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コスタ・コンコルディア号撤去 [トピックニュース]

 イタリアのジリオ島付近の浅瀬に座礁したままの豪華客船コスタ・コンコルディア号。


 もう記憶の彼方という方もたくさんいらっしゃると思いますが、撤去のための作業がずっと続けられてきました。


 そして、いよいよ本日、そのための第一歩の作業が行われることになっています。


Rome_座礁地点.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年9月15日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 巨大な客船を撤去するため工事現場。


 船とは言え、これだけのものを動かすとなると簡単には行きません。


 500人の技術者が24時間態勢で作業に当たっているそうです。


 工事は、クレーンなどの機材を設置するための土台作りから始まりました。その規模1000平米。


 海底にこれだけのものを作り上げるだけでかなりの日数がかかりそうです。


 横たわる船の脇腹のあたりには、巨大なボックスが数個ほど取り付けられています。近くに寄ってみると、そのボックスの上には無数のワイヤーがかけられています。


 巨大なボックスは水(海水?)で満たされ、重りの役割を果たします。


 横たわる客船の重心がこちらに移動したところで、ワイヤーを徐々にに引っぱり、巨体を起こす計画です。


 客船がうまく起き上がったところで、逆側に同じように水で満たされたボックスを取り付けバランスを取り全体を安定させます。


 次にすべてのボックスの水を抜きます。空になったボックスは浮きの役割を果たします。


 客船が浮き上がったところで数隻のボートで引いて港に移動させれば作業完了です。


 説明だけを聞いていると実に単純な作業のように思いますが、よく考えるとなかなかデリケートです。これだけで数日かかるのではないでしょうか?


 さらに、もうかれこれ1年半以上も海に横たわったままの客船にはあちこちに傷みが出ており、このオペレーションに耐えうるかどうかも心配されています。


 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、海で泳いでいると大波に襲われ、いつの間にか水着がなくなっていた。おかげで、ビーチに人がいなくなる夜の11時過ぎまで海に浸かりっきりだった」


 

VDM (Vie de merde)より



nice!(24)  コメント(4) 
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コメント 4

島酔潜人

どうやるのかと思っていたのですが、こんな方法で撤去するんですね。
この船、再利用されるのかな?
それにしても、大掛かりな作業ですね。
by 島酔潜人 (2013-09-16 12:18) 

carotte

島酔潜人さん
こんな方法で撤去するらしいです。研究者がいろいろ考えて、この方法に行き当たったんでしょうね。
大金を使って作られた船でしょうから、再利用できると良いですね。
by carotte (2013-09-16 13:11) 

opas10

あの船長が逃げ出した船ですね、あれだけ大きな船が座礁すると作業も随分大がかりになるようで。原理はシンプルですが、果たして上手くいくのでしょうか。それにしてもこの作業にかかる結構な金額はどこが負担しているんでしょうね!?
by opas10 (2013-09-21 20:55) 

carotte

opas10さん
あの船長、訴訟問題に発展していろいろ大変そうです。
費用は、やはり、船のオーナーじゃないですかね。この手のクルージングは人気が衰えないらしいですよ。

by carotte (2013-09-22 10:33) 

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