お菓子のサン=トノレ [フランスのお菓子]
先日、マヨネーズが切れかけていたのでスーパーで買おうとして驚いた。値段が今までの1.5倍!玉子の値段が上がってるからしょうがないなあ〜。
グラノラも値上がり。こちらは値段を上げずに量を減らすという作戦。買う方もよくよく見極めてから買わないとだめですな。
とは言うものの、見極めようとすると何も買えなくなるくらい殆どの商品が値上がりしている。消費者には厳しい時世となってしまった。
それはさておき、本日はパリ生まれの甘いお菓子のお話です。

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1が2023年4月6日に放送)▷が出てこない場合は→こちらをクリック。
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
お天気がイマイチでも、こんなお菓子があったら気分は上向きです。
その名はサン=トノレ(Saint-Honoré)。シュー皮と生クリームとカスタードクリームでできています。
こちらはパリのサン=トノレ通り。通り沿いに少し歩くと演劇の殿堂コメディ・フランセーズがありますが、19世紀、その途中の通り沿いにシブストというケーキ屋さんがありました。
そこで生まれたのがサン=トノレです。サン=トノレはまたたく間に近隣のお店でも売られるようになりました。
因みにサン=トノレはパン屋さんの守護聖人。
シブストはなくなってしまいましたが、こちらのお店ではスペシャリテとして販売を続けています。
「販売戦略なんてものもないのに、一般市民の間に広がって伝統のお菓子になったんです」
そして、その味を支えているのがノルマンディで作られた乳製品。
そんなわけでノルマンディにやってきました。ここには様々なサン=トノレがあるらしい。プレーンタイプ、チョコレート味、カプセル型など。
パティシエのジャン=フランソワが実際に生産者を訪ねてみました。まずは小麦粉。
「ノルマンディ産小麦から作られたオーガニックの粉です」と生産者。
もちろん生クリームやミルクもノルマンディ産。
これを使ってジャン=フランソワさんがサン=トノレを作ります。まずは土台となるパイ生地作り。
その上にカラメルソースをかけたシューとカスタードクリームをのせます。最後に生クリームを絞ってできあがり。
クリーム好きにはたまらない一品ですが、お持ち帰りはちょっと大変そう。
振動で形が崩れてしまいかねません。大切に、揺らさないように気をつけましょう。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、古き良き時代の伝統がなくなっていくのを目の当たりにした。娘のボーイフレンドが携帯メールで結婚を申し込んでいた
」
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VDM(Vie de Merde)より
ガレット・デ・ロワ2023 [フランスのお菓子]
年末年始の休みも今日で終わりだ。休日というものはあっという間に終わる![[もうやだ~(悲しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/143.gif)
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さて、お正月すぎると登場するお菓子がガレット・デ・ロワ。キリスト教の公現祭に食べるお菓子だが、日本でもこの数年であっという間に定着してしまった。
買って食べてみようかなと思っていたら、今年はお値段が少々高くなりそうだ。

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2023年1月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
クリスマスケーキの次にお店に並んでいるのはガレット・デ・ロワ。
今年は買って食べるとなると覚悟が必要だとか。
「電気代の値上がりや材料費が値上がりで影響を受けてしまいました。その分を価格に反映せざるを得ないのですが、できるだけ消費者の皆さんが購入できるように最低限に押さえてあります」とお店の責任者。
ガレット・デ・ロワと言っても色んな種類がありますね。ドーナツ型でフルーツがのっているのは南仏でよく食べられているもの。
一方、こちらのお店では平均で1割の値上げだそうです。それくらいならなんとかなりそうな・・・。
今のところインフレの影響が小さくて済んでますが、来月はどうなるかわかりません。
「昨年は、バターが50%、小麦粉が20%値上がりしました。今年はインフレの影響がさらに大きくなると考えています」と菓子職人。
なかなかどこのお店も大変です。お客様の方はと言えば・・・。
「美味しければ値上がりは気にしませんよ」
「いつもより払う金額が多くなってしまうのは厳しいですが、現状がこれですから仕方ないです」
「お店が多く払ってるなら我々消費者も多く払うということです」
なんだか皆さん、協力的。フランスは日本と違って賃上げが進んでるんでしょうか?
新年早々にフランス政府が支援の対策を講じることになっていますが、安心はできないですね。
日本はどのようなことになるのやら・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、TGVの二等席のきっぷを買うのに、2年前まで一等席のはずだった金額より多く払った。ばんざい、インフレ!
」
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VDM(Vie de Merde)より
カボチャのフォンダン・オ・ショコラ [フランスのお菓子]
近頃つくづく思うのは、和食にすると使う食器が多くてと後片付けが面倒なこと。
そこへ行くと洋食は少ない。場合によってはお皿一つで完結するため後片付けも楽だ。
和食もメインと副菜をまとめて盛り付けられるようなお皿があるけど、あれではちょっと味気ない。食器が多くなるのは致し方なしか・・・。
それはともかくとして、本日はちょっと変わったお菓子のお話。

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年10月27日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
チョコレートを使った焼き菓子。美味しそうですねえ〜。
材料は、チョコレート、玉子、砂糖に小麦粉、そしてなんとカボチャ!
これでフォンダン・オ・ショコラができるそうです。しかも費用は8人分でたったの4ユーロポッキリ。
ここはフランス南西部の都市バイヨンヌ。花の都がパリならバイヨンヌはチョコレートの都。
初めてカカオがフランスにもたらされたのはこのバイヨンヌだったそうです。今から500年ほど前のことでした。
へぇ〜、バイヨンヌがそんなところだったとは初めて知りました。
こちらは老舗のチョコレート専門店。お菓子の材料となるチョコレートをカカオの豆から製造しています。
美味しいチョコレートを作るにはカカオの含有量がポイント。この職人さんは60%くらいが一番いいとおっしゃってます。
一方、こちらはカボチャのフォンダン・オ・ショコラを作ってくれるエヴァさん。
まずはカボチャを切って茹でます。このカボチャがバターの代わりになるとか。
確かに、茹でたカボチャをミキサーにかけるとこうなります。まるでバター。
次は板チョコを適当なサイズに切って湯煎で融かします。
ここにカボチャやその他の材料を加えて混ぜ合わせたら、10分ほどオーブンに入れて焼きます。
待ってる間にお片付け。ボールに残ったチョコは全部こうして平らげます。
焼き上がったケーキはテーブルでゆっくり味わいながらいただきます。
カボチャが入っているとは誰も気が付かないかもしれません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、レストランで給仕係をしている。お客がチップで2ユーロを置いていった。コインチョコで
」
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VDM(Vie de Merde)より
ミリヤール [フランスのお菓子]
フランスの国民議会は面白いことになってきたような・・・。
大方の予想が外れて与党は過半数にあと44議席足りなかった。
よく見たら元首相エドゥアール・フィリップはHorizonsという独自の党を作っていて26議席を獲得。もちろん与党と連合して選挙を戦った。
しかし、選挙前に、親分のマクロンとゴタゴタしていたような記事がどこかに出てたっけ。
与党も野党も選挙対策で、異なる党が一つのグループを作って戦った結果がこれだから、この先分裂やら統合やら起こるんじゃなかろうか。
それはさておき、本日はこの時期になると必ず登場するお菓子のお話。

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年6月20日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック
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昨日からこの有様で、該当動画の画面ではないものが出てくるようになってしまいました。そのうち先方で修正されるのではないかと思います。
大皿にのって出てきたのがサクランボの焼き菓子クラフティー、ではなく、オーヴェルニュ地方ではミヤール(millard)またはミリヤール(milliard)と呼ぶそうです。
「皆、もっと食べたい!となるんですよ」と男性。
因みにミリヤールは10億という意味。お菓子の名前とどんなつながりがあるのかは不明。
作り方を教わる前に、まずはサクランボを収穫しましょう。ハシゴとカゴを持って庭の桜の木に向かいます。
おお、真紅の大きめの実がなってました。今年は春先の霜がなかったため順調に育ったそうです。
「私が小さい頃は、母や祖母がミヤールを作ってくれました。今は私が作る番です」とエメーさん。
では台所に戻って作り方を教えてもらいましょう!
収穫したサクランボを水でよく洗います。それにしても数が多いですね。一つ作るのにこれだけのサクランボを使うようです。
その他の材料は、玉子3個、牛乳、ブラウンシュガー70g、小麦粉150g。これらをよく混ぜて生地を作ります。
「機械じゃなく人力です。いい運動になりますよ」
ボールに入れたサクランボに小麦粉をまぶします。こうしておくとお菓子の厚みが一定に保てるとか。
耐熱皿に移し生地を流し込みます。これを180℃のオーブンに40分入れて焼きます。
美味しそうですねえ〜。毎年これを見るたびに食べたくなってしまいます。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、市場のスタンドでお店を出している。女性客がやってきてサクランボを一つだけ買いたいという。まるで貯蓄銀行のCMのよういだ。まずは小さな一歩から、ってことですか・・・」
VDM(Vie de Merde)より
ガトー・ナンテ [フランスのお菓子]
桜が咲く頃になると、たいてい春の嵐がやってきて、淡いピンク色の花を思い切り散らして去っていく。情け容赦ないですな。
今年はまだ開花が始まって間もないから、嵐が去ってから開花が加速するのかも。
さて、本日もまたフランスのお菓子のお話。

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こちらはフランス西部の都市ナント。カフェのカウンターに置いてあるこのお菓子がガトー・ナンテ(gâteau nantais)。なんと200年もの歴史があるそうです。
「居心地のいい場所に腰を下ろし、こうして食べるのが好きなんです」
「旅行に持っていけるお菓子だって聞いています。つまり長持ちするってことです」
ガトー・ナンテはラム酒と砂糖が主役のお菓子らしい。
ナントで生まれたお菓子に間違いないものの、その材料は、17世紀にこちらの港からナントに持ち込まれました。
「ここで荷降ろしされて、あちらの建物の一階で取引されていました」と歴史に詳しい専門家。
そんな時代に生まれたお菓子も、1990年代にはほんの数軒の店舗で作るだけになっていました。
「ラム酒の香りがして、柔らかくて美味しい、なんて話を聞いているうちに、自分でも作ってみたいと思うようになったんです」とナントのパティシエ。
作り方は、玉子と砂糖とアーモンドの粉を良く混ぜたら、ラム酒を加えて焼きます。これは大人のお菓子ですねえ〜。
「アーモンドとラム酒のケーキは大好物なんで、よく食べますよ」
「保ちが良いので旅に持っていけるお菓子らしいですけど、私の場合、旅はあまりしませんから普通の生活で食べるお菓子です」
焼き上がったら表面をアイシングします。これがまた美味しそうに見えますねえ。
コーヒーと紅茶、どっちに合うのかな?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、新しい会社で働き始めて二日目。エスプレッソマシンでコーヒーを入れようとしたけどダメ。結局、澄ました顔でコーヒーを飲んでいるふりをしたのだった
」
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VDM(Vie de Merde)より
カヌレ [フランスのお菓子]
この10ヶ月の間に3つのジムを転々としてしまったけど、どのジムにも共通するものがある。
それはロッカールームにある冷水機に貼り紙がしてあること。そこに書かれてある文句も全く同じ。
『冷水機でのうがいはお控えください』
こういうことをする輩が相当数いるらしい。
それはともかくとして、今回もフランスのお菓子のお話。

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年3月23日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
春の日差しが一杯のカフェのテラス席。コーヒーのお供に出てきたのがカヌレ。
「ぱりぱりっとカヌレを食べると、そりゃあいい気分になれますよ」
「コーヒーにとってもよく合うの。街のエンブレムですよ」
このお菓子、ボルドーの食文化や伝統と深く結びついているとか。
カラメルでコーティングされたようなカヌレにナイフを入れてみると、中は柔らかそうです。
パティシエのリュックさんが作り方を教えてくれます。
材料は、玉子、小麦粉、砂糖、牛乳、バター、バニラビーンズ。
鍋に牛乳とバターとバニラビーンズを入れ温めながら混ぜ合わせたら、玉子、小麦粉、砂糖を加え更によく混ぜ合わせます。最後にラム酒を投入。こうしてできた生地を24時間寝かせた後、カヌレ専用の銅の型に流し込みます。
「かつてはこれを釜戸の燃えさしの中に立てて焼いてましたよ」とリュックさん。
現代はこうしてオーブンの中で焼きます。
「中の砂糖が溶け出して、周りがカラメリゼされます」
焼き上がったら冷ましてから型から取り出します。確かに周りがカラメリゼされてます。
わが家の近所のパン屋さんでも作って売っているので、時々買って食べています。小さいから一口で食べてしまいそうになるのを我慢して、まずは半分食べてコーヒーを一口、もう半分を食べてコーヒーを一口。そんな食べ方になってしまっています。
さてこのお菓子の起源はどこにあるのでしょう?それを調べているのがこちらの元パティシエのダニエルさん。
はっきりした起源はまだ分かっていませんが、ダニエルさんによると、フランス革命前に修道女によって発明されたものではないかということでした。
「当時、水運が発達していたボルドーには様々物資が船で運ばれていました。その中には小麦粉もラム酒もあったはずです。袋からこぼれた小麦粉や瓶の底に残ったラム酒などを使ってカヌレを作っていたんでしょう」
その後、パティシエの手によって今のカヌレが出来上がったのかもしれません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、いとこが私の30才の誕生日にケーキを焼いてくれた。ディナーの最後に30本のろうそくを立ててテーブルに運んできた。するとうちの旦那が言った。『で、一体誰の誕生日なんだい???』」
VDM(Vie de Merde)より
フラン [フランスのお菓子]
最近、住宅地を歩いていて目にするのがモクレンの花。特に白いモクレンをよく見かける。
大きな木にふさわしい大きな花だが、清楚な雰囲気を漂わせている。
どんな香りがするんだろう?高いところで咲いているから香りまでは分からない。
それはともかくとして、本日はフラン(flan)というお菓子のお話。

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ショーウィンドウに美味しそうなお菓子が並んでいるのをじっとみつめる女の子。
他のに比べると少々地味めですが、誰にも好かれているお菓子がフランです。
こちらがパティシエのパトリックさん。先代から受け継いだ味を守っています。
何度も折っては伸ばし、折っては伸ばしを繰り返してできた生地がパット・フイユテ(pâte feuilletée)。ミルフイユを作る時に使う生地と同じ。
これを型にはめ込んだら、中に入れるクレーム・パティシエ、つまりカスタードクリームを作ります。
バニラはタヒチ産のを、粉はコンスターチを使うそうです。これを生地の上にのせてオーブンで焼くとこんな具合になります。
1時間ほどかけて冷ませばできあがり。
パトリックさん、子供の頃、学校から帰るとご両親が作ったフランをよく食べていたそうです。
こちらは自宅でフランの作り方を教えているパティシエ。最近はチョコ入りなど個性的なフランが登場し始めました。
この日は、パッションフルーツを使ったフランを作るようです。
ほほ〜、こんな感じに仕上がりました。生地はパリパリで中はとろっと柔らか。
皆さん、美味しそうに召し上がっていました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、台所で話し声が聞こえてきた。『誰にも話してはだめ。そうしないと牢屋行きよ』そう言うと娘が弟の手に白い粉をのせた。娘のマエラ9才、弟のルカ6才。二人はりっぱなヴァニラシュガー中毒
」
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VDM(Vie de Merde)より
公現祭の焼き菓子 [フランスのお菓子]
キリストの誕生から12日目が公現祭。つまり今年は1月6日が公現祭だ。
この日に食べるお菓子がガレット・デ・ロワ。
なぜに宗教と結びついてお菓子を食べるのか?これも布教活動の一環?信者になるとこんな愉快なこともありますよみたいな・・・。
それはともかく、今日はそのお菓子を目指してスペイン国境に近い都市ボー(Pau)に行ってみましょう。
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ポーの人口は77,000人ほど。それに対してパン屋兼お菓子屋の数は222軒もあるそうです。
公現祭の時期になるとガレット・デ・ロワを手に入れるために市民が早起きをしてお店に並ぶそうです。
こちらのパン屋さんではこのタイプのガレット・デ・ロワを販売しています。
ブリオッシュ生地を焼いたもので、パイ生地のあのガレット・デ・ロワとは異なります。もう20年も前から同じレシピで作っているそうです。
しかし、このお菓子を売るお店はあちこちにあり競争も激しくなってきたため、存在感を出すために今年はフルーツのコンフィを飾ってみることにしました。
高級感出てますね。故にお値段も他のパン屋さんより3ユーロほど高い16ユーロになっています。
「スーパーも含めてこれを販売するお店はたくさんあります。お客様は楽しみを求めて買っていかれます。ですから少し高級感を出してみることにしたんです」
公現祭はパン屋さんにとっては書き入れ時。
「年間売上の20%ほどになります」
こちらのパン屋さんでは1月だけで1500から2000個のガレットを作るそうです。
ポーでは公現祭にはこのお菓子を食べるというのが風習として深く根付いているようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「ガレット・デ・ロワを食べても一度もフェーヴが当たったことがなかったので、一人で食べれば絶対に当たると思って食べた。でもやっぱりフェーヴはなかった
」
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クリスマスのデザート [フランスのお菓子]
12月も半ば。あと10日でクリスマスイヴ。
フランスでクリスマスにいただくデザートと言えば、ビュッシュ・ド・ノエル。
本日はリヨンで暮らすとあるご家庭で作られるビュッシュ・ドゥ・ノエルを紹介しましょう。

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こちらがそのケーキ。チョコレートクリームがたっぷり使われています。
作ってる最中から食べたくなるのは致し方なし。でも、美味しいビュッシュを作るためには忍耐も必要。お菓子は手がかかります。
まずはスポンジケーキを作ります。材料は、砂糖、玉子、小麦粉。
玉子を白身と黄身に分けたら、白身を泡立てます。ふわふわのスポンジケーキになるかどうかはこの作業しだい。
昔は人力でしたが今は電力。便利になりました。ボールを逆さにしても落ちてこなくなったらオッケーです。黄身は砂糖を混ぜ合わせておきます。
泡立てた卵白に小麦粉とカカオを少しずつ加えていきます。これを天パンに広げてオーブンで焼きます。
その間にガナッシュを作ります。生クリームと溶かしたチョコレートを混ぜ合わせたらラップをして冷蔵庫で4時間ほど寝かせます。
スポンジケーキが焼き上がったら、キャラメルソース、クレープ・ダンテル、ガナッシュをのせ、巻き寿司の要領でくるくるっと巻きます。
最後はクリームで装飾したらビュッシュ・ドゥ・ノエルの出来上がり。
うわあ、ナイフを入れたらキャラメルソースがとろっと出てきたあ〜。
今年のクリスマスはどうやら週末と重なるようだ。カレンダーをよく見たら、年内の仕事はあと2週間で終わるではないか!
今年も忙しかったせいか、それとも単調な毎日だったせいか、あっという間に一年が過ぎてしまった。
来年はコロナも収まって毎日をもっと楽しめる年になるのを願うばかりだ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日は息子の誕生日。ケーキ屋さんで勧められるままにガレット・デ・ロワを買って帰ったら、妻が怒って本物のケーキを買ってくると出かけていった。そしてビュッシュ・ドゥ・ノエルを手に帰ってきた
」
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VDM(Vie de Merde)より
クリスマスの菓子パン [フランスのお菓子]
近くの公園の地面が落ち葉で一杯になり、歩くとカサコソと音をたてる。
最近はジョギングする人の数が少なくなったような気がする。寒くなったせいか、それとも感染者の激減でテレワークから出勤に変わった人が増えたのか・・・。
当方は在宅勤務が終わる気配はない。リモートで仕事ができるようになってさらに快適になった。このまま続けるほうが何かと便利だ。
さて、そろそろクリスマスに食べるグルメの話題が登場するようになった。年末はクリスマスと大晦日の2大イベントが控えている。お菓子や豪華な食事で祝うのは当たり前。
そんなわけで、本日は、フランス北部で食べられているクリスマスの菓子パンを紹介しましょう。

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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
それがこれ。
この時期になると必ず登場するコキーユ・ドゥ・ノエル。もうお馴染みになりました。
材料は、砂糖、小麦粉、玉子、水、ミルク、イースト菌、バター、大粒の砂糖。全部を混ぜ合わせて、後はマシンにこねてもらうだけ。
「これはブリオシュの生地なんですが、丁寧な作業が必要なので時間がかかります」とイングリッドさん。
15分ほどこねたら生地を丸めて45分ほどかけて発酵させます。
膨らんだら大粒の砂糖を加えて成形します。こんな形にしてまた45分ほど寝かせます。確かに時間がかかる・・・。
この形、産着でくるまれた幼子イエスをあらわしているとか。
「この菓子パンは12月になると学校でおやつとして子どもたちに配られます」
そして一般家庭では25日から31日にかけての朝食にもなるそうです。
それにしても大きいですね。スライスしても一枚でお腹いっぱいになりそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、7才になるわが家の娘が言った。『オーケー、グーグル。サンタクロースは本当にいるの?』」
VDM(Vie de Merde)より