ピラの砂丘再開 [アキテーヌ地方]
蛍光灯の電気スタンドの代わりに、パソコンのモニター上部に引っ掛けるタイプのデスクライトを手に入れた。
電源はパソコンから取るためコンセントは不要。さらにサイズが今までの半分。LEDゆえに発熱もしない。机も空気もスッキリした。
テレワークのためにデジタル化を進めたおかげで、いつも案件ごとに束になっていた書類はすでに姿を消した。
一日の仕事を終えてなんとなく遠目に自分の机を見て、本当に私は仕事をしたんだろうかと疑問になるくらい跡が残っていない。すべてはパソコンの中やサーバーの中にしまってある。
結構なサイズの電気スタンドも取り除いたため、さらにシンプルになった。あの断捨離をした台所みたいになっている。
それはさておき、大規模な山火事のため入場が禁止になっていたピラの砂丘が見学者の受け入れを再開したそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年7月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
人が歩いているのを見ると、広大な砂丘だということがよくわかります。
山火事が起きてからずっと閉鎖になっていましたが、この日、やっと入場できるようになりました。
階段を使って106メートル上がると素晴らしい眺めが待っていました。欧州でも一番高いところにある砂丘からは青い海が見えます。
「ここで休暇をすごすことにしたのは、この砂丘を見るためなんです。想像以上の眺めて感動してます」
「いつでも誰もが来られるように安全でなくてはならないですよ。ずっと来られなかったので残念でならなかったです」
陸側を見ると、焼けたところとそうでないところで色が違っています。まだ煙が上がっている場所もあります。一応鎮火はしましたが、再燃のリスクはあります。
さらに駐車場が火災にあったため、砂丘に行くにはこのバスに乗るしかありません。
「午前中にバスがあるって聞いたんで乗ったんです」と、早朝にやってきて一番バスに乗ったご夫婦。
バスを降りると歩いて砂丘に向かいます。最初に目にしたのは焼け跡。
「砂丘を見に来たんですが、その前にこんな森を見なきゃならないなんて心が痛みます」と観光客。
燃えた木々は崩れやすくなっているため自由に歩き回ることは禁止されています。違反すると38ユーロの罰金が課せられます。
毎年200万人の観光客がやってくるピラの砂丘は、地元のシンボルであり大切な場所です。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、2才と3歳半になる私の子どもたちに新しい言葉を教えた。”猛暑”、”火事”、それに”パンデミック”、”ウイルス”も」
VDM(Vie de Merde)より
山火事で砂丘が拡大? [アキテーヌ地方]
コロナ感染者急増で、またかよ〜、とどことなく気分が下降気味。
WHOのリポートを見ると、日本の感染者数も、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン等々と変わらない数になってきた。
しかし、フランスではニュースにもならない。2週間くらい前までは、感染者がまた増えたからマスクはしたほうがいいのではないか、などと少しニュースになっていたが、今は大方がジロンド県の山火事についてだ。
海岸沿いにある欧州で最大の砂丘にも影響が出るのではと危惧されています。
下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年7月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
大西洋の海岸沿いに広がるピラの砂丘(Dune du Pilat)。毎年200万人が訪れるという観光の名所でもあります。
この砂丘が、7月12日から続いている山火事で危険な状態になっていると言います。
砂丘の麓に広がる緑の100ヘクタールほどが燃えてしまいました。燃え盛る炎が容赦なく木々を焼き尽くして行きます。
この樹木、砂丘と平地を分ける城壁のような役割を果たしていました。それがなくなるということは砂丘が平地になだれ込むことを意味しています。
一方で、砂丘が陸地側に移動する現象は何年も前から観測されていました。
長年の海からの風で砂が内陸の森に移動しているのです。その移動距離は年間1〜5メートル。
50年代の砂丘と現在を比較するとその違いがわかります。当時より100メートルほど森にむかって拡大している場所もあるとか。
今回の火事でさらなる拡大が危惧されます。すぐ近くには集落もあり、今にも飲み込まれてしまいそうに見えます。
被害を受けた森が元の姿を取り戻すのに40年はかかると言われています。その前に何か対策はないのでしょうか?
「砂の移動を防ぐ植物を植えるか、木製の防砂壁をつくることです」と専門家。
4000年も前に生まれたこの砂丘。どうにかなる前に山火事が鎮火してくれることを切に願います。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、世界で一番高価な砂粒を発見した。それは、獣医がうちのワン公の耳から取り出した砂粒。93ユーロもしたのだ」
VDM(Vie de Merde)より
小さな村の名画 [アキテーヌ地方]
先日、下北沢の井の頭線高架下に出来た商業施設「ミカン下北」で友人とお昼を食べた。
あまりの様変わりにキョロキョロ。どこをどう変えるとこのようなものになるのか?前はどうなっていたんだっけ?何年も前からこの地域で暮らしているのにさっぱり思い出せない。
仕方がないからGoogle Mapのストリートビューなど見ているうちにやっと思い出してきた。
あそこはもともと土手で、その上に線路を引いて鉄道を通していたのだ。ゆえにあんな広い通りはそもそもなかった。数年前に橋にしたから下に空間が出来たために再開発となったわけだ。
友人の話によると、駅前のだだ広い広場にはバス停ができるらしい。どのあたりの道を通って下北沢駅に発着するのやら・・・。
それはさておき、本日は名画のお話。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年5月26日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここは人口1500人にも満たない小さな村。名画が展示されているのはこちらの教会です。
ロマネスク風の素敵な教会の中に入ってみると、ここにありました。キリストの磔刑を描いた名画。400年ほど前にレンブラントの手によって描かれました。
「見事な絵です」
「サイズが小さいのでちょっと驚きました」
この名画、19世紀初頭、この村出身のナポレオン軍の隊長がフランス北部ダンケルクで行われた競売で手にれたもの。当時は誰が描いたものかも知られていなかったそうです。
その後、隊長が故郷の教区にこの絵を寄付し、最後には村の所有物となったのでした。
1918年には文化財に指定されますが、レンブラントの作品だと分かったのは1959年のこと。ルーブルで修復を行っている最中に画家のサインがみつかったのでした。
「以前ここにあった時は、自由に間近で鑑賞できたんです。ガラスのケースなどなかったですよ」
6年ほど前にボルドーから戻ってきてからはセキュリティが厳しくなりました。
「強化ガラスで覆っています。その重量は1トンにもなります」と村長さん。
監視カメラも取り付けられました。何しろ、価格にすると数千万ユーロにもなる名画です。
この名画、村の経済の活性化に一役買っています。
「2年ほど前から絵を見たいと言って来る人たちが多くなりました」
「絵を見に来た人たちがお店でコーヒーやビールを飲んだりするじゃないですか。うちにだってソーセージを買いにきますからね」
放送のあった26日は、復活したキリストが天に召されたとされる日でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女と二人で引っ越してきたばかりの村を散策していると彼女が言った。『わあ〜、あれ見て!すごいお屋敷!』・・・あれは教会だよ」
VDM(Vie de Merde)より
カウベル作り [アキテーヌ地方]
暖かい季節になって、そろそろ牧場ですごしていた牛や羊たちが天然の草を求めて山に大移動する時期になりました。
山で過ごす牛に必要になるのが、首から下げるカウベル。
フランス南部、スペイン国境に近い小さな村で、このカウベルを手作りする工房があります。
下記のウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年5月12日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん、どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
村のそばを流れるのはポー川。遠くには雪をかぶったピレネーの山々が見えます。
山の麓にある工房を訪ねました。こちらはカウベル職人のモリスさん、84才。そのうちの60年をこの工房で過ごしてきました。
この平ったい金属板をハンマーで叩きながら形作っていきます。仕上がるまでには長い時間と根気が必要です。しかも、いい音色になるように作り上げなくてはなりません。
これが出来上がると、次は息子さんのニコラさんの登場。この型に入れて焼き上げます。
この工房、10世代に渡って一族に引き継がれてきました。ニコラさんが10代目。作り方は創業当時と変わらないそうです。
鋼のカウベルをこの粘土の型にいれて高温で焼くと黄銅と混り合うとか。
1000℃に熱せられた窯の中に2時間ほど入れたら取り出します。中から出てきたベルはあの聞き慣れた音を出すようになります。
しかし、発注者の注文に合わせてこれから微調整が必要になります。どうも美しいハーモニーを奏でるように一つ一つ作らなくてはならないらしい。
最後の仕上げはモリスさんがOKを出すまで続きます。そうなるとカウベルづくりは耳もよくなくてはならないですね。
おお、そのベルを付けて牛が移動をはじめました。このカオスのような音。一頭一頭音色が違うようです。
このベルのおかげで群れの牛を見失うことなく山で放牧できるというわけです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼に小さな鈴を渡した。私といちゃいちゃしたくなったら鳴らしてもらう。あれから6ヶ月になるが、一度も鈴がなったことがない」
VDM(Vie de Merde)より
春と秋の外出禁止 [アキテーヌ地方]
最近になって、フランスが先月の24日から25日にかけての夜に、時間を1時間遅くしたのに気がついた。
あれぇ〜、夏時間でそのままやってくんじゃなかったけっけ?
どうも本当はそうなるはずだったらしい。ところが、コロナ感染のどさくさ(?)にまぎれて、いつものように冬時間に変更するということになったらしい。
しかし、いつ冬時間をやめるのかの見通しは立っていないとか。長年続いた習慣はすんなり変えられないらしい。
さて、コロナ感染拡大の続くフランスでは、二度目の外出制限が始まっていますが、どんな感じなんでしょうか?
3月〜4月の外出禁止の際、人の姿がなくなった大都市の様子を紹介しましたが、その中の1つボルドーの今を見てみましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
先週末、空から見たボルドーの街。確かに、人の姿はまばら。
しかし、ショッピング街で有名なサント・カトリーヌ通りに行ってみると、思った以上に人が歩いています。今年の春先はこんな具合でした。
「3月や4月に比べると人の数は多いですね。春先は誰も歩いていませんでしたよ。地球上に自分しかいないみたいで、ちょっと怖かったです。でも今回は普通の一日という感じです」と女性。
「皆、外出制限をきちんと守っていますが、あの春先の厳しい外出禁止とは違います」と男性。
ガロンヌ川の岸辺は相変わらず人の数が少ないですが、教会前の広場に行ってみると市場が開いていて人が集まっているのが分かります。
春先の外出禁止では、市場への入場は80人までという制限がありましたが、今回は制限がないので人で賑わっています。
「ええ、大勢の人が買い物にきてます。ウィルスとうまく付き合っていくのに慣れてきたのかもしれません」とお店の方。
「春に比べると活発な気がします。私も気をつけながらですが、前よりも外出する機会は多いですね」と女性客。
次は大きなショッピングセンターのすぐそばにある駐車場に行ってみましょう。
駐車している車の数は普段よりは少なめですが、前回に比べるとずっと多いようです。前回はこんな感じで車の姿はありませんでした。
「春より許されていることが多いので普通ですね。仕事に行くことも出来ますし、学校もやってます」
「前回は警察や憲兵があちこちで監視していましたが、今回はそういうのはないですね」と若い男性。
前回、閉鎖されていた公園は、今回は市民に開放されています。でも、この日は冷たい雨が降り出したためか、訪れる人の数も少く寂しい感じがしないでもありません。
今月中にはある程度拡大が収まってくれるといいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、3日前に外出禁止が解禁になったので、お祝いに友人を招待して食事会をした。しかしたった今、隣に座っていた奴がコロナに感染したことを知った 」
VDM(Vie de Merde)より
フランスの美しい広場2 [アキテーヌ地方]
世の中にはおしゃべりをしたいという欲望を抑えきれない人がいる。
ジムに行くとあちこちの壁に、閉じた唇に人差し指をあてた絵とともに ”お互いを思い、会話はお控えください” と書かれたポスターが貼ってある。お風呂も同様。
ところが、べらべらしゃべりまっくってる女たちが必ずいる。湯船はジャグジーだからずっとゴォ〜という音が鳴りっぱなし。ゆえに話をするとなるとどうしても大声になる。
昨日は、ホワイトハウスでクラスターだの、気持ち悪いだのと話している。
こちらはもっぱら壁で仕切られたシャワー室を使っているから直接は飛沫は届いてこないだろうけど、気持ち悪いのはこっちの方だ。海のむこうの話じゃない。数メートル先で飛びまくってる飛沫だ!やれやれ。
それはともかくとして、今日はフランスの美しい広場シリーズの二回目です。フランス南西部の小さな村の広場を訪ねます。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年9月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここは人口700人ほどの小さな村。
この村の中心にあるのがロワイヤル広場(Place Royale)。広場はアーチ型のアーケードに囲まれています。中世の頃に作られたという年代物のアーケード。
「ここは8世紀から野外劇場だった広場です」と窓を開けて教えてくれた男性。
ずいぶん古い時代からあるんですね。
一方、こちらはアーケードにあるお店の1つ。オーナのミッシェルさんは、ここでアルマニャックを販売しています。
「私はこの村で生まれたんじゃよ。とは言っても、ここから5キロほどのところにある農場で生まれたんだがね。この広場もだいぶ変わってしまったよ。昔は全部がお店で、ビストロなんか16軒もあった。それが今では1軒だけになってしもうた」
なんとなくひなびた感じの広場に見えてきました。
さて、ミッシェルさんが向かった先は、1軒だけになってしまったビストロ。今年89才になるというコレットさんが経営しています。
ここもかなりの年代物。色んな人がここでコーヒーを飲んで行ったんでしょうねえ。
なんだか地元の話で盛り上がっているお二人。コレットさん、おしゃべりはいいけど、マスクは鼻まで上げないとダメですよ。どうもあちらの方々はマスクがにがてのようです。
また広場にもどりましょう。
「ここは、村の心臓みたいな場所です。ここを中心に村がつくられているんです」とマリーズさん。
マリーズさんはアルマニャックの生産者。
念のため、コニャックはコニャック地方で作られているブランデーで、アルマニャックはアルマニャック地方で作られているブランデーです。
こちらは広場に1つだけになってしまったレストラン。リタイアされた方々がカードゲームを楽しんでいます。
お店では地元の食材を使った料理を出しています。お皿にのっているのはフォワグラ???この地域はフォワグラの産地でもあります。
アーケードにはまだまだ色んな人がいます。こちらは自転車修理工。
「この自転車を直すのはこれで3回目だよ」とジョゼフさん。
自転車を直すのが日々の生きがいだそうで、リタイアはまだまだ先のお話。
アルザス地方とはまた違った雰囲気の広場でした。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ツール・ド・フランスのおかげで、自宅近くの小さな村全部に行くことができた。通行止めのせいだ。20分のところを2時間15分もかかった」
VDM(Vie de Merde)より
ツリーのないクリスマス? [アキテーヌ地方]
やっと普通に一日がすごせるようになってきた。まだちょっと暑いけど、なんとかなる。
今週になってから早朝にわりに涼しい風が吹くようになって、どことなく秋の気配が感じられたけど、夏にはもうそろそろ退場していただきたし。
さて本日は、早くもクリスマスのお話です。
フランス南西部の都市ボルドーの市長さんが、今年は市庁舎の前にクリスマスツリーは飾らないことにしたと言い出しました。
年末の一大イベント、そんな事決めて大丈夫なんだろうか?
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年9月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
クリスマスシーズンになるとペ・ベルラン広場に設置されるツリー。キラキラしてきれいですねえ〜。
これがもう見られなくなるんでしょうか?
今年、新しく着任したボルドーの市長さんは緑の党の党員でエコロジスト。こんな光景はもう見たくないそうです。
死んだ木を飾り立てて設置するのはもう止めましょうということらしい。
確かに、生きた木を切り倒して持ってくるんだから死んだ木には違いないけど、どうなんですかねえ〜。
「それはちょっとひどい決断だわね。ツリーはお祝いのシンボルみたいなものよ。ツリーがないなんて誕生日のケーキにろうそくがないのと同じよ」と女性。
「ツリーはフランスにとってとても価値があるものです。あんなにきれいなものをやめちゃうなんて残念です」と別の女性。
「子どもたちにとっても家族にとってもツリーはクリスマスの精神そのものなんです。それがなくなっちゃうんですからサンタクロースのいないクリスマスみたいになっちゃうわね」
市民は市長の主張に一定の理解を示しながらも、少しこだわりすぎだと感じている人が多いようです。
「クリスマスシーズンには街がデコレーションで華やかになるのを皆が楽しみにしています。もちろん自然を大切にすることは大事です。でも、ツリーは例外でもいいんじゃないかと思います」と女性。
市長によれば、ツリーの代わりにクリスマスの精神を反映した生きたスペクタクルが開催されるそうです。
「私はそう悪い決断だとは思いませんよ。いつものクリスマスをやめて新しいやり方で祝うというのもいいと思います」と男性。
さらに、市長さん、ツリーをやめれば毎年数万ユーロが節約できるとおっしゃっているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、そしてクリスマス以来ずっと母に嫌味を言われ続けている。母の姉妹に花をプレゼントしたのに母にはしなかったからだ。母にはずっと高価なタブレットをプレゼントした。結局、タブレットより花が良かったらしい。やれやれ・・・」
VDM(Vie de Merde)より
外出禁止の街1 [アキテーヌ地方]
昨日、お伝えしたように、フランスでは都市部から別荘のある田舎に避難してくる人たちが問題になっています。
地域の医療センターの理事長が、そういう人々がウィルスを運んでくるのだと、怒りを込めて発言しました。
すでにその中の何人かが、感染者に特有の症状を訴えて病院にやってきたとも述べています。この人たち、やっぱり自宅にいるべきでしたねえ。
さて、フランスのTV局TF1週末のニュースでは、外出禁止になったフランスの都市ボルドーを空から見た映像を紹介していました。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
朝8時半、ガロンヌ側にかかるアキテーヌ橋。
いつもなら1時間の間に12,000台の車が走るほどの混雑ですが、この日はご覧の通り、いつもの4分の1ほどしか走っていません。
「いつもなら45分ほどかかるんですが、今日は20分くらいで来られました」と運転手。
セルフのガソリンスタンドで女性に会いました。
「なんだか一人ぼっちになったようで、変な気分です。不安にもなりますね」と女性。
足場で囲まれた修復中の教会も作業員の姿はありません。
こちらは近代的な作りのジャク・シャバン=デルマ橋。川を行く船の姿もありません。
「車の交通量が少ないので安全ですよ。こんな状況下ですがホッとします」と男性。
いつもなら大勢のビジネスマンが急ぎ足で往来しているはずのペ・ベルラン広場。人の姿はありません。
建物はといえば、窓を開けてバルコニーに出ている人があちこちに見受けられます。外出禁止のストレスを解消するにはこの方法が一番です。
川岸に続く遊歩道を歩く人もいません。いつもはこんな感じで、大勢の人が散策しています。
こちらは市が運営する公園です。責任者の方が仕事中でした。
「メンテナンスのために数人が仕事をしてます。ここには動物もいますから面倒を見なくてはなりません」
一方、こちらは有数のショピング街サント=カトリーヌ通り。いつもはこの賑わいですが、今は数えるくらいの人しか歩いていません。
ちょっと寂しいですが、ここは我慢のしどころです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、コロナウィルスのせいでフランスは外出禁止になった。つまり家にいなくてはならないわけだ。やったあ〜、ずっと夢見ていた生活。しかし、残念ながら僕のような公務員は出勤しなくてはならないらしい」
VDM(Vie de Merde)より
今年の木2019 [アキテーヌ地方]
今日はお正月から数えて25日目。一月もまもなく終わろうとしています。
昨日はまた銀座線の渋谷駅を利用してきました。
ホームの床は仮の床板のようなものが貼ってあり、歩くと少したわむ。やっぱり工事中の感あり。古いホームもまだ残ってます。
オリンピックまでにはきれいになるんだろうか?
さて、本日は木のお話です。以前に、フランスで開催されている「今年の木」コンクールについて取り上げたことがありますが、どうやら今も続いているようです。
2011年にできたこのコンクールは、2年に一回開催されます。
まずは予選審査が行われ、最終審査に進む木が選ばれます。この残った木の写真がネット上に公開され、一般の閲覧者が今年の木にふさわしい木を選んで投票します。
その結果、得票数の多かった木が正式に「今年の木」になります。
今年選ばれたのは、こんな木でした。
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年1月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
アキテーヌ地方の小さな村にその木はありました。ナラの木です。
近づくにつれ、その木の並外れた大きさがわかってきます。樹齢300年。
「シンメトリーのバランスの良さがその魅力です。この木の下まで来ると本当に感動します」と女性。
確かに姿が美しいですねえ〜。
草原の中にポツンと立つナラの木。暖かい季節には葉を茂らせドーム型になります。
夏にはここで人々がピクニックやお昼寝を楽しんでいるそうです。
写真家にとっても魅力的な木です。秋にはこんな色に変わります。春から夏は緑、冬はこうなります。どの姿も趣がありますね。
「ここに来る人たちはこの木から様々なひらめきを感じるでしょう。本当に神秘的な素晴らしい場所です」と男性。
一方、こちらの年配の男性はこの木の持ち主。この木のことなら何でも知っています。
高さは25メートル、幅は38メートル。一本の木とは思えないくらいのサイズ。
近くに行くと、自分がちっぽけに思えてきます。
最終審査に残った約10本の木の中から、2019年にふさわしい木として選ばれたのがこの木でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、庭の木から落ちてしまった。大きな声では言えないが、私の専門はアスレチック木のぼり」
VDM(Vie de Merde)より
ラグビーファンの巡礼地 [アキテーヌ地方]
先月末に亡くなったジャック・シラクさんの葬儀が月曜日に行われました。その時の様子に興味のある方は→こちら。
まずはアンヴァリッドでお別れの式典があり、その後、サン=シュルピス教会で葬儀。歴代のフランス大統領のほかに、海外からも要人が参列していました。
ビル・クリントンさん、だいぶお年を召されましたねえ。すっかりおじいちゃんになってました。
シラクさんの亡骸はモンパルナス墓地に埋葬されました。写真で見るとこじんまりとした普通のお墓のようです(→こちら)。
墓地には記帳所も設けられ大勢の市民がメッセージを記していました。
さて、ラグビーのフランス代表、アメリカ戦に勝って合計勝ち点9で、今のところプールCの2位。残り2試合はイングランドとトンガ。
どうなんでしょうねえ。いつもいいところまで行くけどなかなか優勝できない、とフランスの方はおっしゃってます。
そのフランスには、ラグビーの教会があるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランス南西部の小さな村ラリヴィエール=サン=サヴァン(Larrivière-St-Savin)。
ここにあるのがラグビーの教会です。その名もノートル=ダム=デュ=リュグビー礼拝堂(chapelle Notre-Dame-du-Rugby)。
時期が時期だけに、こんな片田舎のちっぽけな礼拝堂に、フランス代表の勝利祈願に入れ替わり立ち替わり人がやってくるそうです。
では礼拝堂の中に入ってみましょう。
美しいステンドグラス。よく見ると、なんと聖母マリアに抱かれる幼子イエスがラグビーボールを持っているではありませんか!
フランスのシンボル雄鶏やラグビー選手も描かれています。キリスト教とラグビーの融合???
それにしても美しいですね。このステンドグラスは、あるラグビーチームのキャプテンが描いたものだそうです。
この礼拝堂、元はローマ時代の祈祷所で、1960年当時は廃墟になっていたそうです。
「1964年に地元のラグビーチームに属していた3人の選手が交通事故で亡くなったのをきっかけに、神父のミシェル・ドゥヴェールがここを礼拝堂にすることを思いついたんです」
こちらの男性がその神父。青少年の育成やラグビーに力を入れていたそうです。
「こうしてお祈りをするときの手がラグビーのボールに似てますね」と神父。
神父は2012年に亡くなり、今は鐘楼の下で静かに眠っています。
以来、ボランティアの手で礼拝堂は守られてきました。おかげで国内外から年間10,000人が訪れるラグビーの教会になりました。
壁には世界中のラグビーチームのユニフォームが飾られています。日本チームのもあるのかしら?
1974年には修復された鐘楼にこんな可愛いカリヨンが取り付けられました。
そしてゲストブックも置かれています。
一番新しいメッセージは「聖母マリアさま、どうかフランス代表チームに力をお貸しください」
フランス代表、イングランドに勝てるか?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂を見学していると、彼が私の耳に囁いた。『この天井画はすごいねえ。でももっとすごいものがある。君の顔の絵の具』」
VDM(Vie de Merde)より