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世界の名ホテル その1 [その他の国]

 今日から5回のシリーズで、“レジェンド” と呼ばれる世界のホテルをセレクトして紹介します。

 

 第一回目の今日はエジプトのアスワン(Aswan)にあるホテルOld Cataract Hotel(ホテル・オールド・カタラクト)を訪ねます。


 Egypt_Aswan.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年10月3日に放送)をクリックしても映像が出て来ない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

 

 カイロから、エジプト伝統の帆船フェラッカに乗り、アスワン目指してナイル川を上ります。その距離約870キロ。

 

 この感じだと到着までに数日かかりそうです。

 

 やがて岸辺にヴィクトリアン様式の建物が姿を現します。これがオールド・カタラクトです。

 

 「オールド・カタラクトの生命線がナイル川です。ナイル川がなかったらどうにもなりません」とエジプト人の船頭。

 

 世界の要人たちが、ひとときの安らぎを求めてこのホテルにやってきました。

 

 その一人が英国の元首相ウィンストン・チャーチル。スイートルームにその名が残されています。

 

 家族とともにここで休暇を過ごしたようです。

 

 窓を開けるとそこには広々としたテラスがしつらえてあり、ナイル川とその向こうに広がる山々が一望できます。

 

 このテラス、チャーチルが使用していた頃と全く変わっていないそうです。

 

 この上の階には、アガサ・クリスティーが宿泊によく使っていた部屋があります。

 

 ここで執筆されたのが「ナイルに死す」(1937年作)。

 

 このスイートルームは数年前にリノベーションを終えたばかり。バスルームも豪華で品があります。

 

 こちらも窓からナイル川の素晴らしい眺めを堪能することができます。

 

 支配人が地下の倉庫に面白いものがあると案内してくれました。

 

 そこにあったのは・・・アガサ・クリスティーが使っていた椅子とタンスです。オークションにかけたら高額で落札されそうな・・・。

 

 伝説的ホテルにふさわしい客室の廊下。この廊下を歩いたのはチャーチルやアガサ・クリスティーだけではありません。

 

 歴代のフランス大統領もまたここで静かな時間を過ごしました。

 

 中でも一番足繁く訪れたのがフランソワ・ミッテランでした。

 

 この赤い上下の男性は30年も前からここで働いているバーマン。

 

 「ミッテランさんはSPがあまりお好きじゃありませんでした。ここならSPは必要ありませんからね。毎年お見えになってました。ですから従業員をファーストネームで呼んで親しくしてくださいました」

 

 ミッテランはここがとても気に入っていたようで、亡くなる数週間前にも逗留していました。

 

 そのミッテランも食事をしたというホテルのレストランがこちら。ため息が出るくらい見事な内装。

 

 ベーズレーの大聖堂を少し俗っぽく改修するとこんな感じになりそうな・・・。

 

 「あの突き当たりにあるのが各国の大統領や王族の方々にお使いいただいているテーブルです」とバーマン。

 

 「ここは宿泊客なら誰でも使えるんですか?」と取材班。

 

 「いえ、ここは要人の方が突然お見えになった時のために常にリザーブしてあります」

 

 このレストランは、映画「ナイルに死す」(1978年公開)の撮影にも使われたそうです。

 

 オールド・カタラクトが建てられたのは1899年。2008年から約2年かけて改修工事が行われ2011年に新装オープンしました。

 

 現在の正式名称はSofitel Legend Old Caract Hotel

  
  

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、二週間のバカンスを過ごすため、飛行機に乗って4時間、バスに揺られて2時間、やっとホテルに到着。するとすれ違いざまに宿泊客の声が聞こえた。『ああ、やっとこのひどいホテルともおさらばだ!』」

 

VDM (Vie de merde)より



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海へと拡大 [その他の国]

 東京都の豊洲問題、行き着くところは結局、石原さんのような・・・。

 

 今一度、頭をシャキッとさせて、聞き取り調査にきっちり協力してもらいたいものです。

 

 さて、今週末からやっと秋らしい気候になりそうです。

 

 短パンに半袖Tシャツ+ゴム草履はもう飽きてきました。そろそろエレガントな秋の装いに変えたいものです。

 

 それはともかくとして、コート・ダジュールのニースとマントンの間にある国モナコ公国。

 

 その人口は35,000人をかろうじて超えるくらい。しかし、人口密度は1キロm2あたり18,000人ほどにもなります。東京の6,210人の三倍近く!

 

 国土が狭いせいでしょう。そのためか、年を追うごとに海へ海へと拡大しているそうです。


Paris_Monaco.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年10月15日に放送)をクリックしても映像が出て来ない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

 

 この様子を見れば先の数字もうなづけます。建物でぎっしり。

 

 すぐ後ろは大きな岩山で開発もそう簡単ではなさそうです。となると、海へと広げるしか方法はなさそうです。

 

 埋め立てが計画されているのはこの海岸です。今から10年以内に、ここに約6ヘクタールの陸地が誕生することになります。

 

 新しくできた陸地には、マンション、ヴィラ、公園等々が作られる予定になっています。

 

 その費用は、ざっと20億ユーロ。しかし、採算は取れているとか。

 

 何しろ、いずれも「高級」のつく建物で、1㎡あたり55,000〜60,000ユーロで売りに出されるとか。

 

 パリの高級住宅地の相場の三倍ほどだそうです。となると入居者はお金持ちばかり。採算がとれるというのもうなずけます。

 

 モナコの埋め立ての様子を図に表すとこんな風になります。200年かけて、国土の三分の一が増えたことになります。

 

 白黒映像は1968年に行われた埋め立ての様子です。

 

 「小さい頃、トラックが石を運んできたのを覚えています」と女性。

 

 埋め立て地にはビルがぎっしり立っています。

 

 ここに一番にお店を出したのがこちらの女性。今ではお客の絶えない人気のレストランに成長しました。

 

 「ここができたおかげでたくさんの観光客がやってくるようになりました。ホテルもありますし、モナコの経済を担う地域になりました」

 

 経済は潤ったかもしれませんが、エコロジーの観点からはどうなんでしょう?

 

 「国土が狭いんだから海に広げていくしか方法がないでしょう」と住民のおじさん。

 

 モナコは海の自然保護には熱心だったんじゃなかったでしたっけ?まぐろ漁に反対していたのはよく知られていますよね。確か捕鯨にも反対していたような・・・。

 

 それで地中海を埋め立てるなんて、どうも釈然としません。 

 

 ニースにある大学の教授アレクサンドル氏は、モナコ海岸の海底の88%が破壊されてしまったと言います。

 

 「日当たりのいいこの辺りでは約60種類もの海の生物が暮らしていました。それが埋め立て工事で大きな被害を受けたのです」

 

 モナコ当局は今回の埋立工事にあたっては、海の生物を別の安全な場所に移動させると約束しているそうです。

  
  

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、帰宅したら留守電にメッセージが残っていた。『やあ、エレナ。僕の両親だけど、疲れたからもう少しモナコに滞在することになったよ。で、良ければ君と僕はエーゲ海の島にある両親のヴィラか、それともマヨルカ島の別荘にでも行かないかい?』この人誰???それにエレナって誰???9㎡しかない部屋でこのメッセージを聞いていたら、この見ず知らずの人が恋しくなってきた[揺れるハート]

 

VDM (Vie de merde)より



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ロマンティック・ライン 後編 [その他の国]

 シルバーウィークもそろそろ終わり。これから師走に向け時間が刻々と過ぎていきそうです。

 

 さて、ライン川の旅シリーズの最後。後編ではマインツ(下記地図の緑印)の街を訪ねます。 

 

RomatcR.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年9月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 

 ライン川の岸辺に広がるマインツの街。

 

 人口は20万人ほど。トラムが走り抜けて行きました。

 

 古い建物もありますが、新しいものもありそうです。

 

 こちらは街の広場。歴史ある建物のように見えますが・・・実はこれらの建物、戦後に建てられました。

 

 「これは1945年当時の広場の写真です」

 

 先の大戦で建物がだいぶ破壊されたようです。

 

 「再建されたものには2つのタイプがあります。一つは急いで作られたもので50年代の特徴が残っています。そしてもう一つは最近建てられたもので、古い建物風に作られています」とガイドのフランソワーズさん。

 

 マインツは世界的に知られる人物の生まれ故郷でもあります。

 

 歴史の教科書に必ず登場するその人物とは、ヨーロッパで初めて活版印刷技術を発明したグーテンベルク。

 

 その博物館に入ってみましょう(青に館のマーク)。

 

 ここには1453年に初めて印刷された聖書が展示されています。

 

 「昔は聖書を1冊作るのに手書きで3年かかりました。グーテンベルクの発明により200冊の聖書を2年で作れるようになりました。低コストで美しく読みやすい本が作れるようになったのです」と博物館の方。

 

 ここでは当時の活版印刷の様子を再現して見せてくれます。

 

 当時としては画期的で、その後の文化や産業に大きな影響を与えたというのもよくわかりますが、今となってはかなり原始的に見えます。

 

 そういえば、大昔、和文タイプライターなるものがありましたっけ。活字を1個ずつ拾ってパチンと打ってました。

 

 それがワープロに取って代わって、今はパソコンでささっと打ってプリンターにデータを送ればあっという間に印刷してくれます。カラー印刷もすぐできます。

 

 グーテンベルクがワープして現代にやってきたらさぞかし驚くことでしょう。

 

 次に訪ねたのは聖シュテファン教会です(赤に教会のマーク)。

 

 外観は赤ですが中に入るとブルー。青いステンドグラスを通して光が入ってきます。

 

 ステンドグラスの作者はシャガール。1985年に亡くなるまでの2年間に制作されました。

 

 「ロシア出身のフランス人画家シャガールはユダヤ人でした。ですから、このステンドグラスはキリスト教とユダヤ教をつなぐ作品であり、フランスとドイツを和解させる作品でもあるんです」

 

 街をぶらぶら歩いているとガイドのフランソワーズさんがいいことを教えてくれました。

 

 「マインツで道に迷ったら、まずは通りの名前の書かれた表示板を見てください。ブルーの表示板はライン川に並行の通り、そして赤い表示版はライン川に垂直の通りだという意味なんです」

 

 なるほど、これなら方向がするにわかりますね。

 

 そして最後に名物の噴水「カーニバルの噴水」(ブルーに噴水のマーク)を見ておきましょう。

 

 毎年2月に開催されるマインツのカーニバルを記念して、1967年に画家と建築家が共同で制作した作品です。

 

 この作品を見るために毎年50万人が訪れるそうです。

 

 終わり。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

 

「今日、クライアントに携帯で撮った写真を送ってくれるように依頼した。するとクライアントの秘書は、まず写真を白黒印刷し、それをスキャンして電子メールで送ってきた」

 

 

VDM (Vie de merde)より




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ロマンティック・ライン 中編 [その他の国]

 なんとか今週末くらいには日差しが欲しい・・・。雨はもう結構です!

 

 さて、シリーズの中編は、ロマンティック・ラインの岸辺を飾る古城をいくつか訪ねてみましょう。

 

RomatcR.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年9月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 

 ライン川を下ると次々に登場する古城。ロマンティック・ラインには約40のお城があるそうです。

 

 まずはその中の一つ、ラインシュタイン城(オレンジに城のマーク)を訪ねます。

 

 古城とはまさにこのお城のこと。建てられたのは14世紀のことです。

 

 その後崩れかけていたお城は19世紀になって修復されました。現在はHecher家の所有になっています。

 

 「この建物が母屋です。4階立てで全て見学することができます」とオーナーのマルクさん。

 

 1976年、有名なオペラ歌手だったHermann Hecherは初めてこの城を訪ねた時、すっかりその魅力にとりつかれてしまいました。

 

 当時、息子のマルクさんはまだティーンエイジャーでした。

 

 「城はボロボロで魅力もなにもありませんでした。当時16歳だった僕は、こんな城を買うなんてひどい話だと思いましたね。まったく今の自分が信じられませんよ」

 

 修復されたお城からはライン川を一望できます。見学料は大人5.50ユーロ、小人3.50ユーロ。

 

 次に訪ねたお城はライン川の中州にあります(こげ茶に城のマーク)。

 

 このプファルツ城は船の形をしています。

 

 14世紀、航行する船から通行税を徴収するために作られました。

 

 通行税を払わずに通過しようとする船がいたら大砲が火を吹いたそうです。すごいですね。何が何でも通行税を払わせるというわけです。

 

 それにしても面白い作りですね。

 

 「このお城は軍隊に征服されたこともなければ、水害で破壊されたこともありません」とガイドの方。

 

 そして最後に訪ねたのは、シュトルツェンフェルス城(緑に城のマーク)。

 

 緑の中に落ち着いた風情で立つこの城は、手入れが行き届いている感じがします。

 

 プロセイン王のフリードリヒ・ヴィルヘルム4世(1795〜1861年)が旅の途中で立ち寄ったこのお城を気に入り、村人達から譲り受け、修復し、夏の別荘として使用していたそうです。

 

 現在は一般に公開されています。

 

 お城といえば結婚式。どうやら結婚式に人気のお城のようです。

 

 「なんだかわが家に帰ってきたような気がします。というのも1970年にここで結婚式をあげたんです。だからここは記念の場所なんです」と女性。

 

 お城の中には古い調度品が揃えてあります。そして全ての窓からライン川を眺めることができます。

 

 ヴィルヘルム4世の妃だったエリザベトはここに大勢の賓客を招待したそうです。

 

 「招待客は妃に呼ばれるまでこの部屋で待たされました。待たされている間、招待客同士で自由におしゃべりができたのですが、実はここに小部屋があり、ここに隠れていた召使いに全部筒抜けだったのです。こうして妃は様々な情報を手に入れることができたんです」とガイドの女性。

 

 ライン川のお城は、元々どのお城も通行税を徴収するために建てられたと言います。

 

 40ものお城=料金所があったということは、船はその度に税金を払わされていたことになりますね。

 

 逃げようとすると大砲の弾が飛んできたりするんですから大変です。

 

 後編に続く・・・。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

 

「今日、家族でベルサイユ宮殿の見学にやってきた。安全のため一人ずつセキュリティゲートを通って入場しなくてはならなかった。すると8歳の息子が “嘘発見ゲート” を通るのは絶対イヤだと言ってぐずった」

 

 

VDM (Vie de merde)より




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ロマンティック・ライン 前編 [その他の国]

 卓球の愛ちゃんの旦那さま、あまりのかっこよさにびっくり。

 

 あれでプロポーズされたら、目がハートになって即イエスって答えるしかないですよねえ〜。

 

 結婚おめでとうございます!

 

 それはさておき、今日から3回のシリーズでライン川の旅を紹介します。

 

 前編の今日は、ライン川の2つの楽しみ方を紹介しましょう。

 

RomatcR.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年9月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 

 スイスアルプスのトーマ湖からフランスとドイツの国境沿いを流れ、最後はオランダのロッテルダムで北海に注ぐライン川(全長1,233㎞)。

 

 今回紹介するのは、このうちドイツのマインツ(上記地図の緑印)とコブレンツ(赤印)を結ぶロマンティンク・ラインと呼ばれる地域です。

 

 その美しい眺めをしっかり楽しむなら、こうして歩くのが一番です。

 

 リューデスハイム(オレンジ印)からコブレンツまではRheinsteigと呼ばれる、欧州では有名なハイキングコースの一つです。

 

 その距離は300キロほど。8つの区間に分け、8日かけて歩くと無理なく全行程を制覇できそうです。

 

 「自宅がこの近くにあるんですが、少し歩くとこんな風景が見られるんです。ライン川の中でもここが一番美しいと思いますよ」と女性。

 

 ビンゲン(黄緑印)からコブレンツまでは川沿いに古いお城が並びます。

 

 この地域は2002年からユネスコの世界遺産に登録されています。

 

 ロマンティック・ラインのもう一つの楽しみ方がクルーズ船。そう、あの有名なライン川下りです。世界各国から観光客がやってきます。

 

 「スコットランドにもたくさんのお城がありますが、ここのはどれも美しいねえ」と英国人。

 

 「こうしてクルーズ船で川下りしながら、時々陸に上がって丘の上を歩くのがいいですね」と女性。

 

 この区間には橋がないので活躍するのがこちらの渡し舟。10ユーロほど払えば対岸まで数分で運んでくれます。通勤で使用する人もいるようです。

 

 40年前からこの船を操縦しているのがノルベルトさんです。1日に数回、ライン川を横断するそうです。

 

 「ここは長い歴史のある川です。マイツとコブレンツの間には大きな都市はありませんし、これといった産業もありません。だから橋がないんですよ」

 

 こうして見ていると平和な川のように見えますが、流れの速い危険な場所もあります。

 

 その一つがローレライと呼ばれる岩山のある地域です(紫印)。

 

 ここは川幅が一番狭くなっていて航行する船にとっては危険な場所です。

 

 そのことから、岩山に佇む美しい少女が船頭を魅惑し、船が川の渦の中に飲み込まれてしまうというローレライ伝説が生まれました。

 

 標高300メートルほどの岩山の上に上がるとライン川の美しい眺めが楽しめます。

 

 そして、丘の斜面にはブドウ畑が広がります。もちろんワインを作るためのブドウです。

 

 お手入れに余念がないのがフリッツさん。ブドウの木をここに植えたのが今から50年前のこと。

 

 「残念ながら私はもう若くないですからね。今は息子が後を継いでくれてますよ。ブドウの実がならなくなるまで続けることになるでしょうね」

 

 ここで取れるワインの銘柄はLoreleyfelsen。AOC取得のワインです。

 

 さて、こんな乗り物でライン川を楽しむこともできます。ちょっと怖い。

 

 眼下に見えるのがボッパルトの町(黄印)。この日はたくさんのクルーズ船がこの町に集合してきました。

 

 というのも、ここで花火大会が開催されるからです。その名も“ラインの火祭り”。

 

 「それぞれが適切な場所に係留できるように調整しなくてはなりませんから注意が必要なんです」と責任者の方。

 

 いよいよ火祭りの始まりです。船の上ではワインも振る舞われます。これは楽しいですね!

 

 毎年5月から9月までライン川沿いを移動しながら開催される花火大会。赤く燃えるお城は迫力があります。

 

 中編に続く・・・。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

 

「今日、花火を見た。極々ローカルな花火を・・・。ノートパソコンの電源がショートして居間で爆発した」

 

 

VDM (Vie de merde)より




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夏の最後の旅シリーズ その4 [その他の国]

 エアコンをかけているにもかかわらず、部屋の湿度が68%からなかなか下がってくれません。

 

 屋外の湿気を調べたら、なんと80〜90%もあるではありませんか!これはちょっとたまりませんねえ〜。

 

 もう少し下がってくれないと快適には過ごせません(涙)。

 

 さて、シリーズの四回目は、“カリブ海に浮かぶ赤い島” キューバを訪ねます。

 

 今年のオリンピック開催地ブラジルがサンバなら、キューバはサルサです。 

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 これがキューバを代表する音楽とダンス。

 

 シングルでもカップルでも、皆さん笑顔で楽しんでらっしゃいます。

 

 このダンス、音楽に合わせて踊るだけで、これといったルールはありません。

 

 昼も夜も、老いも若きもサルサ。小さい子でもこの通り。

 

 「カリブで生まれ育つとこうなるんです」と女性。

 

 「私、踊り出したらもう止まらなの。サルサは小さい頃から踊っているし歌も歌っているのよ」と別の女性。

 

 この音楽、いいですねえ〜。夏にぴったり。ダイキリなど飲みながら聞きたいものです。

 

 「キューバの音楽に欠かせないのがこの打楽器。そして、この音楽を聴きながらみんな踊ったり歌ったりするんです」と赤い帽子の女性。

 

 この町から数キロのところでサルサのダンスは生まれました。

 

 中年のお髭のおじさんとスリムな女性の組み合わせがなんとも言えません!

 

 それにしてもこのお姉さん、決まってますねえ〜。惚れ惚れしてしまいます。

 

 そして、このお髭のおじさん、1950年代にはまだ10代で、初期のサルサを踊ったメンバーの一人だそうです。

 

 仲間であれこれ踊っているうちに今のスタイルになったそうです。

 

 「当時、マンボとロックンロールが合体して広まり、そこにキューバ音楽が加わったのです。ダンスは偶然に生まれたんです。意図的にできたわけではありません」と髭のおじさん。

 

 こちらのグループは世界中を回ってサルサを踊っているそうです。

 

 この日は中国のクルーがダンサーを主人公にした作品を撮影するためにやってきていました。

 

 「このダンスは自由で、開放的で、情熱的で素晴らしいです。キューバという国がよく表れていると思います」と監督さん。

 

 こちらはダンス教室。世界中に知られるようになったサルサを習いに外国からたくさんの人がやってくるそうです。

 

 需要があるせいか、こういう教室が約10軒ほどできたそうです。

 

 「キューバのこのエネルギーが魅力的なんです。だから来たんです」とドイツ人の女性。

 

 1-2-3とステップを踏んで4は休み、5-6-7とまたステップを踏んで8は休み、というように踊るらしい。

 

 これさえ守っていれば、あとはどう踊ろうと構わないそうです。

 

 なんだか踊れそうな気がしてきますね。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******


 

「今日、マンネリになった生活を変えようと夫婦でサルサ教室に行った。まずは何度かステップを踏んだ結果、妻と僕は離れ離れになった。僕は初心者のクラス、妻は上級ラテンクラス。妻はえらく気に入ってまた来週も来ようと言った」

 

 

VDM (Vie de merde)より



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夏の最後の旅シリーズ その3 [その他の国]

 東京の水がめ(利根川上流8ダム)の貯水量が61%に上がりました。平年が77%ですからだいぶ近づいてきました。

 

 それにしても湿度が高く蒸し暑い日の連続でまいります。枯葉舞う秋が恋しくなってきました。

 

 上着がないとちょっと冷やっとするみたいな季節が早く来ないかなと思います。

 

 さて、シリーズの三回目は、ヨーロッパ大陸に戻ります。カフカやリルケの故郷、チェコ共和国のプラハを訪ねます。 

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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが原因のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 

 小高い丘の上から眺めたプラハの街。流れているのはヴルタヴァ川。日本ではドイツ語名モルダウ川で知られています。

 

 このヴルタヴァ川の東岸にある旧市街一帯から西岸のフラッチャニ地区等々にかけてのプラハ歴史地区はユネスコの世界遺産になっています。

 

 まずは旧市街にある旧市庁舎の天文時計を見物しましょう。

 

 製作されたのは1410年。世界で最も古い時計の一つと言われています。何やら複雑そうな文字盤と針。

 

 そして、死神が鳴らす音に合わせて登場する12使徒が観光客の目を楽しませてくれます。

 

 「この天文時計はプラハのシンボルの一つです。15世紀にこんな複雑な仕掛けを創り出したとは驚きです」と地元の女性。

 

 また装飾が美しいですね。最近の観光客はスマホやタブレットで記念撮影です。

 

 天文時計のすぐ隣にあるのが旧市街広場。

 

 広場の中央にあるのは、プロテスタント運動の先駆者となったヤン・フスのブロンズ像。

 

 そして歴史を感じさせる建物が広場の周りを囲んでいます。

 

 プラハには毎年20万人ものフランス人がやってくるそうです。

 

 「街の色と空のコントラストが美しいですし、建物のファサードが素晴らしいです」とフランス人女性。

 

 プラハの街を歩いていると古い建物のすぐ隣にちょっと派手なアールヌーヴォーの建物があったりして驚かされます。

 

 「幸運なことにプラハは古い建物を壊すためのお金がなかったので、こうして歴史ある古い建物が残されているのです」と女性。

 

 中心街を離れると緑の多い地域に出ます。こちらのご家族の父親パトリックさんはパリ出身者。プラハに来てもう15年になります。

 

 「あの奥の方に見えるのがプラハ城です。その隣には聖ヴィート大聖堂があります」

 

 ここからは美しいプラハの町が一望できていいですね。

 

 「パリよりストレスが少ないんです。なので過ごしやすい。それに古い建造物が残っていますし、ここに住むことができて幸せです」とパトリックさん。

 

 この明るさですが、時刻は夜の8時。そろそろレストランが賑わう頃です。

 

 ここは1499年創業のビアホールU Fleku。元は修道院だった建物だそうです。

 

 テラスでは賑やかにで乾杯です。おいしそうな黒ビール!そして出てきたのがチェコの郷土料理。

 

 「これはグラーシュという料理です。牛肉を煮込んだ料理で、ビールにとてもよく合うんです」

 

 お腹いっぱいになったら腹ごなしにヴルタヴァ川で観光船に乗って夕涼み。

 

 陸に上がったら夜の街を散策です。パリとはまた違った魅力に溢れた街でした。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******


 

「今日、妻が5歳になる娘に大きくなったら何がしたいか尋ねると、娘が言った。『大きくなったら、パパみたいにビールをごくごくってやりたい!』」

 

 

VDM (Vie de merde)より



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夏の最後の旅シリーズ その2 [その他の国]

 ジョージ・クルーニーが映画業界に見切りをつけ、政界で活動したいと言っているという噂が・・・。

 

 いつの日かアメリカ大統領になっちゃったりするのかしら?

 

 それはさて置き、シリーズの二回目は、普通の旅行では滅多に行くことはない秘境を訪ねます。

 

 そこは、ヨルダン川西岸地区に広がるユダヤ砂漠の僧院。

 

 いったいどんなところなんでしょう? 

 

Cisjordanie_monaster.jpg


 
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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが原因のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 

 この風景。岩と砂だけの世界。

 

 この方達、エルサレムとジェリコの間にある修道院を目指してすでに4時間は歩いているそうです。

 

 この辺りはかつて数世紀にわたって隠者が暮らしていました。

 

 「静寂の支配する砂漠にたった一人でどのようにして暮らしていたんでしょう。現代の生活からは想像もできません。彼らは少しでも神に近づきたかったのでしょう」と男性。

 

 確かに、何か超自然的なことが起きそうな場所です。しかし、恐ろしくて、こんなところに一人ぼっちで生活するなんて出来そうもありません。

 

 グランドキャニオンのような荒涼とした道をひたすら歩いているうちに砂漠の谷に目的地の聖Gorgias de Koziba僧院が見えてきました。

 

 またどうしてこんなところに僧院が?

 

 建てたのはギリシャの僧侶たち。今から実に1,500年前のことでした。

 

 それにしては手入れが行き届いています。150年前に修復工事が行われたそうです。

 

 4世紀に岩穴の周りに作られた僧院は5世紀にさらに大きくなり、その頃、ギリシャ正教会の僧侶であるGorgias de Kozibaがここで暮らしていたそうです。

 

 6年前から一般人に公開され始めましたが、厳しい基準をクリアしないと中には入れてもらえません。

 

 この洞窟ではお祈りが始まっていました。

 

 ここに祀られているのがプロフェテリアスという人物。伝説によれば、紀元前9世紀、この人物がこの洞窟で暮らしていたとか。

 

 「ここは、時間が早く過ぎる私たちの社会とは違っているように感じます」

 

 「キリストの精神を感じます。彼はこのような砂漠で悪魔の誘惑と戦っていたんですから」

 

 この僧院には4人の僧侶が暮らしています。しかし、話をすることはありません。またカメラに映ることも望みません。

 

 ここから少し東に行ったところにギリシャ正教会の別の僧院があります。

 

 こちらは6人の僧侶が暮らしています。そして、近隣に住む信者たち受け入れミサを行っています。

 

 このギリシャ人の僧侶は隠者としてここで暮らしています。

 

 「1970年代にここに来た時は上にヤギが住んでいて下に埃が落ちてきました」

 

 40年間かけて僧院で農業を起こし、自給自足できるようになったそうです。

 

 「私は世界中をあちこち見てきましたが、ここに勝る場所はありませんでした」

 

 この黒いお髭の僧侶はルーマニアからやってきたそうです。見るからに隠者の風格。

 

 「33歳の時にここにきました。今は50歳になりました」

 

 また、かつて隠者が暮らした洞窟を回って祈りを捧げる若い僧侶もいます。

 

 この砂漠の洞窟で隠者として暮している僧侶が今もどこかにいるそうです。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******


 

「今日、やっとお気に入りの彼とデートすることができた。デートの最中に、一人暮らしか、それとも誰かとシェアしているのか聞くと、彼が言った。『実は彼女と一緒に暮らしてるんだ』[もうやだ~(悲しい顔)]

 

 

VDM (Vie de merde)より



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超簡単ブラジルグルメGo! [その他の国]

 このところ雨の降る日が続いている東京ですが、関東の水がめはどうなっているのか?

 

 例のサイトで調べてみると(→こちら)、55%の貯水量。

 

 平年が79%ですから、非常事態ではないものの、まだまだ足りない状況です。安心はできません。

 

 さて、リオオリンピックも残りあと3日となりました。

 

 期間中、日本選手の誰かが必ずメダルを獲得してくれるという嬉しい大会になり、あっという間に終わってしまいそうです。

 

 終わってしまう前に、こんなブラジルのグルメは如何でしょう?

 

 とは言っても、誰かが作ってくれるわけではありません。自分で作ってみましょう。

 

 DIY超簡単ブラジルグルメGo!

 

brazil-rio.jpg


 

 今回は映像が埋め込めなかったので、フランスのTV局Francetvinfoのサイトでご覧下さい→こちら(2016年8月10日に放送)


 新しいページが開いたら、それぞれ同じ写真の映像のをクリックしてご覧下さい。

 

ホ?ンテ?ケイシ?ョ.jpg

 

 まずは、ポン・デ・ケイジョ。ブラジル南東部のミナスジェライス州のスペシャリテで、タピオカ粉とチーズを使ったパンです。

 

 まず鍋に150ccの牛乳を入れ、ヒマワリ油(サラダ油でも良さそう)30ccと塩少々を加えたら煮立たせます。

 

 少し冷ましたところでタピオカ粉250gを投入。さらに玉子一個を加えよく混ぜます。

 

 ここに、おろしたパルメザンチーズ75gとエメンタールチーズ75gを加えよくこねます。

 

 こねあがったら、こうして丸いお団子にします。これを180℃のオーブンに25分間入れで焼きます。

 

 すると・・・こんがり焼けたポン・デ・ケイジョの出来上がり。

 

 朝食で食べたり、食前酒のおつまみにもなるそうです。

 

カイヒ?リーニャ.jpg

 

 お次は夏にピッタリな大人の飲み物カイピリーニャ。

 

 まずはライムをこんな風に切ったらグラスの中に詰め込みます。

 

 そこへスプーン一杯の砂糖を加え、上から押し潰します。

 

 ここに細かく砕いた氷をのせ、カシャッサ(さとうきびで作った蒸留酒)40ccを注ぎます。

 

 よく混ぜたら出来上がり。おいしそうなカクテルですね。

 

 

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

 

「今日、ちょっと気取ったカクテルパーティに初めて招待された。居心地が今ひとつだったので、バーでお酒を注文し50ユーロ払った。が、後からお酒はタダだとわかってがっくり。あのボーイ、50ユーロをチップと思ったか・・・」


VDM (Vie de merde)より




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アサイー [その他の国]

 西日本は酷暑が続いているようですが、東京近辺はどうも今ひとつすっきりしない夏が続いています。

 

 空を見上げると黒い雲の間から太陽が透けて見えていたりします。傘は必携。

 

 予報によればこの天気も週末あたりから変わるとか。

 

 間もなく本格的な猛暑の夏が始まるようです。クワバラクワバラ・・・。

 

 さて、オリンピックの開始まで数日となりました。

 

 本日はその開催地ブラジルからの話題です。

 

 ブラジルには “黒い黄金” と呼ばれる果実があるそうです。

 

brazil-rio.jpg



 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年8月2日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。




 リオ・デ・ジャネイロのビーチ。

 

 「アサイー!アサイーはいかが!」とモノ売りの声。

 

 大きなカゴの中に入っているのはアサイーと呼ばれる果実。なんかシリアルのようなものをかけて売っています。

 

 「アサイーは身体にいいんだ。特にアスリートには最適だよ。筋肉にいいからね」と男性。

 

 「バナナ、シリアル、コンデンスミルクなんかと一緒に食べると美味しいわよ」と女性。

 

 このアサイー、収穫されるのはリオから遥か遠くのアマゾン地帯。

 

 通称 “命の木” と呼ばれる木の上にはたくさんの黒い実をつけた枝があります。毎日こうして木を登ってはその枝を収穫するのです。

 

 これがアサイーの実。見た目はブルーベリーに似てますね。

 

 この実の中には、抗酸化物質のポリフェノール、ビタミン、鉄分が多く含まれています。

 

 「子供の頃は、ほとんど捨ててたんだ。今じゃ商売になるからね。収穫して売ってます。海外にも輸出してますよ」と農場の方。

 

 明け方に収穫した実はボートで市場まで運びます。

 

 ここはアサイー専門の市場。毎日、500キロのアサイーが売られています。

 

 「レストランをやってるんですが、お店用に買っていきます」とメガネの男性。

 

 市場の近くのお店でも、やっぱりアサイーは欠かせません。

 

 こうして潰してペースト状にして、いろんなものにつけて食べるようです。特に、魚のフライにつけて食べるとか。

 

 「3歳くらいになったら誰でも食べてますよ。子供がお乳の次に食べるのがアサイーなんだ」と若い男性。

 

 「これを食べると力が湧いてくるのよ。スポーツ選手になれるわよ」と女性。

 

 こちらはアサイーの工場です。毎日230,000キロのアサイーが袋詰めされ出荷されます。

 

 「アサイーはデザートとして、またアイスクリームやシリアルやフルーツと一緒に食べられています。栄養豊かで体にいい果実と考えられています。オリンピックでいらっしゃった方々には、ブラジルの特産品、特にアサイーの美味しさを実感していただきたいです」と工場の方。

 

 この工場ではすでに27か国に輸出しているそうです。

 

 



 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

 

「今日、夫が、私がオリンピックにでたら絶対勝てるという。どんなスポーツかと言えば・・・カーリング。あのブラシで掃く係」


VDM (Vie de merde)より




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