ヴィエトリ・スル・マーレ [イタリア]
日曜日恒例の週末旅はまたも放送がなかったのでお休みです。
代わりに今回は、アマルフィ海岸の小さな町を訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年5月4日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
アマルフィ海岸と言えばこの風景。海にせまる崖の上に階段状に家が立ち並び集落を作っていいます。
ひときわ目立つのがこの町ヴィエトリ・スル・マーレ(Bietri Sul Mare)。教会のドームの模様はマヨルカブルーとイエロー。
そして町の中に入ってみると、こんな具合になっていました。通りの番号はカラフルな陶器に書かれてあります。植木鉢も、ベンチまでもが陶器。
「わが町は全部が陶器で出来てるのさ。世界で一番美しい町だと思うよ」と自慢気におっしゃる男性。
それもそのはず、町の写真が数多くSNSに投稿され世界中に広まっているからです。
その中心的な役割を担っているのがこちらの階段。町中を歩き回れる階段の道は観光客に人気です。これは映えますねえ〜。
こちらの女性はキリギスからやってきました。今回で2回め。
「この町が大好きです。私は画家ですが、制作のヒントをもらえそうなんです」
一方、こちらはフランスからの観光客。
「色がいいですね。とても良く出来てると思いますよ」
町には陶器のお店が30店ほど軒を連ねています。中に入ってみるとカラフルで可愛らしいものが並んでいます。その多くには特産品のレモンが描いてありますが、こんなユニークな食器もあります。
「これは朝食用ですよ。ここにビスケットやパンが置けるようになってます」
そしてこちらは陶器を製造する窯元が並ぶ通り。17軒ほどあるそうです。
町で一番大きい窯元がこちら。すごい建物ですね。20センチの円筒が2万個も使われているそうです。しかも全部手作り。国の文化財に指定されているそうです。
「建築家がニューヨークのグッゲンハイム美術館をモデルに制作した建物なんです」と窯元。
4階建ての建物のどのフロアーにも太陽光が届くように作られているそうです。
ここで作られる陶器はすべて手作り。絵付けも同様。モチーフの多くは海の生き物。このお皿にはアンチョビとウニが描かれています。面白い組み合わせ。
焼き上がるとこんな具合になります。カラフルでハッピーになれそうなものばかり。これでパスタや海の幸のサラダなど食べたいものですねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「私は販売員。あるお客が陶器の像を買うと、わざと包を落として割った。それを私のところに持ってきて、プレゼント用に包み直してくれと言う。どうやら義理の母親へのプレゼントらしい」
VDM(Vie de Merde)より
水無しの都 [イタリア]
先日、パン屋まで買い物に行ったついでに梅園のある公園を通ったところ、梅がほぼ満開に近い状態になっていた。
朝の8時頃で、まだ見学客の姿はなく、静かにのんびり花を眺めることができた。
もう3月は目前で、そろそろ冬とのお別れの日が近づいてきた。
さて、本日は世界有数の観光地ヴェネツィアのお話です。
毎年、秋から冬にかけて潮位が上がりサンマルコ広場が浸水してしまうくらいになるのですが、このところその逆の事態になっているらしい。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2023年2月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
2月21日のヴェネツィアです。
ご覧の通り、あの運河が干上がってしまいました。
ゴンドラの姿はどこにもありません。そしてモーターボートもご覧のありさまです。
しかも、むき出しになった底の方から嫌な匂いも漂ってくるとか・・・。
あの美しい水の都はどこへ行ってしまったのやら。
原因は、長期間に渡る異常なまでの潮位の低下。
なぜに潮位が低下しているのかと言えば、地中海地域に高気圧が居座り続けているかららしい。この状態がかれこれ20日ほど続いているとか。
「上空の高気圧の圧力で、地中海の水面が通常よりも45センチ低くなっています」と専門家。
ははあ、そういうことか・・・。
よくニュースに取り上げられるヴェネツィアと言えば、この風景。サンマルコ広場が浸水してしまってます。
しかし、今年はその逆。ちょっとこの姿では観光客の減少は避けられません。街の経済に大打撃。
と思いきや、これはこれで良いこともあるとか。
「このおかげで建物の基礎がよく見えて、傷んでいるところを調べることができるんですよ」と市民。
なるほど、そういうことですか。
この潮位の低下は今週一杯は続くと見られています。
今のうちにあちこち調べて危ないところは直しておいたほうがいいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、バレンタインデーに二泊三日のヴェネツィアのペア旅行券が当たった。独身なのに・・・」
VDM(Vie de Merde)より
ドミノ・ピザ撤退! [イタリア]
8月も半分を過ぎた。
もう秋も冬もこないように思えるほどのこの暑さ、いつまで続くのやら・・・。
さて本日はイタリアでのお話。あのドミノ・ピザがついにイタリアから撤退するそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのネットTV局France infoで2022年8月16日に配信)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
鳴り物入りでイタリアにやってきたアメリカのピザ。
7年後の今はどうなっているかと言えば、ご覧の通り。シャッターが降りています。
営業を続けていた29店舗が閉店となりました。
2030年には880店舗まで増やすはずが、逆に閉店という予想もしなかった結末になってしまいました。
しかし、イタリア人にとってこの結末は特に驚くに値しないと言います。
こちらはイタリア伝統のピッツェリア。
「最初からこうなると思ってましたよ。あのタイプのピッツァをイタリア人に分からせようなんて無理なんですよ。ピッツァを発明したのは我々イタリア人なんですから」とお店の方。
イタリア人の食に対する誇りをひしひしと感じます。
そう言えば、ナポリ風ピッツァは5年前にユネスコの世界遺産に登録されてましたっけ。
それならなおのこと、発祥の地に殴り込みをかけても結果は火を見るより明らか。
「イタリア人は食に関しては伝統を重んじる国民なんです。だからドミノ・ピザがうまくやれるはずないんです」
しかし、ドミノによれば、メニューによっては若者に受け入れてもらえたはずで、コロナさえなければ営業を続けられたと言います。
ドミノ・ピザと言えば宅配ですが、コロナ禍で店舗での飲食が許されなくなり、伝統のピッツェリアの多くがテイクアウトを始めました。
その煽りを受けた格好です。かわいそうに・・・。
同様にスターバックスもまたイタリア進出から4年後に撤退を余儀なくされました。
こちらもあのイタリア伝統のエスプレッソには勝てなかったということでしょうか?
******* フランス人のつぶやき *******
「うちは人里離れた場所にある。夜の12時にピッツァを届けに来た配達人が言った。『ここは殺人事件が起きるのにピッタリの場所ですね』」
VDM(Vie de Merde)より
さむ〜い夏 その2 [イタリア]
2年前、新型コロナの感染が始まって間もない頃、「ワクチンなんか打つからウイルスが変異して感染が収まらないんだ!」と言ってたジム友が、昨日は4回目のワクチン接種を受けたという。
「あれえ〜、反ワクチン派だったじゃないの?」とからかい半分に言うと、真面目な顔で「違う、違う」と言う。4回目の接種を済ませたのなら、その前の接種は私より早く受けたことになる。
それはともかくとして、本日は寒い夏の2回目。
このシリーズ、実際に寒いかどうかは別にして、足元が寒くなるような体験をして夏を涼しくすごそうというものらしい。今回は何が登場するのやら・・・。
下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年7月28日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
今回もまた山にやってきました。何やらロープに吊るされ飛ぶように下っていく人の姿。
登場したのはジップラインです。地上400メートルという高所で、2つの山を結んでいます。
ここはイタリア南部にある山間の小さな村カステルメッツァーノ(Castelmezzano)。
今回はリポーターさん自らが体験してくれます。地上400メートルとなると重装備ですね。
どこかで見たことのあるこの姿勢と思ったら、ハンググライダーと同じです。
こちらはロープで固定されているから安定感はあるものの、こんなところから飛び出すとなると平常心ではいられません。
1.5キロをわずか70秒で下ります。時速は120キロ。
こちらでは次に体験する女性二人が準備中。料金は一人40ユーロ。
ジップラインは16才以上という年齢制限があります。体重も40キロから120キロの間でなくではなりません。でも大抵の大人なら問題ないですね。
女性二人がスタートのポジションに入りました。
「爽快な気分が味わえると思うとわくわくしますが、正直、少し怖いです」
出発!
スピードが120キロも出るとなると、到着地点ではすぐには止まれません。そのため自動ブレーキがはたらくようになっています。
毎週末にはこのアトラクションを体験しようと数百人がやってくるそうです。
「特別で素晴らしい体験をさせてもらいました。頭がくらくらするような高さから猛スピードで降りてくるんですからね。でもパラシュートに比べるとずっと安定してますから、その分道中を楽しむことができました」と男性。
カップルもいれば親子もいます。一人より二人のほうが少し安心ですね。
ちょっと離れたところから見えるカステルメッツァーノ。”イタリアで最も美しい村”の称号を獲得しているだけあって風光明媚。とは言え、イタリアでも観光客の少ない地域だとか。
それが増加に転じました。村にとってジップラインは経済の活性化の起爆剤になっています。
強風の日を除き10月初めまで利用することができるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、僕はよっぽどか孤独だったとみえて、スピード違反でおまわりさんに止められると嬉しくなってしまった」
VDM(Vie de Merde)より
値上げで罰金!? [イタリア]
関東は早々と梅雨入りしたらしい。そうなると気になるのが梅雨明けがいつになるかだ。
雨が長く続くのはしんどいけど、早めに梅雨明けになったら夏が長くなり、これまたしんどい。
それはともかくとして、全世界的にインフレが続いていますが、イタリアではこんなことが起きていました。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年5月30日に放送)
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こちらはイタリアのフィレンツェ。
フランスと同様に朝のコーヒーをカフェで飲むのが習慣になっている人たちがいます。
そんな人達がこちらのカフェにも大勢いますが、このカフェ、警察の取り調べを受けたそうです。
その理由は・・・コーヒー一杯の値段が高すぎるからだとか。その額、2ユーロ(約280円ほど)。
「あるお客がコーヒーの値段を聞いて怒り出し、散々文句を並べ立て、最後には大声で、詐欺だ!泥棒だと言い出し警察を呼んだんです」とお店オーナー。
で、結局、警察は値上げしたことをしっかり表示してなかったという罪で店に1,000ユーロの罰金を課したそうです。
ちょっとなんか、罰金の額が高すぎるような・・・。
そもそも300円にも届かない額のコーヒーが高いですかね?
「2ユーロなんで安い方ですよ。外国に行けばもっと高いコーヒーがいくらでもありますよ」とお店の女性。
しかし、イタリアのコーヒーは平均で一杯1.20〜1.50ユーロなんだそうです。
これは観光地でも同じで、これを超えた額になると、高い!となるらしい。
罰金を払わされたカフェが値上げしたのには理由があります。それはつまり原料の豆の値段がこの一年で80%も上がってしまったからなのです。
どうも天候不順で、特にブラジルでの収穫量が減ったらしい。さらに輸送費も高騰しました。
「うちのコーヒーはメキシコの小さな栽培農家の豆を使っています。オーガニックで質も良いんです。それに見合った代金が支払われるべきなんです」とカフェのオーナー。
ちなみに、イタリアには14万軒のカフェがあり、40万人以上の雇用を維持しているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、祖母がお盆の代わりにiPadの上にコーヒーをのせて運んできた」
VDM(Vie de Merde)より
元祖ティラミス [イタリア]
平野選手、クールでかっこいい!
トリプルコーク1440、なんのこっちゃ?だったけど、1440を360で割ると4だから、言ってみればフィギュアスケートの4回転。それをやりながら、縦に3回転するわけですな。ちょっと分かってきた。
しかも平野選手の場合は淡々とやってるように見える。そこがまたクールでかっこいい!クールなんだけど金メダルを取ったら嬉しそうな顔もしてチャーミング!
そんなこんなで昨日は北京五輪で盛り上がったのだった。
それはさておき、本日はイタリアのデザート、ティラミスのお話。
下記のウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年2月5日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
日本でも人気のティラミス。一体誰が発明したデザートなんでしょうか?
その答えを探しにイタリア北部の町トルメッツォ(Tolmezzo)にやってきました。それが生まれたのはこの宿Albergo Roma。
「ティラミスは1950年頃にここで生まれたんです」と元支配人の息子のマリオさん。
子供の頃、ここでかくれんぼをして遊んでいたとか。
これは1952年当時のメニューですが、デザートのところに、すでにマスカルポーネのケーキがあります。翌1953年に新しいチーズのデザートが登場します。
「私の父が、このデザートを食べると元気になると言いました。それでティラミスと名付けたのです」
ティラミスとはイタリア語で『私を元気づけてくれ』というような意味なんだそうです。
この地方のティラミスは、チーズにメレンゲ、玉子の黄身、砂糖をくわえて作られています。マリオさん、このティラミスのコマーシャルにも登場しているそうです。
しかし、それに異議を唱えているのがベネツィアのこのレストラン。この店のティラミスにはメレンゲは入っていません。
「フルコースの最後にこれを食べるびは本当に喜びですよ」と男性。
「ティラミスはここで生まれたって聞いたので、本当に美味しいかどうか確かめにきたんです」と女性。
このお店でティラミスが作られるようになったのは1970年代。この写真の二人が作ったそうです。
この二人、ビスケットをコーヒーにひたして食べる習慣があったとか。それをもとに生まれたのがこのデザートというわけです。
どちらも美味しそうに見えますが、一体どちらが本家本元なのやら・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ランチのデザートでガレット・デ・ロワを食べた。そしたら大当たり。おかげで歯医者に行って取ってもらったよ」
VDM(Vie de Merde)より
ガスの値上がりは・・・ [イタリア]
今年の冬は寒くなるという話だが東京はどうなることやら。積雪するとすぐに交通機関に影響が出るゆえ困る。
とは言っても、今年の冬も在宅勤務継続の可能性が高く、デジタル化が進んだため、出社の必要性も低くなってきた。なぜに週一出社???と疑問になるほど。
それはともかくとして、電気もガスも値上がりで今年の冬は光熱費がかさむ。
原油の値上がりで世界中の一般家庭が影響を受けている。一般家庭だけではない。こんなところにも影響が出ているらしい。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2021年11月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
熟練の職人さんの手から生み出された美しいガラス作品。影響を受けているのはこれらのベネチアンガラスです。
ここはヴェネツィアのムラーノにあるガラス工房。釜戸の火は中世の頃から途絶えたことはありません。24時間、ガラス職人とともに灯されてきました。
しかし、これまで戦時下でもパンデミック下でも消されることのなかった釜戸の火が途絶えることになるかもしれません。
ガスの値上がりは老舗のガラス工房にも影響を与えているのです。
「この火を消すなんてことはできません。ガラスを溶かすためには釜戸を1,300℃から1,400℃に保つ必要があり、昼夜燃やし続けなければならないんです」と職人さん。
釜戸を高温に保つために使われているのがメタンガス。年間で100万㎥ものガスを消費しているとか。
そしてその燃料費はこの一年で6倍に跳ね上がりました。このままでは赤字です。
となると商品の価格を上げざるを得なくなります。最低でも15%の値上げ。
「ガスの値上がりは大きな打撃です。年間100万㎥使用するとなると、これまで年間100万ユーロの経費だったのが150万ユーロに増えることになります」とお店の方。
昨年はコロナ感染で旅行客が来なくなり最大の消費者を失いました。そして今年はガスの値上がりです。
「現在、中小企業のための支援をEUに求めています。年内になんとかしてくれることを期待しています」と中小ガラス工房協同組合の会長さん。
中小の工房が痛手を受けているのはイタリアだけでなくフランスも同様だとか。
伝統の技術を何世紀にも渡って守り続けてきた中小の工房の未来が気になります。
******* フランス人のつぶやき *******
「コロナ感染が始まってしばらくした頃、友人に訊かれた。『コロナウィルスってガス???』」
VDM(Vie de Merde)より
レガータ祭り [イタリア]
昨日はなんとか晴れ間もあって洗濯物が生乾きというようなことにはならずに済んだ。
しかし、またしばらく雨か曇りの日が続くらしい。いつになったら秋晴れが見られるのか・・・。
つい2週間くらい前まで「太陽はもう要らない!」なんて罰当たりなことを言っていたのに、今は「早く出てきて!」になっている。
さて、先週末の日曜日、ヴェネツィアではこんなお祭りが開催されていました。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月7日に放送)
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ファンファーレの音ともに現れたのは数十隻のボート。
ボートと言ってもモーター付きではなく、中世を思わせる装飾の施された美しい手漕ぎのボート。ここはヴェネツィアのグラン・カナル。
「たまたま休暇で来たらこれをやってました」とフランス人旅行者。
「自分の目で見たかったんです。ヴェネツィアの歴史ですからね」とイタリア人男性。
「ヴェネツィア人にとっては大事なお祭りなんです」と地元の女性。
ボートを漕ぐ人たちの多くが昔の衣装を身につけています。このお祭り、15世紀に起きた史実を記念しているらしい。
ヴェネチア出身のカタリーナ・コルナーロはキプロスに嫁ぎますが、夫と息子を次々に亡くし、結局自身が王座を継承することになります。しかし、当時、キプロスはヴェネチアの商人に牛耳られていました。そのためカタリーナは退位してヴェネツィアにその支配権を譲ったそうです。
ということは、このお祭りはキプロスを制覇したお祝い???
こちらは当時のヴェネツィア公爵とその夫人。観光客と一緒に記念撮影です。昔の衣装を見事に着こなしています。
「昨日、明日の午後1時にここに来るようにと言われました。来てみたらこんなものを着せられてしまいました。でも楽しいですよ(笑)」とヴェネツィア公爵。
コロナ感染で休業状態だったゴンドラも活躍してます。
「お〜い、当時はサングラスなんてなかったぞ!」
あれれ、ほんとだ、サングラスなんかしてます。
向こうにはサン・マルコ寺院が見えます。そしてこちらはリアルト橋。水上も陸上も人で賑わっています。
素人さんが操縦するボートもあるようで危うく衝突事故になりかけてます。
一方、こちらはプロ級の方々がスピードを競っています。
「うちは紫のボートなんで髪飾りも紫なのよ」と女性。
このお祭り、もう800年近く続けられてきたそうです。去年はこんなニュースは聞かなかったから中止だったのかな?
イタリアの直近24時間の新規感染者数は3,347人。数字が落ち着いてきたようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、18才になる。せっかくの誕生日なのにお祝いのパーティもできない。場所も時間もお金も、親の許しもあるのに、なぜできないかと言えば、友達がいないから」
VDM(Vie de Merde)より
トマト缶 [イタリア]
秋になり木の葉がはらはらと落ちてアンニュイとかなんというけど、秋雨ほど憂鬱なものはない。2日続いただけでもうげんなり。
気温が下がった分だけマスクはしやすくなったが、気分的に盛り下がる。しかもコロナ感染拡大と来た日にこんな天気では元気になりようもない。
そんなこんなで、コロナの影響でイタリアではこんなことが起きていました。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはヴェスヴィオ山の麓にあるトマト畑。
ただいま収穫の真っ最中。こうして人の手で収穫されます。
サン・マルツァーノと呼ばれる品種でAOPのラベル付き。それゆえこの地域以外では栽培されていません。
こちらの農場では3世代に渡ってトマトを作り続けてきました。
「ご覧のように細長い形をしています。種と酸味が少なく、コクと甘みがあります」
収穫されたサン・マルツァーノは缶詰にされ世界中に輸出されています。
こちらがその缶詰工場。缶が目にも留まらぬ速さで運ばれてきては、あっという間にトマトが詰められていきます。
この缶、中国からの輸入だそうです。コロナ感染で缶の生産が滞り、この一年で値段が倍に跳ね上がってしまいました。
「量が少ないので値上がりしてしまったんです。このままでは缶詰にできないままトマトを保存しなくてはならないかもしれません」
この工場ではシーズンに入る6ヶ月ほど前に早々と発注し、その3分の2が到着していますが残りをずっと待ち続けている状態です。
一方、こちらはピッツェリア。
「イタリア伝統のピッツァが一番ですよ」と女性客。
ピッツァ・マルゲリータ、シンプルで美味しいですもんねえ〜。
ここに使われているのがあのサン・マルツァーノのトマト。
「このトマトがピッツァに一番合うんですよ。適度の水分があって、モッツァレラやパルメザンと相性が良いんです」
缶不足の影響で10%から20%値上がりしていますが、違うトマトに変えるわけにはいかないそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、町外れにぽつんと立つ一軒家でくらしている。夜の10時、ピッツァを届けに男がやってきた。そして言った。『ここは殺人事件にピッタリの場所ですね』」
VDM(Vie de Merde)より
夏は夜行列車で [イタリア]
日曜日恒例の週末旅は夏の間はお休みなので、違う旅を楽しみましょう。
今日は、夜中にローマを出発する夜行列車に乗り込み、シチリア島のシラクーザまで行ってみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
海の見える海岸沿いを走る列車、その向こうにはあの火山も見えます。
「見て、この眺めの素晴らしいこと!」
「この列車はね、船にも乗るんだよ」
ええっ、船に乗る列車?
この夜行列車、100年あまり前から走り続けているそうです。旅の始まりはローマ(青印)。時刻は夜中の11時。
ローマ・テルミニ駅を出発する夜行列車は10本ほどありますが、そのうちの一つ、シラクーザ行に乗りましょう。どうやら常連客もいるようです。
「この列車で旅をするようになってから22年になります。娘がシチリア島の男性と結婚したんですよ」と女性。
客室にはシャワーも付いています。
「長旅になるからシャワー付きはありがたいわ。明日の朝シチリア島に付いたらすぐに仕事が始められます」
ベッドもなかなかよさそうです。お客が眠りについている間、列車はひたすら走り続けます。そして朝の5時。海が見えてきました。
「これは素晴らしい眺めだわ。鏡のような海に光が差してる」と女性。
この眺めに目を奪われているうちに、ヴィラ・サン・ジョヴァンニ駅に到着(赤印)。
「ここからは列車をいくつかに切り離して船にのせます」
なんとこの列車、船で海を渡ります。
「ほら、あれがその船です」と責任者の方。
はあ〜、こうやって船にのせるんですね。なんだか船に飲み込まれていくように見えます。乗船中に車両が動かないようにレールの上に固定しなくてはならないそうです。列車の重さは全体で500トン!船が無事に港を出発していきました。
「あの2両目か3両目が私の乗っている車両です」と乗客。
これは一度乗ってみたいものですね。
海上を10キロほど走るとシチリア島のメッシーナ港に到着(緑印)。そして鉄道の中央駅を出発(水色印)して、海沿いの線路をシラクーザに向かって走ります。
複雑地形の海岸線の中に砂のビーチが広がっています。そしてこんな絶景も見逃せません。ベッラ島です(黄緑印)。ちょっと降りて立ち寄りたくなります。走る列車の中からカメラにおさめておきましょう。
この列車の魅力は自然の風景だけではありません。こちらは19世紀に作られたタオルミナ駅。イタリアで最も美しい駅の一つだそうです。
その駅のホームにあるのがこのレトロな切符売り場。あの「ゴッドファザー パート3」にも登場しているとか。
それはともかく、目を見張るような美しい駅舎。ここは一等車の乗客用の待合室。
「ここでモーパッサンやオスカー・ワイルドが書物に目をとおしたりペンを走らせたりしていたかもしれないですよ」と駅長さん。
さて、列車は白い煙を吐き出すエトナ山に見守られながら、いよいよ終点のシラクーザに到着です(こげ茶印)。
ローマからの所要時間は12時間半。長いような短いような列車の旅でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、列車でパリに行くことになった。早めに駅に着いたのでベンチに座ってぼ〜っと列車をみているうちに、乗るはずだったTGVが目の前を出発していった」
VDM(Vie de Merde)より