Moka [イタリア]
2〜3ヶ月前に、長年使っていたカリタのコーヒードリッパーを床に落として底の部分が大きく欠けてしまった。
なんとかバランスを取りながらサーバーにのせて使えなくもなかったが、ふと、別のコーヒーメーカーがあるのを思い出した。
キッチンの棚の奥から出してきて、今ではそれで毎日コーヒーを入れて飲んでいる。
それがこのポット。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月10日に放送)
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イタリアのお宅ではこんな感じでコーヒーを入れてるのかしら?
日本ではエスプレッソコーヒーが作れるポットとして知られています。その名も「Moka」。
「これはイタリア伝統の歴史あるポットですよ」
「これで入れたコーヒーは特別な味わいがあるんです。私にとってコーヒーはこれです。カプセルで入れたのはコーヒーじゃない」
「これを見ると、両親と一緒の朝食を思い出します」
こちらはファビオさんのお宅。これからコーヒーを入れてくれるそうです。結構山盛り。
ファビオさんのポットはちょっとデザインに凝ってますね。25ユーロ(約3,300円)で購入したそうです。結構なお値段。
「この方が美味しいコーヒーが飲めるんですよ」
ファビオさんのお部屋にはもう一つポットがありました。
「祖母が使っていたものなんです。60年から70年はたってますよ。愛着があって捨てられないんです」
そんな年代物にはみえないくらいきれいに保管してあります。
その歴史を調べるべくMokaの製造元を訪ねてみました。
「これが最初のMokaです。発明したのはアルフォンソ・ビアレッティ。当時流行していた女性のスカートをイメージして作ったんです」
ああ、確かにそんな感じに見えます。製造年は1933年。このポット、家庭でエスプレッソコーヒーが飲めるというちょっとした革命をもたらしました。
「ここに空気が入る狭いスペースがあります。熱で温められたお湯が上がってきて、ここの空気に触れます。そしてコーヒーを通って上のポットに上がってくるんです」
製造が始まって以来、3億個以上のMokaが販売されたそうです。その中に拙宅のも入るはず。
現在、部品は東欧で作られ、組み立てと仕上げはイタリアで行われているそうです。
「これでおわかりのように厚みがあります。アルミを惜しみなく使っているんです」
とは言うものの、最近は昔ほどは売れなくなってしまいました。そこで現在は自社製のヒーヒー豆も販売しているそうです。
コロナ禍でテレワークが増え、自宅でコーヒーを入れて飲む人が増えたせいか、売上も回復傾向にあるとか。
2020年には5百万個を売り上げたそうです。3年前に比べると2百万個も売上が伸びました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、カフェでエスプレッソを頼んだ。で、砂糖の代わりにパルメザンチーズを入れてしまった なぜに砂糖壺にパルメザンが入ってるんだ」
VDM(Vie de Merde)より
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