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フランスの美しい広場3 [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]

 シリーズの三回目は、フランス北部の都市アラス(Arras)にあるエロー広場(place des Héros)。

 英語で言えばヒーロー広場。ヒーロー、ヒロインのヒーロー。名前には何か由来があるんでしょうか?

Paris_ArrasN.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年9月30日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

20201007.jpg

 見事な建物に囲まれたエロー広場。目の前の塔に目を奪われます。

 広場を取り囲んでいるのは155面のファサードとそれをささえている350本の柱。交易の中心として栄えてきた歴史を物語っています。

 今の広場では、一般市民が買い物するための市が立ちます。

 「ここで仕事ができてありがたいですよ。市場はアラスの風習になってるんです」とお店の男性。

 「美しい広場ですし居心地もいいですよ」と女性客。

 「この広場は素晴らしいですよ。あそこには熟練の職人さんが作ったステンドグラスがありますし、あちこちに素敵な装飾もあります。これ以上何も要らないわね」

 この市場では農家の方が直接収穫した野菜を販売しています。

 「見事な塔に石畳、それにアーケードもあります。ここで仕事ができるなんて特権ですよ」

 ガイドブック片手に散策する観光客の姿もあります。

 「私の住んでいるノルマンディーにはこんな建物はありませんから面白いです。あの塔の下からは地下は見学できるんですよ」と観光客。

 そんなわけで一緒について行くとこになりました。

 広場の下にはこんなものがありました。ここはかつて石切場だったようです。地上12メートルのこの場所は一年を通じで気温は13℃ほど。夏は涼しくていいですね。

 第二次世界大戦の時は、防空壕の役割を果たしていたそうです。

 この大戦で広場の80%が破壊されてしまいました。戦後になって、かつてとそっくりそのままに復元されたそうです。

 その時、大戦中のレジスタンス運動家を讃えて、エロー広場と名付けられたそうです。

 さて、エロー広場の特別席に君臨しているのがこの美しい塔。この姿を陶器に描いている女性がいます。

 「四季ごとに異なる姿を見せてくれる塔を描けるのはこの上ない喜びです」とクリステルさん。

 クリステルさんは、18世紀にこの地で生まれたブルー・ダラス(bleue d'Arras)(アラスのブルー)と呼ばれる陶器を今も作り続けています。

 高温で焼いているうちにこの独特のブルーが生まれてくるのだそうです。

 アラスの名物は他にもあります。それがネズミのチョコレート。

 14世紀、アラスはアラと呼ばれていました。このラというのがフランス語ではネズミ(rat)を指します。

 当時、この地を支配していたスペインを猫になぞらえ、たくさんのネズミが猫を誘い出せば、街が開放されるに違いないと人々が言ったことから生まれたチョコレートだそうです。

 塔の展望台に上がれば、広場を一望できます。

 12〜3年前のこと、この広場を実際に塔の上から見下ろしたのでした。そして、ギルド風の建物が並んでいるのを見て、フランスも北部になるとこんな建物があるんだなあと思ったものでした。懐かしい旅の思い出です。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、娘が言った。『パパがスーパーヒーローだったら、しょっちゅうスーパー疲労になってるね』[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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暖炉とストーブ 4 [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]

 月曜日恒例の節約晩ご飯はお休みにして、シリーズを続けます。

 寒い冬を暖かくしてくれる暖炉とストーブ。シリーズの最後は、フランス北部の田園地帯にあるお宅を訪ねます。

 ここにも陶器のストーブがあります。但し、この地域では、古いストーブの修復ではなく新しいストーブが作られています。

Paris_Desvres.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 これがそのストーブ。前回とはまた趣が異なり、繊細な絵が施されています。

 窓から外を眺めているのは2歳半になるオーバンくん。外に薪を取りに行ったお母さんの姿をじっと見つめています。

 外の気温は4℃ほど。あのカゴは薪専用なんでしょうかね?

 ここのお宅では馬を飼育しているようです。空からの風景はこんな感じ。カミーユさん、馬のお世話をしてから室内に戻りました。

 早速、ストーブに薪を足します。

 「壁に設置された家具みたいな感じです。部屋の一部になるわけですから、この雰囲気に合うような模様を選びました」とカミーユさん。

 扉が大きいので中の炎がよく見えて冬の寒さを忘れさせてくれます。

 お部屋が暖まった頃、ワンちゃんたちとお父さんが帰ってきました。

 ストーブにはこんなものも付いています。そう、オーブン。今日はこれを使ってピッツァを焼くことになりました。

 生地の上にのせるチーズは地元産のマロワル。少々臭いのきついウォッシュ系のチーズです。

 「あのオーブンは、冷めた料理をもう一度温めたり、冷めないように中に入れておくこともできるんです」

 なかなか便利ですね。しかも、パンを焼けばパン屋さんになったような気分も味わえます。

 ピッツァの用意ができたので中に入れて焼きましょう。

 この陶器製ストーブ、こちらの工房で作られました。全部が手作りだそうです。

 一枚一枚焼かれて、一枚一枚職人さんの手で組み立てられます。そして、絵付けももちろん人間の手で行います。

 「完成したストーブを見ると、作品がまた一つ出来上がったなあと思います」と絵付け師。

 ストーブの絵柄は、お客様が決めるそうです。近くの海辺の町ブローニュ=シュル=メールの風景や、この地域伝統のボートの絵が人気だそうです。

 この方がこの工房の社長さんです。32歳の青年実業家。

 「そもそもこの地域は陶磁器の産地でしたから下地があります。それをストーブ作りに活かしました」

 一方、こちらはカミーユさんのお宅。ピッツァが焼けたようです。家族でいただきます。

 食後はストーブの前で家族団欒。ワンちゃんたちも一緒です。このストーブなら一晩中暖かいそうです。

 終わり。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、教会の前にいたホームレスにバゲットをあげた。でもその人は、教会から子供達が出てくるのを待っていたパパだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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コンフレリー 1 [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]

 涼しいかと思った途端、真夏に逆戻り、真夏に戻ったかなと思うと涼しくなる。もういい加減にして!って言いたくなりますねえ〜。

 長袖を着てちょうどいい、そんな季節に早くなって欲しいものです。

 さて、今日から4回のシリーズで、フランス各地で地元の特産品を宣伝・普及させる活動をしている団体コンフレリーを紹介します。

 第一回目の今日は、フランス北部の町サン=トメール(Saint-Omer)の特産品カリフラワーのコンフレリーに会いに行ってみましょう。

Paris_StOmer.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年9月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 青緑のガウンを羽織りカリフラワーを手に、そろりそろりと階段を降りてきた方々がコンフレリーの面々。

 カリフラワーの収穫は5月から10月の間に行われるそうです。

 宣伝活動をするなら、まずは自らが味わってみることが大切。獲れたてのカリフラワーを生のまま召し上がっています。となると、ワインも欠かせません。

 「われらがカリフラワーに乾杯!」

 こちらはカリフラワー畑。収穫は朝の6時から始まります。早朝がいいそうです。

 畑の近くには小川が流れ、蓮の花の咲く池もあります。広い畑で育ったカリフラワーがちょうど食べ頃を迎えています。収穫は手作業。

 「我々の先祖がここで栽培を始め、次の世代へ、そしてまた次の世代へと引き継がれて今に至っています」と農家の男性。

 「コンフレリーの重要な役割とはなんでしょう?」と取材班。

 「地元の特産品を守ってくれることです」と男性。

 こちらはそのコンフレリーの活動拠点。カリフラワーを使った料理を作っています。レシピの開発も欠かせない活動の一つ。

 お皿に乗せられ運ばれてきたのはカリフラワーのムース。

 そしてこちらの鍋で作られているのがカリフラワーのスープ。玉ねぎ、じゃがいもと一緒に煮込み、生クリームを加えてさらに煮込み、最後は地元のビールを加えて出来上がり。これからの季節にぴったりの料理ですね。

 コンフレリーの皆さんからオススメの食べ方を教えてもらいました。

 「このまま塩を入れたお湯で15分茹でて冷ましてから食べる。シンプルで美味しいですよ」

 「茹でたのにソースをつけて食べたらさらに美味しいですよ」

 「ベシャメルソースをつけて食べるのが一番じゃよ。子供たちも喜んで食べとるよ」

 美味しそうなのですが、問題はお値段。フランスはどのくらいなの分かりませんが、東京のカリフラワーは目が飛び出るくらい高い。

 食べる人が少ないから生産量が少ない、よって高値?ブロッコリーと同じくらいの値段だったらいいのになあといつも思います。

 さて、サン=トメールの湿地帯ではあちこちに水路が張り巡らされています。今ではこのボートで観光客が水路巡りをしているそうです。船頭さんはカリフラワー農家の方。

 「昔は収穫されたカリフラワーをボートに乗せて運びました。モーターなどはつけずに、こうやって棒を操りながら進んで行ったんです」

 ピラミッドのようにものすごい量のカリフラワーを乗せたボートがありましたねえ。大丈夫か?

 サン=トメールでは年間500万個のカリフラワーが収穫され、国内だけではなく欧州全土に出荷されるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、母に新品のミキサーをプレゼントした。おかげで今日は、ローストビーフ、ブロッコリー、カリフラワー、ジャガイモを一度に食べさせられた。全部まとめてグラスに入っていたのさ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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カリヨンのメロディ [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]

 フランス北部の町アブヴィル(Abbeville)では、1時間おきに市庁舎のカリヨン(鐘)が時を知らせてくれます。

 11月1日からそのメロディーを変更するにあたって、初めての試みですが、住民に好きな曲を選んでもらうことにしたそうです。

Paris_Abbeville.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月10日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 これがそのカリヨン。鳴るたびに異なるメロディーを奏でてくれます。

 11月1日からは新しいメロディーに変わりますが、今年は下記の20曲の中から希望する曲を住民に選んでもらうことになりました。

 1. Lily (ピエール・ペレ)

 2.Y’a d’la joie (シャルル・トレネ)

 3. Retiens la nuit (ジョニー・アリデー)

 4. 第九 (ベートーベン)

 5. バラ色の人生 (エディット・ピアフ)

 6. Les amants de Saint-Jean (リュシエンヌ・ドリール )

 7. イマジン (ジョン・レノン)

 8. 春 (ヴィヴァルディ )

 9. Despacito(ルイス・フォンシ)

 10. Un oranger sur le sol irlandais (ダニエル・ダリュー)

 11. Je m’en vais (ヴィアネ)

 12. Une jolie fleur (ジョルジュ・ブランサンス)

 13. U-Turn Lili (アーロン)

 14. C’est extra (レオ・フェレ)

 15. S’asseoir par terre (アラン・スション)

 16. Sur la route de Memphis (エディ・ミチェル)

 17. ゲット・バック(ビートルズ)

 18. エリーゼのために(ベトーベン)

 19. On dirait (アミール)

 20. Que je t’aime (ジョニー・アリデー)

 知ってる曲と知らない曲が半々。新旧ほどよく織り交ぜてあるようです。(ブルーの文字をクリックするとYouTubeで聞くことができます)

 「私はジョニー・アリデーの “Retiens la nuit” はレパートリーに入って欲しいと思いますね」と男性。

 「皆の意見を聞くのはとてもいいことだと思いますよ。こんな風に1時間おきに聞くことになるんですから」と女性。

 北部ではカリヨンを鳴らす地域が多いとか。ここアブヴィルではカリヨンは自慢の一つです。

 「あのカリヨンが鳴り出すと時間がすぐにわかりますよ。ですからあの音は皆大好きなんです」と男性。

 曲が決まったらカリヨン用にアレンジしてくれるのが、このピアニスト兼アレンジャーのマチューさん。

 妙なピアノで演奏していますが、カリヨンに合わせて作られたピアノだとか。鍵盤が1オクターブくらいしかないように見えました。

 演奏していたのは、今月の1日に亡くなったシャルル・アズナヴールの代表作 “ラ・ボエーム” でした。この曲は必ず入ることになるので候補リストには載っていないそうです。


******* フランス人のつぶやき *******


今日、就職に応募した会社から選考に残ったという通知を受け返事をしたのが2年前の2016年11月1日。以来音沙汰なし。定年を迎える前に良い知らせをもらえるといいのだが・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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風見鶏の村 [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]

 シャンゼリゼ通りのイルミネーションも点灯されて、いよいよクリスマスシーズンが本格化します。

 ストラスブールのクレベール広場に立てられた三本目の樅の木も間もなく飾り付けを終えクリスマスツリーに変身しそうです。それが→こちら

 しかし、写真をよく見てください。なんだか左にかしげてやしませんかね?

 いや目の錯覚だ!いや、やっぱりかしげてる!と論争になっているそうです。

 「きっと妖精の仕業ですよ。これもストラスブールの伝説ということにしておきましょう」と市の助役さんはおっしゃっているそうです。

 さて本日は、フランス北部の小さな村のお話です。ここにはたくさんの風見鶏があるそうです。

Paris_VieuxM.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年11月22日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 屋根の一番高いところに取り付けられているのが風見鶏。でもなんだか鶏じゃない風見鶏もあるようです。

 ここは人口600人余りの小さな村ヴュー=メスニル(Vieux-Mesnil)。

 ジャン=ポールさんのお宅には、雄鶏の風見鶏が取り付けられています。

 それにはちゃんとした理由があります。

 ご覧の通り、ジャン=ポールさんのお宅は農家。雄鶏は農家のシンボルなんだそうです。

 今では農家の数も少なくなってしまいましたが、かつて村の産業といえば農業だった時代がありました。

 「昔は多くの家で雌牛を3〜4頭飼ってましたよ」

 風見鶏は風の向きを矢印で教えてくれます。農家にとっては大切な情報です。

 「風の方角を知るために毎日見てました。この地方は天気の予測が難しいんです。風の方角を見て、雨が降るのを予測してました」

 こんな風見鶏もあります。これは石工だそうです。

 そしてこちらはジャンさん。ジャンさんのお宅の屋根にある風見鶏はこれ。

 男性がお花に水をやってるようです。ということは庭師!

 この風見鶏、ジャンさん自身が作ったそうです。

 一方、こちらは・・・ロバの乳搾り!?

 エディさんは2013年からロバを飼育しています。そしてロバの乳で石鹸を作って販売しています。

 この石鹸、乳脂肪が豊富で保湿に優れているので肌にいいらしい。

 というわけで、エディさんの家にはロバの風見鶏が取り付けられています。

 そして最後は教師兼村長さんのアランさんのお宅。ここにはこんな風見鶏が取り付けられていました。

 中世の頃からこの地方に伝わる伝説のヒロインだそうです。

 見初めた娘に冷たくされた横暴な王様が、イラクサで織った服を作れと娘に難題をふっかけるのですが、結局は娘にしてやられるというお話。

 最後は天使の風見鶏でハッピーエンドでした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、二ヶ月前に注文しておいた風見鶏が我が家の屋根に取り付けられた。するとぐるぐる回り始めた。風が強くなると、さらに早く回り始め・・・突然、屋根から落ちて、お祝いにやってきたお隣さんの新車のフロントガラスに突き刺さった [がく~(落胆した顔)][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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冬仕度 [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]

 ここ数日、夜が寒くて暖房を入れないとやり過ごせなくなってきました。


 冷房が必要なくなってからほったらかしにしていたエアコンですが、ここへきて慌てて埃を払ったり、フィルターをお掃除したりと、とりあえずいつ冬が来てもいいように準備は完了です。


 さて、フランス北部のノール県やパ=ドゥ=カレー県では、冬の準備で、燃料屋さんが大忙しです。


Paris_NordPasdeCalais.jpg



 

  下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年11月10日に放送)(をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。




 まずは石油屋さん。


 9月くらいから徐々に石油の配達が忙しくなってきました。


 家によってはアクセスが簡単ではない場合もあります。長くて重いホースを引きずって、ちょっと大変ですね。


 一般家庭の家ですが、石油は地下のタンクに蓄えておくようです。


 今年は去年より少し石油代が節約できたとか。


 「以前より10%ほど安くなってるからねえ」と石油屋さん。


 そして、今でも石炭をつかって暖房している家もあります。


 シャルルさん、90歳もその中の一人。


 配達用のトラックにはぎっしりと石炭のつまった袋がいくつも積み込まれています。


 ジャン=リュックさんは30年も前からこうして石炭の配達をしています。


 「一日に9トン。こうやって毎日配達してます。しっかりと肩の上に乗せるようにして運びます」


 一日に9トンも配達とは!やり方を間違えるとぎっくり腰になりそうな・・・。


 シャルルさんのお宅ではすでにたくさんの石炭が蓄えられていました。


 この石炭を使って冬の間の室温を25度に保つとか。


 今年は、石油も石炭も価格が少し下がっているそうです。




 

******** フランス人のつぶやき *******



「今日、記録的な事件が起きた。8月21日だというのに、自動で暖房のスイッチが入った!」

 

 

VDM (Vie de merde)より



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文化財のプール [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]

 暑い夏に、ひんやりした水のプールで泳ぐのは気持ちのいいものです。


 フランス北部の町ブリュエ=ラ=ビュイシエール(Bruay-la-Buissière)には、築77年のプールがあります。今でも現役です。

Paris_BruaylaB.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年8月3日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら


 

 アールデコ調のこのデザイン、豪華客船がモデルになっています。


 今から77年前の1936年8月1日にオープンしました。


 プールサイドはいたってシンプル。床のタイルがアクセントになっています。


 全体にシンプルでありながら、どこかお洒落なのがアールデコ。


 こうして映像を見ていると、とても築77年のプールには見えません。手入れが行き届いているからでしょうね。


 歴史的建造物として文化財の指定を受けていながら、現役として活躍しています。


 毎日100人ほどの入場者があるとか。


 「素晴らしい建築物ですよ。他にはこれだけのものはありません」とビキニの女性。


 「私が泳ぎを教わったのはここなんですよ。娘もこの子も同じです」と年配の女性。


 1936年と言えば、反ファシズムを掲げた連合政権フランス人民戦線の時代です。


 当時、厳しい労働環境にあった人々が、有給休暇を勝ち取ったばかりでした。


 その人々が休暇を楽しめるようにと作られたのがこのプールだったそうです。


 「有給休暇というのは“気晴らし”と同義語だったんです。薄暗い社会から一刻も早く離れようというわけだったんですね。ここでは泳ぎながら美しい文化財を再認識することができますよ」と男性。


 新しい世代の子供たちもここで泳ぎを楽しみます。


 

 

******** フランス人のつぶやき *******

「今日、水泳帽をかぶっていないからと、プールに入るのを断られた。僕は、ハゲなんだけどねえ」


VDM (Vie de merde)より



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北の夏の海 [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]

 今日は、コート・ブルーをお休みして、フランス北部の夏の海を訪ねてみましょう。


 ノール県のダンケルク(Dunkerque)。こちらもバカンスを楽しむ人たちで賑わい始めました。


 その皆さんに人気なのがムール貝。

Paris_Dunkelque.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年7月9日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 岩がごろごとした海岸にやってきたフィリップさんとその娘さん。


 なんとここでムール貝が穫れるそうです。


 岩のくぼみでゴシゴシやるときれいになるそうです。


 なんだか乱暴なやり方に見えますが、これが一番良いそうです。


 岩からなにやらはぎ取っていますが、どうやらあれがムール貝らしい。


 ずいぶん簡単に穫れますが、貝の回りには藻がたくさんついていそうです。そこで足でゴシゴシとなるわけです。


 ここから数キロ離れたところにあるレストランでは、ムール貝の調理の真っ最中。


 ランチに出す量は全部で45キロほどになるそうです。


 「お客さんのほとんどがムール貝を注文するんです」とマガリーさん。


 海のそばで、家族でテーブルを囲んでいただくムール貝は、白ワイン蒸しでもよし、クリーム入りでもよし。


 そして、ムール貝につきものがフライドポテト。


 お鍋一杯のムール貝とフライドポテトを交互にいただけばお腹いっぱいになります。


 「新鮮なムール貝が食べられるのがいいですね。お天気もいいですし、野外で食べるのにぴったりですよ」と男性客。


 北の海は、地中海の色とはだいぶ違いますが、ビーチの人の数もちょうどいいくらいでのんびりできそうです。

 




******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、ギリシャでバカンスを過ごしている。足がひどく日焼けしてしまったので薬を買おうと薬局へ。ギリシャ語が話せないので、お店の人に足を見せると、すぐに分かったという顔をして奥へ引っ込んだかと思うと、カミソリを手にして戻って来た」

 

VDM (Vie de merde)より




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ラマダン [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]

 先週の金曜日からイスラム教のラマダンが始まりました。


 ラマダンは一ヶ月続きますが、折悪しく、ロンドンオリンピックと時期が同じ。


 イスラム教徒のアスリートにとっては困った状況です。


 多くの選手が断食を延期することにしているそうですが、それに対しては厳しい見方をする人たちもいるようです。


 さて、フランスにはイスラム教徒が450万人もいるそうですが、ラマダンをどんな風にして過ごしているのでしょうか?


 フランス北部の都市アラスにお住まいの信者のお宅を訪ねてみました。

 

Paris_ArrasN.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年7月20日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら


 

 一家を訪ねた日はラマダンの前日。


 夕食にはたくさんのごちそうが並びます。


 「食事の始まる時間は午後9時半ですから、準備は夕方6時くらいから始めます。これが一ヶ月続くことになります」と一家の主婦。


 断食は翌日の日の出から始まります。


 断食と言っても、日の出から日の入りまでの昼間だけ。


 しかし、水一滴も口にすることはできません。喫煙もダメ。


 日が沈んだ夜になるとこうして一族がテーブルを囲んで食事が始まります。


 昼間は何も口にすることができないので、夜の間に一日分を食べておくわけです。


 しかし、大量の食料を摂取した夜は喉が渇くので、日の出前の翌朝3時半頃には起きて、たっぷり水分を補給します。


 「最初は大変ですが、そのうち慣れてきます」と男性。


 とは言うものの、猛暑の夏に水一滴も飲めないとなると大丈夫なのかと心配になります。


 日本には約5万人のイスラム教徒が暮らしているそうです。フランスの90分の1。


 フランスにはたくさんのイスラム教徒がいるんですね。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

「今日、事務所でチョコレートケーキを食べているところを上司にみつかってしまった。上司が言った。『ラマダンじゃないのか?』『いえ、私はイスラム教徒ではありませんから』と私。じっと私を見つめた後に上司が言った。『ラマダンした方が良いんじゃないの』」

 

VDM (Vie de merde)より



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フランスの美しい通り その4 [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]

 シリーズの四回目は、フランス北部の都市リールのモネ通り(rue de la Monnaie)。


 Vieux-Lilleと呼ばれる旧市街地にある通りの一つで、ルイーズ・ドゥ・ベティーニ広場とコンセール広場をつないでいます。


 1980年代、この地域は整備の対象からはずれ、移民の住むあまり評判の良ろしくない界隈になっていました。


 しかし、その後、再開発が行われ、今のように買い物客でにぎわう繁華街になったそうです。

Paris_Lille.jpg
より大きな地図で フランスの美しい通り その4 を表示
 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年6月7日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら


 

 フランドル地方で良く見かけるレンガ造りの建物。


 ある軽食屋さん(上記地図の青印)では、改修工事の最中に、柱に模様が現れました。


 それは、ユリの花とひげ剃り用の皿。このモチーフが縦に交互に描かれています。


 ユリはリール市のシンボル。


 「いろいろ調べたところ、この建物は1726年に建てられたということが分かりました。当時ここはサン=ピエール通りと呼ばれていて、床屋やカツラ屋があったようです。恐らく、ここがその店だったのだと思います」と店長さん。


 この界隈の風景は、当時と今ではだいぶ違っていたようです。


 昔は通りを運河が流れていました。この地域に水を供給するためです。


 19世紀には、衛生上の理由から運河は埋め立てられてしまいました。


 19世紀、リールの10才以下の子供の死亡率は60%もあったそうです。かなりの死亡率で、運河は相当、汚かったようです。


 モネ通りには、13世紀にフランドル伯爵夫人ジャンヌが建てさせた病院Hospice Comtesseがあります(上記地図の赤印)。


 出来たばかりの頃は、もっぱら病気の貧しい人たちや巡礼者などを受け入れていたそうです。


 フランス革命で病人は別の病院に移され、ここは高齢者と孤児専門の施設に代わりました。


 そして、現在は博物館になっています。


 建物は、15世紀と17世紀に火事にあいますが、そのたびに建て直されてきました。


 番組では、最初に美しい大きな天井が映っていましたが、一階の天井で15世紀のもの。


 タイルとレンガの部屋は台所。タイルはリールで作られました。


 ドーム型の天井は礼拝堂で、17世紀に建て替えられた時のものです。


 さて、この通りにも名物のお菓子があります。この地方のお菓子メルヴェィウ(merveilleux)。


 人によって作り方には多少の違いがあるそうですが、メレンゲ全体をホイックプリームでおおい、削ったチョコレートをまぶしたのがこのお菓子。


 一つで75gほどしかないそうです。カロリーの方は軽くはなさそうな……。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、鼻を火傷して病院に行った。ライターがなかったので、ガスコンロで火をつけようとしたのだ」

 

VDM (Vie de merde)より



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