遺跡の売却 [ギリシャ]
フランスのジレ・ジョーヌのデモはまだ続いています。駐車中の車に火をつけたりなど暴力的になってきて少々逸脱した感が否めません。
一方、東京拘置所のカルロス・ゴーンについてフランスのラジオ局が、1日にご飯3杯、お湯を少々、床に直接布団を敷いて睡眠をとっている、という厳しい状況だ、と報道しているそうです。
そう言われると、日本のメディアはこのことはあまり伝えていないような・・・。
何れにしても、証拠隠滅や国外逃亡の恐れがなくなったら、そのうち高額の保釈金を払って仮釈放されるんじゃないですかね。
それはさておき、本日はギリシャの話題です。
経済の立て直しが急がれるギリシャですが、その一環として、各地に残されている古代の遺跡が民営化されることになりそうです。
つまり、一般に売却されるわけです。そんなことして大丈夫か!?

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年11月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
クレタ島のクノッソク宮殿、サントリーニ島の古代遺跡など、ギリシャ全土に残された遺跡の数々。
ギリシャ政府は、これらの遺跡を売却して民営化することにしたようです。
「きれいで保存状態もいいですし、観光客の受け入れもいいですね。民営化されたらどうなるんでしょう?」と男性。
「遺跡は公共のものでなくてはならないと思います。なぜなら個人のものではなく皆んなのものだからです」と女性。
「民営化されると、限られた人たちや特定のグループだけしかアクセスできなくなるんじゃないかと心配ですね。そうなったらとても残念です」と男性。
こちらの遺跡も売却リストの中に名を連ねていますが、ギリシャでは2016年から民営化することは違法とされています。
そのため、考古学者らが国を相手に訴訟を起こすことにしたそうです。
「勝手に法令を作って民営化できるようにした政府に怒りを覚えます。例えば、マクドナルドなんて名前になった古代劇場などあってはならないことです。そんなこと絶対にさせません!」と学者さん。
ギリシャ政府が国の一部を民間に売却するのは今回に限ったことではありません。2016年には、このピレウスの港を中国の団体に売却しました。
さらに高速道路、空港、電気網なども、国の赤字対策のために売却されました。
2011年に決定された国の救済プランに従い、政府が民営化で得た収入は50億ユーロ近くになったと言います。
しかし、まだまだ目標を達成するところまでは至っていません。
今回の遺跡の売却については意見が分かれています。
「お金はギリシャのものです。なぜ私企業が持っていくんですか」と男性。
「他のものなら民営化もあり得るでしょうが、ギリシャの遺産はダメです」と別の男性。
「民営化されれは給料がきちんと支払われるからいいと思いますよ」とまた別の男性。
意見はいろいろあるようですが、民営化の流れはどうも止められそうにありません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、車を買おうとマニュアル車に試乗していたら、どうもうまく運転できない。販売員に店に戻るまで運転を代わってくれと言ったらできないという。なぜなら免許がないから
」
![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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