ガトーバスク [バスク地方]
昨日は、いつもの節約晩ご飯の放送がなかったので代替の番組を探していたら時間切れとなってしまい、更新は本日となりました。
本日は、タイトルのとおりバスク地方のお菓子ガトーバスクのお話です。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年7月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
市場に並ぶ焼き菓子。
こちらが本日の主人公ガトーバスクです。どうやら味見させてくれるらしい。う〜む、皆さん口を揃えて美味しいと仰っています。食べたくなるなあ〜。
町の繁華街に並ぶお店でも必ず売られています。お店の包み紙もバスク模様。
夏のバカンスをすごすためにやってきた人々にとっては楽しみの一つ。
「バカンスのおやつはこれですよ」
「バカンスの間には必ず食べますよ」
手に入れようと長い列もできてます。
さて、ここから20キロのほどのところにあるこのお店では昔から伝わる伝統の作り方でガトーバスクを作っています。
材料は、小麦粉、砂糖、バター、玉子。これをボールに入れて混ぜ合わせ生地を作ります。バターの量がすごかったですね。生地を型に被せたら、カスタードクリームを起き生地で蓋をします。焼き上がりはこんな感じ。
「中は柔らかくてとろっとしてますよ」とパティシエ。
一方、ちょっと変化をつけたガトーバスクを売っているお店もあります。チョコレート、ヘーゼルナッツ、柑橘類などを加えたもの。
「伝統の作り方を尊重しつつ、新しいものを加えていくというのが我々のスタイルです」と社長さん。
今の季節だったらサクランボを入れるのもありかな。でもサクランボをいれたらクラフティーになってしまいそうですね。
最後に、ガトーバスクのお値段は、一人分なら2.50ユーロ、6〜8人分なら20ユーロ。このお店では一日に150個ほどを売り上げるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、愛を込めて作ったばかりのケーキを、母に全部食べられた。その言い分が、「だって型が欲しかったのよ」 」
VDM(Vie de Merde)より
バスクのタロ [バスク地方]
コロナ感染が始まって約2年あまり。そろそろ出口が見えてきたかな。
中止を余儀なくされていた催し物が再開されるようなってきた。
フランスのバスク地方ではこんなお祭りが2年ぶりに開催され、お祭りにつきもののこんな食べ物も活躍し始めました。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年5月23日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ダンスを楽しむ方々。楽しそう。なんのお祭りかと言えば、学校祭り。
目的は学校の施設を拡充するための資金集め。毎年この時期に開かれるそうです。
まだ春なのに夏祭りの様相。そこに登場したのがこれ、タロ(talo)。
「チーズが入っていて、これほど美味しいものはないわねえ」
「お祭りと言えばこれだね」
とうもろこしの粉で作った薄焼きパン。バスク地方ではタロというそうです。この地域の特産品を中に挟んでくるっと丸めます。トルティーヤのバスク版?
チーズとローストした豚肉が一切れ入っていたような・・・。ああ、これだあ〜。鉄板の上でジュウジュウ焼けてます。
ヴァントレッシュ(ventrèshe)と呼ばれ、イタリアのパンチェッタに似ています。
そのお肉がどこから来たかと言えば、こちらの山。体格の良いブタくんたちが放牧されています。
キントア(Kintoa)という種類の豚だそうで、その数100頭ほど。
蓄えられた脂肪がお肉に独特の風味をもたらしてくれるとか。バラ肉に大量の塩をまぶしたら、数ヶ月かけて乾燥させます。
このヴァントレッシュを使ってタロをつくってくれるのが、こちらのレストランのシェフ。
まずは生地づくりから始まります。使うのはバスク産のとうもろこし。この粉にハーブのブイヨンを加えて混ぜ合わせます。力仕事ですね。
生地ができたら薄く伸ばして鉄板で焼きます。これにキントアの薄切りバラ肉と羊のチーズをのせ、最後にエスプレットの唐辛子をふりかけて出来上がり。
「全部がバスク地方産の食材で作られている伝統料理なんです」とシェフ。
コレステロール値がどっと上がりそうな料理ですが、美味しそう!
******* フランス人のつぶやき *******
「一年ほど前から大手のピッツァチェーンで働いている。客から『この肉は豚のどの部位だ?』と聞かれるのことはよくあるが、今日、『このベーコンは肉か、それとも野菜か?』と聞かれた」
VDM(Vie de Merde)より
夏はバスクの海岸で [バスク地方]
在宅勤務を始めておよそ1年半。足が弱くなってしまい運動不足を痛感。水泳では鍛えられない足の筋肉。やっぱり体重分だけ重力を受けながら動かすからこそ足は強くなるらしい。
そんなわけで一週間ほど前から毎日スクワットを10回やり始めた。たったの10回?これが結構きつい。それに最初から回数を増やすと続かない。最近になってやっと筋肉痛を起こさなくなってきた。そうしておいてから少し回数を増やすのだ。
さて、夏のバカンスシーズン中は週末旅の放送はないらしいので、夏スペシャル版の旅を体験しに、バスクの海岸に行ってみましょう。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月24日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
バスク地方はフランスとスペインにまたがっていますが(黄緑の地域がフランス、灰色がスペイン)、フランス側の海辺の町ゲタリーから出発しましょう(青印)。
あいにくの雨。とは言っても、このレトロなキャンピングカーに乗ってしまえば濡れる心配はありません。
走っているうちに雨は上がって日差しが出てきました。絶好の旅日和。海風にはためくバスクの旗。そして独特のこのボート。もちろんサーファーもいます。
きょろきょろしていると海沿いの駐車場で同じキャンピングカーを発見。レトロカー談義で盛り上がってしまいました。
先を急ぎましょう。とは言っても時速40キロが制限速度。スピードはあまり出せません。
のんびり走っているうちに次の目的地が見えてきました(赤印)。湾の向こう側に要塞都市があります(緑印)。スペインからの攻撃を防ぐために16世紀に作られたそうです。
その湾の中を細長い手漕ぎのカラフルなボートが滑るように進んでいきます。このボートレース、150年も前から続いているそうです。どうやら地域ごとに色分けされ、スピードを競い合うようです。かつてこの船でクジラ漁が行われていたとか。
さあ、次の目的地に向かいましょう。今度は国境を超えてスペインの港町にやってきました(水色印)。カラフルなファサードの家々。
「この地域は漁師町だったんです。家は漁師の船の色と同じです。船をペンキで塗った後、残ったペンキで塗ったんです」と地元も男性。
この町を出発する前に、テラスでタパスをいただきましょう。美味しそうですねえ。食べたい!
お腹いっぱいになったら車で移動。20キロほど海岸線を走るとパサイアに到着(黄緑印)。この風景、心が癒やされます。
ゴムボートに乗り換えて向かった先は、こちらの工房。10人ほどの職人さんたちが木を削っています。
ここは木造船の製造工房。機械は使用せず、すべて手作り。
木造船というのがこれ。400年ほど前、カナダまでクジラ漁に出ていた船です。なるほど、当時と同じ技術と材料を使って全く同じ船を再現するというプロジェクトですね。
ここまでに6年の歳月がかかったそうです。完成したら当時と同じように大西洋を横断するんでしょうね。
海岸線はまだまだ先まで続きますが、今回の旅はここでおしまいです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ファストフード店の店員をしている。お客の注文がなかなか決まらず、客もイライラ。なにしろフランス語もスペイン語も、ドイツ語も試してみたけどダメ。客はバスク語しか話せないらしい・・・ 」
VDM(Vie de Merde)より
バスクの力自慢 [バスク地方]
ネットのニュースを見ていたら、世田谷モデルとやらの感染対策計画が進行しているらしい。最近この手のなんちゃらモデルが大流行。
それはともかくとして、どんなモデルかというと、「誰でも いつでも 何度でも」PCR検査が受けられるような態勢を作ることで早期発見と治療を行い、感染を防止し経済活動を正常に戻すというものらしい。
なんだか期待しちゃうなあ〜。
基本は検査能力と速度の向上。5人分の検体を一つの試験管に放り込んで検査し陰性なら終了。陽性なら改めて一人ずつ検査するというような方式があるらしい。
確かに、検査数の一割にも満たない陽性者を見つけ出すのに一人ずつやっていたら時間も費用も無駄にかかる。ニューヨークではすでにこれが始まっているとか。
自分が陽性なのか陰性なのかはっきりさせたいが、条件付きの上に40000円近くも費用がかかるのではどうにもならない。
マスクをして口数は少なく、COCOAもインストール、外出から戻ったら念入りに手を洗い、ありとあらゆるものをウェットティッシュで吹きまくる。
一個人に出来ることと言ったらもうこれくらい。なにかうまい方法をみつけていただきたし。
それはさておき、本日はバスク地方のお話です。バスク地方には様々な伝統がありますが、その一つが力自慢。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月28日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
このブロック、175キロもあるそうです。2分以内に4回持ち上げなくてはいけません。神業としか思えません。
かつて大聖堂の建設に携わっていた男たちが、仕事の後でこうやって競い合って楽しんでいたそうです。
他には、金床の上げ下ろし、丸太切り、さらには俵飛ばしなど、ユニークなものばかり。
それぞれの職業からひょっこり生まれたゲームという感じですね。
俵飛ばしは単に投げ飛ばすだけじゃなくて、棒高跳びのように上のラインを超えてあちら側に投げなくてはいけません。
まかり間違えばギックリ腰になってしまいそうな・・・。
金床の上げ下ろしも大変です。重さってどのくらいあるんでしょう?上下に鐘をつくような要領で上げ下ろしするようです。
今年はコロナウィルス感染で、様々な催し物が中止となってしまいました。この運動会が予定通り開催され、観客の方々も楽しんでらっしゃるようです。
「少しずつですが、いろいろなものが再開されるのはいいことです」と女性。
「地元の暖かい雰囲気が感じられてとてもよかったです」と男性。
最後に登場したのは、一本の木に切れ目を入れながらてっぺんまであがるというゲーム。これは技術と体力の両方が必要ですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、昔ながらの良い伝統が消え去って行くのを実感した。何しろ、未来の義理の息子が娘に携帯メールで結婚を申し込んでいたから・・・」
VDM(Vie de Merde)より
シピロン [バスク地方]
月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズは8月一杯お休みです。
一週間天気予報をみるとずっと晴れの日が続くらしい。日照不足で不作だった野菜もこれからはのびのびと育ってもらいたいものだ。
スーパーに行ったら旬のナスが一袋300円以上していて驚いた。野菜は軒並み値上がり。変わらないのはモヤシくらい。
さて本日は、フランス北部ではアンコルネ(encornet)、地中海地方ではスュピオン(supion)、バスク地方ではシピロン(chipiron)と呼ばれる食材のお話です。
何かと言えば、イカのこと。今回はシピロンを求めてバスク地方を訪ねました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月25日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
朝、6時。漁師のジェレミーさんとその相棒ペイオーさんと一緒にイカ釣りに出発。
漁のポイントに到着すると他にも釣り船がやってきていました。
早速開始。開始と同時にシピロンが釣れました。使うのはこんなルアー。魚と間違えてイカが食いついてきたところを釣り上げます。昔ながらの方法だそうです。
イカって、釣れる時はものすごい数で釣れるとか。
こうして釣れたイカが魚屋さんの店頭に並びます。
こちらは小ぶりのシピロンですが、大西洋の北西部で獲れたもの。1キロ15ユーロほどで売られているそうです。
こちらの大きい方がバスクの海で釣れたシピロン。1キロ当たり35ユーロと高級品。
「数が少ないんです。その分、質がいいですよ。食べてみるとよくわかります」と魚屋さん。
この魚屋さんは料理も作ってくれます。
ワタと軟骨を引き抜いたら、流水でよく洗います。きれいになったら千切りにします。
「スパゲッティのように細切りにします」と魚屋さん。
日本だったらソーメンですが、そこまでは細くないか。
次に、ニンニクで香りをつけたオリーブ油でさっと炒めます。ちょうど1分くらいだそうです。炒めすぎるとかたくなっちゃいますもんね。
最後にエスプレットをふりかけたらできあがり。わあ、美味しそう。
エスプレットとはバスク地方名産の唐辛子。辛味ではなく香りがいいそうです。
後は食べるだけ。そんな時に登場したのがコンフレリー。
こんなふうに集まっては作って食べてシピロンの普及活動をするのがその役目。良い役目ですねえ〜。
ニンニクとオリーブ油のソースが絡まったシピロン、さっぱりして夏食べるのによさそうです。
そして皆さんが乾杯しているのはバスク地方のシードル。バスク地方にもシードルがあるとは知りませんでした。どんなお味なのか気になります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、パスタ料理をつくるのに、オリーブ油を洗剤と間違えた 」
VDM(Vie de Merde)より
最も美しい通り4 [バスク地方]
シリーズの最後は、バスク地方の小さな村アイノア(Ainhoa)の通りを歩いてみましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年1月30日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
スペインとの国境近くにある小さな村アイノア。人口は650人ほど。
ここにあるのはカリカ(Karika)という名前の通りだけ。
地図で見ると途中で切れたり二手に分かれたりしていますが、確かにどれもカリカという名前。
その通り沿いにはコロンバージュ様式の家々が並んでいます。コロンバージュと言ってもアルザス地方のコロンバージュとは趣が違います。こちらは幾何学的でカチッとした感じ。
村にある教会はかつての城壁を改築して作られたものだそうです。
「ですから、教会の裏には昔の税関が今でも残っていますよ」と地元の方。
コロンバージュの家はどれも東を向いています。雨や嵐が西の大西洋から来ていたかららしい。
「どれもファサードはコロンバージュ様式で、東もしくは南向きで通りに面しています。逆の西側はたいてい石造りになっています」と男性。
雨風が直接当たる部分は石で丈夫に作ってあるということなんでしょうね。
さて、こちらはブリジットさんのアトリエです。木製の工芸品を作っているそうです。
これはラウブル(バスク十字)と呼ばれるバスクのシンボル。バスク語でラウは “4つ” 、ブルは “頭” という意味。頭が4つ並んでいるからラウブルってことですね。
海と山の間に作られた村は何年もの間、交通の要所として栄えてきました。
「アイノアは80キロほど内陸にあるムランへの通り道だったんです。13世紀頃は巡礼者の道として、17世紀は商人の道として利用されていました」と女性。
かつては様々な物資がここを通ってフランスに運び込まれていたようです。
現在はアイノアで生産され各地に運ばれているものがあります。それがこれ。唐辛子です。
いかにも辛そうに見えますが、ここの唐辛子は辛味より香りが強いそうです。
「収穫したあとは自然乾燥して種を取り出します。一つの唐辛子に200粒ほどの種があリます」
種はいずれ畑にまかれて唐辛子を実らせることになります。アイノアで収穫される唐辛子にはAOPの品質保証ラベルが付いています。
さて、こちらは石工のイバンさんの工房です。こちらでもバスク地方の伝統を受け継いでいました。
石に書かれている文字はバスク語。その意味は “ようこそ!” でした。
「私はアイノアで生まれました。ここは、テクノロジーや開発なんてのには縁遠い場所ですが、昔と変わらない本物の村なんです。そんな村に貢献できたらいいなと思ってます」とイバンさん。
朝の通勤ラッシュもなければ、うるさい大画面のスクリーンもない村では、時間の流れが違っているようです。
終わり。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、5歳になる息子が私に何年ごろ生まれたのかと聞いてきた。1972年だというと息子が言った。『ああ、わかった。その頃は車がまだ木製だったんだ』」
VDM(Vie de Merde)より
バスク地方の焼き菓子 [バスク地方]
ラグビーのフランス代表、最後のイングランド戦を待たずして決勝進出を決めてしまいました。うらやましい・・・。
わが方は、スコットランドがロシアに負けるとは考えにくい。となると、日本代表にはスコットランドにも勝って決勝に行ってもらわないといけないですね。負けても大丈夫な場合もあるようですが・・・。
それはともかくとして、週末はあっという間に終わり、すぐに月曜日がやってきました。
月曜日は恒例の節約晩ご飯のはずですが、故あってお休みです。
放送はあったのですが、そのコーナーだけを切り出した映像がアップされておらず紹介することができません。アップされたら来週紹介しようかと思います。
本日は、バスク地方の焼き菓子ガトー・バスクを地元の方が作ってくれます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月4日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランスのバスク地方と言えば、羊のチーズ、ベレー帽、そして唐辛子ですが、もう一つ大切なお宝があります。
それがガトー・バスク。
「美味しいお菓子を作るには、いい材料を使うのが一番です」とジャン=ミッシェルさん。
この方が本日ガトー・バスクを作ってくれます。市場で材料を仕入れたら、自宅のキッチンで作業開始。
作り方は家の数だけあるそうです。つまり各家庭によってちょっとずつレシピが異なるとか。
ジャン=ミッシェルさんの作るガトー・バスクは、ひいおばあさんが作っていたものだそうです。
まずはバターと砂糖を混ぜ合わせます。
「子供の頃、日曜日になると食卓にご馳走が並びました。ガトー・バスクが出てくると大喜びで食べていました」
砂糖とバターが良く混ざったところで、小麦粉と玉子を加えて生地を作ります。
次は、中に入れるカスタードクリームを作ります。
鍋に牛乳、玉子、砂糖、小麦粉を入れ、良くかき混ぜながら火を通していきます。火が通ってとろりとしてきたら出来あがりです。容器に移して冷まします。
その間に、先ほど作っておいた生地を丸く伸ばします。
一枚を型に入れたら冷えたカスタードクリームをのせ、もう一枚をかぶせます。
これを40分ほどオーブンで焼いたら出来上がり。
美味しそうですね。紅茶と一緒にいただきたいところです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私ってつくづく孤独な人生を送っていると思う。1ヶ月前にもらったケーキがまだ半分以上残ってる」
VDM(Vie de Merde)より
ファーストレディは・・ [バスク地方]
月曜日恒例の節約晩ご飯も放送がなかったのでお休みです。
G7で首脳たちがビアリッツで会議を行っている間、その奥様方は、マクロン大統領夫人の案内で地元を見学して回るようです。
夫人が選んだ場所が、あの唐辛子の産地で知られるエスプレット(Esplette)。
6人のご婦人方は一体どんなものをご覧になるのでしょう?事前に偵察しておきましょう!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年9月4日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
エスプレットは人口2,000人ほどの小さな村。
それでもこんな大きな壁が設置されています。プロットというバスク地方のスポーツを楽しむためです。
こちらは村長さん。失礼のないようにお迎えの準備中だとか。
「できるだけそれぞれのお国の言葉でご説明させてもらうつもりです」と村長さん。
「日本語とかイタリア語とかそんな感じですか?」とリポーター。
「日本語は複雑で難しいですが、イタリア語はなんとんかなると思いますよ」
G7だから7人のはずですが、メルケルさんのご主人は参加されないようです。
5人のファーストレディを連れたマクロン夫人は、村の代表の面々と懇談する予定です。
しかし、その前にこちらのチョコレート工房を見学することになっています。もちろん試食もあり。
このチョコレートには唐辛子が入っているそうです。かなりの量の唐辛子!
エスプレットの唐辛子は辛味より香りの方が強いと聞いていますが、このチョコ、どんなお味なんでしょう?
「後から唐辛子の味が追いかけてくるんですよ」と工房の方。
最初は普通のチョコレートでも、食べ終わる頃にはピリリとくるんでしょうか?ちょっと食べてみたい!
チョコレートを試食した後は、村の繁華街を散策。地元の特産品の売り込み活動も兼ねているんでしょうねえ〜。
こちらのお店は唐辛子の専門店。粉末からペースト状のものまで様々なものが置いてあります。
「これには唐辛子の他にピーマンとトマトが入っています」とお店の方。
こうしてショッピングを楽しんだ後は、この日のハイライト、コーラスのコンサートを聴くことになっているそうです。
取材班が訪ねた時はちょうどリハーサルの真っ最中。
バスク地方には独特の文化がありますが、このコーラスもその中の一つ。
マクロン夫人の希望で、コンサートは16世紀に作られたこの教会で行われるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、仕事が終わって帰ろうとしたら、後ろから男性の声が聞こえてきた。『一日中、君が欲しかったんだよ。やっと二人きりになれたね』ゾッとして振り返ると、男はチョコクリームのワッフルに話しかけていた」
VDM(Vie de Merde)より
ビアリッツG7サミット [バスク地方]
ベーシック会員ゆえ、9月いっぱいでポイントポンともお別れです。すごろくゲームも楽しめなくなります。
なんか寂しい・・・。貯まったポイントで電子書籍を何冊も買ったなあ〜。ありがとね。
さて、8月24日〜26日まで、フランス・バスク地方最大のリゾート地ビアリッツ(Biarritz)でG7サミットが開催されます。
もちろんどんな話し合いがなされるのか気になりますが、もっと気になるのが首脳たちが口にするご馳走。どんなものが提供されるんでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年8月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがビアリッツ。
さすがに大西洋の海は波が荒いですね。
来週の初めには世界中から100人ほどのサミット参加者と数千人のジャーナリストがこの街に集合します。
おかげでビアリッツも注目を集めることになります。
こちらは会議での食事を担当しているジャン=マルクさん。
「首脳会議での食事を担当させてもらえるなんて光栄です。できるだけ、地元バスクの特産品を出して、生産者に注目してもらえるようにしたいんです」
まず訪ねたのが、川魚の養殖業者。立派に育った魚はトラウト。ソテーかなんかにして食べるんでしょうかね。
地元産の名品はビアリッツから半径5キロ以内で全て揃えることができるそうです。
こちらは生ハムの製造元。30年ほど前に姿を消したバスク豚で作られているそうです。
そして羊乳で作られるハードタイプのチーズ、オッソ・イラティもバスク地方の特産品です。
このチーズは130軒ほどの小さな農家が共同で製造しています。生産量の20%ほどが海外に輸出されているそうです。
今回は販路拡大の大きなチャンスにつながるはずだとか。
さらにG7の首脳たちには特別のプレゼントがあります。
それは、フランスの最優秀職人が作ったチョコレート。
最近は地元産のものを味わってもらうというのがG7の流行りのようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、僕は貧乏学生です。冷蔵庫に残っていた4枚入りのハムのパックに5枚目のハムを見つけた時は、感動で涙がでそうになりました」
VDM(Vie de Merde)より
バスクの力 [バスク地方]
未だに3Gのケータイを使っている私ですが、2年半後には使えなくなると宣告されてしまい、いよいよスマホに変えなくてはならないかと考えている今日この頃。
そんな折、契約している大手通信会社からパンフレットが送られてきた。
そこには「60代・70代の2人に1人以上がスマホユーザーに」と書かれてあり、いかにも高齢夫婦と思われる人たちが幸せそうにスマホをいじっている写真が何枚も載っている。
そして「初めてでも安心」とか「大画面で見やすく使いやすい」とか「初スマホ安心サポート」のキャッチコピーが紙面に散りばめられている。
ええっ〜、私ってこの仲間???
軽くボディブローを食らった感じなのでした。
ギリギリまで機種変しなかったら、こんなのがまだ何通も送られてくるんだろうか?
それはさておき、本日は、先週の日曜日に開催されたバスク祭りのお話です。
このお祭り、1900年のバスク民族祭りを再現したものだそうです。その中にこんな出し物がありました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年8月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ん?何をやってるんでしょう?運動会ではなさそうな・・・。
これは “ バスクの力(force basque)” と呼ばれる出し物。
荷車を運んだり、トウモロコシの入った袋を担いで走ったり、牛乳の入った重そうなミルクタンクを運んだり。
どうやら力が勝負の農家の仕事から生まれた競技のようです。日本で言えば、米俵をいくつ担げるか競争するようなもんですね。バスクの場合は麦の詰まった袋。
こちらの競技は、何度もジャンプしててっぺんまで上げて少しずつ下ろすようです。
インタビューがお相撲さんのインタビューみたいになってました。相当力を使うようですね。終わった直後は息をつくのに目一杯。
そして綱引きもあります。左右それぞれ8人ずつで綱を引き合います。みんな力自慢の男たちばかり。
「見ていると楽しいですね。そもそもは農家の力仕事ですからね」と男性。
「この地方独特の面白い出し物です」と女性。
地元の人たちに混ざって観光客も見物に来ているとか。
「野菜や穀物の栽培と収穫を祝うために、近隣の村人が一堂に会する祭りです」と開催関係者の男性。
「これは村の対抗戦みたいなもので地域の伝統行儀なんです」と選手の一人。
昔の民族衣装で参加している村人たちもいます。
会場の向こうにはプロットというバスク地方のスポーツで使う壁が見えていました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、朝7時に出勤した。上司がやってくる10時半になるまで、自分が有給を取っていたことに気がつかなかった。習慣の力は恐ろしい」
VDM(Vie de Merde)より