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安食堂復活 [パリ]

 月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズは放送がなかったのでお休みです。
 本日は、19世紀のフランスで生まれたブイヨンと呼ばれる安食堂のお話です。

 ブイヨンと言えば野菜や肉を煮込んで作った出汁やスープのことをいいますが、低料金で庶民的な料理を出す食堂のこともブイヨンと呼んでいたらしい。

 しかし、この手の食堂もいつの間にか姿を消してしまいましたが、パリで復活を遂げているそうです。

 一体、どんなところなのでしょう?

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2023年2月22日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 お店の前にできた長い列。新装オープンの最近流行りのおしゃれなお店かと思いきや、中に入ってみるとレトロな雰囲気。

 昼食と夜食と合わせて、毎日1,500人が食べに来るとか。

 給仕係の皆さん、一度にこれだけの料理を運ぶとは、さすがですねえ〜。

 その料理とは、タルタルステーキ、じゃがいものピュレとソーセージ、バベットステーキとフライドポテト等々。今となっては懐かしい伝統的フランス料理ばかり。

 気軽に入って注文するとさっと出てくる。しかもレトロな室内の雰囲気が素敵。これが人気の理由のようです。

 こちらは中国人の女性たち。

 「室内の装飾や料理などパリのすべてがここに凝縮されているように思います」

 シェフが人気の料理を持ってやってきました。茹で玉子とマヨネーズ、ネギのヴィネグレットソース、ブイヨン風ブーフ・ブルギーニョン。なんだかどれも庶民的。

 「おふくろの味というかおばあちゃんが作ってくれた料理みたいなものばかりです」とシェフ。

 19世紀の中頃、ある肉屋がブイヨンという名前で市場で働く労働者に温かい料理を出したのがその始まり。

 20世紀になるとこのブイヨンがパリだけで200店にもなったそうです。

 ブイヨンならすぐに食べられてお財布に優しいと人気になり、パリだけでなく地方の都市にもお店がオープンしました。その伝統は今のお店でも守られています。

 「メイン料理はどれも10ユーロ以下、前菜とワイン1杯をつけても15ユーロほどですみます」と男性。

 このインフレの中、お店側も食材をまとめ買いしたり生産者から直接購入したりと工夫しながらリーズナブルな額で料理を提供しているそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼の家族と一緒に食事をした。彼のお祖父さんが私の名前をなかなか覚えられず、結局、”新人さん”と呼ぶことにしたらしい[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はヴェルコル山地で [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はフランス・アルプスの一角をなすヴェルコル山地(massif du Vercors)を旅します。

 一番近い駅がグルノーブル。パリからは高速列車とローカル線を乗り継いで約3時間。

 春が待ち遠しいこの時期に、本日は寒い冬に逆戻りの風景が登場しますが、しばしお付き合い下さい。息を呑むような雄大な自然がいっぱいです。

 では出発!

Paris_MDVercors.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年2月18日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 グルノーブル(青印)を出発してしばらくすると、険しい山々が続く山岳地帯が続きます。そしてドローンが捉えた面白い山の風景。

 空から見ると幾何学模様に見えていたのはレジスタンスで命を落とした人々の墓地。

 車は山岳地帯を走り抜けていきます。崖下に転落なんてことのないよう慎重に運転しましょう。岩肌に凍って固くなった雪からつららがぶら下がっています。

 しばらく行くと優しい自然の風景が現れ始めました。ここからは電動キックボードやスキーで雪山を散策しましょう。

 第2次世界大戦中、ヴェルコル山地はレジスタンス運動の隠れ家になっていたとか。1944年7月、ナチの進軍を阻もうと戦った活動家たちがここで命を落としたそうです。記念碑がそれを教えてくれます。

 8キロほどの雪道を進んでいくと、廃墟になった村が見えてきました(赤印)。大戦中に敵に火を付けられまるごと焼けてしまったそうです。

 さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう(緑印)。ちょっと変わった作りの建物はスカンジナビアの漁師が暮らしていた家です。お部屋の真ん中に暖炉があり、火を付けるとすぐに暖かくなりました。雪の積もった屋根がかわいい。

 日がとっぷりと暮れて夜になりました。夜の雪山を歩いて近くのオーベルジュに夕食を食べに行きましょう。

 電気がないので明かりはろうそく。ろうそくなら暖房にもなります。

 この地方の名物料理がラクレット。ヒーターで溶かして食べる料理ですが、ここではろうそくで溶かします。楽しそう!

 翌朝は、こんなところに行ってみました。

 ドアを開けて中に入ってみると、山羊がいっぱい。アンゴラと呼ばれる柔らかい毛を生産するために飼育されています。35ユーロで糸の作り方を教わることができます。

 うまくいきそうかなと思っていると切れてしまいました。これは少し訓練が必要ですね。

 こうしてできた糸を使って編み上がった帽子をお土産に買っていくことにしました。

 ヴェルコル山地の自然が作り出す美しいこの景色はここだけのものです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、友人に『スキーは楽しかったかい?』と聞かれてちんぷんかんぷん。『だって、顔に跡が残ってるよ』と友人。それは雪焼けじゃないよ、目の隈だよ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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水無しの都 [イタリア]

 先日、パン屋まで買い物に行ったついでに梅園のある公園を通ったところ、梅がほぼ満開に近い状態になっていた。

 朝の8時頃で、まだ見学客の姿はなく、静かにのんびり花を眺めることができた。

 もう3月は目前で、そろそろ冬とのお別れの日が近づいてきた。

 さて、本日は世界有数の観光地ヴェネツィアのお話です。

 毎年、秋から冬にかけて潮位が上がりサンマルコ広場が浸水してしまうくらいになるのですが、このところその逆の事態になっているらしい。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2023年2月21日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 2月21日のヴェネツィアです。

 ご覧の通り、あの運河が干上がってしまいました。

 ゴンドラの姿はどこにもありません。そしてモーターボートもご覧のありさまです。

 しかも、むき出しになった底の方から嫌な匂いも漂ってくるとか・・・。

 あの美しい水の都はどこへ行ってしまったのやら。

 原因は、長期間に渡る異常なまでの潮位の低下。

 なぜに潮位が低下しているのかと言えば、地中海地域に高気圧が居座り続けているかららしい。この状態がかれこれ20日ほど続いているとか。

 「上空の高気圧の圧力で、地中海の水面が通常よりも45センチ低くなっています」と専門家。

 ははあ、そういうことか・・・。

 よくニュースに取り上げられるヴェネツィアと言えば、この風景。サンマルコ広場が浸水してしまってます。

 しかし、今年はその逆。ちょっとこの姿では観光客の減少は避けられません。街の経済に大打撃。

 と思いきや、これはこれで良いこともあるとか。

 「このおかげで建物の基礎がよく見えて、傷んでいるところを調べることができるんですよ」と市民。

 なるほど、そういうことですか。

 この潮位の低下は今週一杯は続くと見られています。

 今のうちにあちこち調べて危ないところは直しておいたほうがいいですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、バレンタインデーに二泊三日のヴェネツィアのペア旅行券が当たった。独身なのに・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯203 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回のお題はレンズ豆。すべての料理にレンズ豆を使っていただきます。

 挑戦してくれるのはレンズ豆の産地ベリー地方出身のシェフです。

 ではスタート!

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年2月18日に放送)▷が出てこない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 これがレンズ豆。色んな種類があるようです。

 そして挑戦者のシェフがこちらのオーギュスタンさん。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 まずはこちらのお店でレンズ豆を調達。一番ポピュラーなのがこの緑のレンズ豆。そしてこちらはほとんど黒のレンズ豆。各種まとめて2.40ユーロで残りは27.60ユーロ。

 次は市場で野菜を手に入れましょう。ブレット、ネギ、エシャロット、そしてリンゴを購入。これが合計で6.39ユーロ、残りは21.21ユーロ。

 次に向かったのはお肉屋さん。豚の骨付きリブロースを購入。さらに山羊のチーズも購入。お肉屋さんでチーズも売ってるのか・・・。これが合計で18.50ユーロ。

 わっ、かなりの出費。大丈夫か。残り2.71ユーロとかなり減りました。次は・・・と思ったら、お買い物はこれで終了です。余裕でクリアーでした。では調理の開始!

 向かったのは牧歌的な風景の中にあるこちらのジット。この厨房で腕を奮っていただきます。

 まずは前菜から。

 黒いレンズ豆を使います。みじん切りのエシャロットをバターで炒めたところに豆を加えて更に炒めます。そこに白ワインを加えてひと煮立ちさせます。豆が柔らかくなったら山羊のチーズを加えとろみを付けます。これをお皿に盛り付けたら出来上がり。

 次はメイン料理。

 ネギを長さ5センチほどに切って火を通します。豚肉はフライパンで焼きます。緑のレンズ豆を使って作ったソースをお皿に引いて、ネギと豚肉を盛り付けます。レンズ豆のムースのようなものも付け合わせてあります。ああ、美味しそう〜。

 最後はデザート。

 レンズ豆のピュレを小麦粉の生地に混ぜ合わせてクランブルを作ります。これをさっと炒めたリンゴの上にのせたら出来上がり。白いのは生クリーム???何かひと工夫してあるような・・・。

 わが家の戸棚の奥に赤茶色のレンズ豆が眠っている。ちょっと取り出して使ってみようか。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、片方のコンタクトレンズがなかなか取れずに目が真っ赤になった。洗面所で下を向いて蛇口をひねった瞬間、小さなレンズが流れていくのが見えた [がく~(落胆した顔)][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はディエップで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回は、英仏海峡に面したフランスの港町ディエップ(Dieppe)を旅します。パリからは列車で2時間半足らず。

 当方は15年くらい前に一度だけ行ったことがありますが、どんなところだっけかな?

 では出発!

Paris_Dieppe.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年2月11日に放送)▷が出てこない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ディエップは”4つの港”という別名があるくらい海とともに歴史を刻んできました。

 アルク川の河口にできたマリーナにはプレジャーボートが係留されています。その向こうは海。そこには巨大な崖がそびえてきます。

 その高いところにあるのが、ディエップ城(青印)。現在は市立美術館になっています。

 ここには2000点にも及ぶ象牙細工のコレクションが展示されています。かつてディエップは象牙の貿易で栄えていたそうです。今となっては黒い歴史・・・。

 次は丘を下って市街地に行ってみましょう。ここは300年も前から市民にとって大切な場所(オレンジ印)。

 「ここはディエップの心臓です。若い人から年寄りまでここでコーヒーを飲んで行きます」と女性。

 1950年代、パリの文化人たちがこぞってここへやってきたとか。

 さて、ディエップと言えばこの橋(赤印)。満潮のときには船が通れるように手動で移動します。数分は陸上の交通が止まってしまうそうです。

 鉄骨にボルト。開通したのは1889年のことでした。そう言えばこのコルベール橋、取り壊しが決まっていたのが市民の反対運動で翻ったのでした。その中心で活動していたのがこの方々のようです。

 さて、漁から戻ってきた船から大量に水揚げされているのがこの貝。とびきり新鮮なこの貝を調理して出してくれるのがこちらのお店。では早速いただきましょう。

 お腹がいっぱいになったら今晩の宿へと向かいます。ここはかつて鳩小屋だった建物(緑印)。改装して宿泊施設になりました。天井は作られた時のまま。かつてはここで食用の鳩を飼育していました。

 さて、英仏海峡に面したこの海岸、第2次世界対戦中には連合軍の兵士が数千人もの規模で上陸してきました。このコンクリートの塊はドイツ軍の置き土産。ここで何か制作している方がいました。録音だけ?それともミュージックビデオ?

 それはともかくとして、最後は空の上からディエップの街を眺めてみましょう。ちょっと怖いけど、楽しそう!空から見ると街の作りがよくわかります。


******* フランス人のつぶやき *******


「今日、ぐっすり眠っていると、頭に天が落ちてきた!つまり、部屋の天井が落ちてきたってこと。ちょっと前からヒビが入っていたのだが・・・ 

VDM(Vie de Merde)より


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第89回レモン祭り [コート・ダジュール地方]

 あっという間に2月も半ばを過ぎた。

 フランスは2月に冬休みのようなものがあるため今はバカンスシーズンだ。

 そして2月と言えば、あちこちでカーニバルが開催されます。

 この時期に必ずテレビに登場するカーニバルと言えば、マントンのレモン祭り。

 今年は3年ぶりに何の規制もなく開催されているそうです。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2022年2月12日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 レモン祭りと言えばこれ。大量のレモンとオレンジを使って作られた巨大オブジェ。

 これは人の顔???

 山車一台で数トンの重さにもなるそうですが、10台ほどの山車が観客でいっぱいの会場をパレードしていきます。

 「楽しいですよ。皆さん、来なきゃダメですよ。今年来られないなら来年は来て下さいよ」と男性。

 山車の上から観客に向かって投げられているのは紙吹雪?それとも本物の花びら?どっちにしてもこれがあると盛り上がります。

 「去年、息子夫婦が来たがってたのですがコロナで来られませんでした。今年は大丈夫なんじゃないかと思います」と女性。

 今年のレモン祭りのテーマはロック&オペラ。テーマからしてにぎやかそう。

 登場したのはハーレー・ダビッドソンにまたがったジョニー・アリデー。フランスロックの始祖とも言われています。さすがに顔はレモンやオレンジじゃないですね。

 山車の上ではそっくりさんがロックしてます。

 そしてアクロバットチームやブラジルチームもパレードに加わります。

 観客席の子どもたちは大喜び。中には1000キロも離れたところから見物にやってきたという家族もいます。

 レモン祭りは2月26日まで開催されています。そして次のパレードは16日に行われる予定です。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、4才の娘の誕生日のお祝いに可愛いワンピースをプレゼントした。すると娘が言った。『ママ、これ、カーニバルで着るよ』そんな派手だったかしらん[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯202 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回はパリで乳製品のお店を開いているピエールさんが、全部の料理にチーズを使って挑戦してくれます。

 ではスタート!

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年2月11日に放送)▷が出てこない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらがそのピエールさん。

 お店ではチーズの他にヨーグルトも販売しています。中にはこの都会のど真ん中で作った商品もあるとか。

 SAKURAというのが見えたけどなんだろう???

 それはともかくとして、まずはこの中から3つチーズを選んでもらいましょう。

 最初に選んだのはヤギのチーズ。前菜に使います。

 次はブロッチュというコルシカ島のチーズ。羊やヤギの乳で作られています。メイン料理のオムレツに使うそうですが半分で十分だそうです。

 最後はデザートに使うフロマージュ・ブラン。お店で作ったそうです。これが合計で17.05ユーロ。

 自分のお店で買って自分のお店に払いますw 残りは12.95ユーロ。

 その他の必要なものは市場で手に入れましょう。同業者のお店で、玉子と2種類の生クリームを購入。これが8.22ユーロで残りは4.73ユーロ。

 次は八百屋さんで洋梨とリンゴをそれぞれ1個ずつ、バタヴィア、ヘーゼルナッツ、ミントひと束を購入。これが合計で4.59ユーロ。

 これでお買い物は終了ですが、予算はどうなったでしょうか・・・。わずかに0.14ユーロが残ってセーフ。では調理の開始!

  まずは前菜から。

 バゲットを切ってトーストします。そこにハチミツを塗りチーズをのせ、ザアタルと呼ばれる中東生まれのスパイスミックスを振りかけ、煎って砕いたヘーゼルナッツをトッピング。最後にオリーブ油をさっと垂らしたら出来上がり。

 次はデザート。

 2種類の生クリームをボールに入れホイップします。そこにフロマージュ・ブランを加えて混ぜ合わせたら、洋梨を入れたグラスに盛り付け、リンゴのスライスをのせたら出来上がり。

 最後はメインのオムレツ料理。

 まずはミントの葉を刻みます。玉子を溶いたらコルシカ島のチーズを混ぜ合わせフライパンで焼きます。これをお皿にあけて、ミントをちらしたら出来上がり。

 どれも簡単で手のかからない料理でした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、恐ろしいものを見てしまった。4才になるうちの息子が、チーズ店のショーウィンドウを端から端まで舐めたのだ[がく~(落胆した顔)][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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観光列車GPX [スイス]

 日曜日恒例の週末旅はまたまた以前の再放送でした。場所はスロベニアのリュブリャナ。

 もう一度見てみたい、または初めてだから見てみたいという方は→こちらをクリック。

 そんなわけで今回は、違う旅に出てみましょう。

 スイスで新しい観光列車が走り始めたそうなので、試しに乗ってみましょう。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2023年2月10日に放送)

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 この季節、スイスの列車といえば、当然ながら雪の中を走ります。

 外の景色を思う存分堪能できるように作られた客車。これが新しい観光列車ゴールデン・パス・エクスプレスです。どうやらプレスティージュ席というのがあるらしい。

 さてこの列車の出発地がレマン湖の湖畔にあるモントルー(Montreux)。

 さあ乗り込みましょう。午前9時35分に出発です。

 この車両がプレスティージュ席。リクライニングも好き放題。足乗せもついています。しかも暖房付きシート。料金は128ユーロ。約18,000円ほど。さすがにお高め。

 さあ、列車は雪山を上りはじめました。眼下にはレマン湖。終点のインターラーケンまで3時間あまりの旅です。

 こちらは普通席。料金は大人が72ユーロで、子供が46ユーロ。プレスティージュの半額近く。これでも十分快適に見えます。

 「信じられない風景です。夢のようですよ」

 どうやらシンガポールから観光にやってきたご家族のようです。母国では雪なんて見られないですもんね。

 一方、走り始めて1時間半が過ぎた頃、シャンパンのサービスが始まりました。もちろん一杯15ユーロの有料。

 アメリカ人のグループは、午前11時にシャンパンで乾杯。

 「この雪景色とシャンパンが楽しめるなんて最高!」

 150年前は雪山を列車が走るなど考えられないことでした。しかし今は時速50キロで楽に走り抜けていきます。

 などと感心していたら、なんと技術的な問題で列車が止まってしまいました[ふらふら]

 しかし、ローカル列車に乗り換えれば予定通りの旅を続けられます。早速、シャンパンの栓をあけて乾杯!

 これはこれで旅をエンジョイされてるようです。

 さあ、トゥーン湖が見えてきました。終点のインターラーケンに到着です。

 ゴールデン・パス・エクスプレスは一日一便、一方向のみ。今年の6月には一日4往復に増便の予定だそうです。


******* フランス人のつぶやき *******


「今日、家からすぐの公園のベンチに座ってくつろいでいると、道に迷ったフランス人カップルが、海に出るのに一番近い道を教えてくれという。おいおい、ここはスイスだよ [あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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円形交差点のオブジェ [トピックニュース]

 振替休日のない祝日。今ひとつ合点がいきません。

 それはともかく、本日は円形交差点のお話。

 フランスで主要道路の交差点と言えばほとんどが円形です。左回りに回りながら自分の行きたい道路にするりと抜けていきます。

 そして、誰も使わないその円の中心にはオブジェが据えられています。

 芸術家等々に大金を払って制作してもらう、どうもそういうのがフランスで流行したらしい(ひょっとしたら今も流行している?)。

Fonctionnement d'un rond-point en France.png



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 フランス南部ピレネー地方のムランクスという町にある円形交差点。その真ん中にはやはりオブジェがありました。名前はムッシュー・モンド(ミスター・ワールド)。ちょっと目立ちますね。

 こちらの女性は50年あまり近くで暮らしてきました。

 「最初はこんなだったのに、今ではあの有様です」と嘆いています。

 もうお手入れしてもらってないのかな。

 フランスでは年間500ほどの円形交差点が新設されているそうです。その中心はどうなっているんでしょう?

 例えばこんな感じ。町の名前に「水」がついているからこのオブジェ。

 「ひどいもんだわね」と女性。

 他にも様々なものがあります。こちらは「アンドレ・マルローの仮面」というタイトルのついた作品。どうも今ひとつ。

 さらにこちらのようなものも。日本ならどこかの家紋にこんなのがあったような・・・。

 「なにこれ、妙ちくりんねえ(笑)」

 さらに、こんな巨大な椅子や巨大な釘が並んでいる場所もあります。

 「私にとっては無駄な大金を使ったとしか思えないわ」

 しかし、役に立っていると言われるオブジェもあります。それがこちらのキウイ。

 19000ユーロを使って制作されました。出費したのはキウイ協会。

 なんだ、つまりは広告???

 「最初は、皆なんだあれは!と冷ややかでしたが、フェイスブックや結婚式などで紹介されて大変な話題になり、ここに写真を撮りに来る人が急増しました」と協会の方。

 巨大なキウイが町の経済の活性化に一役買ったというわけです。

 そう言えば、日本のどこかにも似たような話がありましたっけ。


******* フランス人のつぶやき *******


「今日、私は自動車教習所の指導員だ。円形交差点に来たので『ここはまっすぐね』と生徒に行ったら、本当にまっすぐに行ってしまった [がく~(落胆した顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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山の料理 その3 [フランスの郷土料理]

 シリーズの最後は、フランス中南部にあるアルデッシュ地方の郷土料理です。

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 黒い雲が空を覆って雪と冷たい風を運んできます。見るからに寒そう・・・。

 そんな山の中に日差しの降り注ぐ村があります。

 ここのオーベルジュで評判の郷土料理がマオッシュ(Maôche)。ベースとなる材料はキャベツです。

 標高1200メートルで育つキャベツはどんな具合でしょう?

 既に収穫は終わっていました。小さすぎで収穫できなかったキャベツが雪に埋もれています。

 収穫されたキャベツはこちらのガレージに保管してあります。この中から使えそうなものを選んで、オーベルジュを営んでいる弟さんのところに届けます。

 厨房では弟さんが待っていました。母親の90歳になるエリザベトさんも現役で料理を作っています。

 それでは調理に取り掛かりましょう。材料は、大量のキャベツ、ソーセージミート、豚バラ肉、玉ねぎ、ニンニク。なんだか餃子の具みたいですね。

 しかし、この具を詰め込むのは餃子の皮ではなく豚の胃袋。この胃袋のことを”マオッシュ”と呼ぶそうです。

 キャベツなどの野菜をみじん切りにしてソーセージミートと混ぜ合わせたら胃袋に詰め込み、布でくるんで大鍋で4時間から5時間かけてコトコト茹でます。

 その間にエリザベトさんが写真を持ってきました。ご自身でマオッシュを作っていた頃の写真です。50年も作り続けてきたという大ベテラン。そして、この料理、4代に渡って受け継がれてきました。

 「春に豚を購入し、夏の間餌をやって育て、秋になったらお祝い事やお祭りの時にその豚を食べるんです。この胃袋が手に入るのはその後なんです」

 それでこの料理は冬に食べるというわけですね。

 今日は友人を招いてマオッシュをいただきます。出来上がったマオッシュはこんがり焼けています。茹でた後にオーブンで焼くのでしょうか?パリパリで美味しそう。

 スライスしてジャガイモを付け合せにしていただきます。あっという間にお皿は空っぽ。皆さん、大満足でした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、就職の件で大事なメールが入ってくることになっていた。いつくるか、いつくるかと待っていたら、お腹がゴロゴロ言っているのか携帯がブルブル言っているのかわからなくなった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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