週末はパルマで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はイタリア北部の都市パルマを旅します。パリからはミラノ経由で飛行機と列車を乗り継いで3時間ほど。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年4月22日に放送)▷が出てこない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
19世紀まではパルマ公国として繁栄していた都市パルマ。それにふさわしい町並みです。
ここはドゥオーモ広場(青印)。パルマで生まれ育ったというエリザベータさんが街を案内してくれます。
まずは正面にあるパルマ大聖堂を見学してみましょう(赤印)。無料で入れますが少々暗い。2ユーロ出すと、ご覧の通り明かりがつきます。
ほほ〜、壁一面に絵が描かれています。一番の見どころはドームの天井。渦を巻く雲の中を天使に導かれながら聖母マリアが天に登っていく場面が描かれています。500年ほど前に描かれた世界初のだまし絵と言えるかもしれません。
さて、パルマのグルメと言えば、プロシュットと呼ばれる生ハム。早速、食べてみることにしましょう(黒印)。ここはルカさんのお店。ハムやソーセージなどの加工肉が所狭しと陳列されています。
生ハムはこんな具合に薄く切るのがいいそうです。ついでにフォカッチャも買ってランチのお弁当にしましょう。合計で3.15ユーロ。安上がりランチですね。そしてパルミジャーノ・レッジャーノの試食というおまけ付き。
お腹がいっぱいになったところで、次はこちらの宮殿を見学しましょう(緑印)。こちらは敷地内にある劇場(水色印)。1610年に作られた木造の劇場は5,000人が収容できます。そのすぐ隣には美術館がありイタリア美術の傑作が展示されています。その中の一つがこのダ・ヴィンチの作品。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。オーナーのパトリシアさんが迎えてくれました。3人のお子さんたちが巣立った後のお部屋を民泊用に提供しているとか。1泊90ユーロ。サロンにはフィルムノワールで活躍したパルマ出身の男優リノ・ヴェンチュラの本が飾ってありました。なんと、そのお子さんとお孫さんがここに宿泊したことがあるらしい。今晩のお部屋はこちら。
夜はオペラ鑑賞に出かけましょう(こげ茶印)。とは言っても本番ではなくリハサール。5〜10ユーロで見ることができます。オペラと言えばついついかしこまって見るべきものと思いがちですが、これなら気楽に鑑賞することができます。
翌朝は、こちらのお店で朝食をいただきましょう。60年も前からご夫婦で守ってきたお店です。飲み物は当然ながらカフェオレではなくカプチーノ!ふわふわで美味しそう。毎日通ってくる学生さんもいます。ご夫婦にとっては息子も同然らしい。
美味しいカプチーノでエネルギーをチャージしたら10分ほどバスに乗って郊外へと向かいましょう。そこにあるのは、世界最大の迷路(黄緑印)。植わっているのは竹。上から見たらそれほど難しいようにはみえませんが、中に入ると迷路を抜けるのは簡単ではないのがよくわかります。入り口でもらうリストバンドには緊急の電話番号が書かれてあります。
「なん度か電話しようかと思いましたが、なんとか自力で行けそうです」
では、最後に市街地に戻って夕食をいただきましょう。やってきたのはこちらのお店(オレンジ印)。迎えてくれたのはシェフのマリオさん。ハムやソーセージの盛り合わせ、パスタ、ラビオリなどが10ユーロ前後で食べられます。
厨房でマリオさんが本場のリゾットの作り方を教えてくれました。浅い鍋にお米を入れたら白ワインを注ぎ入れます。サフランの色のついた液体を加えて火を通します。これを盛り付けたらできあがり。あの茶色のソースはなんだろう?真ん中にトッピングしたのはすみれの花。
見納めはパルマの夜景。
******* フランス人のつぶやき *******
「私と一緒にTGVに乗りたい人なんて誰もいない。この3年というもの、例外なく乗れば必ず遅れるか運休になった 」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯209 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回のお題は今が旬のイチゴ。モンペリエにあるレストランのシェフがチャレンジしてくれます。
ではスタート!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年4月15日に放送)▷が出てこない場合は→こちらをクリック。
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
水道橋の下にあるのはモンペリエの青空市。
ここで待ち合わせたのがシェルのブリスさん。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
こちらはイチゴ。数週間前から収穫が始まりました。いくつかある品種のうち、こちらの種類を選びました。この種類のイチゴなら魚にも野菜にも合うとか。これが5ユーロで残りは25ユーロ。
次は野菜を求めて八百屋さんにやってきました。材料費を抑えるコツは形をあまり気にしないこと。味に代わりはありません。で、曲がったアスパラガス、ニンジン、さつまいも、ズッキーニ、ベルギーチコリ、レモン、ルバーブ、ミントとコリアンダーのハーブを購入。これが合計で9.60ユーロ、残りは15.40ユーロ。
次は魚屋さんにやってきました。購入したのはヘダイ。お店で3枚におろしてもらいます。これが11.20ユーロで残りは4.20ユーロ。
最後はオーガニック専門店で雑穀のキヌアを購入。手元に残ったは0.87ユーロでセーフ!ではシェフの厨房で調理の開始。
まずは前菜のカルパッチョから。
ヘダイを薄切りにしたら、さいの目に切ったイチゴと一緒にお皿に盛り付けます。レモン汁とオリーブ油をかけ、ハーブをトッピングしたら塩コショウして出来上がり。
次はメイン料理。
キヌアはここで使うようです。ニンジン、ズッキーニ、アスパラガスを適当なサイズに切ります。取り除いたアスパラガスの硬い部分は捨てませんよ。スープを作る時に使います。野菜に火が通ったらこんな具合にお皿に盛り付けます。イチゴやチコリ、ハーブものっています。ベジタリアン向けの一皿。
最後はデザート。
スライスしたイチゴとコンポートにしたルバーブを器に盛り付け、ミントのシロップを凍らせたものをフォークでかき氷風にしてトッピングします。ちょっとおもしろいですね。爽やかなデザートになりそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ヨーグルトにイチゴのジャムをいれようとして、ボロネーゼソースを入れてしまった。みかけは全く同じだが、味が・・・」
VDM(Vie de Merde)より
週末はザルツブルクで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はモーツァルト生誕の地ザルツブルクを旅します。パリからは空路で3時間半ほど。想像以上に時間がかかりますね。
では出発!
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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
丘の上のお城(青印)とザルツァッハ川。昔、ザルツブルクに到着し、駅から歩いてこの川を渡ると歴史的な町並みが迎えてくれたことを思い出します。
市街地に入るとカリヨンの音が聞こえてきました。そこは元司教の館(赤印)。50メートルほど上にある塔に上がってみましょう。司教の館だけあってバロック風の天井がゴージャス。
190段の階段を上がりドアを開けると、歯車の複雑に噛み合った機械室に到着。一日に3回、このマシーンが自動的に動いてカリヨンを鳴らすそうです。なんと40曲もの音楽を奏でることができるとか。
そして、こちらの黄色い建物がモーツァルトの生家(黄色印)。モーツァルトは16歳までここで暮らしたそうです。今は博物館になっており様々なものが展示されている。こちらはレクイエムのオリジナル楽譜。
「彼は小男で肉付きもよく決してハンサムとは言えない容姿でしたが、肖像画の方は見栄えよく描かれています」と館長。
通りにはモーツァルトをテーマにした土産品店が並んでいます。その中の一つがこちらのチョコレート店(こげ茶印)。1884年、このお店で生まれたのがモーツァルトのチョコ。アーモンドパウダー、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ等々を使ったヌガーをチョコでくるんだもの。お店のチョコはすべて手作りだそうです。
さて、ザルツブルクと言えば、やはりこの映画。専用の観光バスが走っているようです。
「あそこに見えているのが映画に登場した修道院です(水色印)」とガイドさん。
「母がよく歌ってました。この映画と言えば母を思い出します」とオーストラリアからの観光客。
これがあのシーンが撮影されたあづまや(緑印)。バスツアーの最後はこちらの墓地を散策します。
さて、市街地を歩いていると古くから続く老舗が数多くあることに気が付きます。看板もどこか歴史を感じさせます。
その看板を作っているのがこの錠前・金具製造店(黒印)。なんと創業は600年も前のこと。薬局から量販店まで、町の商店のあらゆる看板をつくっているらしい。マクドナルドの看板も雰囲気をぶち壊さないように古めかしいものになってます。さすが世界遺産の街。
お店の軒下には初代の看板が残っていました。そこには1656年と刻印されています。かつては蹄鉄を製造していたようです。
さて、夜は街で最古のビアホールに行ってみましょう(オレンジ印)。ビールをついでもらってテーブルに向かいますが、空いた席がなかなか見つかりません。テーブルによっては1週間前から予約が入っているところもあるとか。人気ですね。
「オーストラリアで一番いいビールが飲めるんです。軽いから何倍飲んでも酔いませんよw」
「天に召されたらビールなど飲めないから今ここで飲んでおくんだよw」
最後は、こちらの劇場に行ってみましょう(紫印)。100年ほど前に作られたマリオネット専用の劇場です。これまた世界遺産になっているそうです。人形の制作も全部ここで行われています。人形のまとう衣装も手がかかっています。
公演のリハーサルを見せてもらいました。やはり題目はあのモーツァルトの作品でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、「魔笛」の公演を見に行った。そして非常にめずらしい体験をした。隣に座った年配の女性が呼吸補助機のようなものを付けていて、3時間もの間、モーツァルトを聞きながら、同時にダースベーダーも聞いてしまった」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯208 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回は、プロヴァンスの小さな町にあるレストランのシェフが、今が旬のアスパラガスを使った料理でチャレンジしてくれます。
ではスタート!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年4月8日に放送)▷が出てこない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらが今回の主役、プロヴァンス産グリーンアスパラガス。
そしてこちらがシェフのニコラさん。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
こちらはアスパラガス畑。生産者さんを訪ねて産地直売で購入します。こうして音が出ると新鮮な証拠だそうです。
予算に限りがあるので少々形が悪いものでも買います。味は同じですから工夫すればおいしく食べられます。全部で1.3キロを購入。これが14.50ユーロで残りは15.50ユーロ。
次は市場にやってきました。まずはチーズ屋さんで山羊のチーズを購入。これが5.50ユーロ。
残りの10ユーで、玉子、オレンジ、オリーブを購入。これが合計で3.15ユーロ、残りは6.85ユーロ。
最後は、スペルト小麦を購入。スペルト小麦は古代から栽培されてきた小麦ですが、最近、健康食品として市場を広げているそうです。これが3.85ユーロで、手元には3ユーロが残りました。
お買い物はこれで終了です。余裕で予算内に収まりました。では調理の開始。
まずは前菜から。
形の良いアスパラガスを使います。節の部分を削ぎ落としたら、下の硬い部分を切り取ります。浅めの鍋で炒めたら少量の水を加えて蒸し焼きにします。オレンジは皮を向いて小さく切っておきます。玉子は”ミモザ”(茹でて刻んでマヨネーズと合わせる)にします。オリーブは種を取って半分に切ります。これをお皿に盛り付けたら出来上がり。
次はメインのリゾット料理。
浅い鍋で小麦に火を通します。アスパラガスをフライパンで焦げ目が付くくらいに炒めます。これを盛り付けたら出来上がり。
最後はデザート。形の悪いアスパラガスを刻んでジャムにします。これを山羊のチーズにのせたら出来上がり。簡単そうですが、ジャム作りに時間が掛かりそうですね。
どれも春らしい料理になりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「美味しい料理を作れるように努力すると約束させられてから、ウチの夫は、味にうるさいあいつが認めたものだけしか食べないと言い出した。あいつとは、わが家のニャン」
VDM(Vie de Merde)より
週末はドルで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回は、ブルゴーニュ地方の中心都市ディジョンから50キロあまり南東に行ったところにあるドル(Dole)を旅します。
パリからは列車で2時間あまり。大昔、雑誌に出ていたドルの写真が美しすぎて、同じ場所と同じアングルで写真を撮りに行ったことがある。記憶の中のドルは中世の町そのものだった。今はどんな町になっているのかな。
では出発!
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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
小さな町だと思ってましたが、こうしてみるとそれなりの規模。古い建物が並んでいるのは昔と変わらない。
小さな路地を歩いていると迷子になりそうですが、町にはこんな仕掛けが施されていました。ネコのイラストが描かれたプレートが4キロに渡って道路に埋め込まれています。この方向に沿って歩いていくと町の名所をもれなく見物することができます。
まずはこちらの建物(青印)。壁一面にドルの有名人が描かれています。そしてこちらは元礼拝堂で現在はホールとして使用されています(赤印)。さらに運河沿いを行くと、世界的に知られる人物の生家があります。細菌学者パストゥールはこの家で生まれ育ちました(緑印)。現在は博物館になっています。
さっそく中を見学させてもらいましょう。研究や実験に使った器具や書物が展示されています。そしてパストゥールの意外な才能を発見することもできます。それは肖像画。すべてパストゥールが描いたもの。どうやら母親が教育の一貫として絵を習わせていたらしい。
次は自転車で川沿いに郊外へと向かいましょう。途中にはこんな断崖絶壁のある場所もあります。さらにペダルと漕ぐと静かに流れる運河があります(水色印)。
往復で1時間半ほどのサイクリンを楽しんだらお腹が空いてきました。美味しいものを食べるために観光案内所にやってきました(こげ茶印)。ここで手に入れたのが一枚9ユーロの試食パス。これを持って地元のグルメをいただきましょう。
まずやってきたのがワイン専門店。
「これはうち独特のワインで、クルミやヘーゼルナッツの香りがします。コンテチーズによく合いますよ」
それなら次はチーズ屋さんに行ってみましょう。いただいたのはコンテチーズ。温度高めで熟成させているらしく、柔らかで溶けやすいチーズになっているそうです。最後は甘いチーズとマカロンで締め。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。ドルの市街地から車で30分ほどのところにあるちょっと変わったジットにやってきました(黄緑印)。こちらが今晩泊まるお部屋。全長4メートルの巨大な樽のような建物。これなら日常を忘れて静かな夜をすごせそうです。夕食は外で食べます。とは言ってもお店ではなく建物の前で火を焚いてキャンプ気分。オーナーが作ってくれた料理を温め直していただきます。大小のソーセージとじゃがいもとチーズ。美味しそう。
翌朝はまたドルの市街地に戻りましょう。町の中心にそびえ立つのがノートルダム教会です(紫印)。16世紀に作られましたが中はゴシック様式。目を引くのはこのステンドグラス。大きいですね。普通の3倍ほどのサイズ。
さらにこの教会にはもう一つお宝があります。それがこちらのパイプオルガン。管の数は3,500本もあるそうです。オルガン奏者のピエールさんは毎週日曜日にこうして演奏しているとか。一緒に上の階に行ってみましょう。そこにあるのが数え切れないほどの管。設置された頃から手つかずのままのものもあるようです。
さて最後は屋内市場にやってきました(オレンジ印)。土曜日は午前中から大勢の人が集まってきます。ここで食事もできるようです。今はお昼前の食前酒?楽しそう。
では乾杯!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、列車で小さい子のいる家族と一緒の席になった。子どもたちは旅そっちのけでゲームで遊んでいる。母親はと言えば、ハリー・ポッターを子どもたちに読み聞かせていた。聞いていないのに・・・」
VDM(Vie de Merde)より
黄金の崖道 [コート・ダジュール地方]
お天気がいいのに洗濯物は部屋干し。こんな昼に〜、外干しできないなんてぇ〜(←忌野清志郎風)。
さて、桜が終わって新緑の季節が始まった。この頃の花と言えばツツジ。近くの公園のツツジが三分咲きくらいになっている。こうして季節は巡り巡ってまたあの暑い夏がやってくる・・・。
本日は夏のバカンスを先取りするようなコート・ダジュールの海沿いを走る伝説の道、レステレル道路(Route de l'Estérel)を紹介しましょう。
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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
レステレル道路を走り抜けていくレトロな車。
サン=ラファエルとカンヌの間をつないでいるのがこの道路。別名を黄金の崖道(Corniche d'Or)と呼ばれています。
今年は開通120周年。それを記念して古い車の愛好家たちが集結しました。レトロな車がこの道路に馴染んでとってもおしゃれ。
空から見渡すと地形がよくわかります。確かに崖道。そのそばにプール付きの別荘のようなものが立ち並んでいます。
この日の朝、サン・ラファエルに集まったレトロ車愛好家の皆様方。中には当時のファッションで身を固めたきらびやかな方々もいらっしゃいます。
「古い車にのって風景を楽しんだり、昔を思い出したりして楽しい時間をすごすんですよ」と男性。
「この道はフランスで一番美しい道だと思いますよ」と女性。
入り組んだ海岸線を辿るように作られた道路は、20世紀初頭、観光地としてコート・ダジュールが発展した歴史を象徴しています。
長い時間と困難な工事を経て完成した道路は1903年に開通しました。そこには20キロに渡って雄大の自然の風景が広がっています。
「写真を撮ってスイスに住んでる友人に送るつもりです。こちらは青い海、そしてあちらは赤い色の岩山。素晴らしい眺めです」
「この道を走るとずっと海が見えます。それがいいですね」
こうして今でも地元の人たちやツーリストが自然の風景を堪能しているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、車を運転していると友人に出くわした。彼女がこちらを見て言った。『お隣のワンちゃん、可愛いじゃない』おいおい、隣にすわっているのは私の母だよ」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯207 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回は、養蜂家がハチミツを使った料理でチャレンジしてくれます。
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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはランスの屋内市場。長い歴史を持つ市場です。建物もなんだか魅力的。
ここで待ち合わせているのが養蜂家のサンドリヌさん。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
まずやってきたのが肉屋さん。購入したのは真空パックのささみ肉。これが12ユーロで残りは18ユーロ。
次は八百屋さんです。ニンジン、カブ、そしてパイナップルを購入。パイナップルはもちろんデザート用です。これが合計で5.25ユーロで残りは12.75ユーロ。
次は市場を後にして魚屋さんにやってきました。ここで購入したのがホタテ。これまた真空パック。これが12ユーロで残りは0.75ユーロ。
お買い物はこれで終了です。ハチミツは自前なのでタダ。予算内に収まりそうです。では調理の開始!
まずはデザートから。
パイナップルの皮をむきカットしたらハチミツで覆ってオーブンで焼きます。むむむ、どんなデザートになるのやら。
次は、前菜のホタテ料理。
一つは薄切りにしてカルパッチョにします。もう一つはバター焼きにします。暖かいのと冷たいののコラボ。ソースはハチミツとライムを混ぜたヴィネグレットソース。両方に使えます。
最後はメイン料理。
ささみ肉をバターで炒めます。そこに茹でたニンジンとカブを加え、オレンジ風味のハチミツを投入してさらに炒めたら出来上がり。
デザートはこんな感じになってました。ハチミツは4種類を使い分けたようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫が寝言で言った。『僕の可愛いミツバチちゃん、こっちへおいで』彼の新しい秘書はマーヤという。毎日同じオフィスで9時間一緒にすごしている・・・」
VDM(Vie de Merde)より
週末はライプツィヒで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はドイツ中部の都市ライプツィヒを旅します。パリから列車なら7時間20分ほど、空路なら3時間半。どちらもフランクフルト経由。
では出発!
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旅の足はこの車。東ドイツ時代の国民的乗用車トラバント。これにのって中心街に向かいましょう。
新旧の建物がいりじ混じったこの都市は、20世紀には工業地帯として発展を遂げていました。それを象徴するかのような場所に行ってみましょう。
ここは元紡績工場シュピネライ(青印)。1世紀に渡って稼働し続け、8000人の従業員が働いていました。今は、アートギャラリーとしての役割を担っています。またここには芸術家のアトリエもあり、制作風景を見学することができます。
そして宿泊施設もあります。一泊100ユーロほど。元は工場の労働者が暮らしていた建物だそうです。ここが今晩の宿らしい。
さて、近代的な高層ビルの上からライプツィヒの街を眺めてみましょう。第二次世界大戦の空爆で街の58%が破壊されてしまいましたが、よく見ると歴史的建造物があちこちに残っています。
こちらは古いアーケード街(赤印)。商業都市としても栄えたことがよくわかります。そして現在は人気の観光スポットになっています。年間で600万人の観光客が訪れるとか。すごい数!
また、ライプツィヒと言えば音楽。何しろここはワグナー生誕の地。しかも、バッハが亡くなるまでの25年間をここで暮らしていました。市電の向こうに見えていたのは歌劇場(焦げ茶印)。そしてこちらはコンサートホール(黄緑印)。
「私はミュンヘンから来ましたが、ここの管弦楽団は素晴らしい演奏で知られてますよ」と男性。
演奏はブラームスのレクイエム。
さて、次は夜の街を散策してみましょう。ベルリンの壁崩壊で放置された場所がいくつもありますが、そこはこんな具合にアーティストの表現の場所に生まれ変わっていました。またここは管工機材の工場でしたが、今はビリヤードクラブやビーアホールとして使われています。
翌朝は、公園にやってきました(緑印)。ここのビアガーデンならこんな豪華な朝食を取ることができます。28ユーロで食べ放題!お昼も夜も食べに来られそう。
次はちょっと変わったところに行ってみましょう。市街地から少し離れたところにある博物館(黒印)。旧東ドイツの秘密警察について知るには最適の場所。案内してくれた男性はかつて秘密警察で仕事をしていたとか。市民の知らない間に電話の会話は盗聴されていました。さらに一般市民のうちの1万人ほどが協力者として活動していたそうです。
最後はこんなところに行ってみましょう。1910年、ここは巨大なガスタンクでしたが、現在は展示会場として使われています。壊さず再利用するということですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「義理の弟が私たちの結婚式の音楽を選んでくれた。教会に入る時の音楽はダースベーダーのマーチ・・・」
VDM(Vie de Merde)より
お菓子のサン=トノレ [フランスのお菓子]
先日、マヨネーズが切れかけていたのでスーパーで買おうとして驚いた。値段が今までの1.5倍!玉子の値段が上がってるからしょうがないなあ〜。
グラノラも値上がり。こちらは値段を上げずに量を減らすという作戦。買う方もよくよく見極めてから買わないとだめですな。
とは言うものの、見極めようとすると何も買えなくなるくらい殆どの商品が値上がりしている。消費者には厳しい時世となってしまった。
それはさておき、本日はパリ生まれの甘いお菓子のお話です。
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お天気がイマイチでも、こんなお菓子があったら気分は上向きです。
その名はサン=トノレ(Saint-Honoré)。シュー皮と生クリームとカスタードクリームでできています。
こちらはパリのサン=トノレ通り。通り沿いに少し歩くと演劇の殿堂コメディ・フランセーズがありますが、19世紀、その途中の通り沿いにシブストというケーキ屋さんがありました。
そこで生まれたのがサン=トノレです。サン=トノレはまたたく間に近隣のお店でも売られるようになりました。
因みにサン=トノレはパン屋さんの守護聖人。
シブストはなくなってしまいましたが、こちらのお店ではスペシャリテとして販売を続けています。
「販売戦略なんてものもないのに、一般市民の間に広がって伝統のお菓子になったんです」
そして、その味を支えているのがノルマンディで作られた乳製品。
そんなわけでノルマンディにやってきました。ここには様々なサン=トノレがあるらしい。プレーンタイプ、チョコレート味、カプセル型など。
パティシエのジャン=フランソワが実際に生産者を訪ねてみました。まずは小麦粉。
「ノルマンディ産小麦から作られたオーガニックの粉です」と生産者。
もちろん生クリームやミルクもノルマンディ産。
これを使ってジャン=フランソワさんがサン=トノレを作ります。まずは土台となるパイ生地作り。
その上にカラメルソースをかけたシューとカスタードクリームをのせます。最後に生クリームを絞ってできあがり。
クリーム好きにはたまらない一品ですが、お持ち帰りはちょっと大変そう。
振動で形が崩れてしまいかねません。大切に、揺らさないように気をつけましょう。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、古き良き時代の伝統がなくなっていくのを目の当たりにした。娘のボーイフレンドが携帯メールで結婚を申し込んでいた」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯206 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回はリモージュの仕出し店のシェフが、すべての料理にパンを使ったメニューでチャレンジしてくれます。
ではスタート!
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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはリモージュで一番大きい屋内市場。
シェフが入り口のところで待っていてくれました。早速、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
まずはお題のパンを選びに市場に入っていきました。この茶色いパンはそば粉入り。発酵時間が長いので前日から生地を作っておくそうです。これは前菜用に買いましょう。さらに、ライ麦と小麦をミックスしたパンはメイン料理に、丸いリュスティックというパンをデザート用に購入。これが全部で7.53ユーロ。残りは22.47ユーロ。
次は生産者がお店を出している市場にやってきました。ここでは、マーシュ、リンゴ、洋梨、玉子を購入。これが8.06ユーロで残りが14.41。
さらに、こちらのお店でパストラミを購入。パストラミとは、牛肉に香辛料で味付けし燻製にしたもの。これが4.91ユーロで残りは9.50ユーロ。
なんとこれでお買い物は終了です。こんなに残っちゃっていいの?と思ってしまいますが、大丈夫らしい。では調理の開始!
まずは前菜のニンニクスープとそば粉のクルトンから。
大量のニンニクをスライスして鍋で炒めます。小麦粉を適量加えたらブイヨンを注ぎ入れます。そこに玉子の白身を加えてよく混ぜ合わせるととろっとしたスープが出来上がります。
次はメイン料理のパストラミのサンドイッチ。
パンをトーストします。なにやらスティック状のパンも一緒にオーブンに入れたようです。あれはそば粉入りのパン。
さて、トーストしたパンにバターを塗って、マーシュ、パストラミの順にのせ、スライスしたピクルスをトッピングしたらパンを上にのせて出来上がり。
最後はデザートのフレンチトースト。
玉子をといたら牛乳、砂糖、ハチミツ少々を加えます。これにリュスティックを入れて汁を吸わせ、バターを溶かしたフライパンで焼きます。粗切りにしたリンゴも周りがカラメル状になるまでフライパンで焼きます。これをフレンチトーストの上にのせ、濃厚で硬めの生クリームをトッピングして出来上がり。
前菜のスープは、食べる直前に、オーブンで焼いたスティック状のそば粉入りパンの上からかけていただきます。美味しそうだけどあの量のニンニクとなると少々心配。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、一家団欒で食事をしていると、45才にもなって恋人がいない私の話になった。で、なにもないわけじゃないと私が言うと、お前は選びすぎなんだと言う。そりゃそうよ、独身の男性に限るもの」
VDM(Vie de Merde)より