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欧州一高い村 [ローヌ=アルプ地方]

 今日の話題は、欧州一高い村。

 高いと言っても物価が高いわけでも、土地の値段が高いわけでもありません。

 標高の高いところにあるから高い村。

Paris_StVeran.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2023年2月1日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 山の中の静かな村には、雪をかぶった屋根が並んでいます。

 ここがその村、サン=ヴェラン(Saint-Véran)。標高は2,042メートル。人口は200人ほど。

 冬は、雪山ハイキングを楽しむ人たちがこの村にやってきます。

 「この眺めが素晴らしいわ」

 「日常をすっかり忘れてしまいます。この村は作り物じゃあないですね。本物です」

 「ありきたりの場所ではないですね。観光地じゃないところがいいんですよ」

 確かに、古い建物が並んでいますが生活の匂いがします。この中には17世紀に建てられたものもあるとか。

 外壁には日時計。こんな日時計が合計で24台もあるそうです。

 そしてここはお天気が良いところでもあります。年間300日が晴天。

 こちらは木彫りのアトリエ。祖父の代からの仕事を引き継いで15年になるサミュエルさん。

 「情熱と根気が必要とされる仕事です」

 このバラの花型はケラと呼ばれ、この地方のシンボルです。家具などの装飾によく使われているそうです。木彫りの材料はこの地方に生息している松。

 さて、村のすぐ上にそびえているのは通称オンドリと呼ばれている岩山。夜になるとこの岩山が活躍します。

 お天気が良くて標高が高いとなると、星の観測には最高の場所。ギヨームさんはここで星の観測ツアーのガイドをしています。

 「観測に適した場所というのはそうそうはありません。ですからここは本当に欧州でも、いや世界でも稀な星の観測に最適の場所なんです」

 ちょっと行ってみたくなりますね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、常連客に電話をしてカタログを希望するか聞いてみた。ある常連客が至急送ってくれという。冬になって暖炉に火をつけるのに必要だそうだ。カタログの紙はよく燃えるらしい [もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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Xmasのオススメ料理 ⑤ [ローヌ=アルプ地方]

 フランス代表の決勝進出ってだけでフランス国内はすごい騒ぎになったらしいけど、優勝したらどれほどの騒ぎになるのやら・・・。想像するだけで恐ろしい。

 優勝を逃しても似たりよったりの騒ぎになるんじゃなかろうか?

 それはともかくとして、シリーズの5回目です。

 今回はサヴォワ地方に伝わる伝統のお菓子リソル(rissole)です。

Paris_Savoie.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年12月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 サヴォワ地方に伝わる洋梨のリソル。

 使う梨は5キロ、バターが500グラム、小麦粉1キロ。その他に、砂糖、ミルク、赤ワイン。

 あれ、料理人のお召し物が個性的。サヴォワ地方の民族衣装だそうです。早速、調理に取り掛かりましょう。

 小麦粉とバターでパイ生地を作ります。パン工房にある機械なら楽ですが、ここでは全部手作り。大変な作業です。こうして10分ほどこね続けたら寝かせます。

 その間に洋梨の皮をむいて細かくスライスします。

 「リソルに使われる梨は4〜5種類あります。その中の一つが、比較的水分少なめのこの梨です」とマルティーヌさん。

 細かく切った洋梨を鍋に入れ、おろしたオレンジの皮、シナモン、バニラ、ワインを加えて火にかけます。

 とは言っても直火ではなく、薪で熱くなったストーブの上で、とろ火でなんと4日間煮詰め続けます。

 その結果はご覧の通り。マルティーヌさんがジャムとおっしゃってますが、私にはあんこに見える!

 次は寝かしておいた生地を伸ばして、これくらの四角に切り分けます。ここに洋梨のあんこを挟みます。

 玉子でお化粧を施して20分ほどオーブンに入れて焼き上げます。

 焼きたてをいただきましょう。う〜む、美味しそうに食べますね。


 さて最後に、数ヶ月前くらいからYouTubeを見ることが多くなってきましたが、最近、ART VISION TM / C&B JOURNAL(→こちら)というチャンネルでパリの街歩きをライブ配信していることに気が付きました。

 しかも4K画像でかなりの臨場感。通りの名前も写してくれたりするので、どのあたりなのか見当がつきます。興味のある方にはおすすめです。


******* フランス人のつぶやき *******

「最近、糖分の摂取量を減らすべく、お砂糖少なめのジャムを家で作ることにした。おかげでうちの人、大変おいしいとかで、これまでの2倍のジャムをパンに塗って、これまでの2倍を食べるようになってしまった[ふらふら][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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2年ぶりの開催 [ローヌ=アルプ地方]

 コロナ禍で自粛の日々。

 心から”遊んだ”という気分を味わうこともなく過ぎた2年あまり。

 中止になっていた恒例のイベントが今年秋に再開されることになり明るい気持ちになってきた。これから少しずつ日常が戻ってくると良い。

 さて、フランス東部のリゾート地アヌシーでは、8月6日、恒例の花火大会が開催されたそうです。

Paris_Annecy02.png


下記のウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2022年8月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 おお、夜空に舞う光のマジック!花火とはよく言ったものです。

 「感動しました」

 「素晴らしかったです。見とれてしまいました」

 「皆、目を見開いて釘付けでしたよ」

 この2年の間静まり返っていた湖で、破裂音とともに大空に駆け上がっては光を放つ花火。気持ちがいいですねえ〜。

 使われた花火は合計で7トン、7000発が打ち上げられたそうです。

 例年と変わらない花火のほかに、こんな新種が登場しました。ドローンです。

 伝統の花火が動なら、こちらは静。

 光のワシが空に舞います。

 「ポエティックで美しいすね」

 「形を保ったまま移動できるなんてすごいと思います」

 アヌシー湖も他の地域と同様に水不足に見舞われています。水面が一日辺り1センチ下がっているとか。

 300機のドローンが、その湖の歴史と水の循環についての物語を紡いでくれました。

 「アヌシーにとって自然について考えることはとても重要だと思います」

 最後は豪快な伝統の花火で締めとなりました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、だいぶ前から試してみたかったドローンを飛ばしに海岸に行ってみた。夕日を撮影しようとスイッチをいれると、ドローンは水平線に向かって飛んでいった。そして二度と戻ってこなかった[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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さむ〜い夏 その3 [ローヌ=アルプ地方]

 夏の土曜日は、足元が寒くなるような体験をして涼しくすごしましょう!

 今回はシリーズの3回目。岩壁登り付きハイキングを楽しみます。

Paris_LaChapelleDMDC.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年8月4日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 空に向かってせり上がるモン・デュ・シャ(Mont-du-Chat)(日本語にすると”猫山”)。標高は800メートル。

 ここにあるのがこの岩壁ロック・ドゥ・コルニヨン。

 うわっ、こんなところを登るのか・・・。

 まずは岩壁まで山道を歩きます。この方々、いつもと違う少し刺激的な体験を求めてやってきました。

 「スリルを味わいたいんですよ。こういうところに来るとドキドキ、ワクワクしてきます」

 30分ほど歩くと麓に到着。

 登る前に、それにふさわしい装備が欠かせません。ハーネス、ヘルメット、ロープ等々。

 ガイドのイポリットさんのチェックが完了したら出発!

 岩壁には誰でも登れるように手すりが取り付けてあります。さらにワイヤーにしっかり固定しながら進めば初めてでもなんとかなりそうです。

 しかし、この高さで足元がこんなでは早くは進めません。一歩一歩確かめながら進みます。

 どうも途中で登れなくなる人もいるらしい。

 皆さん、横歩きで岩壁にしがみつくようにしながら移動していきます。現場にいるより遠くから見るほうが怖い。

 横だけかと思ったら縦移動もちゃんとありました。

 「湖を上から眺めながら登れるのが良いんです。山は最高です」とフランクフルトからやってきたという男性。

 「直にこうして岩肌をさらりながら登る感覚が楽しいんです」と女性。

 岩壁の移動距離は300メートルほど。慣れた人なら15分ほどで踏破できるそうですが、初めての場合は、なんと2時間くらいかかると覚悟しておいたほうがいいそうです。

 それにしても風光明媚なところですね。眼下にはブルジェ湖が見えます。そして遠くにはフランスアルプスの山々が並んでいます。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、友人が彼女と喧嘩をして以来、なかなか会ってもらえないという。で、僕は言った。『彼女は今、岩壁の上にいるけど、もうすぐ降りてくるさ』友人は焦ってパニックになった。彼女が自殺すると思ったらしい。単にロッククライミングにでかけただけなのに・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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さむ〜い夏 その1 [ローヌ=アルプ地方]

 梅雨の戻りのような天気が終わって、そろそろ伝統的な夏がやってくるらしい。

 とは言っても温暖化で気温は高め。

 で、本日は涼しい場所に行ってみましょう。

Paris_Tignes.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年7月21日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 何やら巨大な滑り台から飛び出し湖に飛び込む人たち。

 滑り台というよりスキーのジャンプ台と言ったほうが良いかもしれません。

 高所恐怖症の方々にとっては足元が寒くなってしまいそうな光景です。しかも、湖の水温は10℃。高所恐怖症じゃなくても暑い夏を忘れてしまうこと請け合い。

 ここはフランス・アルプスにある町ティニュ(Tignes)。

 ジャンプ台の上では入念な準備が行われています。ウェットスーツとヘルメットは必ず着用すること。

 「最初は仰向けで滑り、最後は身を起こして前に飛び込むんだよ」とインストラクター。

 そう簡単じゃなさそうな気がするけど、お子さんが多いですね。ということは子供でもオッケーってことですね。

 滑り台は大中小の3種類。もちろん高くなるに連れ難度が上がります。

 スリルを味わいたいなら、こちらの地上12メートルの滑り台はいかがでしょう?

 勇気を出して、1,2,3!すごい叫び声。

 下の方にいくと極端なカーブになっていて足から飛び出して逆さになってしまいそうな感じで怖いですねえ。

 入水時の姿は人それぞれ。叫び声を上げながら飛び込んでいきます。

 挑戦できるのは10才になってから。体調に問題があるようなら飛べません。そして当然ながら泳げない人もアウト。

 「すごく楽しいし、冷たい水が気持ちいいです」と男の子。

 「皆、平らだから大丈夫だっていうけど、僕はやっぱり怖いです」と別の男の子。

 こちらはモーグルのフランス代表の元メンバーのテオさん。夏はトランポリンでトレーニングしているとか。

 レベル1の一番高いジャンプ台に上がっていくと・・・真っ逆さまに滑り降りていきました。スローの映像でよく見ると、さすがに美しい!

 あの高さからだと上手に入水しないと水面にぶつかって怪我をしかねません。しかも冷たい水です。

 主にウィンタースポーツで賑わうティニュですが、25万ユーロをかけて2年ほど前にこの滑り台をオープンさせた結果、年間で夏の観光客が20%ほど増加したそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、しばらく使っていなかったバイク用ヘルメットの手入れをした。中のホコリをきれいに落として、外側をクリーナーで磨いて終了。かぶって出かけようとしたら・・・バイクはどこだ???[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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見知らぬ小鳥 [ローヌ=アルプ地方]

 昨日は、分厚い雲が午後になってようやく姿を消してくれたのでわりにいい天気になった。

 家の中に閉じこもっているのは良くないと思い、夕方、仕事の手を止めて近くの公園まで往復してきた。

 皆、マスクはしたままの人ばかり。当方は人が来ない時は、片耳にぶら下げたままマスクを外し、人が来たら覆うようにしている。布のマスクならこの方法でうまく行く。

 さて、本日は小さな鳥のお話です。

Paris_LesBouchoux.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年6月9日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 その鳥は、こんな鳴き声を聞かせてくれます。

 この地方ではこれまで一度も耳にしたことのない鳴き声です。というのも、この村からは数千キロも離れたカナダにしか生息してない鳥だからです。

 こちらのご夫婦、村の広場に面した家にお住まいですが、このところ毎朝この鳴き声を聞いています。

 「こんな鳴き声なんですよ」と鳴き声を真似るご主人のジャックさん。

 「朝起きてなんの音だろうと思ってバルコニーに出てみたら、屋根の上で鳥が鳴いているのに気がついたんです」と奥様のクロディーヌさん。

 一週間ほど前から、この珍しい鳥を撮影しようと鳥類学者や熱心なバードウォッチャーたち数十人が、村にやってくるようになりました。

 撮影されたその画像がこれです。よく撮れてますね。忍耐の賜物です。

 こちらは村で唯一のレストラン。最近、にわかにお客さんで混み合うようになりました。

 「あの鳥にはとても感謝してますよ。おかげで ”フランスで最も美しい村” のようになれましたからね」とほくほく顔のオーナー。

 双眼鏡を構えているのは鳥類学者のピエールさん。鳥の姿を捉えたいなら、まずは耳を済ますことだと言います。声が聞こえてきたら、その方向を見る。

 それにしてもカナダにいるはずの鳥がどうしてまたこんなフランスの片田舎にいるんでしょう?

 「恐らく、秋の大嵐で大西洋を渡るのを諦めて、ヨーロッパ大陸にとどまることになったんでしょう」とピエールさん。

 この鳥、スズメに似てるなと思ったら。スズメ目ホオジロ科のノドジロシトドという鳥なんだそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、ドイツ語の授業中に、生徒たちが急に鳥の鳴き真似をし始めた。妙だなと思って聞いたら、鳥ではなくオナラだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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羊の大移動2022 [ローヌ=アルプ地方]

 東京はこのところ雨続きで5月とは思えない涼しい日が続いている。天気図を見るとすぐ近くまで梅雨前線がやってきていてゾッとした。

 一方、フランスは逆に春を飛び越えて夏の暑さが続いており、30℃を超えた地域もあるらしい。

 そんな中、フランス・アルプスの麓では羊の大移動が始まりました。

Paris_StCassin.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年5月17日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 おお、羊の群れが向こうからやってきました。その数700匹ほど。

 この群れで25キロほどを移動するそうです。

 群れに飛び込んだらわふわふわして気持ちようさそう。道端には早くもあじさいの花が咲いています。

 「一年で最良の日だね。今日みたいに天気が良いとなおさらですよ」と男性。

 小さな村の大通りをいっぱいに埋めながら歩いて行きます。この光景、初めて見る人にとっても見慣れている人にとっても感動もの。

 「この眺め、大好きですよ。だから毎年見てるんです」と女性。

 700匹が一度に押し寄せたら車も八方塞がりで動けません。サイクリストは羊たちに道を譲ります。

 歩き始めて3時間ほどになりますが、予定通りの進み具合です。あれれ、子羊は疲れたのか、おじさまに抱かれながら前進です。

 とは言うものの人間も少々疲れました。それにお腹も空いてきました。休憩しましょう。飲み物もあれば軽食もあります。

 「朝の7時半に出発したので、かれこれ4時間歩きっぱなしです。しかも、暑いでしょ。ここでエネルギーを補給しないとね」と女性。

 リフレッシュしたところで、また出発です。

 700匹を引き連れるとなると一人や二人では無理。親戚も加わって約20人ほどで目的地に向かいます。

 羊を見守りながらおしゃべりにも花が咲きます。それも楽しみの一つ。

 結局、7時間歩いて、天然のエサが一杯の牧草地に到着。黄色い花が春らしいですね。

 「これがサヴォワ地方ですよ。大移動は何年も前から続けられてきたこの地方の伝統ですよ」と高齢の男性。

 羊たちはここで半年ほど過ごすことになります。


******* フランス人のつぶやき *******

「うちの息子、だいぶ前から部屋に掃除機をかけていない。ベッドの下に潜り込んだ猫が、出てくる時には羊になっている[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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杏を救え! [ローヌ=アルプ地方]

 ジャン=ジャック・アノーがノートルダム大聖堂の火災を映画化したようです。予告が下記。


 かなりの迫力。フランスでの公開は3月16日。日本公開は不明。

 当然ながら今の大聖堂ではロケはできないので、パリ中部の都市ブルジュにある サン=テティエンヌ大聖堂で行われたらしい。

 さて、果樹園の桃や杏の木に花が咲いて春近しなどと言っていたら、農家の皆さんは霜対策で大変なようです。

Paris_StJeanDeMuzols.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局TF1が2022年3月8日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 夜、果樹園で忙しく動き回っているのはその農家の方。

 ここに植えられているのは杏。小さな花が咲いています。これが成長して受粉して実をつけてくれることになるのですが・・・。

 「開花してから気温が3℃を下回ると、花はしおれてしまい大損害になってしまいます」とジャン=フィリップさん。

 朝の2時から果樹園で気温を測り続けています。どうやらスマホのアプリで場所ごとに実際の気温が測れるようです。

 気温が下がって危険と判断したら、あの小さなドラム缶のようなものに火をつけて空気を温めるらしい。

 この状態が続くのは今日で4日目。ということは、夜はほとんど寝られない日が4日続いたということです。果樹園の仕事も楽じゃないですね。

 それにしても炎がまるでろうそくの灯火のようできれい・・・。

 そんな浮かれたことを言ってる場合じゃなさそうです。場所によって気温が6℃を下回っているとか。

 こちらには大掛かりな装置があります。音もかなりなもの。風車のようなもので霜を防ぐものらしい。

  ジャン=フィリップさんは去年は霜の害で杏の収穫がすべてできなくなってしまったそうです。

 「温暖化の影響で花が咲くのが早くなり、霜の被害も出るようになってしまいました。昔はこういうことはなかったんですがね」

 霜のリスクは4月末まで続くそうです。

 それにしてもあの燃料は石油?値上がりも痛い出費になりそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、うちのアパートは冷蔵庫と同じくらい寒かったらしく、冷蔵庫の扉が開いたままでもアラート音がならなかった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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雪山の小さな村 [ローヌ=アルプ地方]

 木曜日は東京でも結構な雪景色が楽しめた。

 ああ、降り始めたなあと思っていたら、あっという間に屋根が真っ白。夜になってもなかなからも止まず、かなり遅くなってからやっとふわふわした雪が落ちてこなくなった。

 これしきの雪でも東京は混乱する。出勤日ではなくて助かった。

 さて、本日は雪に埋もれるフランスの小さな村を訪ねてみましょう。

Paris_Novel.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年1月6日に放送)動画が見られない場合はこちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 その村へ向かう道。雪に覆われた木々が美しい・・・。

 しかし、美しいとばかりは言っていられません。道路に張り出した枝が雪の重みで突如道路に落ちてくる危険があるため、こうして事前に枝を切り落とします。

 「早朝にここにやって来ましたが、手つかずの素晴らしい雪景色でしたよ」と作業員。

 この積雪で道路は通行止め。

 「孤立状態で、ヘリコプターで物資を運んでもらってますよ」と女性の村長さん。

 取材班は特別に通行をゆるされてノヴェル村へと向かいます。

 村はこんな姿をしていました。可愛いい!村民は合計50人。

 ここはシャンタルさんの経営するホテル・レストラン。村で唯一の商業施設。

 どんな料理なのかよくわからないけどボリュームたっぷり。美味しそうに見えます。

 この村からの山の風景が素晴らしい。スイスとフランスの両方の山々を望むことができます。

 そしてこの辺りは雪崩も頻繁に起きるとか。先程の村長さん、別荘をお持ちのようですが、この5日ほど中に入っていないそうです。雪崩が起きた跡がよくわかります。

 少々不便そうな村ですが、このカップルにとっては天国。数週間前に引っ越してきたばかりですが、ここの暮らしが気に入りました。

 「2年間、住む家を探し続けてこの村に出会ったんです。山の風景は美しいですし、村の雰囲気も良かった」

 確かにこの自然の造形は魅力的。

 こんな山奥の村に行くのはさぞかし大変だろうと思っていたら、なんとレマン湖から車でたったの15分だそうです。

 コロナが単なる季節性の風邪になったら、一度行ってみたいものです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、車で8時間ほどかかる両親の別荘でバカンスをすごすことにした。4時間ほど車を走らせた頃、その別荘の鍵を忘れたことに気がついた[がく~(落胆した顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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冬のアルデッシュ渓谷 [ローヌ=アルプ地方]

 なんとなく衣服をよそ行きと普段着に分けている。

 このコロナ禍でもっぱら普段着が活躍し、よそ行きの出番が極端に減った。で、よそ行きも普段着にして着てしまえば良いという結論になったのだが、なんだか抵抗があって着られない。

 在宅でシコシコ仕事するのにスーツ着るか???オンライン会議だって適当なもの着てごまかしているのに・・・。結局、なかなか一歩が踏み出せない。

 さて、本日はフランス南部のアルデッシュ川渓谷を訪ねてみましょう。夏は大勢の観光客で賑わいますが、冬の渓谷はまた違った姿をみせてくれます。

Paris_GArdeche.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 これが夏の渓谷。カヌーやカヤックを楽しむ人たちで一杯です。

 一方、こちらは今の渓谷。荒々しい姿に見えるのは気のせい?

 こちらの男性は2012年のカヤック世界チャンピオンのカンタンさん。水温は10℃。冬はトレーニングに理想的だそうです。

 空から見た渓谷。すごいところですね。

 カンタンさん、アルデッシュ川を一人下っていきます。目の前に見えるのはポン・ダルク(Pont d'arc)。アルク橋という意味ですが、人が作った橋ではありません。こんな風景の中で週に30時間ほどカヤックを走らせます。

 一方、こちらは写真家のマチューさん。未明に岩山を登り始めました。明るくなる頃にはこんな眺めを堪能することができます。秋以降、毎日のように目にする光景です。

 そして出会うのは観光客ではなく野生の動物たち。あらぁ〜、すごいところにいらっしゃったんですね。

 冬の渓谷を覆っているのは静けさ。こちらは渓谷沿いの村ラゴルス(Lagorce)。通りを歩く人の姿はありません。

 どこからかハンマーの音が聞こえてきました。行ってみると、そこはシルヴァンさんのナイフ工房。夏は気温が35℃まで上がるので、冬の間に作業をして、できたナイフを夏に観光客に販売するそうです。

 さて、渓谷沿いには大きな洞窟もあります。ここはショヴェ洞窟。約32,000年ほど前に描かれたと言われる見事な壁画があります。貴重な遺跡です。

 地上は当時を再現した展示室になっています。観光客のいない今がクーニングに最適。マンモスをきれいにするのはなかなか大変な作業です。

 アルデッシュの雄大な自然は何度見ても印象的です。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、屋外で凍えていた鳥を保護した翌日、自然の中に戻してやったら、お礼にフンをひっかけられた[ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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