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30ユーロで晩ご飯217 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の食事をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は、美食専門のライターが生クリームを使った料理でチャレンジしてくれます。

 ではスタート!

Paris_Coutances.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年6月24日に放送)▷が出てこない場合は→こちらをクリック。

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 まずは生産者を訪ねてノルマンディ地方の牧場にやってきました。

 「できるだけ質の良い生クリームを使いたいのでこの牧場来たんです」とライターのケダさん。

 この牧場では牧草以外の餌を与えることはないそうです。

 では早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。まずは生クリームを直接生産者から購入。乳脂肪52%で逆さにしてもこぼれません。これが3.60ユーロで残りは26.40ユーロ。

 次は市場の八百屋さんにやってきました。ズッキーニ、ベビーリーフ、小玉ねぎ、ニンニクを購入。これが全部で7.35ユーロ。残りは19.05ユーロ。また、別のお店でデザート用に2パックのイチゴを購入しました。これが7.90ユーロで残りは11.15ユーロ。

 次は魚屋さんにやってきました。メイン料理に使うムール貝を1.5キロ購入。お値段は6.45ユーロで残りは4.70ユーロ。

 最後はこちらのお店でスパゲティを購入。これが2.10ユーロで残ったのは2.60ユーロ。予算内に収まりました。では調理の開始!

 なんだか今回は簡単な気がする。

 まずは前菜のズッキーニのスープから。

 ズッキーニはざく切りに、タマネギはみじん切りにして、鍋にオリーブ油を入れ炒めます。そこにベビーリーフを加え煮込みます。火が通ったらミキサーでドロドロにします。これを器に盛り付け生クリームを垂らしコショウと刻んだハーブをふりかけたら出来上がり。

 次はメインのムール貝のスパゲティ。

 まずはバターを溶かした鍋で刻んだタマネギ、ニンニク、唐辛子を炒め、白ワインを加えたらムール貝を投入。蓋をして5分ほど蒸し煮にします。蒸し上がったムール貝を取り出し、残った煮汁に生クリームと、殻から取り出したムール貝を加え、そこに茹でたスパゲティを入れてソースを絡ませたら出来上がり。

 最後はイチゴのデザート。

 生クリームをかけて、ビスケットをボロボロにしてふりかけるだけ。超簡単!

 今回の料理はどれも簡単に作れそうなものばかりでした。


******* フランス人のつぶやき *******

「あまりにパスタばかりを食べ過ぎて、スープをこし器で流してしまった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はニコシアで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回は、地中海東端にあるキプロス島のニコシアを旅します。パリからは空路の直行便で4時間15分。

 では出発!

Cyprus_Nicosie.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年6月10日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ニコシアは、異なる2つの都市が南北に分かれて同居しているような街。

 南部はギリシャ。カラフルな家々が立ち並びあちこちで猫が自由を謳歌しています。そして北部はトルコ。スークと呼ばれる市場があり、建物も南部とは様子が違っています。

 この南北を分けているのがグリーンライン。島の領土問題を解決をするために引かれたラインですが、その影響で首都のニコシアも2つに分断されてしまいました。このラインを管轄しているのが国連です。

 さて、まずは南部のこの界隈を散策してみましょう(青印)。路地をのんびり歩いていると、こんな鉄の柵に阻まれ先へ進むことはできなくなります。1960年代のギリシャ派とトルコ派の激しい対立を思い起こさせます。

 紛争で破壊された建物がそのまま残っている場所で営業しているカフェがありました。

 ここで一息着いたら、次はトルコ派の方へ行ってみましょう。そのためにはこの検問所でパスポートを提示する必要があります。ここはギリシャ側。

 少し歩くとトルコ側の検問所があり、同じようにパスポートを提示。これでやっと北部に入れます。

 待っていたのは数少ない北部在住のフランス人フレデリックさん。案内してくれたのは観光客に人気のスポット(赤印)。ここは16世紀、移動しながら物を売っていた商人たちが宿として使っていた場所。その後、牢獄や公営住宅として使われてきましたが、1990年代に元の商業の場所として生まれ変わりました。周りには飲食店もあります。観光客にとっては便利な場所。

 そして小さな路地にも食欲をそそるようなお店が並んでいます。軽くトルコ料理を堪能したら、またギリシャ側に戻って、こちらのお店でしっかりランチをいただきましょう(オレンジ印)。20ユーロで本物のキプロスの家庭料理を食べることができます。

 お腹がいっぱいになったら今晩の宿へと向かいましょう(緑印)。ここはトルコ側。行ったり来たりですね。一泊55ユーロで、お部屋はこんな感じです。

 翌日はちょっと変わった場所に行ってみましょう。そこは、廃墟の遊園地。1980年代には人気を集め大勢の市民がアトラクションを楽しんだそうです。

 「彼女と初めてデートしたのがここでした。唯一、ゴーカートに乗れる場所でもあったんです」と廃墟写真家。ここは世界の廃墟ファンには人気のスポットらしい。

 さて、最後の夜は、トルコ側のこんなところで社交ダンスを楽しみましょう(紫印)。ここではギリシャもトルコも関係なく一緒に音楽とダンスを楽しめるバー。なんとオーナーはカナダのケベック出身。


******* フランス人のつぶやき *******

「週末、スポーツを楽しむツアーに参加した。見知らぬ独身女性同士が同部屋に・・・。むこうは55才で、こっちは43才[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯216 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の食事をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は、フランス南部の都市ニームにある飲食店のシェフが、夏の到来を告げる果物アンズを使った料理でチャレンジしてくれます。

 ではスタート!

Paris_Nimes-new.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年6月17日に放送)▷が出てこない場合は→こちらをクリック。

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 市場に並ぶ様々な種類のアンズ。

 全部の料理にこれを使って作ってくれるのがアドリアンさんです。早速、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 やってきたのは生産者の直売場。アンズには様々な種類があるようです。酸味の効いた甘みの少ないアンズは普通のお料理に、甘みの強いアンズはデザートに使うそうです。念入りに10個ほどを選んで購入。これが2.91ユーロで、残りは27.09ユーロ。

 さらに、赤玉ねぎ、ズッキーニ、プチトマトを確保。また生クリームとお米も購入。そしてデザート用にカカオ70%の板チョコを購入しました。これが合計で14.48ユーロ、残りは12.61ユーロ。

 次は、メイン料理に使う豚肉を求めてお肉屋さんにやってきました。おすすめはこちらの豚肉。ガリーグの牧場で放し飼いで育った豚の肉。これが10.73ユーロで、残りは1.88ユーロ。

 予想以上に残ったので、最後にズッキーニの花を買うことにしました。これが1.50ユーロでほぼ予算を使い切りました。ではお店の厨房で調理の開始!

 まずは前菜のズッキーニの詰め物から。

 アンズもズッキーニもさいの目に切ります。ズッキーニのみじん切りのタマネギをフライパンで炒めたらアンズを加え、さっと混ぜる程度で火を止めます。これをズッキーニの花に詰めて、160℃のオーブンに3分ほど入れて焼いたら盛り付けます。ハーブとその花を添えて出来上がり。

 次はメイン料理。

 まずは付け合せのリゾットを作ります。ワインの代わりにアンズを使います。甘みより酸味の強いタイプのアンズですね。火が通ったらお皿に取り分けます。豚肉はハーブと一緒にフライパンで焼いたらスライスしてリゾットの上にのせます。プチトマトが飾りに添えられていました。

 最後はデザート。

 板チョコを切って湯煎で溶かしたら生クリームを加えお皿に絞り出します。そこに、ローズマリーと一緒にオーブンで焼いたアンズをのせます。生のアンズのスライスも添えて出来上がり。

 どれも地元の食材を使った料理でした。地産地消!


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、エネルギーの節約のために家の明かりを全部消した。あの「どうぶつの森」の明かりもね[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はコークで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はアイルランド第二の都市コーク(Cork)を旅します。パリからは飛行機を乗り継いで6時間あまり。直行便がないとなると時間がかかります。

 週末旅には少々きびしいですが、出発しましょう!

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年6月3日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 港湾都市コーク。22万人が暮らす、海と丘のある都市です。

 まずはこんな坂を上って、教会の時計台に行ってみましょう(青印)。ここはプロテスタントの教会。5ユーロ払えば、誰でもいかようにも鐘を鳴らすことができます。

 「ちょっと練習すればすぐにできるようになりますよ」と女性。

 これは楽しそうですね。一度やってみたくなります。

 「18世紀の中頃から、人々が鐘を鳴らしにここに来ていました。ですから、今もこうして続けることが大切なんです」と関係者の方。

 次に訪ねたのはコークの食の聖地(赤印)。海の幸から山の幸まであらゆるものが手に入る市場。

 「この市場は、イギリス人に牛肉を売るために使われていました」と肉屋の12代目ダフネさん。

 ああ、それでイングリッシュ・マーケットってわけですね。

 「多くの船がコークから出港していきましたが、できるだけ長く保存できる食料が必要だったんです」

 その一つが加工肉。こちらは香辛料をまぶしたハム。そして市場にはチーズ店もありました。フランスからのチーズだけでなく地元産のチーズもあります。

 さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。そこは丘の上の緑の中にあります。30分ほど歩くとツリーハウスが見えてきました。階段を上がってみると、街が一望できます。お部屋はこんな感じ。一泊150ユーロと少々お高めですが人気だそうです。

 翌日は、海に向かって遠出してみましょう。列車に揺られて30分もすると、港町コーブに到着。カラフルな家が立ち並びます。元々は漁港だったのでしょうか?現在はリゾート地になっています。

 19世紀末、異国で暮らすことを夢みて大勢のアイルランド人がこの港にやってきました。1912年4月11日、2200人の乗客を乗せた船がニューヨークを目指して出港していきました。そう、それがタイタニック号。

 港の近くの記念館では12ユーロで船室を体験することができます。こちらは三等船室。二段ベッドがありますが、初対面の人と17日間をこの船室で過ごすことになるそうです。一方こちらは豪華な作りの一等船室。

 「料金が現在の7万ドル相当だなんて信じられませんね」と見学者。

 あの悲劇的な遭難事故から生還できた人は700人ほどと言います。

 港の近くには小さな漁師村があります。なんだかのんびりしていいですね。そしてこれを食べるのを忘れてはいけません。フィッシュ&チップス。

 エネルギーを補給したところで、コークの市街地に戻りましょう。ここでは5ユーロぽっきりでケーリーと呼ばれる伝統のダンスを習うことができます。なんだか簡単で楽しそう。しかもカロリーも大量消費。片道6時間の価値ある旅でした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、クラスメートと一緒に水泳の授業を受けていると、映画タイタニック号を再現してみることになった。なんと私は氷山の役[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯215 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の食事をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は、タヒチ出身の女性がタヒチの家庭料理でチャレンジしてくれます。

 ではスタート!

Paris_Anglet.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年6月10日に放送)▷が出てこない場合は→こちらをクリック。

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはタヒチ?いやいや、目の前に広がる海は南太平洋ではなく大西洋。こちらはフランス南西部のリゾート地にあるレストランです。

 そこで責任者をしているヴィアナさんが今回のチャレンジャーです。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 やってきたのは魚屋さん。前菜用にマグロの切り身を購入。これが7.13ユーロで、残りが22.87ユーロ。

 次は八百屋さんにやってきました。ニンジン、キュウリ、トマト、レモン、そしてデザート用にバナナを購入。さらに、ニンニク、タマネギ、セベット(ワケギ)、ホウレンソウも購入。これが合計で11ユーロ、残りは11.87ユーロ。

 次はお肉屋さん。ここでは鶏の胸肉を購入。これが6ユーロで残りが5.87ユーロ。

 最後はスーパーでココナッツミルクとタピオカの粉を購入。これが6.52ユーロで、残りが・・・。あれれ、ほんのちょっとオーバーしてしまいました。でもこれくらいなら問題なし。では調理の開始!

 まずは前菜から。

 マグロをさいの目に切ります。お隣の女性はお店のシェフ。さいの目に切ったマグロは塩水に浸しておきます。ニンジン、キュウリ、トマトを細かく刻んで塩・コショウし、マグロと一緒にボールに入れココナツミルクを加えて混ぜ合わせたらできあがり。これで生の魚が3日ほどもつそうです。

 次はメイン料理。胸肉をさいの目に切ったら、ニンニクとセベットと一緒に鍋で炒めます。ここにホウレンソウを加えて1分ほど炒めたらココナツミルクを加え、レモンをひと絞りしたら完成。

 最後はデザート。

 バナナの皮をむき、温めたココナツミルクに浸します。その間にタピオカの粉に水を加えて生地を作ります。ここにココナッツミルクから取り出したバナナを加えてつぶしたら、オーブンに25分ほど入れて焼きます。器に盛り付けて出来上がり。

 味のポイントはココナツミルクのような・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「リヨンの繁華街にあるお店で働いているが、開店から4人しか見ていない。上司に親友にボーイフレンド。そして鏡に映る自分[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はブルゴーニュで [ブルゴーニュ地方]

 いつもの週末旅は放送がなかったのでお休みです。

 その代わりに、今回はワインの産地ブルゴーニュ地方をのんびり見物してみましょう。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2023年6月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ユネスコの世界遺産にも登録されているこの風景。広大なぶどう園の中にぽつぽつと小さな村があります。その一つ一つが世界的に知られるワインの産地。

 そして田舎の緑の中をながれる運河。なんだか期待できそうな旅・・・。

 旅はサイクリングから始まります。ワインの産地を目指してぶどう園の中を移動するには自転車に乗るのが一番。

 「オーストラリアから来ました。フランスワインを味わうのを楽しみにしてました」

 「シャルドネやピノ・ノワールが大好きなんです」

 ボーヌ南部のポマール(青印)からヴォルネ(赤印)までを走る半日の自転車ツアー。ガイド付きで55ユーロ。

 少し走ったところで休憩。ここにあるのはカボットと呼ばれる石造りの小屋。

 「この小屋はいろんなものを収納するためのものです。雨に濡れないですみますし、暑い日でも中は涼しいので都合がいいんです」とガイド。

 一息ついたらルートに戻りましょう。このあたりはコート・ド・ボーヌと呼ばれ極上のワインの生産地が続きます。となると、やはりワインの試飲は欠かせません。ぶどう園の真ん中で白ワインを頂きましょう!

 さて、白ワインと言えばシャルドネ。ここから数キロのところに、その名前のもとになった村があります(緑印)。人口は200人ほど。

 「世界の白ワインの50%がシャルドネです。特に米国とオーストラリアで生産されていますが、ここではわずかに0.1%」

 へえ、そんなことになってるんですね。なんだか村はひっそりと静まり返っています。こちらは村長さん。

 「高速道路の向こう側には大勢の観光客がやってきますが、こちらには見向きもしません」

 名前が知れ渡ってるというのに皮肉なものですねえ〜。でも、観光客が大挙してやってくるというのも問題かも。

 さて、ここからさらに内陸に向かうと運河があります。こちらは時速5キロで進む電気ボートで、のんびり運河を楽しむグループ。その先にはロワール川が流れています。なんと運河が川を渡って流れるという珍しい場所(こげ茶印)。そう言えば、ミディ運河にもそんな場所があったような・・・。この運河の橋は19世紀に作られました。

 その運河の先にある町トゥルニュに上陸してみましょう(黄緑印)。中世の趣の漂うこの町には17世紀に作られた医療院があります。

 ここでは身体だけでなく心の病の治療も行われていたそうです。そしてこちらには薬局もありました。当時使われていたものが展示されています。装飾の施された棚に整然と並べられた薬の数々。ここは1978年まで病院として使われていたそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、祖父が20年ものの古い白ワインを植木にかけているのを見て驚いた。ああ、中身は水か・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯214 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の食事をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は、パリにあるレストランのシェフが地中海料理で挑戦してくれます。

 ではスタート!

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年6月3日に放送)▷が出てこない場合は→こちらをクリック。

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 地中海料理といってもずっと東の地中海のイスラエル料理です。

 こちらがそのお店のシェフ。あれ〜、子連れ!とは言っても深い意味はなさそう。では30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 まずやってきたのは八百屋さん。今回の料理は野菜をたくさん使うそうです。アーティチョーク、ホウレンソウ、サヤエンドウ、ニンニク、そしてブラックベリーを購入。これ合計で11.90ユーロ。残りは18.10ユーロ。

 次は、魚屋さんにやってきました。今回もまたサバを購入。シェフによれば、安くて料理が簡単だそうです。これが7.67ユーロで残りは10.43ユーロ。サバはお店で三枚におろしてもらいます。

 その後は、乳製品のお店で玉子を購入。これが2.70ユーロで、残りが7.73ユーロ。さらに香辛料のお店でカルダモン、ローズウォーター、アーモンドを購入。これが7.30ユーロでお買い物は終了です。

 手元には0.43ユーロが残ってセーフ。では調理の開始。

 まずは前菜から。

 ホウレンソウは茎を葉を分けます。アーティチョクは頭の部分をカットしてこんな具合に仕上げます。ニンニクはみじん切り、アーティチョクはスライス、サヤエンドウもこれくらい大きさに切ったら、強火のフライパンでさっと炒め、最後にホウレンソウをのせて火を通して休ませます。

 次はメイン料理。

 サバは塩をしてからバナーでさっと炙り、レモン汁とオリーブ油をかけ、カルダモンを刻んでののせたらできあがり。

 ここで前菜の料理に戻ります。野菜がしんなりしてきたところで玉子を割って入れ、アルミホイルでカバーをかけます。イスラエルの家庭料理にシェフのオリジナルを加えた一皿だとか。

 最後はデザート。

 まずはブラックベリーでジャムを作ります。仕上げにローズウォーターを加えます。次に牛乳と砂糖とコンスターチを混ぜてクリームを作ります。冷ましてからお皿に盛り付けジャムとブラックベリーとナッツをのせて出来上がり。

 こうしてまとめてテーブルにのせて、各自お皿に取るのがイスラエル流。前菜の野菜料理は自分でも作れそう。


******* フランス人のつぶやき *******

「3才の息子が、買ってきた食料品の整理を手伝ってくれた。いい子ねえ〜。でも次は玉子には触らないでね[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はボルドーで(再訪) [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はフランス西部の都市ボルドーを旅します。パリからは高速列車で2時間あまり。

 ボルドーと言えばすぐにワインを思い浮かべますが、他にも見どころがたくさんありそうです。

 では出発!

 Paris_Bordeaux.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年5月27日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ガロンヌ川を中心に発展した大都市ボルドー。競技場があるかと思えば、歴史を感じさせる建築物がずらりと並んでいます。その中には思いがけない発見もあります。

 「ボルドーにはかつてアールデコがさかんに取り入れられた時期がありました」とリポーター。

 駅の向かいにあるこちらの飲食店(青印)。一世紀ほど前、駅ができると同時にオープンしました。なんだか個性的な外観。内装はこんな感じになっていました。

 10年あまり前、放置されていたこの建物をオーナーが改修したのだそうです。室内はアール・ヌーヴォー調、外観はアールデコ調。外観は以前とは少し雰囲気が違っているようです。

 一方、こちらは競技場(赤印)。20世紀初頭に作られました。ワールドカップ、ツール・ド・フランス、そしてコンサートなど様々なイベントが開催され、市民にとっては思い出深い競技場です。

 ほお〜、近くでみるとこんな外観になってるんですね。確かにアールデコ。貴重なモザイクの壁。これは簡単に壊して作り変えるわけにはいかないですね。

 また、この近くの界隈にはアールデコ様式を取り入れた建物が数多く見受けられます。そしてこちらは劇場(緑印)。1928年に建てられました。元は催事場や会議場として使われていました。当時はモダンな建物として知られていたそうです。この時は演劇のリハーサルの真っ最中。

 さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。ボルドーから車で45分ほど海に向かって車を走らせます。宿はアルカション湾沿いに立つこちらのヴィラ(こげ茶印)。1875年に作られたこの建物、典型的なこの地域の建物だそうです。ここにもアールデコがありました。とは言っても、その後の改修でこうなったのだそうです。料金は1泊100ユーロ。

 一息ついたら、また車でボルドーの中心街へと戻りましょう。ここはかつて郵便局だった建物(黄緑印)。現在は飲食店になっています。屋上に上がって下を見ると、中庭にドーム型の屋根の建物が見えます。さきほど居た建物です。かつては通りから見えたそうです。オーナーのマリリーヌさんは、将来ここを劇場にしたいと考えているそうです。

 アールデコの屋内でお食事をいただくことにしましょう。日替わり定食で15ユーロ。

 お腹がいっぱいになったら、最後にこちらの文化財を訪ねてみましょう(水色印)。アール・ヌーヴォーとアールデコで知られる建物です。庭に面したファサードはアールデコ。室内はアール・ヌーヴォー。

 ボルドーがここまでアールデコにあふれているとは思っていませんでした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、ナント駅の遺失物係から私の財布がみつかったと電話がかかってきた。財布?ああ、2年前にボルドーで失くしたやつか・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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