夏のサラダ:ホリアティキ [ギリシャ]
月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズも放送がなかったのでお休みです。
今回は、夏のサラダの続きです。
前回のレバノンから地中海を西へと移動してギリシャにやってきました。
下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年8月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
海の見えるレストランでサラダを頬張る男性。
これがホリアティキ。ギリシャのサラダです。
「チーズはフォークを使って自分でカットします」
材料は4人分で、トマト2個、オリーブ、キュウリ、玉ねぎ、ピーマン。調味料は塩・コショウの他にタイムやオレガノなどのハーブ。
そして欠かせないのが、山羊の乳で作られたフェタチーズ。
こちらのシェフがサラダの作り方を教えてくれますが、とても簡単で10分もあれば出来上がります。
トマトはざく切り、キュウリは厚めにスライス、ピーマンも玉ねぎも千切り。これらを調味料と一緒にボールに入れて混ぜ合わせます。早い話が切って混ぜるだけ。
「作り方は簡単ですが、そのかわり材料の良し悪しが美味しさの決め手になります」
最後にチーズをのせてオリーブ油を垂らせばできあがり。
材料はどこの家庭の菜園でも収穫できるものが使われているとか。
こちらはミコノス島。何やら菜園で男性が野菜を収穫しています。
この方、ギリシャの国立銀行の元頭取。
「私は現在68才です。30年前にこの島にやってきました。ここで土と一緒に働くことにしたんです」
野菜が育つのはこの辺りの土地だけですが、強風が吹き荒れます。
「風で作物がダメになってしまうので、こんな風に間隔を開けずに植えるんです」
カゴいっぱいに野菜を収穫したら、娘さんがホリアティキを作ってくれます。
使う野菜の種類は家庭によって様々ですが、最後にオリーブ油をたっぷりとたらすことはどこも同じ。
こちらではもう一つのギリシャのサラダ、ザジキを作っていました。キュウリをおろして水切りをしヨーグルトに入れ、調味料で味付けしたもの。
地中海料理といってもどこか東洋の香りのするのがギリシャ料理の特徴です。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、お弁当を用意できなかったのでお店でサラダを買ってきた。それを見た上司が言った。『やっとダイエットする気になったか』」
VDM(Vie de Merde)より
あの島は今・・・ [ギリシャ]
感染者に1メートル以内まで接近し、その状態を15分以上続けた場合、濃厚接触者になる、というのが接触確認アプリの基本ルール。感染の実態を調べて行き着いた指標がこれなんだろうと思う。
となると、この状況にならないように気をつけるということになる。
6月から7月にかけての自分の行動を考えてみると、濃厚接触者なっても、又は自分が無症状の感染者だとしたら相手方を濃厚接触者にしてもおかしくないような機会がいくつかあることに気付かされる。特に7月に入って多くの人が活動を再開させてからは多い。
外出自粛が解かれてやっと自由になれるなどと思っていたら大間違いだった。むしろ、以前にもまして気をつける必要があるということなのだ。
ちょっとしんどいなあ〜。でもそうしないと感染は拡大していくばかり。もうしばらくは耐え忍ぶしかないなあ〜、と自分に言い聞かせている。
先日、テレビでワクチン開発の現場を取材した番組を見た。動物を使った実験では抗体が出来るのを確認できたようだ。次はこれがなんの副作用もなく人体にも応用できるかだ。
研究者の皆さんは黙々とお仕事されてました。それならこちらも黙々とマスクをして3蜜を避けることにしようと思う。
さて、本日はエーゲ海の小さな島のお話。小さな島と言っても、その名は世界の隅々にまで届いています。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ちょうど2年ほど前、経済危機はどこ吹く風でにぎやかだったサントリーニ島。
観光客が大挙して押し寄せていました。大型客船が何隻も到着してものすごい数の観光客を運んできました。
これ以上は来ないでくれとばかりに、観光税のようなものを課税したりしていました。
なにしろ、毎日12,000人が島を訪れるためこの有様です。屋外にいながらも3蜜!道路が渋滞することも度々。
ところが、現在は・・・。
港はほぼ空っぽ。その影響で観光収入が激減。
「経済危機です。観光客が来なくなったのがその原因です。島民が豊かに暮らすためには観光は必要不可欠です」
夕日が沈むこの風景。いつ見ても魅力的です。年間200万人が訪れていたのもうなずけます。で、2年前はこんなことになっていました。坂道を往来する長い人の列。てっぺんは鈴なり。
それが今ではこうなっています。ずいぶんとすっきりしました。でも、観光客ばゼロというわけでもなさそうです。
こちらはポーランドから来たというご家族。
「ポーランドからギリシャまでの飛行機代は50ユーロ。破格の値段です。普通だったらこれの5倍はしますよ」
なんだかのどかな雰囲気で逆にいいですねえ〜。
こちらはフランス人のカップル。ギリシャへの入国禁止が解除になった7月1日に航空券を購入したそうです。
「カメラをもった観光客がいなくてすごくいいですよ」と男性。
このお二人、検査で感染してないことが判明したため島に来ることができたようです。
サントリーニ島に観光でやってくるのは主にアメリカ人と中国人。ところがどちらも自国にとどまっています。
その結果、影響を受けたのはホテル。こちらは客室21室の小さなホテル。埋まっているのは40%ほど。もっと来てもらおうと宿泊代を半額にしました。
去年は予約で満室でしたが、今年は減少の一途。9月の予約は5件のみ。
「毎日のようにキャンセルがあります。飛行機が飛ばなくなったため宿泊を延期せざるをえなくなるんです」とホテルの方。
従業員を半分に減らしたところではオーナー自らが部屋の掃除を行っています。
コロナウィルス、どの国でも観光業界に大打撃を与えているようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、飛行機に乗ったが、あまりに揺れるので怖かった。隣の客を見ると目をつぶって寝ていたのでなんだかほっとした。しかし、よく見ると、目をつぶって祈っていたのだった」
VDM(Vie de Merde)より
遺跡の売却 [ギリシャ]
フランスのジレ・ジョーヌのデモはまだ続いています。駐車中の車に火をつけたりなど暴力的になってきて少々逸脱した感が否めません。
一方、東京拘置所のカルロス・ゴーンについてフランスのラジオ局が、1日にご飯3杯、お湯を少々、床に直接布団を敷いて睡眠をとっている、という厳しい状況だ、と報道しているそうです。
そう言われると、日本のメディアはこのことはあまり伝えていないような・・・。
何れにしても、証拠隠滅や国外逃亡の恐れがなくなったら、そのうち高額の保釈金を払って仮釈放されるんじゃないですかね。
それはさておき、本日はギリシャの話題です。
経済の立て直しが急がれるギリシャですが、その一環として、各地に残されている古代の遺跡が民営化されることになりそうです。
つまり、一般に売却されるわけです。そんなことして大丈夫か!?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年11月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
クレタ島のクノッソク宮殿、サントリーニ島の古代遺跡など、ギリシャ全土に残された遺跡の数々。
ギリシャ政府は、これらの遺跡を売却して民営化することにしたようです。
「きれいで保存状態もいいですし、観光客の受け入れもいいですね。民営化されたらどうなるんでしょう?」と男性。
「遺跡は公共のものでなくてはならないと思います。なぜなら個人のものではなく皆んなのものだからです」と女性。
「民営化されると、限られた人たちや特定のグループだけしかアクセスできなくなるんじゃないかと心配ですね。そうなったらとても残念です」と男性。
こちらの遺跡も売却リストの中に名を連ねていますが、ギリシャでは2016年から民営化することは違法とされています。
そのため、考古学者らが国を相手に訴訟を起こすことにしたそうです。
「勝手に法令を作って民営化できるようにした政府に怒りを覚えます。例えば、マクドナルドなんて名前になった古代劇場などあってはならないことです。そんなこと絶対にさせません!」と学者さん。
ギリシャ政府が国の一部を民間に売却するのは今回に限ったことではありません。2016年には、このピレウスの港を中国の団体に売却しました。
さらに高速道路、空港、電気網なども、国の赤字対策のために売却されました。
2011年に決定された国の救済プランに従い、政府が民営化で得た収入は50億ユーロ近くになったと言います。
しかし、まだまだ目標を達成するところまでは至っていません。
今回の遺跡の売却については意見が分かれています。
「お金はギリシャのものです。なぜ私企業が持っていくんですか」と男性。
「他のものなら民営化もあり得るでしょうが、ギリシャの遺産はダメです」と別の男性。
「民営化されれは給料がきちんと支払われるからいいと思いますよ」とまた別の男性。
意見はいろいろあるようですが、民営化の流れはどうも止められそうにありません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、車を買おうとマニュアル車に試乗していたら、どうもうまく運転できない。販売員に店に戻るまで運転を代わってくれと言ったらできないという。なぜなら免許がないから」
VDM(Vie de Merde)より
週末は・・・ビーチで [ギリシャ]
昨日は、夕方からかなりの雨と風をもたらして台風は去って行きました。しかし、幸いにも思っていたほどはひどくなかったようです。他の地域も同じだといいのですが・・・。
さて、日曜日はいつもなら週末旅を紹介するところですが、以前の再放送になってしまいました。旅先はモロッコのタンジェです。見逃したかたは過去記事を→こちら。
どうも夏は新しい週末旅はやらないようです。そこで本日は、夏にぴったりの、現実を忘れてしまいそうな場所へご案内します。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年7月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
クリスタルブルーの海に断崖絶壁の島。
ここはイオニア海にあるギリシャ領のザキントス島です。この島のナヴァイオ海岸は世界で最も美しいビーチと言われています。砂浜のこげ茶の物体は難破船の残骸。
近づいてみると想像以上にたくさんの人たちがいました。フェリーが2隻、錨を下ろしています。
この世のものとも思えない海の色・・・。毎年夏にはこのビーチまで観光客を乗せてたくさんの船が往復しているそうです。
「ギリシャでも風光明媚な場所の一つです。自然の美しい風景が見られますよ。そのため世界中から観光客がやってくるんです」とガイドさん。
お客様がたの滞在時間は1時間半ほど。およそ40年前からここにある錆び付いた難破船の周りをウロウロしたり記念写真を撮ったりして過ごしています。
「まさに楽園!息を飲む風景です」と女性。
沖には大小さまざまな船が停泊しています。このビーチに来るには船に乗るしかありません。
しかし、もう一つの方法があります。それがこれ。断崖絶壁から飛び降りるだけ。いくらなんでも普通の人には無理ですよねえ。
しばらくすると、砂浜は人で溢れかえっていました。横たわる場所を見つけるのでさえ難しそう。
「とにかく美しいところですが、その分、来る人も多いですね。でも、来る価値はありました」と観光客。
これだけの人がやってくるとなると、この島の自然をそのままの姿で保存することが重要課題となります。その仕事を引き受けているのがフランス人のローランさん。
目下のところ心配されるのがこのアオウミガメです。この湾岸には400匹ほどが生息しています。そのため観光客には守らなくてはならない規則があるそうです。
「ストレスになりますから生き物には近づきすぎず、距離を置いて鑑賞してもらわなくてはなりません。当然、触ったり叩いたりしてはいけません。そっとしておいて欲しいんです」
しかし、面白がって触ろうとする観光客が後を絶ちません。パトロールをしては注意を喚起しています。
さらに、ボートは時速11キロを超えて走行することは禁止されています。カメに衝突する危険があるからです。
これだけ大勢の人たちがやってくるとなると自然保護は簡単ではないですね。最大でも200人くらいで止めておくのが理想的だそうです。
幾つかのビーチは全面的に立ち入り禁止、また許可されているビーチにもロープで立ち入りが制限がされている区画もあります。ここにウミガメが卵を産みに来るそうです。
ザキントス島の自然保護のためには、結局のところ観光客の数を減らすしかないと考える人もいます。
「この辺りは観光客の叫び声なんて聞こえませんよ。聞こえるのは自然の音だけ。そこがこの島のいいところなんですよ」と男性。
あの難破船の残骸のある砂浜に戻ってみると人の姿が消えていました。
行ってみたいなあと思うのですが、この風景をこのまま残しておくためには、行かないでこうして見ているだけがいいのかもしれません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫と口喧嘩になった。メキシコ湾を巡る豪華客船に乗ろうと思ったのに絶対イヤだという。『氷山にぶつかって沈没するなんてゴメンだ!』と夫」
VDM(Vie de Merde)より
エーゲ海の島々4 [ギリシャ]
サッカーW杯の決勝戦は、日本時間15日の夜中スタート。
いくら翌日休みとは言え、ライブはちょっと厳しいので、翌日、結果の判った試合を再放送で見ることになりそうです。
さて、シリーズの最後は、前回のナクソス島のすぐ北にあるミコノス島を訪ねます。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
夏の日がエーゲ海に傾き始めると、ミコノス島がざわつき始めます。
カフェのテラスはお客さんでいっぱい。レストランも観光客で賑わっています。ミコノス島も有数の観光地。
「世界中から人が集まってきます」と女性。
観光地ならではの夜景。せっかくのバカンス、夜も楽しみたい!となります。
翌朝、景色は一変します。島ではまだ20人ほどが漁業で生計を立てています。
早朝に漁に出た船が戻ると、港の魚屋さんの店先に新鮮な魚が並びます。
ミコノス島を観光するなら教会巡りがオススメです。
80キロ㎡あまりの島にはなんと400もの教会があるそうです。どれも16世紀〜17世紀に作られたもの。
現在は個人の所有になっていますが、どれも手入れが行き届いています。
こちらの方はギリシャ正教会の主教のペドロスさん。
「ミコノス島はテレビや雑誌で取り上げられている通りの島ではありません。宗教を大切する島なんです。島民の多くが教会に通い、伝統を重んじています」
そのペドロスさんが任されているのがこの聖母マリア教会です。
「この教会は漁師の家族によって建てられました。昔は漁師の数も多かったんです」とペドロスさん。
さて、日が高くなって観光客が活動を始めました。
ビーチで海水浴を楽しんだり、高級ブティックの並ぶ界隈を散歩したり・・・。
島の経済は豊かになりましたが、島民にとってこの現状は好ましくないようです。
「昔は島は島民のもんじゃった。今はそうじゃないねえ」と年配の男性。
「たくさんの人が島にやってきて、お金持ちになりました。そして不必要にお金が溢れてしまったんです」と年配の女性。
う〜む、考えさせられます。
ミコノス島は、キクラデス諸島のサントロペとも言えそうな場所です。
ビーチには飲食店や娯楽施設が立ち並びます。昼間っから飲めや歌えの大騒ぎ。
一方、静かに観光を楽しむ人たちもいます。
ミコノス島の名所がこの風車。ここで毎日腰掛けて過ごしているのこのおじさん。すごい太鼓腹。
「島にいるのが一番幸せだよ」
84歳で島を離れたことは一度もないそうです。
終わり。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、教会でポケットから携帯電話を取り出そうとしたら、小銭がパラパラと床に落ちた。するとあるご婦人が小銭を見て、次に私を見て、最後に小銭を拾い集めて自分のポケットの中にしまいこんだ」
VDM(Vie de Merde)より
エーゲ海の島々3 [ギリシャ]
サッカーW杯、フランスが決勝に進みました。今回もあのヤギのペドロの予想は的中。その様子に興味のある方は→こちら。
決勝の相手はイングランドかクロアチアか・・・。
とかなんとか言いながら、この私、試合はまるっきり見てないのでして・・・。
日本が出場していたからこそ見ていたという、サッカーファンからすればけしからんタイプのにわかサッカーファン。
しかし、決勝はちゃんと見てみようかと思ってます。問題はその時間。真夜中だったら翌日の再放送になりそうです。
それはさておき、シリーズの三回目は、キクラデス諸島で一番大きな島、ナクソス島を訪ねます。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
面積は428㎡。イオス島の4倍、サントリーニ島の6倍ほど。町の作りも都会風。
とは言っても、ナクソス島は神話の島として知られています。幼いゼウスはこの島で育ったと言われています。
その証拠に、その名がこの島の山の名前に付けられています。
キクラデス諸島で一番高いそのゼウス島では羊飼いが羊を放牧させています。
「わしは74才になるが、孫が後を継いでくれることになっとる。そして、祖父さんがわしに羊の飼い方を教えてくれたんじゃ」とメニオスさん。
この羊の乳から作られたArsenikoは島伝統のチーズです。メニオスさんがチーズの熟成室に案内してくれました。
「湿らないように毎日こうしてひっくり返すんじゃよ。少なくとも2ヶ月は熟成させなくてはならん。これは3ヶ月になるからもう食べ頃だ」
ナクソス島は自然に恵まれた島でもあります。まだ自然のままの美しいビーチが残っています。
この海岸から奥まった丘の上にあるのがフィロティ村。
「村ではできる限り伝統を守ることにしているんです。特にここの楽器ツァンプナ(tsampouna)で演奏する伝統音楽を大切にしています」と文化協会の会長ステファノさん。手にはあのコンボロイ。
どこからか独特の音楽が聞こえてきました。音の聞こえる方へと向かっていくと・・・鳴らしているのはこの方でした。これがツァンプナという楽器です。
「ギリシャ人は支配され続けてきた民族なんですが、音楽でその鬱屈した気分を解消していたんです」とニコラオスさん。
ニコラオスさんは楽器を演奏するだけでなく自分で作ってもいます。これは山羊の皮で作ったもの。
この日はゼウス山でお祭りが開かれていました。伝統の楽器演奏と伝統の踊りが披露されています。
こちらの女の子は14才、男の子は17才。若者二人も伝統を保存する活動に一役買っています。
そして、一人一人に固めた羊乳が配られます。どうやらこの日は羊乳祭りだったようです。
美味しいものをいただいた後もやっぱりダンス。ギリシャ人といえばダンスですもんね。皆さん、楽しそう。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、30秒でズンバの踊り方をマスターした。というのも、仲間の一人が私の背中を大きなクモが這っていると言ったからだ」
VDM(Vie de Merde)より
エーゲ海の島々2 [ギリシャ]
シリーズの二回目は、サントリーニ島のすぐお隣にある島、イオス島を訪ねます。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月3日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
漁師さんの乗った船が港を出発して行きます。
イオス島は漁師の島?と思ったら、唯一今でも漁師を続けているのはこの方たちだけだとか。
テオロゴスさんは30年前から一日に二回こうして漁に出るそうです。
「この仕事が好きなんだよ。他の仕事はちょっと無理だけど、この仕事なら得意だよ」とテオロゴスさん。
仕掛けた網を引き上げると、ピクピク動くものが・・・。
錨を下ろして船を止めたら網にかかった魚を取り出します。結構、いろんな魚がかかってました。
「経験がなかったら漁師はやれないよ。学校じゃあ教えてくれないしね。とにかく実践あるのみ。親父は俺が9歳の時に初めて漁に連れて行ってくれたんだ。それから全部教えてくれたよ」
とれた魚は港に戻ってすぐに売られていきます。こちらの方が買ったのはタコ。
観光客であふれんばかりのサントリーニ島から北へ20キロほどのところにあるイオス島は、夏の2ヶ月は人で賑わいますが、その他はのどかで静かな島だそうです。
島の中心にある町コラまでは、こちらのおじさんがロバで連れて行ってくれます。
ロバの眉間にはBMWのロゴマーク。快適な旅が満喫できそうな・・・。
島にはキクラデス諸島独特の建物が並びます。風車もフランスやオランダのとはちょっと違っています。
ここで出会ったのが島に住む若者。
「イオス島はいいところですよ。ここならのんびり過ごすことができます」
若者が連れて行ってくれたのはお祖母さんのお家。スポンジで詰め物を作る内職に励んでました。
あれ、こちらはあのロバのおじさん。お友達とカフェのテラスでくつろいでいます。
手にしているのはギリシャの玩具コンボロイ。
「こうやって遊ぶんだよ。私は12〜3歳の頃からこれで遊んできたんだ」とおじさん。
カフェの中に入ってみると、島の人たちの肖像写真が飾られていました。どれも古い写真ばかり。皆、あちらの世界で楽しく暮らしているらしいです。
さて、一日が暮れようとしています。こちらのお店で夕食を頂くことにしましょう。シェフがタコを焼いてくれます。
「ギリシャではタコを料理してよく食べます」とシェフ。
一日にタコ料理を10皿ほど出すそうですが、最近、少しずつ少なくなっているとか。というのも値上がりが続いているからです。タコ、日本でも安くはないですね。
火が通っているらしく赤い色になってきました。くるっとひっくり返したら裏側もよく焼きます。
シェフの奥の手はドライヤー!
「こうやって炭火を起こして焼くとタコがくるっとなって美味しくなるんだ」とシェフ。
タコを焼いているうちに外はすかり夜の帳が下りていました。フェタチーズの乗ったギリシャのサラダ、ジャガイモ、そしてタコ。さあいただきましょう。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、熱いキッスで彼を起こしたら、『それより熱いコーヒーを淹れてくれ』と言われた」
VDM(Vie de Merde)より
エーゲ海の島々1 [ギリシャ]
今日から4回のシリーズでエーゲ海にあるギリシャ領キクラデス諸島の島々を紹介します。
夏のバカンスシーズンに相応しい企画!
第一回目の今日は、火山の大爆発によって生まれたサントリーニ島を訪ねます。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この美しい眺め。観光の名所となる理由がよくわかります。岸辺に寄せる波の音も涼しげ・・・。
高さ300メートルの断崖絶壁の上に階段状に並ぶ白い家々。
どうやって上まで行くのかといえば、交通手段はこのロバたち。
「昔はロバの背に物資を乗せて運んでましたが、今は観光客を乗せています」とロバのオーナー。
ロバに乗るか、自分の足で登るしかないのかと思っていたら、もっと楽なのがありました。ゴンドラです。
でも、ロバの方が人気?
「そうですね、一日に上り下りは10回くらいが限度です」と先ほどのオーナー。
丈夫なロバでもやはり限界はあるようです。
サントリーニ島ではロバを飼っていれば不況知らず。島を訪れる観光客は年間で250万人にも登ります。
その中で最近目につくのが中国からのお客様。どうやらこの島で結婚式をあげるらしい。豪華ホテルをバックにお姫様抱っこで記念撮影。
そういえば、以前、あまりに観光客が多すぎて、身動きが取れなくなり、上陸制限をすることになった、というようなニュースがありました。
夏季シーズンには総面積76km2の小さな島に、毎日、7万人の観光客が押し寄せるそうです。
さて、島の特産品といえば、このワイン。この地方独特の味と風味があります。観光客にも大人気。
こちらがその原料となるブドウ。
島では3,500年も前からワイン造りが続けられてきました。
「私たちの先祖は砂漠にブドウの木を植えたんです。ブドウは身を守るために土の中に硬く根を張っています。海からの強風にも耐えられますし、厳しい太陽の日差しからも守られます」とブドウ園の方。
さて、ブドウ園からイアの町に戻ると、夕刻の時間が迫っていました。
大勢の観光客が一斉に向かった先が、ここ。素晴らしい夕日が見られるのでした。
「フランスでもにたような夕陽は見られますよ。でも、ここの夕陽は儀式なんですよ」と年配の女性。
エーゲ海に沈む夕陽。サントリーニ島に来たらこの夕陽を見ないで帰るわけにはいかないのかもしれません。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、面接試験の最中に、受験者の一人が聞いてきた。『あのう・・・僕の仕事机の日当たりはいい方でしょうか?』」
VDM(Vie de Merde)より
バラ色のビーチ [ギリシャ]
昨日はふと思い立ち、シュークルートを作りました。
これまでも数回作って食べているのですが、なんとなくいつも見ているネット上のレシピをチェックしてから作ります。
今回も同じように見ようとしたらサイトがなくっなってしまってがっくり。
仕方がないので検索をかけたら良さそうなのが出てきた。どれどれとクリックして見てみると、なんとそこは在日フランス大使館のホームページ!
さすがグルメの国だけあって詳しく書いてあります。興味のある方は→こちら。
ここなら消えてなくなることもなさそうです。しかも今までとはちょっと違うレシピで興味深い。最初に玉ねぎを炒めるというのは初めてです。
美味しそうな感じがしたので、この通りやってみました。ただ、わが家には玉ねぎがダメなのが約1名いるので、あまりたくさんは使えません。
とにもかくにも、このレシピを参考にしながら作ったら美味しくできました。また作る時もここをチェックしてから作ることになりそうです。
さて、梅雨真っ只中、ジメジメした憂鬱な天気が続いています。この梅雨が終わると、暑い夏がやってきます。
夏といえば海。海といえばビーチ。ギリシャのクレタ島にはバラ色のビーチがあるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年6月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
茶色の砂とターコイズブルーの間に見えるのがピンク色の砂。このグラデーションが美しい。
ここはクレタ島のエラフォニシ海岸。近くで見てもやっぱりピンク。
ビーチではすでにビキニ姿の女性がいっぱい。ここは一足早く夏が来ているようです。皆さん、ビーチの美しさに大満足。
それにしてもピンクの砂とは珍しい。一体この砂、どこから来たんでしょう?
神様の機嫌が良かったからここはピンク色になったなんていう人もいますが、町の観光課の方によれば、貝などの軟体動物が原因なのだとか。
貝が一生を終える時、殻から体が抜け出て分解が始まり、それが砂と混じり合うためこの独特のピンク色に染まるのだそうです。
このビーチでしか見られないこの現象のせいか、夏には毎日8,000人もの観光客がやってくるそうです。
となると、町は経済的に潤っても珍しい自然現象に影響が出かねません。
そのため、このビーチの砂は一粒も持って帰ってはいけないことになっているそうです。この規則を破ったものは200ユーロの罰金が課せられます。
こちらの方はこの規則を周知するために活動している町役場の職員。他にも40人ほどが同じような活動をしているそうです。
規則を知ってか知らずか、砂を持ち帰ろうとする人はいるようですねえ。
今の所ビーチへのアクセスは無料ですが、有料にするべきという話も出ています。
「明らかに有料にするべきですよ。来る人が増えれば見回りの人間も必要です。そうなるとさらに経費がかかることになります」と町の職員。
今は観光客も適当な空き地に勝手に車を止めている状態ですが、資金が集まれば駐車場を整備することもできます。
入場料は10ユーロほどを想定しています。しかし・・・
「ちょっと高すぎますよね。どこも無料なのにここだけ10ユーロはやぱっり高いと思いますね」と女性。
「いろいろ設備ができていいんじゃないですかね。何かをする時はもらってばかりじゃダメですよ、出すことも大事です」と別の女性。
有料化についての意見はこの通り割れています。そのため、今年の夏は有料にすることを延期したそうです。
<お知らせ>
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、生徒たちの宿題を添削していると、一枚だけピンク色の紙が混じっていた。そこには同じピンク色のインクで文字が書かれてあった。『宿題を出すのをやめないと、このピンクの手紙を書き続けるぞ!』」
VDM(Vie de Merde)より
ギリシャの現状 [ギリシャ]
以前、ギリシャの観光の名所サントリーニ島に、あまりに多くの観光客が訪れるので島が混乱しているという話をしたことがあります。
国家破産寸前で踏みとどまっているギリシャですが、これだけ盛況なら問題なさそうです。
しかし、全体からすると、それも一部の地域に限ってのこと。
とにかく赤字解消のために民営化と海外資本の受け入れが進んでいるようです。
ギリシャ第二の都市テッサロニキを訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で、2017年9月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
透き通る海の水。美しい港。保養地にはもってこいのロケーションです。
海辺にはホテルがずらりと並んでいます。その中の一つがこのマケドニア・パレス・ホテルです。
客室数は300室以上もある大型ホテルで、地元では一番の高級ホテルとして知られています。そしてかつては国が所有していました。
現在はロシアの大富豪の手に移り、2000万ユーロをかけて改修されました。
「受付は大きく変わりました。一部は以前のままですが、こちらに白い大理石を配置してあります」
どうも、このロシアの大富豪に40年間の経営を譲渡する代わりに、毎年、170万ユーロ+売り上げの一部を支払うという契約を交わしているようです。
「ギリシャ政府に、毎年、高額の賃貸料を支払っています。それでも利益は上がっているんです」と支配人。
地元の人たちはこのことをどう思っているのでしょう?
「もちろんギリシャが所有していた方がいいとは思いますが、他に方法がなかったんです」と男性。
一方、こちらはアテネから12キロほどのところにある港湾都市ピレウス。
ここはギリシャ最大の港で、多くの旅客船や貨物船が入出港しています。
この港もまた外国人の手に渡ってしまいました。現在、この港を管理しているのは中国人。
昨年、国は37,000万ユーロでこの港を手放しました。港で働くこちらの作業員は、政府が外国人にプレゼントしたも同然だと言います。
「国は捨て値で港を売ってしまったんです。我々に明るい未来はありませんし、十分な利益を国にもたらしてはくれません」
かくして、中国の企業は世界で最も重要な港の一つを手中にしたことになります。
「地理的に非常に重要な港です。ヨーロッパの南部の玄関口ですからね。ここからバルカン諸国ともつながりやすくなります」と社長さん。
交通、電気、水、通信、空港など、あらゆるセクターが民営化の対象になっています。
マクロン仏大統領は約15名ほどの企業の代表者を引き連れてギリシャを訪問しているとか。この機会にギリシャに食い込もうとしているらしい。
しかし、うまく行っていない例もあるようです。
こちらはかつてのアテネ空港です。2年半前に民営化されましたが(ここも中国人絡み)、手つかずのこの有様です。
今年は20億ユーロの収益を目標としているそうですが、国の借金500億ユーロにはまだまだほど遠い状況です。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ギリシャでバカンスを過ごしている。何度もお手洗いに通う羽目になって初めて、“δεν πίνουν” が “非飲料水” という意味だということに気がついた」
VDM(Vie de Merde)より