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干し梨 [サントル・ロワール地方]

 日曜日恒例の週末旅はまたまた以前の番組の再放送だったのでお休みです。

 8月も再放送が多かったですが、みんなが休暇に入る時期は新しい番組を制作できないのかもしれません。

 働き方改革?じゃなくて、労働者が勝ち取った有給休暇で、フランスとはそういう国。

 それはともかくとして、あっという間に三ヶ日が終わってしまいました。ご馳走三昧だった方々も多かったでしょうね。

 さて冬のちょっと贅沢なお茶のお供が干し柿ですが、それにそっくりの食べ物がフランスにもありました。

Paris_Rivarennes.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月3日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

poiretape.jpg

 これがその食べ物。果物を干したものですが、残念ながら柿ではありません。洋梨です。

 あの洋梨を干して食べる?その通り。干して食べるそうです。

 最後の仕上げは木製の器具で平らにすること。平らにすると干し柿みたいに見えてしまいますねえ。

 この干し梨、11世紀頃から作られているそうです。

 「当時は手で平らにしました。19世紀になって大量生産するようになり、この道具が発明されました」と女性。

 この時期、こちらの農家では15トンの梨を乾燥させるそうです。

 19世紀、リヴァレンには貨物列車で大量の梨が運ばれてきたそうです。その多くがパリの富裕層に食べられていましたが、一方で、遠洋漁業に出る漁師たちにも食料として食べられていたそうです。

 もちろん生のままでは長い船旅には持っていけません。こうして乾燥させて持って行ったそうです。

 「乾燥させてはいますが、果物としては変わりありません。ですからビタミンの補給になったんです」

 梨の皮をむいたら、古いかまどに火のついた薪を入れ400〜500℃くらいまでに温度を上げます。

 その後、火のついた薪を全部取り出し、代わりに皮をむいた梨を入れます。

 しかし、あまり温度が高いと、ピュレになってしまうので気をつけなくてはなりません。徐々に温度を下げながら、水分だけを蒸発させていきます。ここが一番難しい作業です。

 最後に扉を取り付けますが、水蒸気が外に流れ出るように隙間を作っておきます。

 「翌日になったら梨をひっくり返して4〜5日ほど放置します」

 この干し梨は、ご馳走としてレストランのメニューにも並びます。

 すごい色になってますが、どうやら赤ワインで煮たようです。

 「味が凝縮されているので様々な料理に合いますよ。例えば、テリーヌやジビエ料理の付け合わせなど、前菜からデザートまで使うことができます」とシェフ。

 どんなお味なのか気になります。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、湿った靴下を乾かそうと、うちの人がオーブンのスイッチを入れ中に靴下を放り込んだ。で、そのことをすっかり忘れてしまい、靴下がメラメラと燃え始めた・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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コメント 2

Boss365

こんにちは。
「干し梨」初めてしりました。干し柿に似てますが・・・
作り方はドライフルーツな感じですね。
食べてみたいです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2020-01-05 16:22) 

carotte

Boss365さん
こんにちは。
私も初めて知りました。干し柿は時間をかけて自然乾燥ですが、こちらはドライですね。どんな味なのか気になります!私も食べてみたいです。
by carotte (2020-01-11 15:11) 

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