セビリアで夏休み [スペイン]
この暑さでもうバテ気味。9月まで残暑が続きそうな嫌な予感がする。
ここ数年、ゆっくり季節を楽しむなんてことをした気がしない。
それはともかくとして、週末旅はお休みなので代わりにスペインのセビリアで夏休みを過ごしてみることにしましょう。
では出発!
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年8月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
夏の太陽が降り注ぐセビリアの街。暑そう!
この暑さを凌ぐのに欠かせないのがこの扇。そしてアイスクリーム。
さて、まずはスペイン伝統の朝食をいただきにこのお店にやってきました。ここはチュロスの専門店。ココアに浸しながら頂きます。
「二日酔いで頭が重い朝に、この朝食が良いんですよ」と男性。
ええっ!日本人の私にはこんなものを二日酔いの朝に食べるなんて想像すらできない
こちらのお店では、1904年以来ずっとこうして手作りのチュロスを提供しています。チュロスってこんな風にして作るんですねえ〜。
さて、午後2時。気温はなんと38℃。地元の人たちは屋内や木陰でお昼寝。これがセビリアの伝統の一つ。
では、観光客はどうすればいいのかと言えば、涼しくて良いところがありました。それがこちらの大聖堂です。世界で一番大きいゴシック様式の建築物。広さはなんと15,000㎡もあります。
もう一つ、暑さを凌ぐ方法があります。それが、こちらのお店で売っている扇。派手なものから地味なものまで品揃えは豊富。お値段は10ユーロほど。中には1,600ユーロという高価なものもあります。よく見ると螺鈿で装飾がほどこされています。
こちらはお店の経営者。祖父から引き継いで姉妹でお店を切り盛りしています。
扇はそれぞれ使い方で言葉にもなると言います。縦にして持つと相手を気に入ったというサイン。胸元で開くと、私には婚約者がいますという意味。そして半分顔を隠せば、私と一緒にいらっしゃいという意味なんだそうです。
さて、次はとある住宅の中を見せていただきましょう。門を開けて中に入ると狭い通路の向こうに中庭があります。
「建物の壁が暑いのでここは涼しいんですよ」と住人の男性。
外との気温差は10℃。この酷暑の夏にはちょうどいい気温ですねえ〜。しかも、様々な植物が植えてあってオアシスのよう。壁にはセビリアならではの装飾がほどこされています。モザイク模様がアラブ風。
最後は闘牛場にやってきました。
「最初にローマ人が、次にアラブ人がやってきました。セビリアの建物は太陽の日差しから守るように作られてきたんですよ」と関係者。
太陽が闘牛場から見えなくなった頃、闘牛が始まります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、スペイン語の口頭試験だった。5分ほど経った頃、先生が言った。『君、スペイン語は話せるのかね???』」
VDM(Vie de Merde)より
ルミナリオス [スペイン]
わが家ではテレビを見ながら「感染拡大が止まりません、って言うなよ。感染拡大が続いています、って言えよ。車みたいにブレーキ踏みゃあ止まるってもんじゃないだから」とぼやいている。
東京の新規感染者が1万人を超えたが、まだしばらくは増加が続きそうだ。ニュースを見ていると自分が感染したわけでもないのに感染したような気分になってくるからイヤだ。
それはともかく、日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。
今回はスペインの小さな村の伝統行事を見てみましょう。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年1月18日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
炎の中を走り抜ける馬たち。普通は怖がって暴れるところですが、躊躇なく炎の中へ入って行きます。
こうして炎で清められ、一年間健康で過ごせるらしい。何世紀にも渡って継承されてきた伝統の行事です。
そう言えば、日本にも焚き火の上を歩いて無病息災というようなのがありますね。
「他にはない伝統です。私は父から教わりながら5才か6才の頃から馬に乗っています」と女性騎手。
考えてみると、騎手だって危険を顧みず馬と一緒に炎の中を走りけるのですから勇気が要ります。
このルミナリオスと呼ばれる伝統の火くぐりが行われるようになったのは17世紀のこと。
当時、伝染病で馬たちが次々と死んでいき、その亡骸を火で焼くことで伝染病を終息させることができたとか。
そのため、炎が巻き上げる煙は救いと考えられるようになりました。
映像をよく見てみると、どうも一箇所ではなくあちこちでやってるようです。
「住民にとっては特別なお祭りなんです。他にはない素晴らしいお祭りだと思います」と女性。
昨年はコロナで中止になりましたが、今年は無事に開催されました。
「続けていくことが大切です。そうしないと伝統が消えてしまいますからね」と男性。
炎の中をものともせず走り抜ける馬は、事前にトレーニングを受けているそうです。
動物愛護団体からの抗議の声に騎手たちは、炎の中を通るのは数秒だけ、馬にとって危険でも苦痛でもないとおっしゃっているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私の愛馬は、障害競技に出場した。私を乗せずに・・・」
VDM(Vie de Merde)より
ラ・パルマ島で噴火 [スペイン]
7月の週末旅で訪ねたことのあるカナリア諸島のラ・パルマ島。
山をハイキングしたり塩田を見学したりしました。それに葉巻の製造工場なんかもありました。
そのラ・パルマ島が今大変なことになっています。
あの休火山が突如目を覚ましたようです。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年10月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
煙がでて噴火しそうだという報道があったのは9月末のこと。現在はこんな状態になってました。
火山から流れ出たマグマが島の絶壁から海へと落ちていきます。ものすごい迫力。
上空からの島の写真をみると、南側に小さな火口がいくつも並んでいるのが分かります。
この中の一つが噴火してマグマが流れ出し海に堆積しています。その広さは、サッカーコート45倍にあたる、30ヘクタールにも及びます。
「最初の火山は海底4000メートルのあたりで噴火していました。それが数百万年の間に少しずつ大きくなって一つの島になったんです。そして今でも火山が噴火するたびに成長しているんです」と専門家。
よくみると建物があるところをマグマが流れていきます。
うわっ、いくつも噴火してます。まるでアニメーションのよう。火山噴火とはこういうことをいうのか・・・。
いつまでこれが続くのか専門家にもまだわかりません。
島では防災隊員が対応に追われています。避難民が自宅に戻って荷物を運びだしています。
「なんとか新しい生活を続けながら、いつ終わるとも知れない噴火が収まるのを待っています」と避難民。
こちらはその避難所になっている体育館。避難民が自宅から持ち出してきた衣服が並んでいます。
「噴火のたびに自宅が揺れて寝ているところを起こされます。また寝ようとするんですが不安でたまりません」と女性。
どう見ても住宅やら商業施設が密集している地域をマグマが流れているように見えます。
なにもないところを流れていってくれたら良かったのに。早めにおさまってくれることを願うばかりです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ウチの近くの火山が噴火した。これで二回目だ。火山灰が入ってこないように窓や雨戸を閉めていると、父が窓をいっぱいに開け放って火山に向かった叫んでいた。『男なら、思い切りやってみろ!』」
VDM(Vie de Merde)より
夏は豪華列車 [スペイン]
夏休みシーズンももう10日ほどで終了だが、週末旅の再開はまだまだ先になりそうだ。
今回は、スペイン豪華列車Transcantabricoでファーストクラスの旅を楽しみましょう。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
列車はビルバオとサンティアゴ・デ・コンポステーラをつなぐ680キロの鉄道を、あちこち観光しながら走ります。
車内はどんな作りになっているんでしょうか?
ここは出発地のサンティアゴ・デ・コンポステーラの駅(青印)。こちらのカップルと一緒に乗り込んでみましょう。ドアをあけると、ホテルのスイートルームのよう。なんだかワクワクしてきます。
さて、スタッフを少し紹介しておきましょう。こちらは客室係4人のうちの一人クリスチャンさん。食堂車の責任者はエナさん。運転手はこちらの男性ラウルさんです。
「客室は田舎の別荘みたいなものです。別荘の中にいながら次々に変化する車窓からの眺めを楽しむことができますよ」
さあ、いよいよ出発です。目的地に到着するのが目的ではない列車は、最大時速80キロで走ります。高速列車とは違います。
サンティアゴ・デ・コンポステーラから港町リバデオ(赤印)までは海岸を満喫しましょう。このあたりは岩が作り出す絶景が続いています。
野性味あふれる海岸ですが、別名を大聖堂の海岸というそうです。そう言われると、岩がそそり立つ姿は荘厳なゴシック建築を思い起こさせます。
さて次は内陸の山に向かって出発(緑印)。標高2,500メートルあまりのところにある国立公園には山々が連なります。
列車を降りて山のレストランでランチをいただきましょう。グラスに注がれているのはシードル。
お腹いっぱいになった所で列車に戻りましょう。午後はのんびりリビングで一休み。その間も列車は走り続けます。ゆりかごのように揺れる車内でお昼寝中の方もいらっしゃいます。
「木造のアールデコのインテリアは蒸気機関車に乗っているような気分になれますよ」と男性。
さて、とっぷりと日が暮れた夜の8時。厨房では慌ただしく夕食の準備が始まりました。女性シェフが料理を盛り付けていますが、揺れる列車の中では気をつけないととんでもないことになりそうな・・・。
食堂車はこんな感じ。オリエント急行みたいですね。
こんな一日が4日ほど過ぎたころ、ビルバオ(黄緑印)の少し先にある町ベルメオに到着(水色印)。ここの名所がこの半島サン・ファン・デ・ガステルガチェ(焦げ茶色)。
「素晴らしいですね。万里の頂上みたいです」と男性。
確かに、それらしきものが半島のてっぺんまで続いているのが分かります。どうやらこの半島、テレビドラマで有名になった場所らしい。
岩山のいただきには教会が建てられています。この教会を訪れた人は鐘を3回鳴らすことになっているようです。
こうして鐘の音とともに今回の旅が終わりました。
それはそうと、誰もマスクをしてなかったですね。大丈夫なんだろうか?と思いつつ、こんなことを心配しないでいい世の中になってほしいと祈るばかり。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、列車で旅に出た。予約しておいた窓際の席に座ろうとしたら、女性が先に座っていた。そこで遠慮がちに私の席だと言ったら彼女が言った。『それなら隣に座ればいいじゃない』で、結局、隣に座った。女には逆らうな・・・」
VDM(Vie de Merde)より
アンダルシアの白 [スペイン]
日曜日恒例の週末旅は今週も放送がなかったのでお休みです。
その代わりに、こんなところに行ってみましょう!
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはスペイン南部のアンダルシア地方。
霜が降りたように白い集落があちこちに点在しています。
その正体は、白い壁の建物。こうして常に白い色に保っているそうです。
「白は光を反射するから、室内の気温が上がりすぎるのを防いでくれるんだよ」
「アンダルシアの夏は40℃くらいまで気温があがります。でもこうしていると室内は8℃は低くなります」
そんなわけで一年に一回はこうして壁の塗替えを行うそうです。
壁を塗るとは言っても、これはペンキではありません。近くで取れる白い石からつくられる石灰をベースにしたもの。
ここは欧州で最後の石灰職人のいるモロン・デ・ラ・フロンテラ(青印)。
「生まれてからずっとここでこの仕事を続けてきたんだよ。祖父がここにつれてきてくれたのは私が1才の時のことだった。うちは19世紀から代々この仕事をしてきた家なんだ」と職人。
切り出した石は1200℃の窯の中で2週間熱したあと、冷水に放り込みます。
すると等温変化という現象が起きて、水に石灰が溶け出してくるらしい。
ここから東に60キロほどのところにある小さな村セテニルにもこの石灰で覆われた家々が並びます(赤印)。
とは言っても、こちらは大きな岩盤を掘って作られた洞穴住宅。家の中を見せてもらいましょう。
いたって普通の住居ですが、寝室に案内してもらうと、天然の岩肌が露出していました。
黒いシミは、ろうそくの明かりで人々が暮らしていた時代の名残だそうです。
次は、お隣の町オルベラに行ってみましょう(緑印)。ここはオリーブの栽培で知られています。
そのオリーブで作られる油はスペインでも指折りの品質を誇ります。そして、オルベラという村の名前は、オリーブの木がたくさんあることから来ているとか。
この町の家々の壁も真っ白。その向こうには、19世紀初めに建てられた立派な教会があります。
鐘楼まで上がってみましょう。窓の間からこんな素晴らしい町の眺めを堪能することができます。
アンダルシアには白い家の町や村が10箇所ほどあり、毎年40,000人ほどの観光客がやってくるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、テレビのチャンネルをがちゃがちゃやっているうちに、白黒の無声映画のチャンネルにたどり着いた。かれこれ30分以上見ているのに、内容がさっぱりわからない。で、気がついた。テレビをミュートにしていたことに・・・」
VDM(Vie de Merde)より
高齢者も外出できます! [スペイン]
先日、いつものようにジムのプールで泳いだ後に浴室のシャワー室でシャワーを浴びていると、向かいに設置されているジャグジー風呂でおしゃべりが始まった。
ああ、またやってるな”クワバラクワバラ”と思いつつ、用をすませて出てくるついでにふと目をやると、なんとマスクをしてシャグジーにつかっている。驚き!そこまでしておしゃべりしたいのか・・・。
考えてみると、あそこはコロナ以前から井戸端会議の場所だった。顔見知りの年配の女性たちが同じ時間に顔を合わせて仲良くお湯につかりながらおしゃべりしている、そういうところなのだ。やめろと言われてもやめられない・・・。
最近、細かく図入りで、マスクをしていない場所でのおしゃべりは控えてくださいというポスターがあちこちに貼り出された。もちろんそこにはお風呂の絵も描かれてある。それでここでもマスクってことになったのか・・・。
さて、そんなコロナ禍のマドリードでは、こんなことが行われていました。
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
お客様で一杯の劇場。
よく見ると皆ご高齢の方々ばかり。マスクで半分顔が隠れてますが、嬉しそうに笑顔で舞台を見つめています。
「楽しかったですね。生きてるって感じがしましたよ」
「開放感があっていい気分でした」
この日の朝、おめかしして高齢者施設を出発する高齢者の皆さん、総勢150人。ワクチン接種をすませて、これから劇場へ向かうところです。
「全員、ワクチン接種から2週間が過ぎた方々ばかりです。もちろん、マスクをしたり人と人との間を開けて感染防止をした上でですが、外出することが許されました」と施設の責任者。
皆さん、かれこれ1年も外出することができませんでした。何しろ、87〜92才という重篤化しやすい高齢者ばかり。
こうしてマドリードの街を歩くだけでもツアー旅行のような気分です。
「私はずっとマドリードで暮らしてきた都会っ子なのに、大通りを歩くなんて本当に久しぶり」
こうして冒頭のあの劇場での演芸鑑賞となったわけです。
一週間で感染者が30,000人も出ているスペイン、やることが早いですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、コロナ感染が始まって約一年。PCR検査で陰性にならないとトイレに行かれないという悪夢にうなされた」
VDM(Vie de Merde)より
雪のマドリード [スペイン]
TwitterのアカウントもFaceBookのアカウントも停止されてしまったトランプ氏が、なんの制約も受けないParlerにアカウントを開設するのではと危惧したGoogleとAppleが、Parlerのアプリの配信を停止したとか。なんだかすごい徹底ぶり。
さらに、同氏が「核のボタン」にアクセスできないようにするための方法も検討されているとか。
確かにあんな人がそんなもんにアクセスしたら恐ろしいことになりそうな・・・。ホワイトハウスに籠城するのもあと一週間あまり。長い。
さて、東北地方は大雪で大変なことになっていますが、スペインの首都マドリードも異例の積雪を記録しているそうです。
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年1月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
50年ぶりの雪に興奮気味の市民が、通りを挟んで雪合戦をはじめました。
日曜日の朝、軍が除雪に取り掛かりました。雪はやんだものの、急激な気温の低下で積もった雪が氷のようになっています。
「これだけの積雪ははじめてです」と軍関係者。
このままでは道路を歩くこともできません。ボランティアの一般市民も除雪をはじめました。しかし、ちょっとこの道具では頼りない。雪に慣れてないんでしょうね。
「厳しい外出制限の中、またコロナ感染の最中に、軍が一生懸命やってくれてますから、私達も手伝いたいんですよ」とボランティアの一人。
この大雪、Philomenaという名の冬の嵐がもたらしたもの。土曜日の夜から交通機関はマヒ状態。空港も駅もご覧の通り。
「乗る予定だった列車の運行が取りやめになってしまいました。どうやって家に帰れば良いのか途方にくれます」と女性。
政府は市民に対し、外出は避けるように厳しく求めていますが、この雪に惹きつけられ様々な人々が表に出てきてしまいました。中にはスキー板で散策する人もいます。
「前に積雪したのは50年前の1961年で、私が8才の頃でした」と女性。
「雪で学校が休みになったのは初めてです」と女学生。
外出は控えるようにと言われても聞かない人がいるのはどこも同じ。広場には雪遊びを楽しもうと大勢の人が押しかけてきました。
皆、コロナ疲れか・・・。
因みに、2021年1月3日までの一週間のスペインの新規感染者数は16,852人。あれ、日本より少ない。日本は23,600人ほど。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、11才になる娘に雪が降っていると教えてやった。すると娘が言った。『フェイスブックで言ってたの?』娘よ、うちの窓を開けてみなさい」
VDM(Vie de Merde)より
外出禁止の街17 [スペイン]
アベノマスクが届いたのでつけてみた。サイズは特に問題なかったけど、どうも顔にフィットしない。上下左右に隙間ができてしまう。
やっぱりこれは素材のガーゼを利用するのが良いということになり、分解し裁断し、ソデノマスク(半袖Tシャツの袖で作ったマスク)の中に挟むことにした。
これで、万が一自分が無症状の感染者だとしても人に感染させるリスクは下がるはず。あわよくば自分が感染することも予防してくれることを願うばかり。
そして、あの酷暑の夏までにはコロナが収まってくれることを祈ります。
さて、日曜日恒例の週末旅はお休みです。本日は外出禁止の続くスペインの首都マドリードを、鳥の目になって訪ねてみましょう。
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年4月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
太陽の門(プエルタ・デル・ソル)と呼ばれる広場にあるマドリードのシンボル “クマとイチゴノキ” のブロンズ像。周りに人影はありません。
真っ白の市庁舎。大通りも、観光客で賑わっているはずの名所も静まり返っています。
サッカーの競技場もご覧の通り。大勢の観客でいっぱいになる日はいつになるのか・・・。
こちらの男性はプロの写真家。この珍しいマドリードの今を記録しています。
「どこも何度も通った場所ばかりですが、まるで凍り付いてしまったかのようです。現在のマドリードを記憶しておくために写真に収めておきたいんです」
さすがにプロのカメラマン、おもしろいアングルで一枚。ここはマヨール広場。
「こちらは元市庁舎だった建物です。80年代から90年代にかけて、芸術家がファサードにフレスコ画を描きました。他にないユニークな建物だと思います」
フレスコ画と言っても現代的ですね。
空の旅を続けていると、元病院だった建物が見えてきました。ちょうど今から100年ほど前には、スペイン風邪の感染者を毎日収容していた場所です。
ちょっと翼を休めて地上に降りてみましょう。ここはソフィア王妃芸術センター。あのゲルニカが展示されている美術館です。
エンソさんは技術館のセキュリティ担当。誰もいない展示室をパトロール中。一番のお気に入りはやっぱりこの絵です。
「こんな状態なので、誰にも邪魔されることなくじっくりと作品を鑑賞することができます。普段は気にしないような細かなところまで見てしまいます。こうしていると、絵が私に語りかけてくるような気がします」
さて、こちらは大都会の緑のオアシス、レティーロ公園。いつもなら散策やジョギングを楽しむ人たちで賑わっているのですが、今は動物たちの天国。
アヒルに鳩にカモ。そして自由猫も自然の中でのびのび動き回っています。その動物たちのお世話をしているのがソレダさんです。
「動物たちはいつもは人目につかないところに隠れているんですが、今は堂々と公園の中を歩き回っています。観光客もいませんし、犬に追いかけられるなんこともありませんからね」
午後3時になると自由猫のために餌を用意します。
のんびりした時間を過ごしていると、救急車のサイレンが聞こてきました。感染者を載せているのでしょうか?
そんなことを考えていると、教会の鐘の音が追いかけるように響いてきました。ここはアルムデナ大聖堂。ミサの時間になったようです。
「どんな時であれ教会の活動は続けなくてはなりません。そのためにミサはインターネットで配信されているんです」と助祭。
インターネットは私達の社会になくてはならない存在になってしまいましたね。
静かな大都市マドリードは、しばらくはこのままになりそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、そして外出禁止になってから、Wiiフィットのおかげで体型をキープ。10年も前のものだが、ジムに通うよりずっと効果がありそうだ」
VDM(Vie de Merde)より
樹齢1000年! [スペイン]
欧州の猛暑は、その勢いをさらに増して居座り続けているようです。
フランスのある都市では45℃を超えたとか。ニュースの映像を見ているだけでもうぐったり。
この暑さ、かなり危険ですね。大きな被害が出ないことを祈るばかりです。
さて、本日は古いオリーブの木のお話です。その歴史は紀元前にまで遡ります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年6月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはスペイン東部の都市バレンシアから250キロほど奥まったところにある小さな村オリエテ(Oliete)。硬い岩山の上に作られた村です。
周りの土地にはたくさんのオリーブの木が植えられています。
かつてオリーブの栽培が盛んでしたが、そのまま放置されてしまった木が数多くあります。
その多くは樹齢数百年にもなるそうです。しかも中にはローマ時代にまでさかのぼるものもあるとか。
このような歴史ある大切な木を放置したままではいけない!と、住民たちが立ち上がりました。
その中の一人がカルロスさん。カルロスさんはバルセロナから家族でこの村に移住してきました。
「この村が大好きなんです。家を買って住み始めると、隣近所の方たちと知り合いになりました。そしてこの保存会のことを知ったんです」とカルロスさん。
昔ながらの方法で水路を作っていきます。大変な作業ですね。
ローマ帝国が現在のスペインを支配していた当時に作られた道路 “アウグスタ街道” 沿いに、数千というオリーブの木が植えられました。
バルセロナから南に下りたところにあるラ・セニア渓谷には、長寿の木が数多く残っています。
「この木は、コンスタンティヌス1世の時代の西暦314年に植えられたものです」と保存会の会長さん。
すごいですね。1700年経った今も枯れずに生きてきたオリーブの木。
しかし、中には掘り起こされて海外に売られて行ったものもあるとか。
「多くの木が外国に売られてしまいました。その時になって初めて、我々の大切な宝物がなくなっていくということに気がついたんです」
こちらのお二人はボランティアでオリーブの生育状況を調べています。この木は幹周りが4.68メートルあり、樹齢は1000年をはるかに超えているとか。
保存会では地元で野菜などを栽培している農家にオリーブ油の製造販売を呼びかけています。
それに答えて、この農家では、樹齢1000年のオリーブの木からオリーブ油を製造し、年間100本ほどを販売しているそうです。価格は60ユーロとかなりの高級品。
「若い木より古い木の方がポリフェノールの含有量が多いんです」と野菜農家のカルロスさん。
古いオリーブの木から採れるオリーブ油は化粧品にも使われるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、裸で寝ることにした。幸い、窓の外には大きな木があって隠してくれるから雨戸を閉めないで寝た。しかし、朝、目がさめると太陽の光が部屋いっぱいに差し込んでいた。誰かが木を切ったらしい 」
VDM(Vie de Merde)より
カステイ [スペイン]
オランド大統領のもとで首相を務めたこともあるマニュエル・ヴァルスが、来年の5月に予定されているバルセロナの市長選に出馬すること正式に発表しました。
フランスの国会議員でしたが、すでに辞職したようです。
ヴァルスはバルセロナ生まれ。20歳の時にフランス国籍を取得しパリ大学で学んだ後、政治の世界に飛び込みました。
首相を務めた後、大統領選に立候補することを宣言しましたが、結局、社会党の大統領候補にはなれず戦線離脱。
その後の国民議会選挙では社会党で出たのか共和国前進で出たのかよくわかりませんが、とにかく当選し国会議員を務めていたようです。
長年連れ添ってきた奥さんとも離婚(最近、新しい恋人ができたらしい)、フランスではもう将来はないと思ったのか故郷に戻ることになったようです。
因みにカタルーニャ独立には反対の立場を取っています。
来年の5月はどのような結果が待っているのやら・・・そしてカタルーニャ独立問題はどうなっているのか・・・。
本日はそのカタルーニャで行われる伝統ある行事カステイ(日本では『人間の塔」と呼ばれている)のお話です。
今年はじめてフランスのチームがこの行事に参加するそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
カステイはカタルーニャ地方の都市タラゴナで2年に一度開催されます。
ご存知の方も多いと思いますが、こうやってできるだけ高く人間の塔を作るのが目的です。
「これはカタルーニャ地方の伝統です。守り続けていることを誇りに思います」と男性。
あれっ〜、下で支える役目の男性、シャツの襟を奥歯でかみしめています。こうして踏ん張っているのかしら???
力のバランスが崩れると、向こうのチームのように崩れてしまいます。
「チーム全体が協力し合うことが重要なんです。上手く行くまでに20年かかったチームもあります」と責任者の方。
メンバーにはそれぞれ役割があります。大人が基本構造を作り、子供がその頂へと登っていきます。その高さは5階建てのビルに相当するそうです。
「重要なのはこのベルトです。こうしてしっかり腰に巻くことで塔の重みを支えることができるんです」と男性。
そしてこちらは今年初めて参加することになったフランスチーム。
とりあえずタラゴナの街角でデモンストレーション。おっ、ベルトを巻いでがんばってます。
てっぺんに上がるのはソヤラちゃん。大丈夫なのかな?怖くないのかな?
「上がるまで少し緊張します。でも大丈夫です」
おお、デモンストレーションはうまくいったようです。本番でも成功するといいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、スペインの学校でフランス語の教師をしている。生徒たちに『ナポレオンって誰か知ってる人?』と聞いたら、生徒の一人が手を上げて言った。『先生、アメリカ大陸を発見した人です』」
VDM(Vie de Merde)より