大晦日の夜に乾杯 [フランスのワイン]
やっとの思いで年賀状を書き終えて投函してきた。10枚足らずの年賀状なのに難行苦行になってしまう。
なぜに難行苦行なのかというと、手書きだからだ。無用の長物になってしまったプリンターは早々に処分してしまった。たった10枚の年賀状のためにプリンターで印刷もなかろう。それでここ最近は全部手書き。
キーボードを叩けばあっという間にできてしまうのとは大違い。手書きなどめったにしなくなったから拙い文字になってしまう。それで難行苦行なのだ。いずれにしても今年もなんとか年内のうちに大仕事を完了させてほっとした。
それはともかくとして、いよいよ今日は大晦日。フランスではカウントダウンの夜にごちそう食べながら新しい年が来るのを待つというのが一般的ですが、そういう時の飲み物と言えばシャンパン。
しかし、フランスにはクレマン(crémant)という別の発泡ワインがあります。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2022年12月2日28に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
カウントダウンの夜に飲むのはシャンパン?それともクレマン?
何が違うかと言えば、シャンパン(又はシャンパーニュ)はシャンパーニュ地方で作られる発泡ワイン。同じ発泡ワインでも別の地域で作られたものはシャンパン(又はシャンパーニュ)という名称は使えないのでクレマンと呼ばれます。
こちらはアルザス地方の酒屋さん。
「私はシャンパーニュが好きですが、ぱっとしないシャンパーニュより優秀なクレマンの方が良いということは確かです」と男性客。
二つの発泡ワインは値段も違います。シャンパーニュの方が高め。そうなるとそこいらのシャンパーニュよりクレマンの方がお得となります。何しろクレマンは1本8ユーロ前後という低価格。そのせいか年々売上を伸ばしています。
こちらはアルザス地方のクレマンを製造しているワイン農家。
「この年末はこれまでにない勢いで売上が伸びています。2022年度の売上は4千万本に達すると見込んでいます」
クレマンの売上はこの10年で倍になりました。
「単にシャンパーニュの代用品ではなく、品質が本物として認められたということなんです」
とは言っても、シャンパーニュはお祝いの時の贅沢な飲み物として君臨しています。こちらも景気は申し分ありません。
「今年は出来もよく、世界中から注文が殺到しています」
お値段の方は1本20〜30ユーロとやっぱりかなり高め。
今年、わが家では成城石井の福箱とやらを購入。箱には10本のフランスワインが入っている。発泡ワインはシャンパーニュともう一つ低価格のものが1本入っている。クレマンとは書かれてないようだ。これはちょっと飲み比べるしかなさそう。楽しみ〜。
それでは皆さま、どうぞ良いお年をお迎え下さい。
******* フランス人のつぶやき *******
「両親が私の成功を祝いたいという。私はニューヨークの銀行に就職が決まっていて2日後にアメリカに旅立つ。そこでシャンパーニュでお祝いというわけだ。しかしよく見ると、それは子供向けフルーツジュースのシャンポミーだった」
VDM(Vie de Merde)より
ぶどうの収穫と仕込み2022 [フランスのワイン]
日曜日恒例の週末旅はまだ放送再開とはならずお休みです。
さて本日は、フランスのワインのお話。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年8月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはフランスのシャンパーニュ地方。
まだ8月だというのにぶどうの収穫と仕込みが始まっています。去年より2週間ほど早いそうです。
たわわに実ったぶどうが枝から切り離され一箇所に集められるのを見ると、なんとなく豊かな気持ちになります。
こちらのぶどうはシャルドネ種。去年はヒョウの被害で不作でしたが、今年は水不足の影響はなかったのでしょうか?
うまく実がつかなかった地域もあるようですが、シャンパーニュ地方はむしろその逆で質の良い実が育ってくれたようです。
新鮮さと糖度を保ったまま仕込むと美味しいワインになるそうです。
となると、今が最高のタイミング。この機を逃さないように収穫を進めなくてはなりません。
こちらは別のワイン農家のぶどう園。ぶどうは早くもワイン造りに最適の糖度に達しています。
収穫と仕込み作業が急ピッチで進められている一方で、シャンパンの売れ行きは記録的な数字になろうとしています。
今年は3億6000万本が出荷される見込みだとか。これまでで2番めの規模の数字だそうです。
去年も一昨年もコロナ感染による影響で、作ったはいいけどどこに売れば良いのか、そんなジレンマの中に立たされていました。
「コロナ禍の時とは大違いで、発注が急増しました。ほとんどが輸出で、アメリカ、オーストラリア、日本などに輸出されます。コロナ前の2019年に比べても25%増えました」
そうか、日本にも運ばれてくるんですね。
なんかちょっと、あのコルク栓をぱぁ〜んと空けて、抑圧されたこの2年あまりのうさを晴らしたい気分になってきた。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、新調したドレスを来て結婚パーティーに出席したが、シャンパンや料理をこぼしてひどい目にあった。でも大丈夫。最後はプールに飛び込んで洗ったから」
VDM(Vie de Merde)より
ポケットにソムリエを [フランスのワイン]
わが家の会話。
「日本政府に水戸黄門って必要???要らないよね、そんなもん」と私。
「いつの時代の政治の話してんだろうね。そんなのに小判を使ってる余裕なんかないでしょ、ひひひっ・・」とおっちゃん。
「それにさ、ジョーとフミオと呼び合うなんてさあ、わざわざ報道する?笑っちゃうよな」とおっちゃん。
「親しくなったってことをアピールしたいんじゃないのぉ。でもちょっと恥ずかしいねえ〜」と私。
それはともかくとして、本日はワインのお話。ワインはやはり食事に合わせて選びたいもの。しかしそれがなかなか難しい。
そんなとき便利なのがワイン専用の携帯アプリ。いろんなアプリがでてるようですが、必ずしも役に立つとは限りません。実際、どんな具合なんでしょうか?
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年10月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ずらりとワインが並ぶお店に行って、それぞれ点数で評価されていたら選び安いかも。
それならお任せください。Vivinoやwine-searcherというアプリがあります。
こうしてスマホをかざして撮影すると、すぐに点数がわかるしかけになっています。
しかし、この点数って正しいんでしょうか?ちょっとテストしてみましょう。
こちらは食のジャーナリストのオリヴィエさん。こちらにまったく異なる2つのワインがあります。一つはボルドーの赤ワインで7ユーロ。アプリで調べてみると点数は5点万点中の3.7点。
「悪くないワインですが、あまりに良い評価なんでちょっと驚きです」
もう一つは、グラン・クリュの高級ワインで先程のワインの10倍の値段です。アプリで調べると、4.2ポイント。
「質にはかなり大きな差があるのに、点数は大して上がってないですね」
専門家からすると、どうも正しい評価ではなさそうです。なぜそんな事になっているか?
この点数、ワインの分かる人も分からない人も、誰もが投票することができるらしい。
そこで登場したのが、新しいアプリ。
「まず料理を入力して、次に予算の上限を入力します。そして写真を撮影してしばらくすると、候補が出てきます」
なるほど、料理に合わせた予算内で収まるワインをいくつが提案してくれるというわけです。まさにソムリエ。これならワイン選びも楽ですね。
日本にも似たようなアプリあるかな。日本酒向けのもあると便利な気がするけどどうかな?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、父が言った。『出会い系アプリに登録している女はどいつもこいつもツンと澄ましたやつばっかりだ!』試しにどんなのか見せてもらったら、それは私のプロフィールだった」
VDM(Vie de Merde)より
収穫と仕込み [フランスのワイン]
9月も残り一週間で終わるというのにこの猛暑でエアコン再稼働。夏真っ盛りの頃とは違うとは言え、秋じゃないことだけは確か。
さて、久しぶりにWHOの世界の新規感染者数(直近24時間)を見てみた。米国は20万人あまり。英国は3万人あまり。フランスは7千人あまり。日本はほぼ2千人とかなり少ない。銀週間のせいもあるか・・・。
気になるのはイスラエルの数字で4,800人。日本の人口の10分の1ほどなのにこの感染者数はかなり深刻。このところずっと減少せず常にこのくらいの人数が続いている。あれだけ万全のワクチン接種を実施していたのに・・・。不気味。
さて、フランスではブドウの収穫とワインの仕込みの時期が到来しました。アルザス地方のワイン農家を訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
泡の出るワイン。
とは言ってもここはシャンパーニュ地方ではありません。アルザス地方のワイン農家。
同じ発泡ワインでもシャンパン(正しくはシャンパーニュ)という名称は使えません。フランスではシャンパーニュ地方以外で作られた発泡ワインをクレマンと呼びます。
そのクレマンを作るべくブドウの収穫が始まりました。まだ朝の8時前ですが作業に取り掛かります。
ブドウの品種はピノグリ。気温が上がらないうちに収穫したほうがいいらしい。
皆さん手慣れた感じ。収穫されたブドウがトラックで運ばれていきます。
一段落したらコーヒータイム。ひょっとして朝食?
「皆、気心の知れた人たちばかりなんです」
「楽しいですよ。皆知り合いですから」
おしゃべりに夢中になってちゃだめですよ。一息入れたらまた作業の開始。
この地域はリースリング、シャルドネ、ピノなどのワインで知られていますが、4分の1ほどがクレマンを製造しているとか。
醸造所に運ばれてきたブドウが圧搾機にかけられます。
「収穫したらできるだけ早く圧搾する必要があります」
かなり大規模な農家ですね。大きなタンクがいくつも並んでいます。先祖代々続いてきた当主は7代目になるそうです。
一日の作業が終わって夕食の時間。メニューはアルザス地方の郷土料理シュークルート。皆でおしゃべりしながら食べるのにピッタリの料理です。
今年収穫されたブドウは2024年のクリスマスには皆さんの食卓に並ぶことになるそうです。
フランスの発泡ワインと言えばシャンパンですが、クレマンもかなり浸透してきたとか。どんなお味なのか一度飲んでみたいものです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、飲んでいたコーヒーに天井から蜘蛛が落ちてきた時の僕は、ウサイン・ボルトを超える速さで逃げた」
VDM(Vie de Merde)より
シャンパン売上好調 [フランスのワイン]
意を決して一回目のワクチンを接種してもらってきた。
本来なら6月あたりに打ってもらえたのだが、どうも集団接種が気に入らず、かかりつけ医が接種を始めるのを待っていたため遅くなった。
ワクチンはファイザー社製。夜間になっても変わったことは起きず。一応、解熱剤のカロナールをもらってきたから、頭痛や発熱があった場合は飲む。
かかりつけ医は100円ぽっきりでカロナール4錠を提供してくれた。やった〜と思っていたら、2錠を無料提供している病院もあるらしい。この微妙な差はどう思ったらいいのか・・・。
いずれにしても薬局で解熱剤を買わなくて良かった。あれ、結構高い。2回目の接種は3週間後。どうなることやら。
さて、昨年は散々だったワイン業界。今年は様子が違っているようです。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
シャンパンと言えばこの音!
こちらはランスにある生産者のぶどう畑。たわわに実ったぶどう。味を確かめる顔に笑みが戻ってきました。
何しろ、前月に比べて売上が40%増えたのです。国内でも記録的な増加。
さらに輸出も好調です。イタリアへの輸出はなんと二倍。
「去年はひどかったですが、一応、540,000本を売り上げました。今年は750,000本ほどになりそうです。かなりの回復です。ここまで増えるとは予想してなかったので驚いています。でも現実に増えているのは確かです」
去年はほんとに大変でしたよね。作ったは良いけど出荷先がない、実ったぶどうを見ながらそんなことを仰る生産者の方が大勢いらっしゃいました。
やっとコロナ感染が落ち着いてきた今、消費者はワインやシャンパンで楽しく過ごそうという気分になってきたのかもしれません。
供給業者はと言えば、クリスマスまでなんとか在庫を持たせようと仕入れの見直しをしているとか。
「今年の最初の7ヶ月は、シャンパンが製造されるようになって以来、つまりこの300年で最も記録的な売上になっています」
なんと言っても海外からの需要が高まりました。特にアメリカ、英国、欧州諸国など。すでに1億1,300万本が輸出されたそうです。
供給が追いつくかどうかが目下の問題。もちろんシャンパンの在庫は十分にあります。問題はロジスティクス。
どうやら出荷用の段ボール箱などの物資が不足しているらしい。
「紙の製造がフル稼働できていないため手に入りにくくなってるんです」
その結果、発送が2〜3ヶ月遅れるという事態になってしまいました。
生産者の皆さん、遅れを最小限にとどめようと夜間も対応に当たっているそうです。
9月30日に緊急事態宣言が解除されたら、日本酒で乾杯でもするか・・・もちろん自宅で。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼の家にいくといつも冷凍ピッツァばかりと文句を言ったら、今日はなんとテーブルにロウソクが灯り、バラの花とシャンパン・グラスが置いてあった。やったあ〜と思ったら、またピッツァだった。しかも今度は、お店が配達してくれたピッツァ」
VDM(Vie de Merde)より
仏露シャンパーニュ騒動 [フランスのワイン]
WHOの発表する直近24時間のコロナ感染者数を見ていたら、フランスの新規感染者数が4,081人になっていた。やはり24時間の報告となると日によって違ってくる。
一方、日本はどうかと言うと、2,264人。
フランスの全人口が6,700万人で、日本は13,000万人。日本の人口はフランスの倍。それなのに新規感染者数はほぼ半分。
少ないじゃないか!なぜにこんなに日本は汲々としているんだろう???
それはさておき、シャンパンを巡ってフランスとロシアでこんな問題が発生してしまいました。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはシャンパンの生産者。正しくはシャンパンではなくシャンパーニュ。シャンパーニュ地方で作られた発泡性のワインだからシャンパーニュ。
手をかけて作られるせいか、そんじょそこらの発泡性ワインとは違います!
ところが先日、ロシアの議会が驚きの決定を下します。なんとロシアで生産された発泡性ワインだけが ”シャンパーニュ” と名乗って良いというのです。
激震が走ったのは本家本元の生産地。
「”シャンパーニュ”はフランスの呼び名です。これを護るべきです」
「ちょっと不安ですねえ。ロシアで名乗れないのなら、国内でもダメなんてことが起きなきゃ良いですけど」
こちらの生産者では、新しくロシア人との取引が始まったばかり。
「これがロシアに輸出する分です。サンクトペテルブルクに輸送されることになっています」
名称の問題はどうも影響を受けないらしい。
「クライアントはロシアのエリート層です。経済的にも政治的にもその階層に属する人々です。我々の商品についてはよく理解しています。直接、見学にもやってきました」
輸入物については関係ないのかな?ロシアは自分たちが作ったものもシャンパーニュと呼ばせたいのか・・・。
「ボトルに貼り付けてあるラベルをよく見ればフランスのかロシアのかはっきりわかりますよ。だから今回のことは気にしてません」とフランスの生産者。
しかし、抗議の意味を込めてか、ロシアに輸出するのは止めたほうが良いという生産者もいます。そもそも市場としては大きくないし、名称を護ることの方が大事というわけです。
国内ではもちろんのことEU内でシャンパーニュと名乗れるのはフランスのシャンパーニュ地方で作られた発泡性のワインだけ。しかし、全世界となるとそうでもないらしい。
そのうちロシア語のラベルのついてシャンパーニュが出回ることになりそうな・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼の両親に、彼が家を出ていったと言ったら、義母がシャンパーニュのボトルを空けて微笑んだ 」
VDM(Vie de Merde)より
ワインのラベル [フランスのワイン]
明日辺りから本格的に冬の寒さがやってくるらしい。
今年は例年より寒くなるというような噂を耳にしたが本当かな?いずれにしても家で過ごす時間の方が断然多くなりそうだ。年内の仕事は来週末まで続くが、出勤するのは2回のみ。
最近、通勤電車は空いてる時間に乗るせいか、いつもより10分ほど早く着く。そもそもコロナ前の混み具合が異常だった。今くらいが丁度いい。大勢の通勤客を乗せるためにインフラを整備してきた鉄道会社にとっては災難だけど。
それはともかく、お祝い事の続く年末と年始。ワインくらいは飲みたい。今年はコロナ禍でワインの売上が落ちているらしいが、売るための努力も続けられているとか。その一つがラベル。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
愛する人と二人きりのディナー。そんな時に雰囲気を盛り上げてくれるのがワイン。
お店の方が薦めてくれたのは、これ。Grololoという名のワイン。
ラベルに書かれている絵を見れば何を意味するかはお分かりでしょう。大きなおっぱいのこと。これじゃあ雰囲気ぶち壊し!
さて、一流のワインと言えばこんな感じのラベルが一般的。しかし、徐々にユニークなラベルが登場しはじめました。
いや、ちょっとこれはどうなのよ?というのもありますが、面白がって買っていく人もいそうな・・・。
「Tout bu or not tout bu」なんてハムレットのパロディもあります。「全部飲むべきか、それとも飲まないべきか・・・」てな意味。酒屋さんに置いてあったらついつい買ってしまうかも。
こちらは31才の若さでワイナリーを経営している男性。ワイン作りも大事ですが、力を入れているのはラベル。Tシャツに文字をプリントする感覚で、ラベルにおもしろい言葉を印刷して売上を伸ばしているようです。
お値段もリーズナブルで気軽に飲めるところもいいようです。
こちらはラベルのデザインを担当している方。伝統のラベルではなく、それもう少し現代的にアレンジしたおしゃれなラベルを制作しています。
「昔ながらのラベルではひと目を惹かなくなりました。最近はパッと見て自分にふさわしいと思えば買って行く人が多くなりました」とデザイナー。
専門家にこの現象について伺ってみました。
「この手のラベルはワインの良し悪しと言うより、そのオリジナリティを表しているんです。ボルドーやブルゴーニュのような長いワインの歴史を持たない産地のワインにこの手のラベルが多いですね」
ラベルなどじっと確認しては、どこそこのシャトーがうんぬんかんぬんなんて言っても、専門家じゃないと結局は味の違いなんてわかりませんもんね。
リーズナブルなお値段でそこそこ美味しいワインに、ちょっと面白いラベルが貼ってあったら買っちゃいますねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、家族一人一人のためにクリスマスプレゼントを包装紙で包んだ、までは良かったのだが、値段のついたラベルを撮り忘れたことに気がついた。また最初からやり直しだあ〜」
VDM(Vie de Merde)より
地元のボジョレ解禁日 [フランスのワイン]
外出制限の続いているフランスでは、生活必需品を売る商店に限って店を開けることが許されている。
そのため多くの商店や施設が苦しい経営を強いられている。
そして、うちも ”生活必需品”と認めてくれ!と、路上で死んでも構わないとばかりにハンガーストライキを始めてしまった自動車教習所の先生も現れたとか。
一方で、ゲーム類の販売はこれまでにないほどの売れ行きだったそうだ。家族が家の中に閉じ込められてできることと言えば、ゲームってことか・・・。
さて、昨日はボジョレ・ヌヴォーの解禁日でした。解禁日の産地はどんなだったんでしょうか?
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月19日に配信)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
解禁日の朝、村の広場には人影はありません。いつもなら前日から人が集まり始め、夜中の0時を回った頃に、ワイン樽の蛇口を開けてお祝いしたはずですが、そんなことがあったようにも見えません。
ただ、こちらの蔵で、静かに解禁のワインを味わっている方々がいらっしゃいました。
「カシスの味わいがします」と男性。
「フランボワズの香りがします」と女性。
「もう伝統行事なんですよ。友人や家族に振る舞って、楽しむんです」と男性。
今年はコロナ感染で大勢が集まって祝うことは禁止ですが、各家庭に配達することは許されています。
「外出できない一般家庭の皆さんにワインを届けることにしました」とワイン農家のジャン=リュックさん。
こちらのレストランでは料理用にボジョレ・ヌヴォーを注文しました。
ハンバーグみたいなものにドボドボっと注ぎ入れています。ハンバーグじゃなくアンドゥイエットでした。スライスしてあるようです。
一方、こちらは個人で購入した方のお宅。
ワインを届けると、ハムやチーズでもてなしてくれました。乾杯して一緒に新酒を味わいます。
「ワイン農家さんは熱心ですからね。その仕事ぶりには敬意を払います」
例年なら2千万本のボジョレ・ヌヴォーが世界中に輸出されるところですが、コロナ禍の今年は売上が落ちるのはやむなし。
しかし、毎年のお祝いだけは静かに行われているようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、新しいお隣さんがやってきた。なんとそれは元カノ」
VDM(Vie de Merde)より
価格とイメージの打破 [フランスのワイン]
パリのカウントダウンの様子です。
華やかですねえ〜。それにしてもシャンゼリゼ通りの人の数がものすごい。新年のお祝いにストライキなんて関係ないみたいです。
丸一日が過ぎて、すべての地域が2020年の到来を祝ったことになります。
さて、その祝いの席によく飲まれるのがシャンパン。世界中で年間3億本のシャンパンが販売されています。
ものすごい数ですが、なんと本国のフランスでは売り上げは下がりつつあるそうです。
値段が上がったことや高級そうなイメージが消費者を遠ざけている原因。打開策はあるのか?
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2019年12月31日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これこれ、シャンパンと言えばこのタワー。そして、スポーツの表彰式や結婚式などでも必ず登場します。
とは言え、国内の売り上げは伸び悩み。それを打開するために、新しいブランドを立ちげるべく生産者と企業が協力し始めました。
まずはこんなアプリを開発しました。スマホでボトルをスキャンすると、なんとボトルが話し始めました。この飲み物の詳しい情報を教えてくれます。
これまでのようなやり方では売り上げは伸びない、もっと違った方法を考えようというわけです。
そのせいもあってか、このブランドのシャンパンの95%が国内で販売されているそうです。
製造過程で他のシャンパンと違うのは、砂糖の量を減らしていること。そして、こんなボックスセットを21ユーロで販売しています。
シャンパンと言えばフルートと呼ばれるグラスがつきものですが、これはマグレブ地域でお茶を飲むときに使うグラスです。
これなら気取らずに気楽にシャンパンを飲むことができそうです。
そして、協同組合もこれまでのシャンパンの飲み方を変えるために、サンドイッチやピッツァ、さらにはチュロスと一緒に飲んでも美味しいシャンパンを紹介し始めました。
そしてこちらの蔵元では、巨大な金属のタンクではなく、素焼きの壷でシャンパンを熟成させているそうです。
こちらの方がより自然に近い形で、時間をかけてゆっくりと熟成するとか。
イタリアの安いスパークリングワインに侵食されたマーケットを取り戻すために努力が続けられているようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、シャンパンを持って夫婦二人で義理の両親の家を訪ねた。もちろん、嬉しいことがあったからだ。家に着くや否や義母が言った。『あらいやだ、まさか私がおばあちゃんになるなんて言いに来たんじゃないでしょうね?』ううう・・・お母さん、その通りよ」
VDM(Vie de Merde)より
ワインの小物3 [フランスのワイン]
東京は急に台風の準備で慌しくなり、スーパーやコンビニの棚からペットボトルの水が消えてしまいました。つまりは売り切れ。
ぼけっとしているうちにわが家は出遅れてしまいました。
こうなったら、今この時点でできることをやろうということになりました。停電や断水などが起こらないことを祈ります。
さて、シリーズの最後はワイングラス。フランスで最も古いクリスタル・ガラス製造会社サン=ルイ(Saint-Louis)の工房を訪ねてみましょう。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
1000℃という高温でドロドロになった物体。
これが職人さんたちの腕で美しいワイングラスに生まれ変わります。
創業は400年以上も前の1586年。そんな前から続いてきたとは驚きです。
ここでは様々なガラス製品が作られています。特に知られているのがワイングラスやカラフ。
吹く人が形を作り上げたら、ガラス職人が全体を組み立てます。この連係プレーで短時間の間に美しいグラスが誕生します。
この技術は400年前からずっとこの工場で継承され続けてきました。
製造されてきた様々な製品はこうして記録に残されています。これらをヒントに新しい製品が生まれることになります。
その一つがこちらの白ワイン用のグラス。日本風に言えば切子グラス。19世紀に生まれたグラスだそうです。
「長い足が付いているおかげて、ワインを注いだ部分を触ることなる白ワインを飲むことができます」
せっかく冷やした白ワインが手のぬくもりで温まってしまうと美味しくないですもんね。
足の部分は持ちやすいように作られているそうです。
装飾だけでなく実用的な要素もきちんと考えられたグラスなのでした。
そしてこちらはグラスをカットする工房。こうなると芸術作品といったほうがよさそう。
クリストファーさんはこの道13年の優秀な職人さんです。
「決められた通りにカットしていくためには厳密な正確さが必要になってきます」
次はカットされたグラスに金で装飾を施します。絵の具が乾いたところでサンドペーパーで磨くと金色の模様が浮き出てきます。
この金の装飾のグラスも素敵ですが、あの切子のグラスで白ワインが飲みたくなってきました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、『ワインでも一緒に飲まない?』と男性にしつこく誘われた。私には付き合っている人がいるんだというと、その男が言った。『そんなの全然気にしないよ。僕だって結婚してるんだもん』」
VDM(Vie de Merde)より