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愛の村サン・タムール [フランシュ=コンテ地方]

 三連休の最後は大雨と強風に見舞われた。

 幸い、午前中で雨は上がったが、日差しが戻った分だけ蒸し暑さに拍車がかかり、不快度は100%。もういい加減に夏は終わって欲しい。

 さてフランスでは、一年365日、すべての日に一人の聖人があてがわれていますが、昨日の8月9日は聖アムール(サン・タムール)の日でした。

 ボジョレー地区にこの聖人と同じ名前の村があります。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 村おこしに丁度いいから付けた名前か?と思いきや、サン・タムールは8世紀にこの地方に実在したキリスト教の殉教者だそうです。

 こちらは夏のバカンスを過ごしにベルギーからこの村にやってきたカップル、カトリーヌさんとダニエルさん。

 「今日が、サン・タムールの日だとは知りませんでした。偶然とは言え、嬉しいですね」とダニエルさん。

 このご夫婦、結婚して今年がちょうど40年目。

 「ステキな名前の村で、皆さん、親切な方々ばかりです」とカトリーヌさん。

 こちらはジット経営しているローランスさん。

 「この地域にはセント・バレンタイン街道というのもあって、相思相愛のカップルには大変喜んでいただいています」

 宿のお部屋はこんな具合。枕にはST-AMOURの文字。ステキだけど、なんかちょっと泊まるとなると気恥ずかしいような気もします。

 こちらはお子様連れのカップル。

 「毎日が愛に溢れてるわよね(笑)」とママ。

 「ああ、そうだね(笑)」とピンクのポロシャツのパパ。

 この村は、その名で知られる有名なワインの産地でもあります。この日にこそこのワインを味わいたいもの。

 こちらのワイン農家ではとっておきの赤ワインを用意しているそうです。ベルベットのハートを思わせる赤ワイン・・・。

 ちょっと飲んでみたいものです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、4才になる姪っ子と電話で話していると彼女が言った。『あたし、おばちゃんと同じなの』なんだかちょっと嬉しくなった直後に彼女が続けた。『彼氏がいないの』[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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バカンスは国内で4 [フランシュ=コンテ地方]

 偶然みつけた日本水商売協会のホームページ。

 見ると、コロナ感染予防対策が事細かく書かれてある。30分に一度の手洗い、30分に一度のうがい。

 さらに、カラオケの場合は、必ずやることの中に、歌う人もマスク着用というのがある。マスクして歌う???

 涙ぐましいほどの厳しいガイドラインだけど、実際、守れるんだろうか・・・。

 それはさておき、バカンスの続きです。

 バカンスをすごす方法は様々です。都会を離れて田舎でのんびり過ごす、名所旧跡を訪ねて歴史を再認識する、普段体験できないようなことを体験する等々。

 で、今回は、その土地ならではの特産品を味わうバカンスにでかけてみましょう。特産品とは、コンテチーズ。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年6月24日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ここはジュラ県の牧草地。この牛たちの牛乳から作られるのが、コンテチーズです。

 まずは製造工程を見学しましょう。シルヴァンさんは15年前から昔ながらのチーズづくりを見学者に披露しています。

 大きな銅鍋には400リットルの牛乳が入っています。薪で温めながら凝固した牛乳を布でこして水気を切ります。

 ものすごい重労働。でも、シルヴァンさん、マスクしてないけど大丈夫?と気になっちゃいます。マスクしてたらこの仕事、できないかな。

 「大変な肉体労働ですね。感動しました」と女性。

 「コンテは薪の火で温めて作っていたなんで知りませんでした。まるで時間をさかのぼってみてるような気分になれました」と男性。

 「この辺りでは、昔ながらの方法で作っているところがまだまだありますよ」とシルヴァンさん。

 こうして作られた牛乳の塊は、最低で4ヶ月間の熟成を経てコンテチーズになります。

 作り方を見学したらいよいよ試食タイム。サイコロ状に切ったコンテが美味しそう。ビールにもワインにも合います。

 お土産に買って帰りましょう。ここなら1キロあたり12〜14ユーロで購入できます。

 さすがにリーズナブルなお値段ですね。日本で買ったら、その2倍くらいします。日本まで届くのに経費がかかってますから仕方ないですね〜。

 コンテチーズは料理にも使われます。こちらのお店の厨房でつくられているのはチーズフォンデュ。鍋にコンテチーズとワインを入れてとろりとなったら出来上がり。

 大勢で大きなテーブルを囲んでいただくのがフォンデュです。

 お腹が一杯になったら、近くの湖を散策。充実したバカンスになりそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、12歳になる娘がデザートを作ってくれた。美味しそうなバニラアイスクリーム!しかしよく見ると、粉チーズがまぶしてあった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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愛の村 [フランシュ=コンテ地方]

 2月14日はバレンタインデーでした。

 今年はコロナウィルスの陰に隠れて、あまり話題にならなかったような気もしますが、職場ではチョコレート漬けみたいになっておりました。

 どうもこの日は好きな人にチョコレートを渡すではなく、みんなでチョコレートを食べる日になってるような気がしてなりません。

 さて、そんな2月14日に、おあつらえ向きの小さな村がフランスにあります。

Paris_StAmourB.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月14日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 それがこのハートの村サン=タムール=ベルヴュ(Saint-Amour-Bellevue)。

 サン=タムールだけでもすでに甘い恋の香りがするのに、ベルヴュ(美しい眺め)までくっついて盛り盛りです。

 ボジョレー地区のちょうど入り口に位置する小さな村には、いたるところにハートがあります。

 ブドウ畑にも、住宅の門にも、さらに車にも。

 おまけに靴下にまでハートがあります。靴下の主はこの方でした。

 「ここは毎日がバレンタインデーですよ」

 ということは、いつもこんな飾り付け?バレンタインデーに限ったことではなさそうです。

 そして、通りを歩けばカップルにも出会います。

 人口550人の小さな村の熟年カップルがこちら、ジョゼットさんとロゼさん。

 二人は64年前に村の教会で結婚しました。以来、ずっと二人は一緒。何一つ変わっていません。

 「孫がうちにご飯を食べに来たいと言うんですよ。どうしてかというと夫婦喧嘩をしないからだそうよ」とロゼさん。

 本当に仲がいいんですねえ〜。ごちそうさまでした。

 さて、サン=タムールはワインの産地でもあります。フルーティーで愛がいっぱいのお味だそうです。

 バレンタインデーのテーブルに1本置いておきたいワインですね。若い人に人気にだそうです。

 一方、こちらのレストランではディナーの準備で大忙し。バレンタインデーの予約で満席だそうです。

 そして、先週末はフランス各地からやってきた10組ほどのカップルが村の教会で結婚式を挙げたそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、友達と口論になった。私が、バレンタインデーに恋人がいたためしがないと言うと、彼女が言った。『でもさ、あんたっていつだって恋人いないじゃん』」

VDM(Vie de Merde)より


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さくらんぼの村 [フランシュ=コンテ地方]

 今日は7月10日。10日も前から7月なのに、あれえもう7月だっけ?!となってしまいます。

 やけに涼しい日が続いたせいか調子が狂って、昨日はブログは二の次で寝てしまいました。それが功を奏したか、翌日には回復しておりました。

 さて、この時期、スーパーや八百屋さんの店先には、少々お値段高めですが、さくらんぼが並んでいます。

 そしてフランス北東部フランシュ・コンテ地方の村フジュロル(Fougerolles)は、さくらんぼの一大産地。なんと10,000本の桜の木が植わっているそうです。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年7月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 青空市場に並ぶさくらんぼ。濃淡に差こそあれ、どれも健康的は色をしてますね!

 「適度の甘みがあって美味しいですよ」と女性客。

 「これなら美味しいクラフティやジャムが作れますね」と別の女性客。

 フジュロルは300年も前からさくらんぼの生産地として名を馳せています。

 だいぶ昔の写真が出てきましたが、大きな桜の木ですね。一本の桜の木に実ったさくらんぼを家族総出で収穫しているのがよくわかります。

 こんなのが一万本もあったら大変ですねえ〜。

 現代の収穫はこんな具合です。あれっ、昔と変わらないですね。カゴを持ってハシゴをかけて人の手で収穫します。ハシゴはこの地独特の形をしています。

 「横木はモミの木、縦木はアカシアの木でできています。どちらの木も地元に生息している木なんですよ」と男性。

 どうやらこのさくらんぼでキルシュを作るようです。キルシュはさくらんぼの蒸留酒。

 桜の木をよく見てみると、ダークチェリーがいっぱい実をつけています。

 「このさくらんぼは、クラフティ向きです」と女性。

 クラフティとはさくらんぼを使った焼き菓子のこと。ではその作り方を教えていただきましょう。

 ボールに、玉子3個を割って入れ、砂糖、小麦粉を加えたら一気にかき混ぜます。ある程度混ざったところで牛乳を少量加えます。

 「液体でもなければ固体でもない、それくらいがちょうどいいんです」

 ここに獲れたてのさくらんぼを投入。結構な量のさくらんぼですね。

 最後に香りづけにキルシュを100ccほど加えたら、型に流し込みオーブンで35分ほどかけて焼きます。

 焼き上がりはこんな感じ。やっぱりおいしそうですねえ〜。

 「さくらんぼは種入りのまま焼きます。そうすればアーモンドのような香りも楽しめますよ」

 種入りかあ〜。

 食べる時は、歯に気をつけて!と司会者の方がおっしゃっていました。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、“チェリー・レッド” のヘアカラーで自分で髪を染めてみた。おでことバスタブは確かにチェリー・レッドなのに、髪の色は変わってなかった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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ぶどう園の霜対策 [フランシュ=コンテ地方]

 やっと暖かさが戻ってきました。

 春は安定するまでに時間がかかりますね。でも、昔はもっと穏やかだったような気が・・・。

 とにかく先週の真冬のような天気はもうご勘弁願いたし。ただ、桜が開花した後に寒くなったせいか、花がいつもより長く咲いてくれていたような気がします。

 さて、そんな天候不順の春、フランスでは夜から明け方にかけて霜が降りることがよくあります。

 果樹園やぶどう園では、この霜にやられてしまうと、その年の収穫は一瞬のうちにゼロになってしまいます。

 そのため、こんな対策を行っているそうです。

Paris_Jura2.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年4月14日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 この時期、フランスは明け方の気温が氷点下9℃にまで下がる地域があるとか。

 フランス東部のジュラ地方のぶどう園では、霜の被害を食い止めようとこんなことが行われていました。

 空から見たぶどう畑。見たこともないような奇妙な風景が見えてきました。山火事???それにしては動きが少なく静か。

 どんどん近づいて行ってみると、小さな炎がクリスマスのイルミネーションのように等間隔で並んでいます。

 これがその霜対策です。空気を暖めているのだそうです。時には温かい灰をヘリコプターで撒くこともあります。

 朝4時、ワイン農家の方々が藁を持ってぶどう園にやってきました。等間隔に藁を置くと、次々に火をつけていきます。

 今朝の気温は氷点下2℃。新芽が出始めたぶどうの木にとっては危険な気温。未然に霜の被害を防ぐために農家の皆さんが対策に乗り出しました。

 「今のうちに温かい煙を出して空気を暖めるんです。日が昇り始めると炎が新芽を焼いてしまう可能性があるので気をつけなくてはいけません」

 遠くから見ていると、藁についた炎がぶどうの木に引火しそうに見えてしまいます。

 200haほどのぶどう園に50人あまりの人たちが集まりました。皆、近隣の人たちや家族・友人です。

 「この地方のワインは宝ですから守っていかなくてはなりません」と女性。

 「これはジュラ地方の文化なんです。ヴァン・ジョーヌやヴァン・ドゥ・パイユなど特産のワインを作っていますからお互いに助け合うことになっているんです」と別の女性。

 おかげでこの日の朝は霜が降りることもなく、新芽は無事に朝日を見ることができたようです。

 それにしてもこの煙。すごいですね。環境への影響はどうなんだろう?と考えずにはいられません。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、僕の部屋は今更ながら狭いんだなと痛感した。というのも、暖房するのにインターネットのモデムとルーターで十分なことに気がついたのだ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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ローカル線の小さな旅2 その3 [フランシュ=コンテ地方]

 日本、体操団体の金メダル!柔道、大野将平選手の金メダル!おめでとう!

 

 あまりメダル、メダルって言っちゃいけないと思うんですけど、嬉しいですね。

 

 それにしても、内村選手の床の演技、素晴らしいですね。

 

 白井選手の技もすごいんですが、全体の身のこなしという点では内村選手には敵いません。

 

 それはさて置き、シリーズの三回目は、フランス東部ジュラ県を南北に走るロカール線、通称 “つばめライン” に乗ってみましょう。


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 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年8月3日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
 

 

 これが “つばめライン” 。

 

 山の中に立つ何本もの高架橋をすいすい走っていくその姿からこの名がつけられました。

 

 北のドール(Dole)(上記地図の赤印)と南のサン=クロード(Saint-Claude)(青印)をつなぐ全長123キロの鉄道です。

 

 高架橋の数は22、トンネルは36本もあります。

 

 「こうして運転していると思いがけない景色に出会うことがあります。今でも忘れられないのは、朝一番の列車を運転している時のこと。この辺り一面が白い雪に覆われていたんです。それはもう息を呑むような美しさでした」と運転手のアレクシーさん。

 

 毎日数百人が利用するというこの列車、観光だけでなく通勤・通学の足にもなっています。

 

 ここに鉄道が作られたのは19世紀のことでした。

 

 1キロのレールを敷くのに3,000人の作業員が必要だったそうです。

 

 こちらもまたトンネルを掘るのはつるはしだったようです。

 

 戦争の時はこの列車が兵隊を国境まで運んだそうです。

 

 そしてこの地域の経済を支えていたのもこの鉄道でした。

 

 ガイド付きの観光専用の列車も走っています。

 

 ガイドは元鉄道員の方。“つばめライン” の歴史を観光客に伝えています。

 

 一方、毎日、走る列車を眺めている方もいます。

 

 今年95歳になるリュシエンヌさんは、ここで30年間、踏切番の仕事をしていました。

 

 「昔は台所から出て、この辺りにあったハンドルを回して踏切を開閉していました」

 

 定期的に走ってくる列車は、まるで振り子時計のようだったそうです。

 

 「当時は音の鳴る板みたいなのがあったんです。列車が通過すると鳴るようになっていました。朝は絶対寝坊できませんでした。5時半に通過する列車があったからです」

 

 今はこの踏切も引退です。リュシエンヌさんと」一緒に庭の花に囲まれて静かに余生を過ごしています。

 

 さて、列車はショ=デ=クロトゥネ(Chaux-des-Crotenay)駅に到着。

 

 ここは人口400人ほどの小さな村。鬱蒼とした森に囲まれていますが、こんな可愛らしい滝があります。

 

 このジュラ山脈を縫うように走っていく “つばめライン” は、フランスで最も美しい鉄道の一つと言われています。

 

 この “つばめライン” については以前の記事でも紹介しています。→こちら

 

 今回より途中下車が多く、旅している気分になれて楽しいですよ。ぜひご覧ください。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、いつものことだが、腕に彫ったタトゥーのことでお世辞を言われた。『まあ、かわいい鳩だこと!』お褒め頂き恐縮ですが、これは鳩ではございません。つばめです」 

 

VDM (Vie de merde)より

 



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ヴァン・ドゥ・パイユ [フランシュ=コンテ地方]

 風邪を引き込みまして、ブログの更新ならずでした。[もうやだ~(悲しい顔)]


 さて、今週木曜日は聖人サン・ヴァンサンの日。


 サン・ヴァンサンはワイン農家の守護聖人ということもあって、先週末には各地でお祭りが開催されました。


 その中の一つ、フランス東部ジュラ県の小さな村アルレー(Arlay)の様子を見てみましょう。


 ここはヴァン・ドゥ・パイユ(vin de paille)(藁のワイン)というワインの産地で知られています。

 Paris_Arlay.jpg



 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年1月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが原因のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 ステージの上では古いプレス機でブドウが絞られています。


 ブドウは9月に収穫され今日まで干して保存してありました。


 絞ったブドウジュースは集まった人たちに配られます。


 「甘くて美味しいですよ」と皆さん。


 村の教会の鐘の音を合図にパレードが始まりました。


 神輿にブドウと一緒に乗せられているのがサン・ヴァンサン。素朴ながら趣のある像です。


 赤と黄色のガウンをお召しの方々は、例のコンフレリ(愛好協会のような団体)。


 このコンフレリが広報に務めているのが、村の特産ワイン、ヴァン・ドゥ・パイユ。


 グラスの中で黄金色に輝いています。


 作り方は普通のワインとはちょっと異なります。


 9月に収穫されたブドウを、こうして藁の上で6週間ほど干した後、プレス機で絞り発酵させ樽の中で熟成されたのがこのワインです。


 藁のワインと言われるのはそのためです。


 しかし、今では藁は使われていないそうです。こうして吊るしておくそうです。


 こうすることで糖分が凝縮されるのだとか。


 ワイン農家のジャン=フランソワさんのワイン蔵には古いワインが貯蔵されています。


 よく見ると1815年や1849年のヴァン・ドゥ・パイユがあります。200年前のワイン、すごいですね。


 「このワインには、生のブドウや砂糖漬けしたブドウの味が残っています」とジャン・フランソワさん。


 甘いワインのヴァン・ドゥ・パイユは、食前酒として人気があるそうです。


 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


「今日、自販機で、“砂糖なしコーヒー”を選んだら、“カップなしコーヒー”が出てきた」

 

VDM (Vie de merde)より



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ミネラルウォーター復活 [フランシュ=コンテ地方]

 フランスのミネラルウォーターと言ってすぐに思いつくのは、エビアン、ヴォルヴィック、ヴィッテルなどですが、ヴェルマンフロワ(Velleminfroy)という、50年代にあちこちで飲まれていた水があります。


 今ではすっかり忘れられてしまいましたが、最近になって復活したそうです。

Paris_Velleminfroy.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2014年9月25日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。




 温泉ブームの19世紀中頃、フランス東部の小さな村ヴェルマンフロワは、村のミネラルの豊富な湧き水が肝臓や腸の病気に効くと評判になり、ミネラルウォーターの産地として発展を遂げます。


 ミネラルの量は1ℓあたり3.15gもあり、当時は健康を気にする人たちに人気で、一日に7000本の水を生産していたそうです。


 白黒の写真が昔の賑わいを物語っています。


 水の生産工場は小規模で、20人ほどの従業員がこうして素朴な機械を使いながらボトルに詰めていたそうです。


 こうして1950年代までは生産が続いていましたが、1962年についに生産を停止。以後は人々の記憶から姿を消してしまいます。


 しかし、2004年、アルザス地方のパン屋さんが、荒れ果てた工場を買い上げ、10年の歳月をかけてここまでに修復しました。


 そしてここを水の試飲のできる博物館にしたところ、今年12,500人ものが入場者があったそうです。


 一日に10万ℓが湧き出る源泉。


 2015年の11月に一般市場に出回ることになっているそうです。

 

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、マダガスカルのホテルにいる。ミント入りの水を頼んだのだが、いつまでたっても届かない。仕方がないので、別の従業員に同じようにミント入りの水を頼んだ。しばらくして、一人が水を、もう一人がミントの葉っぱを持ってきた」

 

VDM (Vie de merde)より




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林間学校2014 その5 [フランシュ=コンテ地方]

 8月7日のパリはこんなお天気だったようです。土砂降りですね。


 でも、ヨーロッパの夏はひとたび雨が降ると気温がぐっと下がりますから、きっと涼しいですよ。


 さて、シリーズの最後です。


 楽しかった林間学校も最後の日を迎えることとなりました。


 夜には盛大なパーティが開かれます。


Paris_ChauxN.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年8月1日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 林間学校のセンターでは、子どもたちがパーティの準備を始めていました。


 手書きの大きなポスターはパーティ会場に飾られるのでしょうか?


 男の子たちはちょっと心配顔。というのも、パーティでのパートナーを見つけなくてはならないのです。


 ロイク君、お目当ての女の子に招待状を渡しました。無事に受け取ってもらえたようです。


 フランスの男の子たちはこんな年頃から交際術を学ぶのですね。


 一方、招待状を受け取った女の子たちは身支度に余念がありません。


 お気に入りのドレスを着込んだら、入念に髪をとかし口紅を塗り、すっかり大人の気分。


 いよいよパーティが始まります。


 最後の夜とあって皆さんはじけてます。


 2週間も一緒にいたら気心が知れて仲良しになりますね。


 そして翌朝。センターの指導員が子どもたちを起こしに行くと、全員、寝ぼけ眼。


 昨日は夜更かしだったのかな?皆すぐにはベッドから出ようとしません。


 それでも頑張って荷造りです。バッグがぱんぱんですね。


 午前10時、出発の時間です。皆ともお別れ。


 最後に全員で記念写真をパチリ。フランスでも写真を取る時は「チ〜〜ズ」と言うようです。


 楽しいバカンスがすごせてよかったですね。

 

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、友だちを集めて自宅でパーティを開いた。しばらくして、冷蔵庫に下着姿の自分の写真が貼ったままになっていたことに気がついた![あせあせ(飛び散る汗)] 毎日あの写真を見てはダイエットに励んでいたのだ」

 

VDM (Vie de merde)より




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林間学校2014 その4 [フランシュ=コンテ地方]

 フランスの林間学校の費用はどれくらいなのかなと気になって調べてみると、だいたい一週間で400ユーロ(6万円弱)前後のようです。


 もちろん内容によって豪華なものがあり1000ユーロ近くするものもあります。


 今回紹介している林間学校は2週間と言っていましたから、日本円で10万円くらいはかかっているかもしれません。


 生活にゆとりのある家庭でないと子供を参加させるのはちょっと難しいかもしれません。


 さて、シリーズの4回目では、子どもたちは近くの牧場を訪ねます。


Paris_ChauxN.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年7月31日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 この日の朝、村は深い霧に覆われていました。そして灰色の雲が空を覆っています。


 子どもたちはフード付きのジャンパーを羽織ってロバと一緒に山歩きです。


 暗い雲を吹き飛ばそうと大きな声で歌を歌いながら歩いて行きます。


 しかし、お天気はなかなか良くなってくれません。そして外は一段と寒くなってきました。


 猛暑の日本からは想像もできないような気温のようです。


 風邪を引いては一大事。建物の中に避難してカードゲーム。


 こうして遊んでいるうちに、外はだんだん明るくなってきました。午後になってお天気が回復してきたようです。午後は近くの牧場を訪ねます。


 牧場では牛たちがお食事中。


 まずは牧場主のおじさんにご挨拶。この男の子、きちんと礼儀をわきまえています。


 「一日中、カウベルが鳴ってうるさくないんでしょうか?」と男の子。


 「あの、耳についてる、番号のついた札はなんですか?」と女の子。


 「ああ、あれはね、人間で言えば、身分証明書に貼ってある写真と同じなんだよ」と牧場主。


 牛が牛舎へと帰り始めたので一緒について行きましょう。


 牛舎では乳搾りに挑戦です。おじさんのように上手くはできませんが、一応、お乳は出てきたようです。


 そして餌やりも手伝います。牛たち、ものすごい勢いで干し草を食べていました。


 最後は、この牛の乳で作ったチーズを試食。ハードタイプのコンテチーズです。


 「君はコンテを食べないの?」と取材班。


 「うん、チーズはあまり好きじゃないんだ」と男の子。


 チーズが苦手な子もいるんですね。


 そしておやつも出してくれます。


 暖かいココアとジャムをたっぷり塗ったパン。


 これが苦手だという子は誰もいないですね。

 

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、バカンスでやってきた村でくじ引き大会があったので参加した。そして、アヒルが当たった。置物じゃありませんよ。生きてるアヒルです」

 

VDM (Vie de merde)より




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