もありますねえ〜。
ここなら桜を見ながら飲食オッケー。宴会は駄目でしょうけど、ピクニックなら大丈夫そうです。
「3〜4時間くらいこうしてすごしてしまいます。とてもリラックスできるんですよ」と男性。
おっ、こちらのカップルは日本と同じようにブルーシートを敷いてお花見。ブルーは空の色と同じだそうです。
「満開の桜の樹の下で食事をして春をお祝いするというのが伝統なんだと思います」と女性。
日本では桜の開花は神聖なもの。神々が山から降りてきて花の中に隠れるのです。それは五穀豊穣を意味しています、とナレーター。
ええっ、そんな話初めて聞いた。結構、いい話ですね。
桜は洗練された美であり、はかなさのシンボルです。長くて2週間もしたら風に吹かれて散ってしまいます。
この公園の桜は適当にあちこちに植えられているわけではありません。近くの湖から水を引いて小川を作り、その川に沿って植えられているのです。
なんか日本の庭園にそっくり。赤い太鼓橋や鳥居もあります。日本とは違う雰囲気もありますがよく出来ています。
この公園には種類の異なる桜が植えられており、4月中旬くらいまで花見が楽しめるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、1ヶ月足らず前に植えたばかりのリンゴと桜の木が、小枝の塊になっているのに気がついた 子どもたちが原始人ごっこで焚き火をするのに使うんだと」
VDM(Vie de Merde)より
バラ街道 [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
今月からジムが再開したとは言え、まだまだ来場者の数は少ない。
6月は様子を見て7月からという人がかなりいて、7月になるとどのような状態になるのか気になる。
在宅勤務はまだまだ続けることになりそうだし、自分の都合に合わせて働く時間も柔軟に変えられるため、ますますこの働き方はやめられそうもない。
改めて、通勤時間が大きなロスに思えてくる。しかもあの混雑ぶりは体力を消耗する。
通勤に時間とエネルギー使わないですむというのは、ほぼ高齢者にとってはありがたい。
仕事の面で言えば、コロナ以前には戻りたくない。
さて、フランスには “バラ街道” と呼ばれる道があるそうです。もちろん、その街道沿いには様ざなま種類の美しいバラが咲いているそうです。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年6月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
いつもの司会のペルノーさんがスタジオに戻ってきました。こればっかりはずっと在宅勤務とはいかないようです。
それはさておき、バラ街道はフランス中部のロワレ県にあります。もう200年の前からバラ栽培が続けられた地域だそうです。
まず最初に訪ねたのが、イエーヴル=ル=シャテル(Yèvre-le-Châtel)(青印)。中世の趣を色濃く残す村です。
一緒にバラを楽しんでくれるのがパスカルさんとその娘さん。早速美しいバラをみつけました。いい香りがただよってきそうです。
ここには300本あまりのバラの木が植えられていますが、住人の数は231人。バラに村を乗っ取られそうですね。
道端のあちこちにバラが咲いています。
「こんなに色々なバラが咲いてるなんて楽しいじゃない。どれも洗練されているわけではありませんが、自然の中で育った野性的で素敵なバラです」と村人。
ちゃんとお手入れしてるんですね。お世話をしてあげれば、バラが次々に咲いてくれます。
そして見ている人たちも自然と笑顔になります。
バラ街道にはこんな村が15ほどあるそうです。
次にやって来たのがピティヴィエ村(Pithiviers)(赤印)。こちらのドアを開けて中にはいると・・・バラ園になっていました。
ここは新しいバラの品種を作り続けてきたアンドレ・イヴの庭。
彼が亡くなってからはボランティアが庭の手入れをしているそうです。こちらの赤いバラはここで生まれました。
7年前、テレビ番組に登場したアンドレ・イヴ。こんな方がバラを育てていたんですね。30種類ほどの新しいバラをこの世に送り出しました。
ああ、バラとは思えない随分変わったバラもあります。
この庭から11キロほどのところにもアンドレ・イヴのバラ園があります。色も様々なら香りも弱いものから強いものまであるようです。
このシルール=ゾ=ボワ村(Chilleurs-aux-Bois)ではバラの苗木を手に入れることができます(緑印)。
ここならほかでは手に入らないようなバラがみつかりそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、スマホを使い慣れた夫は、もう花束をプレゼントしてくれなくなった。その代わり、毎日のようにバラの写真入りメールを送ってくるようになった・・・」
VDM(Vie de Merde)より
ブロワでモナリザ [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
ゴーン事件、わが家では、フランスと日本とのズレの最大の原因は、前者は推定無罪、後者は推定有罪となっているところにあるんじゃないだろうか?ということになっています。
とは言え、キャロル・ゴーンが出国するのに在日フランス大使が空港まで付き添ったというのはちょっとどうかと思う。やりすぎじゃないですかね?それとも日本を甘く見てるのか・・・。
ゴーン家、つまりはキャロルの弁護士が、彼女は逃げたのではない、質問があるならちゃんと答える。当時、あまりのショックにしばらくの間距離を取りたいと思っただけだ、とかなんとか言ってるそうです。
でも、あのタイミングでとなると「逃げた」ようにしか見えない。
さらにキャロルはフランス政府の支援を求めているようですが、その記事を読んだあるフランス人(一般市民)がこんなコメントを残していました。
「フランス当局の支援?えっ、見間違いじゃないよね?税金逃れの人のために支援だって?我々の税金を使って窮地を脱するより、税金を払ってきた国の支援を求めた方がいいんじゃないのか」
なかなか厳しいご意見です。
ゴーンさん、黙ってても十分裕福な生活ができたのに、どうしてあんなことまでしてお金が欲しかったのか・・・。
それはさておき、先日、懸賞に当選するとモナリザと一緒にルーヴル美術館で一夜を過ごせるという話をしましたが、そのモナリザの作者であるダ・ヴィンチが亡くなってから今年で500年になるそうです。
それを記念して、ダ・ヴィンチが晩年を過ごしたブロワ市にモナリザが姿を現したそうです。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年4月6日に放送)
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こちらがそのモナリザです。
ここは市の中心街にある大きな階段の一つエスカリエ・ドゥニ・パパン(escalier Denis Papin)。
見上げると、確かにモナリザがいます。
階段の数は121段。ここに5人の作業員がシールを貼り付けました。シールの大きさは全体で210㎡あるそうです。
「シールと言っても今回は特殊です。しっかり貼り付けなくてなりませんし、全体が一つの作品になるように貼り付けてなくてはなりませんでした」と責任者。
仕上げるのに4〜5日かかったそうです。
一方、巨大なシールを作ったのがこちらのアトリエでした。
パソコンのソフトを使い、階段の高さや幅に合わせて絵を分割し、それを一つずつこの印刷機で印刷します。
この企画、もう4年も前からあったそうです。4回目の今年、お天気が味方してくれて実現にこぎつけることができました。
このモナリザ、今年9月まで鑑賞することができるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、美術史の口頭試験があった。生徒の誰かが、モナリザはレオナルド・ディカプリオが描いたと教えてくれて大喜び!」
VDM(Vie de Merde)より
イワシ祭り [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
東京は雨の日が続いています。しかもうすら寒い。
急激な温度低下で満員電車の窓ガラスが曇っていました。外と中の温度差が大きかったらしい。
少し厚着した人でいっぱいの電車の中は汗ばむくらいでした。
お天気が回復するのは明後日あたりからのようです。やれやれ・・・。
さて、フランス西部の海辺の町サン=ジル=クロワ=ドゥ=ヴィ(Saint-Gilles-Croix-de-Vie)では、先週の5月5日、イワシ祭りが開催されたそうです。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この地方に伝わる民族衣裳を着た住民たちが歌を歌いながら行進してきました。イワシ祭りの始まりです。
漁に出ていた船が港に戻ってきました。
「イワシはこの町のシンボルです。世界に広く知られてしかるべきですよ」と住民の男性。
「イワシはマルセイユの特産だとばかり思ってましたが、ここの特産でもあるんですよね。素晴らしいです」と観光客と思しき男性。
漁師たちがイワシを水揚げしています。今朝は1トンほどのイワシが釣れました。
その場で直接消費者に販売されます。
「沖合いに餌になるプランクトンが豊富で、イワシにこの地方独特の味をもたらしてくれるのさ」と漁師さん。
イワシを求めて集まってくるのは一般の消費者だけではありません。プロの料理人もやってきます。
ということは、やはり美味しいイワシなのですね。
こちらはピッツェリア。水揚げされたばかりのイワシを使ってピッツァを作ります。
「いつもならアンチョビを使うところですが、イワシの穫れる春になったら地元のイワシを使います」と店長。
「この町だけのオリジナルピッツァですよ。もう70年間これを食べ続けてます(笑)」と男性客。
町の市場で販売される商品の60%がイワシだそうです。生のイワシだけでなく缶詰も製造・販売されています。
町の経済の屋台骨を支えているのがこのイワシというわけです。
この日は港でイワシの食べ放題パーティも開催されていました。美味しそうに焼けてます。サンドイッチにする人もいました。
白ワインかロゼをいただきながら食べたらさぞかし美味しいことでしょう。
イワシ漁は5月から10月まで行われるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ぐっすり眠っていたところ、突然、同居人が手をハサミのように動かしながら私の上に飛び乗り、『お前をピッツァのように切り刻んでやる!』と言ったかと思ったらすぐに寝てしまった。私の方はと言えば、それっきり眠れなくなってしまった・・・」
VDM(Vie de Merde)より
ブラッスリー1 [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
昨日は帰りの通勤電車に雪の影響が出ました。
雪が本格的に降り始めた3時過ぎくらいに帰宅していれば楽に帰れたかもしれませんが、ちょっと躊躇したがために引っかかりました。
それでも入場制限をする一歩手前くらいの時間だったので1時間ほどの遅れですみました。
午後6時すぎの渋谷はこんなことなってました。→こちら。
改札口はまだ50メートルほど先。ああ、恐ろしい。
さて、今日から4回のシリーズでフランス各地にあるブラッスリーを訪ねます。
第一回目の今日は、フランス西部の都市ナント(Nantes)にあるブラッスリーLa Cigaleを訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年1月15日に放送)
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朝日が昇ったばかりのナント。魚屋さんがブラッスリーの勝手口に魚を届けにやってきました。
これが毎朝8時の日課。立派な魚ですねえ〜。新鮮なのがよくわかります。
準備が完了したお店には、朝食にやってきたお客様で賑わっています。
こちらの女性は仕事に行く前に毎朝ここで新聞を読みながら朝食を摂るそうです。
「外がどんよりと曇っていればいるほど、ここは華やかで様々な色に満ち溢れてきます。特にモザイクが美しいですよ」
確かに、壁がアールヌヴォー調の美しいモザイクのタイル画で飾られています。
お店は1895年に建物の完成とともにオープンしました。1970年代には放置されたこともありますが、1964年に文化財の指定を受けていたこともあり、この美しい姿を留めることになります。
現在の建物の所有者がここを気に入り、1982年にこのブラッスリーが再オープンを果たしました。
「アールヌーヴォーの時代に作られましたから、このような装飾が施されています。ただ、そこに様々な種類の美術が加えられています。別の部屋には、アールヌーヴォーとはあまり繋がりのないドラッカーと呼ばれるバイキングの船が描かれています」
アールヌーヴォー調でありながらも、どことなく違った雰囲気を醸し出す装飾の数々。かなり個性的ですね。広告のポスターのようなものもあります。統一されているようでバラバラな感じで不思議な空間です。
「ここはかつてナントの中産階級がお祝いの食事会をするのにここを利用していたんです。つまり正妻さんと一緒に食事をしたわけですが、一方で、そうではない愛人や娼婦を連れてくるお客さんもいて、開業当時はかなりごたついていたと思います」
そう言われるとこの装飾の数々がどことなく庶民的な感じがして来ます。
朝の時間が過ぎてランチの時間となりました。常連さんが多いそうです。
この小さな厨房で1日で250食を準備するとか。
因みに、ブラッスリーとはそもそもビールを作る場所のこと。
ビールを作って出していたのが、そのうち料理を出すようになったということなのか?
ビストロが美味しい食事とワインなら、ブラッスリーは美味しい食事とビール、というわけです。とは言っても、ワインももちろん飲むことができます。
「お客様をお待たせしないように料理を出さなくてはなりません」と給仕係の女性。
皆さん、キビキビとお仕事に励んでいます。
「ここは家にいるようにくつろげるんですよ」と女性。
どうもここで出る甘いデザートも人気のようです。プロフィットロールやババオロムは常にメニューの中にあるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、美人の新入社員をブラッスリーのランチに誘った。彼女がみんなに声をかけてしまったので総勢8人の食事になってしまった。デートのつもりだったのに・・・」
VDM(Vie de Merde)より
アンジュ地方のお宝4 [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
ガバールと呼ばれる昔の運搬船、ボルドーとローヌに次ぐ三番目のワインの生産、そして様々な様式のお城や邸宅の数々。
今週はアンジュ地方のお宝を紹介していますが、そのシリーズも今日が最後となりました。
最後を飾るのはやはりグルメ!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年9月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはブリサック・ロワール・オバンス(Brissac Loire Aubance)村。
毎週木曜日には市が立ちます。ここにはアンジュ地方の美味しいグルメが勢ぞろい。
なんかすごいお肉の煮物。ホカホカです。
カゴを抱えてやってきたソフィーさんは元教師。お料理が大好きでこの地方の料理の歴史の専門家になってしまいました。
「基本になっているのは魚、それから果物と野菜です。あちこちにお城がありましたから洗練された料理を食べていました。それが今では一般的な料理になっているんです」とソフィーさん。
まずは先ほども出てきたお肉の煮物リイヨ(Rillaus)。見た目は豚の角煮。
あっ、やっぱりあのコンフレリがいました。地元の特産品を広く知らしめる活動をするのがその役割。
「豚の胸のあたりの肉を使います。肉と脂身が半々の角切りを一晩塩水に浸けたら、ラードを溶かした大鍋に入れ、弱火で時間をかけて火を通します」と加工肉のお店の方。
その原料を提供してくれるのがこのブタ君たちです。
このブタ君たち、絶滅危惧種(?)だったのをジャン=ミッシェルさんに助けられ、その血筋を残すことができました。
「この種のブタは脂肪が豊富でしっかりした赤身肉を持っています」
さて、次のグルメは、どうやら暗い洞窟の中にあるようです。ここで育てられているのはキノコ。
「ここは1938年まで採石場だったんです。1950年に父がここでキノコ栽培を始めました」とジャッキーさん。おでこのライトがまぶしい!
マッシュルームがこんなに大きく育ってました。フランスのマッシュルームの80%がアンジュ地方で生産されているとか。
「水も何も与えませんよ。キノコはこの自然環境の中だけで育っているんです」
次のグルメは、元穀物倉庫にあります。
エリックさんが作っているのはフエ(fouée)というパン。
「昔、かまどが十分に熱いかどうかを調べるために焼いたのがこのフエなんです」
ピタパンに似てますね。
食材を買い揃えたソフィーさん、自宅に戻って料理に取りかかりました。
あの大きなマッシュルームを使って詰めもの料理ガリペット・ファルシ(galipettes farcies)を作ります。
詰めるのはリエットや山羊のチーズ。
ちなみにガリペットは “とんぼ返り” という意味。マッシュルームをくるっとひっくり返して詰めるからガリペットです。これもアンジュ地方の料理。
そして最初に登場したリイヨもあります。
デザートはクレメ・ダンジュ(crémet d’Anjou)。1702年に生まれた歴史あるデザート。
生クリーム、玉子の白身、シナモン風味の砂糖、バニラを加えてホイップしたもの。美味しそうですねえ〜。
準備ができたらお庭のテーブルで賑やかにいただきます。
デザートにはパテ・オ・プリュンヌ(pâté aux prunes)(プラムのパテ)もありました。
終わり。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、2年も前から台所で水をやりながら育てていた植物がプラスチックだったということに気がついた」
VDM(Vie de Merde)より
アンジュ地方のお宝3 [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
先日、成城石井でイタリア産のDOP(フランスではAOP)付きオリーブ油があるのを発見。
いつも使っているのとどこが違うのか知りたくなり思い切って購入。
早速サラダのドレッシングに使ってみました。これが思っていた以上に美味しい。
DOPやAOPは伊達じゃないんだというのを身を以て体験したのでした。
ただ、ちょっとお値段が・・・。500mlで2400円ほどとかなりお高め。
実自体の質がいいのと、手入れや収穫にも気を使っているとなると、これだけ高くても仕方ないのかもしれません。
さて、アンジュ地方のお宝を探す旅シリーズの三回目です。
アンジュ地方にはお城や邸宅があちこちに点在しているそうです。本日はその幾つかを訪ねてみることにしましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年9月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
歴史を秘めたお城の数々。
まずはこちらのセラン城(Château de Serrant)を訪ねます(青印)。
お堀に囲まれた美しいお城。
こちらの男性が今日の案内人です。元文化財関連のお仕事をされていたとか。
「ここに展示されている品々はフランスの歴史を感じさせるものばかりです。あちらはブルゴーニュ公妃の彫像ですし、こちらの絵画はルイ14世の宮廷へと私たちを誘ってくれます」
フランスで最も美しい城の一つとされているこの城にはこんな図書室があります。
「個人の図書室で文化財に指定されているのは唯一ここだけです」と城のオーナー。
アンジュ地方には、なんと1200軒ものお城があるそうです。
こちらのラ・ジュムリエール城(Château de la Jumellière)もその中の一つ(赤印)。
大広間にお邪魔してみるとこんな風になっていました。
「こちらはカーテンのように見えるでしょう?でも違うんですよ、絵なんです」とお城のオーナー。
このお城、12世紀からずっと同じ一族によって所有されてきました。
「お城を継承するということはその歴史を継承するということなんです。アンジュ公だったルネ王はこの地域の領地権を次々に発布し、その都度、立派な城を建てさせました」と案内人。
そのおかげで、様式の異なる城があちこちに建てられたようです。
こちらの上品な色合いのお城は シャンゾー城(Château de Chanzeaux)(緑印)。19世紀ごろに人気だったネオゴシック様式のお城です。
ここから20キロほどのところにあるのがブリサック城(Château de Brissac)です(オレンジ印)。
別名を「ロワール川の巨人」といい、8階建てでフランスで最も高層の城だそうです。部屋の数は200室。
こちらが現在のオーナーでブリサック侯爵。侯爵とは言っても、こうして自らお城のメンテナンスも行います。
侯爵がお仕事に励んでいる間、案内人と奥様はリビングルームで談笑。
お城は家族の住まいでもあります。しかし広大なお城のうち自宅として使っているのはほんの100㎡ほど。
「お城をできるだけいい状態に維持し、次の世代に受け継ぐのが私たちのやらなくてはならないことです。そしてその間、たくさんの人たちにお城を見てもらうんです」と奥様。
今回登場したお城のうち、ラ・ジュムリエール城は宿泊もできるようです。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、職場である図書館から放り出された。というのも、終業時間の午後5時前に、その場でチョコバーを食べてしまったからだ。何て行儀の悪い職員なんだろう、僕は・・・」
VDM(Vie de Merde)より