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観光列車GPX [スイス]

 日曜日恒例の週末旅はまたまた以前の再放送でした。場所はスロベニアのリュブリャナ。

 もう一度見てみたい、または初めてだから見てみたいという方は→こちらをクリック。

 そんなわけで今回は、違う旅に出てみましょう。

 スイスで新しい観光列車が走り始めたそうなので、試しに乗ってみましょう。

GPX.jpg



下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2023年2月10日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 この季節、スイスの列車といえば、当然ながら雪の中を走ります。

 外の景色を思う存分堪能できるように作られた客車。これが新しい観光列車ゴールデン・パス・エクスプレスです。どうやらプレスティージュ席というのがあるらしい。

 さてこの列車の出発地がレマン湖の湖畔にあるモントルー(Montreux)。

 さあ乗り込みましょう。午前9時35分に出発です。

 この車両がプレスティージュ席。リクライニングも好き放題。足乗せもついています。しかも暖房付きシート。料金は128ユーロ。約18,000円ほど。さすがにお高め。

 さあ、列車は雪山を上りはじめました。眼下にはレマン湖。終点のインターラーケンまで3時間あまりの旅です。

 こちらは普通席。料金は大人が72ユーロで、子供が46ユーロ。プレスティージュの半額近く。これでも十分快適に見えます。

 「信じられない風景です。夢のようですよ」

 どうやらシンガポールから観光にやってきたご家族のようです。母国では雪なんて見られないですもんね。

 一方、走り始めて1時間半が過ぎた頃、シャンパンのサービスが始まりました。もちろん一杯15ユーロの有料。

 アメリカ人のグループは、午前11時にシャンパンで乾杯。

 「この雪景色とシャンパンが楽しめるなんて最高!」

 150年前は雪山を列車が走るなど考えられないことでした。しかし今は時速50キロで楽に走り抜けていきます。

 などと感心していたら、なんと技術的な問題で列車が止まってしまいました[ふらふら]

 しかし、ローカル列車に乗り換えれば予定通りの旅を続けられます。早速、シャンパンの栓をあけて乾杯!

 これはこれで旅をエンジョイされてるようです。

 さあ、トゥーン湖が見えてきました。終点のインターラーケンに到着です。

 ゴールデン・パス・エクスプレスは一日一便、一方向のみ。今年の6月には一日4往復に増便の予定だそうです。


******* フランス人のつぶやき *******


「今日、家からすぐの公園のベンチに座ってくつろいでいると、道に迷ったフランス人カップルが、海に出るのに一番近い道を教えてくれという。おいおい、ここはスイスだよ [あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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バーニュのラクレット [スイス]

 わが家では、「とりあえずアメリカが普通に戻って良かったけど、今のところまだ問題が2つある」と約一名が言う。

 なんだ?と聞くと、中国とプーチンだと言う。

 ああ、確かに。でも中国は言わずもがなだが、プーチンはどういうわけだ?

 どうも豪邸を建てたらしい・・・。

 延々と権力の座に居座っていると、結局いずれはそうなる。織田信長が安土城を建てたのと同じ。秀吉がキンキラキンの茶室を作ったのと同じ???

 それはさておき、本日はスイスのチーズのお話です。

Bern_ValdeBagnes01.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2021年1月22日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。20210123.jpg

 ここはスイスの山奥。おお、とろりととろけるチーズ。

 「赤ちゃんの時から冬になると食べてましたよ」

 ここはラクレットという種類のチーズの産地バーニュ渓谷。

 「これを食べると心まで暖かくなるんだ」

 「皆と一緒に食べられるから楽しいんだよ」

 さて、こちらは酪農家。日の出前の暗いうちから仕事が始まったようです。牛の乳搾り。

 午前6時5分。夜半から降り出していた雪がやんだようです。これから搾りたての牛乳を組合のチーズ工房に運びます。

 作業が始まりました。機械ではなく、昔ながらの手作りです。固まった牛乳を型に流し入れ水分を取り除いたら、時間をかけて熟成させます。

 毎週一回、こうしてひっくり返すそうです。いい音してますね。和太鼓のような音。

 「標高2500メートルの山で牧草を食べた牛の乳と、山独特のここにしかないフローラが美味しいチーズを作り上げてくれるんです」とチーズ職人。

 3ヶ月ほどの熟成期間を経て出荷されます。

 それではその美味しいチーズを食べてみましょう。半分に切ったら、ヒーターの下に置きます。

 「右手にナイフを持って溶けた部分をさっと切り取ります。そして、この端の部分も切り取ります」

 500年前に生まれたとされるバーニュのラクレットはAOPのラベルを獲得。

 ソーセージやハムの加工肉と一緒に食べるそうです。ジャガイモも合いますね。ワインもおいしそう。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、税関で2時間半も足止めされた。なぜかと言うと、バッグの中に12キロのハムを持っていたせいさ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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スイス観光列車の旅 [スイス]

 日曜日恒例の週末旅は、8月一杯はお休みです。

 そんなわけで、今日は、風光明媚なスイスの観光列車に乗ってみることにしましょう。

 列車は、レマン湖のスイス側湖畔にあるモントルー(Montreux)(下記地図の青印)を出発して、スキー場のあるグシュタード(Gstaad)(赤印)へと向かいます。

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下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年7月24日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらがその観光列車。何やらレトロな感じ・・.。

 それもそのはず、ベルエポック時代に走っていた列車を再現してあります。

 窓の外にはレマン湖とアルプスの山並み、そして丘の斜面に作られたブドウ畑も見えてきます。

 期待通りの風景が目の前に広がります。

 この観光列車の出発地がここモントルー。近代的な建物が並んでます。

 乗客の中にアジア系の方々がいらっしゃいますが、台湾からの方々だそうです。賑やかですね!

 レマン湖を後にして列車は山の中へと入っていきます。スイスの山といえば、この山小屋。小さい頃、こんな山小屋に憧れたもんです。

 ここはロシニエール村(Rossinière)。この村にはアルプスで一番大きな山小屋があります。

 確かに大きいですね。屋根を見なかったらビルみたい。

 「7階建ですからね。これだけの山小屋はなかなか建てられないですよ。この地域の権威を見せつけたかったんでしょう」と男性。

 建物の壁には1734の数字。この年に作られようです。この地域がチーズの製造と販売で繁栄した時代のことでした。

 装飾も素晴らしいですね。中を見せて欲しかった!無情にも列車は先を急ぎます。

 ちなみにこの山小屋、2001年に亡くなった画家のバルテュスのものだったらしい。現在はバルテュス財団の本部として使われているようです。

 次に列車が止まったのはこちらのレストランのある駅。駅を降りてすぐにいい匂いがしてきます。どうやらレストランから漂ってくるようです。

 行ってみると、チーズ作りを実演しているところでした。レティヴァ(L’Etivaz)を呼ばれるチーズで、この地域で数百年も前から作り続けられているそうです。

 「この辺りは昔からの伝統が守られているんです。多くの若者がこの職業を継承してくれてます」とオーナー。

 実演を見物した後は、そのチーズをいただく番です。テーブルには土鍋が・・・。夏でもチーズフォンデュを食べるらしい。

 「年がら年中食べてますよ(笑)」と男性。

 この辺りは猛暑とは無縁?なんだか涼しそうに見えます。

 さらに20キロほど走ると終点のグシュタードに到着。冬のリゾート地で知られていますが、酪農も盛んです。

 牛、チーズ、山小屋はスイスのシンボル。

 そしてこの観光列車は、そのスイスをぎゅっとひとまとめにして味わえる列車なのでした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、お店にスニーカーを買いに行った。試着してみると、何かつま先にゴロゴロするものがある。取り出してみると、かじりかけの固くなったチーズだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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100年で最大5回の祭り [スイス]

 フランス語で猛暑または酷暑のことをカニキュール(canicule)と言いますが、音の感じからして本当に暑つそうですよね。

 先月のカニキュール期間中、最高気温を記録したのはフランス南部エロー県で、なんと46℃だったとか。日向にいたら火傷してしまいそうです。

 実際、この熱波で作物が枯れてしまった農園もあるそうです。

 ボルドー地域のぶどう園は逆に豊作らしいですが、ローヌ川流域のぶどう園の中にはぶどうの木が枯れてしまったところも多々あったようです。

 そんな暗いニュース吹き飛ばしてくれるようなお祭りがスイスのレマン湖沿岸の町ヴヴェ(Vevey)で開催されました。

 そのお祭りが、ヴィニュロン祭り(Fête des Vignerons)。

 ヴィニュロンとは、ぶどう園でぶどうを栽培し、そのぶどうを使ってワインを作る人たちのこと。

 1世紀の間に最大でも5回しか行われないというこのお祭りが、7月18日の木曜日に開催されました。

Suisse_Vevey.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年7月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 大きなスタジアム。20,000人の観客が見守る中、様々なパフォーマンスが繰り広げられます。まるでオリンピックの開会式のよう。

 「とにかく楽しくて素晴らしいです」と男性。

 「あまりの素晴らしさに見とれてしまいますねえ」と女性。

 なんでしょう、この衣装は。ふざけているわけではなく、皆さん真剣にステップを踏んでいます。

 数年かけて磨きをかけたパフォーマンスを、約5,000人ほどの有志が次々に披露してくれます。衣装も手が込んでますね。

 最初にこのお祭りが開催されたのは1797年のことでした。ヴヴェにあるヴィニュロン協会がオーガナイズしたそうです。

 前回開催されたのは20年前。いつ開催するかは協会の執行部が決定するそうです。だいたい14年〜28年の間隔を置いて開催されるそうです。

 2年前の12月1日にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。

 「私は前回の祭りの時に夫と知り合いました。その後子供ができ、今回の祭りを見ることができました。この地域では本当に大切な伝統行事なんです」と女性。

 「大勢の観客の皆さんに見てもらって、仲間たちと一生懸命練習してきてよかったなと思います。何ものにも代え難い経験でした」と出演者の方。

 祭りのクライマックスはこの表彰式。優秀ヴィニュロン賞が発表されます。

 受賞者にはぶどうをデザインした冠が授与されます。中には女性のヴィニュロンもいます。

 「この仕事には苦労がつきものです。こうして表彰されると、その苦労が報われますね」と女性ヴィニュロン。

 こんなお祭りがあるとは初めて知りました。次の開催は20年後でしょうか・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、私はちょっと肥満体。友達と一緒に音楽祭に行ったのですが、みんなが椅子に座っているのに私だけ立ったまま。だって、椅子が壊れてしまいそうだったんで・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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週末はシャルルヴィル=メジエールで [スイス]

 月曜日は恒例の週末旅。

 今回は、フランス北部の都市シャルルヴィル=メジエール(Charleville-Mézière)を旅します。

 パリからは直通の高速列車で1時間43分。有名な詩人の生誕地はどんなところなんでしょう?

 では出発!

 Paris_CharlevilleM.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年3月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 まずはいつものように高いところに上がってみましょう。ここは観光案内所の建物にある塔(青印)。展望台に出てみると、こんな風景が待っていました。

 ここはデュカル広場(赤印)。ブリュッセルのグラン・プラスにも匹敵するような立派な広場。

 シャルルヴィル=メジエールは、1606年、当時この地を治めていたヌヴェール公シャルル・ゴンザーグによって作られました。充実した都市機能を持つ街を作ろうとしたことが見て取れる広場です。

 広場を取り囲む建物の1階はアーケードになっていて、雨の日でも濡れずにお買い物ができそうです。

 この街の生みの親はご覧の通り立派なブロンズ像になって街を見守っています(緑印)。

 しかし、この街が世界的に知られるようになったのには、別の理由がありました。

 S字型に流れるムーズ川。その岸辺に作られたシャルルヴィルで生まれたのが、詩人アルチュール・ランボーです。1854年のことでした。

 かつて水車小屋だった建物が現在は博物館Musée Arthur Rimbaudになっています(水色印)。ここではランボーの作った詩の朗読を聴くことができます。また、ランボーにまつわるアート作品も展示されています。

 そしてこの写真。ランボーと言えばこの写真ですね。故郷を離れて旅に出ることの多かったランボー、残されたものは多くありませんが、手書き原稿など貴重なものも展示されているようです。

 2年ほど前からは、街角にランボーの詩が書かれるようになりました。この街ならではのストリートアートと詩の合作です。

 さて、シャルルヴィル=メジエールは操り人形の街としても知られています。これはウィンストン・チャーチル広場にある仕掛け時計(黄緑印)。9月には2年に一度、国際操り人形フェスティバルも開催されます。

 そして市には、操り人形芸術専門の国立高等教育機関もあります(紫印)。ここでは学生たちの実演を鑑賞することができます。アドリブあり、生演奏ありの楽しい出し物のようです。観客は大人ばかり。

 さあ、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。街の中心から車で15分ほどのところにあるHÔTEL LE CHÂTEAU FORT SEDANが今晩の宿です。欧州でも最大の中世の城砦は15年ほど前からホテルとして開業されました。建物の岩の感じが中世を感じさせます。建てられたのは1422年。なんかちょっと寒そうな感じがしますが、大丈夫なのかな?

 さて翌朝は、アルデンヌ美術館(Musée de l’Ardenne)にやってきました(黒印)。ここではちょっと面白い試みが行われています。

 こちらはシャルル・ゴンザーグの肖像画ですが、その絵の前にはこれを立体化したものが展示されています。目に障害のある方にも作品を鑑賞してもらうための工夫です。

 「説明を聞きながら、こうして手で触ってもらうのです。耳で聞くだけでは分かりにくい作品も、こうして手で触ってみると分かりやすくなります」と美術館の方。

 それにしてもうまく立体化されてますねえ〜。

 次はお昼をいただくことにしましょう。入ったお店はBelgium Coffee Snack(オレンジ印)。出てきたのは、カルボナード。ベルギーとの国境に近いだけあってベルギーの郷土料理が出てきました。

 「この辺りはフランスもベルギーもないんだよ。二つとも合わせてアルデンヌ地方というだけさ」と男性客。

 食後のデザートは別のお店で調達です。この丸くて平べったいお菓子がアルデンヌ地方のスペシャリテ。ガレット・ア・シュック(Gallete à suc’)というそうです。バターたっぷりの焼き菓子、お砂糖もたっぷりかかっていそうです。

 さて今回の旅の費用は、塔の入場料が5ユーロ、博物館が5ユーロ、操り人形劇は無料、宿泊料が105ユーロ、食事代が15ユーロ、ガレットが7.50ユーロで、締めて137.50ユーロ’(約17,000円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、フランス語の試験の最中に、隣の女の子が突然泣き出した。緊張しすぎたのかと思ったら、問題に書かれたあった詩の一つに感動したんだそうだ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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鳩時計 [スイス]

 先日、欧州は夏時間に変わったと言ってしまったのですが、変わるのは今週末でした!

 もうボケボケで、すみません。

 3月最後の週末に変更になるのでした。そして3月はもう一回週末があるのでした。

 よって夏時間になるのは3月31日から。訂正してお詫び申し上げます!

 さて、本日はその時間を知らせてくれる鳩時計のお話です。

 Suisse_Brienz.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年3月28日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 鳩時計といえばこの音。なんだか懐かしい気分になりますね。

 ここスイスでは数百年も前からこの鳩時計が作られ続けてきました。そしてその技術は何世代にもわたって引き継がれてきたのです。

 こちらはその製作工房。

 鳩時計に使われる材料は菩提樹。部品ごとに整形され、丁寧に組み立てられます。

 鳩時計の形は、あのスイスの山小屋と同じ。

 「私は山小屋が大好きで一度作ってみたかったの。とは言っても、だいぶ小さいですけどね」と職人さん。

 屋根と壁ができたら、細かな細工を施していきます。ミニチュア作りは簡単ではなさそうです。

 「何度も何度も作っているうちに上手くはなるのですが、まだ完璧と言うわけではありません」

 これは少し粒の大きい砂に色をつけたもの。これを窓の下に付けると、鉢植えの花になります。

 「木も石も砂も、全部身近にたくさんありますから中国製のものを使う必要はないですよ」と職人さん。

 そして最後は鳩時計の心臓部。時間になると窓が開いて鳩が登場します。

 こちらはすでに完成した時計です。出荷する前に3週間のテスト期間があります。

 箱の中を見てみると・・・こんな仕掛けが取り付けられています。

 これで時を刻み、ちょうどの時刻になると鳩が出てきて鳴くことになります。

 「これが鳩の鳴き声の正体です。この取り付けを間違えると鳩が鳴かなくなります。閉じるのが早すぎても遅すぎてもダメなんです」

 なかなか微妙ですねえ〜。

 こうして30時間ほどの作業を経て完成したのがこの鳩時計。

 スイス国内だけでなく、世界中に輸出されています。

 「私たちは皆が楽しくなるものを作っているんです。一台、壁に取り付けていただければ、親から子へ、子から孫へとずっと使っていただけます」と社長さん。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、私の母が夕食にやってくる。夫が家に帰るなり言った。『あのばばあ、何時に来るんだっけ?』あなた、母は目の前にいるわよ。早めに来たのよ

VDM(Vie de Merde)より



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グリュイエール [スイス]

 グリュイエールと言えばスイスの有名なチーズですが、どのあたりで生産されているかをご存知の方は少ないかもしれません。

 今日はその自然に恵まれた地域を訪ねてみましょう。

Suisse_Gryuiere.jpg



下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年3月9日に放送)(今回はビデオを埋め込むことができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いてビデオを見ることができます)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 東京は来週には桜が咲いて早春を迎えますが、スイスはまだまだこの通り雪山。

 その雪山へと向かうのがこの登山電車。125年も前からレールの上を走り続けています。

 電車の先頭にはスキー板を乗せた車両がくっついていましたが、この電車で標高2000メートル以上の山まで上がっていきます。

 ここはグリュイエール・ペイ=ダンオー自然公園。眼下にはレマン湖が見えます。いい眺めですねえ〜。

 そしてここが終点。あたり一面が銀世界。まだまだ冬です。

 スキーで滑り降りるのかと思ったら、こちらの方々はスノートレッキングに出発です。

 美しい風景を眺めながらの雪山散策のゴールはここ。フォンデュをいただきます。

 グリュイエールチーズとヴァシュラン・フリブルジョワチーズの2種類を使ったフォンデュ。白ワインやお酒も入っているので身体が温まりそうです。

 1000年以上も前からスイスで作られ続けてきたグリュイエールチーズ。スイスで最初にAOPを獲得したのがこのチーズでした。

 「ここは小さな集落ですが、フランスだけでなく世界にも知られる質の良い高級チーズを生産していることは大きな誇りです」と生産者のパスカルさん。

 熟成室を見学したら、当然、試食タイムもあります。クルミの香りと少しスモークしたような味のするチーズ。

 「フランスのチーズとはまた違いますね。こっちの方がコクがあります」と男性。

 17世紀、チーズの黄金期にこの地域の村々は繁栄を遂げました。その名残がこの木造建築。

 「これはこの地域独特の建物です。ファサードには、この家に住むことになる家族への祝福の印が残されています」

 よくよく見ると細かな装飾が施されています。

 この中の小さなアトリエで作品を作っているのがイヴェットさんです。

 何を作っているかというと・・・切り絵。これは大作ですね。もうかれこれ15年前から創作を始めたそうです。

 家族で囲むテーブルにもやっぱりチーズが欠かせません。

 テーブルの上には興味深い器具があります。どうもあの鉄板の上でチーズ溶かしているような・・・。

 とろりと溶けたところでジャガイモやキノコと一緒に食べるんでしょうね。美味しそう。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、チーズ店に女性客がやってきて言った。『チーズの中にミルクが入っているのかしら?』

VDM(Vie de Merde)より



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世界の絶景で水浴 2 [スイス]

 シリーズの二回目は、スイスの都市バーゼルを訪ねます。

 ドイツ、フランス、スイスと、3つの国の国境が集まっているのがこのバーゼルです。

 そしてこの3つの国をまたがって流れているのが、あのライン川。

 バーゼルの夏にはこのライン川が大活躍するようです。

Suisse_Basel.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年7月4日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 この日、バーゼルは猛暑に見舞われていました。

 テラスで冷たいものを飲みながら涼を取る方々。

 しかし、もっと手っ取り早く涼しくなる方法があります。それがこれ。ライン川での水浴です。

 「仕事でバーゼルに来てるんですが、この時間は泳ぎたくなりますね」と男性。

 「私は週に2〜3回、泳ぎに来ますよ」と女性。

 「涼しいし、気持ちがいいし、何と言っても無料ですからね」と男性。

 こちらはご夫婦。国境の向こう側、つまりフランスに住んでいるのですが、こうして泳ぎにやってきました。

 ライン川で泳ぐ時に絶対忘れてはならないのがこの袋。

 「とっても便利なんです。皆、持ってますよ。来る時はあれこれこの中に入れて持ってきますが、泳ぐ時は浮きになるんです」

 こんな風に空気を入れて膨らませたら、しっかり閉じます。これを持って川に入ります。

 確かに、大勢の人が同じような浮きを持ってプカプカ浮いています。これなら溺れることもなく気持ち良く水浴が楽しめそうです。

 陸上の気温は35℃ですが、ライン川は23℃しかありません。これはかなり冷たいですね。

 しかし、ライン川といえばかなり流れが速いんじゃないですかね?

 橋の下をすごい速さで流されていく人たち。これは浮きがないと危ないです。

 それに船の航行もあります。船の邪魔にならないように泳がなくてはなりません。

 そのため、こうして警官が水上をパトロールしているそうです。

 「ブイにつかまっちゃダメだ。すぐに離れなさい!ああいう危険なことをする人たちがいるんですよ」と警官。

 他にも、幼い子供を連れて遠くまで泳いでいる人はいないか、自分の水泳力をわきまえてない人はいないかなど、定期的に監視しています。

 「しっかり泳ぐ能力が身についていないといけません。それに川の流れをよく理解することも大切です。例えば、橋桁のあたりを通り過ぎる時は気をつけなくてはなりません。何しろ水が渦を巻いていて川底に引き込まれてしまう可能性があります」

 皆さん気をつけているせいか溺れる人は稀だそうです。

 それにしても泳げるということは水がそれだけキレイだということになります。

 「市民はライン川がキレイになって本当に良かったと思っています。そして、こうやって泳げるのは自分たちだけの特権だと誇りにしています」と観光ガイドの方。

 30年前、ライン川は工場の排水で汚染が進んでいました。

 これにショックを受けた住人たちは、元の美しい水の流れる川に戻すために行動を開始。

 その甲斐あって、10年ほど前から、こうして人々が川で泳ぐようになったとか。

 「かつてライン川は経済発展のためにあると考えられていました。今ではこうして人が泳ぐことができるようになったり、岸辺をのんびり歩いたりできるようになったんです」

 このライン川での水浴はバーゼル名物みたいになってるようです。

 岸辺ではたくさんの人たちがくつろいでいました。

 続く・・・




******* フランス人のつぶやき *******


今日、一人で海にやってきた。波が気持ち良さそうだったので、近くにいた女性に荷物の番を頼んで泳いできた。ビーチに戻ると、荷物ごと彼女が消え失せていた


VDM(Vie de Merde)より


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世界の駅 5 [スイス]

 今年の流行語大賞は、今のところ「忖度(そんたく)」ですね。しかもこの通りひらがな付き。

 それはさておき、世界の駅シリーズの最後は、アルプス山脈の岩山の中にあるユングフラウヨッホ駅です。

Suisse_Jungfrau.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年6月2日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 スイス・アルプスのこの雄大な眺め。

 そしてこちらはユングフラウ山地にあるスフィンクス展望台です。

 この展望台に上がれるのは雪山に慣れた一部の登山家だけ?

 そんなことはありません。普通の人でも大丈夫。何しろ鉄道が走っていますから。

 まずは麓にあるクライネ・シャイデック駅で列車に乗り込みます。

 ここは、世界各国からやってくるツーリストで年中混み合っています。

 「ヨーロッパの一番高いところにある雪を見るのは初めてなので、ちょっとワクワクします」と女性。

 雪山と湖の見える山道を走るユングフラウ鉄道。しかしすぐに岩山の中に入っていきます。

 ここからユングフラウヨッホ駅までは1時間半ほどかかります。その間に車掌さんが検札にやってきます。

 「乗客の中には、ペンギンやホッキョクグマが見られるなんて言っている人がいてびっくりしますよ(笑)」と車掌さん。

 鉄道はひたすら岩山に掘られたトンネルの中を走っていきます。

 標高2,865メートルのアイガーバンド駅や、標高3160メートルのアイスメーア駅を通過し、終点のユングフラウヨッホ駅に到着です。標高は3450メートル。

 ここで乗客全員が降ろされます。

 駅長のルーカスさんが乗客を案内します。一日の乗客数は5,000人ほどと言いますから、かなり忙しそうです。

 「地下鉄よりずっといいですよ。地下鉄はストレスだらけですが、ここは皆バカンス気分ですからね」とルーカスさん。

 ここからあの展望台へはスーパーハイスピードのエレベーターに乗って向かいます。

 外に出ると本物の雪山が待っていました。こちらのカップルはインドからやってきたそうです。

 などとビデオを見ていたら、なんとここで終わってしまいました。本当はまだ続いているのに・・・。

 編集の人が間違ってカットしてしまったんでしょう。続きは→こちら

 とは言っても、これはニュース全体の長いビデオ。コマーシャルが終わって本編が始まったら、カーソルを32.29あたりに合わせてクリックしてみてください。続きが見られます。

 では続きの解説です。

 一生に一度来るか来ないかの貴重な場所です。皆さん記念撮影に夢中。

 誰でも楽に雪山の上まで行くために鉄道を作ろう!と思いついたのがこの方Adolf Guyer-Zellerさんです。

 その前から色々計画は立てられていたようですが、実現に漕ぎつけたのはこの方のおかげのようです。

 1896年、トンネル工事が始まりました。簡単な工事でなかったことは容易に想像がつきます。

 当時は人力だったんでしょうね。9キロを掘るのに16年かかりました。

 1912年、トンネルはユングフラウに達し完成を見ました。

 それから100年以上経って、今も定期的に列車がこのトンネルを走っています。しかも毎日5000人も運んでいるわけですから立派です。

 しかし、注意が必要です。何人の乗客をここまで連れてきて、何人の乗客を麓まで連れて帰らなくてはならないか、常にチェックしなくてはならないそうです。

 最後の列車が乗客を乗せて麓へ帰っていきます。

 観光客だけでなく、夜勤の一人を除いて駅長さんも従業員もこの最終列車で帰ります。

 終電に乗り遅れたら、山小屋で一夜を明かすか、ヘリコプターを呼ぶか、特別列車を走らせてもらうかの3つの方法があるそうです。

 とは言っても後半の2つは高くつきます。病人が出た時くらいしかやらないとか。

 列車の最高速度は時速27キロ。のんびりと始発駅へと帰っていきました。

 終わり。



******* フランス人のつぶやき *******


今日、車の共有相手に、『トンネルの中では雨は降らないわよ』と言われた。そんな僕の眼の前をワイパーが行ったり来たり・・・


VDM(Vie de Merde)より


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夏の最後の旅シリーズ その5 [スイス]

 台風10号、いったいどうなるのやら。上陸はせず、東側を通り過ぎて行ってほしいものです。

 

 さて、夏の最後の旅シリーズの最後は、スイスのグリュイエール地方を訪ねます。 

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 下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年8月19日放送)
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 アルプスの山々に囲まれた小さな村。

 

 そんな村が点在するグリュイエール地方。その名を聞いただけでチーズが頭に浮かびます。

 

 これがそのチーズ。この地方はこのチーズを中心に出来上がっています。

 

 建物の正面入り口にはカウベル。そして、見渡す限りの天然の牧場。牛も健康的に見えます。

 

 こちらは牛舎。

 

 おじさん、なんだか妙なものをお尻にくくりつけています。あれですね、一本足の椅子!時々、これに座って一息いれるのかも。

 

 時刻は朝の7時。これから乳搾りが始まります。

 

 「自然が僕たちに与えてくれるのがこの牛の乳です」

 

 薪で火を起こし、絞ったばかりの牛乳を温めます。ここで、かれこれ900年も続いてきた作業です。道具も建物も年季が入っています。

 

 「自然のままの素材で作業ができるというのは素晴らしいことです」

 

 全部が手作業。お肌すべすべになりそう。

 

 とは言っても、この作業、大変です。

 

 一仕事終わったところで朝食。グリュイエールチーズとはまた別のチーズを召し上がっているようです。

 

 チーズ作りの第一ステップが牧場なら、第二ステップはこちら、熟成室です。

 

 ここで牛乳の塊がゆっくりと静かにグリュイエールチーズへと生まれ変わっていきます。

 

 このチーズのおかげでこの地方の村々は豊かになったのでした。

 

 小さな教会の中に入ると、ご覧の通り立派な内装が施されていました。

 

 そしてこちらは17世紀に建てられた礼拝堂。素朴で可愛らしいですね。

 

 またこの山小屋風の建物。外壁を見ると板がうろこ状に並んでいます。1メートル四方に250枚の板が張られているそうです。

 

 「これは他では見られない作り方です。この地方独特のものです」

 

 そしてこの地方最大のお祭りがポヤ(Poya)。

 

 冬の間、山の麓の牧場で干し草を食べていた牛たちが、夏山にある天然の牧場を目指して大移動することをポヤと言うそうです。

 

 そして、Bas-Intyamon村ではポヤの様子が描かれた絵を家に飾るのが伝統になっているそうです。

 

 マルグリットさんの描くポヤの絵は世界中で売られているそうです。

 

 「家の外だけではなく中にも飾ってありますよ」とマルグリットさん。

 

 さて、突如現れたこのお髭のおじさんたち。一体何者?

 

 “グリュイエール髭の会” の皆様方でした。アルプスの少女ハイジに登場するおじさんみたいでしたね。最近はテレビでラップなんか歌ってますけど・・・。

 

 そして、最後の登場したのは料理。グリュイエールと言えば・・・フォンデュ。またマカロニにチーズを絡めた料理も見逃せません。

 

 絵本の中から飛び出してきたようなグリュイエール地方の村々。夏はハイキング、冬はスキーが楽しめるそうです。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******


 

「今日、弟の誕生日を祝うために家族全員が集まった。ただし、弟を除く。弟は友達とスキーを楽しむためにアルプスに出かけて行った」

 

 

VDM (Vie de merde)より



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