フランスで最も美しい木 [フランスのお宝]
今週月曜日の夕方、ジムからの帰り道、暗くなった空を見上げると雲に隠れていた月が顔を出し始めた。
丸くて煌々と輝くお月さま。今日は満月?と思っていたら、火曜日の夜8時頃が本物の満月だったらしい。
それにしてもきれいな月だった・・・。
それはさておき、本日は長い歴史を持つ木のお話。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年1月18日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
今年、「フランスで最も美しい木」に輝いたのがこの木。栗の木です。
ここに植えられたのはフランス国王ルイ14世の時代。330年も前のことです。
幹のシワがすごいですね。それよりもっとすごいのは、傷つけられながらもそれに順応しながら生き抜いてきたこと。
「この木は、病や嵐など様々なストレスを受けながらも折り合いをつけながら成長してきたんです」と専門家。
古い写真を見ると、人々はこの木の枝を切って生活に利用していたようです。
枝張りは18メートル。そして今も伸び続けているとか。新緑の頃にはこんな姿に変わります。
現在、この木を中心にして630軒の家が立ち並んでいますが、18世紀のこの界隈には350本もの栗の木が植えられていました。栗園みたいなところですね。
「私にとってあの木は永続性のシンボルです。様々な自然の変化を乗り越えて300年以上もあそこで生きてきたんですからね」と男性。
家の窓を開けると毎日必ずこの木が見えるというのはどんな気分なんだろう?
「私は子供の頃にあの辺りをよじ登ってましたよ」と別の男性。
「あらゆる世代の人々がこの木の下に集まって栗の実を拾っていました」と女性。
やっぱり実がなるんですねえ。人々に恵みを与えてくれる栗の木。実りの秋にはこんな姿に、そして雪の降る冬はこんな姿になります。
「よそからやって来た人は平気で木の枝を折る傾向がありますが、今回、この賞を受賞したことで、粗末にしてはいけないとはっきり言えるようになりました」と町の保存協会の会長さん。
逞しくておおらかで慈愛に満ちた栗の木でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、2メートルほどの木の枝に登って降りてこられなくなったネコを助けようと木によじ登っていると、結局、ネコは自力で降りてきて、今度は僕が降りられなくなった」
VDM(Vie de Merde)より
ついに仲間入り! [フランスのお宝]
オーストラリアの潜水艦問題、フランスが激怒するのも当たり前。ありゃちょっとひどすぎる。フランスは準備のためにすでにお金をかなり使っているらしい。賠償金てな話になるんじゃなかろうか?
それはさておき、本日は小さな村のお話。
フランス中南部の小さな村ポリニャック(Polignac)が念願かなって ”フランスで最も美しい村” の称号を獲得することになったそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
おお、歴史を感じさせる建物。11世紀に岩の上に作られた城塞です。
これだけで美しい村の称号が貰えそうですが、現実にはそう簡単なことではありません。
ポリニャックがこの称号獲得の戦いに身を投じたのが10年ほど前のこと。その間に2回ほどチャレンジしましたが結果は出ず。今回は3回目の正直だったようです。
「こちらの建物を見てください。素晴らしいでしょう」と村長さん。
どうやらサッシの窓を昔風の窓に作り変えたようです。
さらに、電気メーターも見えないように壁の中に組み込み木製の扉で見えないようにしました。
そしてこちらの窓も、前はアルミサッシでしたが、今は木製です。大工事になってしまったようですが、見事な出来ばえです。
さらにお花も重要です。殺虫剤や除草剤などの農薬は一切禁止。手入れがかかせません。
そんなわけで、合計で200万ユーロもの出費となってしまいました。例えばこちらの設備。
どうやらゴミの収集所のようです。しかも4種類に分別するようになっています。ゴミは表に見えないように地下に蓄積されます。
「これにはかなりの費用がかかっていますよ」と村長さん。
村のお宝はやはりあの城塞です。しかし、ただ修復すればいいというわけではありません。その歴史や構造などを広く知ってもらうための活動も必要です。
さらに、商店も欠かせません。このお店では手作りの石鹸や小物などを製造・販売しています。また革細工のお店もあります。しかも、昔のやり方で作っています。
様々な努力を続けてきた結果、やっと ”フランスの最も美しい村” の称号を手に入れることができました。
この称号を手に入れることで、観光客が30%増えるとか。そうなれば経済もうるおい活気が生まれます。
コロナ禍もそろそろ出口が見えてきたところ。次のバカンスシーズンにはもっとたくさんの観光客が来てくれるといいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、小さな村でスマホをネットにつなごうとしたら通知が出てきた。『あなたのスマホは外国からは接続できません』」
VDM(Vie de Merde)より
笑い続けて100年 [フランスのお宝]
すぐ近くにあるジムが5月いっぱいで閉館になる。コロナでもうもたないということか・・・。
わが家からは歩いて2分という至近距離にあり便利だった。2008年の開館からずっと通い続けていただけに大きな衝撃だ。6月以降はどうしたものか・・・。
それにしてもあの施設はその後どうなるんだろう?取り壊し???使い古しとは言えもったいない。
さて、本日は、日本でもお馴染みのフランスのプロセスチーズ ”キリ” のお話。今年、発売から100周年を迎えたそうです。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月11日に放送)
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小さな包みを開けてパンに塗っていただきます。
気軽に買って食べられる庶民派のチーズはフランス東部の小さな町ロンス=ル=ソニエ(Lons-le-Saunier)にある、レオン・ベルのチーズ工房で生まれました。1921年のことです。
売れ残ったチーズを溶かして缶詰に詰めて販売したそうです。
あのロゴマークが飾ってあるヴァッシュ・キ・リ記念館(Maison de la Vache qui rit)に行って、その歴史について調べてみましょう。
中に入ると、ゆるキャラ風ヴァッシュ・キ・リ(笑う牛)が迎えてくれました。
こちらが最初に販売された缶詰です。一日で12,000個を売り上げたそうです。すごいですね。
そしてこの牛のマークは第一次世界大戦にまでさかのぼります。そもそもは生肉の補給のために描かれたものでした。
この絵にヒントを得て生まれたのが「タンタンの冒険」だったそうです。
この牛のマークが商品の販売に大きな力を持つことを知ったベルは、5年後に当時どの会社にもなかった広告部を社内に設置。そのおかげで様々なところで笑う牛のマークを見かけるようになります。
そして、あのトゥール・ドゥ・フランスとタイアップしたことでフランス中に商品が知られることとなりました。さらに歌まで作られたそうです。
しかし、力を入れたのは広告だけではありません。商品の質もアップさせて世界に輸出することになります。
同時にVache qui ritは様々な言語に翻訳されました。国によっては特別なフレイバーを加えたものも登場しました。
1980年代になると世界120カ国で販売されるようなりましたが、工場は創業当時と変わらずロンス=ル=ソニエにあります。
こちらは現在の工場です。見慣れたあの箱入のチーズが次々に生産されています。
「年間5億個を生産しています。60%が国内、40%が海外に輸出されます」と工場の方。
牛のマークは商品のロゴマークを通り越してポップアート化してきます。
よく見ると、牛の耳にはイアリング。なぜにイアリング?
「見た目が牡牛だったため、牝牛だとわかるようにイアリングを付けたんです」
ああ、なるほどね!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、チーズ大好き人間の私は、スキー教室に行く小学生の息子に20ユーロを渡して地元産の美味しいチーズを買ってくるようにと言った。息子が買ってきたのは、ヴァッシュ・キ・リだった」
VDM(Vie de Merde)より
ミコクリエの熊手 [フランスのお宝]
首都圏は鬱陶しい天気が続いてます。しかも、緊急事態は解除されず・・・。
腐っちゃうなあ〜、もう一週間待つのか・・・。
となるとジムの再開も来月からってことになりそうな。区切りがいいと言えばいいけど、そろそろプールで泳ぎたい。
周りが解除となると、なんだか浮き足立ってしまいます。
さて、フランスのテレビニュースにもコロナウィルスとは関係ないお話が登場するようになりました。
本日は、中世から作り続けられている熊手のお話です。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年5月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランス南部の人口2000人ほどの小さな村ソーヴ。
その100%木製のフォークの形をした熊手はこの村で作られています。
材料となるのがこの木、フランスで “ミコクリエ” と呼ばれています。
なんだか既に熊手の形をしてるような・・・。形も素材も熊手に適しているそうです。
小枝がたくさんついているものは全て切り取ります。
こちらの枝は熊手の形をしていますが、まだ細いですね。もう少し育つのを待たなくてはならないようです。
小枝を切り取り形を整えたら、かまどの火で表面を焼きます。
ちょうどいいくらいになったところで火から取り出し樹皮を剥いていきます。
そしてまだ熱いうちに美しい熊手になるように形を整えます。
この熊手が初めて歴史の資料に登場するのは12世紀の頃。ずいぶんと昔から使われてきたもののようです。
植物の形を利用して道具を作るのは昔から行われてきました。
しかし、現在、手作りでこの熊手を作っているのはこの工房だけ。年間で100本ほど製作しているそうです。
ちょうど三つ又の根元の辺りに樹皮で模様をつけます。工房のロゴマークの一種らしい。
こうしてできたものをもう一度、二時間ほどかけて火にあぶったものがこれ。これを1年ほどかけて乾燥させたら完成です。
しかし、一体、何に使うのやら。
こちらは馬を飼育している牧場です。あっ、ありました、あの熊手が。ワラを運ぶのに使われているようです。
「これなら馬を傷つけることはありませんから安心なんです」と女性。
後ろでおじさんが馬をカキカキしてました。確かに鉄ではこんなことはできないですね。それにインテリアにしても良さそうです。
一本、おいくらくらいなんでしょう?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、妻から手にフォークを突き立てられそうになった。彼女のお皿のフライドポテトを一つ食べようとしただけなのに」
VDM(Vie de Merde)より
皆でフレンチカンカン [フランスのお宝]
カレンダーを見ながら、あれえ〜、もう17日か!となってしまいました。どういうわけか、まだ10日くらいの気分でいました。
今日が17日ということは、年越しまでちょうど2週間。時間が過ぎるのはやっぱり早い。2週間経てば2019年ともお別れです。
大晦日の過ごし方はいろいろですが、フランスではキャバレーでショーを楽しみながら新しい歳を迎える人たちもいるそうです。
キャバレーと言っても女性が男性を接待する店のことではなく、ご馳走をいただきながら、舞台のエンタテインメントショーを楽しむのがフランスのキャバレーです。
パリのキャバレーですぐに思いつくのがムーランルージュ。ムーランジュージュと言えばフレンチカンカンです。
最近、このダンスが一般の人たちに人気だそうです。
下記の下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2019年12月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはパリ郊外のナンテールにあるダンス教室。
フレンチカンカンを踊っているのは、エンジニア、公証人の見習生、英語の先生等々。
1週間に1回この教室でレッスンを受けます。レンスンを休む人はめったにいないそうです。
「仕事のことも私生活の心配事も全部忘れて踊ります。飛び跳ねて叫んでとっても楽しいです」と女性。
確かに、フレンチカンカンはストレスの発散に最適かも。
先生が持ってきたのはレースのショーツ。ショーツとは言っても、見せるために作られています。
こういうのを一度履いてスカートを捲り上げて踊ったら、すっきりしそう。
この5年間で受講生の数は3倍に跳ね上がりました。
「世の中、少々うっとおしいでしょう。だから、皆、楽しい気分になりたいんです」と先生。
フレンチカンカンを踊るためには、基礎となる体作りが大切。柔軟でないと足は上がりませんし、しっかりした筋肉がないとすぐに倒れてしまいます。
「バランスを保つのが難しい(笑)。でも柔軟な体になりそうです」と女性。
「私はフレンチカンカンを踊るためにジム通いをやめてしまいました」と別の女性。
「私はもう若くありませんが、不思議なことにこのダンスだけは踊れますよ」とマダム。
運動もできてストレスも解消できるなんで一石二鳥。人気になるのもわかります。
一方、こちらはナンテールから600キロほど離れたドローム県の小さな町。
小学生と思しき女の子たちがスタジオでフレンチカンカンのレッスンを受けています。
レッスンは5歳から受けられるそうです。
「ミス・フランスを見たら、私もドレスが着たくなったんです。このドレスはとても素敵です」と女の子。
こちらのフレンチカンカンは子供達にも踊れるように振りを少し変えているそうです。ここも人気で生徒数は倍以上に増えているとか。
さらに、女の子だけではなく男の子の心も捉えているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女のためにストリップショーをやって見せた。大笑いしている彼女が言った。『Mr.ビーンが踊ってるのかと思ったあ〜ははは』」
VDM(Vie de Merde)より
立候補 [フランスのお宝]
5月も最後の日となりました。
少し和らいだとは言え、夏の暑さには変わりありませんねえ。
このありさまでは夏が4ヶ月近く続くことになりそうな・・・天気がまともだった時代に戻りたい。
さて、当ブログでは折に触れ「フランスで最も美しい村」を紹介していますが、この称号を取得するためには様々な条件をクリアーしなくてはなりません。
現在、この称号を持つ村は158あります。そして今年、その仲間入りを目指す村があります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月30日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
中世の城塞。
11世紀に作られた教会。
もうこれだけで “フランスで最も美しい村” に選ばれそうな気がします。
しかし、これだけでは不十分。厳しいですね。
ここはフランス中南部の村ポリニャック(Polignac)。
「この建物のファサード、素晴らしいでしょう。でも、あのサッシの窓がすべてを台無しにしているのです」と村長さん。
窓は木造でなくてはなりません。石畳もアスファルトなどで覆われていてはダメ。
称号を手にするためには27もある条件をすべてクリアする必要があります。
ゴミ箱などがあちこちに出ているようでは落第です。こうして地下に埋めてしまいましょう。
「こうしておけばゴミ箱など見ないで済みますからきれいですよ」
村長さん、観光客になったつもりでここから村を眺めます。
村は2010年から、このプロジェクトを立ち上げ、すでに200万ユーロが使われました。
しかし、称号への門はかなり狭き門。倍率は5倍。
それでも村人たちは必ず選ばれると信じて頑張っています。村の人口は約2,800人。全員で沿道に花を植えているそうです。
「美しくするためには花は欠かせません」と村人。
「この村は気さくで暖かい人たちばかりですよ」と女性。
村の商店も称号がもらえることに期待しています。何しろ、この称号が付くと、観光客の数が30〜40%も増加するからです。
「来てくれる人が増えれば、売り上げもあがりますから、ありがたいですね」とお店の方。
あの城塞の塔に上ってみると、こんな素晴らしいパノラマが楽しめます。
当落がわかるのはいつなんでしょうね?一報が入ってきたら、また紹介したいと思います。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ママが僕のゴミ箱に灰があるのを見つけた。そして、隠れてタバコを吸っていると怒った。僕はタバコなど吸ってないけど何も言い返せなかった。だってあの灰は、数学の成績表をこっそり燃やした跡だったから・・・」
VDM(Vie de Merde)より
キャバレー2018 [フランスのお宝]
やっとこさっとこ風邪におさらばして、新年を迎えられそうです。
さて、年末も最後の週になるとフランスで登場する話題が、キャバレー。
キャバレーとは言っても、女性が男性をもてなす日本のあのキャバレーではありません。美味しい料理を食べて、ダンサーが舞台で繰り広げるショーを楽しむ、それがキャバレーです。
去年、このショーを楽しんだフランス人は300万人にもなるそうです。今日は、その中の二つを訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはフランス中東部の町ルネゾン(Renaison)にあるキャバレー Cabaret l’Elégance。
女性ダンサーの華やかな衣装。やっぱりこれがないとキャバレーに来たという感じがしませんよねえ〜。
でもこればかりでは進歩がありません。そこでここでは、新しいテクノロジーを駆使して、こんなショーもやっています。
LEDライトを使ったパーフォーマンス。これが大人気だそうです。
しかし、激しいダンサーの動きについていけず、故障してしまうことも度々。そんな時はショーの前にこの方が直して下さるんだそうです。
舞台装置にもハイテクが使われています。50㎡はあるというバックの大スクリーンのおかげで、瞬時にシーンを変えることができます。
こちらは映画「ラ・ラ・ランド」からヒントを得て創作されたステージ。そしてこちらは映画「アバター」からのもの。
「こんなショーが見られるとは思っていませんでした。何しろ映画の登場人物とほぼ同じでしたから」と男性。
バックの炎が燃えているように見えます。
それにサーカスみたいなこの演技。
「サーカスはお客様を別の世界にお連れするためには適した出し物なんです」とこのキャバレーのお共同創業者の方。
そしてソーシャルメディアも今では欠かせないツールになっています。
こちらはパリの有名キャバレーCrazy Horse。水曜日は26歳以下の予約を受け付けています。
入場券は通常なら85ユーロのところを25ユーロで手に入れることができます。
こちらの男性客、これを利用するのは2回目だそうです。若い人はお得ですね。シルバー料金はないのかな(汗)。
ショーの方はといえば、ぐっと洗練されて、思わず見とれてしまいます。
「絵が動いているように見えるのは印象的で、素晴らしいですね」と女性。
ショーの演出者とダンサーの努力の賜物ですね。
鏡を使ったこのパーフォマンスはビヨンセのビデオに使われたそうです。
やっぱりこれは生で見てみたくなります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、友人から、父親が亡くなったというメールが送られてきた。お悔やみのメッセージを打って最後に涙マークを付けて送ったはずなのに、後から確認したら、なぜだか “踊るブタ” のマークになっていた」
VDM(Vie de Merde)より
RATP社のお宝 [フランスのお宝]
昨日の、炒ったコーヒー豆をナスに埋め込んでホイル焼きにしたのには驚きました。
一体、どんな味になるのやら・・・。是非とも一度試してみたいもんです。魚料理に合うそうです。
さて、先週末のフランスは “文化財デー” でした。全国で様々な歴史的建造物が無料で市民に開放されたようです。
大統領官邸のエリゼ宮もその中の一つ。しかし、見学者があまりに多かったせいか、7〜8時間待ってやっと見学できたという人もいたらしい。
そんな中、パリ市の地下鉄やバスを運行しているRATP社が、歴代の車両を展示していたそうです。
あるフランス人家族と一緒に訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年9月15日に放送)
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こちらがその会場。すでにたくさんの人で賑わっています。ガイドさんの説明を聞きながら1世紀以上にもなるパリの公共交通の歴史を学びます。
こちらはギオ家御一行様。お祖父さんに連れられてやってきました。
地下鉄、路面電車、バスなど200台以上もの車両が展示されています。どれも廃車になる運命でしたがRATP社がリノベーションして当時のまま保存してあります。
例えば、こちらは1900年7月19日、初めてパリに地下鉄が開通した時の車両です。
白黒映像に登場したアールヌーヴォ調の地下鉄の出入口がパリらしいですね。
車両の内装もちょっと豪華で今とはだいぶ違っています。
「ゴム製のタイヤで走る地下鉄はRATP社の技術者が発明したものです。これが世界へと広がっていったんです」と関係者の方。
車両によってはこんな風に俳優さんが解説してくれます。
あの地下鉄の中でのパフォーマンスを思い出します。突然、歌が始まったり人形劇が始まったりしますよねえ。
ギオ家のお祖父さんに聞いてみました。
「何か思い出はありますか?」と取材班。
「そうですねえ、初めて父と一緒に乗った時のことですかね。たとえば、後方にデッキがついているこのバス。皆、飛び降りたり飛び乗ったりしてました」
このバス、昔のフランス映画によく登場しますね。
もう四半世紀前のことですが、実際にデッキのついたバスがたまに走っていたのを見たことがあります。
今はどうですかね?さすがにもう走ってないでしょうね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、美容院に行ってきた。これぞまさしく “文化財の修復”! 」
VDM(Vie de Merde)より
ツール・ド・フランス開幕 [フランスのお宝]
先週はジムの受付で毎日のようにデオドラントビーズのサンプルを渡された。
どうも洗濯するときに洗剤と一緒に放り込むと臭いが取れるというものらしい。
あまり必要性も感じないまま、「要らない」というのもなんだから貰い続けていたら4つも溜まってしまった。
捨ててしまおうかと思いながらも、どういうわけか気が変わって一度くらい使ってみようかとなり、使ってみたらひどい目にあった。
洗いあがった衣類全てに強烈な匂いが付着して不愉快なことこの上なし。あれはデオドラントじゃないです。オドラントと言ってもらいたし。
匂いのするものに、さらに強烈な匂いを付着させる物質なのでした。
ああいうのが好きな人もいるのかも知れませんが、わが家には向かないのでした。仕方がないのでもう一度洗濯したのですが、少し弱まったものの、あの匂いは完全には取れません。
後悔先に立たず。消えるまで我慢です。
さて、月曜日はいつもなら節約晩ご飯シリーズなのですが、放送がなかったのでお休みです。
ロシアW杯のフランス代表準決勝進出で、やや影が薄くなってしまった自転車ロードレースのツール・ド・フランスですが、105回目となる今年も予定どおり土曜日に開幕しました。
これから三週間、どんなレースを見せてくれるのでしょうか?
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年7月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
第一ステージのゴール間近。去年の覇者クリストファー・フルームがやってきました。
笑顔はなく、ユニフォームに裂けた跡があります。それもそのはず、こんな事故が起きていたからです。
危うく杭に激突してしまうところでした。すぐにレースに戻ったものの、トップから51秒遅れでゴール。
自転車のロードレースを見るたびに、これだけ密集して走って大丈夫かといつも思ってしまいます。危険と隣り合わせ。
そしてコロンビアからの選手はいきなりタイヤがパンク。1分25秒の遅れとなってしまいました。
今年のスタートはこのノワルムティエ島。塩の生産で知られます。空からストライプ模様の島を見ることができます。一つ一つが塩田です。
コースの沿道には毎年変わらず応援にやってくる大勢の人たち。
「去年は14のステージでスタートを見てきました。今年も同じかそれ以上見られるように頑張ります」と男性。
この方、アルプスとピレネーの山岳地帯でのレースを見る予定だそうです。
緑の中を走り抜ける選手たち。平地はスプリンターに有利。
第1ステージを制したのはコロンビアの選手フェルナンド・ガヴィリア、23歳。初めてのツール・ド・フランスです。
当然ながらマイヨジョーヌを獲得。さらに最優秀スプリンターとしてマイヨヴェール(緑のマイヨ)と、25歳以下の優秀選手に送られるマイヨブラン(白のマイヨ)を獲得しました。
マイヨは黄色だけかと思っていたら、最近は色んなマイヨがあるようです。
レースは、様々な風景を見せてくれるコースを辿りながら三週間続きます。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、自転車で通勤していると、カーブのところで車に跳ねられそうになった。運転していたのは・・・母だった 」
VDM(Vie de Merde)より
ビバンダム [フランスのお宝]
暑いですねえ〜。東北は大雨のようですが、関東は猛暑。正直、身体がついていきません。
気象庁も考え方を改めたようで、そろそろ梅雨明け宣言をしそうな状況になってきました。
しかし、こうなると勝手なもので、もう一雨くらい来てから梅雨明けになってもらいたいような気になってきます。
それはさておき、先日の節約晩ご飯ではミシュラン星付きレストランのシェフが見事な料理を披露してくれましたが、そのミシュラン、そもそもはタイヤメーカーなのですよね。
そしてそのマスコットキャラクターがビバンダム(Bibendum)。
2000年にはフィナンシャルタイムズによってベストロゴに選ばれたこともありました。
ミシュランといえばこのビバンダムですが、なんと今年で120歳になるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年6月26日に放送)(映像が出てこない場合は→こちら)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ふっくらとした愛嬌のある顔立ちのビバンダム君。
生まれるきっかけになったのが1894年にリヨンで開催された博覧会の時のことでした。
「博覧会のスタンドで、サイズの異なるタイヤが積み重なっているのを見た創業者のエデュアール・ミシュランが、兄弟のアンドレに『あれに腕をくっつけたら人間みたいだね』と言ったのが始まりでした。それが実現したのがこのポスターです。1898年のことです」
ビバンダムとは、どうやらラテン語からきているらしい。
“ミシュランのタイヤは障害物を飲み込みます!” というキャッチコピーをラテン語にすると、NUNC est bibendumとなり、タイヤ男が “bibemdum(ビバンダム)” と呼ばれるようになったそうです。
ここは、ミシュランの本社があるクレルモン=フェランにできた博物館L’aventure Michelin。
120年を祝って、アニメーションなど様々な展示物を通してその歴史を振り返ることができます。
こうしてみるとビバンダム君の姿も今と昔ではだいぶ違っていますね。
「120年の間に少しずつ変わっていったんです。最初は背が低くて丸い感じだったのが、時の流れとともに背が伸びました。お腹回りが少しすっきりして背丈が伸びたわけです」と博物館の方。
あれれ、ビバンダム君も結婚して奥さんがいたんですねえ。しかも、赤ちゃんまで生まれているような・・・。
博物館には様々なイラストやポスターが集められています。責任者の方の後ろには、何やらスーパーマンのビバンダムもいます。
この展示会、今年の12月31日まで開催されているそうです。
<お知らせ>
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、これまで隣人や友人や僕の彼女を疑ってきたけど、僕の自転車のタイヤがいつもペチャンコになっているのは、うちで飼っているネコのせいだとわかった。あいつが爪とぎをしていたのだ 」
VDM(Vie de Merde)より