Moka [イタリア]
2〜3ヶ月前に、長年使っていたカリタのコーヒードリッパーを床に落として底の部分が大きく欠けてしまった。
なんとかバランスを取りながらサーバーにのせて使えなくもなかったが、ふと、別のコーヒーメーカーがあるのを思い出した。
キッチンの棚の奥から出してきて、今ではそれで毎日コーヒーを入れて飲んでいる。
それがこのポット。

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
イタリアのお宅ではこんな感じでコーヒーを入れてるのかしら?
日本ではエスプレッソコーヒーが作れるポットとして知られています。その名も「Moka」。
「これはイタリア伝統の歴史あるポットですよ」
「これで入れたコーヒーは特別な味わいがあるんです。私にとってコーヒーはこれです。カプセルで入れたのはコーヒーじゃない」
「これを見ると、両親と一緒の朝食を思い出します」
こちらはファビオさんのお宅。これからコーヒーを入れてくれるそうです。結構山盛り。
ファビオさんのポットはちょっとデザインに凝ってますね。25ユーロ(約3,300円)で購入したそうです。結構なお値段。
「この方が美味しいコーヒーが飲めるんですよ」
ファビオさんのお部屋にはもう一つポットがありました。
「祖母が使っていたものなんです。60年から70年はたってますよ。愛着があって捨てられないんです」
そんな年代物にはみえないくらいきれいに保管してあります。
その歴史を調べるべくMokaの製造元を訪ねてみました。
「これが最初のMokaです。発明したのはアルフォンソ・ビアレッティ。当時流行していた女性のスカートをイメージして作ったんです」
ああ、確かにそんな感じに見えます。製造年は1933年。このポット、家庭でエスプレッソコーヒーが飲めるというちょっとした革命をもたらしました。
「ここに空気が入る狭いスペースがあります。熱で温められたお湯が上がってきて、ここの空気に触れます。そしてコーヒーを通って上のポットに上がってくるんです」
製造が始まって以来、3億個以上のMokaが販売されたそうです。その中に拙宅のも入るはず。
現在、部品は東欧で作られ、組み立てと仕上げはイタリアで行われているそうです。
「これでおわかりのように厚みがあります。アルミを惜しみなく使っているんです」
とは言うものの、最近は昔ほどは売れなくなってしまいました。そこで現在は自社製のヒーヒー豆も販売しているそうです。
コロナ禍でテレワークが増え、自宅でコーヒーを入れて飲む人が増えたせいか、売上も回復傾向にあるとか。
2020年には5百万個を売り上げたそうです。3年前に比べると2百万個も売上が伸びました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、カフェでエスプレッソを頼んだ。で、砂糖の代わりにパルメザンチーズを入れてしまった
なぜに砂糖壺にパルメザンが入ってるんだ
」
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VDM(Vie de Merde)より
ピッツァルドーネ [イタリア]
最近、元都知事や元総理がメディアに顔を出してあれこれ発言されておられますが、わが家では「引っ込んでろ!あんたがたにはもう出る幕はないんだよ!」となっている。ああ、すっきりしたあ〜。
さて、東京都は非常事態宣言が延長になった。それで気になるのがジムの休業。
休業要請が出た場合は5月31日まで休みとなる。で、近所のジムは5月一杯で閉館。ということは、つまり、早めに終わりになるってことじゃないのか?
恐れていた事態になりそうだ。もうあのプールで泳げないのか・・・やれやれ。在宅で仕事を終えたあとにさっと泳ぐのが何よりのストレス解消だった。何か別の方法を考えなくてはならない。
それはさておき、本日はイタリアの首都ローマのお話。最近、交通整理のおまわりさんが復活したとか。

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2021年5月6日に放送)
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こちらがそのおまわりさん。なぜだか懐かしい感じがします。
「オーケストラの指揮者みたいなものなんです。”止まれ”はこうやります。そして”通れ”はこう」
レトロの復活とは言え、最新のテクノロジーも使っています。
レストランの入り口辺りにおかれたこの箱。開けてボタンを押すと、お立ち台が自動で上がってきます。
このお立ち台、かつては木製でした。そのためよく盗難にあっていたそうです。人気なんですね。
久しぶりに見るおまわりさんの姿を写真に収める人たちもいます。
「あの映画の中のおまわりさんを思い出しますね。ローマのおまわりさんと言えば、あの映画のイメージが世界中に知れ渡ってますからね」と男性。
「通りすがりの人があれを見て、『ああ、ピッツァルドーネだ!』って言いますよ。アルベルト・ソルティの映画で有名ですからね」
この映画監督が1960年代にピッツァルドーネ(巡査)を一躍人気者にしたのでした。
1920年代に登場したピッツァルドーネは、横断歩道のど真ん中に立って仕事をしていました。渋滞しちゃって大変ですねえ〜。
ピッツァルドーネには女性もいました。かつてこの仕事をしていたというのがこの赤毛の女性。
「6ヶ月ほどここに立ちました。そりゃあ素晴らしかったですよ。この仕事が出来て本当に良かったと思いました」
ローマ市の警官になってお立ち台に上がるためには、まずは試験に合格しなくてはなりません。
ピッツァルドーネ、軽く手をふる感じで、動作が大げさじゃないのがいいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、午前8時、二人の警官がわが家を訪ねてきた。4才になる息子が怒って何分も声を張り上げたせいだ。ご近所の皆さま、警察への通報、恐れ入ります」
VDM(Vie de Merde)より
知られざるコモ湖 [イタリア]
日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。
季節がまた冬に戻ったので夜が一段と寒くなった。昼間は日差しがあればそれほど寒さを感じなくて済むが夜となるとそうはいかない。
この一年は集団の中に身を置く時間が少なかったせいか、風をひいいて熱を出したり寝込んだりなんてことがなかった。今ここで体調を崩すとややこしいことになりそうなので、気をつけなくては!
さて、本日は週末旅の代わりに、イタリアのコモ湖を訪ねてみることにしましょう。リゾート地とはまた別の顔が見えてきます。

下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月25日に放送)
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アルプスの麓にあるコモ湖。各国の王室やセレブの別荘のある世界的リゾート地として知られています。
湖畔にはゴージャスなヴィラが立ち並びます。この豊かな町の風景は、かつて産業で栄えたことの証です。
それが絹産業でした。
この地で養蚕が始まったのは1700年のこと。当時、桑を栽培していた農民が、蚕の好物が桑の葉だということに気が付いたのです。
「彼らはカゴの中に蚕の卵を入れて自宅の台所に保管していました。そして卵から幼虫がかえるとすぐに桑の葉を食べられるようにしておいたんです」
産業革命が起こると、絹の生産はアジアへと場所を移すことになります。
しかし、コモ湖で養蚕が盛んだったことが伺えるものが今でも残っています。
それがこちらの建物。1901年に、テキスタイルの会社のために建てられたものです。
装飾に蚕の幼虫と成虫があしらわれています。
湖畔にある絹の博物館に行けば、当時の絹糸の製造過程がわかります。
「この部分に70〜80℃のお湯が運ばれてきます。お湯につけられた繭からは糸が取り出しやすくなるんです」
一つの繭からは、なんと1.5キロもの糸が取れたそうです。
「繭から取れた糸はこの部分で巻き取られることになります」
そしてこちらが製糸用の機械。複数の糸を撚って一本の丈夫な糸に仕上げます。
絹織やその布を使った産業は今でもコモ湖で続いています。欧州で販売されている絹の80%がこの地域の工場で生産されているそうです。
こちらは欧州のすべての高級店に絹布を納品している会社です。
「皆さん、独自のコレクションを制作するためにここにおいでになります。そして制作のヒントを求めて、わが社に保存されているサンプルを一日かけて調べて行かれます」と会社の方。
湖を中心とした単なるリゾート地だとばかりと持っていましたが、こんな産業が地域をささえていたんですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、同級生が研修のある週末だけ家に泊めてくれることになった。但し、条件がある。それはパジャマを着て寝ないこと。なぜなら、絹のシーツを傷めかねないからだそうだ」
VDM(Vie de Merde)より
パネットーネ [イタリア]
夜が一番長い日が終わって、これから徐々に昼間が長く夜が短くなっていく。そして今年ももう10日ほどで終わり。
わが家は、クリスマスプレゼントくらいはするが、毎年特にこれと言ってどこかにでかけるということはしないから、いつもと変わらない静かな年末年始をすごすことになる。
思えば、去年のお正月、どういうわけか突然、鎌倉に行こうなどという気まぐれを起こしてひどい目にあったのだった。もうこりごり。お正月は家でのんびりするに限る。
さて、クリスマスまではあと2日。クリスマスのお菓子といえばビュッシュ・ドゥ・ノエルだが、イタリアにはパネットーネという焼き菓子があるそうです。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
クリスマスの時期になるとフランスのスーパーに並んでいるのがこのパッケージ。中にはパネットーネが入っています。
「パネットーネと言えばクリスマスですよ。家族で仲良く食べるのが習慣になってます」と男性。
「パネットーネってどこのお菓子か知ってますか?」と取材班。
「イタリアでしょ。イタリアの北部だと思いますよ」と男性。
それなら、どこなのかイタリアまで行って調べきましょう!
どこに向ったのかと言えば、こちら、ミラノです。ドゥオーモがレースのように美しいですね。
あちこちのお店のショーウィンドウに並んでいるのがパネットーネ。ミラノで生まれたこのお菓子、中には40ユーロ以上するものもあります。フランスのスーパーにあるのの6倍以上!
製造現場をのぞかせてもらいましょう。こちらはお菓子屋さん。朝の4時、パティシエのマルコさんが作業に取り掛かりました。
因みに、このお菓子を作るのには3日かかるそうです。
まず前日に作っておいたブリオッシュの生地を大型ミキサーの中に入れます。そしてこれから様々なものを加えていきます。
「オレンジエキス、レモン汁、はちみつに混ぜたバニラを加えます。このバニラがパネットーネの独特の味を生み出します」とマルコさん。
さらに、干しぶどう、砂糖で煮たオレンジを加えて、型に流し込みます。これを50分ほどオーブンに入れて焼きます。
その間に、図書館でパネットーネの起源について調べてみましょう。
「この本は1550年に出版された初めてのイタリア料理の本です」と専門家。
パネットーネの起源は謎に包まれています。最初にその名前が登場するのは16世紀の辞書の中。ここには、パネットーネはクリスマスの日に作られると書かれてあります。
「ミラノ公の料理人がクリスマスのデザートとしてパンを焼いたところ、トニという名の雇い主が、その中にフルーツのコンフィを加えたらどうかと提案したんです」
それで生まれたのがパン・デ・トニ(トニのパン)。これがなまってパネットーネになったとか。本当かな???
厨房に戻ると、そのトニのパンが焼き上がっていました。焼き上がったパンは逆さにして冷まします。
「そのままにしておくと蒸気でしぼんでしまうんです」とマルコさん。
さかさで冷ましたパンを切ってみると、ふっくらで美味しそう。
「まずバターの香りがして、その後にオレンジのコンフィの香りがします」
マルコさんのパネットーネは35ユーロで販売されています。少々お高め。でも、壁一面に注文のメモが貼り付けられています。クリスマスだけで800個を販売するそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、パン屋に行ったらショーケースの中に粉まみれのパンが置いてあった。そこで店員が息で粉を吹き飛ばした。このコロナ禍で・・・」
VDM(Vie de Merde)より
ティラミスの起源 [イタリア]
押し入れの中のものを出すと、まるで真空パックのスポンジがみるみる膨らむのと同じ状態なってしまう。
一体どうやってこんな量をこんなところにしまいこんでいたのやら・・・。
とにかく今のうちに処分してしまうに限る。
さて、昨日はキッシュのお話でしたが、今日はティラミスです。

下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ティラミスはフランス人の三番目に好きなデザート。その主役となるのが、クリームとビスケットとエスプレッソ。その歴史を振り返ってみましょう。
そこは19世紀のヴェネツィア。運河、宮殿・・・たどり着いた先は、娼婦の館。
「こちらの橋は ”おっぱいの橋”と呼ばれていました。なにしろ、娼婦たちが胸をあらわにしながら客待ちしていた場所だからです」とティラミスに詳しい方。
当時商業の中心地だったヴェネツィアには商人や船乗りたちが数多くやってきて館を利用していたとか。
その時、デザートとして出されていたのが、ティラミス。
そのティラミスはそこから30キロほど離れたトレヴィーゾで生まれました。
「当時のティラミスは今のものとは違っていました。玉子をベースにマルサラワインを加えたものでした。なにしろお客には元気になってもらわないといけませんでしたからね」と専門家。
あれですかね、お客にすっぽん食べさせるってな感じですかね。
1958年、イタリアではこのような館は廃止となりましたが、ティラミスだけは命を永らえます。
現在、イタリアにはティラミス・アカデミー協会というのがあるそうです。メンバーは会社役員や大学の教授など様々。
この協会が現在のティラミス誕生に関する重要な文献を発見。そこには今のティラミスと同じレシピが書かれてありました。
そして、イタリア料理アカデミー協会が正式にティラミスは1970年に生まれたことを認めたのです。
そこはトレヴィーゾにあるレストランBeccherie。ここの元オーナーが生みの親だったそうです。
現在もその味は継承されています。ここはレストランの厨房。
「ティラミスの材料は、玉子、砂糖、ビスケット、カカオ、マスカルポーネ、そしてコーヒーです。この6つを使ってなければ、ティラミスとは言えません」
美味しさの決めては、このエスプレッソの温度。ビスケットに適度に染み込ませるには37℃〜45℃でなくてはならないそうです。
このビスケットはビスコッティ・サヴォイヤルドと呼ばれ、こちらの工場で作られています。そしてイタリア国内だけでなく世界中に輸出されています。その85%がティラミスに使われているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、12才になる娘がデザートを作ってくれた。ホワイトチョコをまぶした美味しそうなアイスクリーム。ぱくりと食べた瞬間に気がついた。それはチョコではなく、パルメザンチーズだった
」
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VDM(Vie de Merde)より
ペスト・ジェノヴェーゼ [イタリア]
ツール・ド・フランスは、結局、一人感染者(選手ではない)を出しただけでフィナーレを迎えられそうだ。20日が最終日。
毎日の具体的な対策がどうなっていたのか知りたくなる。延期にはなったが中止にはならず最終日まで持ちこたえたことは本当によかった。
さて、日本は4連休。とは言っても、わが家は高齢者ゆえ安全策で行楽にでかけるわけでもなく、家でゴロゴロと近所をうろうろで終わってしまいそうだ。
温泉かなんかで仕事の疲れを取りたいところだけど、これはこれでよし。のんびりすごそう!
それはともかくとして、本日はイタリア料理によく使われるソースのお話です。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年9月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
空から見たジェノヴァ。
丘の斜面にできたビニールハウスのような施設。中で栽培されているのがバジル。ジェノヴァには100軒ほどのバジル栽培農家があるそうです。一大産地ですね。
こちらは栽培を始めてから5代目になるという歴史ある農家。それにしても板の上に横になって栽培しているとは知らなかった!
「これが良いバジルですよ。一番上に4枚の葉があって、その下に小さな葉がついています」と男性。
収穫は早朝に行うそうです。皆さん、思い思いの姿勢で収穫しています。人によってはクッションを使ってます。これもなかなか大変な作業です。
「こちらは1978年頃の写真ですよ」
40年以上も続けているうちに畑もりっぱになりました。
バジルは中東からイタリアに伝わりました。12世紀のことです。
地中海と山の2つが揃っているジェノヴァはバジルの栽培に適してしました。
このバジルを使って作るのがジェノベーゼソース。イタリアではペスト・ジェノヴェーゼと呼ばれています。
材料は、バジル、パルメザンチーズ、ペコリーノチーズ、ニンニク、オリーブ油、松の実。
乳鉢にこれらの材料を入れてすりつぶせば出来上がり。このペストをパスタに絡めるだけ、美味しい料理の出来上がりです。
「以前、ロシア産のペストを試してみたけど、こっちのペストは本物ねえ。とても美味しいわ」と女性客。
ジェノベーゼソースはトマトソースについで世界で最も使われているソースだとか。
大量生産のもあれば、中小の生産者が作るソースも数多くあるそうです。
こちらは100年以上も前から続いている生産者。
「うちのソースには30%のバジルが使われています」
ということはバジルがたくさん使われているということ?
一日この瓶で1500本のソースを生産しているそうです。国内だけでなく欧州諸国にも出荷しているとか。価格は2〜3ユーロ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、警官が家にやってきた。隣人が、うちのベランダでドラッグを栽培していると通報したらしい。栽培していたのはバジルとミントだよ」
VDM(Vie de Merde)より
ヴェネツィアは今・・・ [イタリア]
今日、帰宅する途中でスーパーに寄って買い物したら、入れる袋がなかったのでレジ袋の大を5円で買った。買ったのは初めて。いつもは買い物袋持参。
5円で買ったレジ袋は、これまでの無料のものとは違って生地が分厚く丈夫にできている。
恐らく、これまでの薄っぺらいレジ袋は5円では高すぎるんだろう。5円で売るにはそれ相応のものにする必要があったんじゃないだろうか?
わが家ではレジ袋をずっとゴミ袋にしてきたけど、もう在庫がない。レジで買うより100均で買ったほうがいくぶんが安いらしい。
先週、行ってみたけど売り切れ。同じことを考える人が大勢いたらしい。なにか方法を考えなくてはならない。
それはさておき、先日は観光客が途絶えたサントリーニ島を紹介しましたが、今日はベネツィアです。今の様子を見てみましょう。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
毎年3000万人が訪れるというヴェネツィア。しかし今のサンマルコ広場はこの有様です。
一年前の今頃はこんなでした。住民一人につき600人の観光客、なんていう数字も出ていたくらいです。おかげで住民は移動するのにも一苦労。
ところが今はガラガラ。運河の渋滞もなければ、路地を散策する人も殆どいません。
サントリーニ島と同じで観光客の多くはアメリカ人か中国人。この方々は今、自国から出ることが難しい状況です。
「テレビの番組で人で一杯なのを見てますが、今はこの通りほとんど人がいません」と男性。
「いつも観光客でごった返してますから来るのをやめてました。でも今は街を独り占めできますよ」と女性。
サンマルコ広場からすぐのところにあるのがため息橋。今はのんびり眺めたり記念写真を撮ったりできます。
さらにこちらは水上バス。
「普通なら観光客が一杯で座ることなんてできません。しかもぎゅうぎゅう詰めです」と住民。
しかし、良いことばかりではありません。やっと入国が緩和されたとはいえ、観光業は大打撃を受けています。前月に比べると観光客は3分の2の減少。問題は住民の85%が観光業に頼っていること。しかし、カフェもゴンドラもガラガラ。
「いつもなら毎日50人位を乗せるんですが、今年はまだ一人もいません。ちゃんと仕事をして心地いい疲れを感じたいですよ」
お店もしまっているところが多そうです。ホテルはと言えば、800軒の内50軒しか開業していません。
こちらは4つ星ホテル。通常なら満室ですが、今は30%しか埋まっていません。
「ここは当ホテルでも6室しかないスイートルームです。通常2000ユーロのところ今なら500ユーロで宿泊できます」とホテルの方。
観光業界にとっては痛手ですが、この静なヴェネツィアを見直し大切にしようと考える人達もいます。
「観光客が大挙しておしよせるなら街は死んでしまいます」
このグループ、これまでの観光スタイルを打破し、ボートの数や観光客の数に制限を加えるべきとしています。
「記念写真をササッと撮ってインスタグラムにアップしておしまいみたいな観光はやめて、もっと美しいヴェネツィアをじっくりと味わって欲しいんです」
一方、観光業界の方ではいつもの観光地にもどるのは2023 年になってからと予想しているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、家族と離れて、夫と義理の母親と一緒に暮らしている。今年の夏、一週間だけ家に家族を泊めたいと言ったら夫が言った。『うちはホテルじゃないぞ』
」
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VDM(Vie de Merde)より
夏にぴったりのチーズ [イタリア]
月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったのでお休みです。
どうもバカンスシーズンは番組が特別編成になるようなので、このシリーズはしばらくお休みになるかもしれません。
さて昨日の世田谷は目まぐるしい天気だった。土砂降りだったのが急に晴れて、しばらく雨はふらないかなあと思っていると、にわかに黒雲が空を覆い雨が降り出す。
そうかと思えばまた雨があがって晴れ間が続く。そんな気まぐれの変わりやすい天気だったのだ。
おかげで、何度も洗濯物を外に出したり中に入れたりで大忙しだった。
それはさておき、昨日に引き続き今日も美味しいグルメのお話。世界中で食べられているイタリアのモッツァレラチーズ。その妹のようなチーズがブッラータ(Burrata)。フランスで人気だそうです。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月24日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
夏はカフェのテラスで涼みながらお食事。そんな時によく食べられているのが、この白い塊。
「中に生クリームが入ってるんで、食いしん坊だったら大満足のチーズですよ」と男性。
ブッラータとはモッツァレラに生クリームを詰めたものらしい。
「ごちそうですよねえ〜」と女性。
「冷たくて美味しいから夏にはぴったりなんですよ」と男性。
トマトのサラダの真ん中にどかんとのっかって、好きなだけ食べて!と言っているみたいな料理ですねえ〜。
こちらのお店では毎週200個ほどのブッラータを売り上げているそうです。もちろん、イタリアの高級品を輸入しています。
「ほら、ごらんなさい。なめらかでしょう。水っぽくなく、かと言って硬すぎず、ちょうどいいくらいですよ」と店主。
お値段の方はと言えば、125グラムで9ユーロとかなりお高め。何しろ手作りの高級品ですからねえ。
一方、こちらはスーパーで売られている大量生産のブッラータ。3ユーロで手に入ります。お店の方に見てもらいました。
「硬いですね〜。中はざらざらしていてブッラータとは言えませんよ」
それならイタリアの本物を確かめてみましょう。
こちらが9ユーロの高級品を作っている現場。毎日数百個が作られています。モッツァレラは生産ラインで次々に作られますが、中に生クリームを詰めるのは手作業です。この生クリームが美味しさのポイント。
「国内だけでなく数多く輸出もしています。特にフランスは多いですよ。皆さんに喜んでもらえるんだったら、我々も嬉しいんですよ」
イタリアでは作りたてを食べるそうです。そうなると、フランスへの輸送も時間との戦い。
真夜中にランジスの市場に輸送車が到着しました。これが全部ブッラータだそうです。
荷物をチェックしているのはイタリア人のエレナさん。週に3回、生産者から直接買い付け、パリのお店に販売しています。
「のんびりしてはいられません。イタリアでは製造から2日以内に食べますから、パリには38時間以内に到着していなければならないんです」とエレナさん。
と言うことは、いくら保存技術が向上したとは言え、ブッラータは日本では食べられそうもないですね。残念。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、お会計を済ませるためにスーパーのレジに商品を並べた。すると突然、水浸しに。一緒に買い込んだテナガエビがモッツァレラの袋に穴をあけてしまったのだった
」
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VDM(Vie de Merde)より
世界最古の薬局 [イタリア]
自宅の在庫があと5枚しかないマスク。コロナウィルスのエアロゾル感染の可能性が高くなってしまった今、ざるのようなマスクでも無くなるとちょっと困ります。
アマゾンで調査してみると、バカ高いのもありますが普通の価格のもあるようです。そろそろ製造が追いついてきたのかもしれません。ちょっと安心しました。
さて、そんなマスクを販売しているのが薬局。
イタリアのフィレンツェには世界最古の薬局が今もお店を続けています。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2020年2月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ルネッサンスの都フィレンツェ。何度見ても美しい街ですねえ〜。400年も前から変わらない姿だとか。
そんな歴史のある都市にふさわしいお店がこちら、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局(Santa Maria Movella)です。
創業は1612年。日本ではまだ徳川家康が生きていた時代です。
お店の中は気品が漂います。販売されているのは香水。
こちらが世界初の香水 “王女カトリーヌ”。ベルガモットの香りがするそうです。
「この香水は、カトリーヌ・ドゥ・メディチがフランス国王アンリ2世と結婚する時に、カトリーヌからの注文で僧侶たちが作ったものです。アルコールをベースにした世界初の香水でした。今でも販売されていますし、当店のシンボルでもあります」と支配人。
ここは博物館のようなところでもあります。毎日、多くの人たちが香りや歴史を感じるためにここを訪れます。
香りの良さそうな石鹸も店頭に並んでいますね。
「僕はここに来る前に是非とも試してみたいものをリストにして持ってきました」と男性。
お店には香水の他にも様々な化粧品が販売されています。どれも80ユーロ前後する高級品ばかり。
さて、この薬局の発祥の地がこちら、修道院の庭です。ここで育てられた植物から香りの元が抽出されています。
冬季は植物たちにとっては休息の季節。しかし、そのお世話をしている人たちにとっては忙しい季節です。
咲いた花をしっかり守ること、さらに剪定も必要です。
「ドメニコ会の僧侶たちは1200年頃からすでに植物から抽出した様々な香りを使っていました」
こちらのミントは4世紀も前からポプリに使われていました。こちらのツボ入りのポプリはペストが流行した中世の頃に使われていたそうです。
この工房では10人ほどの従業員が働いています。いい香石鹸やろうそく。製品はどれも手作りです。
大量生産というわけにはいきませんが、質は保証付だそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、香水店で働いている友人に、私に合う、それほど高くないものを探してくれと頼むと、彼女が言った。『そうねえ、あなただったら・・・ファブリーズがいいわ』」
VDM(Vie de Merde)より
白トリュフ [イタリア]
今週、フランスに寒波がやってくるようです。予報を見ると後半に寒くなるような・・・。もうそろそろ秋が終わって冬の到来ですね。
さて日本は、ほとんどの地域がまだ秋。東京の紅葉はまだ少し後になるようです。
そして今年はもう連休がないので(涙)、年末年始のお休みを待つのみ。
12月23日は今年から祝日ではなくなりました。最初はこんな時期に祝日か?なんて思ってたのですが、慣れて仕舞えば、年末の小休止のようなありがたい1日になっていました。
今年は小休止もなく年末まで突っ走ることになります。
それはさておき、本日はトリュフのお話。しかも黒ではなく白。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年11月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはイタリアのオークション会場。
ただいま、このトリュフが120,000ユーロで落札されたばかり。日本円にして1500万円ほど。
重さが1キロ強なので、1グラムあたり120ユーロ(約15,000円)と、ほとんどダイヤモンドと同じ。
落札したのは香港に住む匿名の方だとか。
赤い座布団に乗せられた白トリュフ、岩石のように見えます。
ここはイタリアのトリュフ市で知られる町アルバ(Alba)。シーズン中は毎週末に11万人がやってくるそうです。
トリュフの採れるピエモンテ州の秋。紅葉して美しいですね。
湿気が多いのが特徴です。そのおかげでトリュフが育つのだそうです。
ルカさんが愛犬を連れて、とある森にやってきました。場所は秘密。松茸と同じ。
「こうしてしばらく犬の後をついていくとトリュフが見つかります。犬が見つけてくれるんですよ」とルカさん。
ルカさんの愛犬、懸命に地面の匂いを嗅ぎ回ってます。どうでしょう、見つかるかな?
おっと、地面を掘り始めました。大当たり、トリュフが見つかりました。
毎年平均で、黒トリュフなら80キロ、白トリュフは3〜4キロほど採れるそうです。
やはり白トリュフの方が貴重ですね。
トリュフを使った料理といえば、このリゾット。しかし、最近ではこんな甘いデザートに使われることもあるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、レストランで夫がトリュフ料理など絶対に注文しないという。『だって動物の鼻なんかまずいに決まってるだろう』どうやら本気らしい・・・」
VDM(Vie de Merde)より