コロナ禍のお城のXmas [サントル・ロワール地方]
今日はクリスマス・イブで、一週間後は大晦日。
東京はこの時期にしてはあまり気温が下がらず、それほど寒さを感じないせいか、実感がわかない。それともコロナ騒動のせいか・・・。
新しい感染者数がいつまでたっても減らないのには閉口だ。当方は外食はしばらくしないことにして(もともとあまりしてないけど)、在宅勤務を継続中。
週一で出社した日に帰宅すると疲れてぐったり。家で仕事することに慣れてしまった結果か?
それはさておき、コロナ感染拡大防止策で、フランスに数あるお城は閉まったまま。クリスマスの飾り付けは中止というわけではなさそうですが、見学できないのが残念。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月22日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらのお城では、クリスマスの飾り付けをするようになって25年になるそうです。
そしてクリスマス休暇のこの時期に閉まったままになるのはこれが初めて。
「これだけきれいなデコレーションを皆さんにお店できないのは本当に残念でなりません」とお城のオーナー。
感染防止に自信のあるオーナーにとって休業は受け入れがたいようです。
「歴史的建造物を見学するのに、一体なにがリスクなんですか?!感染するという統計的なデータなどありませんよ」
蜜にならないようにして見学すればいいんでしょうけど、そこのところがなかなか微妙。
それにしても華やかな装飾ですね。誰も見に来られないなんてもったいない。
他にもロワール川のお城は、例年より少し小規模になったものもあったとは言え、どこも念入りにクリスマスの飾り付けを行っているようです。
それと同時に厳しい感染防止対策が必要とされています。
「今は衛生問題に皆の目が集まってますから仕方ないですね。でも、見学できないのは残念です」と女性。
「クリスマスの装飾は本当に美しいですよ。特にシュノンソーのはきれいです。残念だけど、なるようにしかならないですね」と別の女性。
こちらはアンボワーズ城。ナポリのクレッシュが展示されていますが、これを見学する人がいないため、展示費用を回収するのが難しくなっているそうです。
「35,000人ほどの入場者を見込んでいましたが、それがゼロになりました。金額にすると50万ユーロほどになります」
やっぱり今年のクリスマスはこれまでに体験したことのないクリスマスになりそう。
施設の再開は来年の1月7日以降になるようですから、新年にはたくさんの人達が見学できるようになるといいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの父はコロナ感染を極端に恐れて、家の中でも全員がマスク着用の上、定期的に手洗いを命じられる。おまけにそれぞれ1メートル以内に近づくことは許されず・・・ああ、毎日が息苦しい〜」
VDM(Vie de Merde)より
洋梨の栽培 [サントル・ロワール地方]
月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったのでお休みです。
さて今日は11月最後の日。東京も日増しに寒さが本格化してきた。こんな時に風邪など引いては面倒なことになってしまうので、気をつけなくては!
それはともかくとして、今日は果物の洋梨のお話。
フランスの梨は日本の梨とはまるで違う味と食感。冬に食べる果物として人気だそうです。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月28日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
洋梨は低カロリーで食物繊維が豊富。
えっ、そうなのか・・・知らなかった。低カロリーはともかくとして食物繊維が豊富というのが気になる。
「ジューシーで口の中でとろけて、甘すぎないのがいいですね」と女性客。
確かに皮を向いている時からそんな感じの果物です。
しかし、この洋梨、栽培はそう簡単ではなく多くの技術が要求されます。さらに、実がなるまでに時間がかかるとか。
そのため、20年前には6,000軒あった農家も、今では半数の3,000軒まで減ってしまいました。
しかし、これに挑戦する若者が現れました。ジェロームさん、27歳。そもそもはリンゴ農家の御子息。
成功できるかどうかは五分五分ですが、あえて挑戦することにしました。
「最初の年はうまく行っても翌年も同じとは限りません。その辺りところをうまく調整しながらやっていきたいです」
挑戦するのには理由があります。現実に需要があり競争が激しくないからです。そのため、洋梨栽培に挑戦する若い農業従事者が増えているとか。
「フランスの洋梨の半分は輸入です。それなら自前にしてみたらどうかなと思ったんです」と別の挑戦者。
洋梨は木を植えてから実がなるまでに少なくとも6年かかります。リンゴの二倍です。
そんな中、新しい品種を作り出して洋梨市場を活性化させようとする動きもあります。こちらの品種は育ちが早く強いそうです。
「多くの品種が生まれれば市場に厚みが出ます」
傷みやすいというのが洋梨のもう一つの欠点。そのため、こちらの農家では、昔から伝わる方法で加工しています。
皮を向いたら、窯の中に5日間入れて乾燥させます。最後は乾燥した洋梨をつぶして平らにしたら出来上がり。これで長期保存ができます。
生でも乾燥でも、洋梨は様々なものに使われています。こちらの方は洋梨をタルトを作ってくれました。
とは言っても逆さま。洋梨のタルトタタンでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ダイエットに疲れて一時休止。カフェでチョコタルトを食べようとして落としそうになり、慌てて拾ったら肉離れを起こした。食べるな!という神のお告げか???」
VDM(Vie de Merde)より
4連休の半径100キロ [サントル・ロワール地方]
首都圏は、一週間待たずして解除になる可能性が出てきた!
一筋の光明、ってちょっとオーバーか。
解除になったからと言って、すぐに在宅勤務が終わるわけでも、夜の街を飲み歩くわけでもないけど、自分にもう少しだけ自由を許すためのきっかけが必要なのだ。
早く来い、解除の日。
さてフランスは、21日の木曜日、自宅から半径100キロ以内なら移動していいという許可が出されました。
折しも、21日はキリストの昇天祭で祝日。金曜日に有休を取れば4連休。
これを利用して久しぶりに遠出をした方々がいらっしゃったようです。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年5月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
パリから車で約一時間。やってきたのはシャルトル(Chartres)。大聖堂の塔が見えてきました。
こちらのご夫婦、パリからやってきました。駐車場に車を止めたら、早速、今晩の宿へ。
お庭に面した明るいお部屋。快適に過ごせそうです。
「シャルトルは初めてです。大聖堂のこともよく知らなかった。今まで家に閉じこもってましたから、違うところに行ってみたかったんですよ」とムッシュー。
「ちょっとしたバカンスです。何週間も家にいましたから新しい空気が吸いたくなったんです」とマダム。
ここは3部屋あるゲストハウス。すべて埋まっています。どのお客様もレッドゾーンのパリからやってきましたが、オーナーは心配というよりひと安心です。
「衛生は徹底していますよ。テーブルは距離を保つように設置しました。朝食の前にはきちんと手を消毒してもらいます」
そして皆さん、ちゃんとマスクしてましたね。
シャルトルの町が賑やかになってきました。アイスクリーム、美味しそう。
空は青空。大聖堂の尖塔も空に向かって背伸びをしています。
どのホテルも予想していた以上に早く空室が埋まってしまいました。こちらのホテルは80%の宿泊率だそうです。
「こんなに早くお客様が戻ってくるとは思っていなかったので、大満足です。お店も開店してますからショッピングを楽しむこともできますよ」
ただ、飲食店はまだ休業中なので、こちらのホテルではテイクアウトの食べ物を用意しています。
例年なら海外からの観光客でいっぱいですが、今年は国内、特に首都圏からのお客様が多いようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ミシンで家族や同僚の子供たちのためにマスクを作っていると、隣人がやってきて音がうるさいと言う。そして付け加えた。『無料でマスク10枚を作ってくれたら許してあげる』」
VDM(Vie de Merde)より
再開準備 [サントル・ロワール地方]
コロナウィルスという嵐が少し落ち着いてきたこの時期、マクロン大統領が救急医療の現場を訪問して看護士たちと対話をしたようです(こちら)。
今回は医療用マスクをしてます。TPOに合わせてるんだろうか?
看護士さんたち、不満がたまってたようで、思い切りぶちまけていました。それをきちんと受け止めるのも大統領のお仕事なのかな。
それなら、安倍さんはどうなんだろう?こういうことはやらないんだろうか?
どこぞの国家公務員の定年を延長するのに忙しすぎて、そんなことやってる暇はない?権力の掌握の方が大事なんでしょうかね。
さて、日曜日恒例の週末旅はまだまだ “自粛” が続いています。
今日は、外出禁止が緩和になって、見学者の受け入れ準備を始めたロワール川のお城を訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年5月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ロワール川に架かる橋の向こうにあるのがアンボワーズ城。近くに行ってみると、入り口の階段のところでペンキを塗っているおじさんに会いました。
「見学者の皆さんが、きちんと間隔をあけて並べるように印をつけてるんです」
間隔は約1.5メートル。様々な制限があるので、人が並ぶことが予想されます。
アンボワーズ城は5月20日から再開の予定です。それに向けて、見学者に貸し出すタブレットは念入りに消毒されます。
このタブレットがあれば、ルイ12世、シャルル8世、フランソワ1世と、歴代のフランス国王が住まいにしていたこのお城の歴史がよくわかります。
すぐ近くの礼拝堂には、あのダ・ヴィンチのお墓があります。ここは入口と出口が分かれていて、見学経路も一方通行になっているそうです。
屋内だけでなく屋外の敷地内にも観光スポットがあるので注意が必要です。
屋内はさらに制限が必要です。密集を避けるためにここに入れるのは一回に7人だけ。
次に訪ねたモンプポン城でも、5月21日の再開に向け準備が始まっていました。
見学者には必ず両手を消毒してから入場してもらうことになっています。となると大量に必要になるのが消毒液。それなりの量を備蓄しておく必要があります。
そして入場の際に守ってもらわなくてはならないことを注意書きにして掲示することにしました。どうやらそれぞれの部屋には一度に4人までしか入れないようです。
「5月から6月にかけて多くの人たちがやってきますから感染者を出さないように気をつけています」
2カ月あまりの空白を取り戻すのは簡単ではありませんが、このお城、大昔に同じような経験していたようです。
「不貞を働いたとして王に非難された妃が、この部屋に5年間閉じ込められていました」
5年はちょっと長い。それになんだかこの王様、横暴じゃないですかねえ〜。
最後に訪ねたのがジズー城です。こちらはすでに見学者の受け入れを再開していました。やってきたのは男の子二人を連れたお母さん。
「お客様がみえると本当に嬉しいですね。何しろ一ヶ月遅れての再開ですから」
もうひと家族やってきました。
「本当は先週モロッコに行く予定だったんですがキャンセルになりました。その分を今回のお城見学に充てることにしました」
見学に際しては必ずマスクを着用しなくてはなりません。そして小さなグループごとに見学します。おかげでガイドさんの説明がよく聞き取れます。
最後に少しだけ登場したシャンボール城は再開するまでにまだ少し時間がかかるようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、義理の両親が私に会いに来た。車でやってきた二人を出迎えると、二人ともマスクをして乗っていた。お互いに感染するのが怖いらしい。しかし、変だなあ。毎晩、同じベッドで寝ているはずなのに・・・」
VDM(Vie de Merde)より
外出禁止の街4 [サントル・ロワール地方]
東京はまだまだ瀬戸際が続きます。そうすんなりとは終わらせてくれません。本当にタチの悪いウィルスです。
WHOのサイトを見ると、各国の感染者数と死亡者数などがわかる報告書が毎日アップされています。
それを見ると、フランスの死亡者が多いのが目に付きます。例えば、ドイツの感染者数が30000人ほどで死亡者数が126人。
一方、フランスは感染者数が20000人ほどなのに死亡者数が860人もいます。
死者が多いということは思うように治療ができていないということになります。やはり救急医療の設備が不十分ということなのかな?
早く治療薬が見つかって、感染者がもう少し早く回復することを期待してやみません。
さて今日も、外出禁止のフランスの街を訪ねます。今回は、ロワール川の岸辺にある街アンボワーズです。有名なお城があります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月24日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ロワール川の向こう岸に朝日が昇ります。その傍らには、アンボワーズ城。
「お城とロワール川を眺めながら太極拳をするのがとても楽しいんです。今は閑散としてますが、だからと言ってこの風景が変わるわけではありません」と女性。
この方、外出禁止なのにいいのかな?でも、ここなら密集してるわけでもないですから目くじら立てることもないですかね。
毎年、50万人が訪れるというお城も、この日は数人の人がそばを通り過ぎて行っただけ。
「お城が閑散としていることは気になりませんよ。いつものように同じ場所で同じように立っているだけですからね。気になるのは時間の流れが急に遅く感じるようになったことですね」と女性。
ジルさんはお城のすぐお隣に住んで11年になりますが、周りの商店街がこんなに静かになるのを見たのは初めてだそうです。
「ご覧の通り人影もありません。ここにいるのは私だけです。まるでゴーストタウンのようですよ。残念ですねえ」
こちらはお城の責任者。中に入ると、ガランとしてました。
「今はお城を独り占めですよ。指を鳴らすと、ほら、こうですよ」
その音が、お城中に響き渡っていました。人がいないとこんな感じになるんですねえ〜。
500年も生き続けているお城ですが、外出禁止は初めての体験です。
そのお城を見守っているのが、レオナルド・ダ・ヴィンチの胸像でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、僕の誕生日を祝ってくれたのが、僕の外出届出書を確認した警官だけだった」
VDM(Vie de Merde)より
干し梨 [サントル・ロワール地方]
日曜日恒例の週末旅はまたまた以前の番組の再放送だったのでお休みです。
8月も再放送が多かったですが、みんなが休暇に入る時期は新しい番組を制作できないのかもしれません。
働き方改革?じゃなくて、労働者が勝ち取った有給休暇で、フランスとはそういう国。
それはともかくとして、あっという間に三ヶ日が終わってしまいました。ご馳走三昧だった方々も多かったでしょうね。
さて冬のちょっと贅沢なお茶のお供が干し柿ですが、それにそっくりの食べ物がフランスにもありました。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月3日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがその食べ物。果物を干したものですが、残念ながら柿ではありません。洋梨です。
あの洋梨を干して食べる?その通り。干して食べるそうです。
最後の仕上げは木製の器具で平らにすること。平らにすると干し柿みたいに見えてしまいますねえ。
この干し梨、11世紀頃から作られているそうです。
「当時は手で平らにしました。19世紀になって大量生産するようになり、この道具が発明されました」と女性。
この時期、こちらの農家では15トンの梨を乾燥させるそうです。
19世紀、リヴァレンには貨物列車で大量の梨が運ばれてきたそうです。その多くがパリの富裕層に食べられていましたが、一方で、遠洋漁業に出る漁師たちにも食料として食べられていたそうです。
もちろん生のままでは長い船旅には持っていけません。こうして乾燥させて持って行ったそうです。
「乾燥させてはいますが、果物としては変わりありません。ですからビタミンの補給になったんです」
梨の皮をむいたら、古いかまどに火のついた薪を入れ400〜500℃くらいまでに温度を上げます。
その後、火のついた薪を全部取り出し、代わりに皮をむいた梨を入れます。
しかし、あまり温度が高いと、ピュレになってしまうので気をつけなくてはなりません。徐々に温度を下げながら、水分だけを蒸発させていきます。ここが一番難しい作業です。
最後に扉を取り付けますが、水蒸気が外に流れ出るように隙間を作っておきます。
「翌日になったら梨をひっくり返して4〜5日ほど放置します」
この干し梨は、ご馳走としてレストランのメニューにも並びます。
すごい色になってますが、どうやら赤ワインで煮たようです。
「味が凝縮されているので様々な料理に合いますよ。例えば、テリーヌやジビエ料理の付け合わせなど、前菜からデザートまで使うことができます」とシェフ。
どんなお味なのか気になります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、湿った靴下を乾かそうと、うちの人がオーブンのスイッチを入れ中に靴下を放り込んだ。で、そのことをすっかり忘れてしまい、靴下がメラメラと燃え始めた・・・」
VDM(Vie de Merde)より
サン・ヴァンサン祭り [サントル・ロワール地方]
東京地方はカラッからに乾燥してます。毎日のように湿度40度以下。この辺りで雨など降ってくれるとありがたいのですが・・・。
鼻や喉を痛めるのが怖いので頻繁にマスクを使っていますが、あまり使い過ぎると、頬から耳にかけてヒモの跡がついてしまうのですよねえ〜。
さて、1月22日はサン・ヴァンサンの日でした。サン・ヴァンサンはワイン農家の守護聖人として知られています。
フランスのワインの産地ではお祝いのお祭りが開催されました。その一つ、シノン(Chinon)を訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
興しに乗せられて通りを練り歩くサン・ヴァンサンの像。
「ワインを作っていた先祖のことを思い出したり、これからのワイン作りについて考える良い機会なんです」と興しを担ぐワイン農家の男性。
シノンという銘柄のワインを作っているワイン農家は180軒ほど。
まずは、サン・ヴァンサン像を教会に奉納してミサが始まります。教会にはパンと小さなワイン樽が置かれています。
「サン・ヴァンサンは我々ワイン農家の守り神です。今年のブドウの収穫とワイン造りがうまくいくように祈ります」と男性。
ミサが終わるとまた街を練り歩いてお祝いです。
こちらの重々しいガウンを羽織った方々は例のコンフレリー。分かりやすく言うとシノン・ワイン愛好協会の皆さま方です。
シノンのワインを広く世間に知らしめ、自らもワインを飲んで楽しむ、というのがその主な活動。
ブロンズ像を囲んで気勢を上げるコンフレリーの方々。ブロンズ像は誰かといえば、16世紀に活躍したシノン生まれの人文主義者であり作家、医者でもあったフランソワ・ラブレー。
「シノン出身の偉大な哲学者のことを大変誇りに思っています」と男性。
さあ、いよいよワイン蔵でコンフレリーの式典が始まります。天井にはワインボトルで作られたシャンデリア。
コンフレリーのメンバーは70人。なんだか涎掛けみたいなものをかけてます。会長さんの呼びかけに応えて、グラスに注がれたワインをいただきます。美味しそうですねえ〜。
証明書と金属の盃のようなものを首にかけてもらったら正式なメンバーとなるようです。
最後は大宴会。お祭りですもんね。これくらいは盛り上がらなくては!
サン・ヴァンサンのお祭りは今年で58回目。そのうち55回も参加しているのがこちらの男性、アンドレさん。
パーティーのフィナーレは参加者全員で大合唱。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、祖父が20年前の古い白ワインを花にかけているのを見て驚いた。が、中身は水だった」
VDM(Vie de Merde)より
お城のクリスマス [サントル・ロワール地方]
東京は昨日も冷え込みました。
仕方なく近くのスーパーに必要な物を買いに出ただけで、それ以外は家の中でじっとしてました。とても外をうろつく気にはなりません。
幸い、日差しがあったおかげで、日向にいると暖炉のそばにいるかのような暖かでした。
日曜日恒例の週末旅は放送がなかったので、今日はロワール川のお城のクリスマスを紹介することにします。
それぞれに工夫を凝らしたお城のクリスマスをお楽しみください。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月14日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ロワール川沿いのお城では、この時期、クリスマスをテーマにした展示が開催されています。
シンプルに金でまとめたツリー、プロジェクションマッピングのお城があるかと思えば、おいしそうなデザートが並んだお城もあります。
まずはシュノンソー城を訪ねてみましょう(青印)。
ゴージャスなフラワーアレンジメント。しかし、何よりすごいのは長い回廊に並べられたこのテーブル。長さ40メートルもあるそうです。
「全部の色が調和していてとても美しいですね」と女性。
この回廊を作ったカトリーヌ・ドゥ・メディシス(1519-1589年)に捧げられているそうです。制作はこの方、ジャン=フランソワさん。
「ここは舞踏会の開かれた場所ですから、王家の祝いの宴にふさわしいものを制作しました」
フィレンツェからやってきたカトリーヌは、レモンやオレンジなどの柑橘類をフランスにもたらしました。
なんだかぶら下がってるのを食べてみたい気分になってしまいます。
最初に登場したツリーはシュノンソーのだったんですねえ。女王にふさわしいツリーです。
そしてこちらはアンボワーズ城(赤印)。クリスマスの歴史がテーマになっているそうです。
さらにこちらはロシュ城(緑印)。ここでは暖炉の前でディケンズの小説「クリスマス・キャロル」の朗読会が開かれていました。
「昔ながらのクリスマスの伝統を味わうことができてとてもいいと思います」と女性。
次はシノン城(黄印)。ここではリンゴを吊るしただけの中世のクリスマスツリーが再現されています。
そして、ツリーに欠かせないあの丸いガラスのボールの変遷もよくわかります。
一方、ランジェ城では中世のクリスマスが再現されています(オレンジ印)。
またアゼ=ル=リドー城ではかつてのクリスマスのご馳走が展示されています(こげ茶印)。このサンゴのようなお菓子はガトー・ア・ラ・ブロシュ(Gâteau à la broche)、つまりバウムクーヘン。
ここでは19世紀当時の子供たちへのクリスマスプレゼントも見ることができます。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、5歳になる娘が、今年もサンタクロースがわが家に来てくれるのか心配だと言う。どうして?と聞くと娘が言った。『だってジレ・ジョーヌが通せんぼしてるから』」
VDM(Vie de Merde)より
お城のクリスマス [サントル・ロワール地方]
日曜日はいつもなら週末旅を紹介しているのですが、残念ながら放送がありませんでした。
次回、放送があることを期待しつつ、本日は、クリスマスの準備が始まったロワールのお城を幾つか紹介します。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年12月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まずはこのお城から。アンボワーズ城です(青印)。
美しいステンドグラスのお部屋では、大きな暖炉に薪がくべられています。あったかそう。
ここではクリスマスの間、おもちゃが展示されます。
この部屋に展示されているのは16世紀頃のもの。サイコロにけん玉。ボーリングのようなおもちゃのお隣には馬のおもちゃ。
「男の子に人気です。これに跨がれば騎士になった気分になれますからね。恐らくフランソワ1世もこれで遊んだと思いますよ」とお城の副支配人。
クリスマスツリーがお城に飾られるようになったのは19世紀になってからのこと。
時代は産業革命の頃。当時の生活がうかがえるようなおもちゃが登場します。
自転車。当時はまだペダルはついていませんでした。それにおままごとの鍋やカップ。そして蒸気機関車のおもちゃもあります。
さて、次はアゼ=ル=リドー城です(赤印)。ここは、クリスマスのお菓子。
革命後の1791年にこの城を買い取ったのがビアンクール侯爵。そのリビングにカラフルで美味しそうなお菓子が置かれています。
台所にはこんなものが!お砂糖の塊でパン・ドゥ・シュークル(Pain de sucre)と言うそうです。なんだかシュールな感じ。
他にもペローの童話に登場しそうなお菓子が並んでいます。
「オレンジのコンフィやカシューナッツにクルミもあります」と責任者の方。
食堂の食卓は真っ白なお菓子で埋め尽くされています。
そして、娯楽室にはウェディングケーキのような大きなケーキ(ピエスモンテ)が並んでいます。
「アントナン・カレームのデッサンを元に再現したんです。こちらはラング・ドゥ・シャでできていますし、あちらはメレンゲです」
アントナン・カレームは19世紀に活躍した料理人兼パティシエ。“シェフ” と言う呼び名が使われるようになった初代の料理人です。
お次は・・・畑???ではなく、この花壇で育てられた植物を使ってお城を華やかに飾ります。そのお城がこちら、シュノンソー城です(緑印)。
お部屋ごとに色合いもスタイルも様々。見学する人の目を楽しませてくれます。
「来年の1月6日までクリスマスの照明が続きます」と装飾の責任者。
ディアーヌ・ドゥ・ポワティエやカトリーヌ・ドゥ・メディシスが暮らしたこのお城はクリスマスもエレガントです。
さあ、最後はフランソワ一世が建てたシャンボール城です。
照明に浮き上がるお城。その庭のイルミネーションを灯した樅の木が、おとぎの世界へと誘ってくれます。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、クリスマスのプレゼントを包むためのキレイな包み紙を買ってきた。早速、プレゼントを包んでテープで止めた。その時、包み紙に “Happy birthday!” と書かれてあるのに気がついた 」
VDM(Vie de Merde)より
フランスのベニス2 [サントル・ロワール地方]
今週はフランスのベニスと呼ばれている村をシリーズで紹介しています。
二回目の今日はパリから車で1時間半ほどのところにある小さな村ボヌヴァル(Bonneval)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年9月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
教会の塔に煙突のある家。そして赤やピンクのお花。
村を流れるのがロワール川。ロワール川とは言っても、あのお城で有名なロワール川(Loire)ではなく、その支流です。
綴りにするとLoirで、eが付いていません。紛らわしい〜。
それはさて置き、要塞で囲まれた村ボヌヴァルは、その周りをお堀が取り囲んでいます。
そして家々には直接そのお堀につながる出入り口があります。
この辺りはボース地方と呼ばれており、ボヌヴァルは “ボース地方のベニス” と呼ばれているそうです。
さて、観光客の皆さん、ここでボートに乗って散策の旅に出発されるようです。私たちも一緒に出かけましょう。
この幅では大きな観光ボートは無理ですね。小型のボートでのんびり散策するのが良さそう。
「まだボートが数隻しかない頃からこうしてお堀を走って楽しんでいます」とドロテーさん。
のんびり走っていると目の前に「頭を低く!」という警告が・・・。
危うく橋の下に頭をぶつけるところでした。
さらに進むと、両側に美しい庭が見えてきました。よく手入れされているようです。
見えてきたのはサン=フロランタン修道院。美しいですねえ。ちょっとボートを降りで見学したい気分。
ボートの発着所を掃除しているのはミシェルさん。
「草を取り除いてるんだよ。ボートに絡まったら大変だからね」
こちらはそのボートに乗船中のツーリスト。
「操縦はとても簡単ですよ。最初の5分で覚えてしまいます」と男性。
水の流れに任せて進んでいるとこんなところも通ります。蓮池のよう。
また、川岸にはかつての洗濯場があります。
途中で出会ったのはこの地域の歴史に詳しいマルクさん。1955年にボヌヴァルで生まれました。
「この辺りは、かつてサンミッシェル界隈と言われていた場所です。中世に作られた要塞の壁が残っています。この辺りは産業の中心地で、ラシャ製造職人、なめし皮職人、庭師など様々な労働者が集まっていました。また取引のために数多くの商人もここにやってきました。重要な商業都市でもあったんです」とマルクさん。
先ほど川沿いで見た洗濯場は全部で10箇所ほどあるそうです。たくさんの人がここで生活していたことの証明です。
昔はこうしてロワール川で洗濯していたそうです。
そして川沿いといえば、釣り人もいます。
今はこんなに静かな川ですが、かつては大荒れだったこともあったようです。
「1600年頃、ロワール川が決壊し、すべての橋が壊れました。まだ城壁の門や風車も壊れたそうです」と住民の男性。
どこからか子供達の明るい声が聞こえてきました。ボートクラブの子供達です。
「ここなら手軽にボートが楽しめます。生徒は全部で19人。学校のひとクラスと同じです」と指導員。
子供達のボート、なんだか団子状になって川の上を進んでいきました。大丈夫か???
映像を見ていると、ベニスというより、ベルギーのゲントやブルージュを思い浮かべてしまいました。
こんなところに、こんなに素敵な村があったなんて知りませんでした。一度、訪ねてみたいものです。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、川の岸辺にある家に住んでいる。向こう岸には動物園がある。今朝、動物が動物園から逃げたというニュースを聞いた。初めは信じてなかったけど、家の庭でワニと鉢合わせした時には信じるしかなかった」
VDM(Vie de Merde)より